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令和4年第9回教育委員会議(6月定例会)議事録

令和4年第9回 広島市教育委員会議議事録

 令和4年6月22日(水曜日)、令和4年第9回広島市教育委員会議(定例会)を教育委員室において開催した。

1 開会及び閉会に関する事項

 開会 午前9時30分
 閉会 午前10時50分

2 教育長及び委員の出席者

 教育長 糸山 隆
 委員 井内 康輝
 委員 栗栖 長典
   委員 秋田 智佳子
 委員 伊藤 圭子
 委員 西 敦子
   

3 事務局等の出席者

 教育次長 松井 勝憲
 総務部長 加賀谷 哲郎
 青少年育成部長 橋本 英士
 学校教育部長 川口 潤
 指導担当部長 中谷 智子
 教育センター所長 松浦 宰雄
 総務課長 平山 高成
 教育企画課長 橋本 飛雄馬
 放課後対策課長 坂本 優治
 教職員課長 森田 健嗣
 指導第一課長 高田 尚志
 指導第二課長 長屋 吉輝
 特別支援教育課長 山領 勲
 生徒指導課いじめ対策推進担当課長 菅川 雄二
 市民局文化振興課文化財担当課長 平田 太
 放課後対策課課長補佐 深野 智司

4 傍聴者等

 なし

5 議事日程

 議題1 広島市立学校児童生徒数等(令和4年5月1日現在)について(報告)
 議題2 令和4年度放課後児童クラブの利用申込状況等について(報告)
 議題3 令和5年度広島市立広島中等教育学校入学者選抜の基本方針について(議案)
 議題4 令和5年度広島市立広島特別支援学校高等部入学者選考の基本方針について(議案)
 議題5 広島市いじめ防止対策推進審議会委員の任命について(議案)【非公開】 
 議題6 広島市文化財審議会委員の委嘱について(議案)【非公開】

6 議事の大要

糸山教育長 

 ただ今から、令和4年第9回広島市教育委員会議定例会を開会いたします。
 本日の議事録署名者は、秋田委員と伊藤委員にお願いします。
 それでは、日程に入ります。
 本日の議題はお手元の議事日程のとおりです。
 本日審議予定の議題5及び議題6については、広島市教育委員会会議規則第5条第1項第5号「附属機関の委員の委嘱及び任命に関すること」に該当することから、会議を非公開としたいと思いますが、御異議ございませんか。
 (異議なし)
 異議なしと認め、議題5及び議題6については、非公開として審議することに決定しました。
 それでは、議題に入ります。
 議題1「広島市立学校児童生徒数等(令和4年5月1日現在)について」を議題とします。
 本件は報告案件です。内容について、総務課長から説明をお願いします。

