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令和4年第8回教育委員会議(5月定例会)議事録

令和4年第8回 広島市教育委員会議議事録

 令和4年5月25日(水曜日)、令和4年第8回広島市教育委員会議(定例会)を教育委員室において開催した。

1 開会及び閉会に関する事項

 開会 午後1時30分
 閉会 午後2時56分

2 教育長及び委員の出席者

 教育長 糸山 隆
 委員 井内 康輝
 委員 栗栖 長典
   委員 秋田 智佳子
 委員 伊藤 圭子
 委員 西 敦子
   

3 事務局等の出席者

 教育次長 松井 勝憲
 総務部長 加賀谷 哲郎
 青少年育成部長 橋本 英士
 学校教育部長 川口 潤
 指導担当部長 中谷 智子
 教育センター所長 松浦 宰雄
 総務課長 平山 高成
 育成課長 西本 哲也
 健康教育課長 村上 早苗
 指導第一課長 高田 尚志
 指導第二課長 長屋 吉輝
 特別支援教育課長 山領 勲
 生徒指導課いじめ対策推進担当課長 菅川 雄二

4 傍聴者等

 2人

5 議事日程

 議題1 令和4年広島市成人祭の開催結果について(報告)
 議題2 沼田高等学校体育コースの改編について(報告)
 議題3 令和5年度使用広島市立小・中学校特別支援学級及び特別支援学校(小・中学部)用教科用図書採択の基本方針について(議案) 
 議題4 訴訟について(報告)【非公開】
 議題5 市長が作成する議会の議案に対する意見の申出について(代決報告)【非公開】

6 議事の大要

糸山教育長 

 ただ今から、令和4年第8回広島市教育委員会議定例会を開会いたします。
 本日は、傍聴の方もお見えになっておられますが、お手元にお渡ししております注意事項をよくお読みいただき、静粛に傍聴していただきますようお願いします。
 本日の議事録署名者は、井内委員と栗栖委員にお願いします。
 それでは日程に入ります。
 本日の議題は、お手元の議事日程のとおりです。
 本日審議予定の議題4については、広島市教育委員会会議規則第5条第1項第7号「訴訟及び審査請求等に関すること」に該当し、議題5については、同項第6号「教育事務に関し、市長が作成する議会の議案に対しての意見の申出に関すること」に該当することから、会議を非公開としたいと思いますが、御異議ございませんか。
 (異議なし)
 異議なしと認め、議題4及び議題5については、非公開として審議することに決定しました。
 それでは、議題に入ります。
 まず、議題1「令和4年広島市成人祭の開催結果について」を議題とします。
 本件は報告案件です。内容について、育成課長から説明をお願いします。

