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令和5年第3回教育委員会議(3月定例会)議事録

令和5年第3回 広島市教育委員会議議事録

 令和5年3月9日(木曜日)、令和5年第3回広島市教育委員会議(定例会)を教育委員室において開催した。

1 開会及び閉会に関する事項

 開会 午後1時15分
 閉会 午後3時01分

2 教育長及び委員の出席者

 教育長 糸山 隆
 委員 井内 康輝
 委員 栗栖 長典
   委員 秋田智佳子
 委員 伊藤 圭子 
 委員 西 敦子   

3 事務局等の出席者

 教育次長 松井 勝憲
 総務部長 加賀谷 哲郎
 青少年育成部長 橋本 英士
 学校教育部長 川口 潤
 指導担当部長 中谷 智子
 教育センター所長 松浦 宰雄
 総務課長 平山 高成
 施設課長 安藤 裕一
 育成課長 西本 哲也
 教職員課長 森田 健嗣
 教職員課服務・健康管理担当課長 宅見 雄二
 指導第一課長 高田 尚志
 指導第二課長 長屋 吉輝 

4 傍聴者等

 2人

5 議事日程

 議題1 教職員の人事について(議案)【非公開】
 議題2 小中学校プールの今後の方向性について(報告)
 議題3 青少年交流事業の開催結果について(報告)

6 議事の大要

糸山教育長 

 ただ今から、令和5年第3回広島市教育委員会議定例会を開会いたします。
 本日は、傍聴の方もお見えになっておられますが、お手元にお渡ししております注意事項をよくお読みいただき、静粛に傍聴していただきますようお願いします。
 本日の議事録署名者は、井内委員と西委員にお願いします。
 これから日程に入ります。
 本日の議題は、お手元の議事日程のとおりです。
 本日審議予定の議題1については、広島市教育委員会会議規則第5条第1項第3号「教育次長、部長、担当部長、医務監、課長、事務長、担当課長、校長、園長その他課長相当職以上の職位の任免に関すること」、同項第4号「事務局及び教育機関の職員の分限及び懲戒に関すること」に該当することから、会議を非公開としたいと思いますが、御異議ございませんか。
 (異議なし)
 異議なしと認め、議題1については非公開として審議することに決定しました。
 議題1は、ただ今お諮りしたとおり非公開となりましたので、傍聴人、報道関係の方は、退席していただきますようお願いします。
 なお、議題1の審議終了後、議題2及び議題3の審議を公開で行います。
 議題2の開始時刻は、14時を予定しています。
 (非公開部分省略)

糸山教育長

 それでは、議題2及び議題3の審議を公開で行います。
 本日は傍聴の方もお見えになっておられますが、お手元にお渡しております注意事項をよくお読みいただき、静粛に傍聴していただきますようお願いします。
 議題2「小中学校プールの今後の方向性について」を議題とします。
 本件は報告案件です。内容について、施設課長から説明をお願いします。