総務課長

 それでは、議題1「広島市立学校児童生徒数等(令和4年5月1日現在)について」、説明いたします。
 資料の2ページをお開きください。
 まず、1の幼稚園についてです。
 表の左側の令和4年5月1日現在の欄のとおり、園数は19園、園児数は450人、学級数は41学級となっており、右の増減欄のとおり、昨年と比べ園児数は92人減少しております。なお、園数19園のうち、園児数が増加した園が3園、増減なしが1園、減少した園が15園で、そのうち4園では10人以上の減少となっています。
 次に、2の小・中学校についてです。
 小学校につきましては、学校数は141校、児童数は63,396人、学級数は2,624学級となっており、昨年と比べ児童数は1,004人減少し、学級数は7学級増加しております。児童数の減少は、昨年度末に卒業した昨年度の6年生10,974人に対して、今年度の1年生が10,146人で、これを下回ったことなどによるものです。なお、学校数141校のうち、児童数が増加した学校が44校、増減なしが4校、減少した学校が93校となっております。また、児童数1,000人以上の大規模校は児童数の減少などによりまして、昨年度の9校から今年度は5校、牛田小、春日野小、宇品小、川内小、祇園小となっております。
 次に、学級数は、通常学級が児童数の減少などにより、37学級減少した一方、特別支援学級の在籍児童数が225人増加したことにより、44学級増加したことから、全体では差引きで7学級の増加となっております。
 次に、中学校については、学校数は63校、生徒数は28,482人、学級数は991学級となっており、昨年と比べ生徒数は37人、学級数は3学級それぞれ増加しています。生徒数の増加は、昨年度末に卒業した昨年度の3年生、9,709人に対しまして、今年度の1年生が9,430人とこれを上回ったことなどによるものです。なお、学校数63校のうち、生徒数が増加した学校は31校、増減なしが1校、減少した学校が31校となっています。また、生徒数1,000人以上の大規模校は、昨年度と同様、今年度も1校、祇園中となっています。
 次に、学級数は、通常学級の生徒数が45人減少したことにより、7学級減少した一方、特別支援学級の在籍生徒数が82人増加したことにより、10学級増加したことから、差引きで全体では3学級の増加となっています。
 次に、3の高等学校についてです。
 全日制については、学校数は6校、生徒数は4,995人、学級数は134学級となっており、昨年に比べ生徒数が74人減少しております。生徒数の減少は、広島商業高等学校の入学者が昨年度に引き続き、今年度も定員を58人下回ったことなどによるものです。
 次に、定時制については、学校数は広島みらい創生高等学校の1校で、生徒数が760人となっており、昨年と比べ生徒数は9人増加しております。なお、同校は学級単位の編成を行っていないため、学級数の計上はございません。
 次に、通信制につきましては、学校数は広島みらい創生高等学校の1校で、生徒数は1,008人となっており、昨年に比べ生徒数は30人増加しております。なお、定時制と同様、学級単位の編成を行っておりませんので、学級数の計上はございません。
 次に、4の中等教育学校についてです。
 学校数は広島中等教育学校の1校で、生徒数は693人、学級数は24学級となっており、昨年に比べ生徒数は12人減少しております。
 最後に、5の特別支援学校についてです。
 学校数は広島特別支援学校の1校で、このうち小学部については、児童数は187人、学級数は48学級となっておりまして、昨年と比べ児童数は14人、学級数は3学級それぞれ増加しております。小学部の児童数の増加は、昨年度末に卒業した昨年度の6年生20人に対しまして、今年度の1年生が30人とこれを上回ったことなどによるものです。
 次に、中学部につきましては、生徒数は99人、学級数は23学級となっており、昨年に比べ生徒数は21人、学級数は4学級それぞれ減少しております。中学部の生徒数の減少は、昨年度末に卒業した昨年度の3年生45人に対しまして、今年度の1年生が24人とこれを下回ったことなどによるものです。
 最後に、高等部につきましては、生徒数は269人、学級数は1学級となっていまして、昨年に比べ生徒数は9人、学級数は2学級それぞれ増加しております。高等部の生徒数の増加は、昨年度末に卒業しました昨年度の3年生83人に対しまして、今年度の1年生が93人とこれを上回ったことなどによるものです。学校全体では児童生徒数は555人、学級数は115学級となっておりまして、昨年に比べ児童生徒数は2人、学級数は1学級それぞれ増加しております。
 議題1の説明は以上となります。

糸山教育長

 はい。ありがとうございます。
 ただ今の説明について、御質問等がありましたらお願いします。

栗栖委員

 実数なので特にコメントはありません。
 小学校で約1,000人減っているのが目立つのですが、今後もこういう流れが続くのでしょうか。

総務課長

 小学校の児童数は、例年、該当する年齢の人口推移に合わせて変動しております。例えば、令和4年度は、6歳から11歳までの住民基本台帳人口は65,727人、市立学校の児童数は63,396人で、その占める割合が96.5パーセントとなっています。昨年度も同じ割合でしたので、広島市の該当する年齢の人口の約96.5パーセントが小学校の児童数となり、想定どおりとなっています。

栗栖委員

 想定どおりですね。

総務課長

 結果としてそうなっています。中学校も同じような傾向があって、割合は約83.4パーセントです。

栗栖委員

 全体的に想定どおりでしょうか。

総務課長

 小・中学校は想定どおりですが、幼稚園の園児数と高等学校の生徒数は予想より減少しているというのが印象です。

栗栖委員

 高等学校もそうですか。

総務課長

 高等学校も、全日制の部分が少し減っています。

糸山教育長

 1歳刻みの人口を見ると、小学校は、今年、約1,000人減りましたが、今の5歳が10,291人で、11歳が11,140人ですから、来年は、この差である1,000人以上が減ることになり、こういった状態がこれからずっと続きます。
 人口構成的には、中学校にもその半分の影響がこれからずっと出てきます。

秋田委員

 生徒数の減少によって、自校調理や給食センターがもっと早く給食を提供できるようになる面もあるのかと思いますので、そこを随時、反映していっていただきたいと思います。

学校教育部長

 はい。秋田委員がおっしゃいましたように、デリバリー給食の提供で、計画を立てて進めているところでございまして、児童生徒数の状況も踏まえて、中学校に温かい給食を提供できるようにできるだけ早く対応できるよう取り組んでまいります。ありがとうございます。

井内委員

 2ページの表の一番下の特別支援学校の中学部の生徒数が21人減っています。少し右肩上がりでないかなと思っていたところで、少し意外だったのですが、この要因は何でしょうか。
 それから、この傾向は一時的なものですか。それとも、先ほどおっしゃったような人口構成などに影響してもう少し続くのでしょうか。

