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ページ番号:0000012968更新日:2019年10月21日更新印刷ページ表示

2013年7月4日記者会見「旧市民球場跡地関連予算の減額に伴う影響と今後のスケジュールについて外1件」

動画は下記からご覧ください。

(「ひろしまムービーチャンネル」のページへジャンプします)<外部リンク>

市政記者クラブからの代表質問

旧市民球場跡地関連予算の減額に伴う影響と今後のスケジュールについて

記者 先日の市議会で、旧市民球場跡地の関連予算が減額修正されましたが、減額されたことによる今後の影響とスケジュールの見通しについて、ご見解をお聞かせください。

市長 ご承知のとおり、つい先日終わりました議会では、旧市民球場跡地の活用方策に係る予算について、その一部が修正された、すなわち「前提条件の整理」という内容の予算しか認められないということになりました。

このことで新聞等を見させていただきますと、跡地の活用方策の検討スケジュールの見直しが必要じゃないかという意見があったようでありますけれども、私は跡地の活用というのは、皆さんご存じのとおり都心部を始めとする本市の活性化のための喫緊(きっきん)の重要課題という認識はいささかもぶれておりません。

活性化の実現に向けた取組ということに関しては、停滞が許されない、停滞しないように取り組んでいかないといけないと考えております。

したがいまして、まずは認めていただいた予算、これを着実に執行する。そして、(サッカースタジアム)検討協議会、こちらの方についても、そこでの議論というのが一層精力的になされるようにする、こういった視点に立って、しっかりと取組を進めていきたいと考えています。当然、関係者との協議とかですね、連携を取りながら進めていくことになろうかと思います。

記者 市長はこれまで、サッカースタジアムの検討との兼ね合いで、早ければ来年3月の中間まとめの段階で方向性が出れば、市の案との比較、再考することもあり得るとおっしゃっていましたが、そのスケジュールの変更というのは出てくるんでしょうか。

市長 スケジュールというか、協議会の方は、協議会の構成員の方々の議論の進捗状況によりますから、「精力的にやってください」ということを申し上げる中で、自分のスケジュール感は堅持したいと思っています。

協議会での議論は、元々お願いしたときに、サッカースタジアムというものをいろいろ含めたスポーツ複合施設となっていますけれども、そういったものがどういった規模になるか、経営がどうなるのかとか、総合的な観点からトータルな案を考えていただいて、そういったものが最終的に球場跡地にふさわしいかどうかという、そういった議論をしていただきたいと思っているわけです。

そこで、サッカースタジアムの複合施設が球場跡地にふさわしいという結論が中間段階で出てくれば、それも跡地活用方策の検討の対象に加えて、もう1回吟味すると申し上げているわけで、この考え方は、全然、影響を受ける筋合いではないと思っています。

問題は、いろいろ冷静に見ると、予算などを見られて、検討のスピード感、別々の組織で、システムでやるからですね、跛行性(つりあいがとれないこと)があるのではないかというご心配だと思うのですけれども、私自身は、球場跡地についての「緑地」や「文化芸術」という機能に着目して、次のステップでそこにどんな施設群が要るかという議論に進んでいるものと、とりあえず総合的な「スポーツ複合型機能」、そういったものを、片や具体的にサッカースタジアムをここにと言われている、そのサッカースタジアムの規模がどういう、それをざっくり議論していただかないといけないですよね。

ちなみにいろいろな問題が起こっていますけれども、サッカースタジアムについては、すでにエディオンスタジアムがありますから、そちらとの関係をどうするかというようなことをある程度、市民の方に分かるような議論をしていただきたいんですね。「そこはややこしいから市長さん決めろ」とか言う方もおられますけれども、それは多くの方の意見を聞きながらやるということを申し上げている中で、いったんは了解をいただいた考え方だと思っているんですね。その考え方は貫きたいと思っています。

