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ページ番号:0000012921更新日:2019年10月21日更新印刷ページ表示

2011年12月26日記者会見「世界に誇れる『まち』の実現について - 市政推進に当たっての基本コンセプト -」

市からの発表案件

世界に誇れる「まち」の実現に向けて ―市政推進に当たっての基本コンセプト―

市長 おはようございます。それでは、「世界に誇れる『まち』の実現に向けて」という基本コンセプトについてのご説明をさせていただきます。

私の市政運営に当たっての基本的な考え方や主要な施策については、本年の6月の議会におきまして、所信の一端を申し述べたところでありますが、それから半年経ちました。市政を進める中で、市民、議会、職員といった方々と積み重ねた対話、それによりまして、主要な施策の方向性について言わば確信を深めたという状況がございますので、来年度の予算編成前に、改めて私の基本的な考え方をお示しするということにしようと考えたところであります。それがここにあります、「世界に誇れる『まち』の実現に向けて」。サブタイトルで、「市政推進に当たっての基本コンセプト」というふうにいたしましたものでありまして、これを説明させていただくということにしたいと思います。お手元に配付していると思います。

まず1ページを見ていただくと、「はじめに」ということで、簡単な策定に当たっての基本的な考え方を整理しております。この冊子自身は、本市が目指すべき「まち」の姿と、その実現に向けた基本的な考え方を示しております。具体的な「まち」づくりというのは、このような基本コンセプトを踏まえながら、毎年度編成いたします、政策予算等に基づいて進めていくというふうに考えています。そういう意味で、基本コンセプトということにしております。

本市が目指すべき「まち」の姿というのは、市民が「世界に誇れる『まち』」というものであります。すなわち、「世界中の人々が一生のうち、一度は訪れてみたいなというふうに思う『まち』」でありますし、そして、「そこに暮らす人々の生き生きとした営みがある『まち』」、そしてそのことが訪れる人々に、他では得られない強い感銘を与える。本市は特に被爆体験を通じまして、「平和の尊さ」を体現する「まち」となっております。このような広島の「まち」で、誰もが「生きることの素晴らしさ」を心と体で実感できるようにするといったようなことを目指したいと考えています。

私は、この広島を「世界に誇れる『まち』」にするために、「活力とにぎわい」、「ワーク・ライフ・バランス」、「平和への思いの共有」という三つの要素を柱にいたしましてまちづくりを展開したいと考えております。

まず最初の「活力とにぎわい」でありますけれども、地域経済の持続的発展というもので創り出されるものであります。そのキーワードは、この基本コンセプトにも随所に盛り込んでおりますけれども、「ヒト・モノ・カネの循環」であります。「ヒト・モノ・カネ」。これは市内の至る所で、また、多様な規模で循環させる。そして、その循環の輪というものを市域だけでなくて、例えば中国山脈を越えて、あるいは瀬戸内海を渡るような大きなものにするというイメージであります。それが地域経済の持続的な発展につながる。そういう展望を描く中で、「活力とにぎわい」があるまちづくり。そういった土台ということになろうかと思います。

こうした土台づくりを進めていき、都市としての力を高めることによりまして、地域における多様な雇用の確保、そして市民生活の質の向上、それが市税収入の増加ということになりまして、市民生活全般に関わる諸施策の更なる充実が図られる。こういった好循環であります。こうしたことが、市民が生き生きと暮らすステージ、すなわち、多様な価値観を持った市民が、その価値観に応じて仕事と生活が調和した生活を送ることができる、「ワーク・ライフ・バランス」。この実現を図ることになると思います。

さらには、世界で最初に被爆して廃きょから立ち直った広島は、「平和の尊さ」というものを体現する「まち」でもあります。その「まち」は、世界のどこよりも、平和の心が育っており、街に平和の香る「まち」でなければなりません。ヒロシマの願いである核兵器の廃絶と世界恒久平和の実現という「平和への思い」を市民はもとより、核保有国の為政者をはじめとする、広島を訪れる国内外の多くの人々が共有するようにしていかなければいけないと考えています。