施設課長

 議題2の「小中学校プールの今後の方向性について」、御説明いたします。
 資料の2ページを御覧ください。
 まず、1の現状についてです。
 (1)の文部科学省の方針を踏まえた本市の水泳授業は、水遊びや水泳運動といった活動、また水の事故を未然に防ぐための身体能力や思考力を育む重要な学習であることから、その実施が学習指導要領に位置付けられています。
 また、実施に当たっては、小中学校の各学年10コマ程度の授業計画例が示されており、本市においても10コマを基本としています。具体的には、授業運営状況といたしましては、実施時期は夏季休業期間を除く、6月3週目から9月1週目までの実質5週程度で、雨天時や暑さ指数が高い場合には延期をしています。1回の授業時間は、小学校では1コマ45分を2コマ連続で、中学校では1コマ50分で、小中学校いずれも2、3学級合同で実施しており、小学校では担任と担任外の教員合わせて3、4名で、中学校では体育教諭1名での指導・監視体制を取っています。また、学校プールの水質管理等については、教員が1日2回程度、ろ過装置を確認し、適宜フィルターの洗浄等を行っているほか、授業をする学年に応じた水位調整等も実施しています。
 次に、(2)の小中学校プールの整備状況としては、文部科学省の方針では、各学校へプールを整備することまでは義務付けられていませんが、本市では小中学校200校にプールを整備しており、このうち4校は小中一貫教育校などで施設を共有していることから、全ての小中学校、204校でプールを利用できる状況となっています。築年数については、表のとおり、築年数が50年から59年のものが32校で全体の16%、40年から49年のものが69校で35%となっており、築40年を超えるものの割合が51%と過半数を占めています。鉄筋コンクリートの一般的な耐用年数が60年とされていることを踏まえると、多くの学校で10年から30年後に更新時期が到来することとなります。こうしたことから、2の課題としては、今後、多くの学校で更新時期を迎え、全てを改築する場合、1校当たり約2億3千万円の費用が掛かることから、財政負担の増大が見込まれています。
 次のページを御覧ください。
 以上を踏まえ、3の今後の基本的な考え方といたしまして、平成29年2月に策定した広島市公共施設等総合管理計画におけるハコモノ資産の更新に関する方針において、「財政状況を踏まえて、種々の工夫を講じながら更新量を調整する」とし、種々の工夫として、他施設の活用や配置基準の見直し、民間活力の活用などが掲げられていることを踏まえ、今後、老朽化の進行等に伴い更新が必要となる施設ごとに、まずは、近隣の既存ストックの活用を検討することを基本としつつ、改築する場合においても、中学校区単位等の共同プールとしての改築を検討していきたいと考えています。
 既存ストックの活用に当たっては、スイミングスクールなどの民間施設の活用、区のスポーツセンターなどの市営施設の活用、近隣の小中学校と共用する三つのパターンが考えられ、各パターンの効果を踏まえつつ、学校ごとに近隣の既存ストックの受入余力や学校との位置関係、必要経費なども踏まえながら検討することとしています。
 各パターンの活用形態や効果等としては、表にありますとおり、民間施設の場合、施設への移動方法は、当該施設のバス等を利用し、担任と当該施設のインストラクターによる指導等となることが想定されます。また、屋内施設のため、天候や気温に関わらず利用可能となり、計画的な授業実施が可能となること、水質管理等は、民間施設での実施となることで、教員負担の軽減につながることが見込まれます。
 次に、市営施設を活用する場合、施設への移動方法は、学校で手配したバスを利用し、担任と非常勤講師による指導等となります。民間施設と同様、天候等に関わらず利用可能となることや、水質管理等を教員が行わないことで、教員負担の軽減につながることが見込まれます。
 次に、他校のプールと共用する場合、移動方法や指導等については、市営施設の場合と同様ですが、屋外施設であるため、授業実施は夏季に限定されます。また、水質管理等は受入れ校で実施するため、受入れ校の教員負担が残ることとなります。
 最後に、4の今後の予定についてですが、黄金山小学校のプールについては、耐用年数は経過していないものの、地盤沈下によりプールの改築が必要となっていることから、先ほどの今後の基本的な考え方を踏まえ、近隣の既存ストックの活用等の検討を行った上で、必要となる経費を令和5年6月の補正予算に計上することを目指しています。また、その他の学校については、更新が必要となった時期に、近隣の既存ストックの有無等、それぞれの状況を踏まえて検討を進めることにしています。
 以上で、小中学校プールの今後の方向性について説明を終わります。

糸山教育長

 はい。ありがとうございました。
 ただ今の説明について、御質問等がありましたらお願いいたします。

栗栖委員

 基本的な考え方は、そういうことだろうと思います。長期に渡った対応が必要で、具体的なプライオリティの付け方が、非常に重要になってくると思います。例えば、4の今後の予定で、黄金山小学校に係る経費を補正予算に計上すると書いてあるのですが、地盤沈下によりプールの改築が必要になっている黄金山小学校について、他のプールと違って、ここだけを今回やるという具体的な理由があれば教えてください。

施設課長

 プールが今のままでは使えず、何かしら対策を考えないといけないということで、これまでの考え方を踏まえて整理し、この考え方に基づいて検討して、6月の補正予算にどういう対応するかを決めて、それに関する費用を計上したいと考えています。

栗栖委員

 使えないというのは設備それとも水質がもう全然だめになっているとかですか。

施設課長

 水が抜けて、水位が低下してしまうという状況です。

糸山教育長

 昨年からそういう状況だったので、応急的にいろいろなことを試したということですよね。

施設課長

 はい。黄金山プールについては、既に水が抜けて水位が低下してしまうという状況になっておりまして、今、教育長が申しましたとおり、修繕などを行ったのですが改善せず、根本的に改築をしないといけないという状況になっておりますので、今回、考え方を今一度整理をしまして、補正予算に計上していこうと考えているところです。

栗栖委員

 資料では、耐用年数も築年数も相当経過しているプールがたくさんあるので、そういう状況にあるプールも結構あるのではないかと思いますが、いかがでしょうか。

施設課長

 そういうわけではありません。今本当に使えないというものが黄金山小学校だけで、他について使えないのがあるというわけではありません。

栗栖委員

 現状では、無いのですか。

施設課長

 はい。

栗栖委員

 使用の可否を把握するのは、具体的にはどういうイメージですか。考え方は良いのですが、次に、どこのプールを対応するかは、どこからそういう情報を得るのでしょうか。

施設課長

 実際に水が抜けると修繕などで対応しているのですが、そういった修繕などでは対応ができない、改築などの手段を取らないと使用できないというようなところが出てきた時に、今回の考え方を踏まえて、まずは、外部ストックで使えるところがないかというところを検討します。

栗栖委員

 それは各学校から報告を受けるのですか、それとも、定例的に施設課でプールの実態調査をされているのですか。

施設課長

 学校から報告を受けるという形になります。日常の学校の施設管理は学校でやっていただくようになりますので、その報告を受けて、こちらで現場を見まして、必要な対応をとるということになっています。そこで対応しきれないものが出てきた時に、どうするかを考えていきます。

栗栖委員

 例えば、学校のプールの担当者の見る目によって、傷み具合など本当は傷んでいるのに、傷んでいないような報告だけ受けることもあると思います。できるだけ客観性を高く、事故につながらないように、水質汚染にならないように、本当の意味でのプライオリティが付けられるような調査の方法をお願いしたいと思います。

