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令和3年第3回教育委員会議(3月定例会)議事録

令和3年第3回 広島市教育委員会議議事録

 令和3年3月4日(木曜日)、令和3年第3回広島市教育委員会議(定例会)を教育委員室において開催した。

1 開会及び閉会に関する事項

 開会 午後1時30分
 閉会 午後4分05分

2 教育長及び委員の出席者

 教育長 糸山 隆
 委員 井内 康輝
 委員 栗栖 長典
 委員 秋田 智佳子
 委員 伊藤 圭子
 西敦子委員は欠席
 

3 事務局等の出席者

 教育次長 荒瀬 尚美
 総務部長 横山 元信
 青少年育成部長 長谷 冨美
 学校教育部長 森川 伸江
 指導担当部長 野間 泰臣
 教育センター所長 松浦 宰雄
 総務課長 平山 高成
 教育企画課長 橋本 英士
 施設課長 吉川 保
 育成課長 西本 哲也
 放課後対策課長 橋本 飛雄馬
 教職員課長 川口 潤
 教職員課服務・健康管理担当課長 森田 健嗣
 指導第一課長 中谷 智子
 指導第二課長 松浦 泰博
 生徒指導課いじめ対策推進担当課長 横山 善規
 生徒指導課課長補佐 常井 慎太郎

4 傍聴者等

 1人

5 議事日程

 議題1 広島市学校施設長寿命化計画の策定について(報告)
 議題2 青少年交流事業の開催結果について(報告)
 議題3 教職員の人事について(議案)【非公開】
 議題4 事務局職員の人事について(議案)【非公開】
 議題5 令和2年度広島市教育委員会事務点検・評価報告書について(議案)【非公開】

6 議事の大要

糸山教育長  

 ただ今から、令和3年第3回広島市教育委員会議定例会を開会いたします。
 本日は、傍聴の方もお見えになっておられますが、お手元にお渡ししております注意事項をよくお読みいただき、静粛に傍聴していただきますようお願いします。
 西委員が所用により欠席となりますが、定足数を満たしております。
 本日の議事録署名者は、栗栖委員と伊藤委員にお願いします。
 これから日程に入ります。
 本日の議題は、お手元の議事日程のとおりです。
 本日審議予定の議題3及び議題4については、広島市教育委員会会議規則第5条第1項第3号「教育次長、部長、担当部長、医務監、課長、事務長、担当課長、校長、園長その他課長相当職以上の職位の任免に関すること」に該当し、議題5については、同項第8号「会議を公開することにより教育行政の公正又は円滑な運営に著しい支障が生ずるおそれがあると認められる事項」に該当することから、会議を非公開としたいと思いますが、御異議ございませんか。
 (異議なし)
 異議なしと認め、議題3から議題5については非公開として審議することに決定しました。
 それでは、議題に入ります。
 議題1「広島市学校施設長寿命化計画の策定について」を議題とします。
 本件は報告案件です。内容について、施設課長から説明をお願いします。

