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ページ番号:0000040057更新日:2020年1月15日更新印刷ページ表示

令和元年第2回教育委員会議(6月定例会)議事録

令和元年第2回 広島市教育委員会議議事録

 令和元年6月10日(月曜日)、令和元年第2回広島市教育委員会議(定例会)を教育委員室において開催した。

1 開会及び閉会に関する事項

 開会 午前9時30分
 閉会 午前10時46分

2 教育長及び委員の出席者

 教育長 糸山 隆
 委員 井内 康輝
 委員 秋田 智佳子
 委員 伊藤 圭子
 委員 西 敦子
 栗栖長典委員は欠席

3 事務局等の出席者

 教育次長(総務部長事務取扱) 荒瀬 尚美
 青少年育成部長 長谷 冨美
 学校教育部長 森川 伸江
 指導担当部長 野間 泰臣
 教育センター所長 松浦 宰雄
 総務課長 山越 重範
 指導第二課長 松浦 泰博
 特別支援教育課長 山領 勲

4 傍聴者等

 なし

5 議事日程

 議題1 広島市立学校児童生徒数等(令和元年5月1日現在)について(報告)
 議題2 広島市立高等学校の通学区域に関する規則の一部改正について(議案)
 議題3 令和2年度広島市立高等学校及び広島市立広島中等教育学校入学者選抜の基本方針について(議案)
 議題4 令和2年度広島市立広島特別支援学校高等部入学者選考の基本方針について(議案)
 議題5 広島市教育委員会指定管理者指定審議会委員の任命について(議案)【非公開】

6 議事の大要

糸山教育長

 ただ今から、令和元年第2回広島市教育委員会議定例会を開会いたします。
 栗栖委員が所用により欠席となりますが、定足数を満たしております。
 本日の議事録署名者は、井内委員と伊藤委員にお願いします。
 それでは日程に入ります。
 本日の議題は、お手元の議事日程のとおりです。
 本日審議予定の議題5につきましては、広島市教育委員会会議規則第5条第1項第5号「附属機関の委員の委嘱及び任命に関すること」に該当することから、会議を非公開としたいと思いますが、御異議ございませんか。
 (異議なし)
 異議なしと認め、議題5については非公開として審議することに決定しました。
 それでは、議題に入ります。
 まず、議題1「広島市立学校児童生徒数等(令和元年5月1日現在)について」を議題とします。
 本件は報告案件です。内容について、総務課長から説明をお願いします。

総務課長

 それでは、議題1「広島市立学校児童生徒数等(令和元年5月1日現在)について」説明させていただきます。
 (資料の)2ページを御覧ください。
 まず、1の幼稚園です。
 左の令和元年5月1日現在の欄を御覧いただきますと、園数19園、園児数839人、学級数44学級となっています。右の増減の欄のとおり、前年同期に比べ、園児数は150人、学級数は2学級、それぞれ減少しています。
 次に、2の小・中学校です。
 小学校につきましては、学校数142校、児童数65,817人、学級数2,586学級となっています。前年同期に比べ、児童数は234人減少し、学級数は6学級増加しています。児童数の減少は、卒業生に相当する昨年度の6年生に対して、入学生の数が185人下回ったことなどによるものです。これに対して、学級数は増加していますが、これは、通常の学級が17学級減少した一方、特別支援学級が23学級増加したことによるものです。
 中学校につきましては、学校数63校、生徒数27,927人、学級数951学級となっています。前年同期に比べ、生徒数は157人、学級数は1学級、それぞれ減少しています。生徒数の減少は、卒業生に相当する昨年度の3年生に対して、入学生の数が167人下回ったことなどによるものです。
 次に、3の高等学校です。
 全日制につきましては、学校数6校、生徒数5,214人、学級数137学級となっています。前年同期に比べ、学校数は1校、生徒数は112人、学級数は5学級、それぞれ減少しています。学校数の減少は、広島中等教育学校への移行に伴う安佐北高等学校の廃止によるものです。
 定時制につきましては、学校数3校、生徒数625人、学級数10学級となっています。生徒数は、前年同期に比べ142人増加しています。これは、昨年4月の広島みらい創生高等学校の開校に伴い、広島工業高等学校の定時制及び大手町商業高等学校において、昨年度から新たな生徒の募集を停止した一方、広島みらい創生高等学校のフレキシブル課程平日登校コースにおいて、それを上回る生徒が入学したことなどによるものです。一方、学級数は、前年同期に比べ、5学級減少しています。これは、広島みらい創生高等学校については、学級単位の編成を行っていないため、学級数の増加はない一方、広島工業高等学校の定時制及び大手町商業高等学校については、募集停止に伴い学級数が減少したことによるものです。
 通信制につきましては、学校数1校、生徒数516人となっています。生徒数は、広島みらい創生高等学校の学年進行に伴い、(フレキシブル課程)通信教育コースの入学生が増加したものです。学級数は、先ほど申し上げたとおり、学級単位の編成を行っていないため、計上はありません。
 なお、高等学校の学校数を計10校としていますが、広島工業高等学校は全日制及び定時制に、広島みらい創生高等学校は定時制及び通信制に、それぞれ計上していますので、実数としては8校となります。
 次に、4の中等教育学校です。
 学校数は、広島中等教育学校の1校であり、生徒数699人、学級数24学級となっています。広島中等教育学校につきましては、平成26年4月の開校から、本年度で6年目を迎え、全学年がそろったことなどにより、前年同期に比べ、生徒数は114人、学級数は4学級、それぞれ増加しています。
 最後に、5の特別支援学校です。
 学校数は、広島特別支援学校の1校です。
 このうち小学部につきましては、児童数161人、学級数42学級となっています。前年同期に比べ、児童数は15人、学級数は4学級、それぞれ増加しています。
 中学部につきましては、生徒数116人、学級数25学級となっています。前年同期に比べ、生徒数19人、学級数は3学級、それぞれ増加しています。
 高等部につきましては、生徒数283人、学級数43学級となっています。前年同期に比べ、生徒数が1人減少しています。
 学校全体では、児童生徒数560人、学級数110学級となっています。前年同期と比べ、児童生徒数は33人、学級数は7学級、それぞれ増加しています。
 説明は以上です。

