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特集/参加しよう、盛り上げようG7広島サミット
SPECIAL TALK(スペシャルトーク)
サミットを、もっと身近に

 G7広島サミットを、市民の皆さんにもっとよく知ってもらうために、専門家2人の話を紹介します。

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写真左:原 琴乃(はら ことの)
外務省G7広島サミット事務局 総括次長/絵本作家

写真右:高瀬 淳一(たかせ じゅんいち)
名古屋外国語大学・大学院教授/グローバル共生社会研究所長

現代におけるG7の重要性

高瀬 国際社会にとって、G7は非常に重要なメカニズムになっています。実行力に欠ける国連に代わり、自由や民主主義という共通の価値観を持ち、国際法の秩序を守ることを約束できる主要国が集まって、パッと決めて、パッと動く。そういうメカニズムが、国連の機能低下の肩代わりをするものとして発展してきたのがG7です。国際会議は数多くありますが、毎回国連事務総長が参加する会議は、国連以外ではG7サミットしかありません。
 なぜG7が重要なのかというと、喫緊の課題に率先して対応できるから。ロシアのウクライナ侵略もそうですし、感染症対策もそうですが、その重要性は、今、まさに高まっています。自由や民主主義という基本的な価値観を共有しているG7だからこそ、速やかに意思決定できるという、これは他の機構ではなかなかできないことだと思います。

G7広島サミットの規模感

高瀬 警備の規模は分からないですが、ものすごいことになるのは間違いないです。これまで日本で行われたサミットを見てきても、各都道府県警から大規模な動員が行われています。加えて何千という数の報道関係者、さらには世界中でさまざまな活動をしている市民団体も発信の機会を求めて集まります。各国代表の随行者はもちろん、大統領専用機やヘリコプター、防弾ガラスの付いた専用車。そういったものの運転手や整備士なども来られるんです。大変な数ですよ。

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 私も伊勢志摩サミットの時に現場にいましたが、日本中の警察であったり消防であったりといった危機管理機関が集まります。本当に国が総力を挙げて、地方自治体の協力を得ながらやっていくという感じです。広島もそういうビッグイベントになると思います。

広島での開催意義


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高瀬 開催都市の名前だけで、開催意義が伝わるサミットというのは、これまでにないです。広島がどんな場所で、何を発信する地域なのかということは、世界中が知っています。そういう場所でサミットが開かれる意義は、ものすごく大きい。もしこのサミットで核兵器廃絶に向かう明確な宣言が出れば、歴史に残るサミットになると思います。
 広島の方たちにとっても、とても意義深いものになるでしょう。広島は美しい山や海に囲まれており、山海珍味が楽しめますし、伝統的な芸能や、文化、工芸品、最先端の環境技術というのもあります。そういったものを、サミットの機会を捉えて効果的に織り交ぜて、広島の魅力、瀬戸内の魅力、ひいては日本の魅力を発信していきたいですね。市内の観光スポットなども、インスタスポットとして紹介すれば、サミット開催中に広島を訪れた世界中の人たちがそれをバックに写真を撮ってくれるでしょう。これまでのサミット開催時よりSNSが発展していますので、時代に合ったツールを効果的に活用していければと考えています。
高瀬 今後のインバウンド(訪日旅行)の需要を考えると、観光客や国際会議誘致に、大きな影響力を持つと思います。


ここで紹介しているのは対談の一部を要約したものです。全文はホームページで。
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