施設課長

 議題1「広島市学校施設長寿命化計画の策定について」、説明させていただきます。
 資料の3ページを御覧ください。
 広島市学校施設長寿命化計画(概要版)に基づき御説明させていただきます。
 3ページの左、本計画策定の背景及び目的について、1の(1)を御覧ください。
 丸1にありますとおり、学校施設の延床面積は、本市のハコモノ資産の約35%を占めております。その学校施設のうち、校舎等の主な施設について、建築後30年以上経過したものが8割を超えており、今後こうした施設の改築等の時期が一斉に到来するため、計画的な老朽化対策を実施する必要があります。こうした状況を背景に、丸2のとおり、学校施設に求められる機能や性能を確保していくことを目的に、財政負担の軽減・平準化を図りながら老朽化対策として取り組む整備内容や時期、これに係る財政負担等を示す計画として本計画を策定するものです。なお、来年度以降、国の交付金を活用して学校施設整備事業に行うに当たっては、原則として本計画の策定が事業申請の前提条件とされる予定となっております。
 次に、(2)、計画の位置付けについて、本計画は平成29年2月に策定しました広島市公共施設等総合管理計画を上位計画とし、計画期間は(3)の通り、令和3年度から令和12年度までの10年間としております。
 (4)、対象施設は、適切な教育環境や生活環境を確保するとの観点から、校舎・園舎、屋内運動場、寄宿舎、セミナーハウスを対象とし、全705棟、総延床面積で1,336,326平方メートルとしております。
 次に、2の学校施設の実態です。
 まず、(1)、児童生徒数及び学校数の推移等について、丸1のグラフを御覧ください。
 これは、本市の小・中学校の児童生徒数及び学校数の推移並びに今後の見込みを示したものです。棒グラフで示しております児童生徒数は、昭和60年代をピークに減少傾向をたどっており、この傾向は今後も続くと見込まれます。一方で、折れ線グラフで示しております学校数は、平成に入ってからほとんど変わっていないため、全体的に学校の小規模化が進展していると言えます。
 続いて、右側を御覧ください。
 丸2にありますように中山間地・島しょ部の学校やデルタ周辺部を中心とする市街地(団地等)において分離した学校で小規模化は顕著となっております。一方で、丸3にありますようにデルタ市街地やデルタ周辺部の一部地域におきましては、大規模な団地開発や急速なマンション建設などによって児童生徒数が増加し、過大規模となる学校の中には教育環境面で問題を抱える学校も生じております。
 (2)、施設整備費の推移です。平成21年度から平成30年度までの推移をグラフで示しております。グラフのとおり、平成22年度から平成28年度は耐震化事業等の集中により事業費が多大となっており、その7年間の平均事業費は年75億円となっております。また、平成26年度から平成30年度までの直近5年間の平均事業費は、緑の線で示しておりますけども、年約50億円となっております。
 次に、4ページを御覧ください。左側です。(3)学校施設の保有量です。グラフにありますとおり、本市の学校施設は、その多くが昭和40年代から50年代頃にかけて整備されました。その結果、冒頭にも御説明しましたが令和2年度時点で建築後30年以上経過した建物が、延床面積で8割を超えております。
 次に、(4)改築・大規模改修の事業費見込みです。グラフは、学校施設の大半を占める鉄筋コンクリート造の一般的な耐用年数といわれている築60年まで学校施設を使用し、その間の機能性能の維持のための大規模改修と築60年を迎えた時点で現状と同規模での改築を行うと仮定し、向こう40年間に要する費用を試算したものです。その結果、枠囲いにありますけれども、工事費の合計は、5,401億円、年平均にしますと、グラフの赤い横線で書いておりますけども、135億円に上る見込みとなります。これは、3ページの右下(2)でお示しした過去5年間の平均事業費である50億円の2.7倍という膨大な額となるため、60年を超えて使用できるよう施設の長寿命化を図り、財政負担を軽減・平準化していくことが必要となります。
 続いて、右側を御覧ください。
 3、学校施設整備の基本的方針です。
 こうした状況を踏まえ、今後の施設整備に係る考え方と整備手法をお示ししております。
 (1)、基本的考え方です。丸1では、原則として、今後も引き続き学校施設として利用していくことが見込まれるものを対象とし、小規模化が見込まれる学校等については、以下のア及びイに掲げる区分ごとに地域と丁寧に議論を重ね、記載しているとおりそれぞれ必要な検討を行ったうえで、長寿命化等の整備に着手することとします。その検討として、まず、アの小・中学校のうち、(ア)の中山間地・島しょ部の学校については、地域コミュニティの活性化における学校の重要性を踏まえつつ、教育面の課題解消を図りながら、児童生徒数や地理的条件等を考慮して一定の地域ごとに学校を存続させていくことについて、(イ)のデルタ周辺部を中心とする市街地の分離・新設校については、団地において学校の小規模化が顕著であることから、児童生徒の通学方法も考慮しながら、原則として分離前の学校の通学区域を視野に入れた適正配置について、(ウ)のデルタ市街地の学校につきましては、その他の地域と比べて比較的近距離に学校が多く存在していることから、通学区域が隣接する学校との統廃合を視野に入れた適正配置について検討を進めていくこととします。また、イに掲げる学校等につきましても、今後の在り方の検討状況等を踏まえ、その方向性に応じた整備を行うこととしています。一方、丸2では、児童生徒数の急増により大規模化した学校のうち屋内運動場やグラウンドが著しく狭隘化し、その状態が継続すると見込まれるものについては、良好な教育環境を確保するため、個別に施設の再配置等の整備を検討することとします。丸3は、学校施設の長寿命化等の整備に当たっては、築60年を超えて使用できるようにし、その計画は財政負担の軽減・平準化を図るものとします。
 次に、(2)整備の基本的方針です。
 まず、学校施設を長寿命化する際の目標使用年数を丸1のとおり、原則80年とします。その上で、その期間の機能性能の確保のため、丸2では機能や性能に支障を来した後に修繕等を実施する事後保全中心の維持保全から、支障を来す前に修繕等を実施する予防保全への転換を図ります。そのための具体的な保全計画として、まず、丸3にあります築20年目以降、概ね20年ごとに外壁・屋上防水層等の予防的な外部改修工事を中心にした大規模改修を行います。なお、既に建築後40年以上経過した施設については、目標とする80年使用期間に耐えうる躯体の健全性を有していないものもあるため、60年目の大規模改修の前倒し等を検討します。また、施設の大規模改修等の時期と更新時期が一致しない設備については、近年整備した空調設備などですが、こういったものは、別途改修等の検討を行うこととしております。
 次に、丸4、築40年目には、先ほどの大規模改修の内容に加え、コンクリートの中性化対策などの躯体の耐久性向上を行うとともに、建物を内部・外部ともに全面的に改修するリニューアル改修を行います。さらに、この機会をとらえ、施設の整備水準をその時点での新築施設の整備水準に可能な範囲で近づけていきます。
 続いて、丸5改築その他に記載のとおり、目標使用年数の築80年を迎える時点において、引き続き学校施設として利用するものについて改築を行うこととします。また、普通教室への空調設備への整備のように、学校施設に対する社会的要請に応じて行う整備は、施設の長寿命化を目的とする本計画の趣旨と異なるため、その必要性の検討等を踏まえ、随時別途実施することとします。
 次に、5ページを御覧ください。
 左側、上の図は、先ほどご説明しました20年ごとに実施する保全計画のイメージを図に表したものです。
 次に、4、基本的方針を踏まえた整備内容についてです。
 ここでは、主な整備内容をお示ししています。下に掲載している写真のうち、下段の新築施設の整備水準に近づける例では、現在の整備水準を想定して記載しておりますが、社会状況により今後変化していく可能性があります。
 次に、右側を御覧ください。
 5、長寿命化の実施計画です。まず、(1)築年数に応じた整備時期では、令和2年度時点の施設の築年数に応じた老朽化対策の考え方と概算事業費を表にまとめています。表の右側の図は、横軸に整備時期を、縦軸に1校6,000平方メートルとした時の概算事業費をお示ししております。老朽化対策の考え方については、築年数に応じて二つに大別しておりまして、築40年未満のものについては、リニューアル改修を実施し、築80年の使用目標とし、築40年以上のものについては、大規模改修の実施等により建物の安全性等を保ちつつ、築80年までに改築を行うものと設定しております。
 6ページをお開きください。
 左側、(2)、基本的な整備工程です。これまで御説明してきました大規模改修の基本的な整備方法をお示ししております。
 次に、(3)、今後の事業費見込みです。丸1では、これまで御説明した学校施設整備の基本的方針に沿った事業費を試算しますが、大規模改修及びリニューアル改修に係る事業費は、他の学校施設整備にかかる事業費や国の財源措置の活用を視野に入れること、改築に係る事業費は、実施に当たり適正配置の検討状況等を踏まえる必要があることから、毎年度の予算編成において決定していきます。下のグラフとともに御覧ください。グラフは横軸が年度、縦軸が金額を示しております。令和3年度から令和42年度までの事業費を試算した結果、丸2にありますように令和12年度までの10年間は、年平均48億円、令和15年度以降も含めると年平均92億円となっております。丸3として、40年間の総事業費はグラフの右肩に記載しておりますように3,674億円、4ページの左下(4)でお示ししました築60年で全ての施設を改築していく場合と比較して、1,727億円の減、割合で言いますと約3割の減となります。今後、更なる事業費の縮減に向け、整備手法の検討や空き教室の減築、空き教室の地域の共有財産としての活用の検討などに努めるとともに、国費等の財源確保にも努めていくこととしています。
 以上で、学校施設長寿命化計画についての説明を終わります。

