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広島市ホームページ令和3年2月1日号トップページ区版佐伯区 > 植物公園バックヤードだより7.カカオを育てる“苦〜い”努力

植物公園バックヤードだより7.
カカオを育てる“苦〜い”努力

 今回はバレンタインデーにちなんで、チョコレートの原料のカカオを紹介します。
 カカオの栽培は気候条件が限定されるため難しく、赤道を挟んで北緯20度から南緯20度までの「カカオベルト」と呼ばれる地域で主に生産されています。
 カカオの生産には適していない日本ですが、植物公園では大温室でカカオの木を栽培しています。カカオは、幹から直接小さな花が咲き、自生地や生産地では「ヌカカ」という蚊の一種の助けで受粉して、赤色や黄色の実を付けます。虫のいない大温室で実が付くには、人工授粉が必要です。人工授粉が成功して実が付く割合は1%未満とかなり低い確率です。しかし、職員は開花の翌朝に根気強く手作業で授粉にチャレンジしました。その努力が実り、昨年11月に赤色の実が2つ、緑色(熟すと黄色)の実が5つ付きました。その実は2月現在、15pほどの長さに育っています。ぜひ実物を観察しに来てください。
 また、「カカオとチョコの秘密展」(2月8日月曜日から14日日曜日まで開催予定)では、より詳しくカカオやチョコレートについて学ぶことができますよ。

写真
カカオの実(大温室内)

◆問い合わせ先:植物公園(電話922-3600、ファクス923-6100)
◆休館日:金曜日、2月1日月曜日〜7日日曜日

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