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ページ番号:0000012975更新日:2019年10月21日更新印刷ページ表示

2013年11月15日記者会見「県との連携について外3件」

動画は下記からご覧ください。

(「広島市動画チャンネル(市長記者会見)」のページへジャンプします)<外部リンク>

市政記者クラブからの代表質問

県との連携について

記者 先日県知事選挙があり、湯崎知事が再選されました。今後湯崎知事と取り組みたい具体的な県と市の連携策について教えてください。

市長 湯崎知事とは、これまでも信頼関係がしっかりしたものになってきていると思いますので、これをさらに発展させるといいますか、いいものにしていこうと思っています。それが広島県、広島市の発展のために必ず役立つと私は思っています。

具体的なものということになると、いろんな政策のテーマを例示しなければ、ということになろうかと思いますが、端的にいうと、いま二重行政の解消ということで個別のテーマ設定をしながら、それぞれの役割分担あるいは連携方策をやってきていますので、それをさらに進化・進展させることになろうかと思います。

具体的には、例えば県営住宅と市営住宅の管理運営の一本化、これも着実にやっていきます。それから工業技術センターの一体的運営、こういったものも進めます。さらに産業クラスター形成に向けた企業支援・企業誘致、これもひとつの課題ですね。それからもう少し違う分野でいけば、平和行政とか観光行政、これらもやはりそれぞれの役割分担、それと連携ということで、広い意味での二重行政の解消ということにもなりましょう。

そういう意味では、いま言ったような分野で私と知事との話し合いを通じて具体的な取り組みがある意味では職員同士の具体的な事務折衝の中でそういう広がりが出てきていますので、さらにそれを広げていくっていう意味で、他の分野にもそういう関係を作り上げていきたいと思っていまして、例えば今後はさらに、教育、子育て、広い意味での暮らしの安全・安心ということにも広げていきたいと思います。

それとまた観点は違うかも分かりません、これはむしろ、わが市が一生懸命やりたいという範囲の仕事について、県との連携を深める中で、いろんな意味での支援といいますか協力を得ていく必要があると思いますのは、例えば、大規模未利用地の活用ですね、これは一部県の所有のところもありますから、その関係はまた逆になるかも分かりませんが、でも広島市域にある未利用地の活用ということですから、とういうふうにするかというのは、やはり市が一生懸命考える中で県の支援を得る。

それから市内の団地の活性化というような研究をいまはじめているところですけれど、これら団地の活性化についての研究、そして成果が出て実際に展開ということになると、県内でもこういった成果を活用する場面も出てきますので、やはり連携したいと思います。

それから、市内にも中山間部と島しょ部の振興という課題もあります。これらももちろん市で、自分の問題として対応するところもありますけれど、県のご支援を仰ぐというところもありますので、こういった事業の具体化における県との連携ということもやりたいと思います。

いずれにしても、知事も、広島市の発展なくして広島県の発展はないという言われ方をしておられまして、それは全くその通りだと思いますので、広い範囲にわたる問題について積極的に意見交換をして、ある意味で共に取り組みを進める。そういう意味で私としては、よきパートナーという形で政策を進めていきたいと思っています。

キャロライン・ケネディ氏の駐日大使着任について

記者 本日、アメリカのキャロライン・ケネディ氏が来日され、駐日大使に着任される予定です。キャロライン・ケネディ氏に対して期待することをお聞かせください。

市長 キャロライン・ケネディ氏、ご本人にはまだ私は会ったことがないんですが、なんとなくもうマスコミ等を通じて会った気持ちになっていますけれど、とりわけ、9月に行われたアメリカの上院外交委員会公聴会の中での発言などを聞いていて、35年前、二十歳の時期に広島に来られて、「心を大きく揺さぶられた。」という発言を聞いて、間違いなく広島に特別な思いを持ち続けていただいている方だなと思っており、駐日大使になられたことに関して非常に嬉しく思っています。