3ページを見ていただきますと、イメージ図。こんな絵図柄かなというふうに思っております。この絵図柄は、降り注ぐ太陽、これは平和の思いをこの都市にもたらし、その下で「活力とにぎわい」という基盤を基に、「ワーク・ライフ・バランス」の取れた生活が営まれる。こんなまちのイメージであります。

具体的には、4ページ以降に書いているとおりでございますが、ここでは私が所信表明で掲げた「まち」づくりごとに、その取組の方向性を示しています。簡単に申しますと、まずは、「活力にあふれにぎわいのあるまち」の実現。これは大きく三つを取り上げています。「都市機能の充実強化」と「産業の振興」、そして「観光の振興」であります。この中で、とりわけ、観光を見ていただきますと、この観光というのは、旅行、飲食、宿泊、輸送といったような面で、裾野が広い産業になっております。そこでの振興というのは、広島を中心としたヒト・モノ・カネの大きな循環を生み出します。このことが地域経済の活力の起爆剤となりまして、産業の振興にも寄与いたします。そして、それを支える基盤の整備といったものについても、必要な予算を確保して取り組んでいく。そして都市機能の充実強化を図るということになります。このように、密接に関連する三つの循環ということをうまくやっていくことにより、更なる「活力とにぎわい」を創り出す。こういう関係になっておろうかと思います。

7ページに移ります。次に「ワーク・ライフ・バランスのまち」を実現するためには、そのまちに暮らす人々の生活に配慮したまちづくりというものが必要になろうかと思います。人々が生活するには、働く場所がまず必要になります。そしてそこで働き続けるためには健康でなければなりません。病気になった時には、適切な医療が受けられることも重要になってきます。中には、生活する上で支援を必要とするという人もいます。このために、「雇用の促進等」、そして「保健・医療の充実」、さらには「福祉の充実」といったことに取り組むことになります。

さらに、これからの発展の礎となるのは子どもの育成でありまして、これも欠かせない重要な要素であります。さらには、肉体的、精神的に充実した生活を送るという観点から、スポーツ・文化芸術の振興。これも重要な要素になります。さらに、こうした生活を送る上で、地域全体が活力にあふれて、犯罪や事故が起こりにくい、災害に強くて環境にやさしいといったまちづくりも欠かせない。このため、「未来を担う子どもの育成」、「スポーツ・文化芸術の振興」、「安全・安心に暮らせる生活環境の整備」。こういった取りまとめにしております。

さらに12ページを見ていただきますと、「平和への思いを共有するまち」の実現といった面から整理しております。人類史上最初の被爆都市である広島であります。平和を願い、平和都市の建設を進めてきた先人の努力。これはしっかりと受け継ぎます。ヒロシマの願いである核兵器の廃絶と世界恒久平和の実現を目指す「まち」。こういった「まち」であり続けなければならないと思っております。そのためには、市民一人一人が被爆者自身の被爆体験、あるいは平和への思いというものを引き継ぎ、共有して、その思いを世界に広げて、各国の為政者が共感するようにしていくという必要があろうかと思います。このために、「核兵器廃絶と世界恒久平和の実現」、「『迎える平和』の推進」といったものに取り組むというふうにしております。

最後に、14ページ以降ですが、具体的な取組を進めるに当たって留意しなければいけないと考えられる5項目を掲げています。一つ目が、市民の目線で考えるということであります。そのためにも対話をしっかりとやります。二つ目は、地域にある様々な地域資源。これを掘り起こして、有効活用していくという視点であります。三つ目が、近隣市町や県との連携を強化する。そして四つ目、多様な皆さんと連携・協働して、「市民の力」というものを結集していこうというふうに考えます。五点目、最後になりますが、限られた財源を有効に活用して、効率的な行政運営を実現するということが必要になりますが、そのためには行政改革にしっかり取り組むということになります。その際、基本的な考え方、あるいは重要な考え方というのが、「選択と集中」というものであります。今何をやらなければならないか、今何ができるかといったことをしっかり見定めて、確実に政策展開していく。こういったことになろうかと思います。

