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令和4年第17回教育委員会議(12月定例会)議事録

令和4年第17回 広島市教育委員会議議事録

 令和4年12月26日(月曜日)、令和4年第17回広島市教育委員会議(定例会)を教育委員室において開催した。

1 開会及び閉会に関する事項

 開会 午前9時
 閉会 午前10時20分

2 教育長及び委員の出席者

 教育長 糸山 隆
 委員 井内 康輝
 委員 栗栖 長典
 委員 伊藤 圭子 
 委員 西 敦子
   秋田智佳子委員は欠席

3 事務局等の出席者

 教育次長 松井 勝憲
 総務部長 加賀谷 哲郎
 青少年育成部長 橋本 英士
 学校教育部長 川口 潤
 指導担当部長 中谷 智子
 教育センター所長 松浦 宰雄
 総務課長 平山 高成
 学事課長 舟津 有紀
 施設課長 安藤 裕一 
 育成課長 西本 哲也
 健康教育課長 村上 早苗
 健康教育課学校安全対策担当課長 藤谷 誠之
 特別支援教育課長 山領 勲
 生徒指導課いじめ対策推進担当課長 菅川 雄二
 教育センター次長 木原 和子 
 市民局生涯学習課長 田尾 雅之
 教育企画課課長補佐 白須 美和
 教育給与課課長補佐 高橋 弥生

4 傍聴者等

 なし

5 議事日程

 議題1 広島市立図書館再整備方針の策定について(報告)
 議題2 食缶による給食提供に関するアンケート調査結果(概要)について(報告)
 議題3 市長が作成する議会の議案に対する意見の申出について(代決報告)
 議題4 校長及び教員としての資質の向上に関する指標の変更について(議案)
 議題5 訴訟について(報告)【非公開】

6 議事の大要

糸山教育長 

 ただ今から、令和4年第17回広島市教育委員会議定例会を開会いたします。
 秋田委員が所用により欠席されていますが、定足数を満たしています。
 本日の議事録署名者は伊藤委員と西委員にお願いします。
 これから日程に入ります。
 本日の議題は、お手元の議事日程のとおりです。
 本日審議予定の議題5については、広島市教育委員会会議規則第5条第1項第7号「訴訟及び審査請求等に関すること」に該当することから、会議を非公開としたいと思いますが、御異議ございませんか。
 (異議なし)
 異議なしと認め、議題5については非公開として審議することに決定しました。
 それでは、議題に入ります。
 議題1「広島市立図書館再整備方針の策定について」を議題とします。
 本件は報告案件です。内容について、市民局生涯学習課長から説明をお願いします。

市民局生涯学習課長

 「広島市立図書館再整備方針の策定について」、御説明させていただきます。
 既に情報提供させていただいているものもありますので、重複している部分もあろうかと思いますが、改めて説明させていただきたいと思います。以前に、広島市立図書館再整備方針の素案をお示しし、その後、7月末から8月末にかけて、その素案に対する市民意見募集を実施しました。その市民意見募集に対し、338件の御意見をいただいております。その後、図書館協議会、社会教育委員会会議のそれぞれの審議会を開催して、委員の皆様から御意見をいただいたり、市民団体等の主催するワークショップや勉強会に本市職員が参加するなどして、意見を集約してきたところでございます。こうしたことを踏まえ、12月の総務委員会で報告をした上で、12月1日に広島市立図書館再整備方針を策定させていただいたところでございます。
 それでは、お手元の広島市立図書館再整備方針の5ページをお開きください。
 丸2の広島の歴史、文化、産業等を学べる場の提供では、情報の発信等について、「広島を知る」エリアは、過去のことを学ぶだけでなく、広島を知って、未来の広島を作っていくという視点も必要との御意見も寄せられたことから、一つ目の項目を「歴史や文化等を通じて、広島のまちのこと知り、未来の創造に思いをはせるようにするための官民連携による情報発信」に改めるとともに、ページ下のピックアップについても、「市民や来訪者等が広島の歴史、文化、産業等をもっと知り、多くの人に伝えたくなるよう、また、未来の広島に思いをはせることができるよう、広島関連の図書資料などを分かりやすく展示した広島情報満載のエリアを設置する」という表現に改めております。
 続きまして、7ページをお開きください。
 丸4、人々が交流し、かつ、憩うことができる滞在型の空間の提供のア、交流空間の整備等では、図書館はイベントなどを通じて人と出会い、思いを共感する人がコミュニケーションを生み出す場であるべきとの御意見が寄せられたことから、情報交換できる交流スペースの整備を、「イベントなどを通じて様々な人と出会い、情報交換や交流ができるスペースの整備」という表現に改めております。また、憩いの空間の創設は、建物内のことではなく、周辺の緑地や屋外なども活用すれば良いとの御意見も寄せられたことから、ピックアップのすぐ上に、「周辺の屋外環境の整備も視野に入れた読書空間づくり」の項目も追記しているところです。
 続きまして、8ページをお開きください。
 サービスのデジタル化により利便性が向上した場の提供のイ、情報発信等では、図書館サービスの周知にさらに取り組んでほしいとの御意見が寄せられたことから、三つ目の項目を、「SNSを活用したおすすめの本や各種イベント開催、図書館サービス等の情報発信の推進」に改めております。
 丸6、学校や他の図書館との密接な連携の確保では、学校との連携について、読書支援だけでなく、学習活動支援も含めた、広い視点で捉えてほしいとの御意見が寄せられたことから、一つ目の項目を学校などと連携した読書活動や学習活動の支援に改めました。
 なお、13ページの(3)こども図書館、丸6、学校や他の図書館との密接な連携の確保の項目についても同様に改めております。
 また、広島県立図書館との連携を明記したほうが良いとの御意見も寄せられたことから、三つ目の項目を、「大学図書館や広島県立図書館を始めとした全国の図書館との相互貸借やレファレンスサービス等の連携」に改めております。
 続きまして、9ページをお開きください。丸9、効果的・効率的な図書館ネットワークの形成では、本協議会において、図書館と相互の集配システムについても記載してほしいとの御意見が寄せられたことから、二つ目の項目に、「区図書館等を回る集配車」を追記しております。
 また、防犯、防災機能の記載は、区図書館、こども図書館、まんが図書館にも必要との御意見が寄せられたことから、10ページの(2)区図書館の丸1、誰もが読書を楽しめる場の提供の五つ目の項目に「安心、安全に利用できるような防災・防犯機能の整備」を追記しております。なお、同項目につきましては、12ページの(3)こども図書館、丸1、誰もが読書を楽しめる場の提供、14ページの(4)まんが図書館、丸1、誰もが読書を楽しめる場の提供にも追記しております。
 続きまして、12ページをお開きください。
 (3)こども図書館、丸1、誰もが読書を楽しめる場の提供では、静かに本が読めるスペースを設けてほしいとの御意見が寄せられたことから、五つ目の項目について、「おしゃべりしながらの読書と静かな読書とが、いずれもできるようなゾーニングを工夫した閲覧室の充実」と表現を改めております。
 続きまして、13ページを御覧ください。個人やグループで学習ができるスペースをこども図書館に設けてほしいとの御意見が寄せられたことから、ページ上部の丸4、「人々が交流し、かつ、憩うことができる滞在型の空間の提供」の三つ目の項目として、「個人やグループで調べ学習ができるスペースの設置」を追加しております。
 続きまして、「資料編」の御説明をさせていただきたいと思います。
 広島市立図書館再整備方針の別冊、資料編についてです。
 1、図書館の機能等に関する様々な意見には、再整備方針の素案の第2章に記載しておりました、図書館の機能等に係る様々な意見に、その後に寄せられた主な意見を追記して掲載しております。また、利用者の推移などのバックデータを示してほしいとの御意見が寄せられたことから、2、広島市立図書館に対する市民意識調査結果として、昨年度に実施した「広島市立図書館のあり方に関するアンケート調査」の結果の中から、市立図書館全体の利用頻度、利用目的、利用したいと思える図書館の機能等を記載しております。また、3、広島市立図書館の入館者数等の推移として、市立図書館の入館者数、貸出者数、貸出冊数の推移を参考として記載しております。
 以上の皆様からいただいた御意見等を踏まえまして、この再整備方針を12月1日に策定したものでございます。説明については以上です。

