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2016年07月12日記者会見「瀬戸内4県都市連携海外プロモーションの実施等について」
動画は下記からご覧ください。
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市からの発表案件
【瀬戸内4県都市連携海外プロモーションの実施等について】
<会見録>
市からの発表案件
瀬戸内4県都市連携海外プロモーションの実施等について
市長
「瀬戸内4県都市の連携海外プロモーションの実施等について」、お話しをさせていただきます。お手元の資料をご覧ください。
この度マレーシアにおきまして、「広島市、岡山市、高松市、松山市」の瀬戸内4県の都市が、共同で特産品や観光のプロモーションを実施することにいたします。日程につきましては、7月20日からですけれども、成田空港からクアラルンプールに向かいまして、23日に広島に戻るという予定で考えています。
今回の、海外プロモーションの事業におきましては、4つの市が持っています特産品、これを海外における、販路の拡大に向けて対応していくことでして、瀬戸内海を取り囲んでいます4市を巡る観光コースといったことも合わせて提案すると。そういう意味では、販路拡大と観光の振興の二つを狙っております。この観光コース提案に関しましては、外国人の観光客の誘致にもつなげたいと思っています。とりわけ観光客の誘致は、即効性のある対策でありますので、例えば、瀬戸内海を囲む4つの市が一緒になって、観光資源を皆さんにアピールします。広島ですと原爆ドーム。廿日市も入れれば宮島も入りますけれども、原爆ドーム。それから、岡山ですと後楽園、高松は栗林公園があります。松山ですと道後温泉、こういった所を、海を使いながら、ずっと見ていただくということを、観光資源として訴えれば、それぞれに、誘客の効果が上がってお互いに、インバウントといいますか、そういったことにつながるのではないかという共通認識で出かけていきます。
マレーシアでは、クアラルンプール市にあります、イオンのマレーシアのバンダーウタマ店で、物産展を開催することにいたします。これは、時あたかも、日本食ブームということがありまして、現地の方で好まれる商品を、厳選してもらったことを踏まえて、持ち込むわけであります。広島の方からは、食品9社が出展する予定になっています。実演販売も、盛り込んでいます。食品9社の食材を言えば、例えば、お好みソース、佃煮、ふりかけ、みそ、冷凍かき、イカフライ、清涼飲料水、こういった物を(出展)します。お好み焼きに関しては、実演の販売をするといったことを予定しています。岡山の方からは、白桃、ぶどう、高松市は、うどんになりますかね。それから、松山の方からは、柑橘類そういった商品を出展する予定になっています。
とりわけ、観光のPRに関しましては、物産展の会場でも観光ブースを設けて、4市の魅力を紹介し、来られるお客様の目に付くような宣伝するということと、あと岡山市と高松市の方では、現地の旅行会社を訪問しまして、4つの市を巡る観光PRをしてもらうと、連携対応をしようと思っています。
それから、マレーシアの日本大使公邸におきまして、レセプションを開きまして、現地のメディアとか、旅行業界の関係者等をお招きして、観光セミナーを実施する。更に、関係者との意見交換を行うということを予定しています。そんな中で、4市を巡る観光コースについて、一応、提案いたしますけれど、更にニーズといいますか、こんなことがよいのではないかなど、そんな希望などもできれば把握しまして、帰国した後に4市間で改めてそういったことを踏まえて、更なる進化といいますか、具体化に向けての協議を行えればと考えております。
この他にも、広島市としましては、ジェトロクアラルンプールの事務所とマレーシアの日本人商工会議所を訪問して、マレーシアにおける企業の展開の現状、そして、どのような支援がいるかということに関しての意見を伺う予定としています。
更に、もう一つは、本市からマレーシアに進出している企業の工場視察、現地での企業活動、操業環境についての情報を収集して意見交換も行えると思っています。
更に、もう一つですが、平和関係の議題もこの際やろうかなと思っていまして、平和首長会議の加盟都市であるクアラルンプール市、ここの市長さんとの面会もしようかなということです。