育成課長

 議題1「令和4年広島市成人祭開催結果について」、報告をさせていただきます。
 資料の2ページを御覧ください。
 1、開催概要の(1)から(4)、それから(6)につきましては、資料に記載のとおりです。令和3年11月の教育委員会議で報告させていただいたことから変更はございません。
 (5)の対象につきましては、平成13年4月2日から平成14年4月1日までに生まれた広島市民、12,491人が対象となっています。
 それから(7)の内容につきましては、広島サンプラザホールにおきまして、成人式の式典として、そちらに書いてあるとおりの内容で、式典を行っております。新型コロナウイルスの感染対策として、例年45分のところを30分に短縮をしております。それから、式典開始までの間に広島ゆかりの著名人の方からのビデオメッセージを作り、上映をしております。こちらにつきましては、ゆかりのある方からが9グループ14人、中学校の先生になりますけれども、恩師からのメッセージとして25校29人の先生からのメッセージもいただいております。また、会場に来場できない方のために、成人式の式典の様子をオンラインで配信いたしました。当日、同時配信を視聴していただいた方が約500人、それから、今月末までアーカイブとして録画しておりますけれども、その録画配信の視聴者が5月17日の時点で、約1,800人となっております。その次、こちらは例年どおり、同窓広場を開催しております。それから、次のおりづる企画につきましては、1月の予定をこの5月に延期した際、御承知のとおり、ロシアの問題が生じたことから、実行委員から何か広島らしいことがしたい、やってはどうかとの提案を受けまして、密集ができない中でだったのですけれども、式典のときにお配りしております記念品の中に折り紙を入れて、それぞれ新成人の方におりづるに折っていただき、メッセージを添えて回収箱に入れていただくような取組をしております。こちらのおりづる企画については、次回以降の成人祭でも継続できればと思っております。
 それから、その次の(3)参加者ですけれども、成人式の式典会場内に入られた方、それからそうではない方、同窓広場のみで帰られた方も含め、約8,100人ということになっております。
 次のページを御覧ください。
 2として、令和4年成人祭の振り返りを記載させていただいております。
 まず、参加者についてですけれども、当日は、非常に良いお天気に恵まれたということ、令和3年の成人祭の対象の方も参加可能としたこともあり、前回より参加者が増えたのではないかと考えております。それから、参加者は全体的に落ち着いており、係員の指示等にも従って行動し、大きなトラブルはございませんでした。
 プログラムについてですけれども、少し短縮してコンパクトなものとなりました。
 それから、広島にゆかりのある方からのビデオメッセージをいただきました。こちらについては、新成人のアンケートによりますと、良かったプログラムとして回答いただいたということもございます。
 それから、実行委員やボランティアについてですけれども、実行委員につきましては、準備の段階から創意工夫を凝らして、企画・運営に積極的に参画してくれました。また、代表として新成人の宣誓なども行いました。ボランティアにつきましては、例年、井口中学校にボランティアをお願いしておるところですけれども、同中学校のボランティアの生徒44人が前日の準備として記念品の袋詰めの作業に参加してくれました。当日は、新型コロナウイルス感染症対策のために、参加を見送っていただいたのですが、生徒からの新成人へのお祝いのビデオメッセージも著名人の方々と合わせて上映をさせていただいたところです。
 それから、市政啓発チラシについてです。例年、開催しております市政啓発コーナー等のサブホールイベントを中止としたために、そちらでのコーナーを設けませんでしたけれども、プログラムや記念品に合わせて、11種類の市政啓発チラシを配布し、本市の取組について御紹介をさせていただいたところです。
 それから、その他ですけれども、まず最初に、参加者全員にマスクの着用を呼びかけて、手指の消毒設備の設置、室内の換気等の基本的な感染防止対策を講じました。また、各部の終了時には、椅子等の消毒も行っております。
 次に、入退場時等に密集を回避できるよう、通路を一方通行とするとともに、分散退場を実施しております。次に、係員を例年より増員して、表示内容など工夫し、さらに分かりやすい表示を行ったことにより、新成人の誘導等がスムーズに行えました。
 次に、式典終了後のお願いとして、「必ずマスクを着用し、大きな声での会話を控えること」、「退場時には周りの人と一定の距離を保つこと」、それから、「大人数、長時間の飲食を伴う同窓会は控えていただくこと」につきまして、呼びかけを行うとともに、その旨をお伝えしたチラシも各席に配布いたしました。
 次に、4部構成の開催となり、来場者が分散したため、会場などの周辺道路の渋滞が例年より減少するとともに、外周道路付近での乗降者、歩行者等の混雑も回避できました。下の枠の中に参考として、アンケートの自由記述の主なものを記載しております。「コロナ禍で様々な制約はあるが、成人式ができて嬉しい。」、「新型コロナウイルス感染対策がとってあった。」、「成人式に参加し、気が引き締まった。」、「責任感を持って成人として行動したい。」、「式典及び広島にゆかりがある方からのビデオメッセージが良かった。」、「障害がある新成人に対しての、駐車場からのあたたかい出迎えと席までの案内が本当にありがたく思う、家族も一緒に会場に入ることができた。」、「県外から帰省した参加者にとっては、翌日が休日だとありがたい。」ということになります。報告は以上でございます。

