ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
現在地 トップページ > 分類でさがす > くらし・手続き > 教育 > 広島市教育委員会 > 教育委員会 > 教育委員会のご案内 > 令和5年第7回教育委員会議(5月定例会)議事録

本文

ページ番号:0000352866更新日:2023年9月25日更新印刷ページ表示

令和5年第7回教育委員会議(5月定例会)議事録

令和5年第7回 広島市教育委員会議議事録

 令和5年5月24日(水曜日)、令和5年第7回広島市教育委員会議(定例会)を教育委員室において開催した。

1 開会及び閉会に関する事項

 開会 午後1時30分
 閉会 午後3時11分

2 教育長及び委員の出席者

 教育長 松井 勝憲
 委員 井内 康輝
 委員 栗栖 長典
 委員 秋田 智佳子
 委員 伊藤 圭子 
 委員 西 敦子

3 事務局等の出席者

 教育次長 木村 滋宏
 総務部長 石橋 正啓
 青少年育成部長 橋本 英士 
 学校教育部長 川口 潤
 指導担当部長 中谷 智子
 教育センター所長 松浦 宰雄
 総務課長 山本 雅英
 施設課長 安藤 裕一
 教職員課長 森田 健嗣
 教職員課服務・健康管理担当課長 宅見 雄二
 指導第一課長 高田 尚志
 指導第二課長 長屋 吉輝
 特別支援教育課長 山領 勲
 市民局文化スポーツ部文化振興課長 横山 徹也

4 傍聴者等

 4人

5 議事日程

 議題1 広島市こども文化科学館展示リニューアル基本構想の策定について(報告)
 議題2 広島市立高等学校及び広島市立広島中等教育学校入学者選抜の基本方針について(議案)
 議題3 広島市立広島特別支援学校高等部入学者選考の基本方針について(議案)
 議題4 令和6年度使用広島市立義務教育諸学校用教科用図書採択の基本方針について(議案)
 議題5 広島市教科用図書採択審議会への諮問について(議案)
 議題6 広島市教科用図書採択審議会委員の委嘱及び任命について(議案)【非公開】
 議題7 市長が作成する議会の議案に対する意見の申出について(代決報告)【非公開】
 議題8 教職員の人事について(議案)【非公開】

6 議事の大要

松井教育長

 ただ今から、令和5年第7回広島市教育委員会議定例会を開会いたします。
 本日は、傍聴の方もお見えになっておられますが、お手元にお渡ししております注意事項をよくお読みいただいて、静粛に傍聴していただきますようお願いいたします。
 本日の議事録署名者は、井内委員と秋田委員にお願いいたします。
 それでは、これから日程に入ります。
 本日の議題はお手元の議事日程のとおりです。
 なお、本日審議予定の議題6については、広島市教育委員会会議規則第5条第1項第5号「附属機関の委員の委嘱及び任命に関すること」に該当し、議題7については、同項第6号「教育事務に関し、市長が作成する議会の議案に対しての意見の申出に関すること」に該当し、議題8については、同項第4号「事務局及び教育機関の職員の分限及び懲戒に関すること」に該当することから、会議を非公開としたいと思いますが、御異議ございませんか。 
 (異議なし)
 異議なしと認め、議題6から議題8につきましては、非公開として審議することに決定いたしました。
 それでは、議題に入らせていただきます。
 まず、議題1「広島市こども文化科学館展示リニューアル基本構想の策定について」を議題といたします。
 本件は報告案件です。内容について、市民局文化振興課長から説明をお願いいたします。