糸山教育長

 ただ今の説明について、御質問等がありましたらお願いします。

井内委員

 小学校の学級数が増えたのは、特別支援学級が増えたからなのですね。

総務課長

 はい。

井内委員

 特別支援学級は、どのくらいの(数の)小学校に在って、1学級に何人くらい(児童が)居るのか、教えていただけますか。

総務課長

 すみません。資料が手元に無いので、お答えすることができません。

井内委員

 今年度ではなく、平成30年5月1日現在についてはどうですか。

総務課長

 はい。平成30年5月1日現在では、設置校が135校で、学級数が361学級になっています。今年は384学級です。

井内委員

 それでは、特別支援学級は23学級増えたのですね。増減のところが1学級おかしいような気がしたので。

教育次長

 特別支援学級は23学級増えています。そして、通常の学級が17学級の減です。

井内委員

 差引きで6学級増えているのですね。

教育次長

 はい。そういうことになっています。

井内委員

 135校ということになると、ほとんどの小学校にあるということになりますね。平均すると、(1校当たり)3学級くらいですね。そう理解していいですか。

教育次長

 平均するとそういうことになりますが、(自閉症・)情緒障害であったり、知的障害であったり、様々な状況によって分かれます。

井内委員

 総体的に見て、ニーズはどんどん増えているという理解でいいですか。

教育次長

 はい。

井内委員

 (特別支援学級の)学級数は、これからも増えていく可能性があると考えていますか。そこは、分かりませんか。

教育次長

 はい。

井内委員

 特別支援学校との役割分担がいつも議論になりますが、保護者のニーズからいえば、小学校、中学校は通常の学級に入れたいという方が多いと理解しているのですが、そうでもないのですか。

教育次長

 障害の重さなどによって、それぞれだと思います。特別支援教育課には特別支援教育相談員も居ますので、保護者のニーズと子どもの状態、通学できるかどうかなどの(子どもを)取り巻く環境、そういった様々な要因によって、地域の学校に行くのか、特別支援学校の小学部、中学部に行くのかについて、最終的な判断をしていくという状況だと認識しています。

井内委員

 教員の養成に当たっては、そういうことを十分に見越してやっていますか。特別支援教育の専門課程をきちんと履修しておられる方は、少しずつは増えているという理解でいいですか。

指導担当部長

 (特別支援学校教諭)免許状がない者でも特別支援学級を担当することはあるのですが、井内委員がおっしゃったように、専門性も身に付けてもらわないといけませんので、免許状を持っていない教員については、特別支援学級を担当する際に、(免許状を取得するために必要な単位を)大学(の認定講習)で修得し、免許状を取ってもらうことを奨励しています。

井内委員

 そういう措置も取っているのですね。取りあえず、免許状がなくても就任されて、仕事をしながら免許状を取っていただくというような取組を行っているということですね。

指導担当部長

 はい。

井内委員

 はい、分かりました。ありがとうございます。

伊藤委員

 特別支援学級ですが、中学校の方も、やはり同じように(学級数が)増加しているのでしょうか。教えていただけますか。

総務課長

 はい。中学校は平成30年が132学級、今年が137学級で、5学級増加しています。

伊藤委員

 (中学校では、)大体一つの学校に一つの特別支援学級があるのですか。

総務課長

 そうですね。無い学校もございますが、1学級、場合によっては2(~4)学級という状況になっています。

伊藤委員

 昨年と比べて、5学級増加しているということですね。

総務課長

 はい。

伊藤委員

 はい、分かりました。

糸山教育長

 数字の確認をさせてください。高等学校の全日制が5学級減少している要素と、生徒数も減少している要素と、先ほどの(総務課長の)説明の中で、高等学校の定時制の生徒数が142人増加と言われた気がするのですが、そこの(数字の)確認について、教えてもらえますか。

総務課長

 高等学校の全日制については、安佐北高等学校が廃止になり、広島中等教育学校が全学年そろって、後期課程の学級数が12学級になりました。

糸山教育長

 安佐北高等学校は何学級あったのでしょうか。安佐北高等学校の学級数の方が(広島中等教育学校の増加した学級数よりも)多いというのは考え難いので。

総務課長

 平成30年度の安佐北高等学校は、学級数は3学級、生徒数は78人でした。

糸山教育長

 そうすると、それ以外の2学級は、どこがどうなったのですか。(高等学校の)全日制の学級数が、5学級減少しているのは、どういうことなのですか。

総務課長

 舟入高等学校の定員が減ったことがあります。

糸山教育長

 それが1学級ですね。もう1学級、全日制の学級数が減っています。広島中等教育学校の学年進行と数字が合っていないのですが、ここはどうなっているのですか。

総務課長

 舟入高等学校が2学級減っています。

指導担当部長

 定員減は1学級なのですが、恐らく(他の)学年で学級数が減ったところがあるのだと思います。

井内委員

 舟入高等学校の定員は何人減ったのですか。

指導担当部長

 舟入高等学校の定員は40人減ったのですが、昨年度の学級数と今年度の学級数に、2年生と3年生のところに違いがあって、もう1学級減っているということです。それで、2学級減っています。

