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ページ番号:0000012990更新日:2019年10月21日更新印刷ページ表示

2014年04月04日記者会見「NPDI広島外相会合の開催について」

動画は下記からご覧ください。

(「広島市動画チャンネル(市長記者会見)」のページへジャンプします)<外部リンク>

市からの発表案件

NPDI広島外相会合の開催について

市長 それでは、NPDI、軍縮・不拡散イニシアティブ広島外相会合の開催について、説明をさせていただきます。

お手元の資料を御覧いただければと思います。まず、当会合の目的でありますけれども、NPDI外相会合は、日豪を中心といたしました非核兵器国12か国の外相が、2010年のNPT再検討会議での合意事項を着実に履行してもらえるようにするということとともに、核軍縮・不拡散に関する創造的な政策を話し合うためのものという位置付けになっております。

その会合、広島開催でありますけれども、これは各国の外相たちに、核兵器廃絶と世界恒久平和の実現を願っております広島市民の思いを伝えるまたとない絶好の機会とも位置付けられます。

こうしたことから、NPDI広島外相会合におきましては、平和記念資料館の見学、核軍縮シンポジウムの開催等々、様々な行事を実施することで、2020年までの核兵器廃絶の実現を願っておりますメッセージをこの被爆地広島から国内外に発信していきたいと考えています。

次に、当日の日程ですけれども、表の中に、見ていただけますか、網掛けをしている部分と、していない部分があります。網掛けをしていない部分が、本市とNPDI外相会合支援推進協議会、これが主催する関連行事という位置付けになっておりまして、逆に網掛けをしている部分が、外務省主催によりますNPDI外相会合の行事となっています。

4月11日は、午後から、核軍縮シンポジウム、各国外相と被爆者や市民等との意見交換会に続きまして、夜、岸田外務大臣とNPDI外相会合支援推進協議会の共催で歓迎レセプション・ディナーを開催することになっております。

続いて12日は、午前に原爆死没者慰霊碑への参拝・献花、そして平和記念資料館の見学、さらには被爆体験証言の聴講を行うことになっております。

次に、お昼前にNPDI外相会合を行って、続いてワーキング・ランチ、そして午後から共同記者会見を行って、全ての行事が終了ということになります。各行事の詳しい説明は、後ほど行わせていただきます。

次に、参加者についてですけれども、参加者は、12か国の各国代表団長の外相等及び関係者約100名を予定しております。現時点での各国の代表団長の出席者状況につきましては、2ページの別紙に記載しているとおりであります。

NPDIメンバー国につきましては、日本、オーストラリア、ドイツ、オランダ、ナイジェリア、フィリピン、トルコの7か国は外相が、アラブ首長国連邦は国務大臣がそれぞれ出席予定になっております。

また、ゲストスピーカーとして、インドネシアのマルティ・ナタレガワ外相、アメリカのローズ・ゴッテメラー国務次官、ペルーのエンリケ・ロマン・モレイ2015年NPT再検討会議第3回準備委員会議長の3名が、ワーキング・ランチに参加される予定と伺っております。

続きまして、広島市及びNPDI外相会合支援推進協議会が実施いたします行事の概要について説明します。これは資料の3ページを御覧ください。

4月11日の13時から、広島国際会議場の地下2階の「ヒマワリ」におきまして、「核兵器の非人道性と核兵器廃絶に向けた政府と市民社会の役割」をテーマに核軍縮シンポジウムを行います。

出席者については、私のほか、各国政府の代表者1人、これは調整中でありますけれども、そのほかは坪井直・広島県原爆被害者団体協議会理事長、川崎哲・国際交流NGOピースボート共同代表、エンリケ・ロマン・モレイ・2015年NPT再検討会議第3回準備委員会議長、佐野利男・軍縮会議日本政府代表部特命全権大使・現ジュネーブ軍縮会議議長、湯崎英彦・広島県知事、スージー・スナイダー・国際NGO PAX核軍縮プログラムマネージャーがパネリストとして参加し、「核兵器の非人道性について」と「2015年NPT再検討会議に向けて」という2つのテーマのもと、パネル討論を行います。コーディネーターは、秋山信将一橋大学大学院法学研究科教授にお願いしております。