市民局文化スポーツ部文化振興課長

 それでは、令和5年5月に策定いたしました広島市こども文化科学館展示リニューアルの基本構想について、御報告をさせていただきます。
 お手元の資料3ページをお開きください。A3横の資料になります。なお、別冊の資料2といたしまして、この構想の全体版を付けております。本日は、A3の概要版で御説明をさせていただきます。
 まず、1、こども文化科学館の現状と課題です。
 (1)現状の丸1、施設の概要等については、こども文化科学館は、昭和55年5月に、「おどろき・夢・ロマン」をテーマとして、日本初の子どものための博物館として誕生した施設です。施設の概要については、現在、築43年が経過しています。延床面積は4683.14平方メートル、主な諸室は、四つの展示ホールと実習、創作室、プラネタリウム等がございます。右の主な事業活動の概要については、物理を中心とした理工系の常設展示が70点あり、プラネタリウム事業や教室、科学教室やサイエンスショーなどの教育普及事業を実施しています。
 丸2、入館者数等の推移でございます。 昭和55年の開館以降、概ね40万人から50万人の間で推移してきましたが、「ひろしま菓子博2013」のあった平成25年度の約57万人をピークに減少傾向にあります。近年は、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、大きく減少しています。
 次に、(2)アンケートの実施です。展示更新の検討に当たりまして、昨年8月から10月にかけて、子どもを中心にアンケート調査を実施しました。主な結果を申し上げますと、こども文化科学館に行ったことがある方に、展示の内容はどうだったかをお聞きすると、回答者の6割が「満足」という状況でした。今、申し上げた問いで、「普通」、「やや不満」、「不満」と回答された方にその理由をお聞きすると、「展示物が古く、前から変わっていない」という回答が最も多く、次に、「新しい技術の展示が少ない」という回答が多いという状況でした。
 資料の右上を御覧ください。次に、「どんな展示があったらよいと思うか」という問いでは、「手で触れたり、体を動かしたり体験ができる展示」へのニーズが最も多く、次に、「友人や家族などと一緒に体験できる展示」のニーズが多いという状況でした。
 最後に、「科学のどんなテーマに興味があるか」の問いでは、「天文」に関するテーマへの興味が最も高く、運動や光など身の回りにある現象、工業製品など最先端の科学技術、物質の性質や化学変化といった理数系のテーマへの興味も高いという状況でした。
 次に、(3)課題です。現状や市民アンケートに加え、有識者等から意見を聴取し、次の5点に課題を整理しました。
 最初に、先ほど御説明したとおり、入館者数が減少していることです。
 次に、丸2、施設が老朽化し、耐震性能も不足していることです。具体的には、施設の老朽化が進み、建物や設備に不具合が生じており、修繕を繰り返していることや、耐震性能が不足していることを確認していますが、耐震改修は未実施であること、プラネタリウムは、平成27年度から28年度にかけまして、投影機器等のリニューアルを行ったものの、ドームスクリーンは開館以来更新されておらず、くすみやシワ等が生じ、リニューアルによる効果が十分発揮できてないという状況にあります。
 次に、丸3、展示コンテンツの魅力が低下していることです。具体的には、20年以上大規模な更新がされておらず、 陳腐化し、魅力が低下していること、また、右の写真のように、経年劣化により不具合が度々生じていること、さらに、展示の更新は不定期で部分的に行われたため、各エリアの展示テーマや館全体の展示ストーリーが伝わりにくくなっているという状況にございます。
 次に、丸4、地元企業や大学等と連携した事業展開が少ないことです。具体的には、広島には自動車産業などものづくり企業が集積し、理工系の学部を持つ大学もある中で、企業や大学等と連携した事業展開が少なく、広島の持つ科学技術に関する特長が十分に活かされていない状況にあります。
 最後に、丸5、スタッフが関わる展示が少ないため、展示のねらいが伝わりにくいことです。
 具体的には、スタッフが来館者に対して ミニサイエンスショー等を通じて解説を行うことができるような展示が少なく、来館者から展示のねらいが分かりにくいなどの意見が一定数あります。
 次に、2、基本構想の策定です。こども文化科学館は、施設の老朽化が進んでいることに加え、耐震化も未実施であること、また、常設展示については20年以上大規模な更新がされていません。また、こうしたことも要因となって、先ほどのアンケート調査などに見られるように、その魅力が低下しており、運用面での様々な改善が求められる状況にあります。市内にある施設の耐震を長寿命化の改修は本市にとって喫緊の課題となっていることから、こども文化科学館に係る諸課題については、施設の改修と合わせて対応することが効果的かつ効率的であると考えています。こうした考え方のもとで、先ほどのアンケートやこども文化科学館のスタッフ、有識者等からの意見聴取、他都市調査なども踏まえつつ、この基本構想を策定したものです。なお、具体的な展示内容につきましては、併設するこども図書館、また、建物内に一部機能を移転する青少年センターとのゾーニングなどの調整を行った上で、今年度中に基本計画を策定したいと考えております。
 資料の4ページをお開きください。展示リニューアルの方向性です。
 最初に、基本的な考え方です。二つございます。
 まず、「科学の原理・原則から最先端技術まで体感できる展示の充実」として、身近な事物・現象に関する展示を基本とし、最先端の科学技術につながるよう、展示の充実を図ることとしております。
 次に、「参加体験型展示の更なる充実」として、参加体験型のアナログ的な展示(機械的な装置)を中心とし、「みる、ふれる、ためす、つくる、たしかめる」ための展示の更なる充実を図ることとします。
 次に、四つの視点です。最初に、「広島の魅力発信」として、他都市の科学館にはない広島ならではの魅力発信を目指すため、地元広島の企業や大学等との連携を強化することとします。
 次に、右の「幅広い世代が科学を楽しみ、学べる展示展開」です。子どもから大人まで幅広い世代が科学を楽しみ、持続的な学びを可能とする展示展開を目指すため、最先端の科学技術の紹介や、家族など複数人が一緒に参加体験できる展示手法の導入などを図ることとします。
 次に、左下の「より深い学びのための交流機会等の充実」です。利用者との交流機会等の充実を目指すため、専門家であるスタッフやボランティアなど人が介在した展示解説などを充実することとします。
 最後に、右の「社会的な課題に対する学びの充実」です。「こどものためのミュージアム」として、地球温暖化やエネルギー問題などの社会的な課題に対する学びの充実を目指すため、科学と社会や生活との関わりを実感できる展示展開を図ることとします。
 資料の右上を御覧ください。事業活動の展開です。
 (1)の丸1、常設展示では、これまでの物理や工学など理工系の分野を中心としつつ、天文の分野も内容の充実を図ることとします。また、他の博物館等と連携した取組を行い、子どもたちの学びの広がりにつなげたいと考えています。具体的には、次の3段階の参加体験ができる展示を通じて、主体的な探究活動を促していきたいと考えています。
 最初に、左側の「驚きと不思議」では、遊びや展示作品を通じて、「なぜこうなるんだろう」と驚き、不思議を感じ、考えるきっかけを作り、科学への知的好奇心や知的探求心を刺激します。次に、「発見と学び」では、何度も繰り返し試し、自ら気づくことで疑問を見つけ、結果を予想し、実際に自分の考えを試してみるという科学的な見方や考え方を育成します。最後に、「創造とチャレンジ」では、専門のスタッフとの交流を図りながら、気づきや考えをより深められるよう導くとともに、最先端の科学を体感するなど、子どもたちの創造力やチャレンジする心を育てます。
 丸2、プラネタリウム事業では、通常の天体プログラムや星座解説に加えて、ドーム空間を活用した広島のクリエイターとの連携により制作した大人向けプログラムの上映などを通じまして、幅広い利用者に対し、天文に触れるきっかけを提供いたします。また、老朽化したドームスクリーンは、展示リニューアルに併せて更新を検討したいと考えております。
 次に、(2)ソフト事業の丸1、企画展示では、地元企業や大学、他都市の科学館などとも積極的に連携、協力を行い、科学技術に関する最新の研究成果やスポーツ科学など多彩なテーマで企画展を開催し、幅広い世代の来館者やリピーターの増加につなげていきます。
 また、丸2、教育普及事業では、次の四つのポイントに重点を置き、事業を展開していきます。最初に、「ここでしかできない体験の展開」です。例えば、テーブルサイエンス方式の科学実験やフリー工作、地元企業、大学等と連携した出前授業の実施などが考えられます。
 次に、右の「館外まで広がる活動の展開」です。例えば、中央公園の水辺空間を活用した自然探索や、ファミリープールエリアとの共通イベントの開催などが考えられます。
 次に、左下の「学校教育と連携した活動展開」です。例えば、学校向けの展示解説ガイドツアーの実施や展示ワークシートの作成などが考えられます。
 最後に、右隣の「こども図書館と連携した活動の展開」です。例えば、併設するこども図書館と気軽に行き来できる空間の整備や、科学絵本の読み聞かせとその絵本に関連する実験などが考えられます。
 最後に、5、スケジュールです。今年度中に基本計画を作成し、令和6年度から基本・実施設計に取り組み、令和8年度から展示制作や更新工事に入ります。
 また、施設の耐震及び長寿命化改修についても同じように令和6年度から基本・実施設計に取り組み、令和8年度から改修工事に入ることとしており、令和9年度内のリニューアルオープンを目指しています。このため、令和8年度からは休館となることを予定しております。説明は以上です。