糸山教育長

 はい。ありがとうございました。
 それでは、ただ今の説明について、御質問等がありましたらお願いします。

栗栖委員

 まず、令和4年は成人祭が開催できたことが、大変良かったと思いますし、また、実行委員の方や井口中学校のボランティアの方々に本当に感謝したいと思います。
 当日、私は出席していないので、どういうイメージか分からないのですが、2ページの7の内容のところの恩師からのメッセージは初めてですよね。どういうものだったのですか。

育成課長

 例年は、同窓広場に各中学のプラカードを立てて、その付近にメッセージを紙で設えるのですが、同窓広場の混雑を避けるため、パワーポイントにしていただき、式典の会場でビデオメッセージなどと合わせて上映させていただきました。

栗栖委員

 従来の同窓広場にあるメッセージカードの代わりですか。

育成課長

 そうです。

栗栖委員

 分かりました。それから、8ページの参加者についてのところに令和3年の成人祭対象者も参加可能ということなんですが、その令和3年の対象者がどのくらい参加したかということは分かりますか。

育成課長

 申し訳ありません。これについては、案内はがき等を配って、送っておりませんので、人数を把握できていません。ホームページで参加できますということをお知らせしていましただけですので。ただ、令和4年の対象の方もそうなのですが、やはり、成人祭の延期があったり、学校の卒業に伴う数々のイベントも中止や縮小されたことで、皆さん、待っていたようで、そういう方々を合わせて、増えたのではないかという分析で、こちらに書かせていただいております。

栗栖委員

 それから、3ページの下に、基本的な感染対策への協力を呼び掛けるチラシを席へ配布したとあるのは、それぞれの席に全部配布されたということですよね。

育成課長

 はい。そうです。

栗栖委員

 頭で分かっていても、実際に読むとよく分かるので、これは良い取組だと思います。

糸山教育長

 はい。

栗栖委員

 今回4回に分けて開催されたことに関して、良かった点以外に、課題など来年度に改善していかないといけないようなことは何かありますか。

育成課長

 課題とするなら、特に来場者の課題というよりも、やはり長時間に及ぶということで、運営面でなかなか難しいところがありました。あとは、どうしても1部と2部、2部と3部の入れ替わりのところでいかに混雑をさせないようにするかが少し課題かなと思うところと、あとは、感染対策をいろいろ行ったがために、入場に少し時間がかかり、開始するときにあまり席が埋まってないこともありました。式典の中で、ビデオメッセージなどの上映をする段になって、ぞろぞろと新成人が入場するということもありましたので、少しその辺のインターバルの時間などを考えていかないといけないと思っております。

栗栖委員

 本来であれば、分散開催ではなくて、従来のように一同に集まって開催できるような状況になれば、本当に良いと思います。もし、次回もこういう形になれば、今回の課題を再確認していただければと思います。
 最後に、3ページのアンケートの自由記述に関連して、御承知だと思うのですが、5月12日付けの中国新聞の「広場」の欄には「成人祭の配慮に感謝」という記事が出ていました。私は記事を読んで、こういう方が一人でもいらっしゃった、恐らく他にもたくさん同じような感想を持った方がいらっしゃったのではないかと思いますが、本当に今回このように開催できて良かったと思いました。特に、この方が「夢のような晴れやかな気持ちになった。」と投稿されていて、「事業所の温かい心遣いと市の手厚い配慮にもとても感謝している。」と書いていらっしゃるので、是非、アンケートとあわせて、実際にこういう声があったということを関係者の方々にお伝えいただいて、来年も丁寧な対応を是非お願いしたいと思います。

育成課長

 かしこまりました。

秋田委員

 次年度は、いつ開催されるのでしょうか。

育成課長

 令和5年1月の第2月曜日、成人の日を予定しています。

秋田委員

 また、様子を見ての開催ですね。

育成課長

 直前の新型コロナウイルス感染症の感染状況によって、対応を検討したいと思います。

秋田委員

 コロナ禍でいろいろな式典が時間短縮されるという良い面もあると思うので、コロナが収まっても、必要なことだけ行ったり、オンラインを続けたり、いろいろ良い点は残していただきたいと思います。