続いて、16時30分から、グランドプリンスホテル広島2階「瀬戸内」におきまして、各国外相と被爆者や市民等との意見交換会を行います。

出席者については、私のほか、坪井直・広島県原爆被害者団体協議会理事長、松岡朱音さん、小櫻智穂さんのユース非核特使2名、海外の高校生2名、川崎哲・核兵器廃絶国際キャンペーン・ICAN共同代表、湯崎英彦・広島県知事、田上富久・長崎市長、外相については、岸田文雄外務大臣、オーストラリアのジュリー・ビショップ外務大臣、ほか調整中であります。

続いて18時30分から、同じくグランドプリンスホテル広島2階の「瀬戸内」にて、外務大臣とNPDI外相会合支援推進協議会との共催で歓迎レセプション・ディナーを開催します。出席者は、各国外相やゲストスピーカーなど、約150名で、歓談中に、広島の伝統芸能であります神楽を鈴張神楽団の皆さんに披露していただく予定としております。

次に、翌12日の8時5分から、原爆死没者慰霊碑への参拝・献花を行います。各国の外相等が、原爆死没者慰霊碑への参拝・献花のために参道を往復する際に、消防音楽隊の演奏に合わせて、参道そばでNPDI外相会合支援推進協議会構成団体メンバーや市内の私立幼稚園の園児、保護者等約800名が、各国の小旗を振って歓迎活動を行うことになっています。

また、市内の市立小学生が千羽鶴を、市内の市立中学生が英語による平和メッセージを読み上げ、それぞれ各国外相にお渡しするセレモニーを行います。

続いて、8時35分から、広島平和記念資料館館長の案内で平和記念資料館の見学をしていただいた後に、9時20分から、広島国際会議場の地下2階「ダリア2」にて、被爆体験証言者の小倉桂子さんの英語による証言を聴講していただきます。これらの行事を通じて、各国外相等に対し、被爆の実相に触れていただくということになろうかと思います。

また、NPDI広島外相会合の機会に、次の世代を担う各国の若者達にも被爆の実相や被爆地の声に触れてもらう機会を設けるということで、高校生間のディスカッション等を通してユース非核特使の経験を各国の参加高校生と共有することを目的として、ユース非核交流プログラムを行うことになりました。

参加者については、NPDIメンバー国の高校生として、オーストラリアから1名、カナダから2名、ドイツから2名、オランダから1名、フィリピンから1名、アラブ首長国連邦から1名が参加する予定になっております。また、日本からは、広島在住のユース非核特使2名のほか、グループディスカッションに市立高校生7名が参加予定となっております。

詳しい日程については、6ページに記載しておりますように、4月11日には、基町高等学校の訪問や原爆死没者慰霊碑への参拝・献花等を行って、翌12日には、原爆ドームの見学や被爆体験証言の聴講、グループディスカッションなどを行う予定にしております。以上で説明を終わります。

記者 来年の被爆70年に向けて日本が核兵器のない世界に向けて国際的にリードしていく役割というものを果たせるのかどうかという大変絶好の貴重な機会かと思うんですけど、この場をどう生かしたいと思っていらっしゃいますか。

市長 広島市としてということですか?

記者 そうですね、広島、被爆地広島、広島市として。

市長 生かすということですね。

今度のNPDIの会合は、核兵器を持っていない国々が、核兵器を持っている国々に、そのNPT再検討会議といいますか、核軍縮・不拡散ということを推進しようとしているグループに向けて、きちんと履行してくださいよと、それをしなければいけないというしっかりしたメッセージ等々を出す、そういう場でありますから、その場の設定そのものに日本あるいはオーストラリアが主導して、会議をやっているという位置付けがあることをまず頭に置きたいと思います。

その上でその会合を、原爆投下のあったこの広島の地で開催するという、その意義付けをしっかり踏まえた会議運営をしていただくということができれば、ある意味で影響力がありますね。しかも会議の内容というものをしっかりまとめていただければ、今後の展開にもいろんな意味で、いわゆる核兵器廃絶に向けた、動きをしっかりと後押しすることができるものになると期待しています。