そして、今後の活動についての協議をするということをやりますけど、更に、もう一つ、マラヤ大学におきまして、「広島から核兵器のない世界へ」と題した講演を行う予定にしています。このマラヤ大学は長年にわたりまして、被爆の実相を伝える講座を、ずっと実施してきておられますので、この機に、実施してきている講座を「広島・長崎講座」という形で認定できればなと思っています。なお、この「広島・長崎講座」、認定大学は、既に68大学を認定しています。国内の大学の他、海外の大学も含めて、国内は48大学、海外は20大学、合計で68大学を認定していますけども、今回、マラヤ大学をこの認定校に指定いたしますと、(日本を除いて)アジアでは最初の指定校になる予定となっています。
こういったことをやるのが今回のマレーシア訪問の概要です。特産品等の販路拡大と知名度の向上、そして、観光。ここでインバウンド効果が出るようにということで、我が市だけではなくて、瀬戸内海を囲む4県の都市と一緒になって、魅力を発信するということをやっていきたいと思っています。以上です。
記者
観光振興ですけれども、瀬戸内海を活用されるということですけども、例えば、4市で定期クルーズ船の運行ですとか、そういうことは考えていらっしゃいますか。
市長
できれば、そんなことも同時に国内対策として4市で協力しながら、そういった船舶を運行する企業とも、一緒になって対応できないかなと思っています。いずれにしても、両立てで、外からの需要もありますよと、中でこういう準備していますよと、いうことを言った上で外に働き掛け、外からの需要があるということを持ち帰って、関係者にもそういった対応をすることで、自分たちの観光業としての進展が見込めますよということを同時並行でやっていこうと思っています。
その他の質問
ワシントン・ポスト紙の記事について
記者
アメリカのワシントン・ポストの10日付けの記事なのですけども、大統領の核政策で、核兵器の先制不使用を宣言するのではないか、というものが出ているのですけれども、これは、市長はもう記事の内容は把握されていますでしょうか。
市長
はい。
記者
それで、安保理に核実験禁止の決議を提案するのではないか、というようなものも合わせて載っていましたけども、まだ記事の段階でコメントを求めるのもどうかなとは思いましたけれども、大統領のそういう核政策に対する姿勢っていうのが、アメリカでも大分もちろん注目されている中で、こういう方向性になればいいな、という市長のお考えはいかがでしょうか。
市長
この件に関しましては、実は、今回10日付けのワシントン・ポストで出たということなのですけども、先月、(広島)平和文化センターの小溝理事長が、アメリカに行きまして平和首長会議のリーダー都市であるデモイン市長とお会いすることがあり、また、そのときに加盟都市拡大のための協議をした中で、全米の市長会議の年次総会に出させていただきました。そこのところで、そういった市長さんとかと会っている中で、また帰りもワシントンにも、寄ってきてもらったのですが、そのときに、既にそういった噂は実は流れておりまして、自分の受け止めとすると広島での、いわば、スピーチです。そこで、基本的な、まあ哲学的といいますか、そういった考え方を、オバマ大統領を中心に発言されましたけれども、その発言を裏付ける、いわば、我々からすれば、特に私から言わせれば心強い対応かなと(思います)。それを踏まえて、可能な限り行動を起こそうとされているのではないかなと受け止めています。ただ、私も新聞、そういうマスコミ情報で読む限り、いずれも、議論のあるところです。間違いなく、こういった一連の対応は、核兵器廃絶ということに向けてのベクトルとしては、確実な前進をするための対応であることは間違いないと思いますけれども、とりわけ、アメリカ国内での世界の現状を踏まえたときに、今、この一歩を踏み出すかどうかという視点での議論が間違いなく起こる。ある意味では、重要な核政策の模索を一生懸命にされているのだと受け止めています。言われていることのどれかが、実際に、大統領の任期が終わるまでに姿が見える形になれば、私はありがたいなと思います。とりあえず、そんなところが今の感想です。
リオデジャネイロオリンピック開会式での黙とうについて
記者
リオ五輪について、何点かお聞きします。市長、これまでに平和首相会議の会長として、8月6日の原爆投下時刻に重なる開会式での黙とうをIOC(国際オリンピック委員会)に呼び掛けておられて、それに対して返信があって、開会式での言及はなかったのですけれども、「閉会式での追悼のひととき」という形の言及があって、この返答の中身について、少し前の話ですが、改めて、どう受け止めておられるかというのを一つお聞きします。それと、もう一点ですが、現地の在ブラジル被爆者団体の方達が、平和首相会議と同様にネット上などで、開会式での黙とうについて呼び掛ける活動をしておられるというのは、御存じだと思うのですが、この活動について、どう見ておられるのか。今後の連携というか、そういったものも含めてお聞きできればと思います。