施設課長

 基本的には学校のプールというのは、水を張った状態であります。例えば、消防水利で使われ、(授業で)使われてない時期にも水を張っていますが、今回の黄金山もそうですが、水が抜けて水位が低下していると、そういったことで水漏れが生じているというのは見た目で分かりますので、例えば、そういう報告を受けて、こちらで点検を行い、そこで判断させていただくという形にはどうしてもなろうかとは思います。そういった形で、学校の授業に支障が出ることがないように対応していこうと思います。

栗栖委員

 はい。分かりました。

井内委員

 この案に対して、ユーザーとして、まず、学校の先生たちがこういう方法で既存のプールへ出かけるということに対してどう思っておられるのでしょうか。例えば、私が素人なりに考えて、そんなにプールの時間が長いわけではないので、プールが近くにあれば良いのですが、少し遠かったらバス移動が必要なので、バスに乗って、降りて、着替えるだけで30分使ってしまったら、授業の時間が短くなってしまうのではないでしょうか。そういうことに対する意見はどうでしょうか。
 それから、二つ目は、逆に、いつもスポーツクラブを利用したり、区民プールを利用したりされている方から見れば、大勢の生徒が来て、自分たちが使ってた今までの態様を使ってしまう可能性がありますよね。そういう方に対する配慮について、プール側がどう考えておられるのか、その両面から聞かせてください。
 こういうことをやるということに対しては、両側からの意見が十分反映されている必要があろうかと思いますので、調べておられたら聞かせてください。

指導第一課長

 まず、現場の声ですけれども、今年度、黄金山小学校で応急的に、プールが使えないということで、実際に、市営のプールを使って授業を行っています。そこはバス移動を伴っておりまして、今回であれば15分程度のところで実施することができました。小学校で言いますと、2コマ続けて授業をしておりまして、45分が2コマなので90分、間の休憩も含めれば95分という時間を確保できます。そこから30分の移動時間を除いて、60分程度なのですが、これは通常学校で授業をする時も、着替えやプールへの移動等を含めると、大体水に入っての指導時間は60分程度ということになるので、その時間内であれば、学習指導要領に合った内容を実施することができます。
 さらに 天候が良くなければ授業はできないということが起こってしまいますが、屋内の場合は10コマで計画したら10コマできるので、そういう全体的な面で見ると、メリットがあったということを、今回使用した黄金山小学校の教員から聞いております。
 ですので、30分を過ぎるとやはりそこに影響してきますので、そうなった時には、この方法では難しいというところが出てくるとは思いますが、基本的には、片道15分、往復30分であれば、活動時間を保障できて、学習内容も効果を上げることができると考えておりますし、黄金山小の職員からも、そういう声は届いております。
 もう一つ、普段使っていらっしゃる方のことですが、今回、東雲のプールを使ったのですが、施設の方もその点を気にされていたため、閉館日にお借りするということで、一般の方がおられない時間に使わせていただいています。
 実際、この方法で検討した時に、どの方法を使うかということにはなるのですが、そういう形での調整を進めていくことになろうかと思います。民間も今のところでは、一般の方に御迷惑をおかけしないような形でということで話はしているのですが、まだ試算している段階ですので、実際に契約する際には、どういう形ならできるかということは、また、相談が必要なところかと思っております。

井内委員

 1点目は、15分でプールまで行けるというぐらいが限界であって、それ以上遠くになるようであれば、この方法は良い方法ではない可能性が高いですよね。その辺の検討は、是非、細かく学校ごとにしていかなければならない。プールが新しくどんどんできていくとは思わないので、こういうところに関しては、やっぱりある程度の費用をかけて、プールを直すということも必要になるのではないかと思います。その辺も、丁寧な計画にするには、一律でやるぞと言ったら、そのままだというわけにはいかないのではないかと思います。
 それから、一般の方への対策として、閉館日を使うとおっしゃったのですが、プールの授業を行う6月から8月か9月ぐらいの期間で、閉館日が何日あるのか分かりませんが、大規模校ではなかなか難しいのではないでしょうか。閉館日だけで対応できるのだろうかという気がします。そこの辺は、もう少しプールの管理者側との詰めをきちんとしないと、住民等の利用者から不満が出るようでは、学校が優先ですよというわけには必ずしもいかないのではないかという気がしました。もう少し、個別の詳細な打ち合わせが必要なのではないでしょうか。

総務部長

 確かに井内委員がおっしゃるとおりで、一度に全部やるということになると、受入れがかなり難しいことになります。基本的には、一つ一つ長い時間の中で、何校かでそういうことが起きてくると考えています。その時点で、その学校の近隣にそういった施設があるかどうか、しかもその民間の方に余力があるかどうか、そういったことを一つ一つ丁寧に調整させていただきながら、実際に優先順位をこういう形で検討し、どうしても条件に合わない時があれば、最終的には改築し直すということも十分あり得ると考えております。
 そういった面で、必ずこの既存ストックの活用ありきではないということもあるのですが、ただ、こういった実績を積み重ねていく中で、民間のプールの方からも、少し受入れを考えていただくようなことにもなっていくのかなと思われます。実際に、民間のプールから使ってみてはどうかという話も上がってきたりするところもありますので、これから実績を積み重ねていけば、将来的に少しやりやすくなり、受入施設ができてくるかとは思っています。

