ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
現在地 トップページ > 分類でさがす > くらし・手続き > 教育 > 広島市教育委員会 > 教育委員会 > 教育委員会のご案内 > 平成25年第3回教育委員会議(3月定例会)会議録

本文

ページ番号:0000016950更新日:2019年10月21日更新印刷ページ表示

平成25年第3回教育委員会議(3月定例会)会議録

平成25年第3回 広島市教育委員会議会議録

平成25年3月7日(木曜日)、平成25年第3回教育委員会議(定例会)を教育委員室において開催した。

1 開会及び閉会に関する事項

  • 開会 午前10時
  • 閉会 午前11時30分

2 出席委員

  • 委員(委員長) 井内 康輝
  • 委員 溝部 ちづ子
  • 委員 金谷 圭子
  • 委員 鈴木 由美子
  • 委員(教育長) 尾形 完治

栗栖長典委員は欠席

3 事務局等の出席者

  • 教育次長 塩田 芳丈 
  • 青少年育成部長 児玉 尚志
  • 学校教育部長 荒木 靖昌 
  • 指導担当部長 砂原 文男
  • 総務課長 山口 芳弘 
  • 施設課長 前川 清司
  • 教職員課長 湧田 耕辰 
  • 教職員課服務・健康管理担当課長 梶田 英之
  • 指導第一課長 市川 昭彦 
  • 指導第一課文化・スポーツ教育担当課長 森川 康男

4 傍聴者等

 3名

5 議事日程

  • 議題1 広島市児童館条例の改正について(報告)
  • 議題2 平成24年度「広島市児童生徒の体力・運動能力調査」結果について(報告)
  • 議題3 広島市の教科用図書採択地区の変更に関する要望について(代決報告)
  • 議題4 異議申立てについて(代決報告)【非公開】
  • 議題5 教職員の人事について(議案)【非公開】

6 議事の大要

井内委員長

 ただ今から、教育委員会議定例会を開催します。
 本日は、傍聴の方もお見えになっておられますが、お手元にお渡ししております注意事項をよくお読みいただき、静粛に傍聴していただきますようお願いします。
 本日は、栗栖委員が所用により欠席されていますが、定足数を満たしています。
 議事録署名者は、溝部委員と金谷委員にお願いします。
 それでは、議事に移ります。
 本日の議題については、お手元に議事日程をお配りしているとおりですが、本日審議予定の議題4及び議題5につきましては、広島市教育委員会会議規則第7条第1項第7号及び第3号に該当することから、審議を非公開としたいと思いますが、御異議ありませんか。
 (異議なし)
 それでは異議なしと認め、議題4及び議題5につきましては、非公開と決定しました。
 それでは議題に入ります。
 議題1「広島市児童館条例の改正について」を議題とします。
 本件は報告案件です。内容につきまして、青少年育成部長から報告を受けます。

