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2020年5月29日記者会見「令和2年第4回広島市議会定例会提出案件について 」
動画は下記からご覧ください。
(「広島市公式チャンネル(Youtube)(市長記者会見)」のページへジャンプします<外部リンク><外部リンク>)
■市からの発表案件■
【令和2年第4回広島市議会定例会提出案件について】
市長
6月8日の月曜日に開会予定の令和2年第4回広島市議会定例会に提出する議案は、一般会計補正予算案など18件であります。
まず、補正予算案についてですけれども、今回の補正予算の規模は、お手元の資料「令和2年度6月補正予算の概要」のとおり、全会計で、15億9,546万3千円となっております。
その内訳としては、まず、光ファイバ網の整備についてであります。
学校教育におけるオンライン学習や在宅勤務等を推進するため、安佐北区白木地区において光ファイバの伝送路や局舎等を整備する者に対して、必要な経費を補助いたします。
次に、広島城の魅力向上事業についてです。
三の丸ににぎわい施設を整備することに伴いまして、観光バス駐車場を中央バレーボール場用地に移転整備いたします。
次に、利用料金の減収に伴う指定管理料の追加措置についてです。
新型コロナウイルス感染症の影響により利用料金が減収し、資金不足が生じるおそれのある指定管理者に対し、指定管理料を追加措置いたします。
次に、介護施設整備補助についてであります。
広島県の地域医療介護総合確保基金を活用して、介護施設の開設準備経費などを補助いたします。
次に、低所得者に対する介護保険料の軽減についてです。
国において、公費による負担軽減額を引き上げることとされたことに伴い、低所得の高齢者の保険料を軽減いたします。
次に、JR下祇園駅自由通路等の整備についてです。
JR下祇園駅の東西を結ぶ自由通路の整備等の工事に着手するため、債務負担行為を設定いたします。
次に、特殊勤務手当の特例の設定に伴う補正についてです。
新型コロナウイルス感染症により生じた事態に対処する感染症防疫作業従事職員に支給する特殊勤務手当を特例として設けます。
そのほか、新型コロナウイルス感染症対策に多額の予備費を充当したため、予備費を増額いたします。
以上の補正措置を行った結果、補正後における全会計の総予算規模は、1兆3,587億8,763万6千円となります。
最後に、予算以外の議案としては、広島市附属機関設置条例の一部改正案など条例案6件、基本構想・基本計画案2件、その他の議案8件を提出いたします。
以上が今議会に提出する議案の概要であります。
私の説明は以上であります。
記者
6月の補正予算の位置づけなのですけれども、先般、新型コロナの第2弾の施策を含む5月補正が出たばかりだと思うのですが、その中でこの6月の補正予算、市長としてはどのように、コロナ対策も一応含まれているようですが、どのように位置づけていらっしゃるか、お伺いしたいのですけれども。
市長
6月補正は、毎年やっております通常の6月のタイミングでの考えでありますけれども、一応コロナウイルス感染対策が入っておりますのは、国等において必要な原資の確保とか処遇改善それに伴う経費等の設定が、現段階で明確になっているものを措置するという構えでありまして、6月の会期中の中で1次2次とやってきたコロナウイルス感染症対策について運用状況などを見て、さらに補強すべきものがあれば開会中に追加して出すということで今作業を進めております。さらに、その中で実情調査などをよりしっかりして対応するというようなものがあれば、6月議会中に間に合わなければ、またそののちの臨時会を開いていただいて、そこでさらなる第3弾目の対応をしていこうという構えで今作業をしているところであります。
記者
基本構想と基本計画ですが、どのような考えで作成されたかということと、コロナウイルスのような事態が起こったときのどういう考えを計画に盛り込んでいるかというようなことを聞きたいと思います。
市長