育成課長

 はい。良かったところは、引き続き行いたいと思います。

糸山教育長

 それでは、本件については、この程度にしたいと思います。
 次に、議題2「沼田高等学校体育コースの改編について」を議題とします。
 本件は報告案件です。内容について、指導第二課長から説明をお願いします。

指導第二課長

 資料5ページ、議題2「沼田高等学校体育コースの改編について」を御覧ください。
 3月に一部改訂しました「広島市ハイスクールビジョン」及び「ハイスクールビジョン推進プログラム」に基づき、コース改編について、学校と教育委員会が連携して検討を進め、その内容が決まりましたので、御報告します。
 まず、1、育成を目指す生徒像ですが、自らの競技力の向上と指導者としての基礎的な素養を身に付け、スポーツを通した地域の活性化に貢献できる生徒としています。卒業後は、体育系大学への進学だけでなく、教育学部のスポーツ系学科や経済学部のスポーツ経営系学科、医療系大学等を経て、将来、プロスポーツ選手や社会人選手といったアスリートや地域スポーツの指導者としての地域の活性化に貢献する人材を育成します。特に、この度は、地域スポーツの指導者を幅広く捉え、スポーツの監督やコーチ、学校の先生といった指導に直接関わる人材だけでなく、スポーツトレーナーやメンタルトレーナー、理学療法士、栄養士等といった人材や、スポーツプロモーター、スポーツジャーナリスト、スポーツ用品製造者やスポーツ振興団体職員等といった人材を育成し、様々な分野からスポーツをとおした地域の活性化に貢献することをコース改編のコンセプトといたしました。
 2、入学定員についてですが、従来の40名から1学級増員し、80名とします。ただし、沼田高校普通科・普通を含めた全体の定員320名は変更しません。
 次に、3、教育課程についてですが、1年次は共通の教科・科目を学習し、2年次から類型選択し、先ほども申し上げました、アスリート育成と地域スポーツの指導者育成に分かれるなどフレキシブルな学びを提供いたします。教育課程のイメージにつきましては、6ページの参考資料を御覧ください。この参考資料は、沼田高等学校が教育委員会と連携しまして作成したものです。参考資料の中央部にありますポイントその2、「フレキシブルなカリキュラムを実現」を御覧ください。二つのコース設定として、アスリートコースとスポーツマネジメントコースを2年生から選択可能としています。1年生では様々なスポーツの知識や指導法等の基礎を共通して学び、2年生から二つのコース分かれ、運動理論やコーチング理論等を専門的に学習することとしています。また、生徒の多様な進路に対応するために、2年生、3年生の普通科の授業では、多くの選択科目を設定し、専門的な学びと多様な学びを実現していく予定です。
 5ページにお戻りください。
 4の専攻実技種目については、現在、6種目あるものを拡充及び追加し、7種目とします。具体的には、女子長距離を陸上競技に拡充するとともに、体操競技を追加します。また、専攻実技種目以外の種目を専門とする生徒の入学も可能とし、幅広いスポーツ分野のニーズに対応します。
 5、学校体育施設の開放についてですが、地域の方々が日常的にスポーツに親しむことができる機会を充実させるために、沼田高校の体育施設を開放し、部活動と地域の社会体育をつなぐ拠点として実践研究し、研究成果を全市立学校に普及させていくこととしています。
 今後は、6ページの参考資料等を用いて、沼田高校体育コースの改編について公表し、令和5年度入学者から実施することができるよう、中学生や保護者、進路指導を行う中学校等へ周知を行う予定です。また、コースの改編の具体的な内容につきましては、引き続き、教育委員会と学校が密に連携して検討を進めるとともに、体育コースの特色化、魅力化に向けた計画的な施設改修等にも順次着手してまいりたいと考えております。報告は以上です。よろしくお願いいたします。