青少年育成部長

 資料の4ページをお開きください。児童館条例の改正につきまして、今開催中の第1回広島市議会定例会に第32号議案として出しているものでございます。
 1の「改正の理由」は、温品小学校の通学区域内に児童館を新たに設置するため、その名称及び位置を定めるとともに、児童の健全な育成を推進するため、児童館の行う事業に児童の健全な育成を目的とする支援を加える等所要の改正をするものです。 
 2の「改正の内容」ですが、(1)が温品児童館の新設に伴う位置を記載しております。
 (2)の児童館の行う事業に、活動の支援を加えることを記載しております。
 3の「施行期日」は、平成25年4月1日です。ただし、温品児童館については、開館の時期である5月1日から施行します。
 それでは、もう少し詳しく見ていただくために、2ページをお開きください。
 今回の条例改正には、大きく2つの事項があります。温品児童館の新設以外の理由について、もう少し詳しく説明します。
 1点目としまして、現行児童館条例の問題点とありますが、本来の児童館の事業及び使用対象を条例により限定しているため、それ以外に、地域に最も身近なコミュニティ施設である児童館の機能が期待されていますが、十分に活用されていない点があります。一つには、使用ニーズが高い乳幼児及びその保護者は使用できないということです。地域におきましては、子育て中の親子が気軽に行き、自由に交流することができる場として使用ニーズは高いのですが、現行の条例では、使用対象を、義務教育課程にある小・中学生に限っているため、乳幼児及びその保護者が使用できないという点があります。
 2点目としまして、母親クラブ、子ども会等の児童健全育成団体は使用できないという点があります。児童館は、児童健全育成活動の拠点としての役割を担う必要がありますが、現行の条例では、母親クラブや子ども会等の団体は使用者とされていません。また、児童館は、児童健全育成のノウハウを持っていますが、そういったものの助言・指導等の支援をすることもできません。そのため、団体からは、活動拠点として使用できるよう制度の見直しを要望されています。国の通知にも、児童館は、機能として母親クラブ等の児童健全育成活動を育成助成するというものを有するという記載があります。
 改正内容についてですが、改正理由については、地域における子育て支援活動の推進、児童健全育成活動の育成・支援の充実等を図るため、児童館の使用者の範囲に乳幼児、乳幼児に付き添う保護者及び児童健全育成団体を含めるなどの改正をするという内容としています。
 改正後の事項ですが、アの(4)として、児童の健全な育成を目的とする活動の支援を、イの使用者の範囲の中で、3つほど加えています。乳幼児及びその保護者、児童の健全な育成を目的とする活動を行う団体、その他そういった活動をする場合もあるので、その受け皿として、その他市長が適当であると認めるものを入れています。
 その他として、児童館は公の施設ですので、専用使用する際等の規定を整備しています。
 次のページですが、こういった改正内容の周知ですが、今回の議会で議決になった際には、母親クラブ等の団体につきまして、放課後対策課、あるいは各区の地域起こし推進課の方から団体の会議等を利用して改正内容を説明します。それから一般の保護者の方につきましては、チラシを配布したり、ホームページで利用内容を掲載したりすることを予定しています。
 説明は以上です。

井内委員長

 一つ心配なことは、本来は児童が使うべきところが、このような方々に幅広く利用してもらうことにより、児童が使いにくくなるということはないのですか。

青少年育成部長

 まず本来の利用の時間帯が限定されていますので、このような方々が利用できるのは児童が下校するまでということになります。その間が施設として利用できる時間帯となります。あくまで児童優先ということで考えています。

井内委員長

 何か他に御質問等はございませんか。

溝部委員

 留守家庭の子どもたちも、児童館でかなりのスペースをとってお世話になっている状況があります。現状の施設の状況、スペースで可能だということでしょうか、それとも必要であれば、増設ということも視野にあるのかということ、また、職員の勤務状況も変わってくると思うので、その点も考えておいてもらいたいと思います。
 2点目は、公民館も各中学校区にはありますが、公民館と同じような感覚で使えると考えてよいのですか。その辺は、どのようになっていますか。

青少年育成部長

 まず1点目ですが、施設や職員の充実という点ですが、利用の状況に応じて、将来的にはそういうことも出てくるかもしれません。まずは、地域で条件が整えば、運営等をしていただくことによって、施設としての開館時間が少しは融通が利くようになるかと考えています。そういった意味では、公民館等と同じでございます。多くの場合、公民館は中学校区に一つありますが、コミュニティ施設ということでいえば、各小学校区にある児童館はより身近に利用ができるということになります。

鈴木委員

 使用者の範囲が広がるので、使用の規則を決められると思いますが、例えば、義務教育の課程にある児童とそれ以外では、使用料金はどうなりますか。

青少年育成部長

 使用料等は考えていません。

鈴木委員

 今後はどのような団体が利用すると考えられますか。何か予想のようなものはありますか。

青少年育成部長

 母親クラブが全市で97くらいあります。母親クラブ、青少年健全育成協議会、子ども会といった、子どもに直接関係のある団体の利用が考えられます。

鈴木委員

 その審査はどのようにされるのですか。

青少年育成部長

 使用者の範囲について例示しており、それを各児童館で審査することになります。その例示でほぼ対応可能だと考えています。利用できるかどうか迷うような場合には、協議しながら、その都度考えていくことになります。

