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ページ番号:0000253868更新日:2021年12月6日更新印刷ページ表示

令和3年第9回教育委員会議(7月定例会)議事録

令和3年第9回 広島市教育委員会議議事録

 令和3年7月27日(火曜日)、令和3年第9回広島市教育委員会議(定例会)を教育委員室において開催した。

1 開会及び閉会に関する事項

 開会 午前9時30分
 閉会 午前10分40分

2 教育長及び委員の出席者

 教育長 糸山 隆
 委員 井内 康輝
 委員 栗栖 長典
 委員 秋田 智佳子
 委員 伊藤 圭子
 委員 西 敦子 

3 事務局等の出席者

 教育次長 松井 勝憲
 総務部長 横山 元信
 青少年育成部長 中谷 智子
 学校教育部長 野間 泰臣
 指導担当部長 川口 潤
 教育センター所長 松浦 宰雄
 総務課長 平山 高成
 育成課長 西本 哲也
 教職員課調整担当課長 穐鹿 和彦
 指導第二課長 吉村 敦

4 傍聴者等

 3人

5 議事日程

 議題1 令和4年広島市成人祭の開催方法等について(報告)
 議題2 令和4年度から使用する広島市立中学校及び中等教育学校(前期課程)用教科用図書(社会(歴史的分野))採択の基本方針について(議案)
 議題3 広島市教科用図書採択審議会への諮問について(議案)
 議題4 広島市教科用図書採択審議会委員の委嘱及び任命について(議案)【非公開】
 議題5 教職員の人事について(議案)【非公開】

6 議事の大要

糸山教育

 ただ今から、令和3年第9回広島市教育委員会議定例会を開会いたします。
 本日は傍聴の方もお見えになっておられますが、お手元にお渡ししております注意事項をよくお読みいただき、静粛に傍聴していただきますようお願いをいたします。
 本日の議事録署名者は、井内委員と栗栖委員にお願いします。
 それでは、日程に入ります。
 本日の議題はお手元の議事日程のとおりです。
 本日審議予定の議題4については、広島市教育委員会会議規則第5条第1項第5号「附属機関の委員の委嘱及び任命に関すること」に該当し、議題5については、同項第4号「事務局及び教育機関の職員の分限及び懲戒に関すること」に該当することから、会議を非公開としたいと思いますが、御異議ございませんか。
 (異議なし)
 異議なしと認め、議題4および議題5については非公開として審議することに決定いたしました。
 それでは、議題に入ります。
 議題1「令和4年広島市成人祭の開催方法等について」を議題とします。
 本件は報告案件です。内容について、育成課長から説明をお願いします。

育成課長

 議題1「令和4年広島市成人祭の開催方法等について」、説明させていただきます。
 資料の2ページを御覧ください。
 1、令和4年広島市成人祭の開催計画を御覧ください。
 (1)日時は、令和4年1月10日、成人の日です。時間は、10:00~15:30を予定しています。令和4年につきましても、今年の5月2日に予定していましたとおり、新型コロナウイルスの感染症対策として新成人を居住区ごとに分けて、全体で4部構成で行いたいと考えています。
 次に、(2)会場は、例年と同じ広島サンプラザホールとその周辺です。(3)の内容等ですが、基本的な感染症対策を講じるとともに、来場できない新成人のために式典の様子をオンラインにより同時配信します。また、令和3年の成人祭がオンライン配信のみとなりましたが、この後に令和3年の対象者の方などから成人祭の雰囲気などを味わいたかったという声もあったことから、オンライン開催となった令和3年広島市成人祭の対象者で、令和4年の式典への参加を希望される方は、参加可能にしたいと思っております。
 次に、2、開催計画を変更する場合についてです。新型コロナウイルス感染症の急激な感染拡大等に伴いまして、実施が困難となった場合について、延期又はオンラインで開催する予定としておりますが、その際の開催方法の変更につきまして、対象者である新成人や関係事業者などが混乱をしないよう下の表のとおり対応します。まず、当初通知として令和3年12月初旬に、対象者に対して案内はがきを送付しますが、そのはがきを通じまして、広島市公式LINEへの登録を依頼します。あわせて、大学や美容業組合等の関係機関へも広島市公式LINEの登録を依頼します。そして、開催計画の変更があった場合につきましては、この公式LINEを通じて、開催方法の変更などの内容を、登録をいただいた方のみになりますが、こちらから通知をさせていただくことを考えています。なお、12月の中旬までに開催方法を変更する場合には、新成人へ、再延期など開催方法の変更についての案内のはがきを出すことも考えています。それから広島市のホームページや公式SNSなどによる周知、また、大学や美容業組合等の関係機関へも周知の依頼を行うことも考えています。
 説明は、以上です。

