まちがい探し

ふたつの絵をよく見比べて、7つのまちがいを見つけてください。
よーく見ると、明治時代には存在しないものがまぎれていたり、中区のキャラクター「なかちゃん」も隠れている!? 何分で見つけられるか、タイムチャレンジするのも楽しいですよ。
江戸、明治時代の広島を伝える「広島城下絵屏風」と「広島諸商仕入買物案内記」を題材にしています。

第一問

現在も本通商店街に店を構える薬局「金川屋」

現在の中区本通にあった薬屋で、今も同じ場所で「赤松薬局」として営業しています。買物案内記には薬を扱う店が多く登場しますが、そのほとんどが全国の有名な薬だったのに対し、金川屋は自社製造の薬を扱っていました。画面奥に餅つきをしているような人たちがいますが、これは薬を作っている様子です。別の絵では、ふんどし姿の男たちが威勢よく薬を作っている様子が描かれています。まるでお祭りのようですね。

第二問

明治の女性御用達のコスメショップ 鬢附油おろし所「中忠」

現在の本通商店街の東の突き当りにあった鬢付け油を扱ったお店。鬢付け油とはまげを結うための油で、お相撲さんが使っているのを見たことはないでしょうか。当時、男性の断髪は進んでいましたが、女性はまだまげを結っていて、鬢付け油は必需品でした。「中忠」は、鬢付け油のほか口紅など化粧品を扱う店として、戦前の広島では知られた店だったそうです。

第二問

川に流れる桃は「桃太郎」のお話ではありません! 京橋川沿いには桃林があり、春には白島付近まで数百株の紅白の桃花で彩られていました。もしかしたら桃が流れていたかも!?
軒下にいる黒豚も実話。広島藩が朝鮮からのお客様のために用意した豚が城から逃げ出し、城下のあちこちに豚がいたそうです。ただ、当時の日本人は豚を食べなかったので、野良犬ならぬ野良豚が町中をうろうろしていたのでした。

京橋~橋本町界隈の江戸・広島城下

京橋、そして京橋のたもとにあることから名付けられた「橋本町」付近の様子です。北側には提灯屋や杉玉が掲げられた酒屋、大きな薬袋を形どった看板が目立つ薬種屋などが見られます。この中には、現在も同じ場所に建つ「広教寺」「正光寺」も描かれています。

第四問

ピチピチ新鮮な魚が店頭にずらりと並ぶ飲食店 料理仕出し飲食処「中島伝助」

塚本町、現在の堺町一丁目・本川町一丁目にあった飲食店兼旅籠屋(食事付きの宿屋)です。本川西側に位置する塚本町は、魚が陸揚げされる場所に近く、江戸時代は魚屋が多い町でした。店頭にも大きな魚が並べられ、そばでは魚をさばく姿も。魚の奥には大皿に並べられた酒の肴らしき料理もあり、お客さんが選んでいます。2階は宴会場になっていて、芸者の三味線の音色に耳を傾けながら食事を楽しむ人たちが見られます。外には岡持ちを持った人や魚売りが行き交い、町の活気が伝わってきます。

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