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ページ番号:0000012964更新日:2019年10月21日更新印刷ページ表示

2013年5月17日記者会見「広島市代表団のドイツ・ハノーバー市派遣結果について(帰国報告)外1件」

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市からの発表案件

広島市代表団のドイツ・ハノーバー市派遣結果について(帰国報告)

市長 5月8日から14日まで、本市の姉妹都市であるドイツ・ハノーバー市に、本市代表団を派遣しました。

お手元に資料があると思いますが、1ページの「1 概要」のところですが、この度のハノーバー市訪問は、昭和58年(1983年)に姉妹都市提携を行い、以来、青少年交流や平和をはじめ幅広い分野での交流を重ね、本年度で30周年の節目を迎えることから、ハノーバー市で開催される記念行事等に出席することを目的として行ったものです。

代表団のメンバーは、「2 代表団の構成」のとおり、私と市議会の種清議長、山田議員、ヒロシマ・メッセンジャー2名、及び随行職員3名の、合計8名でした。

主要な用務と成果ですが、まず、5月10日には、(1)の「ア」のとおり、ドイツにおいて文化事業など日独間の交流を行っている独日協会連合会の年次会合が開かれていたので出席し、ドイツと日本の友好の歴史や今後の連携と協力の重要性について理解を深めました。私は、本市とハノーバー市の30年間の交流の実績を紹介するとともに「姉妹都市交流の礎になっている本質は何か」ということがありましたので、その点については、両市の市民が仲良くしていることがベースにあるということを発表しました。

その日は、ハノーバー市のシュトラウフ市長代理、実は前の市長はシュテファン・ヴァイルという方でしたが、今年、ニーダーザクセン州の知事になられたために市長が欠けていて、副市長のシュトラウフ氏が市長代理になっており、その方とハノーバー市議会議員との会談を行い、市議会の構成や選挙制度、市政の課題等、ハノーバー市の状況を詳しく教えていただきました。市議会の議長、議員もおられたので、広島市とハノーバー市の違いなどについても非常に興味深い話ができました。

なお、独日協会連合会年次会合にマスコミが殺到していました。マスコミの興味は、大統領を失職して初めて公の場に出てきて、その場で演説された前ドイツ連邦大統領クリスティアン・ヴルフさんでした。

続いて、3ページの(2)の5月11日をご覧ください。

この日は、まず、ハノーバー国際見本市会場を視察しました。ハノーバー市中心部から南方約9キロメートルの場所にある施設で、展示ホールは26,屋内の展示面積は46万6千平方メートルという、世界最大級の施設です。前日まで「リグナ」という木工林業機械見本市が開催されていて、その片付けの最中でした。この会場で4月に開催される機械工業展「ハノーバー・メッセ」は、見本市の中で最も歴史が長く、最大規模のものであり、5日間の会期で、23万人の来場者があるとお聞きしました。

これを見に行ったのは、広島にメッセの候補地がありながら進んでないということがあって、どんなものか見てこようと思って行きました。戦災跡の復興の過程でできた施設だということを伺い、広島との共通点をここでも痛感しました。

なぜかというと、この施設は1947年に、欧州復興の「マーシャル・プラン」に基づいてできたということですが、その場所が、戦災で焼け残った広大な飛行機の関連工場の跡を整備して造ったということでした。

この見本市会場を運営する会社は民間資本なしで、ニーダーザクセン州、ハノーバー市、隣のブレーメン市、ニーダー(ザクセン州)とハノーバー市でほとんど100%出資して、ブレーメン(市)が0.2%くらい出資しているという経営形態の組織があるということも勉強しました。

また、会場は年間を通じてフル活用されるものではなく、7月、8月中は主要な見本市は開催されない、夏休み状態になるけれど経営は安定しているとのことでした。

次に、ドイツのプロサッカーリーグ、ブンデスリーガ1部リーグで活躍している「ハノーファー96(ゼクス・ウンツ・ノインチッヒ)」というチームのホームスタジアムであるAWDアリーナを視察しました。

これはもうすぐHDIアリーナに名前が変わると言われていて、よく聞くと2002年まで市が経営していて、年間1億3000万円くらいの赤字があったんだけど、金融サービス会社のAWDに運営を任せていました。ところがAWDがだめになって今年の4月からHDIという金融保険会社グループが経営を引き継ぐということで名前が変わるとのことでした。