そういう意味もあって、できたら大使として着任された後に、お忙しいと思いますけれど、可能な限りで是非とも早期に広島を訪れていただくということをお願いしたいなと思います。

それと、来ていただくのは、もともとそういう広島への特別な思いを持っておられるようですので、改めてここで、アメリカ本国の政府に向けて、ヒロシマの思いというものをご自分の思いと重ね合わせて、しっかり伝えていただく。とりわけオバマ大統領との関係は非常にいいということもお聞きしていますので、そういう気持ちを改めて確認して伝えていただく中で、さらにアメリカの政府としてのこれからのヒロシマの思いの実現に向けた様々な動きにつなげていただくべく、できればオバマ大統領に広島訪問の実現ということをしっかりと働きかけていただくことができないかと期待しています。

記者 できるだけ早期にケネディさんに広島に来てほしいということですけれど、具体的に例えば、アメリカ大使館とか外務省を通じてそういう働きかけはもうされているとか、これからされるご予定はあるんでしょうか。

市長 する準備、心の準備はしています。

田上市長とも連携を取りながら、タイミングを見て、向こうの日程もありましょうから、どのタイミングでお願いするのが一番効果的かなというふうにいま事務的に調整してもらっています。

記者 ヒロシマの思いを本国に届けてほしいというような、そのヒロシマの思いというのは世界平和への願いであるとか、核兵器廃絶に関わることですよね。具体的に例えば核軍縮の分野でこういう働きを期待したいとか、そういうのはありますか。

市長 大使ですからね、アメリカという国と日本という国全般についてのさまざまな問題についての調整役でしょうから、トータルで物事も考えながら、という位置付けがありましょうから、広島だけの問題で、これだけですよということはなかなか難しい面があるような気はしますけど、ただ、もともと広島に関して特別な思いをお持ちであるということであれば、そのお持ちの気持ちをしっかりとかきたてるという中で、オバマ大統領が核兵器廃絶に向けてのメッセージを実際に出されている、それを実現するための具体的対応を、可能な限りやっていただくような助言、大使の立場でヒロシマの思いを受けて大統領に伝えていただく。そういう意味では核兵器廃絶、恒久平和への対応を促すということをしっかりやっていただきたいなと思うんです。

原爆症認定制度の在り方に関する検討会について

記者 原爆症認定制度の在り方に関する検討会についてです。昨日これが開かれて、認定基準を細かく分けて明確化するというような最終報告案が示されました。市長の受け止めについてお聞かせください。

市長 昨日は、第25回目の検討会だったと思います。副市長も検討会の場に出ていて、今朝その報告を受けましたけれど、議論の大枠は、司法判断の内容とか傾向を踏まえ、抜本的な制度見直しをする必要があるという立場で臨んでおられる被団協代表委員と、一方で科学的知見を基本として制度は見直せばいいのではないかという学識経験者の委員との間で、議論は結果、平行線で終わったという報告を受けています。

そういう意味では次回の検討会で、できる限り最終報告書をまとめるということで終了したと(報告を)受けていますけれど、私自身今までの経過、前にも言いましたけれど、それぞれの主張というものが、主張の背景なり立ち位置の説明ですので、どちらが誤った主張だということではないと思うんですね。こういう立場で考えるとこうだということを言われていて、その立場そのものの歩み寄りができないという状況だと思うんです。

そうすると、まとめをどうするというふうに考えているのかちょっと分かりませんけれど、結果的には両方の立場を表明し、それぞれが展開しているという意味で、一本化した結論が得られない可能性があるんじゃないかという気がしてなりません。

その場合、最終的な判断というのはやはり政治判断というか、そういうものを超えて別の、双方の視点と違った視点でものを考えて、どうするということをやっていただかないと処理ができないということだと思います。そこの部分を先取りして言えば、政治判断していただくその際には、是非とも、実際もう被爆された方は高齢化しています。その方々が、被爆で後障害で苦しんでいる方が実際おられるわけですから、そういう方々の現状を踏まえて、本当に困っている方を救うという視点での配慮というものがあっていいんじゃないかと思います。