糸山教育長

 はい、ありがとうございました。
 ただ今の説明について、御質問等がありましたらお願いします。

栗栖委員

 成人祭は、皆さんが楽しみにされている行事なので、是非、新型コロナウイルスの感染状況が落ち着いて開催できれば良いと思います。
 確認ですが、1(3)に、昨年の対象者で今回の式典への参加を希望する者があれば参加可能とするとお書きいただいているのですが、具体的には、どのように確認をされる御予定なのでしょうか。

育成課長

 成人祭の案内は、(平成13年4月2日から平成14年4月1日までに生まれた)広島市の住民基本台帳に記録されている方に送るのですけれども、昨年の対象者には、案内を差し上げるわけではありません。例えば、東京の大学等に通学している方にも案内はがきを送付していませんが、会場に来ていただきましたら参加可能としているのと同じように、新型コロナウイルス感染症対策のためにお名前や連絡先を教えていただく手続きを取っていただければ入場していただこうと考えています。

栗栖委員

 令和3年成人祭の対象者も参加可能であるということは、どうやってお知らせするのですか。

育成課長

 ホームページでお知らせします。

栗栖委員 

 分かりました。しっかり周知していただければと思います。
 それから、公式LINEへの登録を依頼するのは、初めての試みですね。どのくらいの方が登録されるのか予測がつくのでしょうか。他都市の例と比べて、そのあたりは全く未知数でしょうか。

育成課長

 すみません。そのあたりは分かりません。

栗栖委員

 変更があった時などに、未登録の方へはどう対応されるのですか、。

育成課長

 登録されない方は、ホームページを見ていただきたいということにはなるのですけれども、大学や、着付けの予約をされた美容院、美容業組合等の御協力をいただきながら、情報が行き渡るように努めたいと考えております。

栗栖委員

 分かりました。初めてということなので、できるだけ沢山の人に、もれがないような形で対応ができるように、登録状況などを見ながら準備を進めていただければと思います。

育成課長

 はい。

井内委員

 今年5月に開催した成人祭の参加者から、例えばアンケートなどで、どういう点が不備だったか、また、自分たちの思いどおりにいかなかったかといった感想や意見をお聞きになっていないのでしょうか。

育成課長

 アンケートは取っていませんが、開催後、対象者を含む市民の皆様から当課に直接あるいは市民相談センターを通じまして御意見をいただいております。その中で、周知方法についての御意見や、雰囲気だけでも味わいたかったという声がありました。通知方法については、公式LINEを使う方法に改善し、こういった雰囲気を味わいたかったという方については、令和4年の成人祭にも参加していただいくことができるよう対応させていただこうと考えています。

井内委員

 オンライン開催ではなくライブで開催することで、ある意味、ニーズには応えることになり、本年の残念な部分はカバーできると考えておられるということですか。あるいは、それを望む対象者たちが多いという認識でよろしいですか。

育成課長

 たくさんの方が来られますので、新型コロナウイルス感染症の感染状況がひどくなりましたら、集まっていただくことは難しいと思います。また、その時点で延期にするかオンラインによる開催にするかを決めて行きたいと思います。

井内委員

 あくまで参加者中心のイベントだろうと思いますし、彼らが最も楽しみにしている行事だと思いますので、可能な範囲内で、あるいは、こちら側が対策を取れる範囲内で希望を叶えてあげることは必要な視点だろうと思います。ですから、感染予防対策を厳格に行うということになると御説明のような内容になるだろうと思いますが、もし、ライブでできたとして、例えば、サブ会場でも一つだけは行うといったような工夫はあってもいいのかなと思います。密を避ける方法は、人数制限をしながら行うなど、いろいろありますので、考えられる範囲内で工夫をしてあげたら良いと思っています。まだ、先が読めない状況ですので、引き続き検討を続けていただきたいと思います。

