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ページ番号:0000009365更新日:2019年10月21日更新印刷ページ表示

ロシアの臨界前核実験継続表明に対する抗議文(2002年7月3日)

ロシア連邦大統領
ウラジーミル・ウラジーミロヴィチ・プーチン 閣下

抗議文

6月27日、貴国のイワノフ国防相が、臨界前核実験の継続方針を表明するとともに、ノバヤゼムリャ島の核実験施設を今後も維持、発展させる方針を示したとの報に、さらに、30日には、ルミヤンツェフ原子力相が、爆発を伴う核実験を再開する可能性が「理論的にあり得る」ことを表明したとの報に接した。

インドとパキスタン間での核戦争の勃発が懸念され、米国が核兵器の新たな開発や実戦投入の意思を明確にしている中、貴国首脳がこのような発言を行うことは、被爆者をはじめ核兵器の廃絶を目指す世界の人々の願いを蔑ろにするばかりか、自らが批准したCTBT(包括的核実験禁止条約)をも否定するものであり、激しい憤りをおぼえる。被爆地ヒロシマの市長として、市民を代表して厳重に抗議する。

先の、主要国首脳会談において、大量破壊兵器の解体と核拡散防止などを目的に、貴国への支援に取り組もうとする「G8グローバル・パートナーシップ」が合意された矢先の、貴国のこのような姿勢は、国際社会に背く行為であると言わざるを得ない。CTBTの実質的な崩壊を招くとともに、新たな核の拡散や核の使用という人類滅亡への道に踏み出すことを強く危惧する。

貴国は米国とともに、核超大国の責務として、「核兵器の使用・威嚇は国際法に違反する」との国際司法裁判所の勧告的意見に思いをいたすとともに、NPT再検討会議で採択された「核兵器の全面廃絶に対する核保有国の明確な約束」を誠実に履行し、核兵器のない真に平和な世界の構築に向け、率先して取り組むよう強く要請する。

平成14年(2002年)7月3日

広島市長 秋葉 忠利