その場で副市長もちゃんと発言したと報告してくれていますけれど、まさに広島の立場とすれば、被爆者の考えとか気持ち、そういう立場に寄り添った視点で政治判断というものをやっていただけないかと思うんです。そうすることによれば、結果として、認定範囲が今までみたいに狭まるということはないと思うんです。いま言った被爆者の立場に寄り添うという視点というのをしっかり受け止めた政治判断をやっていただけないかなと思います。

職員の不祥事について

記者 市職員の不祥事についてです。安芸消防署の職員が、今回女性を盗撮するというわいせつな行為、不祥事がまたありました。今年度で4人の市の職員が逮捕されるという事態になったわけですが、これをどう捉えていますでしょうか。また、再発防止策についてお考えがありましたら教えてください。

市長 この点については、市政を運営していくという上で、市民からの行政、それを担う職員に対する信頼を損なう行為でありまして、やっている職員が一部の職員とはいえ、全体に影響を及ぼす非常に不名誉なことであり、遺憾に思っております。

こういったことが、起こるようであれば、市民の不信感、失望感というものをつくり出すと言いますか、あってはならない状況になりますので、本当にこういうものを防がなければいけないと思います。

今回出た不祥事、その他にも別途飲酒運転の問題もありますので、不祥事を防止するということを、本当にどうすれば徹底できるかということを、今、真剣に悩んでいるというか、考えているところです。

全庁をあげてやるというようなことを、私も、担当職員も様々な工夫はしてくれてはいるのですが、こういうのが実際出ているということです。成果が出てないというこの点を少し深く掘り下げて考えなければいけないと思うんです。

問題が起これば、今までやっていました手法とすれば、研修ということで職員一人一人の自覚を促すためのことをやっていますから、その研修内容の点検とか、方法ももちろん再点検するし、内容を深めて、受ける職員がしっかり思いを新たにするようなことをやっていくということも、もちろんやり続けないといけないんですけども、やっぱり基本というのは、職員一人一人、個人個人のベースに戻るんですけども、一人一人が市民から選ばれて、もちろん試験制度で入ってきて、入るとき職員は公務を公正にかつ適正にしっかり実行しますということを宣誓して入ってきているんです。

ですから、その公務員になるときのフレッシュな思い、倫理観というのを持っていて(公務員に)なっているわけですから、改めて覚醒させるんですね。年数経過とともに、そういうのを退化させるのではなくて、倫理観というものを覚醒させて、そして日々の行動の中で、それを日々思い新たにして行動するということを、やり続けるということをしてもらう仕掛けがいると思うんです。

もちろん、不祥事を起こした当人に対して厳しく厳罰で臨みますよとやれば、他の職員にも示すためにやるんですけど、それ以上に日々の行動の中で職員が倫理観の覚醒をし、それに基づいた行動をするということをやっていきたい。

そちらのほうに少しまた重きを置いて考えなければいけないと思っています。

例えば、管理者ですね。ちゃんと面倒を見る管理職員が、日ごろから職場の雰囲気の中で、対話といいますか、コミュニケーションを常日頃やりながら、日常生活、仕事以外の生活態度も含めて、仕事ぶりはどうかと職員一人一人を見て、状況把握をして、必要なときにアドバイス、指導するという環境風土をもう少し醸成できないかと思うんです。

もし自分の身内で、管理職が年上で、自分の息子くらいの職員がいれば、自分の息子と同じくらい見て、仕事も指示するけれども、いろんなアドバイスもするとそういう雰囲気の職場にする方法はないかとかですね。