糸山教育長

 はい。ありがとうございました。
 それでは、ただ今の説明について、御質問等がありましたらお願いします。

栗栖委員

 アンケート等に対応されて、このような再整備方針を策定されたということでございますが、今後のスケジュールはどのようになるのでしょうか。

市民局生涯学習課長

 今後のスケジュールにつきましては、明日、社会教育委員会議がございまして、その委員会等で同じ御報告をさせていただくことになります。それを踏まえ、広島市で図書館の再整備場所の比較検討をし、広島市としては、エールエールA館で再整備することが望ましいと出しておりますので、最終的にその決定ということをしていくことになります。

栗栖委員

 社会教育委員会議で報告された後、市議会に上程されるということですか。

市民局生涯学習課長

 この案件については、昨年度に市議会で予算を付けていただいておりまして、その予算を執行するに当たり、付帯決議に沿って、これまで再整備方針を策定し、再整備場所の比較検討を行ってきました。その後につきましては、広島市で決定をしていくということになります。

栗栖委員

 付帯決議が出て、この見直しをされたわけですよね。この再整備方針の策定によって付帯決議はクリアされたという理解でよろしいでしょうか。

市民局生涯学習課長

 付帯決議につきましては、三つ出されておりまして、一つ目が、議会、利用者、有識者などの関係者から広く、図書館の再整備についての意見を聞いた上で、中央図書館等に求められる機能等を盛り込んだ図書館整備方針を作成することということになっております。これが、今日報告させていただきました広島市立図書館再整備方針です。広島市立図書館再整備方針の策定後、現地建替え、中央公園等への移転、エールエールA館への移転、それぞれを詳細に比較検討できる資料を作成し、各資料について、議会、利用者、有識者などの関係者に丁寧に説明し、理解していただいた上で、決定することとなっております。12月1日にこの方針を策定し、その後、市議会に比較検討資料を出させていただき、御説明しました。その中で、本市の考え方を、資料でしっかり説明させていただいたことから、それについての御理解はいただいたと認識しております。

栗栖委員

 経緯等を整理したいと思い、確認させていただくのですが、付帯決議を受けて見直しを行い、アンケート調査や集めた意見を検討された上でそれらを反映して、再整備案を策定したということですね。付帯決議そのものは一応クリアしたという理解でよろしいのでしょうか。

市民局生涯学習課長

 広島市としては、付帯決議に沿って進めてきているということです。

糸山教育長

 明日の社会教育委員会議は決定行為をする場ですか。

市民局生涯学習課長

 いえ、社会教育委員には、それぞれの専門的な立場から御意見をいただきます。決定についてはあくまでも広島市が行いますので、委員によろしいですかと聞く場ではありません。

糸山教育長

 専門家の意見をうかがった上での決定行為と言いますか、実際には予算が付いて、今は執行できない状態が続いていて、何かその後、儀式的にどこかで決定するとかいうことはありますか。それとも、一通り説明を済ませて、基本的には理解していただいたということで、予算執行に移っていくという理解でよろしいですか。