市長
IOCに対しまして、平和首相会議として、8月6日の早朝、リオデジャネイロの現地時間の8月5日の夜に、ちょうど対応しているし、そのときに開会式が、奇しくも、8時からということであったので、こんなことは、めったにないわけですから、この機会を捉えて、武力紛争とかテロということで、犠牲になっている方々も含めて、黙とうを呼び掛けるということをやると、ちょうど地球の裏側で、広島のこの核兵器廃絶、世界恒久平和を願う式をやっている、そのタイミングにあわせて、オリンピックという祭典が、コラボするというか、同調していただけるという思いを込めて、5月下旬に要請文章を出したというのは間違いありません。その気持ちは、今も変わっていませんが、頂いた返事、IOCから6月9日付けで返ってきたのですけれども、直接の要請については、対応はできないという内容だったのですけれども、それに替えて、開催期間中に、亡くなった方々を追悼する場を選手村に設けることにしていますと。閉会式で、そうした思いを捧げる時間を持つことを工夫するということがありましたので、こちらの思いも、一応、汲んでいただいたのではないかと思ったわけです。こちらの提案を全て、のまなければいけないという関係にあるわけではなくて、IOCの方の判断としても、それぞれ、オリンピックをどの都市でやるかということは、申し出を受けてやっているわけですから、その都市が、自分たちの都市をアピールするということも兼ねて、それぞれ、オリンピックをやりますから、その都市の考え方が、もちろん主です。それで、我が方の思いをどこまで受容していただけるかということで、お便りしたら、一定の部分を理解していただいたということで、それは、感謝したいと思っています。
それと同時に、引き続きそういった提起をしたことでかどうかは、ちょっと分からないですけれども、そういった要因もあるでしょう。我々の思いを確かにそうだなということで、ブラジルの被爆者平和協会の方々が、一応、そういった返事をしたのだけど、是非、やってみたらと、引き続き言っていただいていることだと思います。私自身は、こういった思いを持っていただいていること、そういう呼び掛けをしていただいているということに、まず、感謝したいと思います。結果については、我々が、IOCにお願いをして、リオデジャネイロという主催者のことにも考慮して、返事を頂いていますので、結論そのものについて、どうこう言うつもりはありません。しかし、こういったことについての理解をしてくれている方々の輪が、広がっているということに関しては、感謝を申し上げたいと思います。
2020ビジョンについて
記者
また平和関係なのですけれども、「2020ビジョン」を掲げているところで、それを実現する上で、今回のオバマ大統領の訪問を改めて、どのように生かしていきたいというところで、そのあたりの世界の現状とか、そういったのも含めながら、改めてお考えを聞かせていただけたらと思います。
市長
今の世界の動きは、先ほど質問がありましたように、オバマ大統領自身アメリカ国内で、(広島で)演説されたことを踏まえながら、一歩を踏み出そうという対応をされているということがあります。その他にも国連の方では、皆さん御存じの多国間核軍縮交渉を前進することに関しての公開作業部会がまだありますので、8月にまた最終の締めの会議が続きます。だから、今秋の国連総会へ勧告・報告ということに向けての議論がもっと深まることに、いい影響があるのではないかと期待しています。それが一つ。それから、そういった世界の動き、為政者の直接線的な動きを受け止めながら広島市としては、この平和に関する取組は、私は平和首長会議というこの活動を通じて、その活動の強化といいますか、充実強化ということを通じて、「核兵器のない世界」に向けた様々な取組、とにかく国際的な機運醸成をすることをしっかりやることが、「2020ビジョン」の目標に向けて、少しでも前進することだと思っています。そして、それをこの地で具体化するための位置付けとして、被爆の実相を「守り、広め、伝える」というコンセプトの下で、我が市としてできることをやり続けるというのを一方でやる。これをいろいろな意味で世界に発信することで、先ほど申し上げた国際的な機運を高めることに役立てたいと思っています。それと、もう一つは、よりアピールをすることで、これは、国際社会に向けての平和首長会議というか、我が市の取組ということでやる位置付けは、国際会議の我が市での開催です。この広島の地で平和に関する様々な国際会議をしっかりやっていただいて、この地であるからこそ、そういったテーマで皆が議論するのだという自分なりに言うと、「迎える平和」というふうに一括して整理しています。