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2013年11月29日記者会見「平成25年第5回市議会定例会提出案件について」
動画は下記からご覧ください。
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市からの発表案件
平成25年第5回市議会定例会提出案件について
市長 本日、平成25年第5回広島市議会定例会を招集しました。開会は12月6日、金曜日です。
今議会に提出する議案は、一般会計補正予算案など171件です。
まず、補正予算についてですが、今回の補正予算の規模は、お手元の「平成25年度12月補正予算の概要」にありますけれど、全会計で、15億6,985万6千円となっています。
内訳としては、まず、後期高齢者医療事業についてです。平成24年度の保険料等の確定に伴い、広島県後期高齢者医療広域連合への追加納付金等を計上しています。
次に、国民健康保険事業についてです。低所得世帯に対する国民健康保険料の軽減措置の拡充内容が国から示されたことから、国民健康保険事務システムの改修業務に着手するため、債務負担行為を設定します。
次に、在宅就業障害者支援事業についてです。就業機会の確保等の業務を民間事業者に委託することにより、障害者の在宅における就業を支援するとともに、受託事業者を、在宅就業障害者を支援する団体として育成する事業が、広島県の補助対象となったことから、本年度の所要額を計上するとともに、来年度の債務負担行為を設定します。
次に、福祉情報システムの改修についてです。平成27年度から保育園、認定こども園、幼稚園等に係るサービスの給付が一元化されることに伴い、保育の必要性の認定事務等の枠組みが国から示されたことから、福祉情報システムの改修業務に着手するため、債務負担行為を設定します。
次に、商店街振興事業補助についてです。商店街振興組合が実施する施設整備が、国の「商店街まちづくり事業」の補助対象となったことから、その整備に要する経費の一部を国と協調して補助します。
次に、公の施設の指定管理者の指定に伴う補正についてです。広島市立図書館管理をはじめ148件の指定管理業務について、来年4月以降の管理経費に係る債務負担行為を設定します。
次に、財政調整基金への積立金についてです。一般会計の平成24年度決算剰余金の確定に伴い、財政調整基金への積立金を計上しています。
最後に、予算以外の議案としては、地方独立行政法人広島市立病院機構への職員の引継ぎに関する条例の制定案など条例案7件、公の施設の指定管理者の指定議案149件を含むその他の議案160件を提出しています。
以上が今議会に提出する議案の概要です。私からの説明は以上です。
記者 補正予算の関係で、ずっと懸案になっている安佐市民病院建て替えの基本計画の費用が今回計上されていないということですけれど、建て替え計画自体、庁内で大分議論されていると思うんですが、今後の見通しについてはどうお考えでしょうか。
市長 安佐市民病院の建て替えに関しては、大体皆さんご存知だと思いますけれど、主体の病院事業局が地元の意見を聞くということで、今年の9月から10月にかけて安佐北区内での説明会を行い、その後実は、説明会の結果を踏まえて、両候補地の評価というか、こんな状況だということで経過報告を私自身が受けていまして、その状況を議会に説明して回ったというのが直近の状況です。
その中で、地元の状況なども踏まえて、今は病院事業局が中心となってやっていますけれど、話題といいますかいろんな意見は病院事業局以外の所管の部局(に関連するもの)がありますので、そういったところとの兼ね合いといいますか、その辺について役所全体としてちゃんと整理をした方がいいんじゃないかということがありましたので、病院の建て替えを含めて、今まで出てきたさまざまな意見に関係する部局、そこに建て替えに関する最終的な意見調整をいま図っています。
したがって、そういう最終段階(にはありますが)、まだ最後まで確定したという状況に至っていないものですから、(基本計画予算の)12月議会への提出は見送りました。
それと、市民病院に関しては、来年4月から独立行政法人にするという考えのもとにいろいろな作業を進めていますから、そういった独立行政法人化するための予算措置と建て替えに係る予算と、どういう形で今年度の補正(予算)と来年度以降のきちっとした予算を整理するかというようなことがありますから、事務手続きも考えて、今回は出していないということです。
