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ページ番号:0000131947更新日:2020年2月27日更新印刷ページ表示

2020年1月23日記者会見「広島国際アニメーションフェスティバルの内容一新について外2件」

動画は下記からご覧ください。

(「広島市動画チャンネル(市長記者会見)」のページへジャンプします)<外部リンク>

 

■市政記者クラブからの代表質問■

【広島国際アニメーションフェスティバルの内容一新について】

記者

 2020年度を最後に、内容を一新し、メディアアートや漫画を取り入れた芸術祭にリニューアルする検討を始めるとのことですが、これまでの広島国際アニメーションフェスティバルの評価をどのようにお考えか、お聞かせください。

また、どのような内容にしていきたいのかについてもお聞かせください。

 

市長

 広島国際アニメーションフェスティバルに関しましては、アニメーション芸術を通じて、愛と平和を希求することをメインテーマにして、昭和60年に初めて開催して以来、30年以上にわたって実施してきております。

その結果、今では、世界4大アニメーション映画祭の一つに数えられ、米国アカデミー賞公認の映画祭にもなるなど、世界的にも高い評価を受けている、そんなアニメーション芸術の振興に大きな役割を果たしてきていると捉えております。

 そんな中で、わが市のまちづくりに関する目指すべき都市像として、国際平和文化都市を掲げており、文化都市をけん引するような取組も充実強化していきたいという思いも今強く持っているところであります。というのは、まちのハード部分、いろいろな形で整ってきましたので、改めて上部構造というかソフトの部分といったものも、うまく成果を収めているものをより充実強化するという発想で点検するという考え方も延長線上にあります。そこで、この国際アニメーションフェスティバルを見てまいりますと今までの成果は確実にありますので、そういったことを生かしながら、かつ踏まえながら、インバウンドを促進していくとか、コンテンツ産業といったものを市内で創出するきっかけづくりといいますか、総じてまちの賑わいへの貢献というようなことを行えるような仕掛けを付加できないかと、そういう意味では文化都市をけん引できるようなものにする余地はないかということで見直しを行っていきたいという考えです。

 具体的に考えられることは、もちろん来年度、関係する方々の意見もしっかり聞いて検討することになりますけども、例えば、映画や漫画、メディアアートなど、そういったものを含めてできたメディア芸術という分野があればそういったもの全般を対象にするようにすれば、先ほど申し上げたインバウンドとか、コンテンツ産業創出、そういったことにも関連づけられますし、もう一つ贅沢を申せば、音楽のあふれるまちづくりというのも同時に行いたいと思っていますので、そういったものの組み合わせをするコアのイベントにできないかと、総じていえば総合文化芸術イベントに発展させるような余地はないかといった視点で検討を加えたいと思っています。

 

記者

 先ほどアニメーションフェスティバルの件で、今までの成果を生かしながら充実強化する発想だという答えでしたけども、その根幹部分である短編映画のコンペティションの部分であるとか、今の芸術祭の名前、そこら辺は残す意向があるというお考えなのかどうなのか。

 

市長

 そのネーミングは、総合芸術にしたときには、どういったものになるかということで、ちょっと要検討ですけどもね。アニメーション部門で今言ったアカデミー賞公認の映画祭っていうようなことがありますからね。これは今申し上げたように、大事にしながらしたいんですね。こういう総論で担当レベルにいろいろなことを検討指示しますと、ある意味で、アカデミー賞公認の映画祭になるぐらいですから、狭く深く専門的な映画祭として取り組んできているという意味で、専門性が極めて高いし、関連する方々の参画もある意味で、本当に専門家集団に特化されたようなものとして営みながら、それに関連する方々がこのイベントにきて、そしてそれを取り巻く方々は「すごいことやってるんだな」という、一歩引いて見ているようなイベントだというふうに捉えてるんですよね。だから、それはそれとして重要なんだけど、もっと一般の方が参加して、先ほど申し上げたような、インバウンド促進となれば、そういう専門的な興味ある方以外でも、この催しに自分たちも参画して一緒に楽しむようにする方法はないかとか、芸術祭の優秀作品としてやっていく過程で、それを制作する技術とかいろいろなものがあれば、それに関連するまた産業関係者も興味を持って、そういったイベントに参画できるような仕掛けをやるとすると、今までのイベントの仕立て方と、多少、人も違うし行事展開も違ってくるというようなことになるんじゃないかとの思いがあるんです。それをちょっとチャレンジして、そうした上で、それらが全体的に組み込まれたお祭りですよと、イベントですよというふうにしたときに、それを象徴する名前としてどういうのがふさわしいかと、その手順でいきますから。先ほど申し上げたように名前については最後におきながらあくまでこういったものを、きちっと残しながら発展するイベントにするという方向を目指すべくチャレンジしたいと思っています。なかなか難しいですよと言われてるんですけどね。でも、やるだけの値打ちはあるんじゃないかなというふうに思っています。

