「紙屋町」の名前は、「紙屋」が住んでいたことにも由来していて、江戸時代の城下町の様子を描いた「広島城下絵屏風」には、紙を使用した提灯屋や傘屋が見られるよ。
そんな紙屋町に、平成13年（2001年）広島市初の地下街としてオープンした「紙屋町シャレオ」。ファッションや雑貨、カフェなどが軒を連ねるショッピングストリートだけど、通りをよく見ると、噴水やアート作品などがあり施設内はとても楽しいんだ！　「“水の都”広島」をテーマにした仕掛けが施設内にいくつかあって、例えば南北の通りの柱は中央広場から広がる波紋をイメージしてるんだって。柱の下の方をよーく見てみて、「水位」を変えて波を表現しているよ。
シャレオで唯一空を見ることができる場所があるけど、どこか分かるかな？　そこから見える壁面の一部には地下街建設中に偶然発掘された広島城の外堀の石が利用されているんだ。東西を貫く相生通りは、江戸時代、広島城の外堀だったから、このあたりで堀が発掘されてもおかしくないって話。
東中広場には誰でも弾けるストリートピアノ「紙屋町まちかどピアノ」があって、ベンチに座ってゆったりピアノの音色に耳を傾けるのもおすすめだよ。