糸山教育長

 はい。ありがとうございました。
 それでは、ただ今の説明について、御質問等がありましたらお願いいたします。

栗栖委員

 高校の特色や独自性を出すのは非常に良い取組だと思いますので、積極的に進めていただければと思います。
 特に、地域コミュニティのことが言われている中、5ページの5の学校体育施設の開放ということで、地域と連携をとっていくという考え方は非常に素晴らしいと思いますので、是非、地域ぐるみで何かできるような取組に出来たら良いなと思います。

指導第二課長

 はい。

栗栖委員

 6ページの参考ですが、確か、沼田高校遠距離通学の生徒のために校内に寮を整備されましたよね。

指導第二課長

 はい。

栗栖委員

 沼田高校の入学の対象者について、今回変更はありますか。

指導第二課長

 対象は県内全域ですが、令和2年度から県外からの生徒を定員の10%以内で許可しています。

栗栖委員

 どういうかたちでPRができるか私も分からないのですが、せっかく寮があるので、遠方の生徒さんも得意なことがあれば安心して沼田高校に来てくださいということも含めてPRしたら、保護者も安心されるのではないかと思いました。

指導第二課長

 はい。ありがとうございます。

栗栖委員

 こういうかたちで独自性を出していくことは良い取組だと思いますので、是非、いろいろな関係者の意見を聞きながら、良いカリキュラムにしていただきたいと思います。

伊藤委員

 3点教えていただきたいことがございます。
 1点目は、広島市内であれば広島皆実高校に体育科がありますけれども、あえて、今回40名増員するということは、地域スポーツの指導者を育成するスポーツマネジメントコースを拡充して、独自性を出すということでしょうか。
 2点目は、3番目の教育課程のところで、2年生になると2コースに分かれますけれども、それはそれぞれ1学級ずつを確保するのでしょうか。
 3点目としては、6ページのポイント2の一番下に、「それぞれ1、2、3年合同の2時間連続で実施(合計4時間)」と書いてありますけれども、この4時間というのは週4時間ですか。それから、この1、2、3年生が一緒に縦割り的な班を作って、キャリア探究活動を行うということでしょうか。

指導第二課長

 では、1点目のところです。県内の体育系の公立学校には皆実高校等があるのですが、そことの差異としまして、スポーツを通した地域の活性化に貢献できる人材を育成するというところに重点を置いて、この度、コンセプトとしてアピールをしていきたいということでございます。
 2点目のところですが、2年生から生徒の希望により2コースに分かれますので1学級ずつ確保されるわけではありません。
 3点目の1、2、3年合同で2時間連続実施するものは、専攻実技で週2時間、キャリア探究で週2時間の合計週4時間です。

伊藤委員

 専攻実技でこう分かれていく感じですか。

指導第二課長

 専攻実技では、7つの専攻実技種目とその他の種目に分かれ、各種目に応じたトレーニングや実践等について、縦割りで学習を行う予定にしております。
 キャリア探究では、専門種目やトレーニング理論・実践、動画分析、地域とスポーツなどの学習テーマを選択し、縦割りで学習を行う予定にしております。

伊藤委員

 キャリア探究ということでしたので、メンタルトレーナーや地域のスポーツのコーディネーターなど将来の自分の姿を見据えながらそこを探究していくと思ったのですけれども、そうではなく、実技の面で探究するのですね。

指導第二課長

 伊藤委員のおっしゃられるように、実技の面を学習テーマとして探究する場合も想定しています。また、トレーナーを目指したい生徒の場合、専門種目について、トレーナーの視点から探究することもできるというイメージです。

伊藤委員

 地域のスポーツ指導者を育成することが独自性であるならば、将来の自分の姿を見据えながらこういう探究活動ができれば良いと思ったのでお伺いしました。よろしくお願いします。

井内委員

 一つ教えていただきたいのですが、これまでの沼田高校の体育コースの定員を増やすということは、進路を多様にするということが目的ですよね。これまでの卒業後の進路としていろいろな大学の学部、医療系大学、医療系専門学校等が書いてありますが、実際、体育系の大学や医療系専門学校にどのくらい進んだのかデータはお持ちですか。