糸山教育長

 数字に間違いはないということですね。(舟入高等学校は)1学級40人を減員しただけなのに、なぜ2学級減少したのか、会議中に調べていただいて、またお願いします。
 井内委員と伊藤委員から特別支援学級についてのお話がありました。
 (広島)特別支援学校高等部の増築については、以前、御説明しておりますが、御覧いただくように、小・中学部の児童生徒数もまだずっと増えている状態ですので、こちらの方も、もうかなりパンク状態となりつつあるという現状があります。
 それでは、本件については、この程度にしたいと思います。先ほどの件は、後ほど、説明をお願いします。
 それでは、次に、議題2の議案第8号「広島市立高等学校の通学区域に関する規則の一部改正について」を議題とします。
 本件は審議案件です。内容について、指導第二課長から説明をお願いします。

指導第二課長

 それでは、議題2「広島市立高等学校の通学区域に関する規則の一部改正について」説明いたします。
 まず始めに、改正に至る経緯について説明したいと思いますので、6ページを御覧ください。「沼田高等学校普通科(体育コース)について」説明いたします。
 1の経緯につきましては、(1)普通科体育コースは、平成2年度に「魅力ある市立高校づくり」の一環として設置され、(2)平成18年度に、市立高校の現在の学校規模及び学力水準を維持するとともに、生徒の多様なニーズに対応した魅力ある高校づくりを推進するため、通学区域を広島市内全域から県内一円へと拡大し、(3)平成26年度には、自宅からの通学が難しい優秀な生徒の入学環境を整えるために、寄宿舎を開寮しました。(4)平成29年度に開催した沼田高等学校将来構想検討会議におきまして、当該コース活性化に向けた取組として、入試制度改革(県外からの生徒受入れ)の提案がありました。
 2の課題につきましては、卒業生がオリンピックや国際大会で活躍するなど、体育コースとしての一定の成果を収めている一方で、全国高等学校総合体育大会出場者数は減少しており、十分に全体の競技力向上を図ることができていない状況にあります。
 1,2を受けた3の検討結果につきましては、県内外から入学する生徒を切磋琢磨(せっさたくま)させることにより、全体のレベルアップを図り、全国や世界で活躍する人材を育成するため、令和2年度入学者選抜から、県外からの生徒の受入れを特例として認めることとしたいと考えています。
 ここまでが、改正に至る経緯についての説明です。
 それでは、3ページにお戻りください。
 1の改正の理由につきましては、沼田高等学校普通科(体育コース)において、全国や世界で活躍する人材を育成するため、所要の改正を行うものです。
 2の改正の内容につきましては、沼田高等学校普通科(体育コース)の就学希望者のうち、当該就学希望者の保護者の住所が広島県外であるものであって、教育委員会の許可を得た者は、当該高等学校に就学することができるよう定めることとしています。
 3の施行期日につきましては、公布日としております。
 4の公布文につきましては、4ページを御覧ください。
 附則第1項として、この規則は、公布の日から施行することとします。
 附則第2項として、この規則は、令和2年4月1日以後に就学する者から適用し、同日前に就学する者については、なお従前の例によることとします。
 現行改正比較表につきましては、5ページを御覧ください。
 下線部について改正したいと考えております。第5条中「特別の事情がある者であって」を「次の各号のいずれかに該当する者であって」に改めます。また、同条に「(1)特別の事情がある者」、「(2)広島市立沼田高等学校普通科(体育コース)の就学希望者のうち、当該就学希望者の保護者の住所が広島県外であるもの」を加えたいと思います。
 以上で説明を終わります。御審議のほど、よろしくお願いいたします。

糸山教育長

 それでは、審議に入ります。
 ただ今の説明について、御質問、御意見等がありましたらお願いします。

井内委員

 (6ページの2の課題のところで、)全国総体の出場者数が減少していることを挙げておられましたが、一般論として思うのは、例えば、高校野球を見ていると、有名校で実力も高い学校であれば、県外の中学校からもどんどん入学してきますよね。学校とすれば、それでチームが強くなって、全国優勝でもすれば、学校の知名度が上がるというようなことも期待しているのではないかと思いますが、果たしてそれが正しい在り方なのかということに、私自身は疑問を持っています。地元の子が頑張ってチームを強くして、優勝までもっていくというのが、本来の姿ではないかと思います。県外の有力な中学校の選手をピックアップしてきて、まるでプロ野球のスカウトのように集めてきて、果たしてそれが子どもたちのためになるのかということに疑問を持ちます。
 そこで質問ですが、沼田高等学校の体育コースでは、どの種目がターゲットになるのですか。どの種目にそういう目算があって、このような提案をされているのですか。また、(県外からの)希望者がどのくらいおられるのかということも、具体的にお伺いしたいと思いますが、どうでしょうか。

指導第二課長

 まず、この度の規則改正につきましては、県外から有力な生徒を沢山集めて、それで体育コースを強化しようという考え方ではございません。募集しようと考えている人数につきましても、体育コースの定員は40人ですが、その10%以内、4人以内を考えております。
 種目につきましては、選考実技種目というのが、陸上の長距離、女子水泳、サッカー、剣道、柔道、女子バレー(ボール)の6種目あるのですが、この6種目全部というわけではなく、各種目一人以内を複数年にわたって入れることで、どの種目にもある程度有力な選手が一人ないし二人居るような状況を作り、広島の子どもたちと切磋琢磨させることで、広島の子どもたちの競技力の向上につなげていきたいと考えています。

井内委員

 具体的に、これまでに、沼田高等学校(の体育コース)へ来たいという(県外からの)希望者がおられたのですか。

指導第二課長

 沼田高等学校の体育コースへ進学を希望する(県外の)生徒から、例年4,5件の問合せがございます。募集人数とも合致すると考えております。

井内委員

 中国地方や四国地方からですか。

指導第二課長

 そうですね。中国地方や、あるいは関東からも(問合せが)あったと思います。

井内委員

 関東から広島の沼田高等学校というのは、何か事情があるのでしょうか。どの種目なのですか。もっと近い所で強い学校がありそうな気がしますが。

指導第二課長

 そうですね。全国大会の実績等で情報が入るのだろうと思うのですが、関心を示してもらっております。

井内委員

 (学校訪問で)女子バレー(ボール)を見せてもらったのですが、すごいなと思って見ていました。サッカーも強いですしね。
 先ほど言いましたのは、少し懸念を持ったからです。ただ、おっしゃったように(定員の)10%以内にとどめるということでしたら、本当に数人ということですので、スカウトしたりということではなくて、本当に(入学)希望を持っておられる子に限定するという理解でいいですか。