記者 認められた予算を着実に執行するということですけれども、そうは言っても600万円くらい削減されたことで、予定していたことができないということですけれども、機能の具体化を進める意味でも、例えば9月議会以降に補正予算を上げるという考えをお持ちなのでしょうか。

市長 それは、今後の進捗状況で、協議会での議論がぐっと進んで、さらに詳細な検討を進めるために関係者として、必要な予算増ということが例えば出てくれば、そういったところとのバランスを考えながら追加投入していけばいいと思うんです。だから、いずれも議論を着実に進めるという中での対応でありまして、柔軟に考えればいいと思いますよ。

記者 それはだから、サッカースタジアムの協議会の検討状況に合わせて、跡地のその市の「緑地広場」、「文化芸術」機能についてもより具体化する・・・。

市長 双方とも議論を加速するという考え方をやりながら、跛行性を意識されていますからね、そこを整えながらやるという考え方の下で進めていく。

そして、跛行性を埋めるために必要な予算が出てくるということであれば、それは、その時点で改めて議会にお願いすればいいと思っています。

記者 スケジュールのことで、もう1回確認なんですが、「考え方を貫きたい」とおっしゃいましたが、スケジュール感というのは、3月と秋というのは変わらないということをおっしゃったんですか。

市長 3月と秋という時点を必ずしもフィックス(固定)することではなくて、私が申し上げたのは、跡地活用という問題は、喫緊の重要課題です。本市の活性化のために、決して停滞が許されるものではないという立場で考えたい。そのときに3月時点で申し上げたスケジュールというのを頭に置きながら、それに向けてやるということです。

具体的な議論が進む中で、1個1個申し上げた個別のスケジュールが多少ずれが出てくることはあり得ると思います。ですけど、大きな方針の中で停滞をさせることなく議論するという覚悟でやりたいということです。

記者 つまり、それぞれの議論は着実に進める上では、スケジュールの変更も想定されるという意味なんですか。

市長 変更というか、スケジュールっていうのは仮置きですから、やることをしっかりやっていく中で、おのずと決まってくるということで、そこに収まらなければ困るということを言っているわけではありません。停滞をさせないように、精力的に議論を進めるということです。

記者 予算の減額修正に動いたのが議会の最大会派、自由民主党保守クラブですけれども、これまでは市長と、ある意味では共に歩んできた会派ではありますが、その会派が、今回、修正の主導権を持って動いたことについて、どのような受け止めをされていますか。

市長 結果が出たときに、最初申し上げましたように、非常に衝撃を受けたということで、申し上げたとおりです。

冷静に考えれば、元々、市政開始のときに、「あなたを支持した勢力とどう付き合いますか」と言われたときに、私は間違いなく「是々非々でやる」と申し上げましたから、その「是々非々でやる」という状況が発現したということではないでしょうか。

記者 心情的にはそこらへんですとんと落ちるもんですか。市長の1期目の大きな決断が要る事業で、今の段階では「待った」をかけたような形の議決ですけれども、「是々非々」とやると言いながら、心情はこたえたのではないのかなというのが素直なところだと思うんですけど、そのあたりはどうなんでしょうか。

市長 私が考えています重要課題に取り組んでいく上で、冷静に考えますと、取り組むための予算措置が全部否定されたわけじゃないですよね。

今回の結論をよく見れば、(サッカースタジアム検討)協議会というところを中心として進める議論と、もう一つの跡地活用方策を検討する作業が、ご意見からすれば、二元的になっているというんでしょうか、そこでの跛行性と言いますか、スピード感なりにおいて、それぞれのお気持ちなり、思惑があってうまく整わないじゃないか。それを是非、整えてくれというご意見だったと整理できるんですね。

それをより確実にするために、片方の予算が付き過ぎて、トントントンと議論が進んでいくんじゃないかということで、慎重にしてくれということで、圧縮を図ったと見るべきかなと思ったわけです。

