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ページ番号:0000384472更新日:2024年5月18日更新印刷ページ表示

米国による臨界前核実験に対する抗議文(2024年5月18日)

アメリカ合衆国
ジョー・バイデン大統領 閣下

駐日アメリカ合衆国大使館
ラーム・エマニュエル大使 閣下

抗 議 文

貴国が今月14日に、ネバダ州の核実験場で臨界前核実験を実施したことが明らかになった。

貴国を含むG7各国首脳は、昨年5月のG7広島サミットにおいて、核兵器のない世界の実現を目指すというメッセージを世界に向けて発信するために、「広島ビジョン」を発表した。今回貴国が行った臨界前核実験は、このメッセージに逆行すると言わざるを得ない。また、この実験は「こんな思いを他の誰にもさせてはならない」と懸命に訴えてきた被爆者をはじめ、核兵器廃絶を求める多くの人々の願いに背くものであり、断じて許すことはできない。被爆地ヒロシマを代表して、厳重に抗議するとともに、今後一切の核実験の中止を求める。

貴国には、一発の原子爆弾がもたらした被爆の実相と被爆者の体験を深く理解し、平和を希求するヒロシマの心を受け止め、国際社会における核軍縮の取組を先導し、核兵器のない真に平和な世界の実現に向けた理性に基づく努力がなされるよう強く求める。

 

令和6年(2024年) 5月18日

広島市長 松井 一實

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