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広報紙「ひろしま市民と市政」

広島市ホームページ令和2年10月15日号トップページ特集阿川弘之展

阿川弘之展

 今年は、広島市名誉市民である作家・阿川弘之の生誕100年にあたります。中央図書館の広島文学資料室*の対象作家でもある同氏の生誕100年を記念して企画展を開催します。

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*昭和62(1987)年に開室した広島にゆかりのある文学者の資料を収集・公開する資料室

企画展「生誕100年 阿川弘之展」

 阿川弘之は、『雲の墓標』『山本五十六(いそろく)』などの小説やユーモアあふれるエッセイ、絵本『きかんしゃ やえもん』などの作品で幅広い読者に親しまれています。
 企画展では、代表的な作品を中心に、著書や掲載誌、自筆資料などを展示。作品と重ねながら、その作家像を紹介します。郷土ゆかりの作家とその文学に触れてみませんか。

◆期間:10月31日土曜日〜来年1月11日祝日
◆時間:火〜金曜日の午前9時〜午後7時、土・日曜日、祝・休日の午前9時〜午後5時
◆会場:中央図書館2階展示ホール
◆休館日:月曜日(11月23日、1月11日は開館)、年末年始(12月29日火曜日〜1月5日火曜日)、11月4日水曜日、24日火曜日、27日金曜日

講演会「阿川弘之さんと広島ゆかりの作家たち」

 講師の高橋一清(かずきよ)氏(文藝春秋社友(しゃゆう)・「湖都松江」編集長)が、編集者として接した、阿川弘之をはじめとする作家たちの人柄や作品の魅力について語ります。

◆日時:11月22日日曜日午前10時〜正午
◆会場:中央図書館3階セミナー室
◆申し込み方法:11月1日日曜日午前9時から、来館か電話、ファクスで必要事項(こちらを参照)を同館へ。市立図書館ホームページの専用フォームからも申し込み可。先着30人 ※手話通訳・要約筆記が必要な人は、11月6日金曜日までにお申し込みください

阿川弘之 
(大正9(1920)年12月24日〜平成27(2015)年8月3日)

広島市白島九軒町(現中区)生まれ。広島高等師範学校付属中学校(現広島大学付属高等学校)、旧制広島高等学校(現広島大学)を経て、東京帝国大学(現東京大学)国文学科へ進む。繰り上げ卒業後、予備学生として海軍入隊し、敗戦を中国の漢口(かんこう)(現武漢市)で迎えた。復員後、志賀直哉に師事し、文筆生活に入る。昭和27(1952)年に刊行した『春の城』で読売文学賞を受賞、作家としての地位を確立した。以後、『魔の遺産』『雲の墓標』『山本五十六』『井上成美』など、多くの作品を発表した。評伝『志賀直哉』で毎日出版文化賞、野間文芸賞を受賞。平成11(1999)年文化勲章受章。広島市名誉市民、広島県名誉県民。

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