指導第二課長

 はい。おっしゃっていただいたとおりです。県外の生徒で固めて強化するという考え方ではございません。

井内委員

 はい、分かりました。

秋田委員

 特に異論はないのですが、例えば、基町高等学校の普通科普通で、東広島市などから通っている人は、(規則の)第5条で来られているのですか。第3条に「広島市内全域とする」と書いてあるので。別表(第3条関係)では、普通科創造表現コースなど、いろいろなコースが書いてありますが、普通科普通の人も(市外から)通っていらっしゃいますよね。その人たちは、第5条の「特別の事情」で許可を得て通ってらっしゃるのですか。

指導第二課長

 いいえ、そうではなくて、基町高等学校の普通科普通でいうと、広島市内全域が学区になっておりますが、広島県内でしたら、学区外からも定員の30%以内は受け入れることになっておりますので、その枠で入ってきております。

秋田委員

 この規則のどこに当たるのでしょうか。(5ページには)第3条の第2項、第3項が省略されているので、ここに書いてあるのでしょうか。
 私は、(学区が)広島市内となっているとは知らなかったので。いろいろな所から通ってらっしゃるので、素朴な質問です。

指導第二課長

広島市立高等学校の通学区域に関する規則の附則の中に、(資料には)記載していないのですが、「高等学校の全日制の課程(中略)における選抜(【1】)及び選抜(【2】)の実施に当たり、当該課程の入学定員に対し、当分の間、100分の30の範囲内(中略)で、保護者の住所が学区に属さない場合であっても、広島県内に住所を有するときは、当該高等学校へ入学すること(中略)を認める。」とあり、その規定に従って入学していると考えられます。

秋田委員

 第何条ですか。

糸山教育長

 本則ではなく附則です。資料では省略してあります。

秋田委員

 分かりました。
 情勢に応じて、その附則を変えて、割合を変えたりもしてきたのですか。

指導担当部長

 これは、県とそろえて実施しておりますので、割合はここ最近は変えておりません。

秋田委員

 分かりました。

糸山教育長

 それでは、お諮りします。議案第8号「広島市立高等学校の通学区域に関する規則の一部改正について」、原案どおり可決することに御異議ございませんか。
 (異議なし)
 異議なしと認め、本件は原案どおり可決することに決定いたしました。
 次に、議題3「令和2年度広島市立高等学校及び広島市立広島中等教育学校入学者選抜の基本方針について」を議題とします。
 本件は審議案件が3件となっています。
 議案第9号「令和2年度広島市立高等学校(広島市立広島みらい創生高等学校を除く)入学者選抜の基本方針」、議案第10号「令和2年度広島市立広島みらい創生高等学校入学者選抜の基本方針」、議案第11号「令和2年度広島市立広島中等教育学校入学者選抜の基本方針」の3件です。
 内容について、指導第二課長から一括して説明を受けた後、審議を行います。指導第二課長から説明をお願いします。

指導第二課長

 それでは、議題3「令和2年度広島市立高等学校及び広島市立広島中等教育学校入学者選抜の基本方針について」説明いたします。
7ページを御覧ください。
 議題3につきましては、「令和2年度広島市立高等学校(広島市立広島みらい創生高等学校を除く)入学者選抜の基本方針」、「令和2年度広島市立広島みらい創生高等学校入学者選抜の基本方針」、「令和2年度広島市立広島中等教育学校入学者選抜の基本方針」の3件について、御審議をお願いいたします。
 各学校におきましては、この基本方針に基づいて実施方法を定め、入学者選抜を行うこととなります。
 それでは、8ページを御覧ください。
 一つ目の「令和2年度広島市立高等学校(広島市立広島みらい創生高等学校を除く)入学者選抜の基本方針」について説明いたします。
 各高等学校では、選抜(【1】)、選抜(【2】)、選抜(【3】)の三つの選抜試験を実施いたします。
 1の選抜(【1】)につきましては、いわゆる推薦入試であり、中学校長の推薦を受けた者に対して、推薦書及び志望理由書、調査書、面接等で選抜を行います。また、高等学校長は、各高等学校の特色に応じ、学力検査以外の独自の選抜方法を実施することができます。
 2の選抜(【2】)につきましては、いわゆる一般入試であり、一般学力検査、調査書等により選抜を行います。
 3の選抜(【3】)につきましては、いわゆる2次募集であり、選抜(【1】)及び選抜(【2】)の結果、合格者の数が入学定員に満たない場合に実施します。
 11ページを御覧ください。昨年度の入学者選抜の基本方針との変更点の比較を記載しております。年度の変更と、評価する学力の観点等について、学習指導要領の文言と整合させるための変更をしておりますが、それ以外の変更点はございません。
 なお、この入学者選抜の基本方針につきましては、平成31年3月29日付けの学習評価等に係る文部科学省の通知において、入学者選抜の方針や選抜方法の組合せ、調査書の利用方法、学力検査の内容等について見直すことが示されており、今後、高等学校入学者選抜の在り方については、県教育委員会と協議を行うことにしています。
 「令和2年度広島市立高等学校(広島市立広島みらい創生高等学校を除く)入学者選抜の基本方針」についての説明は以上でございます。
 続いて、12ページを御覧ください。
 二つ目の「令和2年度広島市立広島みらい創生高等学校入学者選抜の基本方針」について説明いたします。
 基本的な枠組みにつきましては、一つ目の広島市立高等学校入学者選抜の基本方針に準じて作成しておりますので、広島みらい創生高等学校の特色を反映した部分を中心に説明いたします。
 1の選抜(【1】)につきましては、フレキシブル課程としての特色を踏まえ、二つの課程を一括して実施し、合格者は志望に応じて各課程に振り分けます。
 2の選抜(【2】)につきましては、令和2年4月1日現在で満20歳以上の者については、その申請により、一般学力検査に代えて作文及び面接を実施することができます。
 3の選抜(【3】)の出願につきましては、選抜(【3】)を実施する他校との併願を可能としています。
 また、広島みらい創生高等学校では、選抜(【1】)、選抜(【2】)、選抜(【3】)に加え、秋季入学のための選抜を実施します。
 15ページを御覧ください。昨年度の入学者選抜の基本方針との変更点の比較を記載しております。先ほどと同様に、年度の変更と、評価する学力の観点等について、学習指導要領の文言と整合させるための変更をしておりますが、それ以外の変更点はございません。
 「令和2年度広島市立広島みらい創生高等学校入学者選抜の基本方針」についての説明は以上でございます。
 続いて、16ページを御覧ください。
 三つ目の「令和2年度広島市立広島中等教育学校入学者選抜の基本方針」について説明いたします。
 広島中等教育学校につきましては、中高一貫教育の特色に配慮しつつ、志願者の意欲、適性等を判断して行うものとしています。
 選抜につきましては、適性検査、面接、志望理由書、調査書を用いて行い、これらの結果を総合的に判断して合格者を決定いたします。
 17ページを御覧ください。昨年度の入学者選抜の基本方針との変更点の比較を記載しております。こちらは、年度のみの変更となっております。
 「令和2年度広島市立広島中等教育学校入学者選抜の基本方針」についての説明は以上でございます。
 最後に、18ページを御覧ください。参考として、「平成31年度広島市立高等学校及び広島中等教育学校の入学者状況について」を添付しておりますので、後ほど御覧いただければと思います。
 以上、議案第9号、議案第10号、議案第11号について、御審議のほど、よろしくお願いいたします。