私は、今回こうした基本的なコンセプトをまとめましたので、このコンセプトに基づきまして、平成24年度の予算編成を手掛ける。そして重点となる様々な具体的な事業を示していくことになろうかと思います。広島を「世界に誇れる『まち』」とするための諸施策の推進に、こういったことを踏まえながら全力で取り組んでまいりますので、どうか市民の皆様におかれましても、引き続き、ご支援をお願いしたいというものであります。以上です。

記者 この基本コンセプトですけれど、市長が常々言っていらっしゃる「対話・ビジョン・実行」の「ビジョン」に当たるものなのかなというふうに受け止めているのですけれど、そう考えると、今日午後から車座談義の2回目がありますけれど、「対話」という部分で言うと、どういう形で「対話」をしてきたかということもあると思うのですが、若干まだまだ、市民との「対話」はまだ足りない部分もあるのではないかというふうに感じるのですが、その辺はいかがでしょうか。

市長 今言われた、「対話・ビジョン・実行」の「ビジョン」とはちょっと違うんですね。「対話・ビジョン・実行」というときに使っている「ビジョン」は、今申し上げた中で、各年、毎年の予算編成をする際に政策予算等決めますね。そのときに出すものを自分としては「ビジョン」みたいにイメージしています。それをやるもう一つ前の、コアと言いますか、核になる考え方を示したつもりなんですね。「対話」をしてこういったことをいつもいつも考えていますよと。「対話」する際にですか、そこから出てくる個別具体的な展開を「ビジョン」というふうに自分としては整理しています。個々いろいろなことを個別に申し上げていくと思います。いろいろな政策を展開する上で、具体的な考え方を示すと思いますが、その原点をここに求めるというふうに見ていただければと思うものであります。

記者 あと「対話」は。

市長 「対話」は、ですから、この考え方を基に議論をしますでしょう。そしてそこでやりとりをして、意見を頂き、自分なりの「ビジョン」を作る。各年度に投影すべき具体的な政策を作り出すということなんですね。ですから、今から2月に掛けて来年度の予算編成に当たりますから、最後の仕上げで残りの12、1月、この間により具体的な政策を打ち出すということになろうかと思います。その際、今日も「対話」を致しますが、そんな中で来年度取り組めるものがあるかどうか、さらには再来年度にするものになるのか。いずれにしても、それぞれ地域の皆さんが考えておられる市民サービス、そういったものをどういった要素があるかを十分お聞きして、担当窓口となる職員、区役所のメンバーと、正にこれから現場での話し合いが始まっていく。そういうふうに思っています。

記者 そうすると「ビジョン」というのは、各年度に示す予算であると。

市長 そうですね。それぐらいのイメージです。「対話」をして、具体的な政策を見せて、そしてそれを逐年実行していくというふうに思っていますけれど。

記者 そうしますと、このコンセプトは言わば市長の今任期中の実現をされたい運営方針だと。

市長 そうですね。それの大きな姿といいますか、個別にばらばらと言ってきていますので、トータルでどういうふうになっているかということをお示ししたつもりです。この与えられた任期の中で、こういった姿に持っていきたいというふうに思っている。そんなイメージです。

記者 個別なことで二点お聞きしたいのですが、概念的な中身が多い中で、「観光振興」のところで、「例えば、ごみや落書きのない、緑や花いっぱいの美しいまち」というのが出てくるのですが、それは具体的なイメージとして割とクリアな形で伝わってくるなと思っているのですが、その辺りでもう少し具体的なお話しを聞けることがあればお聞きしたいということと、もう一点は平和のところなのですが、「NPT再検討会議の誘致」ということが出てきますが、これまで2015年という4年後のことを言われていると思うのですが、このコンセプトの中には、そういう「年」というか「いつ」ということがないのですが、これは何か意味があるのかということ。この二点をお聞きかせください。

市長 後ろの方からいきますが、基本コンセプトですから、与えられた任期の中で当然目指すべきものということですから、あえて年限を示さなくても分かっていただけるということでやっています。だから、方向性をしっかり明確にするということが重要だと。