市民局生涯学習課長

 今後、広島市でどういった形で決定していくかというのは、内部で検討しているところで、それは、1月になろうかと思います。

糸山教育長

 付帯決議を受けた手順は明日で大体終わるのですか。

栗栖委員

 エールエールA館に移ることは、決定ではないのですか。

市民局生涯学習課長

 広島市として、エールエールA館への移転が適切だという案を出しました。
 今日の教育委員会議と明日の社会教育委員会議での報告を受けまして、広島市としてどこかのタイミングで決定したものを打ち出すことになります。
 市議会で、エールエールA館に移す予算は、既に承認いただいている状況で、その執行に対し、付帯決議として条件が示されていました。その条件について、適切に手順を踏んでいるところですので、それが終われば、基本的には決定ということです。そこで広島市としては、手順を踏みましたということなります。

糸山教育長

 まだ、比較検討案の説明はされておりませんので、今は、再整備方針ということで、どこであっても中央図書館の機能としてはこういうことが求められているということの説明です。市議会へ比較検討案を説明し、その比較検討案を社会教育委員会議に、明日かけて、対外的な、そういう色々御意見を聞く、手順的には、明日が、対外的に御意見を聞く最後で、そこからその結果を全部踏まえて、また然るべきときに、市として手順は尽くしたというところで判断をして、何らかの形で報告するのでしょうか。まだ、どういう手順かは決まっていないのですね。

市民局生涯学習課長

 詳細については、決まっていません。

糸山教育長

 まだ、決まってない。予算はついていて、予算の執行のための手順を今、一生懸命踏まれているということですので、そういう状況で、また比較検討案については、また別の機会で、御説明させていただくというところです。

井内委員

 はい。今のことと関係するのですが、中身については、もうかなり我々も教えていただいて、意見も申し上げたところですが、最終的には、やはり場所の問題は非常に大きいと思います。それで、今さらなのですが、この図書館再整備方針の中では、アクセスの良さには全く触れていませんよね。この中に、例えばアンケートについて、資料編の11ページの横棒グラフでは、「交通の便がよい」というのは、三つ目の項目に挙がっています。それで、「通勤、通学や買い物の途中に寄りやすい」というのは、かなり上位にきていますよね。これは、ここで今審議することではないかと思うのですが、今の場所とエールエール館への移転ということを考えるときに、やはり交通の便とか、ここで言われているような、ちょっと途中に寄って本を借りてみたいとか、いわゆる本に対するアクセスの良さ、そういうことも今後の図書館には求められることではないかなと思って、私は、エールエールA館の案に賛成だったのです。ただ、この図書館の基本的な整備方針の中にはそのことは余り触れていない。中身の充実ということは、大変良く書いてあると思うのだけど、その点について、基本的な整備方針で場所の決定と、この中身のことは全然別だという視点でやっておられるのか、あえてそれを伏せて、この時点までいかれているのか、いこうとする方針なのか、その辺を少しおたずねしたいと思ったのですが、どうでしょう。

市民局生涯学習課長

 この整備方針につきましては、基本的に図書館の場所がどこであろうとも、その機能を発揮していくというもので、整理をしたものになります。今、井内委員から言われましたアクセス等については、比較の中のことになりますが、最終的な結論を大まかに言いますと、再整備方針をより発揮できるのは、今言われたように、図書館に行くアクセスの良さというのは、一つの大きなメリットであり、多くの人に利用していただきたいということで、エールエールA館を選んでいるということになります。ですから、この再整備方針自体は、図書館がどこにあっても、広島市としてこういう図書館を目指していきますということを整理させていただいたものになります。どこに設置したら良いかという場所の比較は、今後また説明させていただきます比較の中で整理をさせていただいているということでございます。

井内委員

 そうだろうと思いました。要するに、中身について求められる機能をまとめたのであって、その場所がどうかという視点が違う問題は、また、然るべきところで議論をするというスタンスですね。そういう理解でよろしいですね。

市民局生涯学習課長

 比較についての御報告は、別途させていただきます。

井内委員

 分かりました。それから、少し細かいことを申し上げるのですが、整備方針の13ページの丸4の「人々が交流し、かつ、憩うことができる滞在型の空間の提供」で、「おしゃべりしながらの読書と静かな読書とが、いずれもできるようなゾーニングを工夫した閲覧室の充実」とあります。私は初めて見たのですが、図書館は本来、そんなにおしゃべりをする場所ではないのですが、これをあえて入れるということは、その下に太字で書いてある、子どもたちに読み聞かせをするお母さんたちの立場を考えたからですか。それ以外の人も対象に、おしゃべりができる空間を提供しましょうということですか。

市民局生涯学習課長

 基本的には、図書館というと、静かに本を読まないといけないというところだったとは思うのですけれども、新しい図書館では、交流してお話しながら、子ども同士が本を読むとか、そういったこともやっていきたいということもありましたので、ただ静かに本を読むだけじゃなくて、例えば、本の感想をお互いに言い合ったり、おしゃべりしながら本を楽しめるという空間も必要だということで、こうした整備をさせていただきながら、ゾーニングにより、その両方ができるようなことを考えていきたいと思っております。

井内委員

 意図は分かるのですが、ゾーニングということは、要は、仕切られた空間を作って、その中ではおしゃべりもできる場所を提供するということですね。

市民局生涯学習課長

 そうです。

井内委員

 これもやってみなければ分からないことだと思うのですが、本来の図書館の機能はそういう目的ではないと私は思っています。ただ、おっしゃるように新しいニーズはあるのかもしれませんし、市民が求めておられるのであれば、プラスすることはやぶさかでないのですが、少し注視したいと思っております。