これは、市が下になってやるという使い分けをしているつもりです。そういったことを今までもやってきていますけども、このオバマさんのスピーチ内の精神を生かせる形で、もっともっとやっていきます。これは先ほど、ちょっと触れましたけども、そういった流れの中で、核兵器を持っている国の都市にもっと協力を働き掛けることをこの際、やれる環境ができたのではないかなということがありましたので、全米市長会議の総会に出ました。デモイン市長さんとお話しして、あの国の都市群も広島の思いを理解してもらえるということをやりました。そうしたところ、この年次総会は、「2020ビジョン」、2020年までの核兵器廃絶を目指す我が平和首長会議の活動を支持するという決議文を全会一致で採択していただきました。こういったことで、先ほど申し上げた、国際的な機運醸成、核兵器を持っている国の首長会議、そこでも御支持を頂いたという、そういう状況をつくっています。
今、申し上げたように、外と内とそしてそれをつなぐ対応をやるということです。更につなぐ対応として、これからますます重要となるのは、平和首長会議メンバー都市間で、できれば若い方、こういった方々、次世代を担う方に被爆体験というものを、しっかり継承していただくようにすること。その思いを持って、次の世代で間違いなく核兵器廃絶、恒久平和に向かったような行動を個々が起こしていくということです。その国際世論を高める中で、個々の方々にも着目して、今言った思いを広めていく活動も強化したい。そんな整理でやっていますので、その中の一プロセスとして機運が高まっていき、いろいろな核軍縮・不拡散という取組を一歩前進すると。その次に、より核兵器廃絶を確実にするための次のステップとして、核兵器の法的禁止です。ここまで来たのだから本当に禁止していいのではないかという目標を時系列で並べて、これからも国際的機運を高めるということをやっていきたいと思っています。
記者
関連して、国際会議の誘致もしっかりやっていきたいということで、今おっしゃっていましたけど、これまでも、誘致を目指していたものの、いろいろな事情で至らなかったものとかもあると思うのですけれども、そのあたりをどう工夫して開催を呼び掛けていくかとか、あと、具体的にこの会議を是非、広島でやってほしいとか、そういったものが、もしあれば、それもお聞かせいただきたいと思います。
市長
今時点で、個別具体的にちょっと整理していませんけれども、私自身は、平和がメインタイトルの会議でなければならないとは思ってないです。例えば、国際的な様々な会議の中で、この広島の地でやるので、自分たちのメインテーマとリンクさせて、平和を議論しようという会議も大いにありだと思うのです。それは、いわゆる学者の集まりであったり、それから様々な活動の延長として、その活動を安定的な活動としていくために、平和というのは欠かせないだろうという視点で、物事を捉える会議もあっていいと思うのです。それから、この場合の国際会議は、為政者の方々が何らかの会合をするときに、やはり広島の地で開くことで、平和のテーマを絡めた会議でありますので、オープンにいろいろな意味で我が地広島をうまく活用していける。しかも、平和に絡めた会議であれば、何でもウェルカムとしたいと思っています。
オバマ大統領演説の映像公開について
記者
明日から、オバマ大統領の映像も公開されるようですが、今後、このオバマ大統領に関連することで、取組とか、まだ日は浅いのですけど松井市長がオバマ大統領の訪問後に、何かこういうことが変わった実感としてあるようなものがあれば教えてください。
市長
オバマ大統領の映像の件は、内閣官房の方のご了解を得て、一定期間借り受けて皆さんにご披露します。まあ、被爆地広島と長崎がありますので、今後は、同じようなことを長崎でもやっていただけるようにして、両方が少なくともオバマ大統領訪問ということをしっかりと事実として受け止め、多くの方に知っていただくことが、まずできたらなと思います。そして、政策的なものについては、先ほどあったワシントン・ポストという報道にあるように、まず哲学的な話でありましたけど、それを踏まえた具体的な動きをしようということが出ていて、自身で、いわゆるプラハ宣言から一貫して、きちっとした方向性を持った対応をされていることが、如実に出てきたなという思いを持っているのが一つと。それから、それを受け止める側として、平和記念資料館への来館者が増えています。その思いを自分たちの実際の目で見て、感じてみたいと思われている方がこんなに多くいるのだと感じていますから、そういった方々の思いを受けて、確実な運動といいますか世論形成につなげられるようにしたい。