指導第二課長

 令和3年度の卒業生の状況ですが、約70%が大学に進学しています。その中で自分の種目に継続して取り組んでおります。あと、医療系も含めた専門学校に15%進学しております。あとは、警察や消防、自衛隊などに採用される生徒も一定数おります。

井内委員

 いずれも、その子が3年間で培ったことは生かせているという評価でしょうか。

指導第二課長

 はい。

井内委員

 これまでも地域スポーツ指導者になられた人はいると思うのですが、これから、地域単位でスポーツの振興を是非やらなきゃいけないってことになっていて、それに関しては、実績としてどのくらいあるのでしょうか。つまり、この沼田高校の出身者が地域に戻ってきて、そういうことをやったというようなことに対しての把握はされてますか。

指導第二課長

 すみません。そこまでは把握できていません。

井内委員

 10年後の姿は、大変結構だと思いますし、社会のニーズにも合っていると思うのですが、是非、本当に効果があったかどうかをフォローしていただきたいです。コースを作るのは良いのですが、結局それが一体どういう効果を生んだかという実証をしていくことは非常に重要だと思うので、是非、フォローして教えていただきたいと思います。

西委員

 私も井内委員がおっしゃったことと重なるのですが、高校を出て大学へ進学するところはだいたいイメージできているのですが、卒業生が広島に戻って、スポーツ関係の職に就かれているのはどのくらいかと気になりました。
 就職先があればある程度は戻ってこれると思うのですけれど、「地域スポーツ指導者」に挙げてあるような、スポーツトレーナーやメンタルトレーナー、経営者系など広島にそういう就職先の受け皿がどのくらいあるのか、ここの受け皿がないと、広島に帰って、こういうところに就職しようという選択がなかなか見つからないと思います。だから、スポーツトレーナーを雇用していらっしゃる方やジムを開いているなど、そういう、ただ民間の経営に任せているだけでは、この受け皿が本当に広がっていくのか、それによって卒業生が戻ってこれるかどうかというところもあるのではないかと思います。そこに市が関与して拡充していけるようなことができないだろうかということを思いました。
 それから、6ページの学校体育施設の開放について、地域のクラブチームと連携する際、地域のクラブチームっていうのも、これも市の協議会ではなくて、全く民間のクラブチームですよね。

指導第二課長

 はい。

西委員

 民間のチームには優秀なコーチ陣がいたり、いろいろなアスリートを呼んで、スポーツの能力を伸ばす活動をされてると思いますので、そことタイアップするのは、生徒さんの能力を伸ばす意味では、とても有意義だと思います。ここに市がどのように関与していくのか。クラブチームの運営についても何か考えの中にあるのでしょうか。どんなふうに市が関与していけるのか、例えば、地域にあるスポーツチームや、スポーツの祭典、イベントなどに市が関わっていかないと、なかなか広がりができず、関わるごとに広がるのではないかと思います。その辺りはどんなイメージがあるのか教えていただきたいです。市がリーダーシップとってやっていくのか、学校が地域のクラブチームを探して、学校ごとにアポをとって見つけていくのか。その辺の市のリーダーシップのあり方がどうなのかということのイメージがあるのでしょうか。
 それから、優秀なアスリートを育てていくためには、優秀な指導者が必要だと思いますので、この指導者をなんとか尽力して集めていただくような、そういう取組をお願いしたいです。

指導第二課長

 まず1点目のところですが、卒業後の就職先を全て把握しているわけではないのですが、実際に何件か聞いているのは、本市の体育教師になったり、本市のクラブチームのコーチになっています。また、理学療法士として、本市の病院へ勤めているケースがあることも把握しています。
 2点目ですが、まだ明確には決定していませんが、まず沼田高校が先進的に地域と学校の部活動の関係性をモデル的な動きをとって、それを基にどういうふうに地域とその地域クラブと関係を持ったら良いかをこれからまさに検討していきたいというところです。