ですから、そうであれば、全体の議論を遅らせるというようなことを考えるのではなくて、今後に向けて、未来志向ですからね、これからどうするかというときに、それぞれの議論を着実にやるということで見ていただければいいんじゃないかということなんですね。

そして、当初申し上げた目標というものは掲げながら、それに向けてどこまで協議会なり、検討が着実に進められるかというのを見ていただければ。議論を進めるための努力を一生懸命やる、関係者とも協議するし、ご意見も聞きながらやっていくという決意だということです。

記者 今後もケース・バイ・ケースでこういうことがあり得ると。

市長 あり得るんじゃないでしょうかね。なるべく議会のそういう場で、もちろん、皆さん方にオープンでこういう議論を見ていただくということについては、いささかも問題があるとは思っていませんけれども、それを議会の議論に行く前にもっともっと十分に調整しろというご趣旨等があれば、それを踏まえてそれなりにやっていきたいと思っています。

今年の平和宣言のポイントについて

記者 先日平和宣言に関する懇談会がありましたが、改めて、今年の平和宣言のポイントとして市長は今どんなことをお考えになっているのか、そのへんをお聞かせください。

市長 まずスケジュールに関しては、一昨日の議論を踏まえて、次は7月17日に、第3回目の「被爆体験に関する懇談会」を開催し、そこで平和宣言のたたき台を示すべく作業を進めているというのが今のスケジュール感です。

たたき台を作成するための、今まで懇談会でのご議論を踏まえた現下における整理状況ということで申し上げますと、被爆者体験談を当然この中に取り込むということですが、その際今年、体験談として取り込んでいきたいのは、「心身の傷や差別、偏見に苦しみながら、広島の復興を支えてきた被爆者の姿」ということでご議論いただいた中で、一昨日の議論を踏まえますと、8月6日当日の惨状を取り込めるようにしてはどうか。それからその後の結婚等による差別、火傷やケロイドなど後障害による苦しみにも言及する。更には、それを乗り越えた被爆者の現在の思いという展開にし、適切な体験談を抽出するということでどうかという議論になりました。

特定の方の全文を切り取って書き込むんじゃなくて、その要素をうまく構成してやるということでも、今言った流れをくめるような内容にすればいいんじゃないかというご意見がありましたので、それをベースに構成してみようかなと思っています。

そのほか、もう一つの議題としまして、国内外の動向を踏まえた、言及すべき要素についても、懇談会で様々な御意見をいただき、例えば、来年4月の「軍縮・不拡散イニシアティブ(NPDI)」外相会合への対応、今年4月の「核兵器の人道的影響に関する共同声明」など核兵器の非人道性を訴える世界的な動きや、北東アジアの非核兵器地帯化などへの言及、また、6月のオバマ大統領の新たな核軍縮・核不拡散に関する発表への対応などについてご意見がありました。これらを加味したものをたたき台として用意したいということです。これが内容的なものです。

それからもう一つ、懇談会でご議論いただいたとき、自分としては重要かなと思ったんですけれど、この宣言が世界の人々、とりわけ為政者などに訴えかけるものになる要素が強い。そして外国で私の宣言文を聞いたときに非常に印象深かったという話もありまして、そういうときに、訴えが未来志向で伝わるようなもの、(核兵器廃絶に向け)真剣に取り組んでもらえるような宣言にしたいという意見があったのが一つと、もう一つの書きぶりでの注意事項は、多くの方、若い方々にも見てもらうということで、そういうことを通じて、そういう思いの継承ということも出てくるので、可能な限りやさしく理解しやすいものにしてみてもらえないかということです。

行動を促す際には、批判するのではなく、より効果的な表現になるように工夫してもらいたいということがありましたので、そういうことを加味してたたき台を作ろうかなというのが今の心境です。