これも復興の関係で勉強になったんですけれど、このスタジアムがあるところは、敗戦後、市内にあったがれきをためていたエリアで、がれきの山を埋め立てて施設を造ったそうです。

「ハノーファー96」というチームは、創設が1896年ですが、そのホームスタジアムは、戦後、1954年に初めて、がれきの山を埋め立て造った施設だそうで、今ある建物は、2003年に80数億円かけて今回だめになったAWDという会社が、2006年のFIFAワールドカップに向けて造った立派な施設だということも分かりました。

AWDアリーナは、収容人数4万9千人で、ブンデスリーガの34試合を含め、年間40試合が行われているとのことでした。観客動員数をお聞きしたところ、年間観客動員数の平均は4万4500人とのことであり、ヨーロッパでも20位くらいの活気のある施設で、大規模なコンサートなどのイベントにも利用されているとのことでした。

チームの経営状況も聞きましたが、チームがブンデスリーガ1部にいることで、観客動員もこの規模を維持でき、スポンサー料やTV放映権料などで年間収入は66億円から80億円を得ることができている、選手・トレーナーの給料は年間で26億円かかるが、今のところは運営収支の黒字を維持できているけれど、ブンデスリーガ1部から外れるようなことになると赤字になるかも分からないし、市から補助をもらわないといけなくなるかもしれないのというお話も伺いました。

市長 次に5月12日ですけれど、4ページの(3)を見てください。この日は今回のメインとなります、(姉妹都市提携)30周年の記念式典に出ました。市庁舎の中ですが、ホドラーホールという非常にシックな立派な会場で開催されました。

市からはシュトラウフ市長代理、市議会議員の方々、それからシュマルシュティーク元市長、この方は、これはまた余談なんですが、1972年から2006年まで、なんと35年間市長をやった方だという方で、その他多くの市民友好団体の方々、さらには、駐ドイツ日本大使の中根猛氏も見えておりまして、総勢100名出席のおごそかな雰囲気の中での会議がありました。

私自身はあいさつの中で、ハノーバー市が、平和市長会議ができたての1983年頃からこの会議に加盟されていて、そして、1987年から副会長都市として多大な貢献をしていただいているということを紹介しながら、「本市とハノーバーというのは、14,000キロメートルの距離がある、そして国境を別にしているが、それを超えて、これまでも、またこれからも仲良くし、市民レベルの交流をしっかりしましょう、平和を目指しましょう。」ということを述べました。

続いて、私と種清議長、ハノーバー市のシュトラウフ市長代理、さらにドレファーマン市議会議員がここで友好関係を確認するための覚書の署名を行いました。

この署名の中は、「姉妹都市提携の理念、平和確立に向けての貢献、そして相互に尊敬、信頼を深めよう」ということを確認するための文章があり、それを誓ったということです。

ヒロシマ・メッセンジャーに、スライドを使って広島の魅力を紹介してもらいまして、非常に好評で、会場は大いに盛り上がりました。

続きまして、5ページを見ていただきたいと思います。エギディオン教会というところに行ったんですが、これは市役所のすぐ傍で、宿泊したマルティムグランドホテルからすぐのところで、目と鼻の先の所にあった教会なんですけれども、これは第二次世界大戦で爆撃を受け、壊されたままの形で、要するに天井が全然無く、外枠だけは残っている教会ということで、戦禍のシンボルとして残されている教会の跡なんですけれども、そこで平和を祈るセレモニーが行われ、シュトラウフ市長代理、種清議長、山田議員とともに、本市から寄贈しました平和の鐘を鳴らしました。

3回打ち鳴らしましたが、その際3回打つ理由を説明させていただき、私自身は「戦争犠牲者の追悼のために1回と、それから2回目は今生きている我々が平和を祈るため、そして3回目は子どもたちの将来の平和を祈るためにということで、3回みんなで打ちましょう」ということで鐘を鳴らし、その後花輪を捧げ、参列された方々と祈りを捧げるというセレモニーを行いました。