それを主催するといいますか、その場所を提供する広島市でありますから、会議の内容そのものについてはもちろん政府ベースでやっていただくということを大いに期待していますが、今説明申し上げたように広島市としては、そういった外相の方々、正に世界の為政者が来るわけでありますから、その方々が直接、いわばこの広島の思いを、実感していただく、そしていろんなその議論をする際、これからの行動を行っていく上で、その思いをしっかりと自らのものにしていただいて、信念を持って、行動していただけるという、素地といいますかね、基盤を提供する、それを一生懸命やりたいというのが一つですね。

そして、そういう動き、会合があるということをもう一つ大きな流れの中で見ていただければ分かりますけど、次世代の方々が参加するということを通じて、やっぱり実感して、自分たちの思いとしてしっかり受け止め、伝えていただくという展開も準備いたしました。

ですからこれからのこういった若い世代、次の世代に、今の思いを伝えるための、いわば、いいきっかけになるんじゃないか、そういうきっかけを作りたいと思っています。

記者 ゲストスピーカー、核兵器保有国として初めてアメリカのゴッテメラー国務次官が出席されるわけなんですが、改めてどんなことを訴えたいですか。

市長 これは正に核兵器を持っていない国々の集まりに、いわば最大の核兵器(保有)国の、為政者の構成員の一人が、やって来るわけですね。

それをセットした方々の努力も評価するとともに、来ていただくゴッテメラーさんには、もちろんこの会議の模様というものをしっかりとその脳裏に焼き付けていただいて、自国でのこれからの何と言いますかね、外交なり防衛なり国内のいわゆる政治決断の折に、その受け止めをしっかり体現するような対応をしていただくということを強く期待いたします。

それと合わせて、広島の思いとすれば、そういう行動を促す根底に、被爆の実相、平和の希求、そういうことを強く願っている市民がおり、そういう地があるんだとういうことをしっかりと受け止めていただきたいと思うんですね。

そういう意味でゴッテメラーさんには慰霊碑の参拝献花とか、被爆体験者の話を直接聴いていただくということで、受け止めを、しっかりしてもらえればなと思っているところです。

記者 最初お話しした時に、被爆地で開催すすることの意義付けを行ってもらってということでありますが、松井市長として改めてかなりインパクトのある開催となる、今回被爆地での初開催をどう思われますかということと、直接平和公園をご案内されるということで、どういったことを訴えたいかというのを教えてください。

市長 意義あるものになるというようなことではなくて、意義あるものにするという、していかなきゃいけないと思うんです。せっかくこの地でこういった会合が開かれるようになったと。これも初めてでありますし、日本国政府とこの非核国の皆さんの合意のもとにこの地で開くことになったわけですから、開く限りは意味ある会合にしていただく、そのための努力を今されていると信じていますけども、していただくと。

そこでの合意内容が必ずや核兵器を持っている国々への大きなインパクトを与えるようにしてもらいたいし、それはここでの会合の成果を皆さん方を通じてしっかり国内外に発信していただくということをやっていただくことも、とても重要じゃないかと思うんです。

市とすれば、そういった会合の内容のベースとなる核兵器廃絶、世界恒久平和への願いというものを持っている都市が、原点として地球上にあって、その都市は実は被爆をしたまちなんだと。それがこういった思いを持ち、そこでの市民がこういう気持ちを持ち続けていますよと。

そして私自身は、何を強調するかといえば、やっぱり核兵器の非人道性ですね。こんなにむごたらしい兵器というものを、本当に必要だと思うんですかと。その疑心暗鬼という自分の知らない方々がどういう行動をするかわからないから、その行動に備えて、自らを滅ぼすかも分からないような武器ですね、核兵器を持つということの意味の無さ、こういったことをよくよく分かった上で、いろんなことを考えてくださいということを私としては伝えたいと思います。

記者 その続きで、核兵器を保有する国と、核兵器を保有しない国の溝が、今それこそ非人道性を巡って、その先のあるべき禁止条約なのか、CTBTが先なのかといういろいろある中での溝が深まっていると言われていて、外務省としては今回の会合をきっかけに、この核を保有しない国と、核兵器国を架け橋となって軍縮を前に進めたいというような期待があるということなんですが、松井市長としてはそういった外務省への期待というか、どういう役割を果たすかというのを改めてお聞かせいただけますか。

