砂漠でもたくましく育つサボテンは、夏に強いと思っていませんか？　実は、高温多湿の日本の夏は、乾燥した環境に強いサボテンにとって非常に厳しい環境です。
　サボテンは涼しくなる秋から全体の色が鮮やかになり、華やかな花を咲かせ、生き生きとした姿を見せてくれます。植物公園では、「サボテン展」（10月10日土曜日〜25日日曜日）を開催し、市民の愛好家グループ「広島カクタスクラブ」の会員が育てた珍しいサボテンをはじめ、さまざまな多肉植物を展示します。
　複数の玉サボテンが密集して生えた“群生（ぐんせい）”や、30歳を超える大株は、盆栽のような風格があります。また、本来は玉状に生えるサボテンが扇状に変形した“綴化（てっか）”という姿や、絶妙な斑（ふ）が入った姿など、多様な姿を観察できます。展示期間中の土・日曜日には、会場でサボテンなどの販売や情報交換を行います。
　植物の魅力は、花だけではありません。個性豊かなサボテンを観賞して、植物の力強さを体感してみてください。

◆問い合わせ先：植物公園（電話922-3600、ファクス923-6100）

玉サボテンの“群生（ぐんせい）”
（マミラリアカルメナエ）