最後に6ページ、まとめですが、姉妹都市提携30周年という節目を迎えました。

そして、この記念式典を契機にしまして、これから両市の友好関係をさらに深める必要があるということを再確認できたと実感しました。

多様な交流が行われているなかで、今回改めてハノーバーがなぜ姉妹都市に選ばれたのかというのを自分なりに得心いたしました。

先ほど申し上げましたように、戦災復興都市という点では共通の点があります。がれきを処理したところ、原爆ドームのような教会が残っているという街の風情、もうひとつ戦争以前のところで、市役所のすぐ南のところにマッシュ湖という大きな湖がありまして、周囲6キロメートルくらいの深さは深いところでせいぜい2メートルということであったんですが、実はこれが人造湖、人工の湖だということでしたが、この湖がなんとヒトラーが公共事業の一環として掘らせた。その辺りは元々湿地だったので、洪水等で水の調整ができないということで、公共事業として池を掘らすと、そういう代物なんです。

非常に綺麗な湖があるということで、都市の再生以前のところからの歴史も勉強になりましたけど、この街が平和を推進するということを願う街だということが分かりましたので、これまで以上に強い絆を持って、この市としっかりやっていこうということを確認したということです。

今回訪問によりまして、シュトラウフ市長代理をはじめ市議会議員の方々、友好団体、とりわけ友好団体としては、独日協会ハノーバー茶道会の会長さんでレナーテ・シャートさんという方とお茶を通じて親交を深めました。それから、独日の友好協会のハノーバー広島友好会、これは広島の国際青少年協会、今、井内さんが代表理事をやっていますけど、こことは元々交流が45年続いているということで、そこで会長のチュルナオさんとか、副会長のセツコ・ベーチェさんという方と非常に懇親を深めることができました。

いろんな意味でのつながりを再確認できて、大きな成果があったと思っています。個人的な信頼関係も構築できたのではないかと思っていまして、関係者の方々にお礼を申し上げたいと思っています。

なお、シュトラウフ市長代理は今年の8月に、平和市長会議総会にも来ていただくということで調整を進めています。

そして、先ほど申し上げた、独日の協会のハノーバー茶道会のレナーテ・シャートさんは10月に20人規模で、この広島に来ていただくということになりました。

相互の友好親善関係をこれから一層深めるようにやっていきたいなと感じました。以上です。

広島市雇用対策協定に基づく事業計画の策定及び就労支援窓口の設置等について

市長 お手元の資料をご覧ください。まず、1の「事業計画について」ですけれども、今年の1月に厚生労働大臣との間で締結しました「広島市雇用対策協定」に基づいて、この5月15日に平成25年度の事業計画を策定しました。概要はお手元にあると思います。第1から第8までということでポイントを並べております。

第1の「生活困窮者の雇用対策について」ですけど、これは就労支援窓口というものを全区役所に設置して、ハローワークと一体的な支援を行うということがポイントです。

第2の「若者の雇用対策」については、新規の大学等の卒業予定者に向けての就職ガイダンスを共催で行うということがポイントです。

第3の「高齢者の雇用対策」については、市のシルバー人材センターの就業支援を、ハローワークで紹介するということをやり、あるいは高齢者の就職・就業に向けた技能講習や面接会等労働局が行う事業等、各種事業がありますので、こういったものを市でも周知していこう、連携関係を深めながらやっていこうというものです。

第4の「子育て中の方の雇用対策」ですが、これは市がやっています母子家庭等就業支援事業という事業内容を、国がやっている施設「しごとプラザマザーズひろしま」と連携して実施する、あるいは、「しごとプラザマザーズひろしま」を利用する方に、市内の保育園の入園状況など、しっかり情報提供してあげて、双方が情報を上手く使いながら、各種就労支援の実を上げられるようにしていこうというものです。

つぎに第5の「障害者の雇用」ですが、これは障害者の合同面接会を一緒に開催するとか、発達障害者に対する関係機関の効率的な支援をやるために、どういう仕掛けにしていけばいいかということを検討していくものです。

第6の「誘致企業等の人材確保対策」ですが、これは本市が企業誘致をやっていくときに、誘致される企業等で、どれくらいの雇用をするだろうかという情報を労働局に提供する。労働局はその企業への求人開拓や職業紹介ということで人材確保をしていただいて、局と市が一緒になって誘致企業に対する雇用の誘導を図るということをやっていこうというものです。

第7の「職業訓練」ですが、これは、元々県がやっています訓練、その訓練をやるにあたっての展開を企画していくというか、協議会があるんですけど、そこに参加させていただきまして、地域のニーズを反映した訓練の設定と言いますか、訓練コースの需要などを市の方から申し出て、訓練計画全体に反映していただくような対応をしていこうというものです。