この度、基本構想・基本計画を提出しておりますけれども、これにおきましては引き続いて広島を国際平和文化都市としようと、その都市像として実現するために着実な取組を進めていくというのが大きな位置づけになろうかと思います。そういった取組を進める際に、本市が現在進めておりますまちづくりの3つの要素、すなわち「活力とにぎわいのあるまち」、「ワーク・ライフ・バランスのまち」、さらには「平和への思いを共有するまち」という3つの要素で進めておりますけれども、この度の基本構想・基本計画ではその3つの要素を「国際的に開かれた活力あるまち」、「文化が息づき豊かな人間性を育むまち」、「世界に輝く平和のまち」という3つの柱としてしっかり掲げるということをまずやっております。
また、そういった状況の中で少子化、高齢化、人口減少、核兵器を巡る国際情勢の混迷等々、さまざまな課題に直面しております本市が、持続可能なまちづくりというものを進めていくためには、まずベースとして広島広域都市圏という広域的なエリアというものを視野に入れて、その上で、地方分権・地方創生という仕事の進め方を確実に進めていく必要があるというふうに考えております。
さらには、この地域に暮らす方々、市民を含めて多くの方々が必要とする行政サービスを的確に提供していくためには、県や国との適切な役割分担をしっかりした上で地域の特性等を踏まえた「共助」の精神に基づく取組を広げ、かつ根づかせていくことが重要であると考えておりまして、今申し上げたような考え方を、この度の基本構想・基本計画ではしっかり踏まえて作成したというふうに位置づけております。
なお、持続可能性をコンセプトに挙げ、その追求をするということにしておりますけれども、このことは現在、いわば世界の共通目標となっております、すなわち持続可能な開発目標(SDGs)ということと方向性を一にしておりまして、その一にする内容、基本計画に書かれている基本方針とこのSDGsの17の目標がどんなふうに関連しているかといったようなことも明確にするという工夫もするというふうなことをやっているのが今回の計画であります。
もう一つの新型コロナウイルス感染症との関わりといいますか、位置づけということになるかと思いますけども、この度の計画を作ってくる段階では、当然こういった事象は発生しておりませんでしたけれども、本来持続可能なまちづくりを進めるという考え方のもとで作成しておりましたので、御質問にありましたこの新型コロナウイルス感染症といったような事態への対応についても、この度の計画に掲げております保健・医療・福祉の分野におけます感染症の発生に備えた検査・医療提供体制の整備など、それから発生予防、発生段階に応じた市民・企業等への情報提供などといった対応、こういった基本となるものをちゃんと計画に取り上げているというふうに認識しております。
ただ、何十年間に一度起こるような緊急事態に関しましては、想定を超える事態ということが起こります。そういったことに備えては地域が一丸となって皆が同じような対応をしようという、そういう意味では協力してこれを乗り越えるということが肝要であります。「共助」の精神こそがこういった対策をしっかりと真価を発揮できるようにする、ある意味で有効性を発揮できるようにするということにつながるというふうに考えておりまして、この計画の根底には「共助」の精神というものを貫くようにしておるところでもあります。
■その他の質問■
【平和記念式典の開催に向けた検討状況について】
記者
8月6日の平和記念式典ですけれども、規模とか現在の検討状況はどうなっているかをお聞きしたいと思います。
市長
検討状況に関しましては、前回の会見のときに申し上げまして、発表日をずらすぐらい少し状況が揺れ動いているということを申し上げましたけれども、5月25日に国の方から新型コロナウイルス感染症対策の基本的対処方針が示されました。一定の数値といいますか詳細が分かりましたので、それを前提に概ね基本的な考え方は整理ができているということでありますので、その整理できた状況を御報告いたします。
まず、規模に関しましては、今申し上げました基本的な対処方針を踏まえて、2メートルの十分な間隔をとって椅子を配置しようと思います。従いまして、平和記念公園の芝生内で設置できる椅子の数が、制約というか、明確になりまして、最大数で約880席確保できる見込みであります。