それからもう一つ、どこでもだいたい職場で朝礼というのをやったりするんですけど、そういう朝礼の場を使ったりして、日々、毎日お説教臭いことを言うというのは大変かもしれませんけど、単なる業務指示だけで終わらせるのではなくて、その際にそういう業務指示と併せて、日々倫理観を再確認させるような話を入れて声掛けをする。適当な内容をしゃべってみて、管理者がいつもそういう目で、自分たちを見ているんだなということを実感してもらえるような職場というか、そういう血の通った職場にするという中で、こういう問題を抑えることはできないかなと、自分は思うんですね。

いずれにしても、不祥事を発生させない環境あるいは風土というものを作り上げるようにひと工夫もふた工夫もしてほしいということを思っていまして、もちろん具体的な取り組みを検討するように、改めて関係部局に指示したいと思っています。

その他の質問

キャロライン・ケネディ氏の駐日大使着任について

記者 ケネディ新大使の来日に関して、二つ追加でお聞きしたいんですが、まず一つ目が父親の故ケネディ元大統領についてなんですが、冷戦の真っただ中に、部分的な核実験禁止条約について取り組んだりとか、核軍拡競争の阻止に力を注いだ知られていますけど、市長がご覧になってて印象に残っているエピソードがあったら教えてください。

それと二つ目が、最近オバマ政権は、プラハ演説以降期待感は大きかったんですけど、いろいろ新型の核実験を繰り返したり、広島でもいろいろ批判も出ています。そのケネディ新大使に大統領への働きかけという点で、どこまで具体的に期待されるか今一度お聞かせください。

市長 前者のケネディ元大統領との政治問題は、キューバ問題という歴史的な事実としても、非常に大きな問題でしたけども、カリブ海、アメリカの庭先で冷戦時代の象徴的な思想対立のもとで、一触即発の状況で、核配備をするという中で、両思想陣営の為政者が直接対話して、疑心暗鬼を解いて核配備を中止するということをやられたという実績はありますから、為政者として最終判断を誤らなかったといいますか、適正な判断をした方だという印象は持っております。それがケネディさんの私の印象です。

オバマ大統領に関しては、今度の大使との関係ですけど、私はオバマ大統領がプラハ演説という公の場でされた演説というのも、まさに為政者が公的な立場で発言するその内容たるや、その人の政治生命を懸けた意思表明でありますから、それは本当に大事にしたい。言われたことは必ずやりたいと思っていると信じたいと思います。

政治というのは、政治家が発言したことを、いかに達成するかということを、その方を選んだ市民、国民を含めて多くの方が発言に注目しながら、政治というのは展開されるわけです。だから発言されたことを、私は大事にしなければいけないと思うんです。

言ったけどやっていない、だから言ったことが嘘じゃないかというのは、発想転換することは、その政治家の発言を非常にないがしろにしていると思うんです。逆に言ったことをちゃんと守ろうじゃないか、やるべきだというような世論を起こして、それを成就させていくようにするのが市民側の政治運動だと思うんです。

そんな中で、オバマ氏が目指すべき方向を提示したけれども、事実としてなかなか進んでないというこの状況をどう考えるかということですけれども、言ったけど出来ていないという方向が、なかなか実現しないというときに、その方が言ったけどやらない、嘘をついているというようなイメージでその政治家を捉えるのではなくて、ひょっとしたらやりたいんだけれども政治決定システム、いろんな物事を進めるシステムが必ずしも不具合といいますか、うまく機能していなくて、進んでないんじゃないかと、そのように冷静に見れるとすれば、その状況を解消して、あるべき方向に導くために、我々何ができるかというように考えていきたいと私は思うんです。

実際オバマ大統領は、言いながら出来ていないという状況の中で、アメリカ国内の政治状況を考えてみますと、共和党、民主党という二大政党が大統領が執行しなければいけないいろんな諸実務に係る予算編成権といいますか、持っておりましょう。それの意思決定のプロセスで民主党の代表というかたちで出ておるとすると、そうでない立場の考えの方々が、予算編成それぞれ執行を容易にするためのいろんな諸措置について、必ずしも大統領の立場を十分咀嚼(そしゃく)した対応をしていただけない中で、ひょっとして問題が起こっているということがありはしないかと受け止められるんです。