ただ、もう一つの「ごみ」とか「花」とかといった話ですけれども、例えばと言っておりますけれど、観光を興していくということをやっていく中で、ややもすれば観光というと観光業そのものに力点を置いていろいろな対策を組むのではないかと思われがちですから、自分も説明をしていく中で、観光というのは、旅行・飲食・宿泊・輸送など様々な産業が関わると言っていましたけれど、産業が関わる以前に、地域の住民といいますか、市民が関わらないと貫徹できないのではないかということを考えましたので、そういう理屈を言うよりも、例示で示した方が分かりやすいかなということで書いたということが一つであるとともに、もう一つここでは、ややこしい仕掛けは書いておりませんけれども、他で時々説明をしてきた中で、市の行政をいろいろとやっていくという一つの大きな転換点みたいにしたいなと思っているのですね。

というのが、ごみとか緑とか花とか、市民生活に直結するサービス行政なのですけれど、市の行政というのが、いわば「箱モノ」とか、施設ごとに縦割りになっている行政組織でもあるのですね。そうすると公園を管理するセクション、道路を管理するセクション、その他の建物を管理するセクション。こういう中で、例えばごみとか花とかこういったものが扱われるのですね。そうすると、それぞれのセクションごとにやってくださいよというふうにしていると、統一的に市民の目で見たときのごみの扱い、花の扱いはどうなっているのでしょうということが問われるのではないかというふうに思うのですけれども、そういった意味で、組織横断的にこういった取り組みをしなければいけないという気持ちを込めていまして、そういう意味で、市民参加の観光の展開であるとともに、現行の行政組織を前提としますけれど、取組を組織横断的にやっていく典型例としてお示ししたというつもりであります。

その他の質問

1年間を振り返った感想と来年に向けての抱負について

記者 恐らく今日が今年最後の会見だと思うんですけれども、4月に就任されて、1年間を振り返って、どれぐらいこう、やろうと思ったことができたのかっていう辺りですね、それと1年間を振り返って、例えば点数を付けるとすれば何点ぐらいで、あと来年に向けての抱負みたいなものを一言お聞かせいただければと思います。

市長 就任当初から、いつになったら松井カラー出すんですかみたいな質問を受けてた状況があろうかと思うんですけれども、私自身の市政については、来年度予算、ここでお示しするから、しばらくは前の市政の引き継ぎの中でいろんな施策を吟味しながら是々非々で点検していくという期間に主に充てるというふうに思っておりました。それは何とかできてきたんじゃないかなと思っています。そういった前の市政の施策の点検をやりつつ自分がこの年心掛けたことは、自らの施策を展開するための足腰に当たる部分ですね、関係者としっかり対話をするという部分に力点を置いてやってきたと思っております。

すなわち、我が市政を支えてくれ、また推進する職員との間で十分に意思の疎通を図ることに重きを置きましたし、市政の大きな担い手であります市議会との対話も欠かせないというふうに考え、今までの市政と違った形で、しっかりと対話をするためのルール作りをやってきたつもりであります。自分を支援してくれた方々が多い市政だから、なれ合いとかそういうことがあるんじゃないかということもご懸念があったかと思いますが、私自身はそういったことがないようにしっかりとした話し合い、対話ができるようなルール作りに今も心掛けておりますが、これを貫けるだけの心構えが一応できたというふうに思っています。

まだ完ぺきにはいっておりませんが、いろんな要請を聞きながら自らの打ち出す政策に、議会との時間的な余裕も図りながら、なるべく可能な限り前広に提示して、意見を頂いて調整するということもでき始めたと思っています。そういう意味では70点くらいかなということであります。

来年はこれをしっかりとしたローテーションと言いますか、対話の枠組みを、更には市民の方々にも広げて、それを第一線の区の職員が地元の方々とまちづくりについていろんなアイデアをいただき、それを支援するための大きな枠組み変更もしながら着実に進めるというふうにしたいと思います。

それのコアコンセプト、基本的なコンセプトが今日お示しした「世界に誇れる『まち』の実現に向けて」でありまして、大きな方向を出す中で、この方向性に沿った個別具体的な対応策をるる皆で議論する中で醸成していって各年度の政策に投影する。必要であれば年度途中からでも補正を組んで実施していく、そんな年にしていきたいと。そういう意味では来年は今年の基盤を踏まえて飛躍していく市政、そういう年にしたいというふうに思っています。