最後の第8「雇用対策の共同推進体制」ということですが、推進会議を開催する。この会議そのものは、この計画に沿ってやっていく対策をどのようにすれば効果的にやれるかということを議論していくための会議という位置づけになろうかと思います。

続きまして、今申し上げた計画の中で、2つほど少し詳しく説明します。

2の「就労支援窓口の設置」ですけれども、これは先ほどの計画の1番目で掲げています、「生活困窮者の雇用対策」と対応するものです。

まず、昨年度から南区と佐伯区で生活保護受給者、児童扶養手当受給者、住宅支援給付受給者というすでにいろいろ給付を受けている方を対象に、就労支援の窓口を常設しまして、ハローワークと一体的に支援を行ってきているところですが、今後は、この受給者になる前の段階、つまり、受給の相談あるいは申請をする、その段階にある方までを含めて就労支援を行っていこうというものです。

それと、6月18日以降は順次、南区・佐伯区においてやっていたことと同じやり方を6区、巡回による就労支援窓口を開いていくということをやっていこうということで、各施設の設置予定日等については一覧表を作っております。

そんな中でもう一歩進展するのは、西区と安佐南区については、この巡回型からさらに8月19日の段階で、常設の窓口設置に移行していくという予定で展開しようというものです。

最後、「広島市の雇用対策協定推進会議」の開催ですが、これは先ほど申し上げた、第8に掲げる計画の実行としてやるものですけれども、これについてとりわけ構成員についてのご説明をしたいと思います。

ここで労働団体も加わってということになりますが、労働団体とすれば、日本労働組合総連合会広島県連合会広島地域協議会の久光議長という方を構成員とします。それから、経営団体としては、広島県経営者協会の西川会長、広島商工会議所の深山会頭、広島経済同友会の永野代表幹事、行政機関としては、広島労働局の水野局長、広島県の湯崎知事、そして私とこういう構成を考えています。

この会議では、事業計画の具体的な取組方針や内容についての議論を行っていくということになりますが、第1回目の会議を6月中旬に開催する予定です。

記者 今回の取組の第1から第8までは、いずれも初めてのものですか。

市長 こういう形でやるのは初めてですね。まとめてやるのは。

記者 一部もうすでに実施しているようなものもあるということですか。

市長 窓口はですね。

記者 それ以外は初めてのもの(ですか)。

市長 そうですね。お互いに職分を守りながら連携してやるということを、意識的に、明示的にやるということは初めてになります。

記者 中でも特に、大臣と協定を結んだからこそ今回できそうだというような取り組みというのはどのあたりになるのでしょうか。

市長 国・県・市という行政展開が、本来は俗に言う縦割り行政という、県の役割、国の役割、市の役割はこの領域ですよということを決めていますから、特段のアクションをしなければ、それなりに動くようなシステムになってるんですけど、それを横串を通すという観点でやると(いうことです)。

横串を通すといっても、具体的にどうするかとなると、それぞれの行政の指揮監督権を持っている方が、こことここについて、こういう形での横串を通す、つまり連携するとか、情報のやり取りとか、仕事の段取り感、こういったものを調整しましょうということを了解しないと担当者は動けません。

大臣と協定を結ぶことで、各窓口の具体的な作業対応において、それぞれの組織間での情報交換と、それから一連の行動事業計画についてすり合わせができるということになったと思うんですね。そういう意味では大臣との協定があって初めてこういった一連の動きをまとめてご紹介できるようになったと思います。

記者 逆に言うと、協定が無いとこういう情報の交換とかそれすら今までできなかったと。

市長 出来ないというか、やらずにバラバラで、後は市民対応で、利用される方がこうでないですかと言ったら、それは窓口は向こうに行ってご相談くださいという案内をしていたと思うんです。それを、そういうことを言わずに、そこで我々がご紹介しますよとかいう対応になるんじゃないかと思います。

市政記者クラブからの質問

平和宣言について

記者 今年の平和宣言の関係でお聞きしますが、長崎市の方で今年の平和宣言で、NPTの準備委員会で核兵器の非人道性に関する共同声明に日本政府が賛同しなかったことに対して、政府を非難するような文言を盛り込むことを検討するということで、田上市長も前向きの姿勢を示されておりますが、松井市長のお考えをお伺いしようと思います。