いつも言っていますけれども、核兵器のない世界、恒久平和な世界というのは、その目的を一にすることができるのであれば、そこに至る方法論で争うのではなくて、その方法論もうまく順番を、どういう段取りでいくということを整理して議論すれば、そんなに「こっちがいい」「あっちがよくない」という議論ではないと思っています。皆が協力すること。それを多くの人が受容していく状況を、どう作るかということをやりたい。その際に、あの原爆を投下した国の現職の大統領が、今度来て、そして、自分たちの国も含めて、抑止力ということに頼る。そういう考え方とか、戦争とは未然に起こさないようにする。そしてそれを避けていく。しかも、皆生まれながらにして平等だという、その思いをちゃんと受け止めて、次の行動をしようという、あの考え方を皆が持てるようにする。それを、この広島がこれからもやり続けることが重要で、その考え方に、ある意味で理解を示す方々が、今回少し多めに平和記念資料館に来ていただいているのではないかと受け止めをしています。
好調カープについて
記者
好調カープですけれども、優勝に懸ける期待、そして、明日、黒田投手が(日米通算)200勝を懸けているのですけれども、そちらに対する期待感もあわせてお願いします。
市長
これは、多くの方が、「まだ2文字を言うな」とか言って、「勝って兜の緒を締めよ」って言ってですから、このシリーズが終わるまで、心から、25年振りの出来事をしっかりと期待するもおかしいし、望むだけでなくて期待プラス、やっていただきたいです。それは、黒田投手の(日米通算)200勝は、それへ向けての重要な一歩になると思うのです。皆さん、チームのメンバーが盛り上がるのではないですか。ここまで、やってもらったのだから、一緒に次のステップに、皆が喜べる状況を作ろうではないかという弾みになると思うし、応援しているメンバーも、市民も、カープファンも、そういった受止めだと思うのです。だから、これに関係する皆が、いい方向に向けてちょっとずつ、皆さんが、いい成果を収めていく、そのプロセスのとても重要な局面だと思います。
あとは、オールスターに出て、ホームランを打ててない方が、ちゃんとホームランが打てるような状況も出るとか、要素はたくさんあります。大いに期待が膨らむテーマかなと思っています。
サッカースタジアムの建設について
記者
カープに続いてサンフレッチェの話題です。サッカー場問題なのですが、先般、市が独自に作業部会案とサンフレッチェ案の比較表を公表されましたが、その後のサンフレッチェ側との事務レベル協議や、あと、4者会談の開催に向けての見通しがあれば、お聞かせください。
市長
26項目について、皆さんにお配りしたと思うのですけども、結構分厚い資料です。比較表、是非、理解していただきたいとの気持ちを込めて、お示ししました。新聞報道によりますと、「疑問点があったら再質問したい」ということもあったみたいですが、事務的には、何らかの反応があったという報告は受けていません。ですから、具体的な動きは、起こってない状況です。これは事務レベルの協議をして、しっかり共通認識をという提案をしているのですけども、ひょっとすると、深山会頭が、久保会長と調整をしたいということを言っていただいていますので、そういったこともあって、少し返事が聞けないのかなという気もしなくもないですけども、一応、我が方としてやるべき手続は、やったつもりですので、ある意味では、球は向こうの事務局にある中で、深山会頭の対応をしっかり見守るというか反応を、どうなるかを待っているという状況です。それによって考えたいなというのが直近の状況です。
記者
追加で一点だけ、議会の方もサンフレッチェの久保会長の何らかの形で議会での招致というのを検討されているようですが、場合によっては、その深山会頭と(久保)会長の面談とか、例えば、4者会談よりも先に、その議会での久保会長の説明が、先じてしまうこともあると思うのですけど、その点については、市長、どう受け止めていらっしゃいますか。
市長
議会の方は、議員の先生方の思いで運営されていますので、私自身は直接、それに関して、どうこうという意見はないっていう言い方はおかしいですが、それは、それでやっていただければと思っています。そうすると、今言われたように、4者会談とかは、どうなるかということになるのですけども、それも深山会頭と久保会長が話ししていただいて、その反応で、お話の内容が、どうなるか分かりませんので、それを受け止めて、改めて、どうするかです。その4者会談とかが、ひょっとすると、議会が業務手続をする前にあるのか、後になるか、ちょっとまだ分かりませんから、それにもよると思います。それは、その前後になるかどうか、また議会の方で判断すると思いますから、そこと直接のリンクはしてないと思います。