特別支援教育課長

 前年度の卒業生と今年度の入学生との人数の差によって減ったことは、先ほど総務課長から説明がありましたけれども、よく調べてみたところ、今年度、中学部の1年生になったお子さんについて、これは市立の特別支援学校に入学したお子さんだけではなく、広島市域の県立に入学したお子さんも含めてですが、市内のその学年のお子さんたちで、特別支援学校の就学基準を満たす知的障害の程度、療育手帳で言いますとA、丸Bといった重い障害を持ったお子さんの人数自体が前年度と比べてもだいぶ少ないのです。おそらく、市立だけではなく、広島市から県立の特別支援学校に通う中学1年生も人数は少なくなっていて、これは、傾向ではなく、この年がたまたまそうなっているというかたちです。いつもお話させてもらいますが、小・中・高等部、どこもそうなのですけれど、本当に増減のばらつきがずっとあるというかたちです。総体としては、やっぱり微増で上がってきているっていうところは変わりないと思っています。以上です。

井内委員

 分かりました。この年、手帳の状況から考えて、知的障害の方が少なくなっているということですね。

特別支援教育課長

 はい。軽度のBのお子さんだったら、もっといらっしゃると思いますが、Bのお子さんは特別支援学校に上がって来ないお子さんも多いので、特別支援学校は、多くが、丸B、A、丸Aの程度のお子さんですから、そういったお子さんたちの手帳の所持者数を見ると少なかったということです。

井内委員

 はい。分かりました。

糸山教育長

 所持者の年代、年齢別は分かりますか。所持率に一因があるとしても、120人が99人に落ちるというのは。3年生、1、2、3年生の合計の数字ですよね。

特別支援教育課長

 年齢ごとの数字は今、持ち合わせておりません。

糸山教育長

 特別支援学校の小学部から上がって来る子ども以外の人の人数がどう変化したかというのは分かりますか。

特別支援教育課長

 そうですね。小学部のお子さんはそのまま中学部に上がってきて、外部から入学するお子さんが、5人くらいいます。3人はそういう重い障害のお子さんですけど、2人くらいは手帳としてはBで、自閉症などの特性が顕著で来られているというケースがあります。でも、先ほど言いましたように、市全体として対象となるお子さん、重い手帳を持っていらっしゃるお子さんが少ないということまでしか言えません。すみません。

糸山教育長

 外部生の推移が分かれば、特別支援学級に行った子どもが結構増えてきたことが要因かどうか分かるかと思いますが、データは分かりますか。

特別支援教育課長

 外部生の数ですか。昨年、市立の特別支援学校の就学区域で、先ほど申しました特別支援学校に入学する程度の手帳を持っているお子さんが約23名いましたが、そのうち特別支援学校に上がったのは12名で、中学部に上がったのは11名でした。今回は、もともと7名しかいらっしゃらなくて、特別支援学校に上がったのが3名、中学部に上がったのが4名というかたちで、手帳はやっぱりそこを見ても、だいぶ違うのかなと思います。

糸山教育長

 障害者手帳の丸Bや丸Aの所持者の数が減るというのは、現象面でなぜかというとこはよく分からないので、年変動かどうかも分かりませんし。もう少し様子を見るところですね。

西委員

 中等教育学校の増減についてお伺いします。
 中等教育学校は定員も学級数も変わっておりませんし、ほとんどの生徒が希望して入学すると思うのですが、その中で12人の生徒が減少しているのは何か事情があるのでしょうか。

指導第二課長

 広島中等教育学校では、6年間を通した学びを原則としつつも、特別な事情が生じた場合には、生徒や保護者と十分に相談した上で、個々の事情に応じて対応しているところです。その中で、前期課程では、この度、入学者数の1名減と年度途中で転学をした生徒がいたため、前年比から4名減となっている状況です。後期課程では、義務教育課程修了時及び4年生、5年生の年度途中で進路変更を希望した生徒が転学や退学をした結果、前年比から8名減となっている状況です。

西委員

 後期課程で進路変更して転学するのは、例えば、心理的な負担が大きいといったことではないと思ってよいでしょうか。

指導第二課長

 そういった部分もあるかと思います。6年間通した学びの中で、学校、家庭や勉強など様々なことで悩む生徒がやはり一定数おります。学校は生徒の心身の健康を支援する体制づくりが課題と感じておりまして、今、その対応を図っていこうと考えております。