井内委員

 私も以前、放課後児童クラブの活動を、民間のプールを使っておられた時に見せていただいたことがあります。実際、安佐南区のプールに行かせてもらって、一般の方とあまり競合しないように、うまくやっておられるというふうに見えました。ですから、今おっしゃったように、一度にやることではないと思いますけれども、少しずつ状況を見ながら、調整をしながらやってもらえたら、基本的に民間のプールを活用することは悪いことではないと私は思っています。
 施設の有効活用という広い立場から見たら、民間プールであろうと市営のプールであろうと、ユーザーが多くなることは、悪いことではありませんから、それは良いとは思うのですけれども、細かい対応というのは必要だろうと思います。

糸山教育長

 総務部長が説明しましたとおり、今回は、今までの漏水があったら改築するという一つのメニューの中に、いろいろなメニューを今後の検討に入れていきますということをお示ししたところです。当然1校ずつ、近くにあるか、また、その近いところは学校が使っても他の人に迷惑をかけないような使い方ができるものがあるかなど、今後何年かに1校ずつ改築するような状況が出てくれば、当然1校ずつ検討します。
 今回、お示ししているのは、こういうことを検討するという手順を今回定めたということですので、具体的なケースについては、当然1校ずつ、御心配されているようなことも踏まえて最終的に扱いを決めていくことになろうかと思います。御意見いただいたところは、きちんと事務局で検討させていただきます。

井内委員

 はい。了解しました。

秋田委員

 いろいろなメニューを示すという趣旨は理解しました。
 以前も学校が休校になった時に、地元の住民から送迎バスのことなどの提案が出たこともあると思います。各学校によって近隣のプールがどこにあるのか事情が違うと思いますので、コミュニティ・スクールなどもいろいろあるわけですから、地元の住民や保護者にメニューを示して、メリット、デメリットをそれぞれの学校で検討していいただくようになるのかなと思っています。
 保護者としては、夏休みに、放課後児童クラブに子どもを預けたら、そこから学校のプールに通えて、また放課後児童クラブに戻るということができていたので、とても助かりましたけれども、外のプールになると、それができなくなるのかとか、あるいは、バスで送迎するとして、真夏のバスの置き去りとかも起こるのかとか、いろいろ心配はありますけれど、一番皆さんが納得できる形を決めていくことになるのかなと思いました。

伊藤委員

 これまでは、プールの掃除など、教員の負担がかなり大きかったと思いますので、プールの水質管理がなくなるということは、教員にとって働き方改革につながることだと思います。
 また、プール学習は夏だけでしたけれども、屋内プール等であれば、夏以外でも活用可能にはなると思うのですが、そこら辺を考えていらっしゃるのかどうかお聞きしたいと思います。

指導第一課長

 屋内プールを使えば、夏以外でも柔軟に時間割編成で年間の計画が組めると思っております。通年の中でどうしても限りは出てくるとは思うのですが、そこは柔軟に考えていきたいと思っています。

伊藤委員

 どこの学校がどこのプールを使うという調整は、教育委員会事務局でされるのでしょうか。

指導第一課長

 そうですね、近隣にどういう施設があってというのは、事務局で整理をしなければなりませんので、教育委員会事務局でやりたいと思っています。

伊藤委員

 はい。ありがとうございました。

糸山教育長

 その他は、よろしいですか。
 それでは、本件についてはこの程度にしたいと思います。
 次に、議題3「青少年交流事業の開催結果について」を議題とします。
 本件報告案件です。内容について、育成課長から説明をお願いします。