いずれにしても、建て替え場所の決定、庁内での関係部局の最終調整を踏まえて決定を行い、2月の議会、ここではちゃんとお諮りするという考えでいま臨んでいます。
記者 2月議会に諮るということは、まずその前に移転か現在位置か場所を決めないといけないわけですけれど、その辺の判断は提出前に結論を・・・。
市長 もちろんそうですね。いま最終の調整をしている段階だと認識してもらえれば。
記者 安佐市民病院の関係で一点伺いたいんですけれど、いろいろ、住民の方の中でも意見が二分されている状況だと思うんですけれど、その点についてはどういうふうにお考えですか。
市長 私の現段階の評価ですか?まず、公共財といいますか、公的な施設が地域にある場合、全くない場合じゃなくてすでにあるものが機能している場合は、公的な施設に関係して、いままでいろんな営み、事業なり活動していた方々からとれば、そういった施設が自分の近くからなくなるということが起こる場合は、多くの方が「その後どうなるんだろう」とか、その後の自分たちのいままでの生業、活動がどう影響を受けるんだろうということで、慎重にというか、一般的にはそれが不透明な段階では、「移さないでくれ」というようになる。どんな施設でもあることだと思うんですね。
一方、全然公的な施設がないエリアに仮に新しいものを造ろうとすると、それを歓迎するエリアは「有効にうまく造ってもらいたい」とか、いろんな「この際こういうことをやってほしい」というようなことを言われて、その上で早く造ってほしいと、こういうことを言われるというよな傾向にありますから、そういった一般的な傾向が投影されながら安佐北地区の中でさまざまなご意見が実際に出ているんだろうと認識しています。
私自身は、そういった中で、行政の基本の考え方に立ち返って、「蟻の目」と「鳥の目」というようなものをよく勘案しながら、個別の問題に関して、これは鳥の目で判断すべきとか、これは蟻の目で判断すべきだという処理をしっかり施して、さまざまあるご意見に関して可能な限りのお答えといいますか、こちらでの説明責任を果たした上で最終決断をしたいと思っています。
市政記者クラブからの質問
職員の飲酒運転について
記者 この場でこういうことを言うのももう何度目かという感じではあるんですけれど、きのう安佐市民病院の看護師が飲酒運転をしたということで、全庁を挙げて取り組みを進めている中で、本当に由々しき事態だと思うんですが、まずは受け止めと、今後、いま対応を進めてらっしゃるところではあるんですが、何が足りなくて、これ以上どういうことをされようと思われているんでしょうか。
市長 この安佐市民病院の看護師の件に関して、昨日警察の方から、酒気帯び運転で書類送致されたという報告を受けまして、いま言われたような状況、全くおっしゃるとおりなんですね。
事案そのものが、いまから2か月前に問題が発生している中で、こういったことを、市役所の、何ていいますか、環境風土を変えなきゃいかんというようなことを申し上げて、取り組みを強化していま個別面談をやって、各部署でしっかり把握をするようにということをやって、一応面談が終わったその後で発生していますから、その分私自身は非常に、ショックは大きいわけです。
せっかく問題解消のために着手したその手段が十分機能しないでこういった事件がまた発生しているということで、本当に遺憾だと思います。
さりながら、しっかりこういった倫理意識といいますか、そういうものを徹底しようと思いつき、常にそういうものを職員が意識するような対応をさまざまに取り組もうということをやってきておりますから、これ自身はしっかりと継続していきたいと思うんです。
ですから言われるように、いまのやり方で決定的に足りないところがあるかとまた自問してみても、どうもそういう問題でもないんです。
だから面談はする、所属の長の声掛けはする、被害者遺族等のお話を聞いて自分たち自身の問題として考える、それからいろんな自分の問題に引き付けて考えるような対応策とか、自覚を促すための検知器所持も促すとかさまざま(な対応を)やってきておりますので、むしろいまやっていることの浸透を図るということでやっていくほかないかなと思うんです。
