地域でみんなと、新しい働き方 「協同労働」始めました。
「協同労働」という働き方をご存じですか。市では今、300人以上が「協同労働」を活用して、地域が抱える課題解決を目指しています。
写真は協同労働団体の活動の様子/左列「おいでよ うおきり」(安佐北区安佐町久地):トウモロコシ収穫体験(上)、打ち合わせ(下)/中央列「Ohana(オハナ)」(西区己斐上):カフェ(上)、エクササイズ(下)/右列「ひだまり」(佐伯区河内南):イベント(上)、駄菓子屋(下)
「協同労働」とは
「働き方」の一つです。働くみんなでお金を出し合い、事業を立ち上げ、平等な立場で経営方針などを話し合います。経営者の命令の下に労働者が働く一般的な働き方とは異なり、働きがいのある仕事の創出が期待されています。
市の取り組み
市は、この「協同労働」を活用して地域を支える活動に取り組む団体を支援しています。現在、28の団体が市の援助を受けながら、さまざまな分野で活躍しています。令和3年度は上写真の3団体が立ち上がりました。
地域を支える活動事例
●庭木の剪定(せんてい)や買い物代行などの困り事支援
●高齢者・障害者のためのカフェやサロン運営
●耕作放棄地を活用した農作物の生産・販売
●子どもの学習支援 など
心が躍る場所づくりを
井上理子(いのうえ みちこ)さん(54・上写真)ら7人のメンバーは「Ohana(オハナ)」(ハワイ語で「家族」の意味)を立ち上げました。
主にカフェとエクササイズ教室を運営しています。「きっかけは、地域のジムが閉鎖危機に陥り、交流の場でおしゃべりする機会などが失われそうになったこと。周りに相談し協同労働という仕組みを知り、仲間と立ち上げました。エクササイズで汗を流し、カフェで食事やお茶をしてもらい、みんなの心が躍る場所になれば」と目を輝かせます。
エクササイズに参加する角田聡子(かくだ としこ)さん(84)は「毎週通うのが楽しみ。近くにすてきな場所ができて良かったです」とうれしそうに話します。
大学生も体験しました
夏休み期間に叡啓(えいけい)大学2年生の榊原李公(さかきばら りく)さん(20・上写真)が「Ohana」を手伝いました。
「地域の人とコミュニケーションがとれるところが魅力です。このような働き方を知ることができて良かった」と話します。
市の「協同労働」促進事業
■コーディネーターによる支援
専門のコーディネーターが事業の立ち上げから運営までを支援
■事業の立ち上げに要する経費の補助
【内容】補助率1/2(上限100万円)
【要件】市内に拠点を置き、3人以上で構成する団体が、地域課題の解決につながり収益が見込まれる事業を行うこと など
◆問い合わせ先:「協同労働」プラットフォーム(らぼーろひろしま)
電話554-4400、ファクス554-4401
労働者協同組合法がスタート
多様な働き方を実現し、地域課題の解決を図ることを目的に、10月1日から同法が施行され、協同労働を活用した法人を設立することができるようになりました。
●労働者派遣事業を除くあらゆる事業ができる
●法律に定められた要件を満たし、登記し、届け出をすれば設立できる
●非営利(出資額に応じた配当を認めない)法人を設立できる など
詳しくは
厚生労働省の特設ホームページで
あなたも「協同労働」を始めてみませんか。立ち上げへの支援(上記)について、詳しくは
ホームぺージで。
この記事は、主に上記SDGs(エスディージーズ)のゴールの達成に役立つものです。
【SDGs…持続可能な開発目標】
◆問い合わせ先:雇用推進課(電話504-2244、ファクス504-2259)