糸山教育長

 ただ今の説明について、御質問等がありましたらお願いします。

栗栖委員

 学校施設に関して、全体を俯瞰した計画を策定されたことは非常に素晴らしいと思います。きちんと現状分析され、相当な労力をかけて作成されたのではないかと推察いたします。
 施設は、いろいろなベースとなる大変重要なもので、改修に係る総事業費には多額の投資が必要となります。上位計画である広島市公共施設等総合管理計画は、本計画の期間である10年間の間に終わると思うので、その際の見直し状況との整合性をとっていただきたいと思います。計画どおり進めば、長期にわたる総事業費も削減されますので、プライオリティを付けて対応していただきたいと思います。

秋田委員

 この計画には、体育館は含まれていますか。

施設課長

 はい。本計画の対象施設について、3ページの(1)学校施設の長寿命化計画の背景・目的等の(4)対象施設に記載しておりますけれども、屋内運動場についても対象施設としております。

秋田委員

 災害などが起こったときに、体育館が避難場所になるので、高齢者にはトイレの洋式化が必要だと聞いています。そういったことも検討に含める必要があると思いながら見させていただきました。
 もう一つ、質問です。
 5ページの4の表に、更新と劣化部改修と全面改修とあるのですが、何の更新なのか教えてください。

総務部長

 電気・ガス・水道、内装、空調といった設備関係での更新です。

井内委員

 いくつか疑問があるので教えてください。
 平成28年頃まで、耐震化工事が多くありました。これによって、(目標使用年数が)築80年と言われたコンクリート製の校舎の耐久性が伸びたということはないのですか。

施設課長

 耐震は、地震の揺れに対して強くなる、地震が起きても倒れないという意味です。耐用年数の考え方では、コンクリート自体は劣化をしてきますので、地震が起きて倒れはしませんが、コンクリートの壁が座屈する可能性はあるという意味です。ですから、耐震改修を行ったからといって寿命が伸びているということではありません。

井内委員

 建物はしっかり建っているけれども、壁が剥げ落ちたり天井が落ちるという可能性があるということですね。だから、耐震化とは別に整備する。耐震改修を行った建物は、80年使用することになった場合に充分な耐震性が保証されているのですか。

施設課長

 耐震性という意味では、新耐震基準では震度6から7の震度であれば、倒れはしませんけれども、壊れたとしても新しく補修する期間が短くてすむという基準で整備しております。基本的には、震度で6から7に耐えるように行うのが耐震工事です。

井内委員

 現状の認識では、80年間使ったとしても震度6程度の地震までなら大丈夫だという保証はあると考えて良いのですね。

施設課長

 はい。

井内委員

 スリーステップで改修し、最後の大規模改修を行う時期が60から70年目となっています。目標は80年で改築するとなっていますので、最短で言えば、大規模改修後に10年くらいしか使わないこともあり得ます。それは、無駄ではないのでしょうか。つまり、80年という目標でこのように整備していくと、80年目には、もっと使えるのではないかという状況になることは想定されていないのでしょうか。