ただもう一つ言えば、これは病院事業局という、今度独立行政法人になれば別ですけれど、病院事業局というようなセクションで起こっていますので、基本論に加えて、それぞれの業務が多岐にわたっているということを踏まえながら、業務特性を踏まえた倫理意識の徹底ということを各部局ごとでもう少し工夫してみてくれというようなことは、再度強めに言ってもいいんじゃないかなと思います。
それを、フォローアップですね、どうやったかということをさらにやることで、最初申し上げた職員の倫理意識の定着ということをもうしばらく見守っていただけないかなと。しっかりやらせることで浸透力を強めるということで対応せざるを得ないんじゃないかなと思っています。
JR可部線の電化延伸について
記者 可部線の事業申請で、(JR西日本が国土交通省に)27日に申請して、第一歩を踏み出されたということだと思うんですが、そこの1年の遅れと、全国初の鉄路復活について、改めて市長の受け止めというか、思いを教えていただきたいのと、市長ご自身も、この前の提灯行列に参加されていると思うんですが、そのような住民が復活に懸ける熱い思いに対して、どのように思っていらっしゃるかというのを教えていただければと思います。
市長 可部線の電化延伸、皆さんで言う可部線の復活ですけれども、私自身は2月にJRの前の支社長の杉木さんとしっかり握手できて、一歩踏み出せたということで、その時点で今後の展望が開けたと非常にうれしい、喜びの気持ちでいっぱいでした。
その後の展開を見ますと、そうは言ってもJRが民営化して、初めて取り組む事業だという位置づけと、それからせっかく復活するのであれば、沿線の方々のご希望と言いますか、そういうものもしっかり受け止めて、丁寧にやったほうがいいのではないかということを言われた中で進めていきましたので、その点いろんな意見を調整するということで時間がかかったということは、やむを得ないというか、むしろ良かったのではないかと思うんです。今後しっかりした展開をしていくための地固めができたと捉えたいと思うんです。
それで、実際の開業の時期が予定よりか延びましたけれど、これは前にちょっと言ったんですけど、時間としてめちゃくちゃ延びたわけではなくて、ダイヤ改正とかの関係があるから、一回乗り遅れると、どんとずれたということであそこまで行ったんですが、作業そのものがぐっと遅れたというわけではなくて、申し出のタイミングがちょっとずれてしまってということなものですから、それ自体そんなに悲観すべきものではないし、全体が盛り上がっているということ自身は評価したいと思うんです。
可部線電化延伸では提灯行列をしましたけれど、一緒に1.6キロ歩かせてもらいまして、本当に地元の方が、その地域を良くしたい、こういうのをきっかけとしてやっていきたいという気持ちをすごく痛切に感じました。
地域自身がやろうと、いろんなことをやるために盛り上げて、それを契機にさまざまな活性化のための取り組みをやる起爆剤になるんじゃないかなと思いました。
今までだって、停滞していて、いろんな要求をしているけど、難しかったと言われる問題が駅の周辺にあるんです。道のつくりとか、河川との関係とかありますので、そういったところは、今回せっかく電化延伸できるんだから、そういうところを管理している国なり関係機関に、きちっと住民の思いを伝え、我が市も住民と一緒になってやるんだということを伝えることで、仮に優先順位が落ちてて後ろ回しになるような状況があったとすれば、それをなるべく早くしていただいて、一体で地域の開発ができるようにするということもやっていこうという自分なりの決意を固めることができたと思っています。
地元の方と、本当に短い距離ですけど一緒に歩いて、雑談しながらも楽しいというか、なんとなくウキウキする雰囲気を感じられたのは良かったなと思います。
JR可部線の電化延伸と安佐市民病院の移転について
記者 一度整理しておきたいんですが、可部線の延伸と、安佐市民病院の移転ですね、セットに考える向きもあるんですけど、病院の建て替えと電化延伸というのは、市長としてはどのように整理されているんでしょうか。最後におっしゃった、市民と一体的にという大きな論点だと思うんですが、その点はどうお考えでしょうか。
