「平和の願いと祈り」を音楽に託し奏で続けて60年
「広島交響楽団」は、中国地方を代表するプロオーケストラ。今年、創立60周年となります。「平和」をテーマに、市民と共に歩んできた活動や取り組みなどを紹介します。
【1】創立60周年記念 第431回プレミアム定期演奏会（今年5月18日開催）
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地域に根ざした楽団に
60年前に市民オーケストラから始まった「広島交響楽団」。国際平和文化都市・広島のプロオーケストラとして「Music for Peace（ミュージック フォー ピース） ー音楽で平和を」をキャッチフレーズに、活動を行ってきました。国内だけでなく、ウィーン、プラハ、ワルシャワなど世界各地でコンサートを開催し、平和と希望のメッセージを発信し続けています。
また、「地域に根ざした楽団」を目指し、次世代を担う子どもたちや地域の人に向け、生の演奏を届けるなどさまざまな取り組みを行っています。
現在、定期演奏会（年10回）をはじめ、「音楽の花束」シリーズ、企業からの依頼公演、学校コンサートなど年間140回に及ぶ演奏会を実施。昨年8月には、音楽と芸術と平和の祭典「第1回ひろしま国際平和文化祭（略称ひろフェス） 次世代指揮者コンクール」の本選に演奏で参加しました。音楽を通して広島の文化を育む活動を積極的に続けています。
下野竜也（しもの たつや）音楽総監督ファイナルシーズン
これまで6年間、指揮者・音楽総監督を務めてきた下野竜也氏（写真【2】）に代わり、オーストリア出身の指揮者クリスティアン・アルミンク氏が、次期音楽監督として、来年4月に就任する予定です。
広島の復興とともに人々の心を癒やしてきた「音楽」。これからも平和を希求する思いが受け継がれ、音楽があふれるまちであり続けたいですね。
下野竜也氏
「地域に根ざした楽団＝街のオーケストラ」は、「街の公園」のような存在だと思います。誰もがいつでも、ふと思い立った時に立ち寄れる場所。音楽監督はバトンタッチしますが、皆さんに愛される広島のオーケストラがずっと続くよう願っています。
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創立60周年記念 8月の演奏会
● 「平和の夕べ」コンサート 原爆犠牲者への追悼と祈りをささげます。
◆日時：8月5日土曜日午後3時開演（開場：午後2時）
◆会場：広島文化学園HBGホール
【出演】指揮：下野竜也
ピアノ：萩原麻未（はぎわら まみ）
ソプラノ：隠岐彩夏（おき あやか）
バスバリトン：加藤宏隆
合唱：エリザベト音楽大学合唱団
【曲目】三善晃（みよし あきら）：夏の散乱、糀場富美子（こうじば とみこ）：未風化の7つの横顔、フォーレ：レクイエム など
◆料金など：S席5,000円、A席4,000円（学生2,000円）
第2回ひろフェス開催１年前プレイベント。昨年の同フェス 「次世代指揮者コンクール」で第3位に輝いた喜古恵理香（きこ えりか）氏（写真【3】）の指揮によるコンサートです。
◆日時：8月12日土曜日午後3時開演（開場：午後2時）
◆会場：広島文化学園HBGホール
【曲目】すぎやまこういち：交響組曲「ドラゴンクエストⅧ」空と海と大地と呪われし姫君
◆料金など：S席5,000円、A席4,000円
小・中・高校生相当年齢は半額
※チケットについての問い合わせは、広響事務局（電話532-3080、ファクス532-3081）へ
この記事は、主に上記SDGs(エスディージーズ)のゴールの達成に役立つものです。
【SDGs…持続可能な開発目標】
◆問い合わせ先：文化振興課（電話504-2851、ファクス504-5658）