松井教育長

 ありがとうございました。
 ただ今の説明について、御質問等がありましたらお願いします。

栗栖委員

 基本的な考え方はこういう形で進めていただければ良いと思います。3ページの左側の入館者の推移のところで、先ほどコロナ禍の影響だという御説明をいただいたのですが、入館者数が平成28年あたりから30年、令和2年度のところで急に減少している原因は、何か把握されているのでしょうか。私の推測なのですが、このこども文化科学館は、小学生だけで行くのではなくて、恐らく保護者と一緒に行くのだろうと思います。それで、最近は、例えば、お母さん方が、いろいろな仕事で忙しくなってなかなか子どもと一緒に行けないといった背景があるのではないかと、自分なりに思いました。その辺を、単なる老朽化だけで減ったのか、展示内容が理由で減ったのか、そういったことについてはもちろん対応していただければ良いと思うのですが、入館者数減少の別の原因が何かあれば、分析していただきたいと思います。
 私も、子どもと一緒に行ったことがあるのですが、特に力を入れていただきたいこととして、4ページの「幅広い世代が科学を楽しみ、学べる展示展開」で、「子どもから大人まで」と書いてあるので、是非、子どもと大人が一緒に行った時に、子どもは子どもでいろいろわくわくするアイデアを出していただきたいと思いますが、同時に大人も子どもと一緒に楽しめるようなアイデアを出していただきたいと思います。
 また、広島ならではということでは、地元企業や広島の大学、高校の先生などのいろいろな面白い話を聞けるチャンスがあるような取組を是非お願いしたいと思います。
 さらに、令和8年からの休館までまだ時間がありますので、その間にいろいろな方法で、実際に来られる方のニーズを汲み取っていただいて、来館者数が減っているのであれば、それを増やすために、4ページの左下にある「学校教育との連携した活動の展開」として、学校教育の中で、こども文化科学館を活用しながら、理科などの授業とうまく連携させて、児童生徒に興味を持たせるような枠組みづくりも必要だと思いますので、その辺りのアイデアも是非、出していただいて、こういう御時世なので、いろいろな場面で発信をしていただければと思います。
 それから、1回リニューアルすると、当分、次のリニューアルはないと思うので、英語や中国語などの表示を取り入れて、海外の子どもたちが来られた時にも楽しみになるような準備もしていただいたら良いと思います。是非、こういう方向で、子どもたちがわくわくするようなものにリニューアルをしていただければ良いと思います。

市民局文化スポーツ部文化振興課長

 ありがとうございます。平成28年度以前の入館者数の減少についてですが、プラネタリウムを改修して休館した時期がございましたので、この影響もあって減少しているものと思っています。
 栗栖委員がおっしゃった多言語化についても、今後、基本計画を策定いたしますので、検討させていただきたいと思います。