西委員

 ただ今と同じ箇所のことですけども、私は、このおしゃべりをしながら読書する空間があるというのは、ゾーニングさえしてあれば良いと思っております。小さい子どもはどうしてもしゃべりますし、黙って読書をするきまりにすると幼児を排除したような、そういう図書館になってしまうので、ゾーニングさえしてあれば、そういう空間を持つことは大事だと思います。小さい時から子どもは本に親しんだり、本を読み聞かせたり、そのチャンスと言いますか、その機会があることはとても良いと思っております。ただ、井内委員が今おっしゃったように、図書館の中にそれを設けるか、図書館の機能からは分離するかについては議論が必要かと思うのですけど、私はこういう機能を持たせて、幼い三つ、四つくらいの子どもがお話しながら本を読む空間はあっても良いと感じました。
 それから、別の件ですが、市民からは、飲み物を飲んだりしながら、ゆったり本を読みたいという希望がかなり多く、実際に、コーヒーを飲みながら本を読むとか、そういう場所が設置してある空間も私も見たことがあるのですけど、市民の意見の中に、本が汚れるかもしれないから、絶対反対といったお声も拝見しました。その辺りの折衷案といいますか、本を傷めないで飲み物を飲みながら、そういう空間を作っていく工夫がもしありましたら、是非お聞かせください。

市民局生涯学習課長

 最近、カフェが設置されている図書館が多くあります。私も、今年度に視察をさせていただいたところ、高校生がカフェでこぼれ防止のためのキャップの付いたコーヒーを買って、それを飲みながら本を読んでおり、昔の図書館とは大分イメージが変わってきているのかなと思っています。ただ、図書館で借りた本を家で読まれる時には、飲み物を飲みながら本を読むことが、充分あり得ると思います。そういったところで、なるべくゆったりと図書館で過ごしていただき、本に出会っていただくということで、カフェの必要性を感じております。ですから、飲み物がこぼれないように工夫しながら、エリアを指定するといったことで対応していきたいと考えております。

西委員

 ありがとうございます。今おっしゃったエリアの限定ということも、今後の案の中にはあるということで、どこでも飲めるというわけではないということですね。

市民局生涯学習課長

 そうです。基本的には、貴重書庫があるところでは、やはりなじまないと思いますので、整理していく必要があるかと思います。

西委員

 分かりました。歩き回って飲む方も移動する時にあると思いますし、空いたカップをどこに捨てるかなど、いろいろ問題も出ると思いますので、せっかく実施するのであれば、そういうことも全て配慮していただければと思います。

伊藤委員

 入館者数が減少する中ですが、市民の声を反映させた方針をまとめて、素晴らしいと思います。このデータは皆様方の声を反映させておりますので、入館者数の増加が期待できるのではないかと思います。利用する立場として、細かいところですけど、公民館と中央図書館が連携しておりますので、中央図書館で本を借りた場合、時間的に余裕がない方々が公民館や区の図書館に返却するということも可能なのかを教えていただきたいと思います。

市民局生涯学習課長

 図書につきましては、基本的には区の図書館で返していただくことも可能ですし、いろいろな場所に返却ボックスを設置しておりますので、その中で通勤の途中に返していただくということも可能となっております。ですから、今でもいろいろな場所で返却できるようになっておりますし、また今後も、より便利な図書館としていくために、そういった場所も増やしていくことは考えていきたいと思います。

伊藤委員

 中央図書館で借りても、区の図書館や公民館に返却ボックスがあって、そこに返せば良いということですね。

市民局生涯学習課長

 そうです。

伊藤委員

 分かりました。ありがとうございました。

糸山教育長

 その他、いかがでしょうか。よろしいですか。今日、この件は、市立図書館全般の方針のお話ですので、皆さん、中央図書館の具体的な話が進めば、また御報告になろうかと思います。
 それでは、本件についてはこの程度にします。
 次に、議題2「食缶による給食提供に関するアンケート調査結果(概要)について」を議題とします。
 本件は報告案件です。内容について、健康教育課長から説明をお願いします。

