区では、町内会・自治会、子ども会、地区社会福祉協議会が、地域コミュニティ活性化のために新たに主体的・継続的に行う取り組みに対して補助金（“まるごと元気”地域コミュニティ活性化補助事業）を交付しています。この補助金を活用している団体の中から、今回は長束西の平原（ひらばら）自治会「おとこ会」を紹介します。
◆問い合わせ先：地域起こし推進課（電話831-4926、ファクス877-2299）

　おとこ会は100年以上続く平原自治会で、5年前にリタイア世代の男性を中心に結成されました。ハロウィンやそうめん流しなど自治会でのイベントの手伝い、野外での力仕事などを担っています。

　「空き地を持て余しているので使ってくれないか」。自治会の男性からおとこ会に声が掛かり、提案のあった土地を地域の交流の場となる畑にすることに決め、平成30年から事業を始めました。土地の持ち主は「利用がなかったら空き地の整備などに苦労していたと思うので、有効活用してもらってうれしいです」と話します。

　畑では年間を通して、ジャガイモ、ダイコン、サツマイモ、タマネギを育てています。育てた野菜は子ども会と一緒に収穫します。「大切に育てた野菜を親子が笑顔で収穫している姿を見るのがうれしい」とおとこ会の世話人の平田富樹（とみき）さん（メイン写真前列右）は話します。収穫した野菜の一部は自治会に属しているグループホームほのぼの苑長束に届けています。同苑の施設長は「野菜は無農薬で、安心して使用でき、非常に助かっています。また、イベントを通しての子どもたちとの交流は施設利用者の楽しみとなっています」と話します。

　活動が終わると、机を囲んで反省会。おとこ会メンバーで交流を深めます。活動から反省会まで笑い声が絶えないおとこ会。「リタイア後に得た時間を、せっかくならば楽しく有意義に使いたいとの思いで始めた活動で、参加者が楽しんでいる姿を見られるなんて、こんなにうれしいことはありません」と平田さん。3年目となり、活動が軌道に乗ってきたため、今後は自治会費で活動を続けていけたらと考えているとのことです。

　区では、今回取り上げた補助事業以外にもまちづくりに関する相談や助言など、幅広いサポートをしています。まちづくり活動をしたいと考えている人はお気軽にご相談ください。
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