井内委員

 基本構想は良くできていると思いました。科学技術というものは、普遍の価値のあるものと、どんどん変わっていくものとあります。変わらない価値は、具体的な例で言えば、天文です。空の星を見るのは普遍的な価値のあるもので、子どもたちが非常に興味を持つだろうと思います。変わるものと言ったら、例えば今、広島の企業や大学等との連携についての説明がありましたが、これらは日進月歩なので、もう少し短いスパンで展示の内容を変えたり、工夫することが必要ではないかと思います。ですから、何年かごとに一律に見直すというのではなく非常に流動性が高いものについては、例えば、5年おきに見直すなど、決めてみたらどうかと思います。入館者数がコンスタントなのは、それなりに不変的なものを見に来るのだろうと思いますが、急速に入館者数が落ちて、ITの進展度がすごく速くて、子どもたちの興味が変わってきてる可能性もあります。いろいろな要素が、ここにあると思うのですが、そういう動向を敏感に察知するような形で内容をリニューアルする努力が必要なのではないでしょうか。そのことによって、この科学館の持つ価値が随分上がってくるだろうと思います。是非、例えば、「総合」の時間を利用して、学校からクラス単位でこども文化科学館に行って、そこで見学しながらディスカッションを行うような企画が出てくると、こども科学館の利用頻度も上がるし、みんなが大事にしてくれる良い施設になっていくのではないかと思います。その辺も全部要望みたいなものですが、是非、御検討いただければと思います。よろしくお願いします。

市民局文化スポーツ部文化振興課長

 ありがとうございます。

伊藤委員

 基本構想に関して、しっかり検討してくださっているので、この方向で進めていただければと思います。4ページの左側に、「社会的な課題に対する学びの充実」という項目があり、この視点はすごく良いと思うのですけれども、子どもたちの生活と関わらせて、子どもに納得してもらえるような内容や展示があると良いと思います。私たちの生活で、子どもたちは無意識に生活していますけれども、この無意識の生活の中で、「こういうところでも科学的な知見が関わっているんだな。」という驚きも必要です。また、今、SDGsや環境問題で「こうした方が良いよ。」とよく言われますが、なぜそうしないといけないのか科学的な知見で納得させられるような展示にしていただければと思います。「ゴミを分別しなさい。」、「環境に優しい生活しなさい。」と言うけれども、しないとどうなるのか、なぜしないといけないのか、そこら辺と関わらせて、子どもが、「ああ、そうなんだ。だから、しないといけないんだ。」と思えるような、納得感が得られる展示にしていただければと思います。これは要望です。よろしくお願いします。

西委員

 私はもう随分前ですが、学校から子どもたちを引率して、こども文化科学館に行ったことが、何度かございました。その時は、私の学校のやり方ですが、1時間後の集合時間まで自由に子どもたちに館内を散策させていたので、ほとんどの子どもは体験型のものに集中して、順番を待って並んで、体験して、遊具に乗るような気持ちで楽しんでいましたが、資料に書いてありますように、スタッフやボランティアの人が余りいらっしゃらなかった記憶があります。ですから、自由に見学する中で遊具のように楽しむにしても、その仕組みや科学的な知見について子どもが質問した時に、専門家であるスタッフやボランティアなどの人々が介在した展示解説があれば大変効果があると思いますので、是非そこは、実現していただければありがたいと思います。

秋田委員

 子どもが小さい時に、こども文化科学館に行きました。動き回ることができると、親としては助かりますので、思い切って、乗り物など遊具的なものもあると、科学的なものをゆっくり見ることが苦手なお子さんは過ごしやすいのかなと思います。それから、アルミ缶の中にアルカリ性洗剤を入れると爆発することについて、最近、報道されていたところです。アルカリ性と酸性の洗剤を混ぜたら危険だとか、そういう生活に根差したとても大事なことが学べるようなものがあったら良いと思いました。
 また、地球温暖化で言えば、防災の視点も入れていただければ、予算的な問題もあるかと思いますけれども、他都市の同じような施設でどういったことされているのか、是非、調査をしていただいて、取り入れられるものを取り入れていただきたいと思います。
 それから、体験ということであれば、リトマス紙などお土産的に参加した子どもたちが持って帰れるような形の良い体験型が楽しめれば良いと思います。

西委員

 質問です。常設展示のところに物理的なものと天文のものが中心と書いてありますが、簡単な化学実験のようなものは、あまり考えられていないのでしょうか。安全面からそういうものは除外したいということでしょうか。

市民局文化スポーツ部文化振興課長

 実験を行う教室事業がソフト事業にありますので、実験はこちらで行っていく形になるかと思います。。

西委員

 それは、観察ではなくて、申込みをして、教室で簡単な実験を体験できるということですか。

市民局文化スポーツ部文化振興課長

 はい。そうです。

西委員

 分かりました。そういったものは少ないのかと思ったものですから、ありがとうございます。

松井教育長

 はい。他にございますか。よろしいでしょうか。
 今回は、基本構想ということでございますので、本日、委員からいろいろ御意見等いただきましたので、所管課の方でこれから計画を具体化される際の参考にしていただければと思います。
 ありがとうございます。それでは、本件についてはこの程度にさせていただきます。
 続きまして、議題2「広島市立高等学校及び広島市立広島中等教育教育学校入学者選抜の基本方針について」を議題といたします。
 本件は、審議案件が3件となっています。議案第22号「広島市立高等学校(広島市立広島みらい創生高等学校を除く)入学者選抜の基本方針」、議案第23号「広島市立広島みらい創生高等学校入学者選抜の基本方針」、議案第24号「広島市立広島中等教育学校の入学者選抜の基本方針」の3件です。
 内容について、指導第二課長から一括して説明を受けた後、審議を行うこととさせていただきます。
 それでは、説明をお願いいたします。