育成課長

 感染症の拡大の状況を見ながら、工夫できることを検討したいと思います。

伊藤委員

 同窓広場について、1部、2部、3部と入替え時間が各30分ずつになっています。前の部の地区の人が残っているまま次の地区の人が来て密集することも考えられるのですけれども、そのあたりの対策等は考えていらっしゃるのでしょうか。

育成課長

 はい。5月に成人祭を開催する際には、同窓広場に教育委員会事務局の職員や警備を委託している業者の人員を例年より多めに配置して警備を行う予定でしたので、そういったことを踏襲しながら、混乱が生じないようにあらためて考えていきたいと思います。

伊藤委員

 はい。御検討をよろしくお願いします。

糸山教育長

 それでは、本件についてはこの程度にしたいと思います。
 次に、議題2の議案第28号「令和4年度から使用する広島市立中学校及び中等教育学校(前期課程)用教科用図書(社会(歴史的分野))採択の基本方針について」を議題とします。
 ここで、除斥の規定により伊藤委員、西委員は退席をお願いします。
 (伊藤委員及び西委員退席)
 それでは議事を再開します。
 本件は審議案件です。内容について、指導第二課長から説明をお願いします。

指導第二課長

 議題2の「令和4年度から使用する広島市立中学校及び中等教育学校(前期課程)用教科用図書(社会(歴史的分野))採択の基本方針について」、説明いたします。
 義務教育諸学校で使用する教科書は、義務教育諸学校の教科用図書の無償措置に関する法律施行令により、原則4年間同一の教科書を採択することになっており、昨年度の令和2年度に、令和3年度から令和6年度まで使用する中学校教科用図書の採択を行ったところですが、今年度、改めて社会歴史的分野の教科書の採択を行うことについて説明させていただきます。
 教科書検定においては、教科書発行者の申請した教科書が不合格となった場合、年度内の70日以内の再申請が認められていますが、文部科学省は、教科用図書選定調査審議会の審議を経た上で、平成28年に規則等を改正し、基本的な構成に重大な欠陥が見られるものや、欠陥箇所数が著しく多いものについては、児童生徒にとってより適切な教科書を提供する観点から、当初の修正及び選定審議に充分な時間を確保できるよう、年度内の再申請は認めず、翌年度の再申請を可能としました。また、採択権者の判断により、翌年度に再申請を行い合格した図書も含めて採択することを可能としました。この度の教科書採択は、自由社の新しい歴史教科書が検定審査不合格の翌年度の再申請により合格し、新たに発行されることとなったことから、本市教育委員会として令和4年度から使用する中学校社会(歴史的分野)の教科書について児童生徒にとってより適切な教科書を提供する観点から、現在採択している教科書から採択替えする必要があるかを判断するものです。
 それでは、5ページの資料1を御覧ください。
 ここでは採択の仕組みを示しています。本市教育委員会は図の中央の市町村教育委員会で丸7採択の権限を担います。
 次に、6ページの資料2を御覧ください。
 令和4年度から使用する広島市立中学校及び中等教育学校(前期課程)用教科用図書(社会(歴史的分野))の採択の手順を示しています。図の上段の広島市教育委員会と書かれた四角囲みの枠内の左側を御覧ください。本日は、そこに示している採択基本方針の決定、諮問事項の決定及び採択審議会委員の委嘱又は任命について御審議いただきます。採択の手順については、丸1から丸6の順で進めて参りますが、図の下から2段目の調査員と書かれた四角囲み内の丸の部分を御覧ください。調査員は採択審議会の示した観点に沿って、全ての教科書について調査研究し、採択審議会に報告します。その際、令和2年度に調査した資料を活用して調査研究を行います。続いて、その上段の広島市教科用図書採択審議会と書かれた四角囲み内の二つ目の丸の部分を御覧ください。採択審議会は調査員の報告及び令和2年度の採択審議会の審議資料をもとに審議し、令和2年度に採択した教科用図書と新たに発行されることとなった教科用図書について教育委員会に答申します。また、中等教育学校(前期課程)で使用する教科書については、丸7にありますように、採択の基本方針の通知を受け、校長が選定委員会を設置し、調査員の調査研究を元に選定した教科書を丸8のとおり、教育委員会に申請します。なお、丸6答申を受けて行われる教科用図書の採択については、8月末に開催されます教育委員会議において、中等教育学校、高等学校及び特別支援学校と共に御審議いただく予定としております。それまでに委員の皆様には実際に教科書を手に取って研究していただけるように準備致します。
 以上、広島市立中学校及び中等教育学校(前期課程)用教科用図書の採択の手順などについて説明させていただきました。
 それでは、4ページにお戻りいただき、令和4年度から使用する広島市立中学校及び中等教育学校(前期課程)用教科用図書(社会(歴史的分野))採択の基本方針を御覧ください。採択の基本方針として、1から3の3点を記しております。
 1では、教育基本法や学校教育法の改正で明確にされた教育の理念や目標及び学習指導要領に示された各教科の目標や内容、本市が定めた教育課程編成基準等に則り、生徒に最も適切な教科用図書を採択する、2では、採択権者の権限と責任において、適正かつ公正な採択を行う、3では、採択に係る情報を公開するなど、開かれた採択を推進する、としております。
 なお、この基本方針の内容につきましては、昨年度と変更はございません。
 説明は以上です。御審議のほどよろしくお願いいたします。