職員との意思疎通について

記者 今の質問に関連してですけれども、職員との意思疎通という言葉があったと思うんですけれども、職員の力をより付けていくんだということを市長の就任の時にも訓示として出されていたと思うんですけれども、その辺りの職員の意識改革や能力のアップという意味ではどれぐらいできたと思ってらっしゃるんですか。

市長 まだそこは、職員にいろいろお願いすることが多くて、検証するまでいってませんけれどもね。ただ繰り返し言葉を変えていろいろ言ってますのは、自治体の仕事っていうのは間違いなく大きく法律の枠の中で動いておりますが、法律よりか下位の命令とか政令とか規則とか通達とかありますけれども、そういったものを市の行政として関係が生じたときには、丸飲み、うのみにするんじゃなくて、法律の基本的な考え方がどうなっているかというようなことを想起して、頭に置いて点検しながら物を見ていく必要があるんじゃないかと自分自身は繰り返し言ってきております。

市として納得する、得心して国の枠組みの中で定められた、つまり法律で定められた枠組みの中でどういう行政展開ができるかを、もう少し、自由とは言いませんけども、柔軟な発想で考えるようにしてくれというようなことを相当言ってきておりまして、職員、スタッフの方々に少しは分かっていただけたんじゃないかと思っております。ただこれは言うは易し行うは難しの典型例でありましてね、本当に自分で物事を考えていくというしっかりとした癖が付かないとなかなか難しいことであります。

そして実現しようとするといろんな意味で県の行政、国の行政と調整すべき部分が増えてきますからね。でもそれをしっかりやっていくということが今からの市の行政のあるべき姿だというふうに信じています。それをやり抜いていきたいと思っています。

放影研の黒い雨のデータについて

記者 20日の日に放影研(放射線影響研究所)が、黒い雨について、放影研が持っているデータに基づく分布図というものを公表しました。それをご覧になったかどうかも含めて、それについての評価、市長としてどう思われるかということと、住民側からは分布図だけでは不十分であって、健康影響とか直後の急性症状なんかのデータも、放影研が保有しているデータを公開すべきだという意見がありますが、市としてさらにデータ公開を求めていくのかどうかっていう部分、ご意見をお聞かせください。

市長 黒い雨のデータの放影研の対応ですけれども、私自身は先月の21日の記者会見でも、放影研の方が発表できるかどうか検討するというふうなことを言いながら、最終的に1か月で分布図を公表されたということでありますので、ある意味では素早い対応ということで、公表された点については評価できるんじゃないかなというふうに思っています。

そして今言われたように更なるデータどうこうっていうことですけれども、私自身、後ろにあるデータがどれほどのものかっていうことは全然把握していませんから、今出された資料、更には放影研の方で国の方にも出して更なる議論を深めるっていうことがなされるんじゃないかっていうふうに思ってますので、この資料等を活用した国での検討というものが深められることの方を私は期待したいと思っています。

一括交付金について

記者 一括交付金ですけど、来年度から政令市にも配分されることになりましたけれど、どういうふうに生かす余地があるんでしょうか。市政に対して。

市長 個別具体的な中身はまだ吟味できてませんけれども、一括交付金の基本的な考え方、先ほど申し上げましたようにね、基礎自治体がやるべき業務というものに関しては可能な限りその権限を地方自治体に移譲して、それに必要となる財源も交付金の形で出す、こういう整理の下に組み立てられてるものだというふうに了解していますので、総論は賛成であります。

ただ各論となると個々の、従前の補助金付き的な仕事と、それを各省からの県を通じたりしてくる金もありますから、一括交付金、それらが除かれたものというふうになってしまうので、結局は個々の国からの補助金とかの関係がどうなっているかという各論を見てみないと直ちにはコメントできない状況でありまして。

総論とすればそういった一括交付金でいろんなものが読み込めるようになるのが自治体としては非常に地域の事情に応じた行政展開ができる基盤にはなります。しかし裏腹の関係の部分の調整が十分済んでないと、一括交付金が名ばかりの実態を伴わないものになる可能性があるので、裏表を十分チェックさせていただかないといけない代物になっているというのが現段階の感想であります。

