核兵器廃絶を願う「平和の灯(ともしび)」
平和記念公園にある「平和の灯」を紹介します。
手のひらを大空に広げた形を表現
原爆死没者慰霊碑の左右から後方に広がる、静かに水をたたえた「平和の池」。その北端にあるのが「平和の灯」です。
平和の灯は、原爆による犠牲者を慰め、核兵器廃絶と世界恒久平和を希求するために、市などで構成する「平和の灯建設委員会」が全国から資金を集め建立しました。
設計は慰霊碑と同じく、丹下健三(たんげけんぞう)氏。慰霊碑と原爆ドームの間に配置され、幅13メートルの台座は人の両手を抽象化、手首を合わせ手のひらを大空に広げた形を表現しています。
その台座が完成した昭和39(1964)年8月1日に火がともされて以来60年。今も静かに燃え続ける火を前に、改めて慰霊と平和への思いを深めてみませんか。
平和への思いを受け継いで
平和記念公園で8年間にわたりガイドを行っているヒロシマピースボランティアの中島省三(なかしましょうぞう)さん(73・下写真上の奥)は、平和学習のために訪れた熊野第一小学校6年生のグループに、平和の灯の台座の形を説明し、静かに語りかけます。「平和の灯には、核兵器廃絶を願うみんなの祈りが込められているんだよ」
グループのみんなは「そんな思いが込められていることを初めて知りました」「いろいろお話を聞いてどれだけ平和が大切であるか分かりました」と話します。
平和への思いを受け継いだ子どもたちは、真剣なまなざしで、「平和の灯」を見つめていました。
ヒロシマピースボランティアが案内します
ボランティアスタッフが、平和記念資料館の展示や平和記念公園内の慰霊碑などを解説します。
日時(8月6日は当日受付のみ)や申し込み方法など詳しくは、
同館ホームページで。
◆問い合わせ先:同館啓発課
(電話541-5544、ファクス247-2464)
この記事は、主に上記SDGs(エスディージーズ)のゴールの達成に役立つものです。
【SDGs…持続可能な開発目標】
◆問い合わせ先:緑政課(電話504-2390、
ファクス504-2391)