市長 私自身の電化延伸と安佐市民病院の建て替えという問題についての関与の仕方は、私が市長になってからということで、自分の頭の中の整理を申し上げますと、可部線の電化延伸については、平成15年に電車が廃止になって、25年という今の時点でいけばその間10年かけてここまで来た。
その前のプロセスからですから、私が(廃止になって)7、8年の頃に関与してきたということですが、その当時もすでに着実な復活に向けての動きがあって、それはそれできちっとやらなければいけないということで受け止めて、それは淡々と処理してきてたわけです。それが、今年の2月に結実したと受け止めていただければいいと思うんです。
安佐市民病院の方は、私が市長になってしばらくして担当部局から、老朽化した病院の建物をどうするかということで、市長の判断を仰ぎたいということで事務方から上がってきた問題でして、その時に最初の事務方の説明は、「老朽化してきているから、この建て替えを急がなければならないという説明です」という前置きを聞きながら、ずっと聞き入ったわけです。
そして、最初の時の説明の終わりが、現地で急がなければいけないから、現地で建て替えます。建て替えるのに、完了するのはどのくらいかかるかと聞くと、7年ですと言われたんです。
私は市長になって、4年しか任期がない中で、ここで決めても建て替えが終わるのは7年かと、「そうです」。
「なんでか」と(たずねると)、「それは市長さん、当然現地で建て替えるから」とこういう話だったんですね。「現地で建て替える以外の検討は無かったのか」と聞いたら、「いろいろ考えたんだけど、やっぱり難しいからここなんです」。「理由は」と言ったら、「いや難しいんです」というやり取りがありまして、その難しい理由を教えてくれと、もっと早くするような考え方等を並べて、私に説明してくれということで、最初突き返したというところからスタートしたんです。
その中で、さまざまな議論が起こっていく中で、先ほど申し上げたように、地域の方の中では、この病院の建て替えというのを移転するということであれば、今回みたいに、可部線の延伸した場所ということと一緒にやろうということでそれをやるほうがいいと望まれる方も確かにいるということです。
それと、いやいや、その議論の過程の中で、7年というのは長すぎるというのは分かったと、現地建て替えだけども、そのエリアでもう少し建て替えのためのスペースを提供すると、建っているものの土地、南側かな、そこを提供するというご意思もあるから、それらをひっくるめてやればもっと期間が短くなるということで、私が最初に言った命題はそれで一応解消しました。
土地さえ頂ければ、同じ3、4年でかたが付く。そうすると、その分の購入費とかまた掛かってきますと、そうすると費用はとなると、そういうふうにしてやる建て替えと、移転して建て替えする予算があまり変わらなくなってきた。そうすると、いよいよ、掛かる期間も費用もそんなに差が無いんだったら、先ほど申し上げた鳥の目蟻の目ですね、地域にとって、そういった建て替えをどのように考えるかという段階にようやく来たという整理でいます。
建て替えに関係して、現地であれば、病院事業局だけで済んでいた仕事が、移転するわけですから、移転することで、道路整備とかいろんなものが関係するから、その関係する部局の意見もちゃんと聴取して、その時にどういう関係が出るかということを、全体を整理して、両方を比較して、どっちがいいかということを考慮したいという状況にようやくなったというのが私の認識です。
記者 ということは、電化延伸するから病院を移すとまでは言えないまでも、ただ、電化延伸することは、移転する場合の一つの判断材料にはプラス要因になっているということですか。
市長 今はなりますね。ですから、別々の問題として私はスタートいたしまして、その皆さんの検討過程の中で、だんだん意見を聞けば、移転ということと電化延伸、それを絡めれば確かに地域づくりという視点からプラスに働くということは、もしかしたらありますねという評価はいましています。
現地の場合でも、現地建て替えでうまく土地が供給できれば、期間は短縮できるという案もあります。
その二つを最終的にどのように判断するかという局面にあると思っています。
職員の飲酒運転について