育成課長

 それでは、資料の4ページからになりますけれども、当課で所管しております三つの青少年交流事業の開催結果につきまして、報告をさせていただきます。
 少し、総括的なことで申しますと、これらの事業につきましては、それぞれ異なる年齢層の青少年を対象に、様々な交流を通して、友情や相互理解を深めることや、核兵器の廃絶と世界恒久平和の実現に向けた意識を深めていくことなどを目的として実施をしております。昨年度に引き続きまして、今年度も新型コロナウイルス感染症の影響を受けまして、三つの事業ともに例年と異なるオンラインでの活動内容となっておりますが、そうした状況の中でも一定の成果があったのではないかと考えております。
 それでは、事業ごとに活動の様子や成果を中心に説明をさせていただきます。
 5ページを御覧ください。
 「青少年国際平和未来会議2022」の開催結果です。
 1の目的、2の主催、3の期間につきましては、資料に記載のとおりでございます。
 4の参加者ですが、海外都市含めまして、7都市46名が会議に参加をしております。このうち本市からは高校生が3名、それから大学生が4名の合計7名が参加しました。
 5の年間の取組を御覧ください。令和4年度につきましては、当初予定しておりましたボルゴグラードが主催都市を辞退したことにより、フィリピン共和国のモンテンルパ市が主催都市となりました。また、新型コロナウイルス感染症の影響によりまして、過去2年度と同様に、オンライン形式での会議の開催となりました。
 下の表を御覧ください。まず、本市の青少年に対して、事前研修を7月24日から9月11日まで開催しております。本市の参加者は、青少年国際平和未来会議の歴史と主旨、それから国際交流・異文化理解等の聴講や、語学研修により会議に参加する心構えや、必要な知識を身に付けるとともに、被爆体験講話や広島VRによりまして、被爆の実相を海外の参加者に伝えていかねばならないとの意欲を高めたところです。それから8月6日には、広島市の青少年の代表として、平和記念式典に参列をしております。
 それから、本番のオンライン会議ですが、9月18日から10月16日まで毎週日曜日にオンライン会議で参加をしております。参加者は、主催者であるモンテンルパ市から平和文化の振興、それから環境問題などをテーマとする講義を受けたのちに、そうしたテーマに関して出されました課題をグループごとに意見交換をして、発表しております。また、各都市のプレゼンテーションにおきまして、本市からは、平和への取組や広島の文化の紹介を行っております。
 そして11月には、オンライン会議の振返り、そして、11月20日の国際フェスタ2022での活動報告に向けたプレゼンの準備を内容とする事後研修を行いました。国際フェスタでは、活動の報告を行ったのち、修了証となりますヒロシマ平和未来大使委嘱状を参加者に交付いたしました。
 6ページを御覧ください。
 6の成果でございますが、まず、コロナ禍の対面による交流が困難の中、オンライン会議を開催し、各都市の青少年が時間や場所の制約を越えて意見交換や、文化交流を行うことで、友情を育むとともに、若い世代が連帯して各都市において平和への思いを発信するなど、平和活動を行うきっかけとすることができました。また、広島市からの参加者にとって、事前研修等は被爆の実相について知識をさらに深め、若い世代として被爆体験を継承する役割を担っているという意識を高める機会となるとともに、オンライン会議においては、そうした思いを自分の言葉で海外の参加者に伝えることができたと考えております。
 次に、7の課題等ですが、まず、参加者が会議終了後も、継続的に平和活動に取り組めるようにオンラインミーティングやSNSなどを活用して、事後活動を行える機会を提供する必要がある、次に、オンライン会議の中で、グループごとにSNSを活用し、平和活動について発信する取組を行ったところですが、会議の成果や、その後の活動についても、継続的に発信できるような仕組み作りが必要である、それからより多くの参加者に応募してもらえるよう、活動内容をまとめたリーフレットやDVDを各学校に配付するなど、活動の成果を広く周知していく必要があると考えております。
 それから、次の8の参加者の感想、それから活動の様子の写真は、それぞれ掲載しておりますので後ほど御覧ください。
 最後に、令和5年度につきましては、4年ぶりに対面での会議をハノーバー市において開催する予定です。ハノーバー市等と連携をしながらオンライン会議ではできなかった共同アピール文の作成などができるよう取り組む必要があると考えております。
 「青少年国際平和未来会議2022」については、以上でございます。
 次に、8ページを御覧ください。
 「2022広島市・大邱広域市青少年交流事業」の開催結果でございます。
 1の目的、2の主催、3の期間につきましては、資料に記載のとおりでございます。
 4の参加者ですが、本市、広島市からは青少年が32名、内訳といたしましては中学生8名、高校生24名、それから指導者(通訳含む)が7名、大邱広域市からは全部で37名、青少年23名で、内訳は中学生が16名、高校生が7名、指導者(通訳含む)が14名となっております。
 5の年間の取組ですが、今年度は広島市から大邱広域市に青少年を派遣して交流活動を行う予定でしたが、未来会議と同じように、新型コロナウイルス感染症の影響により、オンラインでの交流となりました。
 その下の表でございます、まず事前研修ですけれども10月16日、23日の2回に分けて、研修を行っております。内容といたしましては、SDGsの講座や語学研修などということになっております。それからオンラインの交流ですが、10月30日、11月5日、11月12日の3回に分けまして、前2回につきましては、グループごとに分かれて、オンラインでそれぞれ広島と大邱広域市の青少年がグループに分かれて、グループ別のテーマについて話し合っております。テーマにつきましては、最前SDGsの講座と言いましたけれども、それに関連をしたもので、環境でありますとか、水、平和などにつきまして、テーマに分かれて討論しております。