施設課長

 5ページに記載している保全計画のイメージの60年から70年は、大規模改修に取り組む期間として概ねこの年代で行うということです。実際は、その時代に対応する棟数が非常に多いものですから、10年間で行っていきたいというイメージです。

井内委員

 60年過ぎたらすぐに行うことを大体前提として考えるわけですね。その後、60年目から80年目まで耐えるように行うのが大規模改修だという理解で良いですか。

施設課長

 はい。

井内委員

 それから、大規模改修やリニューアル改修の間、子どもたちが勉強するところがなくなるのではないかと心配するのですが、その辺はどうするのですか。

施設課長

 実施設計を行う際に、子どもたちが居ながら工事ができる内容なのかを検討します。できないということであれば、別途、仮設教室を建てます。基本的には、事業費の削減を考え、できるかぎり居ながらにして工事ができるような工程を組みたいと思っています。

井内委員

 教室の機能を保持しながら、外壁や天井の工事をすることができますか。

施設課長

 今でも、校舎の外壁改修工事につきましては、基本的に夏休みを中心に施工しておりまして、児童生徒が、基本的には居ながらにして改修工事をしております。屋上の防水については、屋上ですので基本的には音が大きな音が出るわけではありませんので、基本的には居ながらにして工事ができるというようなものです。

井内委員

 1,700億円以上の事業費が削減できる試算をされていますが、80年目からまた新築となれば、その時の教育制度なども大きく変わっているかもしれません。資料にも書いてありますが、その時の、今後の校舎の在り方や使われ方を踏まえた新しい計画がまた必要だと思います。現状の学校数や校舎の使われ方を前提に考えた場合には、こういうプランで、今後10年先、20年先に変更ということはあり得るのではないかと想像しますが、そういう理解で良いですか。 

施設課長

 そうです。この計画期間は、10年です。10年の間に、様々な状況が変わってくると思いますので、新たに計画を更新していくという考え方です。

井内委員

 はい、良く分かりました。

伊藤委員

 実態把握の上で計画を立てられており、先を見通した、良く練られた計画だと思います。
 一つ質問です。4ページの3、学校施設整備の基本方針の(1)、基本的考え方の丸1のアの(ウ)デルタ市街地の学校のところに、通学区域が隣接する学校との統廃合を視野に入れた適正配置の検討を行うとありますが、これはAとBの学校が隣接した時に、諸条件あると思いますけども、Aの学校を、年数とは関係なく大規模改修して統廃合を行うということも含まれると解釈して良いでしょうか。

施設課長

 はい。AとBのどちらの学級数が多いか、また、どちらの建物が新しいか、大きいか、そういったところをトータルで考えます。

伊藤委員

 その時々の状況を踏まえて進めていただければと思います。

施設課長

 はい。

秋田委員

 建物の一部を壊したり剥がしたりする際に、有害物質などが出る可能性がありますか。

施設課長

 今の段階で確実に想定ができるものとして、外壁改修工事を行うときに、外壁の表面の塗装材にアスベストが含まれているものがあり、当然、アスベストの場合は、アスベスト対策工事がありますので、安全を確実に確保した形で行っていく必要があります。また、他に、床のピータイルという薄いタイルもアスベストを含んでいる可能性がありますので、こういったところも、実施するに当たっては、あらかじめ厳重に調査を行った上で施工することにしております。

秋田委員

 はい、分かりました。

糸山教育長

 本件については、この程度にしたいと思います。
 次に、議題2「青少年交流事業の開催結果について」を議題とします。
 本件は報告案件です。内容について、育成課長から説明をお願いします。