 

 

【自民党の河井議員夫妻をめぐる公職選挙法違反疑惑等について】

記者

 自民党の河合国会議員夫妻をめぐる公職選挙法違反等についての質問です。自民党の河合案里氏と夫の河井克行前法相の事務所などが公職選挙法違反の疑いで広島地検の家宅捜索を受けました。河合夫妻は15日夜の囲み取材などで陳謝しましたが、公職選挙法違反の疑惑に対する説明責任を果たしていないとの指摘があります。河井夫妻の疑惑や国会欠席が続いたことについての見解、市政に与える影響について市長はどうお考えか、お聞かせください。お願いします。

 

市長

 まず、市長ですから市政に与える影響ということから言いますと、今後、市政にどう影響が出るかということは、ちょっと予断を許しません。予断というかよく分からないところがあるんですけどね。少なくとも現在のところ、市政に関して、このことで具体的な影響が出ているというふうなことはないと思っているのが一つですね。その上で市政というよりかは何ていいますかね、政治という全般に対しての問題だということかと思いますが、そういう意味では国会議員という国政に関与する立場の議員として、疑惑に対して、自ら責任を持って、この事態についての説明をしっかり果たしていただくべきものかなというふうな思いを持っています。それ以上でも以下でもありません。

 

記者

 今のことは、市長としてのお考えだと思うんですけれども。まずですね、一有権者としては、どういうふうな思いでいらっしゃるのかなということと、もうひとつは、1億5000万円とか支部の方に、河合夫妻の支部の方に渡っていたというような報道とか出ておりますが、それについては、どういうふうに思われているのか。こっちの方がまあ、両方どちらでも、有権者としてでもよろしいですし、市長としてでもよろしいんで。まず、知事なんかはですね、一有権者として怒りを感じるとか、有権者としてはですね。そういう前置きがありましたが、そういうことを言ってらっしゃいますけど。市長はどうなのかなと思ってるんですけど。

 

市長

 有権者として、市長として聞いていただくのにとどまった方が、私としてはありがたいんですけども。有権者としても、問題としても、先ほど申し上げた国政に携わる議員として、いろいろな問題が起こったときに、それは疑惑という形で、選任するというか票を投票する側の立場から見たときに、とりわけ支持した方々だって、「なぜこんなことになってるんだろう」ということを知りたいと思うのです。まあ、そういった意味で支持した人、支持しなかった人も含めて、今起こっている事象について、議員という立場でどうなってんだと、自分はどう捉えているんだということを、やっぱり言っていただくということが、全てのスタートかなと思っていますし、それを聞いたあとに、どう思うかどう考えるかということじゃないんでしょうか。それ抜きに、いくら個人だとしても、ここで先入観で言うべきじゃないという気もしますので、まず説明をするということからスタートしていただければというふうに思います。それと、何でしたっけ。

 

記者

 1億5000万円。

 

市長

 そちらの方は、一市民というか、自分も選挙するときに選挙資金などの確保ということは法令にのっとってやらないといけないことを知っている人間ですから、その額が多いかどうかということ以上に、そういったお金の使い方が法令等に照らして適切になされているかどうかの方が重要だというふうには思います。あとは、この次のステージとして、法令に照らして適正であったとしたときに、例えば同じように選挙資金が獲得できる状況だったにもかかわらず、資金量に差があったりするということがあることについては、それは、選挙する側の人の立場とか関係性が影響しているんでしょうから、それはそれでまた、適法違法の問題じゃなくて、作戦とかねそういうこともあると思うのです。そこの部分については、コメントのしようがありませんね。はい、と思います。

 

記者

 一応、説明責任は果たすべきだという、公職として市長として。

 

市長

 一市民としてでもです。市長としても先ほど言ったように、国会で国政をつかさどる立場として、こういった状況はあるわけですからね。説明は果たされるべきだと思います。やった方がいいでしょうね、当然ね。

 

記者

 当然、それについてはやはり市長としても一有権者としても、捜査への支障があるということでコメントを控えていることについては、やはり少し不満がある。

 

市長

 不満というか、不満とまでは。その説明を聞いてからどう受け止めるかという話であって、説明以前に何とかありきではないと思うんですね。よく聞いて考えるべき筋合いかなと思います。

 

記者

 まずそれが果たされてない。

 

市長

 この国会議員を選ぶときに支持された方とね、そうでない方がおられるわけですからね。それぞれの立場がありましょうから。いずれにとってもどうしてこういう事態が起こってるかということを、分からないとその先に進みようがないです。どうでしょうかね。そういうのを明らかにしてもらうのが、先決問題かなと思いますけどね。