西委員

 ありがとうございます。転学は、私立へ行くのでしょうか。中学校の場合はどうでしょうか。

糸山教育長

 中学校の場合は、市立中学校ですね。

指導第二課長

 はい。中学校は地元の中学校に転学するかたちになります。後期課程では、通信制の高校などへの転学が多くなります。

西委員

 はい。分かりました。ありがとうございます。

糸山教育長

 ですから、転学の理由とすると、学校に適応できなくなってきている子が増えているという理解でよいですか。数よりも要因の話が重要だと思います。

指導第二課長

 はい。学校もそのように分析し捉えているところです。

糸山教育長

 せっかく入学して、そういうかたちでなじめずに転学する原因がどういうところにあるのか、しっかり学校で見てもらってください。

指導第二課長

 はい。

糸山教育長

 できるだけ、そういう子が出ないように対応をお願いします。
 その他はよろしいでしょうか。
 それでは、本件についてはこの程度にしたいと思います。
 次に、議題2「令和4年度放課後児童クラブの利用申込状況等について」を議題とします。
 本件は報告案件です。内容について、放課後対策課長から説明をお願いします。

放課後対策課長

 「令和4年度放課後児童クラブの利用申込状況等について」、御説明いたします。
 3ページを御覧ください。
 1、放課後児童クラブの目的についてですが、放課後児童クラブは、児童福祉法に規定する放課後児童健全育成事業で、保護者が就労等により昼間家庭にいない小学生に、適切な遊び及び生活の場を与えて、その健全な育成を図ることを目的としています。
 次に、2、令和4年度の放課後児童クラブの現状についてです。表にありますとおり、本年5月1日現在、本市が運営する放課後児童クラブについては、クラス数は282クラス、定員は13,225人で、民間が運営する放課後児童クラブについては、クラス数は77クラス、定員は3,185人となっています。市と民間を合わせますと、合計359クラス、16,410人の定員となっています。なお、表の下の米印2のとおり、本市では定員を超過し、利用が保留となった児童について、広島市放課後児童クラブ実施要項第10条第4項を適用し、最大で定員を2割強まで受け入れる措置となっていますので、定員についてはこの最大受入可能人数を示しています。
 次に、3、令和4年度の利用申込状況等及び待機児童の状況についてです。
 まず、(1)利用申込状況については、表の左側の合計欄のとおり、市が10,066人、民間が2,837人で、合計12,903人となっています。その内訳として、1年生から3年生までが表の中ほどの太枠部分のとおり、市が8,748人、民間が2,357人で、合計11,105人となっています。また、4年生から6年生までは、表の右側太枠部分のとおり、市が1,318人、民間が480人で、合計1,798人となっています。
 次に、(2)待機児童の状況については、表の左側合計欄のとおり、市が106、民間が59人で、合計165人となっています。その内訳として、1年生から3年生までは、表の中ほどの太枠部分のとおり、市が25人、民間が36人で、合計61人となっています。また、4年生から6年生までは、表の右側太枠部分のとおり、市が81人、民間が23人で、合計104人となっています。
 次のページをお開きください。
 次に、4、利用申込状況及び待機児童の推移です。
 (1)利用申込状況の推移のグラフのとおり、受入対象学年の条件が3年生から6年生に拡大された平成27年度を起点として、令和4年度までの8年間の各年度の定員及び利用申込者数の推移をグラフに表したものです。定員については、実線の折れ線グラフのとおり、クラスを増設するなど、毎年拡充しています。また、利用申込者数は破線の折れ線グラフのとおり、共働き世帯の増加等背景に増加しています。なお、市全体で見ますと、定員が利用申込者数を上回っていますが、学区単位で見ますと、定員を上回る利用申込がある学区があるため、待機児童が発生している状況です。
 次に、(2)待機児童の推移のグラフのとおり、令和4年度の待機児童数は、最も多かった平成27年度の186人に次いで2番目に多い数値となっています。
 次に、(3)待機児童が増加した要因及びその対応についてですが、新型コロナウイルス感染症の感染拡大に伴い、令和2年度以降、放課後児童クラブの「利用控え」により、利用申込者数の伸び率が鈍化していました。そのため、令和4年度においても、引き続き同様の状況が続くものと見込んでいましたが、感染者が高止まりしている状況下においても、社会経済活動が活発になってきたことなどにより、見込みを上回る利用申込があった結果、165人の待機児童が生じました。この待機児童のうち1年生から3年生の低学年61人については、各クラブの実情を踏まえながら、既存クラスの受入枠を増やすことなどにより、早急に受入体制を確保しています。なお、1年生から3年生の待機児童61人のうち27人については、当該学区の放課後児童クラブの受入枠を拡大したことなどにより、今日時点で利用可能な状況となっています。
 次のページを御覧ください。
 最後に、5、利用申込率の推移です。
 これは、平成27年度から令和4年度までの学年別の利用申込率の推移を(1)の表と、(2)の折れ線グラフで示したものです。(2)の折れ線グラフにありますように、各学年の利用申込率は令和4年度では、1年生が44%、2年生が37%、3年生が27.2%、4年生が11.7%、5年生が4%、6年生が1.1%となっており、学年が低いほど申込率が高い状況になっています。これを経年で見ますと、令和2年度、3年度は伸び率が鈍化していましたが、令和4年度は再び伸び率が高まっています。引き続きこうしたことを踏まえながら、より的確な利用者推計に努め、待機児童の解消に向けて取り組んで参ります。
 説明は以上でございます。