育成課長

 育成課で所管しております青少年交流事業、3事業の開催結果につきまして報告をさせていただきます。
 資料の7ページを御覧ください。
 これらの事業につきましては、それぞれ異なる年齢層の青少年を対象に様々な交流を通して友情や相互理解を深めることや、核兵器廃絶と世界恒久平和の実現に向けた意識を深めていくことなどを目的として実施しています。今年度は、新型コロナウイルス感染症の影響により、三つの事業とも例年とは異なる活動内容となっていますが、その状況の中でも一定の成果があったのではないかと考えています。
 それでは、個別の事業ごとに、活動の様子や成果を中心に説明をさせていただきます。また、途中、動画や写真も御覧いただくように用意をしています。
 8ページを御覧ください。「青少年国際平和未来会議2020ヒロシマ」です。
 1、目的、2、主催、3、期間、4、参加者は、資料に記載のとおりです。
 5の年間の取組を御覧ください。今年度の青少年国際平和未来会議(以下、「未来会議」)は、当初予定していたボルゴグラード市での開催を見送り、各都市の昨年度以前の参加者などによるオンライン会議を、年間を通して継続的に実施しました。通算7回のオンライン会議におきまして、各メンバーは、自宅から参加をしています。オンライン会議では、昨年度の未来会議で採択した広島アピール2019を踏まえた議論を中心に進めました。参考として、同じページにそのアピールの抜粋を載せています。また、広島市のメンバーは、未来会議をより有意義なものにするため、オンラインでブランチ会議を開催し、オンライン会議の進め方などについて協議等を行いました。ここでいう、ブランチとは、未来会議に参加する各都市の青少年が、各々の地域で継続的に自主活動する場のことです。現在、広島市のブランチ、それからハノーバー市のブランチが立ち上がっており、2019年の未来会議以降、定期的にブランチ間で交流をしています。
 9ページを御覧ください。
 このページでは6月20日から3月13日までの活動を一覧にしています。この中で、広島ブランチ会議は、広島市のメンバーによる会議、それから、オンライン会議とは、海外都市のメンバーも含めた会議のことを指しています。会議のファシリテーターは、本事業の実行委員でもあります広島修道大学の佐渡教授に年間を通して務めていただきました。まず、6月20日の広島ブランチ会議では、前述の広島アピール2019に基づき、今年度の取組について話し合いました。7月4日のオンライン会議が、海外都市のメンバーとの初会合になりました。この会議では、広島市メンバーから広島アピールを踏まえた継続的な意見交換や学びの実践、また、多様性をキーワードとする平和に関する啓発動画の制作を提案しました。8月8日には、啓発動画の発表を踏まえ、これを活用した今後の展開を話し合いました。この動画は、後ほど御覧いただきます。9月13日には、この動画に共感してくださった原爆の子の像のモデルである佐々木禎子さんの甥、佐々木裕滋さんにゲストとして参加をしていただき、禎子さんの闘病の様子や原爆の子の像のモデルとなった経緯についてお話をいただきました。9月27日には、この動画を活用した展開等について意見交換をするとともに、広島市メンバーが海外都市メンバーに佐々木さんから学んだことを報告しました。11月14日の国際フェスタでは、ハノーバー市と大邱広域市の日本語を話せるメンバーも広島市メンバーと一緒に活動状況を報告致しました。11月22日には、佐々木さんから海外都市メンバーを含むメンバー全体に「SADAKOが遺したもの」を講演していただきました。1月31日には、各都市のメンバーが、来年度の未来会議の活動について提案をし、これについて意見交換をしました。
 10ページを御覧ください。
 6、2021年度の活動に向けての各都市からの提案には、1月31日の各都市メンバーからの提案の概要を記載しています。これらの提案に基づいて、来年度の未来会議を組み立てていくこととしています。
 7、成果については、コロナ禍で様々な交流事業の中止が相次ぐ中で、オンライン上で約1月に1回の活動が行えたこと、各々の会議でじっくりと平和について学んだり、海外各都市のメンバーと意見交換することができたこと、啓発動画を制作し、ネット上で公開し、一定の反響があったこと、佐々木さんに被爆の実相や禎子さんの物語を講話していただくことで、「ヒロシマの心」をより深く学び、各都市のメンバーに発信ができたこと、広島市のメンバーは、ブランチ会議での協議内容を自ら整理したり、更に掘り下げたりして、オンライン会議で積極的に報告・提案を行っており、ブランチ会議が、メンバーの意識やモチベーションの向上に大きく寄与したこと、また、広島市メンバーはブランチ会議において、オンライン会議の企画・運営についても意見が出せるようになり、オンライン会議の進行役なども主体的に取り組んだこと、そして、この経験やノウハウが来年度以降の本事業の円滑な実施や、充実・発展につながると期待できる、などが考えられます。
 11ページを御覧ください。
 8、課題と対応としては、新型コロナウイルス感染症の影響によりボルゴグラード市での開催も困難になったこということについて、一堂に会してのオフライン交流ならではの感動体験やコミュニケーションをどう補っていくか姉妹・友好都市等参加都市と更なる連携を図りながら検討してまいります。また、事業期間が長期にわたったことで効果もある一方、授業等の都合で継続的に会議に参加できなかったメンバーもいたこと、それから、語学に自信のないメンバーもいることについて、今後こうしたメンバーも取り組みやすいプログラムを取り入れるなど工夫をし、より多くの参加者が主体的に活動できるように検討してまいります。
 9、参加者の感想ですが、実際に会って会議を進めることが理想であったが、オンラインの良さを活かした色々な経験をすることができ、この状況にも適応することができたなどがありました。会議を進める前には、コロナ禍での未来会議を悲観的に感じるメンバーが多いと、予想していましたが、こうした感想を見ると、直接交流ができなくても各メンバーが前向きに会議に参加し、充実した活動ができていることや、オンラインでの活動の積み重ねを次の直接交流につなげたい気持ちを持っていることなどを読み取ることができました。
 ここで、先ほど申し上げた啓発動画や活動の様子を御覧いただきます。
 この映像は、国際フェスタで活動状況を報告している様子です。向かって左上がハノーバー市のメンバー、左下が大邱広域市のメンバーで、右側が二人が広島市のメンバーです。
 この動画は、「多様性に寛容になろう、よりよい世界のために」をテーマに、生まれた国や文化、肌の色、言語など異なっても、喜び、怒り、悲しみ、楽しみを感じる心は共通していること、平和への祈りを込めた折り鶴は色や形などに違いはあっても、平和への願いは同じであること、また、お互いに思いやることや、多様性に寛容になることがより良い世界のために必要であることなど視聴者に呼びかけるものです。今回時間の関係で一部を割愛しています。
 この映像は、広島市メンバーが来年度の未来会議についてのプレゼンテーションをしているところです。
 この映像は、オンライン会議で広島市メンバーがファシリテーターとなり、会議を進行している様子です。中ごろに井内委員のお顔が見えますけれども、井内委員の右隣の女性が司会進行を担当してくださいました。