 それから、11月12日につきましては、そうしてグループ別の討論・意見交換の成果報告会ということで、それぞれテーマ別に分かれて、青少年たちが共同宣言を作ったり、書道パフォーマンス、ダンスなどの文化交流、それから、最後に、広島市それから大邱広域市のそれぞれの参加者で、歌手、デュオグループのKiroroの「Best Friend」をみんなで歌いました。交流をとおしてそれぞれ仲良くなっておりまして、銘々プラカードを作って相手に対するメッセージを共有しながら歌いました。
 9ページを御覧ください。
 6の成果ですが、今年度につきましては、事前研修前の早い時期から広島市それから大邱広域市の指導者でオンライン協議を頻繁に繰り返しまして、綿密に打ち合わせを行いました。その結果、事前研修とオンライン交流の内容につながりを持たせ、SDGsについて関連するテーマということで、限定をしまして、事前研修とオンライン交流の内容のつながりを持たせ、過去2回の交流に比べまして、プログラムの充実を図ることができたと考えております。また、海外渡航に比べて参加人数の制約が少ないオンラインの特性を生かしまして、今年度につきましても、参加を希望された広島市の中学生、高校生については全員参加をしていただくことができました。
 また、各グループに大学生、留学生などの通訳ボランティア2名程度配置いたしまして、お互いの国の言葉が話せなくても、自分の意見が言えるようにしたことで、活発な意見交換が進み、テーマに関するグループ意見を取りまとめることができたと考えております。
 それから、グループ内で日韓の青少年がペアを組み、オンラインで対面する前から、自己紹介のメッセージカードを書いたり、オンライン交流でお互いの手元に届いた記念品を手に感謝のメッセージを伝え合ったりしたことで、友情がますます深まり、交流後も多くの参加者がSNS等で交流を続けていくことができたことということです。
 それから過去に本交流事業に参加したメンバーによるOB組織が今年度の交流プログラムにおきましても、運営補助、それから通訳ボランティア等のサポートを継続的に行ってくれました。参加者に対して、その交流事業終了後の自主的な国際交流活動のモデルを示すことができたと考えております。なお、令和4年及び令和5年の2年連続で、OB組織のメンバー2名が、各年1人ずつ本市の姉妹友好都市のために活動する「ヒロシマ・メッセンジャー」の大邱広域市担当として選ばれて活動をしております。
 7の課題です。来年度は本市の青少年を大邱広域市に派遣する予定となっております。これまでのオンライン交流で培った経験を生かして、事前研修や事後研修にオンライン交流など取り入れるともに、大邱広域市と連携をしながら文化体験等対面交流で大きな効果を実感できる体験学習に重点を置いたプログラムを実施できるように考えていかなければならないと思っております。
 また、本交流事業に参加をして、国際交流への意欲を高めた参加者が、今後も自主的な事後活動を継続できるように、OB組織の情報提供を行い、次回以降も本交流事業に関わっていただけるようにするとともに、現状としては、本交流事業のサポート活動がメインになっているOB組織の活動について、OB組織のメンバーが自主的な交流活動を企画できるよう支援を行っていく必要があると考えております。
 次の8の感想と10ページの青少年共同宣言文、そしてその下の活動の様子につきましては、後ほど御覧ください。
 最後に11ページですけれども、「令和4年度広島・長崎市児童生徒平和のつどい」でございます。目的、主催、期間については、こちらに記載のとおりでございます。
 4の参加者ですが、広島市からは30名、小学生が13名、それからそれをサポートということなんですが、高校生が2名、そして指導者が15名、それから長崎市からは小学生が4名、中学生が2名、高校生6名、指導者15名の参加を出しております。それから5の年間の取組ですが、こちらにつきましても、長崎市へ訪問する予定だったのですが、新型コロナウイルス感染症の影響によりまして、オンラインによる交流といたしました。
 それでは、下の表を御覧ください。まず事前研修を7月10日、そして8月11日、2回行っております。内容につきましては、平和学習、それから平和のつどいで発表する資料の作成などを行いました。それから、8月19日には似島臨海少年自然の家に宿泊をいたしまして、平和学習として、似島島内の碑や遺構巡りを行い、似島臨海少年自然の家の職員から被爆の実相や、当時、被爆直後の似島で起こった出来事などを、被爆者の手記の紹介などによりお話を聞いたところです。そうした被爆の実相などの内容を知りまして、翌8月20日に平和記念公園で、黙とう、献花それから千羽鶴の献納、平和記念資料館の見学も行っております。そして、同日の午後、平和のつどい(オンライン交流会)ということで、こちらに書いてあるような次第で進んでおります。そして、9月3日に事後研修として、活動の振返り、それから、8月20日に活動を終えた後に、感想文を書いてもらうようにお願いしておりましたので、それから長崎市の子どもたちへお礼の手紙の作成を行っております。
 12ページを御覧ください。
 6の成果でございます。事前研修で被爆ピアノを使った、広島の記憶をつなぐための活動を行っておられる方から講話を聞いております。それから、宿泊研修で、似島の碑巡りなど、平和学習をとおして、子どもたちは被爆の実相や平和への思いを次世代に伝えるために活動するということに対する認識を深めることができたと考えております。それからオンラインによる交流ではありましたが、プログラムの内容をクイズ形式にするなど、子どもたちがなじめるように工夫いたしまして、友情や親睦を深めるとともに世界恒久平和の実現に向けて行動するきっかけになったのではないかと考えております。
 7の課題ですけれども、来年度は4年ぶりに広島市で開催を予定しております。これで、こちらの主催が教育委員会と広島市こども会連合会で、実際、輪番で各区の子ども会が担当されますが、来年度は安佐北区子ども会連合会の順番になっております。そうした子ども会の方、それから長崎市と連携を図りながら、長崎市の児童生徒の受入れを行っていくということになります。それから、来年度以降におきましても、平和についての学びの意識を深めることや、交流を通じて、両市の児童生徒が友情を深めることができる活動となるようプログラム内容を充実させていく必要があるため、子ども会の方と協議検討をしていきたいと思っております。それから、次の参加者の感想、13ページの活動の様子の写真につきましては、後ほど御覧ください。私からの報告は以上です。