糸山教育長

 はい。ありがとうございました。
 それでは、ただ今の説明について、御質問等がありましたらお願いします。

栗栖委員

 低学年の待機児童数が気になりますが、今日時点で利用可能となった27人以外の方については、今後の具体的な対応はどうなるのでしょうか。

放課後対策課長

 残り34人は2学区ですけれども、今月実施しました採用試験において指導員を確保した上で、児童館内のクラスを増設することなどにより7月中には利用できるようにしたいと考えております。

栗栖委員

 7月からは待機児童がいなくなるのですね。 

放課後対策課長

 低学年についてはそうです。

栗栖委員

 再度、調査の流れを確認しますが、待機児童の人数はいつ把握するのですか。

放課後対策課長

 市全体の集計につきましては、5月1日です。
 4月1日時点では、春休みだけの利用者もいらっしゃって、その後、利用されない方もいらっしゃいますので、集計としては5月1日現在の数字です。実態としては、放課後児童クラブごとに申込者数を把握しまして、定員で入れるように計画し、その範囲で受け入れるように随時、調整しております。

栗栖委員

 特定の学区に待機児童が出るといった傾向がありますか。

放課後対策課長

 待機児童が発生した学区は19学区になります。区にばらつきがありまして、特定の区で増えているという地域的な傾向は見受けられません。

栗栖委員

 スケジュールもあるとは思いますが、早めに人数を掌握して手を打っていければ、7月より早く待機児童が解消できると思います。特に、低学年の解消ができればよいと思いますので、少し早く人数の掌握ができるような工夫があれば良いと思いました。

放課後対策課長

 はい。

栗栖委員

 基町小学校の子ども教室の空き教室の活用などが課題としてあったと思いますが、全般的な話でいくと、その辺りの進捗状況はどんなでしょうか。

放課後対策課長

 利用申込者数が増えることが見込まれて増設するとなった場合、空き教室の活用は一番優先と考えてますので、そういう事態が発生した場合は、学校と協議します。放課後こども教室につきましても、引き続き、ボランティアの学生を含め、協力していただいて、今年も活動していただきます。

栗栖委員

 指導員の確保や指導員の質の問題などいろいろ課題があると思うのですが、その辺りも総合的に対処していきながら進めていただければと思います。

井内委員

 待機児童の状況について、重ねて質問させてください。
 3ページの一番下の待機児童の状況で、待機児童の数が2年生と3年生だけは民間の方が多くなっています。認識としては、基本的には民間施設が20パーセントくらいをカバーしてくれていると思っているのですが、ここだけ待機児童が市の施設よりも上回ってるのは、地域性の問題ですか。

放課後対策課長

 この中で人数が多いのは五日市小学校区で、27名が民間の放課後児童クラブの待機児童となっています。

井内委員

 一番利便性が良いからでしょうか。

放課後対策課長

 家庭にもよると思うのですが、放課後児童クラブの民間の場所などが影響して、希望された方が多いのではないかと思います。

井内委員

 場所の問題となると、ここで相当数が待機になっているので、もう少し民間の施設を増やすなどしないと、これからも同じことが起こっていく可能性がありますよね。そういう対策は何か考えておられますか。

放課後対策課長

 例えば五日市小学校区で、さらに利用申込者数が増加すれば、学校内に増設することは厳しいと思いますので、民間の放課後児童クラブの候補地も含めて増設を検討することになります。

井内委員

 先ほどの説明で、1年生から3年生の待機児童がゼロになったとおっしゃったのは、五日市小学校区も同じでしょうか。

放課後対策課長

 五日市につきましては、児童館内にクラスを増設して、そこで受入れできる体制を7月から整え、待機児童を解消しています。

井内委員

 地域の特性があると思いますので、少し細かくそういうところを見ていかないといけません。待機児童をゼロにしたいけれどもゼロにならない原因が、親御さんの事情もあるだろうし、いろいろな事情が絡むので、ゼロにするのは難しいかとは思いますが、今年のように、急に165人増えるのは、あまり好ましい状況ではないので、少しきめの細かい、地域ごとの実情を見て対策するのが良いかもしれません。引き続き監視して、シュミレーションを上手く把握してやっていただきたいと思います。