金谷委員

 利用者の範囲の拡大という部分については、他都市も同様にこういった傾向にあるのですか。

青少年育成部長

 子育て支援は、社会的な課題の一つです。本市の特徴として、各学区に児童館を一つずつ整備しているということがあります。他の都市では同じ状況ではありません。そういった意味では、他の都市とは、少し違うかもしれません。

金谷委員

 今は、少し先駆的な状況ということですね。

井内委員長

 どこが利用できて、どこが利用できないといったことについては、将来的に範囲が広がっていくということもあると思います。その辺はルール作りをしていただいて、優先順位を決めるなどの検討をしておいてほしいと思います。
 それでは、議題2「平成24年度『広島市児童生徒の体力・運動能力調査』結果について」を議題とします。
 本件も報告案件です。内容につきまして、指導第一課文化・スポーツ教育担当課長から報告を受けます。

指導第一課文化・スポーツ教育担当課長

 平成24年度「広島市児童生徒の体力・運動能力調査」の結果を報告します。
 資料9ページをお開きください。
 1「調査の概要」についてです。
 1の調査目的は、広島市立小・中・高等学校の児童生徒の体力の現状を明らかにし、その調査結果の分析をもとに体育・健康に関する指導の充実に努め、児童生徒の健康の増進と体力の向上を図ることです。
 2の調査対象者は、広島市立小・中・高等学校の児童生徒で、小学校142校65,859人、中学校64校29,282人、高等学校8校5,665人で、合わせて214校100,806人となっています。
 3の調査実施期間は、平成24年4月から7月です。
 4の調査種目は、握力、上体起こし、長座体前屈、反復横とび、20mシャトルラン、持久走、50m走、立ち幅とび、ソフトボール投げ、ハンドボール投げとなっています。
 なお、この体力・運動能力調査は、広島県の全ての市町で実施し、調査結果は、広島県教育委員会が一括して県全体、各市町別に集計しており、先月、本市の全学年の集計結果の情報提供を受けました。
 資料10ページをお開きください。
 2「調査の結果」についてです。
 1の種目別結果について、小・中学校を中心に報告させていただきます。
 お示ししている表を御覧ください。この表の数値は、各種目、各学年、男女別の平成24年度広島市平均値です。表の下にありますように、「◎」を付している数値は、「平成24年度広島市平均値が、平成23年度広島市平均値と比べて『同じか、上回る』種目」を表しています。
 結果の概要は、小・中・高等学校全体では、平成23年度平均値と比べて同じか上回っている「◎」を付している種目は、全204種目のうち199種目、97.5%となっています。
 小学校では、平成24年度平均値は、平成23年度平均値と比べて、全96種目のうち95種目、99.0%が、同じか上回っていますが、第3学年男子の「ボール投げ」において下回っています。
 中学校では、平成24年度平均値は、平成23年度平均値と比べて、全54種目のうち52種目、96.3%が、同じか上回っていますが、第1学年男子の「20mシャトルラン」「立ち幅とび」において下回っています。
 資料11ページをお開きください。
 2の全国平均値と広島市平均値の比較についてです。
 ここでは、各種目について、4本の棒グラフを示しています。左から順に、文部科学省が我が国の児童生徒の体力水準が高かったとしている昭和60年度の全国平均値、次に文部科学省が全国の小中学校を対象に悉皆で調査をした直近のデータである平成21年度の全国平均値、次に平成21年度の広島市平均値、一番右側が平成24年度の広島市平均値を示したものです。
 また、ここで取り上げている種目は、現在実施している調査種目のうち、昭和60年度にも全国で実施されており、比較が可能なものであり、また、全国調査が小学校第5学年及び中学校第2学年を対象に実施していることから、この2学年について比較しています。
 それでは、グラフを御覧ください。上が「小学校第5学年」、下が「中学校第2学年」です。この種目の中で、「握力」と「ボール投げ」は数値が高い方が好記録、「50m走」と「持久走」は数値が低い方が好記録となります。
 小学校第5学年のグラフを御覧ください。
 各種目のグラフの右端の平成24年度広島市平均値と他の平均値を比較しています。
 平成24年度広島市平均値は、各種目の左端の昭和60年度全国平均値と比べて、全種目において下回っています。
 また、平成24年度広島市平均値は、各種目の左から2番目の平成21年度全国平均値と比べて、「50m走」「ボール投げ」において、男女ともに上回っていますが、「握力」については男女ともに下回っています。
 さらに、平成24年度広島市平均値は、隣の平成21年度広島市平均値と比べて、男子「ボール投げ」を除いて全ての種目において上回っています。
