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広報紙「ひろしま市民と市政」

広島市ホームページ令和4年10月1日号トップページ区版安佐南区 > お米を食べて農家を応援

お米を食べて農家を応援

 新米の季節になりました。おいしい米の産地、戸山地区の農家の取り組みを紹介します。

◆問い合わせ先:農林課(電話831-4950、ファクス877-2299)

 市内には「よしやま」「戸山の郷中王」「ほなみ」と三つの農事組合法人があり、その全てが自然豊かな戸山地区に集まっています。三つの同法人は、代表会議で情報交換をするなど協力しながら米などの栽培に取り組んでいます。


豊かな自然に囲まれてできるおいしいお米

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 「よしやま」の代表理事である野稲正至さん(上写真)は平成26年に農事組合法人の組合員になり、2年前に代表理事となりました。「東郷山から湧き出たミネラルたっぷりの清流水を使って米を作っています。戸山は標高が高く、昼夜の寒暖差が大きい。その環境で作る米にはうま味が凝縮しているんです」。そう胸を張る野稲さんは活動中にさまざまな課題が見えてきたと話します。
 「日本の米の自給率はほぼ100lにも関わらず、家庭での消費率は年々減少傾向にあります。厳しい状況の中、役員も高齢化し、なかなか次世代の担い手も見つかりません。資材などの価格も高騰したりと悩みは尽きませんね」

スマート農業の導入

 直面した課題の解決に向けて、野稲さんは今年度から新しいチャレンジを始めています。
「一つはドローンでの肥料などの散布です。真夏時の作業は大きな負担でしたが、ドローンを活用すると、密を避けながら少ない人数で短時間に作業を終えられます」。若手がドローンに興味を持ち、そこから農業へ関心を向けてもらうことも期待できるそうです。

 次に、鶏ふんの肥料利用です。農協から話があり、試験的に使用し始めたとのこと。「肥料費が高騰する中、経費が抑えられるし、資源循環にもなる。SDGsにもつながる取り組みですよね。最新型の農業機械も導入し、人員や作業の省力化に努めています」

お米を食べてほしい

 逆境を乗り越えるためにさまざまなチャレンジをする野稲さん。その活力の源は消費者の声だと話します。「戸山の米を食べた人から『おいしかった! ほかの人にも食べてみんさいって勧めといたよ』という声を多く寄せられますが、やはりうれしいですね」  丹精込めて作った米を食べてもらうことが農家の励みになるので、米をたくさん食べてほしいと力強く話してくれました。

戸山のお米はおいしいと評判!
リピーターが続出しています

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戸山で作られたお米はOishï吉山で販売されています。
(沼田町吉山942-1、電話830-4141)


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