市長 溝が深まっているという事についての捉え方なんですけれど、私自身は、どの国も自国の国民、自国の平和を願っていると思うんです。ですから、自らの国が悲惨な目に合う事を求め、それを追及するような為政者は世界中にいないと思うんです。

その際、自国の安全・安心を確保するということをやるために、誰もが平和を願っています。平和を願うときに、争いの無い状況、世界恒久平和を願うということを誰しも願っているんです。

ところが、現実の問題として、ここで平和を願いながらも現時点ですでに紛争を起こしたときに、他者を完全に滅ぼし、場合によっては自分を滅ぼすかも分からない原子爆弾を持っている国と持っていない国があると。お互いに平和を求めると言いながら、持っている国と持っていない国との疑心暗鬼と言いますか、それがなかなか埋まらないということだと思うんです。

そして、方法論として確かに原爆というものは無くていいと思うんだけども、無くしていく上で、持っていない国は、そういった核兵器の非人道性に、人道的な観点からもとるんだから、直ちに無くせと。それをやるためにもそれが持ってはならないということを明確にするために、違法な兵器だということをまず共通認識をもって、それから対応していこうじゃないかという方法論を展開されています。

一方で持っている方の、核兵器を持っている国はそういった理念的なものを否定はしないかもしれないけれども、まず持っている者同士がこれ以上核を広げない、不拡散ということを着実にやり、そして持っている国同士がその核兵器をお互い合意しながら無くすという方法で攻めていけばいいんじゃないかということを言っていて、どちらが方法論として正しいかというような議論になっていると思うんです。

私自身は、その非人道性は間違いないという共通認識を持っていただいているということは間違いないと思いますが、今言った手続きを、持っている国、持っていない国の間の疑心暗鬼ではなくて、もう少し理解し合って、先には核廃絶ということを狙いながら、第一義的に今何をやり、そして次のプロセスとして何をやるかというそういう議論の整理をもう少ししながら、きちっとした話をしながら進めていただくということをやれれば、今言われたような乖離(かいり)が生ずるというような評価がもう少し下がってくると思うんです。

ですから、今回みたいに、持っている国、持っていない国がブリッジを掛けてよくよく話をして、双方の狙いがまったく相反する方向に向いた、ベクトルが違う方向に向いているのではなくて、同じ方向なんですよと。ただその段取り感と言いますか、そういう進行速度においての問題があるというように受け止められないでしょうかと。

例えばそんな議論をしながら、双方の歩み寄りをするということをやってもらえないかなと。そういった役割をこの被爆地を含む日本政府が、そういう核兵器廃絶に向けてのリーダーシップをしっかり発揮してくれるということをやってもらえればなと思いますけど。

記者 ありがとうございます。

記者 広島市としては首長会議のトップとしての今の手法で言えば、(核兵器)禁止条約を求める立場にいらっしゃると思うんですけど、その当の日本政府が、今回のNPDIでもそのことについて話すことには前向きではない、理解が得られないという立場をとっていますので、段取り感という意味ではもっと遅れてきてしまうと思うんですが、今一度日本政府の対応をどう思われるか、どういうことを期待されるかということをお伺いしたいと思います。

市長 日本政府と我が市の考え、多少ズレがあるというように受け止められているかもしれませんが、私自身はさっき言ったベクトルとしてのズレではなくて、物事の進行速度の違いというくらいに受け止めたいと思うんです。

わが市は平和首長会議の会長都市として、2020ビジョンを掲げ、そして大前提として核兵器の非人道性ということをしっかり頭に入れて、兵器の違法性なりを前提に核兵器を無くすためのルール作り、条約もいるんじゃないでしょうかということを強く言っております。

これは、必ず核兵器を廃絶していく上で、通らなきゃいけない重要なプロセスだということを認識しています。そういった立場で、今までも政府にこういった対応を一緒になってやりましょうということを申し上げてきています。