 中学校第2学年のグラフを御覧ください。
 平成24年度広島市平均値は、昭和60年度全国平均値と比べて、全種目において下回っています。
 また、平成24年度広島市平均値は、平成21年度全国平均値と比べて、女子「握力」、男子「持久走」、「50m走」、女子「ボール投げ」において上回っていますが、その他の種目においては下回っています。
 さらに、平成24年度広島市平均値は、平成21年度広島市平均値と比べて、全種目において上回っています。
 資料12ページを御覧ください。
 最後に、3の「調査結果の考察と今後の対応」についてです。
 まず、調査結果の考察についてですが、1点目としては、広島市の児童生徒の体力の状況は、全体的に改善の傾向が見られていますが、昭和60年頃の児童生徒の体力に比べると、依然として低い状況が見られます。その原因としては、生活が便利になり、生活様式が変化するなど、児童生徒の生活全体において、歩いたり、外で遊んだりすることが減少したことや、スポーツや外遊びに不可欠な時間、空間、仲間も減少したことなどが考えられます。
 2点目としては、広島市全体で改善傾向が見られる要因としては、平成18年度より継続してきた「体力アップ認定証」、「体力優秀賞」の交付、「体力アップハンドブック」の配布等を通して、児童生徒の運動への関心・意欲が高まり、運動量が増え、自信をもって運動するようになってきたことや、体力・運動能力調査の結果分析を基にした改善計画の立案、実技研修会の実施等によって、教職員の体力向上や体力・運動能力調査の結果を活用した取組への意識が向上してきたことなどが考えられます。
 説明の中にありました「体力アップ認定証」、「体力優秀賞」、「体力アップハンドブック」について、補足説明をさせていただきます。
 まず、お手元に配布している「体力アップ認定証」、「体力優秀賞」を御覧ください。
 「体力アップ認定証」は小学校第3学年から第6学年の児童を対象に、「体力優秀賞」は小学校第3学年から中学校第3学年の児童生徒を対象に、体力向上について意欲を高め、目標を持たせることを目的に交付しているものです。
 「体力アップ認定証」は前年度の本人の体力合計点が7点以上向上した者に、「体力優秀賞」は全種目で前年度の当該学年の全国平均値を上回った者に対して交付するものです。
 ただ今の説明にあります体力合計点については、お手元の「体力アップハンドブック」の2ページを御覧ください。ここに掲載している得点表を基に、各種目の数値を得点化し、合計したものが体力合計点となります。
 続いて、お手元の「体力アップハンドブック」についてです。
 この「体力アップハンドブック」は、小学校第3学年から第6学年の児童を対象に、自分の体力についての関心を高め、体力向上への意欲を高揚させることを目的に配布しているものであり、体力に関する知識や主体的に運動に取り組む方法、体力・運動能力の調査結果の記入欄などを掲載しています。
 また、ハンドブックの17ページにあります貯金通帳が10,000点を超えた児童に対して、努力賞としてステッカーを交付しています。
 最後に、今後の対応についてです。
 1点目は、児童生徒の運動への関心・意欲を向上させる取組や実技研修を継続するとともに、既に策定している「運動プログラム」の活用の推進、体力向上推進校の取組の普及などを通して、体育科及び保健体育科の授業改善をさらに進めていきます。
 ただ今の説明にありました「運動プログラム」とは、各学校に配布している「小学校体育科実技事例集」、「体力アップ実技事例集」のことで、例えば、持久力に課題が見られた学校では、この事例集にある全身持久力を高める運動を保健体育科の授業のはじめに取り入れて、継続的に実施するなどしています。
 今後の対応に戻ります。
 2点目として、体力・運動能力調査において明らかになった課題について、各学校において教職員が共通認識し、学校体制で重点化した取組が行われるよう、具体的な改善計画の「立案→実行→評価→改善」を行う取組をさらに進めていきます。
 3点目としては、体力向上は、幼児期からの継続した取組が重要であり、幼児教育において、幼児が体を動かす機会や環境を充実する必要があると考えており、幼児教育へのアプローチを検討します。
 4点目としては、「早寝早起き・元気なあいさつ・朝ごはん」の取組や保護者向けのリーフレットの配付を継続し、家庭と連携しながら、家庭や地域での運動量の確保などの取組を進めていきます。
 こうした取組を通して、児童生徒の体力の水準の高かった昭和60年頃の体力に近付けるよう、取り組んでいきたいと考えています。
 以上で報告を終わります。
 なお、9ページの資料で、調査種目の上から6番目、「持久力」となっていますが、「持久走」でございます。訂正をお願いします。