糸山教育長

 それでは、審議に入ります。
 ただ今の説明について、御質問、御意見等がありましたらお願いします。

井内委員

 私の個人的な印象を申し上げれば、昨年の審議で決着がついたことで、ある程度修正を求められるということは問題だったわけですから、なぜ、改めて審議対象にしなければいけないのか、それによって教育委員会のみならず各現場の負担も増えることについて、非常に疑問に思うというか、よく分からないので、必要はないのではないかという印象を持ちました。それで、あえてこういう形でもう一度自由社の歴史的分野の教科書を審議の土俵に乗せなければならない理由について、今、御説明になったことは定義上の問題であって、具体的にどういう状況であったのかということをもう一度確認の意味で御説明いただけませんでしょうか。お願いします。

指導第二課長

 昨年度採択された教科書がある中で、改めて採択を行う必要があるかを検討する理由についての御質問ですが、これにつきましては、文部科学省が、平成28年度の規則等の改正に当たりまして、教科用図書検定調査審議会の審議において、児童生徒にとってより適切な教科書を提供するために基本的な構成に重大な欠陥が見られるもの、欠陥箇所が著しく多いものについては、充分な修正の時間を取り、加えて審議会においても検定の充分な時間、それを確保するということによって、より適切な教科書を児童生徒に提供していくとしています。そういった制度改正の趣旨を尊重するという考え方に立って、この度の議題ということになっております。以上でございます。

指導担当部長

 少し補足をさせていただきます。従来、国で行われてきました教科用図書の検定につきましては、当然、子ども達が日々学習をする教材ですので、公平公正な検定に努めてきたわけですけれども、そうした中で、教科用図書が不合格となった場合に、それを修正する期間が、従前のルールでは、70日間しか与えられていませんでした。こうした中で、一旦不合格になった教科用図書を修正して、再申請するために、発行者としては、充分に審議する時間が取れなかったということ、また再申請が行われて、検定合格をさせるかどうかという調査をする機関である教科用図書検定調査審議会についても、70日間を経た後に、もう一度見直しをして検定で合格させるための期間が充分に取れないという二つの大きな課題がございました。こうした指摘を受けまして、文部科学省といたしましては、児童生徒にとってより適切な教科用図書を提供するために、修正をする期間と審議する期間をしっかり取ることができるようにしようという審議会からの指摘を受けまして、先ほど課長が申し上げました平成28年の制度改正を行ったということでございます。この度、自由社の教科用図書につきましては、先ほどの御説明の中にもありましたけれども、欠陥箇所等が著しく多いなどの理由で当該年度に再申請することが認められない教科書となりました。それをもって、翌年に改めて再申請をするようにということを国が指示を致しまして、改めて令和2年度に再申請し検定で合格したものとなります。こうしたことから、国から、再採択を行うことについて、各教育委員会でしっかり検討を行うようにという通知が本市教育委員会に参りまして、その中で児童生徒にとってより適切な教科用図書を提供するという観点で行いなさいということもございましたので、教育委員会といたしまして、この度の自由社の教科用図書について、現在使用している東京書籍の教科用図書と比較をして、どういう風な考え方になるかということについて、調査研究を行わせていただきたいということで、この度教育委員会議に議案を上程させていただいたものです。経緯については以上でございます。