そんな中で、日本国政府は非人道性についての考え方も分かっていると。そして、世界いろんなレベルで、その認識が確認されてきていると。このようなところまで来ています。

その中で、次に核兵器禁止の条約に向けての核兵器のいわゆる違法性という評価について、もう一歩踏み込んだ対応で、広島と一緒にやっていこうじゃないかということを申し上げてきている中で、そういった議論に至る過程で、まだまだ先ほど申し上げた核兵器保有国、持ってない日本とすると、その間の疑心暗鬼と言いますか、それが埋まっていないという状況の中で、もう一歩踏み出せないということを言っているという認識であります。

ですから、それをもう一歩踏み出すために何がいるかということになると、私は、核兵器を持っている国、持っていない国が疑心暗鬼というお互い何を考えているのかよく分からないという状況を解消するという努力を深める中で、次へのプロセスを進めていただきたいと。

そしてそれをわが市が言い続けるわけですから、わが市のそういった対応とできれば歩調を合わせて、一歩でも二歩でも日本政府としても前進してもらいたい、歩を進めてもらいたいという、そういう立場でおりますし、これからもそういう対応を続けていきたいなと思っています。

記者 被爆者の方の高齢化も深刻化していますけれども、スピード感を早めてほしいというようなお考えはお持ちですか。

市長 それは今言った理念の中で、それを特に強く申し上げるのは、今言われたようにその被爆された方々が高齢化して、自分たちの生の思いを伝えるという方々が少なくなってきています。できればそういう方々の目の黒いうちに、そういうものを実現できる世界をと思っているわけです。

それが今の2020ビジョンの大きな原動力になっていると思います。そして、それプラス、この会議でも言おうと思いますが、そういった方々を支え、もっと広がりを持たせるために、次世代、若い方々も今言った思いをしっかり持っていただくと。

この広島の地での次世代の方、そしてここを超えて、世界中の次の世代もそのように願っているんだと、そのように思っているという状況を作ることで、そのギャップを埋めていくとその不信感を埋めるということをやりながら、次へのステップを強めたいと思います。

記者 アメリカの国務次官には献花や体験も聴いていただきたいというお話がありましたが、それはもうスケジュールは決まっているのですか。

市長 これは、今申し上げたことを、外務省を通じて要請しております。そのような対応をしていただくということが、先ほど申し上げたように、理解につながるんじゃないかということで、要請をしています。

記者 今度のNPDI広島外相会合の中で、核兵器の非人道性を踏まえた非合法化についても議論してほしい、あるいはその最後の成果物にそういうものを盛り込んでほしいというような市長としてお考えはあるんでしょうか。

市長 それに向けて一歩でも二歩でも前進するような議論があればいいなと思います。

記者 全部総括して、のような感じになるんですけれど、今回広島でNPDIが開かれるということの一番の意義、こういうことまで出たら広島開催の意義があったっていうようなことを、市長が考える範囲で結構なんですが、例えばNPTの再検討会議の提言の中で、こんなことが入れば意義があったっていうか大きな意義がある、非人道性についてはここまでの話が出たら、というような具体的に市長が考える、どこまでの話が今回まとまればいいなと、提言なりがまとまればいいなと思ってらっしゃいますか。

市長 具体的中身について現段階で言うのはちょっとどうかなと思うんですけれど、枠組みから申しますと、来年のNPT再検討会議がありますね。そこでの議論が進展するような、影響力があるような申し合わせがここでされれば、それは最高だと思いますね。

その可能性を拡大するため、あるいはそれを実現するために工夫されているのが今回の参加者、要請の中で垣間見えると思っているんですね。それはアメリカのゴッテメラーさんであり、ロマン・モレイさん、次の、第3回のNPTの準備委員会の議長ですけれど、確実に2015年の議長をされますから。そういう方々まで呼び込んでいますから。

これは、サブ(スタンス。中身)ではありません。ロジスティクス(手段)ですから、サブ、中身はこれから決まっていくことですから何とも言えませんけれども、そういう枠組みを作っているということ自体、そういう橋渡しをするような議論をやっていただけるんではないかと思いますし、そういう成果が出ればいいなと思っているんですね。

