「高齢者虐待」は、どこの家庭でも起こりうる身近な問題です。介護を一人で抱えこまず、各種サービスを上手に利用することや、地域で協力して高齢者や介護する人を見守り、助け合うことが高齢者虐待の防止につながります。
◆問い合わせ先:地域支えあい課(電話294-6289、ファクス294-6113)
高齢者虐待は、さまざまな要因が重なって発生しますが、介護をしている人の介護疲れやストレスが要因となっている場合が多くあります。介護に一生懸命なあまり、追いつめられて虐待に至ってしまうことも少なくありません。特に介護が長期化している場合は、周囲の配慮が必要です。また、認知症や身体機能の低下などで介護に難しさがある場合も虐待の要因となることがあります。
高齢者虐待には主に5つの種類があり、これらの虐待行為は重複して見られることがあります。
虐待の種類 | 具体例 |
身体的虐待 | ・平手打ちをする、つねる、殴る ・本人に向けて物を投げ付ける ・外から鍵を掛けて閉じ込める |
介護・世話の放棄、放任(ネグレクト) | ・食事や水分を与えない ・適切な医療・介護を受けさせない ・劣悪な環境で生活をさせる |
心理的虐待 | ・怒鳴る、悪口を言う ・話し掛けても無視する、聞こえないふりをする ・子ども扱いをする |
性的虐待 | ・わいせつな行為を強要する ・裸にして放置する |
経済的虐待 | ・本人の財産や金銭を勝手に使う ・日常生活に必要な金銭を渡さない |
虐待防止のための気付きのポイント!
虐待が疑われる場合の「サイン」の例として以下のものがあります。
●身体にあざや傷がある●汚れたままの服を着ている
●家から、怒鳴り声や悲鳴・物を投げる音が聞こえる
●天気が悪くても長時間外にいる姿を見掛ける●最近姿を見掛けなくなった
●「怖い」「怒られる」「家にいたくない」といったことを話す
高齢者や介護をする人のSOSのサインに気付くことで早期発見・早期支援につながります。サインに気付いた際には、近くの民生委員や下記の相談窓口にご相談ください。
コロナ禍の影響で以前に比べて各家庭を訪問することは難しくなっていますが、こうした中でも、できるだけ声を掛け合い、話しやすい地域でありたいと思っています。各家庭の問題に関わることには抵抗があると思いますが、まずは相談してみてください。困っている方を必要な介護サービスや支援機関へつなぐ橋渡しができると思います。
私自身も在宅介護を経験しており、その大変さは理解できるので、皆さんにとって身近な相談者でありたいと思っています。ぜひ近くの民生委員へ声を掛けてください。相談を待っています。
区民生委員児童委員協議会 月村佳子会長
在宅生活継続支援事業
在宅の要介護高齢者を介護する家族に、介護に関する情報提供や助言などの相談支援や集いの場を提供し、在宅介護を続けるための手助けをしています。「日々の介護について相談したい」「介護の方法を教えて欲しい」などあれば、下記施設にご相談ください。ケアマネジャーを通しての相談もできます。
高齢者を介護する家族をサポートする上で最も大切にしていることは、「話を聴くこと」。介護の形は一人一人違うので、抱えている困り事も十人十色です。悩みを傾聴したり、改善策を提案したりして、その人に合ったサポートをするよう心掛けています。今、介護をしている人には「頑張らないで」と伝えたいです。不安なことや心配なことがあればお電話してください。まだ身近な人の介護をしていない人は、ちょっと先の未来をイメージしてみてください。介護は突然始まります。日頃から身近な相談先を知っておくことも大事なことだと思います。
相談支援員 西山美雪さん
◆問い合わせ先:事業実施施設:特別養護老人ホーム 三滝苑(三滝本町二丁目1-1-27)(電話237-8811(代表)、ファクス237-8813 月曜日〜金曜日の午前8時半〜午後5時)
相談・通報窓口
市では各区地域支えあい課の他、地域包括支援センターが通報・相談窓口となっています。介護の悩みや高齢者虐待に関することは下記地域包括支援センターにご相談ください。通報者の情報や秘密は厳守します。
センター名 | 住所 | 電話番号 | 対象の小学校区 |
中広 | 三篠町一丁目8-21 2階 | 509-0288 | 大芝・三篠・広瀬小の一部 |
観音 | 観音町16-9 3階 | 292-3582 | 天満・観音・南観音 |
己斐・己斐上 | 己斐本町二丁目7-13 | 275-0087 | 己斐・己斐上・己斐東 |
古田 | 古江東町5-3-104 | 272-5173 | 山田・古田台・古田・高須 |
庚午 | 草津東二丁目8-5 | 507-1210 | 庚午・草津 |
井口台・井口 | 井口二丁目5-19 | 501-6681 | 鈴が峰・井口台・井口・井口明神 |