記者 期待というか自由度という点では、実際にそのどの程度期待に応えるものですか。

市長 それは個々に見てみないと、ごめんなさい、検証していないんで分かりませんけれどもね。一括交付金、仕事、権限、財源が自治体に下りるということはそれなりの責任を自治体で負うということになりますから、私自身は基本的には大変なことだと思うんです。

しかし一番現場に近い現状を踏まえて、それに必要な行政展開をできるだけの情報と基盤は、とりわけ政令指定都市は持っていると思いますのでね。地元の財源、基礎自治体の財源となる部分を手厚く、できる限り手厚くしていくということをやってもらうのが筋であると思っています。それ以上各論は今の段階で申し上げてないけれども、コメント加えられません。

来年度の国家予算と子ども手当の負担割合について

記者 先日、政府の方で来年度予算案が決定されまして、こちらの市長の感想と、新しい子ども手当で以前は1対1で国の方から地方と負担割合っていうのが提案されていましたけれども、これが国が2で地方が1という形で落ち着きましたがこれについてのご感想をお聞かせください。

市長 国の90兆の予算総枠というものが前年度に比べて数字の上では圧縮した予算になっていると、一方で年金基金を調整するための交付国債といいますか、そんなものとか等々含めて、それから東日本大震災へのいろんな財源をやると、決して予算枠としては小さくない大変な予算。そんな中で税収を越えた収入確保の方法を取らなくてはいかんという状況があるということですね。そういう意味では非常に厳しい財政運営を迫られる状況があるなと感じました。

この財政運営が厳しい状況というのは、日本政府のみならず、ある意味では市も全く同じ状況でありまして、そんな中でどういった形で知恵を出しながら、予算を編成していくかという国の大変さが市の来年度の予算編成に同じように投影されているなと思いまして、ある意味、自分もしっかりしなくてはいけないかなと思ったところであります。

子ども手当の方につきましては、ある意味では地方の主張といいますか、考え方が一定程度反映したものというものじゃないかなと思っています。そういう意味では政府としても実施団体における調整というものについて配慮をするということを予算で表明してくれたんじゃないかなと思っていますけど。

広島高速5号線の二葉山トンネルについて

記者 二葉山トンネルなんですけれども、毎回会見でもお話が出ていますけれども、今日も住民の方々が申し入れに来ているみたいなんですけども、ボーリング調査についてもなかなか理解が得られていない部分も依然あると思うんですけども、改めて二葉山トンネルの建設について、今の段階での市長の見解をちょっと。

市長 私が市政に就く以前からの懸案課題という中で、広島駅周辺と球場跡地を二つのコアとして、市の基盤を整備していくといいますか、その際にある意味で重要なインフラ整備になるという認識であります。重ねて重要性と共に、一方でそこにお過ごしの地域の住民の方の安全確保ということは怠ってはならないという、その二大命題をどうバランスするか、調整するかということでずっと自分は整理してきているんですけども、少なくともボーリング調査に反対だと言われている方々のご意見の発端は1号線トンネルのトンネル掘削作業における問題、それのクリアの仕方について、5号線でそういう問題が起こるかどうかということについて疑念が晴れていないから、こういう問題が起こっているということ、それがスタートであろうかと思っています。

したがいまして私自身は、1号線トンネルを掘ったときのそこの地盤、そういったものと5号線トンネルの地盤、要するに掘る対象の構造がどうなっているかという違いもまだあるんじゃないでしょうかと、それはまあ土木工学的に検証できる話でありましょう。

そしてもう一つはそういった工事の過程で、家が傾くとか地盤がずれるとかいう問題が起こったときに、きちっとそういったものに対応すると、1号線でも対応してきているというのが、市の一定の認識なんですけども、それは十分でないというふうに思っている方々、それが5号線でも起こるんじゃないかという、そんな疑念が先行する中で問題が生じていると思っていますので、私自身はまず、そういった住民の疑問を解くということをきちっと一方でやりながら、5号線トンネルのためのあそこの山の地盤がどうなっているか、本当に1号線と同じような問題が起こるんだろうか、問題をクリアできないんだろうかということを検証するためにもボーリングはいるんじゃないかという立場にいるわけであります。それが、ボーリングをやると次の事業に直結するんだから、だからダメだというその点だけ、ちょっと取り得ないということをご理解いただきたいんですね。

