初秋の夜に大温室でかれんな薄ピンク色の花を咲かせる「サガリバナ」をご存知でしょうか。
サガリバナは熱帯・亜熱帯地域の水辺に分布している植物で、国内では奄美大島以南の南西諸島に自生しています。フジ(藤)のように垂れ下がった花の形から、別名「サワフジ(沢藤)」とも呼ばれます。
大温室では、例年7月中旬から9月上旬にかけて、ふわふわとした愛らしい花を咲かせます。夜の始めごろに開花が始まり、満開となる夜中には甘い香りを漂わせますが、翌日の午前中には散ってしまう、はかない花です。自生地の水辺を再現した池付近で栽培しており、散った花が水面に浮かぶ様子は風情があります。
皆さんも、夜間開園日(9月5日土曜日、6日日曜日、12日土曜日、13日日曜日)に、夜のお花見を楽しみませんか。
◆問い合わせ先:植物公園(電話922-3600、ファクス923-6100)