井内委員

 学ぶ人たちにより良い教科書を提供できるという趣旨のメリットや意味というのは充分認められると思います。これまでの制度の、今おっしゃったような改訂する時間、あるいはそれを教科書審議会が審議する時間が短いから、適切な判断ができないという理由で門前払いをするというのはいかがなものかという考え方での制度改正だったということですね。今回は、このルールに則っているわけだから、審議することはやぶさかでないと思うのですが、今後、このように非常に多くの箇所で修正を求められた教科書が、全てその翌年に合格し、もう一度審議の舞台に乗せるといったことになれば、やはりある意味では審議をする方の負担は毎年増えていきます。文科省又は教育委員会として、そういうことはあまり悩みの種とする必要はないという判断を現時点では言っておられるのでしょうか。つまり、この度は一社の教科書だから良いが、不合格になったものがどの程度あるのか、あるいは、再チェレンジされる教科書がどの程度の数あるのかを把握しているわけではないけれど、こういう事例が増えることによって採択を行う現場に非常に多くの負担を強いられたり、混乱を招くようなことは避けた方が良いと思います。ですので、今回は特例ではなくて、ルールに則ったことであるから認めるということには反対はできませんが、今後に関してもこのルールに従っていけば、そういう心配はないのだということについての考えを聞いておきたいなという風に思っていますが、いかがでしょう。

指導第二課長

 井内委員の御指摘や御懸念は承るところです。検定不合格になった教科書が、制度に則って再申請され、検定合格ということになった場合には、ルールに則った対応をしていくことになるという風に考えております。

井内委員

 私が聞きたいのは、負担が極端に増えるということはないという想定かということです。つまり、今回の事例は、ルールに則ってきちんと行うことであり、そんなに心配をすることではないという認識でおられるわけですね。

指導第二課長

 はい。今後の見通しや予測は充分に立たないところではありますけれども、制度に則った再申請が行われれば、採択替えについて検討することが制度の趣旨を尊重して対応していくことになっていくのだという風に考えているところです。

指導担当部長

 今、我々が持っている情報といたしまして、国が発表しているもので申しますと、この度再申請を受けて検定に合格となった教科書は、1社のみという風になっておりまして、国もそれほど沢山のそういったケースがあるとは考えていないという風に聞いております。その上で、国の通知といたしましては、今回の採択替えにつきましても、行うか否かは(採択権者である)教育委員会の判断によるとしており、この度につきましては、こういった形をもって採択をさせていただくという、採択の土俵に乗せさせていただきたいと考えておりますけれども、今後の事につきましては、手続き等についても簡易な手続きとして、ただし中身はしっかりと聞いていかないといけないという風には思っておりまして、簡易な手続きの中で最終的には教育委員会で決定をしていくという方向で進めていきたいという風に思っているところです。
 ですから、今後そんなに沢山出てくるということは、まずないという風に考えております。以上です。

井内委員

 はい。分かりました。そういう認識をお互いに共有して、今回の事例は初めてなので、こういう審議をしていろいろな想定ができますし、よりふさわしいとして採択したものがひっくり返る可能性もゼロではありません。そういう場合に、それがフェアな関係なのか、フェアというのはあれですが、教科書会社にとってはかなり重大なことですので。そういうことが頻繁に起こるようであれば、なかなかこれは皆さんの言われることは難しいという今後の運用という風なことにもなりかねませんので、慎重な運用というか、それを教育委員会が決めて良いと言われてもなかなか、こういう通知が来て、こういう教科書が実際に出てくれば審議せざるを得なくなるような立場にこちら側は、立つのではないか。今後の審議を見るしかないと。出来る限り教科書会社には、検定という作業をですね、2度手間、3度手間、あるいはそれに関する審議がね、あんまりかからないような努力をしていただきたいということはやっぱり伝えてもらいたいというか。安易に修正がくればね、その次の年に審議をしてもらえるという風に考えてもらいたくないというか、そういう風に思ってます。以上です。