健康教育課長

 議題2の「食缶による給食提供に関するアンケート調査結果(概要)について」、資料の3ページを御覧ください。
 まず、1の調査概要についてです。これまで御報告してきたとおり、学校給食における選択制デリバリー方式の解消に向けた取組として、今年度の夏休み明けから5校の中学校で食缶による給食提供を開始したところですが、その食缶方式の給食の評価や食育面における効果検証を行うとともに、今後の給食提供の充実に向けた検討材料とすることを目的として、5校の生徒、保護者、学校長を対象に11月から12月上旬にかけてアンケート調査を実施しました。
 次に、2の回答状況です。対象者6,907人中65.8%の4,543人から回答があり、このうち生徒は78.8%、保護者は52.7%、校長は全員から回答がありました。
 4ページをお開きください。
 3の調査結果のうち、(1)生徒に対するアンケート結果についてです。
 アの提供方式が変わったことに対する評価ですが、73%の生徒が良かったと回答しました。良かった理由として、「あたたかい給食が食べられるから」が最も多く、続いて、「家庭で弁当を作ってもらう必要がないから」、「みんなで同じものを食べられるから」という結果でした。また、良くなかった理由としては、「自分に合った味付けや量の弁当が持参できるから」が最も多く、続いて、「選べる自由があったほうがいいと思うから」という結果でした。
 5ページを御覧ください。
 イの給食の評価ですが、「味」、「温度」のいずれについても、平成30年度に実施した学校給食に関するアンケート調査におけるデリバリー給食の評価と比較して、「良い」と回答した割合が大幅に増えて、50%以上となりました。
 次に、ウの給食に希望することについて、自由に記述してもらったところ、献立の充実を希望する声が多くあり、その内容として、「デザートの頻度を増やしてほしい」、「パンの種類や頻度を増やしてほしい」といった意見が多くありました。また、「量を減らしてほしい」、「給食時間を長くしてほしい」などの意見もありました。
 6ページをお開きください。(2)の保護者に対するアンケート結果についてです。
 アの提供方式が変わったことに対する評価ですが、93%の保護者が「良かった」と回答しました。良かった理由として、「温かいものを食べられるようになったから」が最も多く、続いて、「家庭で弁当を作るなどの負担が軽減されたから」という結果でした。また、その他として、「お弁当の夏場の食中毒の心配がなくなったから」、「子どもの荷物が軽くなったから」などの回答もありました。また、「良くなかった」理由としては、「選べる自由があったほうがいいと思うから」という理由と、「子どもに弁当を持たせたいから」という理由が多く、その他、「給食時間が短くなったから」といった回答もありました。
 7ページを御覧ください。
 イの給食に希望することや期待することとして、「給食時間を長くしてほしい」、「行事食や郷土料理などの多様な献立を提供してほしい」といった趣旨の意見が多くありました。また、「量を増やしてほしい」、「量を減らしてほしい」、「個々の適量を配膳してほしい」といった給食の量に関する意見も一定程度ありました。
 次に、(3)の学校長に対するアンケート結果についてです。
 学校長へは、生徒たちの様子の変化や給食指導に関すること、その他、今後食缶での給食に切り替わる学校へのアドバイスなどについて意見を求めたところ、「デリバリー給食に比べ、残食率が改善できた」、「『ふれあいひろば』で給食を食べる生徒が多くなった」、「給食の時間や片付けなどの給食指導がしやすくなった」といった、提供方式の変更による効果に関する回答のほか、アレルギー対応について、教職員の意識向上のほか、生徒、保護者との情報共有をしっかり行うことが重要であること、そのため、「余裕を持ったスケジュールで準備を進める必要がある」といった、食缶方式での給食への切替えに向けた注意点などについて、回答がありました。
 8ページをお開きください。
 4の今後の対応についてです。
 この度の調査結果から、食缶方式の給食の導入効果を確認することができた一方で、改善すべき点も確認されたため、これらについて以下のとおり対応していきたいと考えています。
 まず、(1)の食育の推進・献立の充実です。食缶方式の給食の導入について、生徒、保護者とも「良くなかった」という回答が一定程度あり、その理由として、「自分に合った味付けや量の弁当が持参できる」、「選べる自由があったほうがいい」という回答が多くありました。
 これらの意見への対応として、学校給食が成長期に必要な栄養素をバランス良く充足していることについて、生徒・保護者の理解が深まるよう、学校における食育の推進や、保護者への啓発に取り組んでいくほか、子どもたちにとって、より魅力的でおいしい給食となるよう、献立の工夫に取り組んでいきます。
 (2)の給食時間の確保です。給食に希望することとして、保護者や生徒から「給食時間を長くしてほしい」という意見が一定数出されましたが、給食時間を長くすれば、下校時刻や部活動の時間などにも影響してくるので、今後、適切な給食時間の設定について各学校と協議を行っていきたいと思います。
 最後に、(3)の食缶方式の給食導入に係る適切な準備です。今後、導入を進める38校については、学校における準備が円滑に進められるよう、余裕をもったスケジュールで教育委員会の準備を進めるとともに、近隣の小学校の栄養教諭が適宜、必要なサポートを行うことができるよう体制を整えることとします。食缶による給食提供に関するアンケート調査結果の報告については、以上となります。

糸山教育長

 はい。ありがとうございました。ただ今の説明について、御質問等がありますか。

栗栖委員

 まずは、夏休み明けから食缶方式で提供された後、こういったかたちでアンケートを取られて、意見を吸い上げられて、また今後の対応を検討いただいているということは、非常に良い取組だと思います。アンケート結果も、基本的には、概ね良好だと理解しておりますので、この方向で進めていけば良いのではないかと思います。少し確認ですが、選べる自由というのはどういう意味ですか。

健康教育課長

 これまでデリバリー方式の給食のときは、デリバリーの給食を頼むか、自宅からお弁当を持ってくるかということが選べる、選択制でしたので、食缶方式に変わって、全員給食というかたちに変えましたので、その点について、自分の好きなものを持参する方が良いという意見です。

栗栖委員

 分かりました。関連して、学校長からの意見にもありますが、アレルギー対応に係る生徒さんには、具体的にはどのような対応をされているのですか。

健康教育課長

 食物アレルギーのあるお子さんにつきましては、自校調理方式、給食センター方式と同様、まず、対象者が多い、卵、乳、ごまと大豆については、その原因食物が入った献立を出すときに、調理の課程であらかじめ卵を抜いて、卵なしの煮物を出す、そういった除去食を提供することとしております。その他にもたくさんアレルギーの原因となる食品はありますが、それらにつきましては、調理の過程で取り除く特別食は作っておらず、それらが入っているものについては、そのおかず全体を安全のため提供しないという形にし、それがメインのおかずであれば、代わりのものを御持参いただくというような対応を現在、しているところです。

栗栖委員

 自校の生徒に、こういうアレルギーがあるというのは、当然、把握した上で、今度は食缶方式に対して、個別の対応をされているということになるのですね。

健康教育課長

 はい。これまでデリバリー方式の場合は、お弁当型ということもあり、食材が、場合によってはコーナーをまたいで混ざってしまうなど、基本的に、アレルギー対応は難しいという状況があり、食べられないものは自主的に教室で取り除いて食べるという形で、大丈夫なお子さんだけ食べていただいているという形だったのですが、自校調理方式と給食センター方式と同様に、食缶方式になりましたら、その安全管理を確実にやっていくということで、事前に保護者と連携した上で、これは食べられる、食べられないという管理を、学校側でも行っていくことにしています。

栗栖委員

 食缶方式導入で、アンケート評価も概ね良好です。一方で、アレルギー対応というのも非常に重要な取組なので、その辺をきちんとフォローしながら進めていただきたいと思います。
 それから、8ページの今後の対応のところで、保護者への啓発に取り組むと書いてあるのですけれども、何か具体的な方法をお考えなのですか。