そして、参列者に関しましては、こういった席を前提に考えて参りますと、昨年の席の数の約1割という制約された数になろうかと思います。そういう意味では、この席に着いていただく方の中でできるだけ多くの被爆者や遺族の方に参列していただけるようにしたいと思います。その反面、非常に申し訳ないのですけれども、一般席は設けない方向で対応しようというふうにいたします。
さらに、この式典開催に当たりまして、例年案内状をお送りしている海外の国家元首とか国連機関の方々ですね。こういった方々、多分これは入国制限の措置がとられる状況を踏まえなきゃいけないと思いますが、参列は難しいと考えておりまして、確実な方法ということで国連の方にビデオメッセージで挨拶をお願いできないかということを検討しております。そういったビデオを会場で皆さんに御覧いただけるような工夫がいるのではないかということも思っております。その他の招待者につきましては現在まだ検討を行っておりまして、来週中には決定していきたいと思っております。
なお、例年ですと会場内だけでなくて会場周辺、多くの方が式典を見に来られることで密集状態が発生いたします。安全面を考慮いたしまして、非常に危険ということもありますので、今回の式典に関しましては前後を含めまして一定時間公園内の入場規制を行うことにしてはどうかと考えているところであります。そういう意味では、市民の皆様方には自宅のテレビ等、そういったものを通じて式典を御覧いただけるようにしたいと思っているところであります。詳細はまた決まれば発表させていただきます。
記者
先程880席を設けるというのがありまして、一方で例年の1割程度になるという話だったと思うのですが、大体例年1万1,500人ぐらいだと認識しているのですけれども、そうすると参列者という全体の規模でいうと約1,000とかその辺の数字っていう、全体の880席と捉えていいのか。
市長
1,000は割りますね。
記者
約1,000という認識でよろしいですか。
市職員
880席用意しようと考えております。
市長
前後するか分からないから。900ぐらい。800から900ということで。
記者
関連した質問なのですけれども、例年は1万1,500席用意して、でも公園全体には約5万人の方が参列する形だったと思うのですけれども、今年は公園内への入場も規制されるということで、参列者全体が880人とか900人程度になるということでよろしいのですかね。
市長
はい、そのとおりです。
記者
式典の関係で2点なのですけども、1つ、開催時間は短縮したりとかそういうお考えはあるのでしょうか。
市長
参加者が確定することによって、少し短くなる可能性はあります。長くなる可能性は絶対ありませんけれども、例年と最終的に同じになるか、これだけの規模ですから出席者が限られる可能性もあるので、例年よりか短くなる可能性の方が多いと思っております。
記者
ということは、プログラムで何かを減らしたりとか増やしたりとか、そういうプログラム上の変更というのはあまりないと考えていいのでしょうか。
市長
今すぐ思いつくプログラム上の変更は、「(ひろしま)平和の歌」を歌ったりするのですけれども、コーラスのグループにたくさん出ていただいて歌っていましたけれども、今回それは避けようかと。椅子との関係はありませんけど、そちらの参加者の方々多くありますので、避けると。しかし、その式典で音楽を流す工夫は何かしなければいかんかなということが今すぐには思いつきますけども、そのようなチェック点といいますか、変更点はあろうかと思います。
記者
あと、総理大臣の参加というのは、これは例年どおり求める考えなのでしょうか。
市長
それは今、官邸の方にあたっておりまして、ちょっとまだ時間が確保できませんので、先程申し上げましたように対応状況が決まれば6月に入ってでも発表させていただきます。
記者
市としては、総理大臣の出席はできたら求めたいというか、来ていただければという。
市長
その辺りは、例年の式典の流れと同じような流れで考えるということをベースに、会場に来られる方々の数の制約ということを入れて、かつ、式典がいろいろな目的を有している中でそこに出席する方々の数の制約をなんでするのかということになれば、もちろん端的にいえばコロナウイルス対策なのですけれども、ただ、式典の多目的、いろいろな目的のある中で、今回は特に慰霊の気持ちをしっかり発信できるようなものにするという視点で、参加者などについての声掛けを考えるということをやる中で、1万1,000から800から900ぐらいに絞り込むことをやると。そして、会場設営に当たっても多くの一般参加者の方は控えていただいてテレビ等を通じて御覧いただくと、そんな流れです。
