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(マスタープラン第3章の一部を令和2年12月に変更しています。詳しくはこちらをクリック)
平成25年6月に都市づくりの全体計画を見直して「活力創造都市“ひろしま西風新都”推進計画2013」を策定しました。
この計画に基づき、住民、企業、大学と行政が一体となって西風新都の都市づくりに取り組んでいます。
以下で「活力創造都市“ひろしま西風新都”推進計画2013」の概要を紹介します。
計画全体の詳しい内容は、このページの最下段の「ダウンロード」からご覧ください。
西風新都は、都市づくりがスタートして20数年を経て、現在では一定の産業集積と快適な居住環境の形成が図られています。こうした中、社会経済情勢の変化を受け以下の課題が顕著になっています。
広島市が、広島圏域全体の活力を生み、さらには中四国地方の発展を牽引する都市として「世界に誇れる『まち』」となるためには、二つの高速道路インターチェンジやアストラムラインなどの充実した都市基盤に恵まれた、開発ポテンシャルの高い西風新都をより一層活用していく必要があります。
このため、都市機能の強化、産業の振興、快適な居住空間の形成などの視点に立って、民間の投資意欲を喚起するよう全体計画を見直しました。
民間の投資意欲を喚起するため、次のような視点で改定計画を策定しました。
優れた立地を生かし、既に快適な居住の場、貴重な産業集積の場となっている西風新都を、さらに市民が生き生きと暮らし、働き、集うような活力にあふれた拠点とすることにより、広島広域都市圏や中四国地方の成長・発展を牽引します。
「住み、働き、学び、憩う」の複合機能が集積した拠点の形成を図るとともに、「護(まも)る(防災)」機能を導入します。
計画期間内に開発の見込みがある開発計画に絞り込みを行いました。
各開発計画の土地利用や今後の人口推移を踏まえ、西風新都の将来人口フレームを下表のとおり設定しました。
時期 |
区分 |
人口フレーム |
|
---|---|---|---|
2030年(平成42年) 〔都市基盤の概成期〕 |
計画人口 |
計画期間(2030年まで)内に分譲が完了する開発を考慮した将来人口 |
6万7千人 |
21世紀中頃 〔都市の成熟期〕 |
目標人口 |
平地部の幹線道路沿道における土地の高度利用や丘陵部の開発等を考慮し、計画人口に加算した人口 |
8万人 |
※ 絞り込みにより2030年時の開発フレームは約500ha減となるが、これは計画期間以降の都市づくりに備えて留保します。 |
「軸(中央軸・地域軸)」や「地区拠点」に都市機能の適正な配置を図ります。
都市基盤整備や各種支援制度の活用など、民間活力の導入促進を図りながら、更なる都市機能の充実・強化を進めていきます。
計画開発地区は、各地区の立地特性や周辺の土地利用状況に応じた土地利用の誘導や保全を図ります。
ア 広域的な幹線道路
広島高速4号線について、都心の広域的なアクセス向上や西風新都内の交通混雑の緩和を図るた
め、山陽自動車道との接続について今後検討します。
イ 地域的な幹線道路
西風新都内幹線道路について、これまでの開発追従の整備方針を見直し、「選択と集中」の考え方
のもと、開発の軸を通すとともに、環状道路の早期形成を図る観点から、2030年(平成42年)まで
に整備する区間を選定し、計画的かつ着実に整備します。
ウ 生活道路等
地元要望を踏まえて地域生活に密着した道路を整備するとともに、高速道路利用の利便性向上や地
域活性化のため、山陽自動車道沼田パーキングエリアへのスマートインターチェンジの設置を検討
します。
アストラムラインの延伸計画については、「新たな公共交通体系づくりの基本計画」の中で、西広島駅までの延伸を第【1】期事業化区間として位置づけ、西風新都と五日市、商工センター方面をつなぐルートについては、ネットワークの発展方向としています。この延伸により、西風新都のポテンシャルの飛躍的な向上を期待するものです。
バス路線について、交通事業者と調整を図りながら検討を進めるとともに、地域が主体となって取り組む乗合タクシー等の導入について支援していきます。
公園緑地、上下水道、治水施設、小学校等の公共公益施設については、適切に配置します。