西委員

 沼田高校がモデルになっていくのですね。

指導第二課長

 はい。それをイメージしているところです。
 3点目の指導者につきましては、努力をしていきたいと思います。

西委員

 はい。ありがとうございます。
 地域のスポーツ指導者の就職率が、例えば80人卒業して40人戻るとしたら、40人のキャパがあるのかどうかです。そこをどんどん開拓して、広島市がスポーツ振興の都市だと定着していくと、戻ってくる学生が多いと思うのですが、そこが今どのくらいあるのかと思ったので、聞いてみました。

指導第二課長

 ありがとうございます。

指導担当部長

 付け加えさせていただきます。
 本市での受皿ですが、スポーツ庁が、来年度からの地域部活動への移行ということを打ち出しています。これは、学校の働き方改革を踏まえた休日の部活動の段階的な地域移行ということをみています。次年度から3年間のうちに休日の部活動を地域の方でみるところなのですけれども、こうなったときには、実施主体が、今言われているクラブチームやスポーツ少年団、民間のスポーツクラブやプロのスポーツチームなどが考えられるものです。そうなったときには、先ほどから話が出ているクラブチームの指導者にもしっかりとやはり今後、部活動の中にも積極的に指導者として中に入って指導していただきたいということがあります。もちろん、人材がこれからもっともっと必要となってくるところだと思っております。それだけが受皿ではないのですけれども、今のような地域で子どもたちの運動能力を高めていくということは、今後あると思っておりますし、広島市スポーツ協会もございますので、連携しながら、今おっしゃっていただいた、せっかくここで力をつけた子たちの受皿についても、今後考えていきたいと思っています。ありがとうございます。

栗栖委員

 西委員の意見と重複するのですが、今回の取組の大きなキーの一つとして、5ページでは地域スポーツ指導者が10年後の姿として出ていますので、その受皿を具体的に整理しておかないといけません。卒業生が必ず毎年80人出ます。卒業生が出て、大学へ行った後、自分で見つけさせることも大事ですが、指導系であればこんなところ、トレーナー系であれば理学療法士や栄養士など、スポーツ経営系であれば、例えばスポーツ用品の製造など、きちんと市としても、まだ時間がありますので、具体的なところを整理して提供できるようなかたちにしておくことが絶対に必要だと思います。是非、そこも含めた取組をしていただきたいと思います。

指導第二課長

 はい、ありがとうございます。

糸山教育長

 はい。ありがとうございました。貴重な御意見いただきましたので、是非これからスタートするにあたって、しっかり検討をお願いします。
 それでは、本件についてはこの程度にしたいと思います。
 次に、議題3「令和5年度使用広島市立小・中学校特別支援学級及び特別支援学校(小・中学部)用教科用図書採択の基本方針について」を議題とします。
 ここで除斥の規定により、伊藤委員、西委員は退席をお願いします。
 
 (伊藤委員及び西委員退席)
 