記者 未来志向というのと、中身をやさしくというのは委員の方からそういう・・・。

市長 はい。懇談会のご意見を今紹介しているところです。それらを踏まえてやるということです。

記者 委員の方のご意見を言っていただいたと思うんですけれど、今回の平和宣言で、松井市長としてはどういったところを特に訴えたいなという思いでいらっしゃるのか聞かせていただきたいんですが。

市長 私は市長の任期の中で、平和宣言の扱いをどうするかと考えた時に、被爆した方々の思いを伝えるということを主眼に置いたものにしていくということを言いましたので、それを貫きたい。それが一番大きいですね。もう一つは、私が市政を担う以前から行われてきている平和宣言、そこでの役割というのもある程度多くの方に認識されていますから、そういったものの継承、平和宣言の役割としての継承も果たしながら自分の独自性をということで考えていました。その独自性の部分が被爆者の体験談からくる思いなどをしっかりと伝える。そこで、今回の懇談会などでは未来志向で考えて、うんと分かりやすく理解しやすいような形で考えてくださいというご意見をいただきましたので、ご意見を忖度(そんたく。おしはかること)しながらやっていこうかなと思います、

記者 未来志向でという話があったと思うんですけれど、具体的にどういうイメージのものか教えていただけますか。

市長 未来志向でという言葉を頂いた時のやりとりの流れなんですけれど、最初申し上げたテーマでの意見の中でも出てきたんですけれど、結婚等による差別、火傷やケロイドなど後障害で苦しんでいる。そして、そういうものが起こった直後のところではいろんな恨みとかつらみを書かれている文章があるんですね。ですけど、その展開の終り頃になりますと、そういったものを乗り越えて、こういったことになっていくのはやっぱり、これからを考えてやらなきゃいかんし、自分達の訴えることは、こういうことを二度と起こさせてはいけないんだ、だからこの世から核兵器をなくすという、起こったことについて、誰が原因で誰が理由だということじゃなくて、そういうこと自体を起こさないようにというのがあったんですね。そんな中で、訴えるときに未来志向ということでやっていこうじゃないかと言われたと思うんです。そこらへんを強調できるようにしたいなと思っています。

過去を振り返って、過去がどうのこうのという、その部分は否定できない部分があるんですね、事実として。だけどそれを乗り越えて、これからこういうことを目指そうじゃないかという、そちらの方にしっかり思いを寄せて書いていく方がいいんじゃないかと言われたと受け止めています。

その他の質問

平和記念資料館の人形の撤去について

記者 資料館の人形の撤去の問題についてなんですけど、この間、2回目の署名、6千筆くらいの署名の提出があったかと思うんですけど、これに関してはこれからどういうふうに対処されるおつもりでしょうか。

市長 今もって、「ああいう人形展示というものがある方が資料館としてはいいんだ」こういうご意見があるということを改めて確認する事態が起こっているんですけども、それは実は資料館の全面改定をやろうということを始めたときからずっと続いている議論なんですね。

それでどこかで物事は決断しないと次のステップに進めないということもありましょうから、現段階における検討過程での整理はむしろ被爆の実相というものをそのときあった物、いろんな資料を使うということで可能な限り皆さんに被爆の実相を実感していただけるようにするということの方がいろんな整理の中でいいだろうと、こうなっているんですね。

人形展示というのは、そのときの起こったことをイメージするために、具体的に一部被爆の状況を切り取って残し続けるということですから、よりそういったもので自分のイマジネーションよりか目で見た形で簡単に実感できる装置の方がやっぱり印象というか、感動を受けるだろうと、こういうご意見だということは決して否定できるものではないんですけれど、しかしだからといって、あの人形を置いておくことの問題点も十分この過程の中で明らかになっていますからね。

私自身、もうしばらくというか、可能な限り今合意を得ているやり方でもう少し具体化を進めていくと、そしてそれで最終段階に至るまでに、よりリアルなものが欲しいと言われる方の意見はちょっと置きながらも、こっちでやっている作業を見ていただいて、改めて確認しながら、「これでも足りないんでしょうか」というようなことをやるお話をしながら作業を進めさせていただきたいんですね。