それ以上に私自身は、開催地という立場での意義ももう少し重視したいなと思っています。世界で初めて人類に向けて原爆を投下する。武器として使用したこの地で、関係者が核兵器廃絶への思い、世界恒久平和を願っているというその地で(NPDI外相会合を)開くというそのことも重く受け止めるということをやっていただけたらなと思うんですね。

その上で、今申し上げたように次のNPT再検討会議、これは今現実問題として不拡散、軍縮を続けていこうという意志を持った会議ですから、そこでの具体的行動を促す、それを前進させるための触発材料をこの会議で何とか出してもらえればと思います。内容的には、先ほど申し上げたように、委員会の中での問題ですからね、避けたいと思います。

オバマ大統領のプラハ演説について

記者 明日の4月5日でオバマ大統領のチェコ・プラハでの核なき世界を目指すという演説から丸5年を迎えるということになります。それを受けて、今一度、アメリカの大統領がああいった方向を明確にされたということの意義と、核なき世界を目指すという演説をされた一方で、この5年での世界での核兵器の廃絶に向けての動きをどのように受け止めてらっしゃるかという2点をお聞きしたいと思います。

市長 言われるように、オバマ大統領がプラハで行った演説、これはある意味で歴史的に大きな意義を持っていたというものだと思います。核兵器のない世界を目指すということを、正に核超大国、核を持っている国の大統領として明言したわけですから。この言葉は重いと思いますね。核兵器のない世界、核兵器廃絶ということと同値ですが、それに向けて大きくリーダーシップをとっていただけると皆が期待したわけですね。

たぶん今言われたのは、その期待に反して現実の動きが起こっていない中での捉え方だと思います。大統領がそういった方向を出したけれども、見方によると米国内での政治情勢等々もあって、なかなか具体的な核兵器廃絶への道のりが見えない。現に世界中に1万7000発を超える核兵器があるという現実があるわけですから。これを捉えたときに、方向性と現実の乖離というものをどう埋め合わせていくかということを指摘しなければいけないと思うんですね。

そういう中で、わが市としてやはりやっていくことは、方向性を打ち出した大統領です。だから大統領のゆるぎない決意というものをしっかりと後押しするというやり方がわが市としては求められているんじゃないかと思っていまして、そんな視点から決意を固めるためにもわが広島に来ていただいて、この被爆地広島で平和への思いを共有するような機会をつくっていただけないかというようなことを言ってきているつもりです。

これは日本国政府を通じても言うし、直接(駐日米国)大使を通じてもお話ししています。そういった対応は、今申し上げた核兵器のない世界を目指すとゴールを設定された大統領ですから、それに向けての力強い行動といいますか、政治対応をお願いするということをやはりしっかり言いたいと思います。

いろんな事情があるということも理解しなくもないんですけれどやはり、核超大国ですね、本当に一番多くの核兵器を持っている国の動向というのは、その他の核兵器保有国そして核兵器を持っていない国々へ与える影響度は大きいと思うんですね。

ここが一歩でも二歩でも具体的な動きを始めるということですね。核兵器廃絶に向けての核軍縮を進める。こういったことがとても重要だと思います。それを本当に、自らの決意プラス具体的行動をぜひやっていただきたい。そういう意味でも強力なリーダーシップを発揮するということを強くお願いしたいなと思います。

4年目を迎えるに当たっての抱負について

記者 この2014年が、松井市長の、2011年に就任されて1期目のラストイヤーということになるんですけれど、改めて4年目を迎えるに当たっての抱負を聞かせてください。

市長 わが政治姿勢全般ですかね?