そうであれば、直接アメリカ国内の世論を外から操作することはできないとしても、私に言わせれば、多くの市民レベルでこの広島の立場あるいはあるべき方向を指示している方々の気持ちが市民層に広がってアメリカの国内での世論形成に、いくらかでもあるべき方向に動くような状況づくりをしていくということができないかなと思うんです。

今度、ケネディ大使が見える、その時に広島の思いを共有していただく、そういう世論が本当に多くの皆さんの支持を得て動いていますよということを、アメリカ国内に向けて言うことで、国内の世論形成にポジティブ(積極的)な影響を与えるように動いていただくということを大使にお願いできないかなと思うんですね。そうすることで、オバマ大統領の言われたプラハ演説の方向に物事がもっと動きやすくなるような環境づくりに協力するということができないかという気持ちです。

広電駅前大橋線について

記者 話が全く違うんですけれども、(広電)駅前大橋線についてなんですが、だいぶ地元説明会の日程に終わりの方向を見せていて、市長も地元からの意見等の報告を受けているとは思うんですけど、それらについて、どう受け止めていらっしゃって、今後の事業判断にどう生かしていくか、スケジュール感も合わせてお知らせいただけますか。

市長 駅前大橋線はいま高架案ということで、高架にしたときの路線の変更、今ある電車路線に関係する地域の住民の方々の意見を、高架にする場合とこんなに違ってきますよということをお聞きする中で、現に自分の地域の中を走っている路線がなくなると停車駅が無くなり、バス路線と比べると行先も分かるし、安定感があって非常に便利だと、バス路線で代替すると言っても、どうも今までよりかサービスが低下するんじゃないかという懸念を示されておられる方が相当いるという報告を受けています。

その方々に対して、電車路線が無くなった人も代替策等をバス関係者とも含めて、十分対応するということをやりますということを説明して、まず誤解を解くということを一生懸命やっているんですけど、それでも、そういった措置の方法を理解していただいた上でもなお、利便性について低下は免れないということがあるようであれば、高架にしてやるといいますけど、少し電車路線の在り方等について工夫の余地があるかどうかということを、もう少し考えていかないといけないかなと思っているわけですね。

そういう意味では、路線変更に伴うご不便を受け止めなければならない地域の方々の意見というのをもう少し大切にするという方法はないかなということを今ちょっと検討しています。

そういう意味では、担当者も非常に悩んでいまして、多くの方の了解を得ながら物事を進めることの難しさを改めて確認しているところです。

ただ私はそのときにも言うんですけども、いつも言っている「蟻の目と鳥の目の調和」ということを絶対忘れないように、全体としての利益、利便性を図るという意味での「鳥の目」と個々の「蟻の目」、必ず調和点がどこかにあるんだから、その調整をするために知恵を出すのが行政マンだということを言っておりまして、調整までもう少し時間は掛かると思います。

しかしながら、ギリギリのところで諸情勢全部総合判断して決断しなきゃいけない時期も近づいておりまして、そうしないと次の作業が進まないという状況もあります。

そういう意味では、第一義的には、年度といいますかね、今年度というものを区切りながら、考え方を整理しなきゃいかんなと思っています。

それも、さっき言ったご意見のやり取りをしている方にとって、途中でちょん切って決断したと受け止めされることのないように、十分議論を尽くす中で、「一定の期限がこうなっておりますので、判断いたしますよ」ということを十分納得していただく流れの中で、後ろを切り取ることを考えながら進めたいという状況です。

ミサワホーム中国の施工不備について

記者 また、話題が変わるんですが、今朝の報道でもありましたけど、ミサワホーム中国が大規模な施工ミスの可能性があるということが出ていますけど、広島市としては、国交省から調査依頼なり何か把握されていることがありますか。