 冒頭、佐渡教授に年間を通してファシリテーターをお願いしたと申しましたが、回を重ねるにつれまして、各メンバーが主体的に進行する会議に発展してきました。「青少年国際平和未来会議2020ヒロシマ」については以上です。
 続きまして12ページを御覧ください。
 「2020広島市・大邱広域市青少年交流事業」の開催結果についてです。
 1、目的、2、主催は資料に記載のとおりです。
 3の年間の取組を御覧ください。本事業は、例年本市又は大邱広域市で交互に開催していますが、今年度予定していた本市での交流活動はできませんでしたので、両市の青少年によりますオンライン交流会の開催に変更することになりました。本市参加者につきましては新規の募集は行わず、昨年度の参加者から引き続き活動することが可能な方を募りましたところ、昨年度の参加者15名のうち、11名の生徒が参加をしてくれました。下の表に、研修会の日時、内容などを掲載しています。オンライン交流会に向けて6回の研修会を開催していますが、その中で本市の参加者は語学研修を行うとともに、両市の参加者で体験する予定であったお好み焼づくりや平和学習等の交流プログラムを本市参加者が実際に体験をし、大邱広域市参加者が実感できるよう、その様子を韓国語で紹介する動画を制作いたしました。オンライン交流会につきましては、後ほど御説明します。交流会後は国際フェスタでの活動報告や次年度に向けた資料作成等を行っています。
 13ページを御覧ください。ただ今申し上げましたオンライン交流会についてです。この交流会は10月25日に両市の会場をオンラインでつなぎ、開催しました。大邱広域市からは、K-POPダンスや伝統楽器を用いた音楽であるサムルノリの公演など、文化交流プログラムを実演していただきました。青少年国際トークショーでは両市の参加者が「postコロナ!変化した私たちの日常」と題しまして、コロナ以後の生活様式や学校生活の変化などについて話合いました。そして広島市からは「遠くにいても心は近くに」と題しまして、2019年度の大邱広域市での交流後から今年度にかけての活動について報告しました。本市の参加者が大邱広域市を訪問した2019年は、報道などで日韓関係の悪化が大きく取り上げられ、全国的にも日韓交流事業が相次いで中止される中で、参加者達が現地での交流を通して、お互いに文化の違いを理解することや物事を多角的に捉えることの大切さを実感し、自主的な事後活動にも取り組みましたので、そのことも大邱広域市の参加者に報告することができました。また、大邱広域市の仲間に少しでも広島に来た気持ちになってもらいたいとの思いから、動画を制作したことや、8月から10月にかけての語学研修や取材の成果が動画になっていることについて報告しました。交流会の最後には、スクリーンを利用して、両市の参加者が一緒に記念撮影を行いました。この交流会の様子として15ページに写真を載せていますので、後ほど御覧ください。また、交流会の様子はコロナ禍での国際交流事業としてマスコミにも取り上げられました。
 これから、本市の参加者が交流会で披露した動画を一部割愛して御覧いただきます。実際は、25分の作品ですが、これを5分程度に編集しております。平和記念公園では原爆死没者慰霊碑、韓国人原爆犠牲者慰霊碑について、また宮島ではもみじ饅頭作りや杓子(しゃもじ)作りの様子、厳島神社や大鳥居、宮島観光の楽しみ方について韓国語で紹介をしています。
 資料の14ページに戻っていただきまして、5の成果につきましてですが、渡航制限があり、現地での交流活動を行えない状況でオンラインではあるが交流を行えたこと、また、実際の交流活動を行えない中で、韓国語で動画制作ができたことは本市参加者にとって大きな成果となったこと、オンライン交流会で「postコロナ!変化した私たちの日常」という身近で切実なテーマを取り上げたことにより、お互いの国の文化や生活習慣についても理解を深めることができたこと、などが考えられます。私もこのオンライン交流会に同席をしていましたが、韓国でのオンライン授業の様子や日本の部活動の様子についてメンバーそれぞれが笑顔で活発に意見を交換していました。これは、先ほども申し上げましたけれども、両市の青少年が、昨年度、大邱広域市で共に活動し、友情をはぐくんでいたことが大きな要因ではないかと考えています。
 6の課題と対応を御覧ください。来年度の事業実施に向けて、大邱広域市との調整を進めているところですが、新型コロナウイルス感染症の影響が長期化することも見込まれます。これについては、オンラインによる交流も視野に入れた事業計画を立案いたします。また、参加者が交流経験を活かし、自主的かつ継続的に国際交流活動に取り組めるよう引き続き支援をする必要があり、これについては、本事業の参加経験者をメンバーとするOB組織のようなグループを結成し、本事業のサポートスタッフとするなど、活動の場の提供や国際交流イベント等の情報提供を行ってまいります。
 7の参加者の感想は、記載のとおりでございます。「2020広島市・大邱広域市青少年交流事業」の開催結果については、以上です。
 最後に、資料の16ページを御覧ください。
 「令和2年度広島・長崎市児童生徒平和のつどい」の開催結果でございます。
 1、目的、2、主催は資料に記載のとおりです。
 3の今年度の取組ですが、当初、長崎市への訪問を予定していましたが、子ども会活動自体の縮小や中止などが余儀なくされ、長崎市への訪問もやむなく中止としました。しかし、友情の絆を絶やさないために、両市の児童生徒が制作した折り鶴等をお互いに交換することにしました。長崎市からの千羽鶴は8月8日に広島市子ども会連合会の代表者に原爆の子の像へ献納していただきました。また、本市の送りました千羽鶴等につきましては、8月9日に長崎市子ども会育成連合会の代表者に長崎市の平和公園に献納していただきました。
 4の成果について、訪問による平和のつどいは中止にしましたが、千羽鶴の献納等の交流を行うことにより、来年度の交流に向けた意欲の醸成を図ることができました。
 5の課題と対応について、来年度は広島市での受入れを予定していますが、先ほどから申し上げておりますように、新型コロナウイルス感染症の影響が長期化することも見込まれます。ついては、オンライン交流会などの代替案につきまして、長崎市と連携しながら検討をしてまいります。また、例年作成しております感想文集は、今年度は、作成を見送らざるを得ませんでしたが、来年度は、交流の実施状況に応じて、両市の児童生徒が平和について学んだことを何らかの形で成果物として残したり、発表したりできるよう、広島市子ども会連合会や関係機関とも協議、検討をしてまいります。
 これから、活動の様子につきましてスライドを御覧いただきます。
 こちらは長崎市から届いた千羽鶴です。
 こちらは8月8日の広島市の原爆死没者慰霊碑参拝の様子です。広島市子ども会連合会の代表の方々が参拝しました。
 次は、原爆の子の像に千羽鶴等を献納している様子です。
 こちらが広島市から長崎市へ送った千羽鶴とメッセージです。
 こちらは、8月9日長崎市での千羽鶴献納の様子です。平和記念式典の終了後、長崎市子ども会連合会の代表者が平和公園に千羽鶴を献納されている様子もあります。
 青少年の国際交流事業につきましての報告は以上でございます。