それで本当にそういった現場のその当時の切り取ったようなものがなければ、絶対、資料館として困るというようなことが最後まで続くようであれば、そのときにはまた、あと何年かは掛かるわけですから、技術的な工夫でイメージが捉えられるような、なんか(手段が)あるんじゃないかという気はしているんですけどね。そこはある意味で、大ペンティング(保留)でやりたいなと思うんですけどね。

だから、今やっている作業をもう少しつぶさに検証していただきたいんですね。今ある展示物の範囲内であれが無くなるととんでもないことになるというイメージじゃないかと思うんで、その辺を全面的に変えてもう少し分かりやすいものにする、訴え掛けるものにするということが十分浸透していないんじゃないか。浸透した方については「分かった、無くてもいい」と言われているわけですからね。それをもう少し時間を掛けて、させていただく。それでも本当に無きゃ困るという状況があれば、なんらかの方策を考えるという余地は残しておきたいと思いますけどね。

記者 そのお話をしながらというのは、どういうふうなやり方で。

市長 言われているご意見をいただいている方々には、この作業の進捗状況を、皆さんに示すのと一緒ですけどね。どんな展示になるかということを一応の概略は出しているわけですよね。今後、作業が進むごとに開示して、もう一遍その段階で「これでどうでしょうか」ということをお聞きするということをやるんじゃないでしょうかね。

記者 それは個別にではなくて・・・

市長 皆さんにお見せする中でですね。反応いただけると思いますけどね。

コンクリート片落下事故を受けた対応について

記者 少し古い話で恐縮なんですけど、5月に橋からコンクリート片が落下した事故が相次いだんですが、今日公示した参院選でも各党がインフラの維持ということについても公約で盛り込まれた政党もありました。

その後の動き、いろいろ6月の終わりにも一つの節目があったんですけども、その後の動きと今後の見通し、現状報告といったことをお願いしたいんですが。

市長 5月に発生しましたのは、コンクリート片の落下事故、その後の状況ということですので、ある意味で事務的に着実に作業しているというのが総論というか、とりまとめ状況です。

少し詳しく申し上げますと、本市が管理しております2,818の橋のうち、跨線(こせん)とか跨道(こどう)といった橋が150あると、こう申し上げています。

その中で、打音検査完了は9橋です。したがって残っている橋が141というのが現下の状況です。これについては、打音検査を今年度末までに完了させるという目標を立て、順次打音検査をやっていくということにしています。次の打音検査の着手ですけども、盆明け頃には打音検査に着手して、順次展開していって今年度末までに完了させると、こんなスケジュールを考えています。

そしてもう一つは、より一層、市民の安全確保ということが重視されていますので、点検マニュアルの見直しをやってきていますけども、これについては、現在のところ、国、地方都市ですね、他の都市ですけども、そういった点検をどういうふうにやっているか、点検頻度、その際の基準、さらには、点検するための新技術の活用というようなことを、どんなことがあるんだろうというようなことを調査しておりますので、こっちの方は年内の新しいマニュアルの策定ということで、今申し上げたような調査作業などをやっているところです。

記者 これに関して、地方自治体でも、どこの自治体でも、維持管理というのは、すごく課題となっているし、限られた財源で限られたマンパワーでやって行かないといけないという課題もあると思うんですが、地方の首長として、例えば国にこういうことをお願いしたいとか、そういった国へのお願いに限らず、こういう方向で市民の安全を確保したいという市長の思いがあれば、改めて聞かせていただけますか。

市長 これはどういう形で国に要望するかという、その一つ手前での自分の頭の整理なんですけども、こういったコンクリート片が落ちたりするという状況が実は我が市のみならず、県下全般それからある意味では日本全体で起こっていると考えて差し支えないと思います。