指導第二課長

 資料5ページ、議題2「広島市立高等学校および広島市立広島中等教育学校入学者選抜の基本方針について」を御覧ください。
 本議案は、1、議案第22号「広島市立高等学校(広島市立広島みらい創生高等学校を除く)入学者選抜の基本方針」、2、議案第23号「広島市立広島みらい創生高等学校入学者選抜の基本方針」、3、議案第24号「広島市立広島中等教育学校入学者選抜の基本方針」について、3件の審議をお願いいたします。
 入学者選抜の基本方針につきましては、例年、6月の教育委員会議で御審議いただいておりましたが、できるだけ早く公表したいことから、この度、お諮りすることとしております。
 資料6ページを御覧ください。
 議案第22号「広島市立高等学校(広島市立広島みらい創生高等学校を除く)入学者選抜の基本方針」について、御説明いたします。
 昨年度変更しました入学者選抜の基本方針から大きな変更はございません。
 1の一次選抜は、(1)選抜の方法のアからエにありますように、一般学力検査、調査書、自己表現、学校独自検査によって行われます。
 次に、7ページを御覧ください。
 (2)合格者の決定については、一般枠による選抜に加え、特色枠による選抜により合格者を決定することができることとしております。この二つの違いですが、一般枠による選抜においては、一般学力検査、調査書、自己表現の配点の比重を6対2対2とするのに対し、特色枠による選抜においては、校長がその配点の比重を定めることができることとしております。なお、特色枠による選抜を実施する場合、特色枠による選抜による合格者を決定した後、一般枠による選抜により合格者を決定することとしています。
 続いて、2、二次選抜については、二次募集にあたるものとなります。詳細な変更点につきましては、9ページの現行改正比較表を御覧ください。変更点は2点ございます。まず、1点目は、年度を直していることです。この基本方針は、普遍的な内容でございます。今後は、大きな変更があれば見直すことといたします。この度の教育委員会議の審議で決定いただきましたら、次年度からは、変更がある場合のみ審議いただきたいと考えております。もう1点は、4、その他(1)についてですが、これまで入学者選抜の結果に係る簡易開示については、別に定めるところによるとしていたものを、入学者選抜の結果に係る情報の提供については、別に定めるところによると変更しております。これについては、個人情報保護法の改正に伴い、簡易開示が規定された広島市個人情報保護条例が廃止されたことに伴い、文言を変更しております。議案第22号についての説明は以上でございます。
 次に、資料10ページを御覧ください。
 議案第23号「広島市立広島みらい創生高等学校入学者選抜の基本方針」について、御説明いたします。基本的な枠組みにつきましては、広島市立高等学校入学者選抜の基本方針に準じたものとして作成しております。
 こちらも13ページの現行改正比較表を御覧ください。先ほどと同様、年度をなくすことについては、広島市立高等学校入学者選抜の基本方針と同じ理由によるものです。これに伴い、1、一次選抜のオ、その他にありますように、一般学力検査に代えて、作文及び面接を実施することのできる対象者の説明を変更しております。それから、4、その他の変更についても、広島市立高等学校入学者選抜の基本方針と同じ理由によるものです。議案第23号についての説明も、説明は以上でございます。
 次に、資料14ページを御覧ください。
 議案第24号「広島市立広島中等教育学校入学者選抜の基本方針」について、御説明いたします。
 広島市立広島中等教育学校の入学者選抜は、中高一貫教育の特色に配慮しつつ、志願者の意欲、適正等を判断して行うものとしております。選抜の方法は、1の(1)から(4)にありますように、適性検査、面接、志望理由書、調査書とし、これらの結果を総合的に判断して合格者を決定いたします。
 15ページの現行改正比較表を御覧ください。2点変更がございますが、理由は、これまでの二つの基本方針において御説明いたしました内容と同様となります。
 以上、議案第22号、議案第23号、議案第24号について、御審議のほど、よろしくお願いいたします。

松井教育長

 はい、ありがとうございました。
 それでは、審議に入ります。
 ただ今の説明につきまして、御質問、御意見等がありましたらお願いいたします。

栗栖委員

 前年度と比べて大きな枠組みの変更はないという理解でよろしいでしょうか。

指導第二課長

 はい。

栗栖委員

 前年度は、自己表現や調査書の割合が変わる大きな変更がありましたね。

指導第二課長

 はい。

栗栖委員

 実施状況で何か大きな課題や混乱といったものはなかったのでしょうか。

指導第二課長

 自己表現とは限らないのですが、令和5年度の入学者選抜につきまして、市立学校の一部の校長から、「一次選抜としたことにより、選抜にかかる期間が短縮された。」であるとか、自己表現については、新しく導入されたのですが、「生徒はしっかり準備し、試験当日は、それぞれの多様な自己表現を行った。」ということを聞いております。現在、令和5年度の入学者選抜について、広島県教育委員会とともに自己表現も含め検証を進めているところです。

栗栖委員

 基本方針の枠組みはこれで良いと思うのですが、運用面などで新しく取り組んだことに関しての検証も必要ですので、その辺りをしっかり行っていただいて、次年度の入試の時は、改善すべき点があれば改善し、運用していただきたいと思います。

指導第二課長

 ありがとうございます。

栗栖委員

 検証の際に、保護者や受検生からの意見聴取はされるのですか。例えば、PTAの関係者に確認されるとか。

指導第二課長

 県教委とは、実際に受検をした現高1に当たる生徒に聞き取るような方法を、検討しているところです。

栗栖委員

 受検する側からも、いろいろ御意見等あるかも知れませんね。その辺も含めて、御検討いただきたいと思います。

指導第二課長

 はい。

西委員

 7ページですが、2の合格者の決定の(2)のアの(ア)の中に、特色枠の場合は、学校長が調査書及び自己表現の配点の比重を定めるとあるのですが、この比重については、入試要項等で公開されるのでしょうか。それとも、保護者、受検生はその比重については知らないままに受験するということなのか教えていただきたいです。

