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原爆ドームの健全度調査
第2回保存工事以降、原爆ドームの経年劣化等の状況を把握することを目的に、平成4年度(1992年度)から原則3年毎に健全度調査を実施しています。
第1回の健全度調査から継続的に実施している項目は以下のとおりです。
- 目視調査等により、劣化状況等を調査する「外観調査」
- 沈下の状況を調査する「沈下量測定」
- 壁体の傾きを調査する「鉛直度調査」
- 壁体の防水性を調査する「透水試験」 ※第1回健全度調査では実施していません。
過去の調査履歴と結果
調査 | 期間 | 調査結果の概要 |
---|---|---|
第1回健全度調査 | 平成4年5月~平成4年9月 | 原爆ドーム全体に関しては、異常は認められなかった。 外観の構造的な損傷も認められなかった。 |
第2回健全度調査 | 平成7年10月~平成7年12月 | 原爆ドーム全体に関しては、異常は認められなかった。 外観は、前回調査に比べ、劣化箇所は増加していた。 |
第3回健全度調査 | 平成11年2月~平成11年3月 | 原爆ドーム全体に関しては、異常は認められなかった。 外観は、窓・出入口部と倉庫部に著しくな劣化が認められた。 |
第4回健全度調査 | 平成14年9月~平成15年3月 | 原爆ドーム全体に関しては、異常は認められなかった。 外観は、窓・出入口部と倉庫部に著しくな劣化が認められた。 平成14年度に保存工事を実施 |
第5回健全度調査 | 平成17年11月~平成18年3月 | 原爆ドーム全体に関しては、異常は認められなかった。 外観は、経年によるひびわれ等の変化が認められた。 |
第6回健全度調査 | 平成20年11月~平成21年3月 | 原爆ドーム全体に関しては、異常は認められなかった。 外観は、経年によるひびわれ等の変化が認められた。 壁体は経年変化による防水性能の低下が認められた。 |
第7回健全度調査 | 平成23年11月~平成24年3月 | 原爆ドーム全体に関しては、異常は認められなかった。 外観は、経年によるひびわれ等の変化が認められた。 |
第8回健全度調査 | 平成26年11月~平成27年5月 | 原爆ドーム全体に関しては、異常は認められなかった。 外観は、経年によるひびわれ等の変化が認められた。 |
第9回健全度調査 | 令和2年7月~令和3年4月 |
原爆ドーム全体に関しては、異常は認められなかった。 |
外観調査
原爆ドームに発生しているひびわれ、モルタルの浮き・剥離、石灰溶出、鉄筋露出・腐食、鋼材変形、その他の不良箇所等を目視により観察します。なお、モルタルの浮き等は、テストハンマーを使用し、打診により調査しています。
沈下量測定
原爆ドームに設置している40か所の測量鋲の標高を測量し、沈下の状況を調査しています。
鉛直度調査
原爆ドーム壁体の上部と下部に設置した8か所(16地点)の測量鋲を測量し、相対水平距離の差の変化により、傾きの状況を把握しています
透水試験
第2回保存工事において、原爆ドーム内部への水の浸入を防ぐため、表面に浸透性吸水防止剤を塗布しましたが、この防水剤の効果を把握するため、透水試験を実施しています。
試験は、原爆ドーム壁体4か所にガラス製注水器を貼り付け、水を充填して1時間経過後の水量を計測し、防水性を把握しています。
※第1回健全度調査では実施していません。
このページに関するお問い合わせ先
都市整備局 緑化推進部 公園整備課
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