伝統を引き継ぐ
区民の皆さん、新年あけましておめでとうございます。
今年も「区報あさみなみ」をどうぞよろしくお願いいたします。
安地区で地域の伝統芸能の継承に取り組む団体とその活動を紹介します。
萩原(はぎわら)青年団獅子舞組

安地区の萩原青年団獅子舞組では、小学校1年生から60代まで、幅広い年齢のメンバーが活動しています。2007年頃、町内会の倉庫に眠っていた獅子舞の頭と和太鼓を、荻原青年団の有志が見つけ「伝統芸能を復活させよう!」と活動を始めました。
当初は、毎年1月3日に獅子舞が町内を回ることからスタート。その後、「もっと多くの人に獅子舞を見て知ってほしい」と、地元の神社での奉納や地域の祭りでの発表など、活動の場を広げていきました。荒谷山明神(あらたにやまみょうじん)伝説という、厳島神社の神様が宮島に社を作る前の社探しの伝承を元に、オリジナルの演目を考案し披露しています。

What's(ワッツ) 獅子舞?
獅子舞とは、獅子の頭を被り唐獅子文様の胴幕をつけて舞い踊る伝統芸能です。獅子舞には厄払いの意味があり、現在でも縁起物として親しまれています。また、獅子舞は「人の頭を噛むことで、その人に付いた邪気を食べる」と言われており、正月に頭を噛まれるとその年は幸せで平穏に過ごせるとも言われています。
地域に根差した活動を

▲萩原青年団獅子舞組
組頭(くみがしら)・
西原拓司(にしはらたくじ)さん(41)
3代目組頭の西原さんに話を聞きました。
――地域で受け継がれてきた伝統を引き継いでいきたいという思いで活動を行っています。皆さんにもっと知ってもらい、興味を持ってもらうことで、地域に根差すことを目指しています。その中で、自分もやってみたい!という人を増やして後継者を育てていきたいです。
篠笛や和太鼓の演奏者も募集しています。地域外の人でも参加可能です。興味のある人は萩原会館(上安二丁目46)で毎週木曜日19時半からと第1、第3日曜日10時から活動しているので見学に来てください!
安地区では他にもさまざまな伝統文化の継承に積極的に取り組んでいます。獅子舞組と共に活動している、萩原木遣(きや)り保存会・安の扇子踊り保存会の活動や、秋にはわらを一から叩いて編む俵神輿(たわらみこし)、1月には夕暮れ時からの本格的なとんど焼きと、地域の伝統が脈々と受け継がれています。

【萩原木遣り保存会】

【安の扇子踊り保存会】

【俵神輿】

【とんど焼き】
◆問い合わせ先:区政調整課(電話831-4925、ファクス877-2299)