市長 私自身は、田上さんと少し違うかも分かりませんね。共同声明への政府の対応については、自分もジュネーブでやる中で、確かに今回の対応については賛同しないという結果になりましたけど、今後の対応については相当前向きな発言もしていただけるような局面もあったと思っていまして、共同声明参加の可能性も見えてきたと思うんですね。

ですから、それをもっと、可能性を高めると言いますか、そういう状況設定をしていく必要があるんじゃないかなと私は思っています。そういう視点で、共同声明参加の可能性を確実なものにするために、平和宣言を使うということはあってもいいんじゃないかなと思います。

非難するとかというのとニュアンスが違うんですけど、とにかく前向きにやるという気が起こっているんだったら、それを確実なものにしようという形で、非難じゃなくてどう言いますかね、推奨するとか、ほめ上げてでもやるように促すというようなことを平和宣言で言及するかどうかということを、被爆体験談の懇談会をやっていますよね、ああいう場でちょっとご紹介したい、皆さんとちょっと検討するということがあってもいいかなと思います。

記者 それはだから、共同声明について賛同してくださいという前向きな・・・

市長 もっとポジティブに言えるような仕掛けがあればなと思っています。それを被爆体験談の懇談会でも相談して、どうしましょうかということをやると思います。

陸橋等からのコンクリート片落下事故と今後の対応について

記者 先週から、市関連の橋からコンクリート片が落下する事故が相次いでいますが、それについての受け止めと、長期的な対策を含めどのようにお考えかを教えてください。

市長 橋の落下は、(私が)ハノーバーに行っている間に起こっており、非常にショッキングな出来事であったと思います。ただ、結果として今までも人災に至っていないと言いますかね、いろんな事故が起こっているんですけど、そういう意味では多少救われたなという思いがあります。

これは特に市における、とりわけ橋の方に限定いたしますと、戦後、復興期でいろんなところで広島として必要な公共財を造り、その年月が相当経ってきていて、それらについての維持管理ですね、それをどうするかという問題が一般論として分かっていた中で、その一般論が各論として、市としてちゃんとやっていたかどうかということが問われるような事態が本当に現実化したという状況だと思っています。

それが現実化する過程の中で、たまたま重大な事故などが起こっていないという意味では、天の啓示というか、救われたなということですから、これを契機に、今まで公共財が古くなったものについて維持管理をどうするかと言っていた総論をもう一度、各論ベースにしっかりブレークダウン(分析)して考えなきゃいけないかなと思うきっかけになったと自分は感じています。

一連の新聞発表などの担当部局のやり取りを見ていましても、また、私が直接職員からいろいろ話を聞いていく中で、どちらかというと、大規模な、機能維持という視点の方に力を置いて物をチェックするということをやっていたように思います。

しかし、機能維持はもちろん重要ですけども、その機能を維持している施設群が周りに与える影響ですね、ちょっとした損傷は見えたけど、機能は維持できているから、しばらく置いておくかというような気持ちで今までの物事の点検にもし当たっていたとしたら、それも根底から改めなきゃいけないと、むしろ公共財の機能維持プラスそれが持っている、いろんな他に与える影響とかも考えて、有り体に言えば、市民目線ですね、「これって本当にこのままでいいんだろうか」というような目線で、いろんな物を点検していくということをやっていかないと大変なことになるということが今回分かったということです。

それと、そういう対応をするには、最終的には予算ということが当然伴うわけですが、少なくとも今年度予算については、今言った状況ですから、きちっと対応するだけの予算を組んでいない、一般的な管理維持経費で組んでいますからね。

今申し上げた事象が起こって、それに対するその点検方法とか対応方法を早急に講じなきゃいけないということになりますので、まず必要な対応をやることと、そして予算が足りなければ、年度内で補正予算でも組んでやっていくという方向で物事の取り組みをしていきたい。

緊急点検を早急にやるという考え方に立ってどこまでできるか、そして点検の過程で必要となった補修は早急にやるという考え方でもう一度、関係の施設群の点検をやってくれということを指示したつもりです。ですから、必要になる予算は、その中で年度内でも対応していくということです。

そしてやり方として、早急に着手して、だらだらやるわけにいきませんからね、年内、遅くとも年度内に、緊急点検をやって必要な対応がとれるような方向で取り組んでほしいと今思っています。