それは、戦後という大戦を終えた後に国土が疲弊していて急激に都市部を中心にインフラを立ち上げるということをやってきていた、その時期との兼ね合いで当然半世紀が過ぎて、いよいよそういった施設群が老朽化というか、いろんな意味で障害を醸し出すというか、発現し始めたと、こうなっているんですね。

国全体でのこういう公共施設群の捉え方というのは、いかに新しいものをどう展開するかということで大きく舵をコントロールしておりました。

しかし一方で、初期に作ったものが老朽化した後、次の展開をどうするかというところまで、多分トータルで国としても考えていなんじゃないかと思うんですね。

昔、自分が役所に入った30,40年前の頃は、コンクリートというのは100年持つんだと言っていたんですね。50年ぐらいで固まっていって、それからずーとやって、ダメになるのに100年ぐらい掛かるんだからといって、どうも段々その期間が前倒しになってきている。

それは当初のそういった目論見というか、見込みを立てながら建設計画を進めていたけど、実際に経年化を経験して、風雨にさらされる資材がそんなに持たないということになってきた。そうすると、新しい公共施設を作ると同時に既存のもののメンテ(ナンス)なのか、あるいはそれをつぶして新しいものにするかということを考える。そのための予算確保といいますか、資金運営計画が多分まだ国にしっかりできていないんじゃないかと思うんですね。

スローガンは掲げて、毎年の身に迫られた予算でちょこちょこ対応していますけど、トータルで大きな枠組み設定まで、どうも行っていなんじゃないかと思うんですね。

そこで、そういったものを正していくために、あるべき姿にするためには、まず我が市内における施設群についての調査、経年劣化の状況をしっかりやり、我が方としてこれをどういうタイミングでいいものにするか、補修するか、あるいは全体の公共財を整理するかということをまず検証して、自分たちのところではこうしたいと、こうすべきだと、そしてそれにこんな財源が掛かるということをまずしっかり持って、それで市として十分対応しきれないとか、あるいは補強していただくべきところはここだというものを整理した上で、国にこういったことを要望するような状況ができるように、あるいは要望したことをかなえてもらうようにお願いすると、そういう段取りを考えていくべき状況にあるなと思っています。

改めて我が市が直接にコントロールしている、いろんなハード、インフラについての点検作業をまず急ぐと、どういう状況か確認すると、それらをどういうふうに今後展開するかについての考え方を整理するということを急ぎたいなと思っています。

サッカースタジアムの建設について

記者 サッカースタジアムの件で、一つお伺いしたいんですけども、サッカースタジアムの建設の場所を巡っては、今の協議会の議論ですとか、あと、実際今エディオンスタジアムのある伴の地元から、地元で残してほしいとか様々な意見がある中で、先の県議会の方でも、県議の方が民間調査会社に依頼をして、どれくらい関心を持っているか、サッカースタジアムの建設について、そしたら一番多い40%くらいが関心がないという結果が出たというふうに伝えているんですけども、市長として、新しいサッカースタジアムというのは、場所はまだわかりませんけど、作るべきという考えで今協議会の行方を見ていらっしゃるのでしょうか。

市長 私自身の行政の進め方の基本の部分に関わるんですけども、市民の方から支持を得て、市長ということでさせていただいていますけど、個々の一つ一つの政策について、市長さん何でも好きなようにやっていいというように信任を受けているというところまでは、自分自身思っているわけではないんです。

しかし、自分なりに、これは勝手な整理かも分かりませんけども、信任を受けていると信じているのは、ひとつ、仕事の進め方、行政の展開のしかたについては了解を得ていると自分としては整理しているんです。

なぜかというと、選挙の時にも言ったんですけども、「対話・ビジョン・実行」というこのやり方についてご了解いただく。

そして、個別の点について、その「対話・ビジョン・実行」の考え方を経た上で明確にイエスかノーか教えてくれと、それで市長さんが何を考えているかみんなに言うんだということを何度も言われたんです。