ですけれども、式典の基本的な流れは参加できる方々、コロナウイルス対策で海外からは来られないような方々がおられることもありますので、招待状を発送しても来ていただけないとすると、それに代わる方々、あるいはぜひメッセージをいただきたい方々には確実にはビデオメッセージを使ってでも平和発信といいますか、そういう気持ちを発信していただくようにすると。そのために例年と違った会場設営もいるかなということを今検討しているところであります。
記者
今、以前の質問に対する回答が、ちょっと聞き取れずにもう一度改めて確認させていただきたいんですけれども、「平和の歌」のコーラスグループというのは、生演奏を行わないということでいいのでしょうか。
市長
そうですね。今までですと会場のこちらから言うと右手に、たくさん、こう並んでいただいて「ひろしま平和の歌」を歌っていただいていますね。そして平和宣言したあとハトが飛び立つ、ああいった大がかりな、歌を歌う場面というのは今回はちょっと控えようかなというふうに思っています。
記者
その代わりに、例えば録音したものを流すとかそういうことを検討されているということですかね。
市長
録音したものにするかということも考えたんですが、直近はですね、もしうまくいけば、その場で被爆ピアノをね、生演奏していただいて、それに歌える方ですね、コーラスではない集団ではないとしても独唱といいますか、そういった形で流していただけるっていうのはないかなというふうなことを今考えています。
記者
それは被爆ピアノの生演奏されると。
市長
できたら被爆ピアノの生演奏、いいかなということで検討しております。
記者
歌は、なしでという。
市長
いや、歌を、ですから独唱なりね、集団で歌うのはちょっと控えなきゃいかんから、音楽流すだけか、歌を、どなたか独唱で歌っていただけるようなことをですね、探してみるかとそのようなことを考えておりますけども。
記者
すみません、もう一点。国連の方にはビデオメッセージを拝借するというお話しがあったかと思うんですけども、これは(国連)事務総長からのビデオメッセージをお願いするということですか。
市長
はい、そうですね。(アントニオ)グテーレスさんが来ていただけない可能性がありますんで、ぜひ、75周年ですからね。まあ、代理の方が来ていただくかというのもあるんですけれど、確実にグテーレスさんのメッセージをいただくということにし、みんなに見ていただけるんであれば、最近よく使っているビデオメッセージというやり方がありますので、ビデオメッセージででも、御挨拶いただけないかということで御案内差し上げようかというふうに思っています。
記者
ビデオメッセージをお願いするということは、(国連)事務総長には招待状を送らないというか、来ていただかないということになる。
市長
もちろん招待状で来ていただけるんであればそうでしょうけど、来ていただけない場合でも、必ずビデオメッセージはお願いしますという言い方で御案内するつもりです。
記者
式典でお伺いしたいんですけれども、まず、参列者の方が800~900ということなんですけれども、多くは被爆者ですので高齢者の方だと思うんですけれども、特段の感染対策というのが必要になってくるかと思うんですけれども、現時点でどのように対策されていくかっていうのは考えられていますでしょうか。
市長
現時点での一番大きな対策は、2メートル間隔で間を取るということ。そして屋外でありますからね、テントとかありますので体調管理もできますし、そして先ほど申し上げた配慮は、あまり会話をしないということかなとかね、皆でコーラスっていうのは、マスクして歌うのもあれでしょうから、そうすると飛沫感染というようなことを言われるから、皆で歌うという局面は、可能な限り抑えるというようなことですかね。それ以上に言えば、見えたときに体温を検診するといった予防措置も考えられましょうけれども、まあ屋外でやるものですから、そこまで、しかも8月の段階でね、要るかどうかというふうなことで、もう少し推移を見なきゃいけませんけれどもね。直近の状況で、更なる注意が必要であれば、それに必要な対応をするという構えですけれども。最小限、今言いましたように、席の配置を大きく空けて式典を、何て言いますか、風通しのいい空間で挙行していただくというふうにしたいと思います。