記者 もう一つこの件で、どちらかというと結果的に今までの点検方法は甘かったのかなと言わざるを得ないと思うんですが、点検方法について、広島市の点検方法というのは、国の基準と比べると緩いんですけども、それについての見直しというのも考えられるんでしょうか。

市長 もし外から見て、大きな機能さえ点検できれば、という視点で甘いという評価を受けるようなものであるとすれば、むしろその施設がもし破損・損傷したときに、利用する方あるいは周りへの影響を受けるものが、どれほど甚大か分かりませんから、そういった点までも含めて点検するという、点検方法もきちっと見直した上でやるということも大前提になると思います。

記者 先ほど市長が年内にも、遅くとも年度内に緊急点検を終わらせるということをおっしゃったんですけれども、その対象の橋の本数は何本ですか。全部で重要橋といっても690あると思うんですけど、今対象となっているのが135という数字になると思うんですけど。

市長 そうですね。だから、今申し上げた基本の方針の中で、早急にやっていかなきゃいけない。しかし、全部をいきなりというのは実務的に無理となると、次に出来上がった橋の古さと言いますか、そういうものを基準にしながら、古いものを優先させて早急にやっていき、それで作業量を見て年度内に収まるかどうかと、それに必要な予算計上をすると、そういうふうにやります。

それから新聞記事(にもありましたが)、今日もそれで職員に聞いたりすると、行政間の引き継ぎがあったりして、書類でいついつできたかどうか分からない、建設日が確定できない施設群もあるということも言っていますので、それだって別に書類に書いてないから分からないじゃなくて、その橋を見て、周りの道路の接合状況とかいうことから見れば、新しいか古いかは大体想像が付くわけですね。

そうすれば、そういう不明なものはざっと見て怪しければ、まず古い方の分類に入れて早急にそれを点検する、そういう必要な橋が何本くらいあるかということをまず出してもらって、それを年内あるいは年度内にやっていく、そういう手順でやりたいと思います。

だから一見して古くなっているなと、機能構造云々よりか、いろんなところに損傷・破損があったりするなというのがあれば、そういった橋を優先的に点検して直す方法をどうするかと、補修をどうするかということを考えるというやり方で取り組んでもらいたいと思います。

記者 つまり対象の橋というのは、まだ、市長のおっしゃっていた考え方に基づく点検による年度内もしくは年内に終わらせる、その対象の橋はまだ決めてないけれども、まずは古いと見られるものから着手するという考え方(でしょうか)。

市長 それでどうなるかは、(どのような橋から点検を行うのかを)出してもらって、確認してゴーサインを出すということですね。とりあえず今方向性までしか吟味できる状況にないので、数をどうしろというところまでは出せないですね。そういうふうに考え方を整理したいと思っています。

記者 それともう一点。市長、先ほどのお言葉の中で、(市長が広島に)おられなかった時の事故ではあるんですけども、天の啓示というか、人への影響がということをおっしゃってたと思うんですが、ただそうは言っても、車の上に落ちた人には被害があったわけで、それは救われたというふうにはちょっと語弊がある気もするんですけど。

それでおっしゃることはわかるんですけど、ただその中で、市民に対して、こうした老朽化したインフラが今のように迷惑をかけているような状況、これに対してはどうお考えですか。

市長 それは先ほど申し上げたように、一般論として出来上がった施設群が経年劣化するということは分かっていながら、その経年劣化に対応する現状確認が、必ずしも用意周到にできていなかった。そういう結果として先ほど申し上げたように、大きな障害は起こってないと言いながら、実際に利用者、関係する方々に被害が出るようなことは起こっているわけですから、その点については深く反省しなければいけないと思います。ですからそれを今後生じることのないような対応策を講じるという中で、市民の方に理解していただくということをやっていきたいなと思います。

記者 それと仁保橋の公表が、実態把握から一日超えている。市ではこういったことが相次いでいるのに、どうも危機管理が甘いんじゃないか。そこらへん、市民の不安を招く、疑心を招くような感じになる。その点に対しての陳謝をお願いしたいのと、もう一点、(今回は)橋だけの話になってますけど、橋に加えて、インフラには道路であったり、下水管、いろいろありますけど、そこら辺についてはどういうふうに対応されますか。