糸山教育長

 それでは審議に入ります。
 ただ今の説明について、御質問、御意見等がありましたらお願いします。

井内委員

 毎年のことなので、おおむね理解しているつもりなのですが、一つ確認というか、教えていただきたいのですが、(8ページの)高等学校の選抜(【1】)は、推薦書及び志望理由書、調査書、面接等の結果を総合的に判断するということになるのですか。

指導第二課長

 はい。

井内委員

 中学生が高等学校に入るときに、学校の先生に推薦をもらえるか、もらえないかということが、随分とプレッシャーになっているという話が時々出ますので、ちょっと気にしているのですが、この「総合的に判断」という言葉で、各学校に任せてあると理解しているのですが、そうですね。

指導第二課長

はい。

井内委員

 そのときの判断基準のようなものは、統一的なものがあるのかどうか、あるいは、教育委員会(事務局)として、それに関わることがあるのかどうか、それは全て各学校に任せているということであれば、各学校における判断基準については、どういう基準でこの子を入れて、この子は落とした、というようなことについては、後で(教育委員会事務局に)報告があるのかどうか、教えてください。
 少し立ち入ったことを聞くようになるとは思うのですが、可能な範囲内で教えておいていただけませんか。いわゆる選抜(【1】)に関しては、やはり、中学生自身も気にしているだろうし、保護者の方も気にしているだろうし、我々も、その程度の理解は持っていないといけないのではないかという意味で質問しています。

指導第二課長

 御質問いただいたのは、各中学校の推薦の判断基準ということでよろしいでしょうか。

井内委員

 各中学校の推薦の判断、あるいは各高等学校の受入れの判断もありますね。どのくらいの競争率になるのか、私はよく分かりませんが、各高等学校の受入れの判断基準についても、推薦があれば、それは全部認めるのだとか、それぞれの中学校に枠が既に決められていて、そのとおりに受け入れるのだとか、そのようなところが少し知りたいです。

指導第二課長

 まず、高等学校の受入れの判断基準につきましては、(8ページの)基本方針に書いてありますように、推薦書及び志望理由書、調査書、面接等で総合的に判断するのですが、選抜(【1】)の定員につきましては、全日制の普通科普通で定員の20%以内、その他のコース等については定員の50%以内という枠があります。その定員の枠内で、先ほどの調査書等を総合的に判断して合否を決定することになります。
 次に、中学校の推薦の判断基準につきましては、各中学校で基準等を設けておりますが、志望理由がはっきりしているか、進学先の高等学校で学業等にしっかりと専念できるか、といったことなどを総合的に判断して、推薦する、しないを決定しております。
 教育委員会事務局におきましては、本人や保護者の希望等をしっかりと把握し、その思いに寄り添いながら判断するようにと指導しております。