本当にその喫緊の課題として処理しなければいけないというものについては申し上げたりしてやっております。

今後に向けて多くの方々の意見をまずよく聞いて、ご議論いただいて、これからの、大きな施設であれば何十年、市の財産として生きていくわけで、財源はまあ行政が出すかどうか別として、市民の方も出すこともありましょうけども、市の財産として作っていくときに、初めに私の考え方在りきで、それを点検するというようなやり方は、「対話・ビジョン・実行」という自分のやり方からするとちょっと合わないんです。

もちろん、個人的にというかいろいろ考えた上で、これがいいなというようなことは無くはないんですよ。

しかし、それも敢えて皆さんに検証していただくということをやりたいと思うわけです。

ですから、今言われたように、サッカースタジアムを巡って、現在の市におけるあのエディオンスタジアムを、より有効に活用すべきだというご意見があって当然だと思います。

そして、いやいやそんなところ自分は関心なくて、もっと市政については他の関心があるという意見もあっていいと思うんですね。であれば、その関心の無い方々であったとしても、サッカースタジアムについて、エディオンスタジアムをどうするか、あるいは新しいところに作るかというような議論をするときに、「あの議論のやり方は、ちゃんとみんなに説明しながらやっているな。」という、その手続論は納得していただけるような対応をしていきたいなと、自分は思っています。

ですから、もっとしっかりした議論をやり、それをマスコミの皆さま方を通じて、市民にもっともっと公開していただきたいんです。こんな考え方があると。その中でより多くの方々といいますか、市全体としての活力向上とか、今後のありようについていいだろうなと思える状況にきて、そこで私は理由を説明させていただきますけども、「こういうふうにやりたい。」と。

そして、そのやり方を選択する私を評価していただきたいと思うんです。その理由付けです。そういうふうにするということの理由付けが無い段階で、「市長どう思っていますか」っていうのは、なるべくですよ、抑えていきたい。むしろ「こうこうこうで、こういう状況の中で、こういう理由でこうやるんだ」っていうことは言える状況を先に作れないかなと思ってやっているということです。

これは、繰り返しますが、「対話・ビジョン・実行」というやり方を具体化したときに、こうならざるを得ないと思っているんです。

記者 今、現状ではいろんな意見があって・・・

市長 もっと出していただいていいと思うんですよ。もう出し尽くしていただく。

そしてそれら多くの方が、無関心というのは別としても、一定の情報を皆さん得ていただきますね。そして行き渡ったところで、自分はこういう理由でやりたいということをお示しできればなと思います。その局面での決断はいたします。

しかし、もうしばらく、みなさんがしっかりした議論していただく状況を作りたいと思っています。これは大きな選択を迫られているテーマについては、可能な限りそうしていこうと思っています。

参議院議員選挙について

記者 今朝参院選が公示されて、市長は溝手候補の出陣式に行かれて御挨拶もされていましたけど、今回その溝手さんを支持・支援するという理由というのを教えていただけますか。

市長 市長というよりか、選挙ですから個人的な部分と、市政を展開していく上での、二面性があるんですけど、市政に関しては、今の状況下の中で、参議院選に出られて、そして今までの参議院としてのポジションというのを見てまいりますと、次のステージで、国政レベルでしっかりした立ち位置が確保できる見込みがある候補者だと認識していますので、この国政というものが安定しているという状況のなかで、市政と国政との関係を良好に保っていくということを考えたときに、私は溝手さんをご支援するという方向は、妥当なのではないかなというのが一点です。