 それでは、議事を再開します。
 本件は審議案件です。内容について、特別支援教育課長から説明をお願いします。

特別支援教育課長

 それでは、7ページを御覧ください。
 議題3の議案第17号「令和5年度使用広島市立小・中学校特別支援学級及び特別支援学校(小・中学部)用教科用図書採択の基本方針について」、説明をさせていただきます。
 はじめに、毎年5月の教育委員会議におきまして、教科用図書採択の基本方針についてお諮りしております。昨年度、義務教育諸学校ではない高等学校、特別支援学校の高等部等の基本方針については、今後、基本方針の内容が変更を行う必要が生じた場合のみお諮りするということとなっておりまして、この度は義務教育諸学校にあたります、広島市立小・中学校の特別支援学級及び特別支援学校の小・中学部につきましては、毎年度、県教育委員会が基本方針を定め、市町に通知しておりまして、それを踏まえ、本市における基本方針をお諮りしております。
 小・中学校の特別支援学級及び特別支援学校の小・中学部で使用する教科用図書は大きく3種類ございます。小・中学校の通常の学級でも使用されている検定済み教科書、それからいわゆる星本と呼ばれております文部科学省が著作の名義を有する教科用図書、それと一般図書と言われております、学校教育法附則第9条第1項の規定による教科用図書、この3種類がございます。
 最初に10ページの資料2を御覧ください。
 小学校用の検定済教科書は平成31年度、また中学校用の検定済教科書は令和2年度に採択を行っておりまして、特別支援学校小学部用及び中学部用の、先ほど申し上げました星本と言います、文部科学省著作教科書もそれぞれ同じ年度に採択を行っております。これらの図書は基本的には4年間同じ教科書を使用するため、今年度は採択はございません。そのため、今年度は一般図書のみを採択する年となっております。
 では、1ページ戻っていただきまして、9ページの資料1を御覧ください。
 まず、採択の手順について説明いたします。
 一番上の広島市教育委員会の枠に示しておりますように、教育委員会では、採択の基本方針について決定していただきまして、その後、各学校に対して採択に係る手続きや留意事項等について説明いたします。それを受けた各学校長は教科用図書選定委員会を設置しまして、委員及び調査員を委嘱または任命するとともに、教科用図書選定委員会に教科用図書の選定を諮問します。教科用図書選定委員会が定めた観点及び視点に基づきまして、調査員が各教科の教科用図書について調査研究しまして、教科用図書選定委員会に報告いたします。その教科用図書選定委員会では、調査員の報告を基に、これを審議しまして、校長に答申をします。各学校長は選定した教科用図書について教育委員会に申請していくという流れになります。なお、例年、8月の教育委員会議におきまして、この手順に従って各学校から申請のあった一般図書の採択をお願いすることとしております。
 それでは、8ページを御覧ください。
 令和5年度使用広島市立小・中学校特別支援学級及び特別支援学校(小・中学部)用教科用図書の採択の基本方針についてお諮りします。昨年度から内容の変更は行っておりません。
 1、採択の基本につきましては、教育基本法や学校教育法で明確に示された教育の理念や目標及び学習指導要領に示された教科用、各教科の目標や内容、本市が定めた教育課程編成基準等に則り、児童生徒の障害の状態及び発達の段階に適合した教科用図書を採択する、その際、次の観点に基づきまして、県教育委員会が作成しました、選定資料といったものを活用して十分な調査研究を行います。(1)の内容の特徴、程度、(2)の内容の構成、配列、分量、(3)の内容の表現、表記、(4)の印刷、製本の状態としております。
 2、適正かつ公正な採択の確保について、採択権者の権限と責任において、適正かつ公正な採択を行う、特定の教科書発行者と関係を有する者が教科用図書採択に関与することがないようにするとしております。
 3、開かれた採択の推進については、採択に係る情報を公開するなど、開かれた採択を推進するとしております。以上でございます。御審議のほど、よろしくお願いいたします。

糸山教育長

 それでは、審議に入ります。
 ただ今の説明について、御質問、御意見等がありましたらお願いします。
 よろしいですか。
 基本的には、基本方針そのものは変わらず前年どおりですが、県が各教育委員会へ毎年通知して、今年はこれでしょうということで出していってという繋がりを受けてやっております。
  それでは、お諮りします。議案第17号「令和5年度使用広島市立小・中学校特別支援学級及び特別支援学校(小・中学部)用教科用図書採択の基本方針について」、原案どおり可決することに御異議ございませんか。
 (異議なし)
 異議なしと認め、本件は原案どおり可決することに決定いたしました。
 伊藤委員、西委員が入室されます。

 (伊藤委員及び西委員着席)

 次の議題4及び議題5は冒頭でお諮りしたとおり、非公開となりましたので、傍聴人、報道関係の方はここで退席していただきますようお願いします。

 (非公開部分省略)

糸山教育長
 以上で議題は全て終了いたしました。
 これをもって、令和4年第8回広島市教育委員会議定例会を閉会いたします。
 

7 議決事項

議案番号

件 名

議決結果

17

令和5年度使用広島市立小・中学校特別支援学級及び特別支援学校(小・中学部)用教科用図書採択の基本方針について

原案可決

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