健康教育課長

 現在、保護者へのお知らせとしましては、月に1回、紙ベースで、食育だよりといったもので、給食の献立の紹介ですとか、栄養素の話ですとか、その時その時で、取り上げてお知らせしているのですが、紙ベースですと、お子さんが持って帰っても、ランドセルの中に残って保護者の皆様に届かないというような声も聞きますので、市のホームページや給食のアレルギー情報を流しているLINEといったSNSも活用しながら、新たな情報発信を始めていきたいと考えております。

栗栖委員

 はい。分かりました。そこはきちんと啓発していただきたいと思いますし、また、行事食や郷土料理などの多様な献立を取り入れていくことも良いことだと思いますので、積極的に進め、給食が、楽しい時間になるように工夫していただきたいと思います。

健康教育課長

 はい。ありがとうございます。

伊藤委員

 はい。今の行事食や郷土料理等ですけれども、この献立の作成は市の栄養士さんが行われるということでしたよね。

健康教育課長

 はい。

伊藤委員

 それでは、小学校の給食にそういう行事食や郷土料理などを積極的に入れることは、解決が可能ということでよろしいでしょうか。

健康教育課長

 はい。今回、デリバリー方式の給食から新たに食缶方式に変わった学校については、給食センターと同じ献立を実施しております。給食センターの献立も、市の栄養士がこれまでの行事食や郷土料理を取り入れて作ってきており、引き続き拡充していきながら、さらに、お子さんが自分で発案した献立などを取り入れ、より子どもたちが楽しみになるような給食にしていきたいと考えております。

伊藤委員

 はい。ありがとうございます。
 それから、8ページの最後で、食物アレルギー対応に係る学校での準備に当たっては、近隣の小学校の栄養教諭が適宜、必要なサポートを行うことができる体制を整えるということですけれども、具体的にどのような方法をお考えでしょうか。

健康教育課長

 広島市に給食を実施しているデリバリーの学校も含めて206校ある中で、栄養教諭は70数名を配置しており、そのほとんどが小学校になります。こうした中、中学校区を基本とするサポートグループを作っており、今回の5校についても、そのサポートグループの栄養教諭に実際に支援してもらう形にしました。例えば、最初に、食缶方式を始めますという説明会をする際に、そのサポートグループの栄養教諭も参加してもらい、最初の準備から関わってもらう、その後、アレルギーを持つお子さんの保護者から学校にいろいろ書類を出していただいた後、中学校のアレルギー担当者が、その書類の確認や保護者からの相談を受ける際にも小学校の栄養教諭が携わるという形で、しっかりサポートを行っていくように考えております。

伊藤委員

 7ページの学校長に対するアンケート結果に対応していくということですね。

健康教育課長

 はい。そのように考えております。

伊藤委員

 ありがとうございました。

井内委員

 食缶による給食提供が概ね好評なようで、非常に喜ばしいと思いました。できるだけ保護者を含めて希望を聞いてあげることが、非常に必要なことだと思うのですが、例えば、7ページの保護者に対するアンケート結果にある「多様な献立を提供してほしい」、「給食時間を長くしてほしい」ということには対応されるということ聞きましたけど、量の問題がありますね。「増やしてほしい」人もいれば、「減らせという人」もいて、なかなか難しい問題だと思うのですが、合わせると10%近くで、多様な献立の提供より上の希望順位ですよね。保護者からの御意見ということは、おそらく子どもたちが家に帰って、「多い」、「少ない」と言うのでしょうね。5ページの生徒に対するアンケートを見ると、「量を減らしてほしい」は、確かに2番目ですが、「増やしてほしい」といった意見は一番下にあります。それで思いましたのは、食缶方式であれば、割と簡単に配膳の量で対応できそうな気がします。そういう工夫を少しすることで、こういう不満は解消できるような気がします。その辺はやっぱり配膳の工夫というか、学校の中で徹底してもらえばできることかなと思いましたが、どうでしょうか。

健康教育課長

 井内委員がおっしゃるとおりで、先日、視察させてもらった学校では、机の前に「大盛りさん」、「小盛りさん」という札を立て、「大盛りさん」には最初から昔話のようなこんもりした御飯を配膳し、「小盛りさん」は少なめに配膳するというような工夫をされていました。一度つぐと減らしにくいということで、あらかじめ量を調整するといった工夫をしている学校の事例などを集め、横展開をしていくようなことをさせてもらえればと思っております。

井内委員

 そうですね。是非、そういう試みはやってください。お願いします。

糸山教育長

 その他はいかがですか。
 それでは、本件についてはこの程度にしたいと思います。
 次に、議題3「市長が作成する議会の議案に対する意見の申出について」を議題とします。
 本件は、代決報告が2件となっています。
 まず、代決報告第11号「広島市似島歓迎交流センター条例の制定議案(広島市少年自然の家条例の一部改正に係る部分に限る。)に対する意見の申出について」、育成課長から説明をお願いします。

育成課長

 代決報告第11号「広島市似島歓迎交流センター条例の制定議案(広島市少年自然の家条例の一部改正に係る部分に限る。)に対する意見の申出について」、座って説明をさせていただきます。
 資料の10ページをお開きください。
 本年12月の市議会定例会に提出させていただきました、広島市似島歓迎交流センター条例の制定議案のうち、広島市少年自然の家条例の一部改正に係る部分につきまして、市長から教育委員会に、これに係る意見の申出の依頼がありました。意見の申出の期限までに教育委員会議を開催する時間的余裕がなかったことから、本年11月16日、教育長代決により異議のないものと認め、地方教育行政の組織及び運営に係る法律第29条の規定に基づきその旨を市長に申し出ましたので、報告をさせていただくものです。
 14ページをお開きください。広島市少年自然の家条例の新旧対照表になっております。改訂の内容につきましては、広島市似島歓迎交流センターの設置に伴い、広島市似島臨海少年自然の家を廃止することから、改訂前の広島市少年自然の家条例から広島市似島少年自然の家に関する規定を削ることなどとなっております。また、これにより、本市の少年自然の家が、広島市三滝少年自然の家のみとなるため、条例名も広島市三滝少年自然の家条例に改めたものです。また、改正後の広島市少年自然の家条例の施行日は、令和5年4月1日としております。説明は以上でございます。