井内委員

以前の(府中町の)事案を思い出すのですが、中学校1年生のときに触法行為があって、中学3年生になったときに推薦がもらえなくて、という事案がありましたよね。中学校ごとに(判断基準は)違うのだとは思うのですが、結局、(その触法行為が)事実誤認であったことが、後で分かりましたよね。そういうことで、子どもたちの希望そのものがゆがめられているということを聞くに付けて、本当に、中学校の推薦というのは大変難しいと思うのです。きちんとやれと言っても、絶対(的な)基準があるわけではないですから、それは全部(学校に)お任せしているという状況で、何かトラブルになったときに、後で振り返ってみるとこうだったというようなことが有り得るのは、非常に残念な気がするのです。
 もちろん、教育委員会(事務局)がこうしなさい、ああしなさいと指導できるとは思っていないのですが、その辺がいつも曖昧なままで、推薦そのものが曖昧なのですが、それをもう少し客観的な形に変えることは不可能なのかと思うことがあります。これは難しいですか。雲をつかむような話で申し訳ないのですが、印象としてそう思います。定員の何%で収めようという考え方はよく分かりますが、ただ、そうなると、割合で言っているわけだから、絶対数ではないから、(数が)上下しますよね。1人増やしたり、減らしたりということは、不可能ではない。いろいろな要素が沢山あるわけで、こういうときの中学校の推薦の判断基準や高等学校の受入れの判断基準というものが、どの程度確たるものであるかと疑問を持つことがあります。その辺は、難しいですか。
 もしかすると、各学校に一つ一つ聞かなければならないことであって、ここで議論することではないのかもしれませんが、あえて聞いております。

指導第二課長

 中学校の推薦の判断基準につきましては、原則的には、各中学校長が推薦しますので、基準についても各中学校で定めておりますが、余りにも他校と差があるようなことがあると、やはり市民の理解は得難いと思います。
 以前に、各中学校の推薦の判断基準を教育委員会事務局で情報収集し、内容の確認もしておりますが、これで推薦する、これは推薦しないといった厳密な基準があるわけではないのですが、おおむね、先ほど申しましたような標準的な基準にはなっております。

井内委員

 各中学校では、最終的には全ての教員が関与して、例えば、教職員会議等で推薦を決めるのですか。それとも、校長や教頭が各担任から上がってきたものを一括して決めるのか、あるいは、校長や教頭だけで決めているのか、どうなのでしょうか。

指導第二課長

 中学校の推薦につきましては、まず、本人、保護者の希望を基に、教職員で審議いたします。その上で、最終的には校長が推薦する、しないという決定をすることになります。

井内委員

 それが、標準的ですか。

指導第二課長

 はい。

井内委員

 高等学校の方は、中学校から推薦があれば、枠中であれば全員受け入れるのですか。

指導第二課長

 全日制の普通科普通であれば20%、その他のコース等であれば50%の枠内の応募であれば、定員内での不合格はなしとなっております。

井内委員

 そうすると、事前にある程度の調整が要りますよね。各中学校に一律というわけにはいかないでしょうから、この中学校は一人とか、ここは二人とか、そういう調整をされているのですか。

指導第二課長

 そこの調整はしておりませんので、例えば、定員の20%を超えて応募があることはよくあります。

井内委員

 定員の20%を超えて応募があるということは、つまり、各中学校からは何人でもいいから推薦しなさいということになっているという意味ですか。

指導第二課長

 はい、そうです。

井内委員

 応募が定員の20%を超えるようなことがあれば、高等学校の方で選んでおられるという理解でいいですか。

指導第二課長

 はい。そういう仕組みになっております。

井内委員

 はい、分かりました。
 きるだけ、公平、公正にしていくようにと常に思うのですが、先ほどからしつこく言っているように、推薦というのは、やはり客観性を疑われるようなところもあるし、それは中学校側の判断もそうですし、高等学校側の判断もそうですが、そういうことはできるだけないようにしたいと思うのですが、難しいと常々思っています。面接に点数を付けるのと一緒で、絶対的な基準というのは難しいと思うのですが、時々は調査をされるのでしょうから、基準がぶれていないかとか、高等学校側で受入れに制限を付けるのであれば、理由を説明できるようにしてあるかとか、きちんと説明責任を果たせるようなやり方が望ましいと思いますので、その辺はよく学校側と相談をしていただきたいと思っております。
 (基本方針にある「総合的に判断」という)文言そのものに異議があるわけではなく、こうとしか書きようがないとは思うのですが、その裏で、実際にはどういうことが行われているのかということは、やはり知っておくべきかと思って質問しました。

指導第二課長

 客観性や説明責任等、井内委員のおっしゃったことも踏まえて、入学者選抜の在り方については、今後、県の教育委員会とも協議をしていきたいと思います。

井内委員

 はい。お願いします。

伊藤委員

 18ページの広島みらい創生高等学校の通信教育コースの(選抜(【2】)の)志願倍率が0.36と、とても低いのですが、通信教育を行う区域も広島市内に限定しているのでしょうか。通信教育ですので、もう少し広げることはできないのでしょうか。それとも、県内や、県外も含めるような、特別な措置のようなものがあるのでしょうか。

指導第二課長

 広島みらい創生高等学校の通信教育を行う区域は、(原則、)広島県一円となっておりますので、広島市内に限定しておりません。

伊藤委員

 そうですか。0.36が、もう少し増えていけばいいなと思います。

指導第二課長

 そうですね。広報活動等も進めてまいりたいと思います。

糸山教育長

 先ほどの井内委員がおっしゃったことに関係して、一つ確認させてください。事務局への確認です。
 各中学校が決定した推薦の可否については、生徒本人あるいは保護者への周知はどうなっているのでしょうか。

指導第二課長

 推薦の可否については、12月初めくらいの保護者懇談会の際に伝えています。

糸山教育長

 口頭で伝えているのですか。

指導第二課長

 口頭で伝えていると思います。

糸山教育長

 いろいろな要素がある中で、一つ、象徴的に府中町の事案がありました。過去の触法行為が一体いつまでどうなのかというところもありました。
 私は、推薦の基準というのは抽象的にならざるを得ないとは思うのですが、恐らく、推薦の基準の本質的なところにある欠格基準のようなものが、どういう扱いになっているのかということだと思います。多分、明文化されていなくて、でも、これだと推薦できませんというような、何らかの判断基準があるのだと思います。その辺りと、本人あるいは保護者への説明責任ということを考えたときに、どうやって公正に実施していくかというところをよく考えていく必要があります。もしも、(推薦できない)理由は言いませんが、結果だけ報告しますという形になっているような状況があるのであれば、そこについても考えていく必要があります。これらについて、仕組み的にどう考えたらいいかということは、入学者選抜で不合格になったときの(得点等の)開示の話とも関わってきますので、その辺りも含めてどうなっているのか、もしも分かれば(説明してほしい)。分からないのであれば、今後、検討すると言われたので、検討の際には、結果についてきちんと伝わるように、申出期間を設けるといったことも考えられるかもしれませんし、そのようなところについても考えてほしいと思います。