指導第二課長

 比重等につきましては、実施内容シートを、今年8月に公表する予定としておりますので、そちらで、配点の比重などの実施内容を公表いたします。

西委員

 大変気になるところだと思いますので、公表していただくことは良いことだと思っております。ありがとうございます。

松井教育長

 最初に説明していただいたところで、三つの議案に共通する話として、その他のところで、「簡易開示」という表現だったのが、法律の改正によって「情報の提供」に変わるという説明を最初にしていただいたのですが、この変更は技術的な話で、実際に入学者に対して開示する中身自体は変わらないという理解で良いですね。

指導第二課長

 教育長がおっしゃっていただいたとおり、開示する内容については、例年と変わりません。

松井教育長

 他に、御質問等ございますか。
 よろしいでしょうか。
 それでは、お諮りいたします。議案第22号「広島市立高等学校(広島市立広島みらい創生高等学校を除く)入学者選抜の基本方針」、議案第23号「広島市立広島みらい創生高等学校入学者選抜の基本方針」、議案第24号「広島市立広島中等教育学校入学者選抜の基本方針」につきまして、原案どおり可決することに御異議ございませんか。
 (異議なし)
 異議なしと認め、本件は原案どおり可決することに決定いたしました。
 続きまして、議題3議案第25号「広島市立広島特別支援学校高等部入学者選考の基本方針について」を議題といたします。
 本件は審議案件です。内容について、特別支援教育課長から説明をお願いいたします。

特別支援教育課長

 それでは、議題3の議案第25号「広島市立広島特別支援学校高等部入学者選考の基本方針について」、説明させていただきます。
 特別支援学校高等部の入学者選考の基本方針につきましても、先ほどの高等学校等と同様にお諮りさせていただくこととしました。高等部も基本的に、これまでの入学者選考の基本方針から大きく変更しておりません。
 後ほど、2点についてお話させていただきます。
 それでは、資料の16ページを御覧ください。
 広島特別支援学校高等部におきましては、平成24年度の入学者選考から基本方針を定めて、それに基づいて高等部入学者選考実施要項を作成して選考を実施しています。
 17ページを御覧ください。
 特別支援学校の入学者の選考は、普通科及び普通科職業コースの特色に配慮しつつ、その教育を受けるための能力、適性等を判定して行うものとしております。特別支援学校においては、受検者が入学後、個に応じた適切な教育を受けるための参考資料とすることを目的としておりまして、この入学者選考を実施しているのはそういう目的になっております。能力・適性等判定はしていますけれども、希望する者全員が最終的には特別支援学校に入学しているという状況がありますことから、高等学校の入学者選抜とは若干性質が異なっており、本市では、従来から「入学者選考」という文言を使用しております。
 第1、入学者の募集、1、選考の方法でございますが、御覧のように、(1)の職業コースを除く普通科では、ア、学力検査、イ、面接、ウ、その他としております。(2)の普通科職業コースでは、ア、学力検査、イ、作業・運動能力検査、ウ、面接としております。
 2、合格者の決定につきましては、普通科及び普通科職業コースにおいて実施した学力検査や面接等の結果を総合的に判断して決定しております。
 19ページの現行改正比較表を御覧ください。
 変更点は2点で、先ほどの高等学校等と同様に、1点目は年度を削除したことです。先ほどもありましたように、今後大きな変更があれば見直すこととしたためです。2点目は、選考の結果の開示に係る変更です。先ほどもありましたように、個人情報保護法の改正により、簡易開示が規定された広島市個人情報保護条例が廃止されたことに伴って文言を変更したためです。この度の広島市立広島特別支援学校の入学者選考の基本方針におきましても、高等学校と同様に、次年度から変更がある場合のみ、教育委員会議でお諮りさせていただきたいと考えております。
 以上で、説明を終わります。御審議のほどよろしくお願いいたします。

松井教育長

 はい。それでは審議に入ります。
 ただ今の説明につきまして、御質問、御意見等がありましたらお願いいたします。
 それでは、お諮りいたします。議案第25号「広島市立広島特別支援学校高等部入学者選考の基本方針について」、原案どおり可決することに御異議ございませんか。
 (異議なし)
 異議なしと認め、本件は原案どおり可決することに決定いたしました。
 次に、議題4の議案第26号「令和6年度使用広島市立義務教育諸学校用教科用図書採択の基本方針について」を議題とします。
 ここで、除斥の規定によりまして、伊藤委員と西委員には退席をお願いいたします。
 (伊藤委員及び西委員退席)
 それでは、議事を再開いたします。
 本件は審議案件です。内容につきまして、指導第一課長から説明をお願いいたします。