市長 前者の方から申しますと、事実経過を担当の方に確認いたしますと、確かにこういったものについての問題事象が発生した時に市民に対する情報伝達について、自覚と言いますかね、問題意識の欠けた部分があって公表等が遅れたという点、事実があるという、この点についてはお詫び申し上げたいと思います。

今後は本当に皆様方にいろんな影響を生じる可能性があるわけですからね、発見したら直ちにお示しし、それに対応するための対策をどうするんだということを示せるように、それが迅速にできるように、今後やっていきたいと思います。

あとそれ以外、もろもろの公共財、先ほど公共財ということで言ってますけど、確かに全てにわたって同じようなことが起こりうる可能性があります。それは実は議会等でも言われてきているところでありまして、下水道施設しかり、道ですね公共道路もしかりで、それらをいわゆる公共財を含めて、建物もそうなんですけどね、それらこれから維持管理していく必要がある一連の公共財についてどういうふうにどういう順番でって言いますか、先ほど申し上げた古いものからということと、それから本当に傷みが激しいものからっていうようなもの、それらを総合的にやっていくということを今やってきております。

そういう中で、今回改めてというのは、ややもすれば基本的な機能維持という観点での点検ということでどうも考えてきていたきらいがありますので、それプラスそれについての損傷とか利用者目線で、あるいはその施設に近隣するいろんな施設群への影響とかも考慮して、より丁寧な点検をするということをやるという新しい目線を入れてしっかりやってきたいなと思います。

記者 一つ求めたいんですけど、いろんなインフラを整備していく中で、こういう老朽化が進んでいって、先ほどおっしゃられるように道路や橋(について)。いろんな調査をしたら、(その結果を)詳らかに開示してもらいたい。ここら辺について結果をどれくらいまでにまとめていきたいとか、それをどういうふうに開示していくか。それは危険に対する周知だと思うんですけど。その点について、どのような開示をしていく姿勢ですか。

市長 まず個別に開示するということが、どこまでできるかということは、ちょっとよく考えなきゃいけないという気がしています。個別具体的に検証しますけども、それらのどっちかっていうとこれまでは総量とか、全体はこれくらいあって、こんな問題がありますよっていうのをやっていましたけど、(市民の)関心事は自分の身の回りにある公共財がどうなっているんだろうということがむしろ重要課題ですから、そこをお示しするということの方が確かに重要だという気はするんですけど。

ただそうするとそれについてどういう手当てをするか、いつまでにやるかっていうようなこともワンセットでお示しするということをやらないとかえって疑心暗鬼を招きますよね。

そうするとその個別の措置等について、相当丁寧にやるということまでも含めてやろうとすると、次の作業としてそれに伴う予算措置をどうするかっていうような作業工程も入ってきますので、一回担当の部局にその辺のところまで指示して、シュミレートして、どういうふうに情報提供するのが行政実務上、実行可能なものなのかという視点と、それから市民、それらに対して関心のある方々に対して、安心した情報を与える意味でどういう形で出すのがいいのか、もうちょっと検討させていただきたいんですね。ここで簡単に、こうこうこうですという類(の話)じゃないという気は直感的にします。

市の観光振興について

記者 市の観光振興についてお願いします。菓子博は先日閉幕しましたけども、今度、JRデスティネーションキャンペーンも7月から始まります。これは主体はJRグループにはなるんですけども、ビッグイベントが2つ市内、周辺地域で続くというところ、このあたりの事業を、どう市の観光施策の方に生かしていくか、あるいはどう連携づけていくかといった(ことについて)お考えがございましたらお願いいたします。

市長 菓子博は当初の入場者数目標を超えるというような盛況でありましたし、運営についても、平日を含めて多くの方に来ていただけるということで、市内、とりわけその施設(会場)を中心とした近隣のエリアについても、活力・にぎわいに非常に貢献するということがあったというのを実体験できたわけです。

これから今言われたデスティネーションキャンペーン、これは広島県下全域を対象としたある意味でのイベントというか、そういうものになるわけですけども、そんな中で市域における活性化ということに必ずプラスになると思いますので、まず県市連携をしながら、それからJR等との連携を深めて、確実にわが市に多くの方が来ていただき、それから長期滞在していただき、市内のいろんな施設群を利用していただくために、そして市での観光資源の開発をこの際、今までもやってきていますけどね、多くの方が来るという目線で、もういっぺん点検するというようなことをやる中で、大いに役立てていきたいなと思っています。

※ ( )は注釈を加えたものです。

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