記者
6月19日から全国での移動が可能になる方針ですけれども、例年お呼びされている各都道府県の御遺族の代表の方については、どのように対応なされるとお考えですか。
市長
数が制約されますけれどもですね、移動可能になったということを前提に各都道府県の遺族の代表の方々にも参加いただくよう御案内しようと思っています。
記者
もう一点、改めましてですけれども、大体1割ぐらいになるということが決まったんですけれども、被爆75年という年に縮小せざるを得ないということについても、その所感をお願いできないでしょうか。
市長
この平和記念式典はですね、いわゆる、被爆都市広島・長崎が人類のいわゆる究極課題ですね、平和を大事にしようと。そのために核兵器を使わないようにしていく必要がある。その前提は被爆を経験した方々の被爆体験であり、その方々のいわゆる思い。これは多分人類共通の思いであるからということを、しっかりと受け止めていただくためにですね、多くの方の参加を得て、そしてその精神を、その日に、世界中の方にも共感してもらうというための式典として挙行してきたと。だからいろいろな意味合いを込めてやった式典であります。然りながら、この式典の開催にあたって多くの方を呼ぶということができない環境が、というか状況が発生してしまったということでありまして、その状況への対応としての措置が必ず講じられなければ、また、困るということであります。したがって今回の式典についてですね、どういった形で、どういった参加者の方々に対してですね、引き続き出席願えますとか、今回はこういう形で見えなくてもメッセージだけでもいただきたいと。あるいは、できれば思いはあったとしても、自宅で一緒に参加していただきたいというようなことを、個別にお願いしていかなきゃいかんことになるんでしょうけれども、今までに1万何千人おられた中で、いちいち御案内できてなかったわけでありますので、今回は逆に出ていただける方に対して、こうこうこういう事情があるのでこういう形でお願いしますということと同時に、多くみえてた方々にこういう事情で、ここまでは参加できませんということをきちっと出さなきゃいかんという状況になりました。そういう意味では非常に、ある意味で残念ではありますけれども、この式典の意味というものを、改めて考えていただき、こういった感染症対策といったようなある意味では自然災害の一つですけどね、そんな中でも平和発信ということを共にやっていくということを、皆さんと確認できる式典にしなきゃいかんかなというふうに思っているところであります。
記者
式典で3点ほどお伺いさせてください。まず1つなんですけれど、席数の関係でこれは最大880席ということでよろしいでしょうか。
市長
はい。
記者
ありがとうございます。あと公園内への入場規制なんですけれど、これは、その最大880人以外の方はもう全く公園内にも入っていただかないということになるんでしょうか。
市長
公園の一角を会場設定としてゾーン設定しまして、その中には入らないようにしていただいた方がいいと。というのは放置しときますと、見ようということで、密集がそれぞれ生ずる可能性があるというふうなことが懸念されますので、それをあらかじめ避けるためにという措置であります。
記者
分かりました。例年だと木の下とかに、いろいろ人が、皆さん集まっていらっしゃると思うんですけれど、そういったところでも密になる可能性があるので、エリアを区切って入っていただかないというような。
市長
ということですね。なるべく公園全体、少し広めに取りますけれども、入っていただかないようにするという、申し訳ないんですけれどもね、入場制限という形でさせていただこうと思っています。
記者
となると、その外枠のところでまた密になる状況っていうのが起きうるのかなと思うんですけど、その辺の対策とかも考えていかれるんですかね。
市長