指導第一課長

 20ページをお開きください。
 議題4「令和6年度使用広島市立義務教育諸学校用教科用図書採択の基本方針について」、御説明いたします。今年度は、小学校の教科用図書の採択について審議していただく年になっております。資料21ページの方針の案を御説明する前に、まずは、採択のスケジュール等、全体の流れについて説明をさせていただきます。
 27ページの資料4「広島市立義務教育諸学校用教科用図書の採択について」をお開きください。
 1、小学校用教科用図書の採択について、にお示ししていますとおり、義務教育の学校で使用する教科用図書は、法令により4年間同一の教科用図書の採択、使用することとなっております。小学校の採択の状況を示した2、採択のスケジュールを御覧ください。資料の一番下に記載したとおり、二重丸が文部科学省での検定の年度、三角が、採択が行われる年度、白丸が採択した教科書の使用開始の年度を示しています。表を御覧いただきますと、現在使用している教科書は、平成31年、令和元年を縦に見ていただいて、その三角に示しているとおり、この年に採択を行い、令和2年度、記載した白丸のとおり、令和2年度から平成31年度に採択した教科書の使用を開始しております。この度は、表の網掛け部分、三角にありますように、令和6年度から使用を開始する、令和9年度まで4年間使用する小学校用の教科用図書の採択を行うこととなります。
 続きまして、28ページの資料5を御覧ください。
 そちらには、表題のとおり、令和4年度文部科学省の検定に合格した小学校用教科書目録に登載された教科書一覧を示しております。目録に登載された小学校用教科書は、表の1番右下の合計欄にございますように、種類の数が合計54種類、点数は、それぞれの発行者が、各学年さらに上巻下巻等と分けて作成しているケースがありますため、合計では259点となっております。
 それでは、22ページにお戻りいただいて、資料1の義務教育諸学校用教科書の採択の仕組みを御覧ください。本市の教育委員会が、図の中央部、丸7、採択とある下にあります市町村教育委員会というところにあたります。
 1から順に御説明をいたします。まず、図の上の部分、丸1書目の届出とありますように、発行者は、検定を経た教科書の書目を文部科学大臣に届け出ます。
 次に、丸2のとおり、文部科学大臣は、教科書目録を各教育委員会に送付いたします。
 その後、発行者は、 丸3、見本の送付とありますように、教科書の見本を各教育委員会等に送付をすることとなります。
 次に、丸4の部分となりますが、都道府県教育委員会は、教科用図書選定審議会を組織し、審議会へ採択の基本方針及び選定資料の作成について諮問をいたします。都道府県教育委員会は、審議会の答申を受け、教育委員会議で採択の基本方針及び選定資料を決定し、市町村の教育委員会へ通知をします。
 これらの採択の基本方針や選定資料を策定し、採択権者にあたる市町村の教育委員会で提供を行うことが、丸5の指導、助言、援助というところに当たります。それらを受けて、市町村教育委員会は、選定委員会を設け、採択を行うこととなります。本市においては、選定委員会を採択審議会として、審議をしております。なお、中段の右側にあります、採択地区協議会というのがございますが、こちらは複数の市町村を含む採択地区の協議会のことですので、本市では該当いたしません。
 一段上の都道府県教育委員会の隣、丸6の矢印が示している、教科書展示会についてですが、この展示会の設置は法令に規定されておりまして、本市においては6月14日から7月3日の期間で広島市教育センターで開催する予定としております。
 これまでに御説明した手順によって、市町つまり広島市が丸7の採択をすることとなりますが、本市での手順について具体的に御説明いたしますので、隣の23ページ、資料2の1を御覧ください。この度の採択にあたって、図の上段、広島市教育委員会と書かれた四角囲みの部分、採択基本方針の決定、諮問事項の決定、採択審議会委員の委嘱又は任命、教科用図書の採択が、この教育委員会で審議、決定していただく事項となります。本日は、この中の採択基本方針の決定、諮問事項の決定、採択審議会委員の委嘱又は任命について御審議をいただきます。
 それでは、採択の手順について、丸1から丸6の順で説明をいたします。まず、広島市教科用図書採択審議会を組織するため、丸1にありますように、教育委員会、学校長及び教員、児童生徒の保護者代表、学識経験者で構成される審議会の委員を委嘱又は任命いたします。
 次に、丸2にありますように、審議会に、各教科ごとに、調査研究の結果や、それらを基に審議会の意見として決定した、よりふさわしい及びふさわしい教科書について答申をしてもらうよう諮問をいたします。
 この諮問を受けまして、審議会は、教科書を調査する観点を定め、丸3にあります校長および教員の中から教育長が任命した調査員に、丸4のとおり、教科書の調査を依頼いたします。
 調査員は、採択審議会に示した観点に沿って、全ての教科書について調査研究を行い、丸5にあるように、調査結果を審議会に報告いたします。
 審議会では、先ほどと同様の御説明になりますが、調査員の報告を基に審議をし、丸6にありますように、全ての教科書についての調査結果を基に、よりふさわしい、ふさわしいと判断した教科書について、審議会の意見として、教育委員会に答申をいたします。上向きの丸6、答申の先にあります教科用図書の採択につきましては、8月末の教育委員会議において、高等学校及び中等教育学校後期課程、特別支援学校及び小中学校の特別支援学級用教科用図書の採択とともに、答申を参考に審議、決定していただく予定としております。それまでには、委員の皆様に実際に教科用図書を手にとって研究していただける機会を数回もつように、計画をしております。なお、左下に示しております中等教育学校前期課程については、来年度、令和6年度、中学校とともに採択を行うものとなっております。
 では、続きまして、24ページの資料2-2を御覧ください。
 広島市立小・中学校特別支援学級及び特別支援学校(小・中学部)における、学校教育法附則第9条第1項の規定による教科用図書の採択の手順についてお示しをしています。こちらは、教育委員会の示す採択の基本方針及び教育長の示す採択の手順に従い、各学校長が校内に教科用図書選定委員会を設置し、調査員の調査結果を基に選定した教科用図書を教育委員会に申請いたします。この申請に基づき、先ほど御説明したように、8月の教育委員会議において採択を審議していただくことになります。採択に関するスケジュールや手順についての御説明は以上となります。
 それでは、改めて本日の議案について説明いたします。20ページにお戻りください。
 議題4「令和6年度使用広島市立義務教育諸学校用教科用図書採択の基本方針について」です。
 21ページの別紙、基本方針の案を御覧ください。採択の基本方針として、1から3の3点を記しております。先ほども御説明したとおりですが、教科用図書の採択においては、県教育委員会の指導、助言、援助を受けることが規定されており、県が示した基本方針を踏まえ、本市における採択の基本方針を定めております。
 まず、1において、教育基本法や学校教育法の改正で明確に示された教育の理念や目標及び学習指導要領に示された各教科の目標や内容、本市が定めた教育課程編成基準等に則り、児童生徒に最も適切な教科用図書を採択することを方針とし、(1)では、小学校用の教科用図書について、丸1から丸5の五つの観点に基づいて調査研究を行うこととしております。また(2)、附則第9条第1項の規定による特別支援学校小学部、小学校の特別支援学級の教科用図書については、丸1から丸4の四つの観点に基づいて調査研究を行うこととしております。
 さらに、2においては、採択権者の権限と責任において適正かつ公正な採択を行うこと、3において採択に係る情報を公開するなど、開かれた採択を推進することを方針としております。なお、この基本方針につきましては、これまでの採択時の方針と変更点はございません。
 説明は以上でございます。