糸山教育長

 はい、ありがとうございました。
 それでは、ただ今の説明について御質問がありましたらお願いをいたします。
 その前に、実際、会議に直接参加されていらっしゃる井内委員から何か補足がありますでしょうか。

井内委員

 5ページの「青少年国際平和未来会議2022」について、追加でお話させてください。
 今年度は、もちろんコロナ禍でしたので、直接的な対面方式での集会というのは難しいということは分かっていて、それを前提に、ロシアのボルゴグラード市が主催することになっていましたが、以前も申し上げたように、2月にロシアによるウクライナ侵攻が起こったので、ボルゴグラード市での開催はいかがなものかという参加都市からの意見があって、それを踏まえて、ボルゴグラード市が自主的に自分のところでやるのは難しいということで辞退をされました。それで、急きょ相談をしまして、フィリピンのモンテンルパ市が引き受けてくれました。
 準備が間に合わなくて、実際にオンライン会議を実施したのは、9月、10月の日曜日になりました。通常、我々は8月中には終えるように、つまり学生が夏休みの間に開催することを前提に、広島で開催する場合は、もちろん8月6日を中心に予定を組みます。そういうことが全く変わってしまったものですから、いろいろな募集のところから苦労いたしました。この日程で、本当に集まってもらえるのだろうかというのは不安だったのですが、過去の参加者が二人ほど手を挙げてくれて、助けようということで助けてくれたので、一応、高校生3人と大学生4人の参加で実施することはできました。
 以前に御紹介したと思うのですが、被爆の実相を御紹介するVRを、広島の参加者と会議の参加者にも見てもらうというようなことも、新しく加えました。かねてからの課題で、オンライン交流はうまくいくのですけれども、1年に1回集まって、意見交換を行うだけでは足りないから、継続的な活動にしようとことで、ブランチ作りというのをやろうとしてたのですが、この3年間のコロナで頓挫いたしまして、うまくいっておりません。それで、ハノーバーでできかけたグループはうまく機能しない、それから、ボルゴグラードも作るという話で動いていたのですが没交渉になりまして、うまくいかない。せっかくオンラインというツールがあるので、若い人たちの持続的な交流をやっていきたいと思っているのですが、正直なところうまくいっていないというのは実情です。
 それから、先ほど御紹介あったように、今年ですね、次はハノーバーですよっていうことで、以前から手を挙げてくれていました。それで、コロナはこういう状況で収まりつつあるので、今年こそ対面での会ができるかなと期待してはいるのですが、実は、広島とハノーバー市との正式な交流協定が結ばれて40周年です。それで、広島市長が訪問されるという予定も既にあるのですが、このために、ハノーバー市が5月に開催したいと言われています。これはまた困るもので、5月に高校生や大学生が動けるかというと動けない。引率する私も含めてですけれど、大学の先生たちも5月は1週間も10日も空けられないということで、非常に苦慮をしております。結果的には、育成課長の方がよく知っておられると思うのですが、なんとか何人かは行ってくれることになったので、ハノーバーへの派遣というのは可能だと思うのですが、やはり少人数にならざるを得ません。ヨーロッパで開催することになると、未だウクライナの戦火が収まっていませんから、果たして何人ぐらいが集まれるか、ヨーロッパの、例えば、ポーランドの参加者も以前いましたので、そういうことから考えると大変国際情勢が懸念されるのが現状です。ただ、だからと言ってやめるのではなくて、逆に、だからこそ、一生懸命やろうということを言い続けるのがこの会議の役目だと思うので、頑張っていきたいと思います。私も、実は、少し腰が引けていて、写真には写っておりますが、なかなかフル参加ができなくて、大変申し訳ない状況になっています。この5月も行けない状況で、他の実行委員の方に引率をお願いすることになるのだろうと思っております。
 ただ、次の大邱広域市との交流事業を見ても、つい先頃、韓国と日本の首相同士の交流を再開するというようなことがありましたし、かねて言ってましたけども、国と国同士が何かをやっていたとしても、青少年のレベルでの交流とかですね、こういうお互いに意思疎通を図る行事っていうのは、小さい規模でも継続的にやっていくことの重要性、大邱広域市との交流も年々非常に充実した内容になっていますし、是非、広島市としては応援をして、こういう事業は継続をしていただきたいものだと常々に思っております。追加で報告をさせていただきます。ありがとうございます。

育成課長

 今、井内委員のハノーバーに向けての話の補足でございます。一応2月の中旬から今月の6日まで、来年度の5月のハノーバーへ行かれる方ということで、募集をかけまして、3月6日で締めたところ、5人ほど大学生が応募していただきました。面接等もございますので、正式決定はまだもう少し後ですけれども、そうした状況にございます。引率者につきましては、井内委員がおっしゃったように、実行委員の中で調整しているところでございます。以上でございます。

