特集/みんなで守ろう!下水道 水の循環を支え、環境を守ります
衛生的で快適な生活に欠かせない下水道。24時間365日の暮らしの「当たり前」を守り、支えています。
◆問い合わせ先:下水道局経営企画課(電話504-2265、ファクス504-2429)、下水関係業務員については同局管理課(電話241-8259、ファクス248-8273)
環境を守る、汚水処理のしくみ
きれいな水に戻す
家庭や工場などで使用し排出された汚水は、どうやってきれいな水に戻るのか、下水道のしくみや役割、下水道使用料の使われ方を紹介します。
下水道の三つの役割
●汚水処理 衛生的で快適な生活を守る
●環境保全 汚れた水を元のきれいな水に戻し、水の循環を支える
●浸水対策 まちを浸水から守る
下水道使用料の使途
\皆さんも下水道を支えている一人です!!/
大切な役割を担っている下水道は、皆さんの負担により支えられています。汚水の処理には下水道使用料が、雨水の排除には税金が使われています。
下水道使用料は、下水道施設(管路・ポンプ場・水資源再生センターなど)の維持管理や、整備にかかった借入金の返済などに充てています。
■下水道使用料の内訳
1カ月の平均的な下水道使用料(1,245円)で表すと…
▲下水管の清掃作業
▲水資源再生センターでの運転管理
下水道施設は、長い期間使われることや、
整備に多くの費用がかかることから、
借入金を活用しています。
下水道使用料は、その返済にも充てています。
下水道施設の整備
安心・安全な暮らしを支える下水道事業のサービス提供を続けていくため、施設の老朽化対策や浸水対策、汚水処理施設の整備に取り組んでいます。これらの取り組みにあたっては、「企業債(借入金)」や「国からの補助金」を活用しています。
老朽化対策

▲下水管改築前

▲下水管改築後
施工時期などに応じて順次、計画的に点検・調査を行い、劣化が著しい箇所から、改築を進めています
浸水対策
▲雨水幹線
都市機能が集積している中心市街地などでは、浸水被害の発生を防ぎ、10年に一度の大雨が降ってもまちが浸水しないよう雨水をためる雨水幹線などの整備を進めています
汚水処理施設の整備推進

▲下水管整備

▲市営浄化槽整備
汚水処理施設の未整備地区の解消を図るため、地域に適した効率的な整備手法により、汚水処理施設の整備を進めています
数字で見る市の下水道
※数字は令和6年度末時点のもの
99.1%
➡汚水処理人口普及率(まちに住んでいる人のうち、下水道などが整備され、汚水処理ができる区域の人口)の割合。市街化区域内では99.1%
6,130㎞
➡市全域に敷設された下水道管の長さ。日本からハワイまでの距離に相当
45万㎥/日
➡1日に処理する汚水の量。マツダスタジアム(広島市民球場)を器に見立てると1杯分(25㍍プール約1,200杯分)に相当
22万個
➡市の下水道マンホールふたの設置数。ふたの中には、広告を掲載できるものやカラフルなデザインを施したものなどもあります
261基
➡市が整備したマンホールトイレ*の数。整備箇所は中区の中央公園、平和記念公園、南区の比治山公園、マツダスタジアムなど計15カ所
*マンホールトイレとは、災害時などに下水道管に直接接続する方式の仮設トイレのこと
暮らしを支え、浸水から市民を守る仕事
市民生活を支えます
水資源再生センターやポンプ場では、施設の維持管理や降雨時のポンプ操作を行うため、日夜、下水関係業務員が働いています。そのうち、千田水資源再生センター(中心市街地の汚水の処理を行う下水処理場)と段原ポンプ場(降雨時の運転により雨水を排除するポンプ場)で働く職員を紹介します。
千田水資源再生センター
▲水処理や機械の運転状態をモニターで確認
ライフラインを守る仕事で、
やりがいを感じています。
中本技術員
interview(インタビュー)
未経験から使命感を持って働けるまでに
以前は、病院事務をしていましたが、住んでいた場所で長期間の断水を経験したことから、人々の生活を支えるライフラインを守りたいと、この仕事に就きました。
常時稼働している機械などは消耗が激しく、点検・修理が欠かせません。日々の状態監視や点検・修理を通じて、市民の快適な生活を守る使命を感じながら、縁の下の力持ちになれるよう日々奮闘しています。
現場はチーム作業で、とにかく安全第一を徹底しています。そのため、毎日のミーティングで作業内容や作業での危険箇所などを確認することは、本当に重要です。先輩達は丁寧に仕事のノウハウや専門的な技術を教えてくれ、私の提案にも耳を傾けてくれます。どんどん知識や経験を積み重ねていって、いずれは、私も先輩達のようになりたいですね。
◆ある1日のスケジュール
水資源再生センターの下水関係業務員の主な仕事
段原ポンプ場
▲ポンプのエンジンの点検
浸水から市民を守る
責任感を持って
業務を行っています。
橋本技術員
interview(インタビュー)
市民を守るために夜間・休日でも駆け付けます!
地域社会や市民の暮らしを支える仕事に就きたいと、全く違う業種から転職しました。
ポンプ場は、大雨時にまちを浸水させないよう、雨水を排除する役割を担っており、地域の安全を守る重要な施設です。降雨時に確実に稼働しないといけないので日々の点検・修理が必要不可欠です。そのため、段原ポンプ場のほか、複数のポンプ場も巡回して、点検や修理を行っています。未経験でも、研修や先輩の指導を通じて技術や知識を習得することができます。
雨が降ってポンプが稼働すれば、夜間・休日であっても出勤するので大変ですが、浸水から市民を守るために、これからも頑張っていきたいです。
◆ある1日のスケジュール
雨水ポンプ場の下水関係業務員の主な仕事