糸山教育長

 はい。その他。よろしいですか。
 それではお諮りいたします。
 議案第28号「令和4年度から使用する広島市立中学校及び中等教育学校(前期課程)用教科用図書(社会(歴史的分野))採択の基本方針について」、議案どおり可決することに御異議ございませんか。
 (異議なし)
 異議なしと認め、本件は原案どおり可決することに決定いたしました。
 次に、議題3の議案第29号「広島市教科用図書採択審議会への諮問について」を議題とします。
 本件は審議案件です。内容について、指導第二課長から説明をお願いします。

指導第二課長

 9ページを御覧ください。
 議題3、「広島市教科用図書採択審議会への諮問について」、御審議をお願いいたします。
 次の10ページを御覧ください。
 令和4年度から使用する広島市立中学校用教科用図書(社会(歴史的分野))の採択について、7ページの資料3の広島市教科用図書採択審議会規則第2条の規定に基づき、採択審議会会長宛に、11ページの理由を付して諮問することとしております。諮問理由としましては、広島市立中学校において、令和4年度から使用する教科用図書について、令和2年度に社会(歴史的分野)で新たに1種の教科用図書が文部科学大臣の検定に合格し発行されることとなったことから、社会(歴史的分野)の教科用図書の再採択について御審議いただきたいため、広島市教科用図書採択審議会規則に則り、諮問するものです。
 説明は以上です。御審議のほどよろしくお願いいたします。

糸山教育長

 はい。ありがとうございます。
 それでは、審議に入ります。
 ただ今の説明について、御質問、御意見等がありましたらお願いします。

栗栖委員

 諮問理由については特に問題はありませんが、中身について少し確認をさせてください。
 6ページの図の広島市教科用図書採択審議会のところに、令和2年度の採択審議会の審議資料をもとに審議すると書いてあります。この諮問の趣旨は、現在選ばれている東京書籍の教科書と、今度新たに発行されることとなった自由社の教科書のどちらが広島市にふさわしいかを検討するということですね。昨年は、広島市の課題に対して各者の教科書を検討して、今の東京書籍がよりふさわしいという結論に至ったと思うのですけれども、令和2年度の調査資料を使って、具体的にはどういう審議をイメージされているのでしょうか。

指導第二課長

 昨年度行った調査・研究では、五つの観点と九つの視点に沿って、広島市の生徒の特性に応じた課題、あるいは広島の地域の特性に応じて、どれがよりふさわしいかを判断するための各教科書の特徴を報告書としてまとめております。この度新たに検定に合格しました自由社の教科書についても、同様の観点と視点で特徴を整理しまして、それを基に調査員が(採択審議会に)報告し、審議会で答申をまとめていただくという風に考えております。

栗栖委員

 昨年の観点と視点はそのまま使って、それに今回の自由社の教科書がどうかを審議していただくというイメージでよろしいでしょうか。

指導第二課長

 はい。そうです。

栗栖委員

 ポイントとしては、どちらが広島市の課題に適合しているかをきちんと見極めることが重要だと思いますので、その辺りをしっかり審議していただくように伝えておいていただければと思います。

糸山教育長

 ありがとうございます。その他、この件に関してよろしいですか。
 それではお諮りします。
 議案第29号「広島市教科用図書採択審議会への諮問について」、原案どおり可決することに御異議ございませんか。
 (異議なし)
 異議なしと認め、本件は原案どおり可決することに決定いたしました。
 次の議題4及び議題5は、冒頭でお諮りしたとおり非公開となりましたので、傍聴人、報道関係の方は、退席していただきますようお願いします。

 (非公開部分省略)

糸山教育長

 以上で議題は全て終了しました。
 これをもって、令和3年第9回広島市教育委員会議定例会を閉会します。

7 議決事項

議案番号

件名

議決結果

28 令和4年度から使用する広島市立中学校及び中等教育学校(前期課程)用教科用図書(社会(歴史的分野))採択の基本方針について 原案可決
29 広島市教科用図書採択審議会への諮問について 原案可決
30 広島市教科用図書採択審議会委員の委嘱及び任命について 原案可決
31 教職員の人事について 原案可決

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