糸山教育長

 はい。ありがとうございました。
 ただ今の説明について、御質問等がありましたらお願いします。
 それでは、本件については、この程度にしたいと思います。
 次に、代決報告第12号「令和4年度12月補正予算議案に対する意見の申出について」、総務課長から説明をお願いします。

総務課長

 それでは、17ページをお開きください。
 市長が作成する議会の議案に対する意見の申出についての代決報告第12号「令和4年度12月補正予算議案に対する意見の申出について」を御説明いたします。
 12月5日に開会されました市議会定例会に提出いたしました、令和4年度12月補正予算議案のうち、別紙の18ページ及び19ページの内容による教育に関する予算を市長が作成するに当たり、地方教育行政の組織及び運営に関する法律の規定に基づき、11月21日に市長から教育委員会に意見の申出の依頼がありました。これに対しては、議案の作成日程が迫り、意見の申出に当たり、教育委員会議に諮る時間的余裕がなかったことから、広島市教育委員会事務決裁規則第6条の規定による教育長代決により、異議ないものと認め、その旨を市長に申し出ましたので、報告するものです。
 それでは、18ページをお開きください。
 まず、市有施設における電気料金等の追加措置につきましては、市有施設を適切に管理運営できるよう、高騰している電気料金等を追加措置するもので、補正額は10億6,314万5千円を計上しています。文教関係の対象施設は、国際青年会館及び学校施設で、内訳は、国際青年会館が501万5千円、学校施設が10億5,813万円です。
 次に、学校における感染症対策経費の追加措置につきましては、学校における保健衛生用品や換気対策用備品の購入に要する経費を追加措置するもので、補正額4,814万を計上しております。
 次に、送迎用バスへの安全装置の導入支援についてです。これは、特別支援学校の送迎用バスにおける子どもの置き去りを防止するため、ブザーの設置などの安全装置の導入に要する経費として、バス1台当たり18万円を上限として補助するもので、補正額はバス47台分に当たる846万円を計上しております。
 次に、利用料金の減収に伴う指定管理料の追加措置につきましては、新型コロナウイルス感染症の影響により利用が減少している施設の指定管理者が適切に管理運営できるよう、指定管理料を追加措置するもので、補正額2,660万1千円を計上しております。文教関係の対象施設は、国際青年会館で、指定管理者は公益財団法人広島市文化財団です。
 それでは、19ページを御覧ください。
 最後に、給与改定に伴う補正についてです。本年9月の本市人事委員会勧告に基づき、職員の給料及び諸手当を4月1日に遡って0.24%引き上げるとともに、期末・勤勉手当の支給割合を0.10月増額することに伴い、当該人件費の増額を行うもので、補正額は5億8,276万6千円を計上しております。
 以上で、「令和4年度12月補正予算議案に対する意見の申出について」の説明を終わります。

糸山教育長

 はい。それでは、ただ今の説明について、御質問等がありましたらお願いします。

栗栖委員

 内容的には特に問題ないのですが、最初の電気料金等の追加措置の約10億円は、令和4年度の電気料金等の追加ですか。

施設課長

 はい。令和4年度です。

栗栖委員

 当初予算よりも電気料金が上がったからですか。

施設課長

 はい。

栗栖委員

 その上がった分を12月補正予算で、追加措置をするということですか。

施設課長

 はい。

栗栖委員

 やっぱり随分上がっているのですね。

施設課長

 上がりました。

栗栖委員

 はい。分かりました。

糸山教育長

 それでは、本件については、この程度にしたいと思います。
 次に、議題4の議案第35号「校長及び教員としての資質の向上に関する指標の変更について」を議題とします。
 本件は審議案件です。内容について、教育センター次長から説明をお願いします。