糸山教育長

 民間の放課後児童クラブを希望されるのは、おそらくサービス内容によるのだと思います。いろいろな体験活動をさせてくれるクラブがありますので。場所としては学校内の方が絶対に通いやすいはずですが、やはり、民間を選びたいという方がいらっしゃいます。ただ、民間をすぐ増やすのは、公募手続等のいろいろな手順がありますので。待機児童の残り34名については、結局、先ほど放課後対策課長が説明したように、人気がある民間放課後児童クラブの特定の2学区ですから。とはいえ、今すぐできることで言うと、公共の児童館の空きスペース、空き教室などに指導員を確保して、とりあえず受皿を作るのが、緊急的な対応としてできることになります。
 また、井内委員がおっしゃったように、民間の受皿としても、必要があれば募集しているのですが、議題1の児童数の推計に戻ると、今後、毎年1歳刻みで400人ずつ減っていけば、今はまだ利用率が上がっていますけれども、10年以内には、民間のクラブにたくさん空きができる状態になるので、民間と公共の状況のバランスを見て、やっていくことになろうかと思います。
 状況を丁寧に見ていく中で、学区ごとの変化として、五日市学区で、突然、利用申込率が跳ね上がるという現象があって、調べても原因が分かりません。何年か前に、大型商業施設ができたときに、パート募集があって、そこに働きに行くお母さん方が増えることで、西区の申込率が急に上がるという現象が起きましたが、今回は、そういう現象もよく分からない状態です。例えば、大きなマンションができるなど、数字が動く要因を見ながら学区ごとにきちんと見ていきたいと思います。

井内委員

 今のお話だと、民間の施設の方が、設備的に子どもにとって魅力的な要素があるのですか。

放課後対策課長

 基本的には、設備や環境は、民間も公設と同じ基準で実施していますが、今、教育長が説明されたように、民間のクラブによっては独自のプログラムを作られていますので、その評判で希望されます。

糸山教育長

 子どもたちが喜ぶような活動、確か、外へ遊びに行くような話を聞いた記憶があります。公設だとなかなか難しいのですが。比較的学校に近くて便利で、サービスもあるということですね。

井内委員

 子どもの数が減っていくと、今度は、民間同士で競争をしなければならないということですね。変な競争になると思いますが、そういう時に質の問題として、今までは、とにかく預かれば良いという観点だったものが、子どもたちにとってどのくらい魅力的なのかというようなことが問われる。それは公共の施設も含めてだと思うのですが、そういうステージに入るのかもしれません。やはり注意して見ていく必要があるのではないでしょうか。それぞれが質の向上を図っていくように、指導していくことが必要な段階かもしれませんね。

秋田委員

 少子化で児童数が減っていくのは確実ということですけれども、やはり、皆さん所得が減って、二人で働かないといけない家庭が増えているので、そういう意味では、少子化であるけれども預ける家庭は増えていく可能性もあるのかなと思っています。
 それから、特に、夏休みなど長い期間の場合は、子どもも飽きますので、ボールや遊具やパズルや本など、新しいものどんどん入れて質の充実を進めていただきたいと思います。プールがあれば、放課後児童クラブから行って、少し息抜きができるのですけれど、この2年間、プールも一切なかったので、息が詰まるような状態だったと思います。コミュニティ・スクールができれば、時間帯によって地域の方と教室で過ごすとか、プールに行くとか、校庭で遊ぶとか、いろいろな時間の活用の仕方があると思います。できることから充実化を図っていっていただきたいと思います。私が放課後児童クラブで保護者役員をしていたときは、職員と話し合って、漫画を含めた新しい本を購入し、ボールやおもちゃなどを随時買いに行っていました。食事についても、夏休みはアイスクリームを出しました。楽しみができるように図っていっていただきたいと思います。

放課後対策課長

 はい。御指摘いただきましたように、書籍や玩具の充実などできるところから質の向上を図っていきたいと思います。引き続き充実させていきたいと思います。

糸山教育長

 プールに行っているクラブが一部ありませんでしたか。サービス向上策の一つとして検討したと思いますが。   

放課後対策課課長補佐

 コロナ禍で今はプール開放が中止されていますけれども、以前は、放課後児童クラブの子どもをプールに連れて行って遊ばせたことがあります。多くのクラブで行っていたと思います。

糸山教育長

 また、復活させます。子どもの活動場所が分かれると、送迎に人を付け、現場も見ることになり、マンパワーをプラスしないと現実的には難しいと思います。一生懸命確保はしていると思いますが、秋田委員から御指摘があったような点を含めて、サービスの向上に取り組んでいく必要がありますので、いろいろ考えていきたいと思います。

栗栖委員

 実際利用されている方が、どういう苦労があって、どういう状況なのかは、フォローされているのですか。

放課後対策課長

 随時、当課と指導員がやり取りし、また、放課後指導員が書く日報も見て、状況把握をしながら、必要な対応をしているところです。

栗栖委員

 指導員の確保も質も大事です。指導員の研修もされているのですか。

放課後対策課長

 研修も随時実施しています。

栗栖委員

 是非、研修の場で他のクラブの活動情報を共有し、出来るだけ高い同じレベルで運営ができたら良いと思いますので、その辺りのフォローも是非お願いします。

伊藤委員

 質やサービスの向上が必要だということをつくづく感じます。利用者の保護者の方々への調査は、毎年されているのでしょうか。児童クラブに対する御意見などを把握するような調査はされているのでしょうか。