市長 その件に関しては、朝、職員から報告がありまして、市内に関しては、国交省から物件1件ほど調査してくれという通知がこちらへ来ているそうです。

それで調べ方はまず、どういう状況かという文書報告を求めて現地を見て、さらには状況を見て、本当に耐震性等の問題があるかどうかという判断を聞きたいと、こういう3段階での調査依頼が来ているそうでありまして、期限も18日までに文書報告を求めるのが第一弾ありまして、それを踏まえての評価の報告などもくれとなっているようです。

この問題の説明をしてもらって、私なりに理解したところによりますと、型式適合認定という、こういうスタイルで建築を進めれば、1個、1個確認しなくてもいいという大量生産という、住宅を作るための便宜上の仕掛けがある中で、今回問題となった補助水平構造に関しては、この部材が、建て方によると建物がねじれたりするのを抑制するための効果として働くような作りの場合と、直接、耐震構造に役立つような働きをする場面があるそうです。

ですから、実際に出来上がった家によって、その働きがどうも違うらしくて、型式そのものに決して適合していないから、いきなり耐震構造に影響するかどうかというのは、ケースバイケースの状況があるので、まずそれを調べてくれということだと理解しています。

その造りが個別に見たところ、耐震構造に問題があれば、それは直さなければいかんということですし、形式的に認定を受けた型式とずれているということであれば、それはそれで別の問題として、どう処理するかという処理をしていくということでありまして、それらを具体的な判断をするための現状調べという意味での調査依頼が今、市に1件ほど来ているということです。

JR可部線の電化延伸について

記者 JR可部線の延伸について、市長も先日、記念行事などに出席されていましたけれども、JRの方から国の方への正式な申請がちょっと遅れているところもあるみたいですが、これについて、市とJRの方で何か調整されている部分があるのかというのと、計画のスケジュール感、正式な開業が遅れないかという懸念もあるのですが、そのあたりは、どのように捉えていらっしゃいますか。

市長 具体的には、JRの方が国交省に許可申請を出すんですけれど、ほとんど出せる状況になっていますので、あとは微調整をして、ここ1,2週間の間には、必ず出す状況になると思います。いま最終の詰めをしていますので、問題ないと思います。

ただ、工期の方は、この許可申請とは別に、今までのプロセスの中で、地元の沿線の調整などがあったりして、一番初めに言っていたスケジュールより少し遅れますけどもね。それは、新しい路線を復活した時に、山陽本線から、この可部線に入る時のダイヤ改正の時期っていうのが来るんですけれど、ダイヤ改正っていうのは年一回ぐらいしかやりませんからね、途中で変わったとしても乗れないから、一回乗り遅れるといいますか、そういう意味での実際の開通が少し後になるというふうには話は聞いていますけれども、工事そのものは、着実に進むというふうに聞いています。

そして、この許可申請と同時に来年度必要となる予算等についても、許可申請が出ることをある程度念頭に置きながら、財務省への必要な予算要求等についても、国交省の方で必要な準備は進められているというふうな情報も得ておりますので、全体としては、順調に進んでいるのではないかと思っています。

記者 これで延伸されることによって、改めて、広島市の北部のまちづくりにどのような期待を持っておられるかということを教えていただけますか。

市長 実は、電化延伸の関係で、提灯行列に出まして、1.6キロメートルほど歩かせていただきましたが、鉄路が伸びて、(その後鉄路が)一回無くなったまちに新しい鉄路そして駅ができるということですけれど、私自身は、そういった形で、国も支援し、JRも支援し、市も負担してその地域の新しい交通体系を再度確立するということですので、少なくとも、それをその地域全体で有効活用するという積極的な発想で物事を考えたいと思うんですよね。

そうすると、歩いたりする道がありましたけど、そこに駅ができているという前提でない道の造りになっていますから、駅に結節する道の修繕というか補修といいますかね、改良、これはやっぱり、駅開業に向けて着実にやって、出来上がった時に本当に結節点として有効に機能するような対応を急がなければいかんなと思いました。