教育センター次長

 資料の20ページを御覧ください。
 議題4、議案第35号「校長及び教員としての資質の向上に関する指標の変更について」を説明させていただきます。
 次の21ページ、22ページが変更後の指標案となります。
 では、詳細について、23ページ、参考資料1を用いて説明いたします。
 1、変更の理由です。
 「教育公務員特例法」の改正(令和5年4月1日施行)及び「公立小学校等の校長及び教員の資質の向上に関する指標の策定に関する指針」の改正(令和4年8月31日告示)に伴い、変更するものです。
 2、変更の内容です。(1)教員、(2)管理職、(3)その他について説明します。
 では、24ページの参考資料2を御覧ください。
 こちらは、左側に現行の指標、右側に変更後の指標として、その間に変更点を示しています。では、変更した内容について説明します。変更点及び新しい指標番号を御覧ください。
 まず、3番です。「危機管理」に係る内容を追加し、生命・心身を脅かす事故・災害等に普段から備え、危機管理の知識や視点をもち、様々な場面に対応できるとしました。
 次に、12番です。『特別な配慮を必要とする』、『組織的対応』という用語を明記し、特別な配慮や支援を必要とする幼児、児童及び生徒の特性等を理解し、組織的に対応するために必要となる知識や支援方法を身に付けるとともに、学習上・生活上の支援の工夫を行うことができるとしました。
 次に、14番です。「自分らしい生き方を実現するための力を育成すること」に係る内容を追加し、キャリア教育や進路指導の意義を理解し、地域・社会や産業界と連携しながら、学校の教育活動全体を通じて、幼児、児童及び生徒が自分らしい生き方を実現するための力を育成することができるとしました。
 次に、15番です。「教育相談の意義や理論を理解すること」という用語を明記し、個々の生徒指導上の課題等について、その予防・解決に向けての教育相談の意義や理論を理解し、適切な指導・支援を行うことができるとしました。
 次に、29番です。「教育データを活用した分析・考察」という用語を明記し、教科等における自校の課題について、教育データ等を活用して分析・考察し、学力の定着・向上等に取り組むことができるとしました。
 次に、30番です。「カリキュラム・マネジメントの意義」という用語を明記し、カリキュラム・マネジメントの意義を踏まえ、PDCAサイクルを生かした学習指導等について理解し、指導方法の工夫・改善を行うことができるとしました。
 そして、33番です。「学校におけるICT活用の意義」に係る内容を追加し、学校におけるICTの活用の意義を理解し、授業や校務等にICTを効果的に活用することができるとしました。
 また、規定の整備を行い、23番、発問や板書、机間指導のあとに「等」という言葉を追記しました。これは、学習指導にICTなど、他の方法も含まれることを示したものです。
 さらに、25番、これは他の内容と表現をそろえ、学校目標と記していたところを、学校教育目標としました。以上が、教員の指標です。
 25ページ、参考資料3を御覧ください。
 こちらは管理職の指標です。同じく、変更した内容について、新しい指標番号で説明します。
 まず、1番です。「カリキュラム・マネジメント」という用語を明記し、自校の現状や課題を把握し、課題解決に向けての戦略を構築するとともに、自校の経営計画をたて、カリキュラム・マネジメント等のPDCAサイクルに基づいた実践をすることができるとしました。
 次に、2番です。「学校経営方針を明確に示すこと」という用語を明記し、学校経営における園長・校長のリーダーシップとその発揮の在り方について理解し、学校経営方針を明確に示し、リーダーシップを発揮することができるとしました。
 次に、12番です。「情報セキュリティポリシー」という用語を明記し、広島市情報セキュリティポリシー(情報セキュリティ対策基準)における、電子情報の持ち出し・持ち込みのルールと具体的な管理方法について理解し、適切に対応することができるとしました。
 そして、14番です。「広島市地域コミュニティ活性化ビジョンやコミュニティ・スクールの推進のための連携・協働による取組」に係る内容を追加し、「広島市地域コミュニティ活性化ビジョン」やコミュニティ・スクールの趣旨を理解し、「地域とともにある学校づくり」と「学校を核とした地域づくり」の推進のために、保護者や地域住民と連携・協働による取組を進めることができるとしました。
 また、規定の整備を行い、この14番との関わりから、13番の網掛けで示す、身に付けておくべきキャリア段階を14番と同じく、新任教頭からとしました。
 以上が、指標の変更案です。
 今回の変更にあたっては、各園長、校長会で意見を聴取し、また、県内15の教員養成課程のある大学の担当者と広島市立の各校種の校長会の代表者等から構成される広島市教員等育成に関する協議会の意見も参考といたしました。ある校長からは、「指標は、特に若手教員への助言をする際の拠り所となっている。」といった意見をいただき、また、育成協議会の構成員からは、「この度の変更は、重要かつ現代的な課題に係る内容が加えられており、意図が分かる。」といった評価や、「研修のみならず、学校においても活用できるよう工夫いただきたい。」といった、活用に当たっての御意見もいただきました。今後とも本指標が教員等の資質の向上を図る際の目安として、さらに高度な段階を目指す手掛かりとなるよう、研修等を通じて活用を推進してまいりたいと考えております。説明は以上です。

糸山教育長

 はい。ありがとうございました。
 それでは、審議に入ります。
 ただ今の説明について、御質問、御意見等がありましたら、お願いします。

栗栖委員

 いろいろな関係者の御意見を聞かれているということで、内容的にはよく整理されていると思います。二つありまして、一つは確認、一つはお願いになります。
 まず、この23ページに変更の理由として、今年の8月に告示されて来年の4月から施行ということですが、この時期に教育公務員の資質の向上に関する指針が改正されるというのは、何か背景のようなものはあったのでしょうか。

教育センター次長

 こちらに関しましては、令和3年1月に中教審答申で「令和の日本型学校教育の構築を目指して」という答申が出されました。これを示されたあと、同じく令和3年11月にこの中教審の審議まとめとして、今度は教師の学びの姿についてのまとめが出されたところでございます。これを受けて、先ほど申し上げましたものが出されているという順番と言いますか、一応、そういった経緯をたどっております。

栗栖委員

 そういう経緯があるということですね。

教育センター次長

 はい。

栗栖委員

 もう一つは、指標の変更はあくまでも手段であって、これを変更したからと言って何も実質変わらないので、指標の変更に合わせた研修内容の変更を御検討いただきたいと思います。それによって、実際に受けられる方が、研修で力が付いたり、身に付くような運営をしていただきたいと思います。先ほど、関係者の御意見にもあったのですが、恐らく目的は研修を受けた方だけのレベルアップではなくて、研修を通じて各学校の管理職の校長や教頭、先生方のレベルも上げていくというような、すなわち、学校での活用の推進という啓蒙も行っていただければと思います。

教育センター次長

 はい。かしこまりました。努めてまいります。

糸山教育長

 それでは、お諮りします。
 議案第35号「校長及び教員としての資質の向上に関する指標の変更について」、原案どおり可決することに御異議ございませんか。
 (異議なし)
 異議なしと認め、本件は原案どおり可決することに決定いたしました。
 次の議題5は、冒頭でお諮りしたとおり非公開となりましたので、傍聴人、報道関係の方は退席していただきますようお願いします。
 (非公開部分省略)

糸山教育長

 以上で本日の議題は全て終了いたしました。
 これをもって、令和4年第17回広島市教育委員会議定例会を閉会いたします。

7 議決事項

議案番号

件 名

議決結果

35

校長及び教員としての資質の向上に関する指標の変更について

原案可決

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