放課後対策課長

 定期的に皆さんから御意見を聞くことはないのですが、平成30年度に調査を行っています。

伊藤委員

 やはり、サービス等に関していろいろ御意見をお持ちの方もいらっしゃると思います。そういうところをしっかり把握されて、いろいろな課題が見えてくると思いますので、サービス向上に役立てていただければと思います。児童クラブごとの課題があるかもしれませんし、細かな評価も必要になってくるのではないかと思います。

糸山教育長

 保護者会で御意見が出ることは、日常的にあるのではないでしょうか。

放課後対策課課長補佐

 保護者に個別には確認していませんが、市レベルの保護者団体と年に数回、意見交換の場を設けていますので、保護者から団体に集約されたいろいろな希望等を聞いてニーズを把握するように努めています。

伊藤委員

 全体ではなくて、各児童クラブでいろいろ課題があると思いますので、もう少しきめ細かい状況把握も必要ではないかと思います。

放課後対策課長

 はい。御指摘いただきましたように、きめ細かく状況把握できるように進めていきたいと思います。

教育次長

 今は、待機児童がいる状態なので、どちらかと言うと、キャパをまず増やすこと、そこの確保を最優先課題として長くやってきました。今後は、子どもの数が減っていくことがもう分かっているので、質の向上がより重視されます。そうした中、きめ細かな対応という意味では、個別のリクエストにどれだけ応えていくかが問われるようになると思います。今後の方向性として、そのように認識はございますので、どのようにできるか考えていきたいと思います。

伊藤委員

 はい。よろしくお願いいたします。

糸山教育長

 その他、いかがでしょうか。よろしいですか。
 本件については、この程度にしたいと思います。
 次に、議題3「令和5年度広島市立広島中等教育学校入学者選抜の基本方針について」を議題とします。
 本件は審議案件です。内容について、指導第二課長から説明をお願いします。

指導第二課長

 資料6ページ、議題3の議案第18号「令和5年度広島市立広島中等教育学校入学者選抜の基本方針について」を御覧ください。
 資料7ページ、令和5年度広島市立広島中等教育学校入学者選抜の基本方針(案)を説明させていただきます。
 広島市立広島中等教育学校の入学者選抜は、中等一貫教育の特色に配慮しつつ、志願者の意欲・適性等を判断して行うものとしております。選抜の方法は、1の(1)から(4)にありますように、適性検査、面接、志望理由書、調査書とし、これらの結果を総合的に判断して、合格者を決定します。
 説明は以上でございます。御審議のほど、よろしくお願いいたします。

糸山教育長

 はい。ありがとうございます。
 それでは、審議に入ります。
 ただ今の説明について、御質問、御意見等がありましたらお願いします。

栗栖委員

 基本方針については、全く異議はございません。
 議題1で、中等教育学校の生徒の数がマイナスになったという実数が出てました。ある程度入試の実績がありますので、過去の生徒の入試時点の適性検査や面接、調査書の状況などと入学後の状況について、可能であれば、その相関関係を見ながら、適性検査1・2、面接や調査書の中身を分析して、最終的に合否を判断するという方法もあるのではないでしょうか。そういったことを積み重ねて一つの大きな指標として参考にできたら良いのではないかと感じましたので、可能であれば活用していただければと思いました。

指導第二課長

 ありがとうございます。可能な範囲でやってみたいと思います。

糸山教育長

 その他、いかがですか。
 それでは、お諮りします。
 議案第18号「令和5年度広島市立広島中等教育学校入学者選抜の基本方針について」、原案どおり可決することに御異議ございませんか。
 (異議なし)
 異議なしと認め、本件は原案どおり可決することに決定いたしました。
 次に、議題4の議案第19号「令和5年度広島市立広島特別支援学校高等部入学者選考の基本方針について」を議題とします。
 本件は審議案件です。内容について、特別支援教育課長から説明をお願いします。