松井教育長

 はい。それでは、審議に入ります。
 ただ今の説明につきまして、御質問、御意見等がありましたらお願いいたします。

栗栖委員

 この基本方針については、異議はございません。
 21ページの2の適正かつ公正な採択の確保については、御承知と思いますが、大阪府で問題がありましたので、本市では、そういったことが絶対に起こらないように、特に、この点についてはしっかりと留意していただきたいと思います。

指導第一課長

 はい。

栗栖委員

 それから、前回と同じく調査員が審議会に調査研究の結果を報告しますが、前回は、学習指導要領が全面的に変わりましたが、今回は、変わっていないのですね。

指導第一課長

 はい。

栗栖委員

 そういう時はどうなるのですか。審議会の検討においては、従来であれば広島市の課題を出して、その課題に対して、「よりふさわしい」及び「ふさわしい」教科書を御検討いただいています。今年度は、指導要領が変わっていませんが、一から課題を見直して御検討いただくのでしょうか。運用の問題になると思うのですが、どんな感じでしょうか。

指導第一課長

 おっしゃるとおり学習指導要領が改訂するわけではないので、大きな変更点はございません。ただ、基本方針の(1)の丸1から丸5の観点が示しております具体については、審議会で、当然、検討していただくことにはなります。その時には、広島市の状況などを同じく分析をした上で、学習指導要領では変わらなくても、子どもたちや学校の状況は変わってくるので、細やかに検討しつつ、細かい観点を決定していこうと思っています。

栗栖委員

 4年経過すれば、課題もかなり変わっているでしょうし、その辺も踏まえて、御検討いただけるということですね。分かりました。是非、そういう観点で、お願いしたいと思いますし、技術的なことですが、21ページの上に、義務教育諸学校と書いてありまして、「令和6年度使用」は小学校用だけで、来年度、中学校用になるのですね。

指導第一課長

 はい。

栗栖委員

 来年、同じように基本方針が議題として上程されるということになるのでしょうか。

指導第一課長

 そうです。

栗栖委員

 はい。

松井教育長

 他に、御意見等がございますでしょうか。
 それでは、お諮りいたします。議案第26号「令和6年度使用広島市立義務教育諸学校の教科用図書採択の基本方針について」、原案どおり可決することに御異議ございませんでしょうか。
 (異議なし)
 異議なしと認め、本件は原案どおり可決することに決定いたしました。
 続きまして、議題5の議案第27号「広島市教科用図書採択審議会への諮問について」を議題といたします。
 本件は審議案件です。内容について、指導第一課長から説明をお願いします。

指導第一課長

 29ページ、議題5についてです。
 30ページを御覧ください。30ページの別紙のとおり、令和6年度使用広島市立義務教育諸学校用教科用図書の採択について、広島市教科用図書採択審議会規則第2条の規定に基づき、採択審議会会長宛てに諮問理由を付して諮問することとしております。
 31ページを御覧ください。諮問理由について御説明いたします。
 本市小学校において令和6年度から使用する教科用図書の採択は、先ほど御説明しました採択の基本方針に基づき行うこととしております。そのため、広島市教科用図書採択審議会規則により、広島市立の小学校において使用する教科用図書の採択に関する事項について審議していただきたいことから、別紙の理由のとおり諮問するものでございます。なお、同規則は25ページの資料3に載せておりますので、また御覧いただければと思います。説明は以上でございます。

松井教育長

 はい。それでは審議に入ります。
 ただ今の説明について、御質問、御意見等がありましたらお願いいたします。
 よろしいですか。
 それではお諮りいたします。議案第27号「広島市教科用図書採択審議会への諮問について」、原案どおり可決することに御異議ございませんか。
 (異議なし)
 異議なしと認め、本件は原案どおり可決することに決定いたしました。
 次の議題6から議題8につきましては、冒頭でお諮りいたしましたとおり、非公開となりましたので、傍聴人、報道関係の方は退席していただきますようお願いいたします。

 (非公開部分省略)

松井教育長

 以上で議題は全て終了いたしました。
 これをもって、令和5年第7回広島市教育委員会議定例会を閉会いたします。 

7 議決事項

議案番号

件 名

議決結果

29 教職員の人事について 原案可決

リンク

<外部リンク>