そこの兼ね合いですけれどもね、きっとその式典会場が間近に見えて、どんな状況かなということが目線でよく見える範囲のところだから人が集まると、だから少し会場よりかは広めのゾーン設定して入場制限することで、そこに行って無理して見るよりかね、テレビ等で見た方がいいなと思われるぐらいのゾーン設定をすることで対応できないかなというふうに考えています。
記者
分かりました。最後に子供たち、小学生の平和への誓いなんですけれど、休校が続いている中でなかなか準備が進んでいないと思うんですが、例年はどのように実施されるとお考えでしょうか。
市長
これについては、一番懸念しておったんですけども、結構学校の方で、頑張っていただいて、宣言のための作業はしていただいているというふうに伺っておりますので、ぜひ例年どおりやれればというふうに思っています。
記者
式典に関連してなんですけれども、この最大880人という数字、今後、国の方針とコロナの状況によって変わっていく可能性もあるんですが、現時点ではもう決定ということでよろしいでしょうか。
市長
これにつきましては先ほど申し上げた、招待する方々の頭数にも影響してまいりまして、6月に入って、外国の賓客など、もし海外から来られない方であっても、国内におられる各国大使などに案内状は出した方がいいと思っていますので、そうすると招待を出すときの、ぎりぎりのタイミングである程度数を決めとかないと、のちに増やすことはできない、まあ決めといて事態が悪く転向して、制約するということはありこそすれ、仮によくなったからといって、追加でお願いするというのはちょっと手続き的に難しいかなというふうに判断しておりまして、そういう意味で着席できる席の数は、最大で大体880ということを前提に作業を始めたいと思っております。
記者
確認なんですが、先ほど国連の関係者は難しいという話だったんですが、各国の大使に対して招待は。
市長
それは今までも国内での、まあ、東京に大使館はありますからね、県境を越えての移動という範囲は一応よくなるという見込みですので、できたら各国の首脳だけれども、それが駄目でも、大使の方でも出ていただければという方式で御案内しようかなと思っていますけど。
記者
分かりました。少し細かいんですが、880席以外に入場制限をされるということなんですが、立ち見のような形で何人か880のプラスアルファというのは入れられる考えというのはございますか。
市長
いや、これは皆さん着席という考えでやっていますけども。
【平和記念式典に関する市民団体の申し入れについて】
記者
分かりました。あともう一点ですね、平和の式典について市長の4月の会見で慰霊の目的に絞るという性格付けをするという発言について、一部の市民団体の方たちから、核廃絶という考えを発信しないのかというようなですね、そういった質問状が出たりしているかと思うんですが、そのときの発言の趣旨について改めて確認をさせていただきたいんですが。
市長
そのときの発言は4月9日の、当時もすでにコロナウイルス感染対策でどういった式典にするかということで、御質問いただきまして、その当時もこれだけの大人数が集まれないと、そうすると出ていただく方に、コロナウイルス対策ですから、駄目ですよというだけでは、どういう考えでやってんだというふうなことを聞かれるだろうからということを想定しながら、平和記念式典、いろいろな目的・目標があるんですけれどもね、今回は慰霊ということを重視して、それを中心に対応方法を考えたいというふうに申し上げたつもりでありまして、多くの出席者、出席していただいている方の、ほとんどの方にお断りしなきゃいかんときに、今回は慰霊ということですので、この方々はたくさんお呼びするけど、他の方々はたくさんお断りするということになるというようなことも頭に置きながら、そのときの主要な理由としてということで、慰霊というのを申し上げたわけでありまして、それを言ったからといって、平和記念式典の性格を変えたいとか、そんなことを思うわけはないと自分は思っているので、その式典開催に当たっての対応方針をどう説明するかという局面で回答させていただいていますので、いろいろ意見は伺っていますけれども、ある意味ではそういうふうに疑心暗鬼になられることが、大変残念であるというふうな思いであります。