特別支援教育課長

 議題4の議案第19号「令和5年度広島市立広島特別支援学校高等部入学者選考の基本方針について」、説明いたします。
 広島特別支援学校高等部におきましては、平成24年度の入学者選考より基本方針を定めておりまして、それに基づき高等部入学者選考実施要項を作成して、選考を実施しております。
 9ページを御覧ください。
 令和5年度の基本方針については、基本的には昨年度と変更はありません。特別支援学校の入学者の選考は、普通科及び普通科職業コースの特色に配慮しつつ、その教育を受けるに足る能力や適性等判定して行うものとしております。特別支援学校におきましては、受検者が入学後、個に応じた適切な教育を受けるための参考資料とすることを主たる目的として、入学者選考を実施しております。適性等を判定はしていますけれども、希望する者は全員、最終的には特別支援学校に入学している現状がありますので、その辺が高等学校の入学者選抜とは若干、質が異なっています。
 第1の入学者の募集、1の選考の方法について、(1)の職業コースを除く普通科では、アの学力検査、イの面接、ウ、その他としておりまして、(2)の職業コースにつきましても、職業コースにつきましては、アの学力検査、イの作業運動能力検査、ウの面接としております。なお、どちらともですが、アの学力検査の実施教科というのは、国語と数学の2教科としており、特別支援学校や特別支援学級では様々な教育課程が存在しますので、中学校又は特別支援学校中学部において履修した教科に応じて、実施教科の一部または全部を実施しないことができるということになっております。
 2の合格者の決定については、普通科及び職業コースにおいて実施した学力検査や面接等の結果を総合的に判断して決定しております。なお、令和4年度の入学者選考の結果について、11ページの参考資料にまとめておりますので、御覧ください。
 11ページの3、入学者数等について、右端の備考欄を御覧ください。
 令和4年度につきましては、志願者95名のうち、普通科職業コースの1名が出願後に進路変更のため、受検を辞退しています。受検者がそのため94名になって、そのうちさらにまた職業コースの1名が、合格後に私立の高等学校へ進路変更したため、入学を辞退しています。
 以上で、令和5年度広島市立広島特別支援学校高等部入学者選考の基本方針についての説明を終わります。御審議のほど、よろしくお願いいたします。

糸山教育長

 はい。ありがとうございました。
 それでは、審議に入ります。
 ただ今の説明について、御質問、御意見等がありましたらお願いします。
 令和4年度は希望者全員が入学したということですね。

特別支援教育課長

 はい。

糸山教育長

 職業コースはオーバーフローすると、入学できないということがあるのでしょうか。

特別支援教育課長

 はい。昨年は職業コースに申し込まれた方全員が受かっていますけれども、以前、定員を超える部分については、合格ではなかった場合は、普通科の普通コースに入っていただいております。

井内委員

 以前に普通科職業コースの希望者が多くて、入れない子がいたことがありましたよね。それで、普通科職業コースも定員を少し増やしてはどうですかというようなことを言ったかと思うのですけど、それは増えているのですか。毎年数が違うから、定員を一律に増やすことはあまり意味がないと考えて、この15名がだいたいの目安でしたでしょうか。

特別支援教育課長

 職業コースにつきましては、平成24年度に設置するときに、1学級が単一障害が8名が定員なので、それの2学級分ということで、16名を定員とするということを平成23年度の教育委員会議で決定しておりまして、毎年定員16名です。16名ちょうどになる時もあれば、若干辞退者が出る時もありますが、こういうお子さんについては、先ほど申し上げたような形で普通科になります。これについて以前から、井内委員と栗栖委員から増やしていく方法などを考えてみてはどうかという御意見もいただいております。今、令和6年に向けて新しい高等部用の校舎を作っているところで、色んなものを見直ししていく必要も生じてきているところで、職業コースの定員のことも含めながら、もう1回検討し、考えていきたいと思っておるところです。以上です。

井内委員

 はい。去年は上手く定員内にはまっているようですから、問題はないでしょうが、またどういう状況で職業コースの希望者が増えたとか、またその時は、皆さんで協議するような場を設けていただければと思いますので、よろしくお願いします。

特別支援教育課長

 是非、よろしくお願いいたします。

糸山教育長

 はい。その他、よろしいでしょうか。
 それでは、お諮りいたします。
 議案第19号「令和5年度広島市立広島特別支援学校高等部入学者選考の基本方針について」、原案どおり可決することに御異議ございませんか。
 (異議なし)
 異議なしと認め、本件は原案どおり可決することに決定いたしました。
 次の議題5及び議題6は、冒頭でお諮りしたとおり非公開となりましたので、傍聴人、報道関係の方は、退席していただきますようお願いします。

 (非公開部分省略)

糸山教育長

 以上で、議案は全て終了しました。
 これをもちまして、令和4年第9回広島市教育委員会議定例会を閉会いたします。。
 

7 議決事項

議案番号

件 名

議決結果

18

令和5年度広島市立広島中等教育学校入学者選抜の基本方針について

原案可決

19

令和5年度広島市立広島特別支援学校高等部入学者選考の基本方針について

原案可決

20

広島市いじめ防止対策推進審議会委員の任命について

原案可決

21

広島市文化財審議会委員の委嘱について

原案可決

リンク

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