検証した上できちっと対応するためにやらないと、ここまで事業は進んできているわけですからね。そこだけを理解していただきたいということを言って、職員の方にも、そういう1号線、5号線との違い、あるいは補償などについて、市としての考え方、実際、ボーリングしてどんなふうになるかということが分からないと、補償問題などについても具体的な考え方が出せない状況にあるんですけども、方針としてきちっとした対応をするということを住民に伝えながらやってもらいたいということは言っているつもりであります。

その段階で私が直接話をしないと物事が進まないということはないでしょうと。今の市の姿勢というものは、私自身の考え方は市の職員がやってくれている対応と全く同じでありますから、そういう立場をご理解いただきたいということであります。

ですからまず、ボーリングをさせていただいて、どういう状況なのか、本当に1号線と5号線が同じなのか、予測では地質が違うと言っているわけですね、ですからそこをまず検証すると、それで問題が起こるようであれば、それに対する対応をきちっとするということまで提示して、その事業の実行の可否を考えると、そういう段取りを踏ましてもらいたいということであります。そこをぜひご理解いただきたいと思います。

記者 そうしますと、この間の会見でもお話ありましたけども、今の段階でずっと平行線というか、やめてくれって言う人はずっとやめてくれと言っているんですけども、そこは粘り強く、何て言いますか、市の職員を通じて理解を求めるということ以外に手立てはないんでしょうか。

市長 ボーリングはとにかく、むちゃくちゃなことをやるようなボーリングの案になっていないんですね、私自身が見させてもらうとね。それで調査して、その結果を見るということはできないんでしょうかと。で、1号線、5号線問題について納得しないとできないと言われている方について、1号線の問題についての検証結果もありますので、それは5号線とこんなに違うんだということの説明はできるという、それをやろうというわけですよね、そうすると、それは不満足だと言われるとか、いうことだと聞いているんです。

それだと、言われていることと実際に職員が対応してやっていることに、どうもずれがあるんでね、そこの部分について私が出て、解決する問題じゃないと思うんですね。で、実際問題は、その1号線で生じている補償の範囲といいますかね、訴訟で争っているようなところも解決しなきゃいかんみたいなご主張であるとすれば、それはまた裁判を待たなければ、何事も進まないのかということになりましょうか。そういう主張ではないように思うんですね。

ですから、5号線と1号線の違い、そしてその住民の安全確保が怠られることのないような対応をするという考え方でボーリングをするという、その1点についてのご理解をまず得た上で作業をしないと、次の議論ができない状況じゃないかなというふうに思っているんですけどもね。

旧市民球場跡地委員会について

記者 先週あった旧市民球場の跡地委員会のことで、お尋ねしたいんですけども、議論の中でやはり引き続き、市長がなぜ出てきてくれないのかという意見が、先日も市商店街連合会の天倉会長だったと思いますけれども、そういう発言があったりして、1回目に続いて2回目も市長に直接そういう話を聞いたりとか、聞きたいというような雰囲気があったことについて、どういうふうにお考えかということと、もう1点は、これは他の委員だったですけれども、最終的に市が決めるんであれば、あれはダメとかこれはダメとかというものを一定程度言ってほしいという意見があって、これはつまりどういうことかというと、都市公園法という縛りがありますよね、現状の使い方ではそういう制約のある中での議論にすべきなのか、どうなのか、つまり市として、あそこは国有地ですけども、買って自由な裁量で使うとか、そういうことまで、選択肢として十分あるというふうに受け止めて我々が議論していっていいのかどうなのかということに対して若干戸惑いがあるようなんですけども、この2点についてお聞きしたいんですけど。