記者 話が戻ってしまうんですけれど、病院事業局での飲酒運転の関連です。まじめにやっていらっしゃる職員さんもいらっしゃる中で、1人の人、今年度になると3人になってしまうんですが、こういう人たちが飲酒運転をすることで広島市全体のイメージがとても悪くなると思います。その中で、市として独自に、何かこう状況を打破するようなことができないかと見たときに、県が制定している飲酒運転根絶に向けた条例というのがあると市長はご存じだと思うんですけども、そうしたことについて、市が独自でやるという考えは今のところありませんか。
市長 市の条例?私自身、条例の効果が、どこらへんにあるかということなんですけど、一般的に条例というのは、その自治体、基礎自治体における市民の方に対しての、国と違った特例規制をするとか、市全体としての象徴的な行動を対応するために、皆の合意を形成した、いわば象徴的なものとしてやるとか、2種類あるんですけど、そんな条例制定というのを理解しているんですね。
それで、今問題となっているのは、市民というよりか、公僕たる公務員ですね。1万何千人おりますけども、118万市民のいる中の、1万何千のさらにその一部の職員が犯したという、倫理観不徹底、そういったことを本当に恥だと思えば、そういうことを経験できないはずだということが起こっているということを、いま言った大きな仕立て、条例というものでやるということは、今の局面で要るのかというのは、ちょっとどうかなという気はしているんです。
ただ、県の条例の話は、聞いていますのは、我々職員のみならず、市民一般、県民一般として飲酒運転をするという傾向がなかなか下がらない中で、県民、市民に向けて、被害者の立場からこういうことを断固自治体全体で取り組むんだと、そのための象徴、飲酒運転をしたときの制裁措置とか、禁止のためのもろもろの手段はあるけれども、それを象徴した、行政としてそれにスポットライトを浴びせてきちっとやるんだということを出すための条例制定っていうのを言われているという認識なんです。
ですから、そういった面からの条例制定の取り組みは大いに有りうると思いますけど、重ねて戻って、市の職員のためだけのということでは、条例制定というところまではどうかなと思ってはいます。
記者 市の職員のためだけではなければ、市が、市民全体に対して、何か注意喚起できたり、もしくは市が中心になって市民に対しての、市民対象の条例ということはありうるんですか。
市長 市民全体に対して飲酒運転(の根絶)を徹底しなければいかんというような状況、認識があれば、そういうことを考えてもいいと思いますけど、私は、いまはむしろその議論は市のみならず県全体でどうするかという議論をしていますから、その議論の脈略の中で、判断すればいいんじゃないかなと思っています。市単独での議論じゃなくて、市を含めた県民全体の問題として捉えて処理すべきじゃないかなと思っています。
記者 多分、県の条例制定についてもなかなかどういうものを作るのか、効果はどうなのかというところを考えた時に、とても難しいところがあるとは思うんですが、何か広島市として積極的に絡んでいくようなことはお考えではないですか。
市長 絡み方がなかなか実は事務的には難しいんでありまして、条例制定となると県議会のマター(管理すべき事柄)でありましてね。飲酒運転をしてはならない、抑制すべきだという、それをするためのいろんなツール・手段はありますので、それをまず機動的にかつ確実に施行するということを行政体としてやるということを徹底した上で、それのさらに象徴的にやる必要があるという判断を県行政として議会を中心にやっていただけるというのであれば、私はそれを望みます。まだそこまで十分な整理ができていないんじゃないかという気がしてますので、その議論未成熟な段階で市がいま直ちにどうこうっていう状況じゃないんじゃないかと思ってます。
2020年の東京オリンピックについて
記者 9月に東京オリンピックが決まった際に、広島市内のキャンプ地などの誘致については考えてもいいというような話題があったと思うんですけども、決まってまだ2カ月しか経っていないんですけども、それについて何か考えが深まっているとか、具体的な案というか、そういうのがあれば。
市長 あれば、ですか。正直言ってまだ具体的な案はありません。気持ちはありますけど具体的なと言われると、すいません、まだそこまで行ってません。
広島大学本部の跡地の事業者について
記者 広島大学本部の跡地の事業者の決定というは、確か今月中ということだったと思うんですが、今もってまだ出ていませんけども、進捗状況についてはいかがでしょうか。