記者
先ほど都道府県の遺族代表も例年どおり、人数制限はあるとはいえ招待はされるということだったんですけれども、現在、東京であったり北九州(市)だったり単発的にクラスターが再発生をしていたりして、こういうことが今後もあちこちで起こりうるということが想定されると思うんですが、例えば、第2波といえるような状況が発生している地域からも招待をされる御予定でしょうか。
市長
そこも悩ましいんですけど、先ほども申し上げました、マキシマムでと申し上げているのは、一応その被爆者の団体方に関しますと、これまで呼んでいた方、全てではないので全体の縮小割合をグッと残せるようにしてやるんですね。ですから、調整などをお願いするということになるかも分からないんです。各県、これぐらいの人数の中で出ていただける方を探していただけませんか、というふうな作業がちょっと入ると思うので、その際に当然、御案内状のところで、だいぶ全体のコロナウイルス感染症状況、改善していますけども8月参加ですから、もしその段階で十分な改善が見られなくて、今言われたように移動対象地域として問題があるということが引き続き残っているようであれば、出席を控えていただくというようなことがあるか分かりません、という注意書きといいますか、そういった考え方をきちっと御披露して案内しておくということができないかなと思っています。
記者
そういう状況が変われば御遠慮いただくことがあり得ますよということですね。
市長
もちろん。それは全ての方にそういう言い方をした上で、マキシマムでお願いしようということであります。
【平和記念式典の開催に向けた検討状況について】
記者
ちょっとくどいようで申し訳ないんですけど、もう一遍確認だけさせてください。公園内の芝生には880(席)が最大限、2メートル間隔で取れば880(席)。だからその880(席)を設置する方向で、880という数字を最大というよりも、そこに取れるのが最大だから、その880(席)を設置する方向で考えていると、そういうことでよろしいですね。
市長
はい。880(席)をあの芝生会場に配置して、テントの下で、皆さんが式典を。
記者
最大880(席)というよりも、880(席)を目指すということでよろしいですかね。
市長
目指す、そうですね。設置数です。
記者
設置数ですね、はい、分かりました。ありがとうございます。
【ヒロシマ・ナガサキ原爆・平和展の開催について】
記者
式典からちょっと離れるんですけど、被爆75周年事業で「原爆展」をハワイと関東でも開催するっていう計画があったと思うんですが、こちらについてはどういうふうな、今、現状でしょうか。
市長
この「ヒロシマ・ナガサキ原爆・平和展」ですね、今年開催は特に東京の方で集まる意味は2つの点で重要かなと思っておりました。1つは被爆75周年ということ、それからオリンピック・パラリンピックという世界的なスポーツの祭典があるという中で多くの若い方々、戦争も経験しないというような多くの若い方々が来られる可能性がある。そこで東京都内の自治体にお願いして開催することで、平和発信できるんじゃないかということで準備しておりましたけども、オリンピック・パラリンピックが現時点では1年延期ということになっていますので、これについては今、1年延期ということで関係自治体と協議しているということ。ですから、その場合は75周年じゃないんですけど、それを超えてでもやっていくための学習ということで位置づけたいと思っています。あと、アメリカ、ハワイ州のものも、パールハーバーという場所との関係もあって、ハワイ、姉妹都市ということもあったりしてやってきていたんですけども、コロナウイルス感染症対策、やはりアメリカでも同じような状況起こっていますので、7月開催は見送らざるを得ないという状況でありますが、感染症はもう少し沈静化するといいますか、落ち着いた状況で、できれば年内開催を目指して再調整するということを今、やっていただいております。開催の規模なんかはそういう意味では、時期を移動させるだけで同じような内容でできたらやっていただけないかと、やろうじゃないかというようなことを協議している状況です。
※( )は注釈を加えたものです。
令和2年第4回広島市議会定例会提出案件 [PDFファイル/444KB]