記者 はい。

市長 今この場で申したように、平和に関しての気持ちは今まで述べているような方向で最終年、NPDIの会合に臨み、そして平和の思いは「守り、広め、伝える」という考え方のもとに、可能な限りの展開をするということをやりたい。それから、自分で行政として立てている柱、これは二つありまして、「活力とにぎわい」「ワーク・ライフ・バランス」という柱での市政展開を図っていますけれど、前者の「活力とにぎわい」というのは、まちの中での市民の方々のさまざまな生活対応、経済活動を支える、ある意味でインフラですね。

あるいは基本的な都市構造のつくりということなんですけれど、これについて、任期の間で市内の大規模な空地の利用、必要となる道路の整備といったものを皆さんに紹介し、そしてそれらについていろんな評価も頂きながら少しずつ前進するという姿が見えてきたと思うんですけれど、それをより確実なものにするということをやるというのがたぶん最終年の課題だと思います。

それから「ワーク・ライフ・バランス」に関しては、そういった下部構造の上で、市民一人一人がこの町で生まれ育ってよかったなということを実感していただけるということで、まちづくりという視点で物事をしっかりやっていこうと思っています。

その際、まちづくりの大きな狙いというのは、いわばコミュニティというのはカタカナですが、共同体ですね。この地域にいる生活共同体、文化共同体といいますか、気軽に日頃からお話ができる、自分たちの周りにどんな人が生活しているかということを実感できるようなまちにするということを考えて、例えば、日頃の生活からの実感をということで「ごみ・花・自転車」というようなテーマを設定して、日々の活動の中で皆が「自らのまちは自分でつくる」という気持ちを醸成するような対応を促しました。そして、さらには少子高齢化あるいは多くの方々が困って、疎外感を持って大変な状況が起こっているということを実感している中で、そういった問題が特に多く発生している団地といいますか、そういった拠点を定めて、そこでの共同体、コミュニティ再生ということを掲げてやりはじめました。

これについては、対応策を講じるとすれば、ある意味で生活全般にわたるような処方箋を講じないと解決できないということですので、団地問題等については、何が欠けている、何が足りないというようなことの検討を始めるということをやっていますので、残りの1年の中で問題の発見とそれに対する処方箋をしっかりとつくり上げるということをやる。

そうすることで団地のみならず中山間地あるいは島しょ部、場合によっては商店街というまち中の人々の集う地域、エリアにおける問題解消の方策も出てくるんじゃないかと思っています。

そういった意味で、この4年の中で市政を活性化させる上でのもろもろの課題を、ある意味で全部さらけ出しましたので、それぞれについての一定の整理をして、次なるステップを可能にするための必要な準備を完結させるということをやりたいと思っています。

次期市長選への進退について

記者 そうすると、どうしても来年に迫っている次期市長選への対応というところも、市民からは気になるところだと思うんですけれど、現時点で進退についてのお考えはいかがお持ちでしょうか。

市長 最終的に進退っていうのは、自分がこの4年の中で申し上げてきたことが、残り1年でどのくらいしっかりしたものが出来上がるかによると思うんですね。

自分がいろいろ言ってみたけれど、最終的に、ある意味で自分として満足がいくといいますか、しっかりしたものができないようであれば、これはなかなか、じゃあ次の市政を担ってできるかということも問題になりますよね。

ですから、私自身が今申し上げたことを、この最後の1年でしっかりやって、「よし、これならいける」という状況ができるかどうかをまずしっかり見定めたいと思うんですね。

だから、残り1年で今申し上げたようなことがどれほどできるかということにまず力を注ぐ。その上で次への展開を考えたいと思います。

記者 現時点では白紙というふうに。

市長 そうですね。本当にどれだけ自分の力量があるかということをまずよく自分で考えなきゃいけないと思うんですね。

これは私一人で「こういうことをやりたい」といってできるわけではなく、もちろんアイデアを私と一緒になってつくり、執行してもらう職員との関係もありましょうし、それを「やっていいよ」という了解を頂ける議会との間合いもありましょう。

こういったものがうまく機能できるような状況があるということが確信できれば次なるステップに行けましょうけれども、それが十分でない形であれば、いくら言ったとしても、また、市民の方にそういうことを「やろう」と言ったって、嘘と言いますか、言うだけで何もできないという存在になりますから、それで次の市長をやるっていうのはあまり意味のあることだと思いません。

ですから「できる」という自信とそういう状況がちゃんと備わるということがあって初めて先のことをお示しするんじゃないかなと思います。

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配布資料 NPDI(軍縮・不拡散イニシアティブ)広島外相会合の開催について(342KB)(PDF文書)

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