糸山教育長

 ただ今の説明について、御質問等がありましたらお願いします。

栗栖委員

 まず、コロナ禍で、このように形を変えながらも継続して取り組んでいただいたのは、大変すばらしいことだと思います。
 まず、「青少年国際平和未来会議2020ヒロシマ」ですが、広島ブランチには何人いらっしゃるのですか。

井内委員

 それでは、私から説明いたします。
 昨年から広島ブランチという言葉を使いだしたのですが、毎年の未来会議は、新規に募集をして新しいメンバーがチームを組んで外国の人を迎える、あるいは、自分たちが外国に出て活動します。そのため、いつもメンバーはリニューアルされ、広島アピールを作る作業にしても、人は変われど考えることは一緒というようなところがあり、一つは、ある意味で刷新性がないというか、それから一番問題なのは、人が変わるので継続性に問題があるのではないか。三つ目は、育成課が非常に力を入れてくださいますので、参加者自身の自主性はどこまで育っているのだろうかという疑問がありました。
 そこで、私の考えとして、過去に参加した人たちがグループを作って継続的に活動したらどうかということを言ってきました。それで、広島の過去の参加者に呼び掛けてグループ作りをし、それが広島ブランチとなりました。未来会議に参加した仲間たちの事後活動を中心にグルーピングをするという意味で行っています。それがたまたま去年、新型コロナウイルス感染症があり、実際に会うことができず、新しい参加者の募集もできなかったので、このブランチが中心になって、企画や運営を行ってみようということで育成課の力添えを得て、先ほど御紹介したようなオンライン会議を行い、かつ、動画制作など様々な活動ができたということで、まず、継続性と自主性ということに関してのある程度の目標は達成できたという意味でブランチというものを評価していきたいなと思っているところです。

栗栖委員

 大変、すばらしい活動だと思いながら、スライド等を見させていただいたのですが、これまでの経験を活かした形で継続的に行っていただきたいと思います。
 もう一つ、海外とのオンラインの会議で、時差の問題など何か御苦労された点があれば教えてください。

育成課長

 時差につきましては、できるだけ皆さんが夜中に起きて会議をすることのないような時間設定を致しました。海外の皆さんが、夜中や早朝に起きて参加することにはならない日本時間の土曜日か日曜日の夕方6時から8時の間に開催しました。

井内委員

 日本時間の夕方6時は、ドイツのハノーバーの朝9時です。これだけの時差がありますので、それがぎりぎりというか、日本でも遅くならないように、それからヨーロッパでもあまり朝早くならないように設定をしました。

栗栖委員

 オンライン会議は、今のコロナ禍では有用な方法だと思います。
 会議での意見交換の進行については、広島ブランチのメンバーが中心になって段取りをされたのですか。

育成課長

 広島ブランチの学生が進行する場合もありますが、海外の方が進行された回もあります。毎回、次回の会議の内容について提案をした都市の方や、その提案を受けて何か考えがある都市の方が進行を行ったり、意見交換の中心になっていました。

井内委員

 先ほどの画面に出てきたように、トータルで40人から50人いる状態では、なかなか討論ということにはならないので、4、5人ずつのグループに分けられます。ZOOMのシステムを使いますと、それぞれの部屋に分散させることが出来て、充分な時間は取れませんが、そこで言いたいことが言えるようにしました。そのリーダーが、日本人であったり、ドイツ人であったり、いろいろ変わっていますので、いろいろな意見が吸い上げられて、それでまた40人から50人の画面の中で、自分たちのグループで出た意見などを発表しました。大筋は、広島ブランチのメンバーが書いた筋書きが尊重され、前へ進めていくというのが実態です。