市長 事務的に聞いてる限りでは、大詰めです。近々のうちに(発表)できると思います。決めれば当然発表させていただきます。(広島大学の)学長さんと一緒に仲良く発表するようにしたいと思います。
駐日中国大使の平和記念式典への出席について
記者 先日中国駐日大使がこちらにいらっしゃって、知事との会談で平和式典への出席を、予定が合えば積極的に調整したいということをおっしゃったかと思うんですけども、これに対してさらに積極的に市としても出席を呼びかけるとかいったようなことは、ご予定はありませんか。
市長 中国大使には広島市もいままでずっと呼びかけてきておりまして、今までも積極的にやってきてたつもりなんですけどね。今回知事が会われて、前向きなお答えを引き出していただいたということに、もう感謝感謝です。ですからこれをしっかりやって、あとまだ、確定日付は言われてなくて、出る方向で検討するという回答を引き出していただいたみたいなので、ありがたいなと思っています。一緒にやりたいなと思っています。
JR可部線の廃線跡地の利用について
記者 可部線の今回運転開始する区間はあるんですが、そこから10年前に廃線されてなくなった区間、三段峡間っていうのはもちろんあると思うんですが、その整備というのは、市の側はサイクリングロード構想っていうのを持ってやっていらっしゃいますが、なかなか進んでいないなというのが現状だと思うんですが、そこの活用策というか、そこの廃線敷の活用っていうのは市としてどういうふうに考えていらっしゃるんでしょうか。
市長 市としてというより、組織的には、その先のことまでは、私が事務方から聞いた範囲では決まってるとは思いません。ただ、今段階での自分なりの気持ちを申し上げますと、今度の電化延伸ということで、もともとあった三段峡までのルートがありますよね、そこで、地域の活性化のために言われたサイクリングロードにしてはとか、鉄道路線をうまく活用してもっともっと誘客といいますか、活力・にぎわいをやれるような地元の対策をどうするかっていうような話も、もともと根っこはあると聞いていますから、電化延伸の後のさらなる地域活性化のために地元がそういったいろんな対応を考えるということに関しては私は大いに賛成といいますか、可能な限りの支援を考えていけたらなと思っています。
そして、これはもう一つの視点ですけども、三段峡は市の外ですね、安芸太田町になるのかな。ですけども、この地域は本当にしっかりした賑わい・活力、持続させるためには近隣市町とも一体となって、そういった地域資源を活用するというようなことも言ってます。特に観光行政などの点は一緒ですから、ああいった三段峡あたりへのアクセスをいろんなルートで地元の支援も得ながらまた考えるという契機になれば、すごくいいことじゃないかなと思ってます。
そういう意味では近隣の市町の組長さん方とも、もしそういう運動があれば、一緒になって考えていくということをやっていい素材じゃないかなと思っています。
ケネディ駐日アメリカ大使の広島・長崎訪問について
記者 前回の記者会見で、ケネディ大使、アメリカ大使の件で、長崎市と連携して活動を今後検討するとおっしゃっていましたけど、その後具体的な進展はありますでしょうか。
市長 はい。これはいま調整中で、(長崎市の)田上市長さんと一緒に、できたらケネディさんのところに行って広島・長崎にどうぞ、というようなこととか、それから大統領と広島・長崎に来ていただくというような話を申し上げに行こうじゃないかというようなことをいま調整しています。
記者 具体的にいつ頃というのは。
市長 できればいま、今月じゃないかな。もう今月は終わりだな、来月ですね。年内には行こうと思います。
記者 具体的な日取りは。
市長 いま調整中です。
記者 いまの確認ですけど、ケネディさんに行ってというのは、ケネディさんに直接お会いしてということですか。
市長 そうです、大使館に行って、できれば会いたいですね。写真だけじゃなくて本物に会いたいです。
記者 もう大使館には日程の調整をお願いしてるということなんでしょうか。
市長 事務的にはいろいろアプローチしていると思いますよ。
記者 日程の調整をしているということですか。
市長 うん、調整している。
記者 申し込んでいるということですか。
市長 行きたいというようには言っています。
※( )は注釈を加えたものです。