本文
学生のみなさん、こんにちは。昨年4月より広島市立看護専門学校の校長 に就任しました和田 健と申します。ふだんは広島市立病院機構の広島市立広島市民病院で精神科医として勤務しています。病院内では、精神疾患の患者さんの診療に加えて、さまざまな身体疾患を持つ患者さんのメンタルケアを行う精神科リエゾン活動にも力を入れてきました。がん患者さんへの緩和ケアや、妊産婦の方への周産期メンタルヘルス活動、高齢患者さんの認知症やせん妄への対応などです。これらの実践には、多職種協働によるチーム医療が必然的に求められ、看護師はその中心とも言える職種です。医療の高度化や多様化が進むにつれて看護師にもより高いレベルの知識やスキルが求められるとともに、チーム医療の一員として機能できる協調性やコミュニケーション能力が必要になります。後者については、看護学を学ぶだけでは身につかず、家族関係や友人関係などで多くの体験をすること、それらを自分と周囲との関係性の中で理解し、意味づけることが求められます。みなさんには学業とともにさまざまな体験を通して、人間として成長していかれることを願っています。
看護師は患者さんと最も近くで日々接し、最も長い時間を過ごす医療職であると言えます。患者さんのバイタルサインなど身体状況をしっかりと観察し、適切に対応することに加えて、患者さんの思いや考え、悩み、苦しみをできるだけ聴き、受け止める「患者さんに寄り添う」姿勢、態度、心がなくては務まりません。私たちは患者さんと全く同じ経験はできないので、患者さんの悩み、苦しみを同じレベルで理解することはできません。私たちにできるのは、できる限りそれらを理解しようと思いながら真摯に患者さんの言葉に耳を傾け、誠実に対応することであり、それが患者さんへの共感とか支えになるのです。
本校在学中、みなさんがしっかりと看護学を学び、国家試験に合格できる学力を養い、臨地実習などを通して看護実践に必要な知識とスキルを身につけ、そして人間として成長できるよう、教職員一同、全力でサポートしていきたいと思っています。
こんにちは。私は、副校長の立山です。着任後3年目となり、コロナ禍での社会の変化や新カリキュラム導入による学習環境の変化など、看護をとりまく背景が大きく変化した数年を経験し、「いのち・暮らし・尊厳をまもり支える看護」の将来ビジョンを託された看護学生に、いかに看護の魅力を伝えて行くか、ここを目標に取り組んでまいります。
さて、皆さんご周知のとおり、WBCでは、お互いを信じて自分を信じて力を発揮し、結果を導いた日本優勝という大きな力添えを得て、今年度がスタートしました。本校では、4月から通常通り臨地実習をスタートし、再び、医療の現場に参加できる喜びを感じています。
やはり、看護職として成長していくためには臨地実習に勝るものはありません。看護基礎教育では、多様な場で生活する人々に看護を提供する基礎的能力を養う必要があります。多様な場での臨地実習を経験し、学生個々の目指す看護師像をより明確にできるよう関わってまいります。臨地実習と学内実習でのメリットを統合して、臨地で直接対象者さんと関わり、その実践から看護の振り返りを行い、学生が自分の行為の意味づけをしっかり考える力を身につけられるよう、そして、自分の足で一歩踏み出せるよう、教員一同、力を注いてまいりたいと思います。最後に、今年こそ、100%国家試験合格を目指し、教員一丸となって頑張ります。学生の皆さん、自分の目指す将来像の実現のため、一緒に頑張りましょう。
合格率 99.1%(全国合格率90.8%)
就職希望者の就職率 100%
第一看護学科1年
入学して3か月が経ちました。クラスメイトとも仲良くなり、毎日楽しく過ごしています。解剖生理学や基礎看護総論など今まで勉強したことのない教科も始まり、課題に追われつつ頑張っています。シーツ交換や洗髪などの実技演習も先生や仲間に助けてもらいながらチャレンジしています。やることの多い看護学生生活ですがクラスみんなで乗り切ろうと思います。
第二看護学科1年
入学して約3か月が経過しました。週に3日しか登校しないので、6月の研修では多くのクラスメイトと関わりたいです。これから実技試験や筆記試験などが始まるので、みんなで支えあいながら学習していきます。
第一看護学科2年
宣誓式を終えてみんなの士気も高まっています。7月からの臨地実習に向けてグループでのスローガンを決め目標に向かって頑張っています。また就職活動セミナーなどにも参加する機会も増えてきました。マスクの制限が緩和されたことで、クラスメイトの笑顔にとても癒されています。
第二看護学科2年
初めての実習や試験で慌ただしかった昨年を終えて、今の時期は少しのんびりモードでクラスメイトと楽しく過ごせています。看護過程に四苦八苦していますが、国家試験対策や就職活動などにも励んでいます。
第一看護学科3年
3年生になり臨地実習が始まり患者さんを受け持たせて頂き看護を展開しています。それに加え就職活動や、国家試験に向けた勉強などで、忙しい日々ながらも充実した日々を過ごしています。患者さん、看護師さん、先生、家族への感謝の気持ちを忘れずに、理想の看護師になれるように頑張ります。
第二看護学科3年
3年生になり、4月からの実習、就職活動、国家試験勉強になどでとても忙しい日々を送っています。臨地実習での患者さんや指導者さんとの関わりから多くの学びを得ています。こうした日々を支えてくださる先生方や家族への感謝の気持ちを忘れず頑張ります。