 

■その他の質問■

【広島におけるMICEのあり方提言について】

記者

 西飛行場跡地の活用のことについて伺います。先日、広島県が、MICE施設の計画見送りという判断をしましたけれども、このことについてこの1年の検討の経緯、県の判断含めて市長はどのように捉えられているのか、その評価を伺いたいのと、今後、もともとの計画であった多目的スポーツ広場があると思うのですけど、これを来年度どのようにしていこうとお考えなのか、そこら辺をお伺いいたします。

 

市長

 旧西飛行場の観音のあそこの扱いについては、もともとは県、市がそれぞれ所有しているところがありまして、県の方がほとんどですけれども、どういった取扱いをするかということを議論する中で、市が所有している部分を中心に、今言ったようなスポーツ施設を整備していくと。そして、そこにつながる道路の改良をまずやっていくというふうな合意を、市そして、県所有地の分については県の方で対応しながらやっていくという、おおまかなそういう整理ができてきていた中で、県の方で改めて今回検討したようなことをしっかりやった上で、物事を進めたいという提案があります。それも経済界の提案とかを受け止めての話がありましたので、市としてのスポーツ施設の方向性については議会も含めて了解を得ていましたので、それ自身が変わるものではないけれども、改めて十分に検証した上で、検討した上で、処理したいという判断を是といたしまして、その検討を見守るということをしたというのが、これまでの経過であります。その中で、しっかりと検討を深めて効果というものは認められるけど、そのための投資とか、やるべき措置が相当大きいものになるということで、現段階での取組については諦めるといいますか、そういう結論が出たということでありますので、それはそれとしてオープンでいろいろなものについて取り組んでいくときに、自分の仕事のやり方からすると、いつも言っている「対話・ビジョン・実行」ですから対話という位置付けになるのであれば、それをしっかりした上で、それを踏まえた次のビジョンを固めて、実行する段階ではスムーズにやれるということがなされたというふうに受け止めていいと思います。

 市の決めていたスポーツの施設の部分は、もう既に了解事項としてできていますので、着実にこれを進めるということをしたいと思っています。

 

記者

 続いて、一方でMICEの検討の方では、西飛行場が難しいということになれば、商工センター地区のところがスポットが当たってくると思うのですけども、こちらの検討を昨年秋から市の方も会議を開かれていると思いますけど、どのように進めていこうと思われているのかというところをお聞かせください。

 

市長

 これは今申し上げた、その旧西飛行場のところの検討をやろうという前のところで、一定の整理をしていまして、ある意味で超大型なMICE施設を旧西飛行場・観音地区に設置することはどうかということでありました。一方で、その商工センターの方は超大型ではなくて、もう少し規模の小さいもので、大型展示というのではなくて人を集めて会議をしたりとか、そういった形でのMICE施設の導入ということを考えてということで、ある意味で区分けして整理して進めていましたので、それについては、商工センターあるいはあの地域の関係者の方々を含めながら、今着実に議論を進めているという状況でありますので、これはこれでやっていき、今の議論展開ですと、ここでMICE施設をどうするかということと同時に井口の駅辺りから卸売市場もありますから、あの地域全体のまちづくりそのものにうまく合致するようなものを、どう建設しようかという議論に今発展しつつありますし、そういった議論をしっかりしていただく。まさに今「対話・ビジョン・実行」の対話の部分をしっかりやりながら、次のビジョンに向けての、協議、話し合いをしっかりやっていきたいというふうに思っています。

 

記者

 スケジュール的なところは特に今、いつまでにというようなものがあるのでしょうか。

 

市長

 具体的にいつまでということは区切ってはいません。それは、皆さんの合意は早く出来上がればそれに越したことはありませんけど、1~2年でパッとできるというものじゃなくて、まちづくり全体ですからね。少し、もちろん早めにしていただく方がいいですけども、将来性をしっかりにらんだ長期の視点に立ったビジョンを作り、着実にというふうなことをお願いできればと思っているんです。中央卸売市場なんかも、東と西に別れているのをこちらに寄せるということも考慮しながらやれるし、それから(広島)南道路の完成についても廿日市からずっと湾岸の道路が完成するということを視野に置いた上で、じゃあどうするかとか、今の現状じゃなくて、間違いなくあの辺りが広島市の西の玄関として、もう1回再生するという可能性を大いに含んでいます。だからそれを含め、また軌道線から縦に入ってくる今のアルパークがある辺りの造りについても、ワンセットで考えていただくとか、大きな発想で捉えた上でのMICEの導入ということを関係者の方合意し、そして着実に進めるということでやっていただくと。そちらの方が重きがありますね。

 

※(  )は注釈を加えたものです。

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