西風新都の都市づくりは、地域住民、立地企業、大学、開発事業者及び広島市が適切な役割分担と協力関係のもとに一体となって取り組んでいきます。
「広島市企業立地促進補助制度」の活用や積極的なプロモーションの展開等により、企業誘致を一層推進します。
ホームページを活用し、広島市や地域住民、立地企業、大学、開発事業者が相互に情報交流を生み出す仕組みづくりを行い、西風新都の魅力をタイムリーに発信していきます。
今後、社会経済情勢の変化が生じたり、新たな視点での都市づくりが必要となる場合には、地域住民等の意見を聴取した上で、必要に応じ見直しを行います。
ア 西風新都内幹線道路整備プログラム
2030年(平成42年)までに環状道路を形成します。開発動向や費用対効果、地域での必要性などを
総合的に勘案した上で優先整備区間の計画的な整備を図ります。
整備区間 |
整備の考え方 |
進め方 |
---|---|---|
Ⓐ環状線(善當寺工区) 【伴北工業地区~善當寺開発地区内~中筋沼田線】 L=約2.9km |
周辺交通対策として開発区域外(東側)の一部区間の整備に取り組むとともに、開発区域内については、開発動向を見極め、道路整備の進め方を再検討した上で取り組みます。 |
・2013年度 (平成25年度)一部計画見直し |
Ⓑ環状線(梶毛南工区) 【梶毛東工業地区~石内北流通地区】 L=約1.9km |
石内東地区への大規模商業施設の出店、梶毛地区の急激な人口増への対応のため、整備に取り組みます。 |
・2013年度(平成25年度) 計画策定 |
Ⓒ環状線(梶毛西工区) 【梶毛東住宅地区~梶毛西地区内】 L=約1.3km |
梶毛西地区の開発動向に歩調を合わせて整備に取り組みます。 |
・開発動向に合わせ着手 |
イ 地域活性化のための道路整備
沼田パーキングエリアへのスマートインターチェンジの設置について、地元の合意形成を図りなが
ら検討を進めます。
ウ 広域的な幹線道路整備
広島高速4号線の山陽自動車道への接続について、今後、交通の状況や将来の見通し、更には有料
道路としての採算の可能性などを総合的に勘案しながら検討します。
ア アストラムラインの延伸
アストラムラインの延伸については、現在、「利便性とコスト節約の両立」の観点からルート・駅
位置等の見直しを行うとともに、利用者数、採算性等の検討を合わせて実施しています。今後、検
討結果について幅広く意見を聴きながら、できるだけ早い時期に延伸事業の基本方針を決定し、
その方針に沿った取組を進めていきます。
イ 路線バス
今後、アストラムラインの延伸の見通しや開発動向、道路ネットワークの整備計画等も踏まえ、
路線バスの展開等について、交通事業者と調整を図っていきます。
バス路線の新設要望等の活動を積極的に支援します。
ウ 生活交通の確保等
地域の実情やまちづくりの状況を踏まえた上で、地域が主体となって取り組む乗合タクシー等
の導入を積極的に支援するとともに、交通のスマート化など、移動手段を確保するため、多元的に
取組を進めます。
スマートコミュニティとは、ICT等の最先端技術の活用により効率的で持続可能な賢い社会インフラが構築されたまちを言い、西風新都でスマートコミュニティの推進に取り組むことで、都市のイメージを高め企業誘致や雇用の創出につなげるとともに、利便性の高い先導的なまちの実現を目指します。
スマートコミュニティは、エネルギー、交通、教育、医療など、様々な社会インフラを対象としていますが、当面はエネルギーと交通を対象にスマート化を進めます。
「ひろしま西風新都企業立地推進協議会」を中心としたプロモーション活動等を通じて、広島市企業立地促進補助制度の周知を図り、西風新都への企業誘致の一層の推進に努めるとともに、補助制度について、引き続き効果的なものとなるよう検討を行います。
西風新都に立地する企業間の交流・連携や大学の専門的、総合的な教育研究機能の開放・発信など、様々な主体が展開する諸施策により、都市機能のより一層の充実・強化を図ります。
西風新都に立地する企業
広島市立大学
地元住民による神楽
「活力創造都市“ひろしま西風新都”推進計画2013」は、以下よりダウンロードできます。
※両面印刷用に、【本編】のファイルを以下のように分割しています。
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