あとは、プライベートな面ですが、挨拶で申し上げましたが、溝手さんがこの20年、参議院議員になって20年目だというので、その20年を振り返ったら、ちょうど私が役所の中で初めて課長になったときに(私のところに)見えて、法案処理もしていたから、溝手先生はあんまり認識していないけれども、私は議会対策で、広島から来た人だということで、お付き合いをしてきている中で、その後、とりわけ担当の国会で委員会を持つんですけど、委員会の中の筆頭理事というのをやられたときに、法案処理で、いろんな意味でアドバイスなり、ご支援を受けたというところがありまして、いずれの法案もそれこそ無修正で成立したりして、非常に助けていただいたという思い出深い方ですから、こういうところで、恩返しの気持ちも込めてやればいいなというのがあるのが事実であります。そういう二つの面でやりました。

記者 イコール今回の選挙では、自民党を支持するということでしょうか。

市長 自民党はまた選挙の時に、ご支援いただいた党でありますから、ご恩といいますか、それは忘れてはいけないと思っていますから、それはありますけれど、今申し上げたように、首長としては今後の政局の中で、どのように対応するのがいいかというのがひとつ。

それから、個人的な過去のご恩返しということですから、当然、個別に自民党でかちっというのではなくて、今言ったような総合的に考えていいんじゃないかなと思っています。

記者 支持するからにはそれなりにやっぱり自民党の政策なり、今の安倍政権が打ち出しているものを支援しているということは背景にはあるんでしょうか。

市長 もちろんあります。ただ、見ていただいて分かりますけど、溝手先生は例えば憲法の改正については、手続き先行の改正を党として言っているけども、自分としては納得してないということを言われています。

むしろその、自分としては、宏池会としての考え方のようなところの方に共鳴している部分があります。

ただ、党というよりか、個人をキーポイントにして、いろいろ考えられておられるやり方、それがあって先ほど申し上げた、自分が経験した法改正のときなどの物事の考え方については、ある程度納得いく先生であったということですので、そんなところで支援したいなということです。

平和記念資料館の人形の撤去について

記者 人形撤去の話で一点確認だけさせていただきたいんですが、市長が撤去の方針で、今の方針を説明していくというお話をされて、ただもし説明した上で納得してもらえないんであれば、という話もされたと思うんですが、ペンディングという話もされたと思うんですけど、もしその切り取った形のものが必要だとなったときには、人形以外の別な方法で何か見せ方を考える、別の方法を考えられるということでしょうか。

市長 私が思っていますのは、人形というものを展示する(必要がある)というお気持ちは、人形でなければいけないということよりか、いろんな被爆したものを見て、良く理解して自分で想像するという以上に、一目見てその惨状がわかるような設備というか施設が欲しいということを象徴的に言われているのではないかという気もするんです。

皆さんの今までの検討の成果はそうじゃなくて、それをイメージするために必要なものはきっちり用意すると、本当にしっかりしたものを用意して皆さんの中で構成していくということで考えていただく。そして、平和への思いを共有するという議論を展開されてきて、ここに至っているんです。

どちらかというと安易なイメージ共有方法なんだと思うんです。だから、それで試練かもわかりませんけどもやりましょうとされている。私はその努力というのは、本当にあっていいと思っているんです。

しかし、それがないとどうしてもというのであれば、そのイメージを見えるような形で、どこか最終的に要るということになれば、新しいいろんな機材もありましょうから、皆さんの目に見えるような、イメージが出てくるような装置を作ることだってなくはないと思うんです。

だからそこの展示ということに関しての考え方をもう一回よく時間を掛けて、お互い特に(人形が)要るという方と(議論を)やっていただきたいと思うんです。こちらの価値観を共有する中で、イメージを自分でやるということしかないということにはならないと思うんです。もう少し妥協の余地があると思うので、すぐにマルバツじゃなくて、お互いの考え方、新しい資料館のコンセプトについて、よくよく何回か(議論を)やる中で、紹介していただくと。それでも要るかということを(まず)やり尽くしてみてください、そして、最後のところで、どうしてもというのであれば、対応する措置は、無くはないと思っているんです。必ずありますということです。

※ ( )は注釈を加えたものです。