井内委員

 はい、ありがとうございました。

栗栖委員

 三つの事業の御説明をいただいたのですが、まず、関係者の皆様方に本当に感謝したいと思います。
 井内委員もおっしゃったように、継続が非常に重要だと思います。かねてから申していますが、三つの事業で共通してすばらしいのは、事前研修をやって、本番の会議があって、事後の活動をするというかたちで、毎回開催されていることです。是非、こういう形で継続していただければと思いますし、課題もきちんと整理していただいてますので、少しずつでも、さらに進化させていただければと思います。
 個別で言いますと、青少年未来会議については、特に今、ロシアとウクライナの問題があるので、海外の方との交流で難しい面もあると思いますが、是非、継続してやっていただきたいと思います。
 また、コロナも落ち着いてきていて、それぞれの事業とも対面で実施するという方向性が出ていて、対面でも、もちろんやっていただいたら良いのですが、オンラインで何年かやってきて、オンラインに関してのノウハウも相当蓄積されていると思います。参加者が多いというのも、大きいメリットなので、対面とオンラインを活用して、できるだけ多く参加していただくような機会を増やしていくというのも、技術的な問題や経費的な問題がクリアできたら、お願いしたいと思います。

育成課長

 まず、会議そのものをオンラインと併用するということに関しましては、特に、青少年国際未来会議に関しては、時差の関係もございまして、お休みの日の限られた時間での会議ということになりますので、そうしたことも考えながら、ハイブリッドの方式、どういうことが取れるかというのは、まだ考えたいと思います。
 オンラインのメリットを活用してどういうことができるか考えておりますけれども、例えば、一つとして、その事後活動、一旦その対面で会議をして、いろいろ共通認識をみんなで持った中で、あとは、例えばオンラインを活用したその事後的な振返りや活動など、また、世界に向けて、こういった会に参加した若い人たちが、アピールをしていく場を、課題にもありますように提供できるような仕組みを考えていきたいなと思います。
 大邱広域市との交流も同様で、こちらについては、まず、仲良くなって、互いの文化、互いの人を知ろうということに主眼を置いており、個人同士はこうやってますので、そうしたところが何かこう形になるような仕掛けができないかという、特に、OB組織も活用しながらいうのができないか、ということは考えています。

栗栖委員

 大邱広域市との交流事業の「青少年共同宣言文」は、どういった位置付けのものになるのでしょうか。

育成課長

 今回は、大邱広域市との話で何か成果として形にして発表したら良いのではないかということになりましたので、こういう形を取りました。また、来年度対面になった時にどうするかは、今後の先方の意向も踏まえた話になろうかと思いますが、私としてはやはり青少年国際平和未来会議と同様、対面で交流をして、同じ釜の飯を食べるというか、そういうことで活動している若い人たちがそれぞれの共通認識も含め何か会議としての成果を発表するというのは、大切なことだと思っておりますので、なるべくそういう形を残していければというふうに思っております。そういう方向で、大邱広域市と調整をしたいと思います。

栗栖委員

 素晴らしい取組なので、是非、育成課長がおっしゃったように参加者の意向を踏まえて共通の何かに向けて進めていっていただければと思います。

育成課長

 努めていきたいと思います。

栗栖委員

 それから、長崎市との交流事業で、宿泊研修は毎年のものですか。

育成課長

 オンライン交流会というイレギュラーの事態ですが、広島市の子どもたちだけでも宿泊研修を行って、しっかり勉強しています。似島臨海少年自然の家を使っておりますので、キャンプファイヤーなどもできるということで、そうした楽しみを持って、安佐南区の子ども会の学区が違う子たちが集まっておりますので、翌日の本番に向けて、みんなでしっかり連帯感を持とうということで企画をしました。
 通常、対面で開催する場合は、少年自然の家などを利用して、長崎市と広島市の子どもたちが一緒に宿泊して活動しています。ですので、またそれに先立って、別途宿泊研修というところは、今は考えておりません。

栗栖委員

 コロナ禍で機会が減っているので、こういう宿泊研修でキャンプファイヤーなどの行事を通じて、親しく、仲良くなることは非常に良い企画だと思いました。

育成課長

 コロナの影響を大きく受ける前の平成31年度までは、お互いが行き来をして、同じところに泊まって、栗栖委員がおっしゃられたように、キャンプファイヤーなどを通じて大変仲良くなっておりました。当時の感想文などを読みますと、そういうことを通じて、平和の勉強だけでなくって、仲良くなったことがとても印象的だったという感想を残しているのも見受けられましたので、やはりそういう部分も大切にしたいと思っております。

栗栖委員

 是非、御準備等大変だと思いますが、是非、こういった三事業は継続的に御対応いただければと思います。

育成課長

 はい。

糸山教育長

 本件については、この程度にしたいと思います。
 以上で議題は全て終了しました。
 これをもって、令和5年第3回広島市教育委員会議定例会を閉会します。

7 議決事項

議案番号

件 名

議決結果

7

教職員の人事について

原案可決

8

教職員の人事について

原案可決

リンク

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