ただ、今のところの基本的スタンスは、深山会頭が久保会長とお話をされて、持ち帰ってみえたときでも、今のところは、今言ったように手続き的なことは、我々は、尽くしている中で、どう反応されるのでしょうかということを確認するということと、それから、今までの経緯の中で絞り込まれている2箇所ということの扱いを、どう思っておられるのでしょうかということがポイントになっているのですけども、その後も今の時点で、私の今までのスタンスは変わっていませんから、それを、お二人のやり取りの中で、新たな提案といいますか、何かあるかどうかってことの確認が重要だと思っています。そういう中でも、基本姿勢は、もちろん深山会頭のお話を聞かないといけないですけど、今までの経緯というものをしっかりと踏まえて、それと整合性が取れるようなことも考えながら、さて、次の展開どうするかという考え方をしたいなと思っています。物事は急に何か全然違う次元に行くとかではなくて、なだらかにといいますか、こう考えてきたのだけど、いろいろな調整要素がこうこうあって、次にという、こういうなだらかに、その話が進めばなというのが、自分の希望ですけど。
記者
深山会頭が、報道レベルのインタビューですけど、第三の検討も考えてもいいのではないかというような趣旨の発言をされているようですが、市長としては、この深山会頭の発言は、どのように受止めていらっしゃいますか。
市長
正に、今申し上げた点が、そこの点でして、今まで、その初め協議会の場で9箇所検討して、それぞれを整理して2箇所まできているという中で、その2箇所についての問題をクローズアップされて、それぞれ、なかなか皆さんから見て理解度が高まらないということがあるので、じゃあ改めて深山会頭が久保さんと話しに行くということですので、その際に、ポイントは、元々、久保会長が言われている二つの案で比較したら、(旧広島市民)球場跡地がいいというときに様々な要素がある中で、「より広島の中心部でスタジアム造った方がいい」という言葉が背景にありますから、だから、深山会頭からすると、その中心部っていうのは、あなたの気持ちでどこまで入るのだろうかというようなことも聞いてみたいということで、第三の候補地とかってことを言っておられると思うのです。だから、その確認の仕方で、どういう反応があるかということです。そして、私が今までに言ったように9(箇所)から2(箇所)に絞る手続きそのものに大きな瑕疵があると思っていませんし、きちっとやってきています。その経過とともに今言われた新たな判断なり考えが、整合性が取れるような処理が可能であれば、要は、それを踏まえての4者会談にも、うまくいけると思うのです。そのときには当然、事務的な作業も一定の調整方向が見えると思います。そういう意味で、深山会頭の久保さんとのお話というのに、すごい期待をしているわけです。
市職員不祥事について
記者
今年に入って、市の職員の方が、逮捕されるような事案というのが、多少、目立つのかなと思っているのですが、それに対する市長の受止めと、今後、何か再発防止策を、考えていらっしゃれば教えてください。
市長
何件か、確かに逮捕されるという事案ありましたが、個別に見ますと、いわば、モラルというか、倫理観の多少薄い、欠けているというような部分も見えますので、これは、少し前からずっと言っている基本的なこと、飲酒運転など徹底してやらないと言っている、それと軌を一にするところがあると思うのです。そして、主に起こっている事象は、プライベートの生活、職場での話ではなくて、職場を離れたところでの日常生活の中で、職員という以前に、市民としてのモラル・意識というか、そういった点に欠ける、論外であったりするのです。それについては、もう一遍、我々職場ということを通じて、その職場での公務員としての仕事を、きちっと達成していくためにも、日頃からの生活の中で襟を正して、多くの市民からの信頼を、お一人お一人が、そういったことを崩すことが、公務員全体の信頼感を失うことになるので、そんなことないようにということを、言っているわけですが、まま、薄れるといいますか、行き届かない点がありますので、仕事の中できちっとやるためには、そこまでも日常生活の中でも、きちっとした対応をするようにというようなことを、改めて職域全体に通ずるようにしていきたいと思います。中には、本人がそんな悪いのではなくて、相手方がいろんな仕掛けをして、ちょっと陥れられた事案もあったりもしたのですが、まあ、そういったことも含めて、プライベートの生活の中でも、公務員であること、市民のお世話をする立場であるということを、改めて確認しながら日々の行動も、自ら点検もするということ、チェックすると、そういう姿勢をもう一遍、取るように指示を徹底したいなというように思います。
※( )は注釈を加えたものです。