指導第二課長

 推薦できるかどうかということについては、中学校としても、本人や保護者へ説明する責任はあろうかと思います。具体的な中学校の対応としましては、例えば、推薦の判断基準等については、入学当初から保護者懇談会等で伝えるようにしておりますし、先ほど12月初めに推薦の可否について伝えると説明したのですが、当然、その時だけ、結果だけを伝えるというのはおかしな話だと思いますので、本人の進路希望等は早い段階から分かっておりますので、推薦の可否等については、(適宜)状況等を伝えながら、保護者等とも連携していくようにしております。

指導担当部長

 補足ですが、進路希望調査を各学校で四、五回程度実施しております。三者懇談会も二、三回は必ず行います。最終的な受験校については、本人、保護者が書類を提出し、(各学校は)それを基に願書を取り寄せて配付しますので、本人が選抜(【1】)を受ける、受けないということ、私立学校の推薦を受ける、受けないということ、選抜(【2】)を受ける、受けないということ等については、全て書類によって本人、保護者と学校が共有することにしております。

糸山教育長

 選抜(【1】)で推薦できないときは、きちんと、本人、保護者に伝わるようにしているということですね。

指導担当部長

 仮に、本人が選抜(【1】)を受験したいと書いてきたとしても、推薦できないということになれば、その段階できちんと説明しているという状況にあります。

糸山教育長

 仕組み的にはそうなのですね。分かりました。大事なことですので、続けて検討をお願いします。
 それではお諮りします。議題3「令和2年度広島市立高等学校及び広島市立広島中等教育学校入学者選抜の基本方針」の議案第9号、議案第10号、議案第11号について、原案どおり可決することに御異議ございませんか。
(異議なし)
 異議なしと認め、本件は原案どおり可決することに決定いたしました。
 次に、議題4の議案第12号「令和2年度広島市立広島特別支援学校高等部入学者選考の基本方針について」を議題とします。
 本件は審議案件です。内容について、特別支援教育課長から説明をお願いします。

特別支援教育課長

 「令和2年度広島市立広島特別支援学校高等部入学者選考の基本方針について」説明いたします。
 広島特別支援学校高等部におきましては、平成24年度の入学者選考より基本方針を定め、それに基づき高等部入学者選考実施要項を作成し、選考を実施しております。
 19ページを御覧ください。
 令和2年度の基本方針につきましては、昨年度の基本方針と内容に変更点はございません。年度のみの変更となっております。
 特別支援学校の入学者の選考は、普通科と普通科職業コースの二つありまして、その特色に配慮しつつ、その教育を受けるに足る能力・適性等を判定して行うものとしております。特別支援学校におきましては、受検者が入学後、個に応じた適切な教育を受けるための参考資料とすることを主たる目的として、この入学者選考を実施しております。能力・適性等を判定はしているものの、希望する者全員が特別支援学校に入学していることから、高等学校の入学者選抜とは若干性質が異なっておりまして、「入学者選考」という文言を使用しております。
 第1,入学者の募集、1,選考の方法でございますが、(1)の職業コースを除く普通科では、ア、学力検査、イ、面接、ウ、その他としております。アの学力検査の実施教科は、国語と数学の2教科としておりますが、特別支援学校や特別支援学級では様々な教育課程が存在することから、中学校又は特別支援学校中学部において履修した教科に応じて、実施教科の一部又は全部を実施しないことができるとしております。イ、面接、ウ、その他につきましては、資料を御覧ください。
 次に、(2)普通科職業コースにつきましては、ア、学力検査、イ、作業・運動能力検査、ウ、面接としております。アの学力検査の実施教科は、これも国語と数学の2教科でございます。イ、作業・運動能力検査、ウの面接につきましては、資料を御覧ください。
 2,合格者の決定につきましては、普通科及び普通科職業コースにおいて実施しました学力検査などの結果及び面接の結果を総合的に判断して決定しております。
 なお、平成31年度入学者選考の結果につきましては、22ページの参考2「平成31年度広島市立広島特別支援学校高等部の入学者状況について」を御覧ください。
 2,入学者選考の方法につきましては、平成28年度入学者選考から、検査の実施時間や配点を若干変更しておりまして、より人物重視で普通科、普通科職業コースの入学者選考を行っております。学校からは、生徒は入学時から一般就労への意識が高く、日々の学習や厳しい作業活動にも意欲的、積極的にたくましく取り組んでおり、達成感を味わう中で、就労への自信の芽生えにつながっていると聞いております。
 3,入学者数等につきましては、記載のとおりとなっております。平成31年度につきましては、志願者は元々91名いたのですが、そのうち5名が別の学校や福祉施設等へ進路変更したために出願後に受検を辞退しております。また、職業コースの合格者のうち1名が合格発表後に福祉施設へ進路変更したため入学を辞退しております。
 以上で、「令和2年度広島市立広島特別支援学校高等部入学者選考の基本方針について」の説明を終わります。御審議のほど、よろしくお願いいたします。

糸山教育長

 それでは、審議に入ります。
 ただ今の説明について、御質問、御意見等がありましたらお願いします。

井内委員

 (22ページの)参考2の一番下の(3,)入学者数等についてです。職業コースでは、毎年、不合格者が何名か出ることはよく承知しています。その方々は全員、普通科を併願していただいていて、そちらで勉強してもらうことになりますよね。ここはいいと思うのですが、(備考欄に)志願者のうち5名が高等学校等へ進路変更と書いてあるのですが、ここの高等学校というのは、普通高校へ進学されたということですか。