井内委員長

 この調査は毎年行うのですか。

指導第一課文化・スポーツ教育担当課長

 毎年行います。

井内委員長

 1年間通して行っているようなものですね。11万人のデータを解析するということは大変だというのは分かりますが、この調査は抽出調査では物足りないということですね。一人一人に対して努力賞などのインセンティブを与えるということを考えると、何人かを調べればよいという問題ではないと考えているということですね。だから11万人の調査データが必要ということですね。
 小学校、中学校、高校とも、前年度より、ほとんどの種目でアップしているということですね。アップしなかったものについては、何か原因を分析していますか。例えば、小学校でボール投げが伸びなかったということがあります。

指導第一課文化・スポーツ教育担当課長

 経年変化をみると、ここ4・5年、改善傾向にあるのは間違いありません。その年によって、多少違いが出ています。ただ、ボール投げについては、昭和60年頃の子どもたちに比べて、ボールを投げるという遊び、動作が非常に少なくなっている状況が見られます。

井内委員長

 御質問、御意見等はございませんか。

鈴木委員

 意見ですが、上がっているけれども、柔軟性のところが弱いですね。特別にやることではないですが、体育のアップの時に、意識的に柔軟を取り入れられたらどうかと思います。体が柔らかいということは、相手に対して信頼したり、心を開くということにもつながります。柔軟を少し取り入れられて、それが伸びるようにするのも、全体に関わってくるような気がします。
 もう一つ、先日視察に行った学校で、「先生方の外遊びの時間を増やそう。」という取組をされていました。先生も1週間のうち1回は外で子どもと遊んでみようといった試みをされてみると、外遊びの楽しさが、先生も分かるし、子どもも分かるので、一緒にやろうと言いやすいのではないでしょうか。

溝部委員

 1点目ですが、これは大変すばらしい取組で、このハンドブックの貯金通帳はとても素敵だと思いました。これで毎年伸びているのだと思います。実際、子どもたちは大変忙しくて、一体どこの時間帯で、この貯金通帳を増やしたりしているのかと思います。先生方も大変苦労しているのではないかと思いますが、どのように把握しておられますか。
 2点目は子どもたちに、例えば質問紙などで、どの時間帯で遊んだり、スポーツをしたりしているのか、そういうことも今の忙しい子どもたちに教えてもらいたいと思っています。
 最後にもう一つ、先生方や保護者に話を聞くと、子どもたちの背筋が伸びてなくて、すぐにだらっとなるという話を聞くのですが、こうしたことと体力の向上について、どのように考えておられますか。

指導第一課文化・スポーツ教育担当課長

 先ほどの鈴木委員がおっしゃった外遊びについての調査はまだありませんが、体力向上推進校におきましては、先生方が、週に1回、大休憩、昼休憩に子どもたちと一緒に遊ぶ時間をとって、外遊びを一緒にするという取組を行っています。それをしますと、外に出ることが子どもたちの習慣につながっていきます。体力アップハンドブックの取組は、大休憩、昼休憩、朝登校してから授業が始まるまでの時間に取り組んでいるという状況について報告を受けています。そういう良い取組を、実践発表会、公開研究会を通しながら、全校に広めていきたいと思っています。
 背筋の関係についてですが、まだ分析していません。