市長 その問題は、後者からの方がお答えしやすいんですけどね。法律があるという事実を押さえて、その都市公園法のいわゆる対象にしないというのだって、いろんな意味で選択肢としてあると思うんですよね、いろんな意味でですよ。ただ、その選択肢を採ったときに何をしなければならないか、どういう対応を実践的にどういうことがいるかということを皆さんで納得していただきたいと思うんですよ、それだけなんです。それだけというとおかしいんですけどもね。それは言えば説明するようにはしますよ、何も私が言わなくても皆さんから、事務局、そこに出ておられる方々の知識として十分でないと言われるんであれば、それを俎上(そじょう)に乗せますから、それを見て皆さんどう思われるかということを私としてはちょっと聞いてみたいと思うんですね。

例えば、法律を改正してやるかと、大阪都構想みたいなもんですよ。法改正をするために、広島の平和公園の案を作るための法律改正をやってやるというもんなんでしょうかとかね、どういう問題があるか分かっていただきたいんですね。それを市長が判断してやってくれると、自分たちの判断が楽だから、どっちかで早く落としてくれということを言われているようなので、それをやっちゃうと今まで時間を掛けてやってきた議論と全く一緒じゃないですかと、なぜできないか、なぜやれるかということを皆に納得するということをしっかりやらせてもらいたいと、そのためには、言われた疑問について、皆さんのレベルで納得いくような理論展開をしていただきたいということ、それに尽きるんであります。

で、最初に戻りますけれども、そういう中で天倉さんが仮に早く市長出てきて何か意見をくれとこういうことを言われているとすれば、天倉さん、申し訳ないけど、もうしばらく皆さんが言われる問題点をとにかくあの場でしっかり出すということに力を注いでくださいと。私自身、出ないとは言っていないんですよ、これについては、出ます。ただ、皆さんの整理が生半可なところで、もうややこしいから、早く市長さんこっちにするかどうか決めてくれという、そのやり方はこの球場跡地についてはちょっと控えていただけないかなと。皆さんがどんなふうな思いを持っておられるかどうかをもう少ししっかり出してもらいたいんですね。だって、あれだけたくさんのいろんな意見があってですよ、どれも決定打になっていないんですね。

で、今は議会との関係で対話しながら、別途理論展開できるようにしていますけれどもね。市長さんが決めたら、今度は議会の議員が反対するというようなことは、今度起こってしまったらもう意味ないんですよね。どうでしょうか。

ですから、市長の判断、議会の判断というようなことが区区(ばらばらでまとまりがないさま)にならないためにも、そこで議論していただく方々が市民共通の思いといいますか、市民が分かるレベルの議論をしていただいて、市長、市議会の判断誤差が起こらないようなベースをあそこで作るということをやってもらいたいなと思っているんです。そのための熟議というつもりでありますから、もっともっと議論できます。

ですから、それに必要な素材とかね、論点をもっと提示しろっていうんだったら、我が職員をしていろんな資料提供をして、皆さんが納得いただけるような仕掛けにしたい。そして、この間は小委員会設定ということで合意ができたと思いますのでね。小委員会の場でもっと詳細な議論とか、専門の意見を聞くということもやっていただいていいと思うんですよ。とにかく、なぜこうなるかということをもっとしっかり皆さんに分かるようにしてもらいたい、そちらが先なんです。

記者 いずれ議論が熟成してきたら、その委員会の場にも市長も出られると。

市長 出ても構いませんよ。別に拒否しているわけではなくて、私が言ったからということで決めるんじゃなくて、皆さんが議論してこういう方向だということまで、もう少し出る状況を作りたいんです。

記者 最初に言われたことの確認ですけども、都市公園法については、最初、市長が言われましたけど、皆さんが納得いく議論を、皆さんがダメなものはどうしてダメかということをやっぱりちゃんと考えていかなくてはいけないということ言われましたけど、つまりそれは跡地委員会で都市公園法を解除したら、こんなことになると、やるとしたら、こんなお金が掛かるとか、そういうようなことも示していくと。

市長 そう、示して皆さんに分かるようにしてもらいたい。

記者 納得いく議論をしてほしいと。

市長 それに必要な判断材料とか資料を出すように提供しますよ。だから、皆さんでそういうことを議論するということを先にやっていただきたいんです。

※( )は注釈を加えたものです。

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