育成課長

 先ほど、栗栖委員から広島ブランチの人数について御質問がありましたが、10名程度の皆さんが頑張っていました。

栗栖委員

 メンバー以外の人が、参加できるのでしょうか。

井内委員

 過去の参加者だけではなく、心ある人たちで集まって一緒にやろうという呼び掛けはしています。今は、去年の参加者が中心になっていますが、皆、10日間を一緒に過ごした仲間ですから、そこに新しく参加するというのはなかなか難しいところがあります。しかし、趣旨としては、もっとオープンにし、ブランチそのものが人を集めて、そこで自主的な活動をし、ボルゴグラードやハノーバーのブランチと一緒にいろいろな活動をしてくれるのが一番良いと思ってます。

栗栖委員

 オンラインでの活動が裾野を広げるきっかけとなって、さらに発展できたらいいなという印象を持ちました。

井内委員

 オンラインにすると一人一人の顔が大映しになるので、寝ていられない、ぼーっとしているわけにはいかないということで、皆が集中してくれるということは明らかですね。ですから、その意味では、面と向かってはいないけれどもそれなりの自分の意見は言いやすい状況を作ることができたという風に思います。今後も、全体で集まる会もあるだろうけど、オンラインを使う会もあって、ハイブリッドで活動するのが理想だと思っています。

栗栖委員

 私も、全くそのとおりだと思います。

育成課長

 確かに、オンラインもとても良かったのですが、井内委員もおっしゃいましたように、皆がオンラインでフランクに意見交換できたのは、前年度に広島で数日間を一緒に過ごし、広島アピールを作った実績があったからだと思います。そういったリアルな体験と織り交ぜながら、オンラインを上手に使いながら進めて行きたいと思っています。

栗栖委員

 次の「2020広島市・大邱広域市青少年交流事業」もオンラインですね。
 事前の研修会を行い、交流会後に活動のまとめを行うという手順を、コロナ禍でもきちんと踏まれている点が素晴らしいと思いますし、今後も続けていただきたいと思います。また、ビデオで紹介がありました宮島のもみじ饅頭作りと杓子作りは、私も伝統工芸館で体験したことがあるのですが、広島以外の方に体験をしてもらうと大変喜ばれます。世界で一つのものを作っていきましょうとアピールされていましたが、ビデオで紹介しながら色々な交流ができる特色ある取組だと思いました。
 それから、「令和2年度広島・長崎市児童生徒平和のつどい」につきましては、(長崎市への)訪問はできませんでしたが、事業を中止にするのではなく千羽鶴を交換するなど何らかの形で続けることに意義があると思います。5の課題と対応に、「来年度は何らかの形で成果物として残したり、発表したりできるよう、協議する」とありますが、是非、何か残すような方法を御検討いただいて対応していただければと思います。

糸山教育長

 それでは、井内委員からお答えいただきましたが、進め方などで何かあればお願いします。

井内委員

 そうですね。未来会議を16回続けてきましたが、数回前から、これをどういう風に残していくか、本当に若い人たちが自分たちのものとして活動してくれるかということ考えていて、その入口としてうまくオンラインを使えたかなという風に思っています。また、ハノーバーと広島の友好会がそれぞれあるのですが、実は、そのオンライン会議が、これをきっかけに始まりました。今、一か月に1回、10人くらいの人が集まっていろいろなことを話すテーマの一つが平和になっているのですが、そのように草の根で、皆で平和を考えていくということを世界中に広めることができたらいいと思います。こういう取組がベースになって広がっていくのだろうという風に思っています。
 大邱広域市との交流事業のビデオを見せていただきましたが、若い人たちが、自主的に韓国語を勉強し、動画を作っていこうと、恐らくアイデアを出していったのだろうと思います。都市間の交流というのは非常に重要だろうと思います。いきなり国と国と言っても難しく、個人ベースでも広めにくいので、こういう活動を大事にして是非日韓交流というものを広げてもらいたいなと思います。
 「広島・長崎市児童生徒平和のつどい」は、国内でのこうした交流を通じて、原爆という物に対する理解ももちろん、小学校の時代から、平和というものを達成するために何ができるかということを考えてもらうことが一番だろうと思います。今年は残念なことに、子ども達の交流はできなかったようですが、これも継続とそれから子ども達が自主的にいろいろなことをやってみようという風に思ってくれるような仕掛けをこれから考えていければいいなと思います。

糸山教育長

 本件については、この程度にしたいと思います。
 次の議題3から議題5は、冒頭でお諮りしたとおり、非公開となりましたので傍聴人、報道関係の方は、退席していただきますようお願いします。

 (非公開部分省略)

糸山教育長

 以上で、議題は全て終了しました。
 これをもって、令和3年第3回広島市教育委員会議定例会を閉会します。

 

7 議決事項

議案番号

件名

議決結果

3

教職員の人事について

原案可決

4

事務局職員の人事について

原案可決
5

令和2年度広島市教育委員会事務点検・評価報告書について

原案可決

リンク

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