井内委員長

 今後の対応に幼児教育へのアプローチと保護者へのアプローチということがありますが、それは大事だと思います。学校に入ってきていきなり外で遊びなさいといっても、生活習慣としてなければできません。外で遊ぶという習慣が一番大事なことで、そうすれば学校に入ってきたら、皆で遊ぼうということになり、時間も自然に自分たちで確保するだろうと思われます。そのために、保護者の方にこういった取組を行っているので、一緒に頑張ってもらえませんかなどの呼びかけは行っていますか。

指導第一課文化・スポーツ教育担当課長

 各学校では、体力テストの自分の記録については、保護者に必ず見てもらうようにしており、家庭や地域で運動量を確保することが大切になることを知らしめています。教育委員会としては、毎年、保護者と子どもが一緒にこういう運動ができますということを示したリーフレットを小学校全保護者に配布する取組をしています。

尾形委員(教育長)

 幼児期に、歩いていないということがありますので、今、委員長が言われたことは重要なことだと思います。走る、飛ぶ、投げるということが基礎となる体力ですから、それが育っていない。今、幼稚園でも、運動プログラム、運動遊びに力を入れています。例えば、以前はバスで行っていた遠足も、近隣に歩いて行くなど、幼児期の運動量の確保に取り組んでおり、今後とも力を入れていきたいと思っています。

金谷委員

 ボール投げの話が出ましたが、ほとんどの公園でボール投げが禁止とかいうような状況であり、保護者への働きかけと、もう一つ地域の方の外遊びに対する理解というか寛容さも広げていく必要があるのではないかと思います。外遊びが学校や地域でできる環境を狭めてしまわないように、理解を得ていくことも必要ではないかと思います。

井内委員長

 やるところがないではないかという指摘もあり、施設の面でも見直しをしていかなければいけないかもしれません。
 それでは、次に、議題3に進めたいと思います。
 議題3は「広島市の教科用図書採択地区の変更に関する要望について」(代決報告第9号)を議題とします。
 本件は、代決報告案件です。内容について、指導第一課長から報告を受けます。

指導第一課長

 議題3「広島市の教科用図書採択地区の変更に関する要望について」です。
 資料の13ページを御覧ください。
 本件につきましては、教育委員会議にお諮りする暇がありませんでしたので、広島市教育委員会事務決裁規則第6条の規定に基づき、平成25年2月8日に教育長代決により、広島県教育委員会に要望書を提出しましたので報告いたします。
 この度の要望内容は、県教育委員会に対して、広島市の教科用図書採択地区について、現行の3地区を統合し、1地区に変更するよう求めたものです。理由としては、1点目は全市一体的にひろしま型カリキュラムによる教育と研究体制の推進を図るために、教科書についても同一の教科書を使用したいこと、2点目は教科書採択に係る業務の効率化を図ることとしています。
 なお、県教育委員会においては、明日、3月8日の教育委員会議定例会にて審議が行われることとなっており、採択地区の変更が認められた場合は、広島市教育委員会規則の改正を3月末の臨時会にお諮りすることとしています。
 以上、簡単ですが御報告します。

井内委員長

 ただ今の代決報告について、御質問等はございませんか。
 結果的には同じ本を選んでおられたということですけれども、これはむしろ分かれている方が不自然かなと思います。
 では、次の議題4以降は、先ほどお諮りしたとおり、非公開となりましたので、傍聴人、報道関係及び関係者以外の方は、退席していただきますようお願いします。

 (傍聴人等退席)

 (非公開部分省略)

井内委員長

 本日の教育委員会議を終了いたします。
 次回の教育委員会議は、3月26日午後1時30分からです。

ダウンロード

Adobe Reader<外部リンク>

PDF形式のファイルをご覧いただく場合には、Adobe社が提供するAdobe Readerが必要です。
Adobe Readerをお持ちでない方は、バナーのリンク先からダウンロードしてください。(無料)

<外部リンク>