それは、市がやるべき道路もあるし、国にお願いする県にもお願いするというのもあるかと思います。

だから、川沿いの道なんかもですね、これはやっぱり、手入れすることで駅の機能がよく発揮される可能性が高まりますから、そういったものを急いでいく必要があるのではないかと思っています。

記者 可部線の関連なんですけれど、先ほど市長は、「開通は、ダイヤ改正のためなので、一回それで乗り遅れることで少し遅れるということを聞いている」とおっしゃったんですが、具体的にいまの段階でどのくらい遅れるという見通しですか。

市長 具体的にはどうだったかな、担当者はおらんのか。ちょっと、ワンチャンス遅れるって言っていました。前に言ってた年度の範囲には収まるのではないかと言っていたんですけどね、ダイヤ改正のタイミングだと。ちょっと、日時はごめんなさい、いま分かりません。

広報課長 詳しい事は担当の方へお訪ねいただければと思います。

市長 最終発表したのはいつ頃でした?29年とか言っていました?

記者 27年春。

市長 27年って言った?27年度。

記者 27年春なので、26年度です。

市長 26年度ね、27年春には間に合うんじゃないかと。26年度とか最初に言っていませんでした?

記者 27年春の開通というふうに。

市長 いまも言っています?27年と。

記者 先ほど、それがワンチャンス遅れるっていうのが、具体的には・・・。

市長 一番初めに言っていた開通の年月が26年度中とか言っていたんじゃなかったかと思うんですね。でダイヤ改正で遅れて、それで27年春と言ったと思うんです。

工事そのものが全体遅れるんじゃなくて、ダイヤ改正等で、開通するのが少しずれるとかいう議論していたような気がしますけどね。

開通っていうか、電車が走り始めるタイミングとね、鉄路が完成するのとの時期の話を聞いていましてね、それが少し・・・。

広報課長 担当部局の方にご確認いただけますか。

市長 (担当部局に)聞いて下さい。そんなめちゃくちゃずれる訳じゃないんですけど、ダイヤ改正の時期に合わせるということで、要するに年度途中から電車が走るということはないですよ、ということを聞いたということなんです。

職員の飲酒運転防止の取り組みについて

記者 職員の方の飲酒運転の防止に向けた対策として、いま庁内の一斉放送が流れたり、25日には研修があったりすると思うんですけれど、こういった具体的な行動に移して今後どれぐらいの浸透があるのか、達成度みたいなものをどういう形で測って進めていくのかということを。

市長 そこまではちょっとまだ十分思慮していないですけれど、結果こういう不祥事が起こらなくなればうまくいったということになると思うんです。それは事後的な評価ですし、仮に起こったとしても件数が減れば一定の成果があったという見方もあろうかと思いますが、私はそれ以上にもう一つ、常日頃からそういう倫理観とかそういうものを自覚しているか、守っているかということを定期、不定期に調べるという方法もあっていいんじゃないかと思うんですね。

常日頃からそういう形で管理者を中心に職場環境をつくってそういうものを意識する状況をつくったときに、どこか改めて、抜き打ちみたいなことをやるのか、何かの形で質問を発して「ちゃんとやっていますか」ということをどこかでかませるといいますか、やることで把握するということがあっていいと思うんです。

それも担当部局で考えてもらうということをやりたいと思います。そうしないと浸透度合いが分かりませんからね。最後の事件発生のところだけで物事を把握するっていうのは、次の対応として不十分だと思いますから。

記者 それは飲酒運転だけに特化した・・・。

市長 もちろん倫理意識ですね、法令違反も含めてもっと公務員としての基本的な自覚みたいなものをどういうふうに常日頃から持っているかというのを確認するという作業をしながら、それを受けてまた管理者が指示するとき、アドバイスをするとき、それを踏まえた的確な指示をしないと意味がありませんからね。同じようなことを言い続けることで本当に効果があるのかということもありましょうから。そう思います。

※ ( )は注釈を加えたものです。

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