特別支援教育課長

 はい。申込み段階で迷われる方が、毎年、結構いらっしゃいまして、高等学校にしようか、特別支援学校の職業コースにしようかと迷われる中で志願されるのですが、やはり高等学校を受験しますということで、特別支援学校の入学者選考の申込みの取下げの連絡が(広島特別支援)学校にあります。その時点で、どこの学校を受けたいのかということまでは聞いておりませんが、高等学校ということは聞いております。

井内委員

 普通の高等学校へ変更したという理解でいいのですね。

特別支援教育課長

 はい、そうです。

井内委員

 その次の専門学校というのは、職業訓練を受けるために、障害がある方も受け入れてくれるような専門学校ということですか。

特別支援教育課長

 はい。市内にも、以前から障害のある方にも対応されている専門学校が複数あり、最後はそちらへ行くということで、変更される方もいらっしゃいます。

井内委員

 最後の福祉施設というのは、これは、療養を兼ねて行くという意味ですか。

特別支援教育課長

 福祉施設へ行かれるケースで一番多いのは、今回もそうなのですが、似島学園高等養護部です。名前は「高等養護部」と学校のようではありますが、福祉施設でして、中学校を卒業した子どもたちを入所させて、就労へつなげていくということをしておられます。ちなみに、合格者のうち1名が合格発表後に福祉施設へ進路変更と記載してあるのも、この似島学園高等養護部です。

井内委員

 似島学園高等養護部についてはよく知らないのですが、ここは、一般の高等学校レベルの教育をされているのですか。

特別支援教育課長

 学校という扱いにはなっておりません。

井内委員

 学校ではないのですね。

特別支援教育課長

 はい。社会福祉法人似島学園が運営されている福祉施設です。似島学園小・中学校に隣接したところに高等養護部があります。そこへ入寮という形で入るのですが、就労に向けての作業や学習をしております。あくまでも学校という位置付けにはなっておりません。福祉施設です。

井内委員

 高等学校と同様の教育はしてないという理解でいいですか。

特別支援教育課長

 はい。

井内委員

 それぞれのニーズによって進路に選択肢があるというのは、悪いことではないと思いますが、それは本当に本人の適性と一致しているのかということもあります。保護者等の判断もあるのでしょうから。

特別支援教育課長

 そうですね。似島学園高等養護部の場合、特に親元から離れるというところが、特別支援学校や高等学校等への通学と違います。特別支援学校にしても、高等学校にしても、多くは通学生ですが、似島学園高等養護部を選ばれる場合は、親元から離れますので、生活自立をさせたいという理由で、最終的にこちらを選ばれる方がいらっしゃいます。

井内委員

 自立促進という意味で、親元から離すということですね。

特別支援教育課長

 はい。そういうケースがあります。

井内委員

 はい、よく分かりました。
 毎年、この報告を受けるときに、職業コースを希望されている人は、みんな入れてあげたらいいじゃないかと、私もかなり無責任な発言をするのですが、しかし、職業コースに必要な能力・適性等を、実際に作業・運動を行う検査によって判定しておられるようなので、これはやむを得ないのかなという気がします。職業コースに入られた生徒が、一生懸命に取り組んでおられる姿を見ることがあるので、(職業コースで)訓練を受けることはとても良いことだと思っているのですが、4名くらいの不合格なら仕方ないですが、これがどんどん増えるようだと、もっと定員を増やした方がいいのではないかと、繰り返しまた言いそうな気もします。ある意味、合格基準を設けるとこうなったということなので、仕方のないことなのだなという気もします。

糸山教育長

 それではお諮りします。議案第12号「令和2年度広島市立広島特別支援学校高等部入学者選考の基本方針について」、原案どおり可決することに御異議ございませんか。
 (異議なし)
 異議なしと認め、本件は原案どおり可決することに決定いたしました。

総務課長

 すみません。先ほどの議題1について補足説明します。
 高等学校の全日制の学級数が前年と比べて5学級減ったことについては、先ほども説明いたしましたが、安佐北高等学校の廃止による3学級と、舟入高等学校の2学級の合計5学級です。
 舟入高等学校の学級数の減につきましては、昨年度の1年生9学級が今年度は8学級になりました。これは定員減の影響です。それから、昨年度の2年生10学級が今年度は9学級です。これは昨年度の1年生がそのまま学年進行したものです。それから、3年生は昨年度も今年度も同じ10学級です。合計しますと、昨年度29学級であったものが今年度は27学級となっておりまして、2学級減という状況になっております。
 もう1点、(高等学校の)定時制の生徒数につきましては、(2ページの)表のとおり、昨年度に比べて140人増となっております。私の言い間違いです。
 以上です。

糸山教育長

 それでは、議題5に入ります。次の議題5は、冒頭でお諮りしたとおり非公開となります。
 (非公開部分省略)

糸山教育長

 以上で議題は全て終了しました。
 これをもって、令和元年第2回広島市教育委員会議定例会を閉会します。

7 議決事項

議案番号

件名

議決結果

8

広島市立高等学校の通学区域に関する規則の一部改正について

原案可決

9

令和2年度広島市立高等学校(広島市立広島みらい創生高等学校を除く)入学者選抜の基本方針

原案可決

10

令和2年度広島市立広島みらい創生高等学校入学者選抜の基本方針

原案可決

11

令和2年度広島市立広島中等教育学校入学者選抜の基本方針

原案可決

12

令和2年度広島市立広島特別支援学校高等部入学者選考の基本方針について

原案可決

13

広島市教育委員会指定管理者指定審議会委員の任命について

原案可決

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