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令和2年第6回教育委員会議(4月定例会)議事録

令和2年第6回 広島市教育委員会議議事録

 令和2年4月15日(水曜日)、令和2年第6回広島市教育委員会議(定例会)を教育委員室において開催した。

1 開会及び閉会に関する事項

 開会 午後1時30分
 閉会 午後2時32分

2 教育長及び委員の出席者

 教育長 糸山 隆
 委員 井内 康輝
 委員 栗栖 長典
 委員 秋田 智佳子
 委員 伊藤 圭子
 西敦子委員は欠席
 

3 事務局等の出席者

 教育次長 荒瀬 尚美
 総務部長 横山 元信
 青少年育成部長 長谷 冨美
 学校教育部長 森川 伸江
 指導担当部長 野間 泰臣
 教育センター所長 松浦 宰雄
 総務課長 平山 高成
 育成課長 西本 哲也
 放課後対策課長 橋本 飛雄馬
 教職員課調整担当課長 穐鹿 和彦
 教職員課服務・健康管理担当課長 森田 健嗣
 健康教育課長 藤川 宜陽
 健康教育課学校安全対策担当課長 吉村 敦
 指導第一課長 中谷 智子
 指導第二課長 松浦 泰博
 特別支援教育課長 山領 勲
  

4 傍聴者等

 4人

5 議事日程

 議題1 市立学校の臨時休業に関する対応について(報告)      
 議題2 「10オフ運動」の平成31年度取組結果及び令和2年度取組概要について(報告)   
 議題3 広島市教育委員会規則の一部改正について(議案)  
 議題4 学校運営協議会の設置について(議案)
     

6 議事の大要

糸山教育長 

 ただ今から、令和2年第6回広島市教育委員会議定例会を開会いたします。
 本日は、傍聴の方もお見えになっておられますが、お手元にお渡ししております注意事項をよくお読みいただき、静粛に傍聴していただきますようお願いします。
 本日は、西委員が所用により欠席となりますが、定足数を満たしております。
 本日の議事録署名者は、栗栖委員と秋田委員にお願いします。
 これから日程に入ります。
 本日の議題は、お手元の議事日程のとおりです。
 それでは、議題に入ります。
 議題1「市立学校の臨時休業に関する対応について」を議題とします。
 本件は報告案件です。内容について、教育次長から説明をお願いします。

教育次長

 議題1「市立学校の臨時休業に関する対応について」、説明をさせていただきます。
 3ページを御覧ください。
 令和2年4月9日(木曜日)、広島市新型コロナウイルス感染症対策本部員会議において、本部長である市長から、今月に入って、国から緊急事態宣言を出され、転勤を始め、この宣言の対象地域との往来などが関係するとみられる感染症患者が確認されるなど、本市の感染状況は新たな局面に入っており、今後、本市が「感染拡大警戒地域」となることも見据えた対応が必要となるとの認識の下、市立学校の一斉臨時休業も含めた措置について、県を含めた関係機関等と協議するよう要請がありました。
 それを踏まえ、各委員に先日、情報提供させていただいたとおり、4月10日(金曜日)、市立学校について臨時休業を行うこととしましたので、広島市教育委員会事務決裁規則第2条第2項の規定に基づく教育長報告を行うこととし、その内容の説明をさせていただくものです。
 1、臨時休業についてです。
 幼稚園、小学校、中学校、高等学校及び中等教育学校は、本日4月15日(水曜日)から、特別支援学校は明日16日(木曜日)から、それぞれ5月6日(水曜日)まで臨時休業を行います。
 次に、2、臨時休業中の教育的支援についてです。
 児童生徒の健康観察を行うとともに、家庭での学習状況の確認や補習等の学習指導を行うため、週1回程度の登校日を設けることと致しました。登校日の設定の仕方は、学校ごとに異なりますが、その際の在校時間は、基本的には8時半から12時までとし、公共交通機関の利用者が多い学校については、各校の実情に応じて在校時間を設定することとしています。また、登校日には、感染のリスクを下げるため、いわゆる「3密」といわれております「密集」、「密接」、「密閉」を避けるという観点から、1クラスが15人以下となるように、学年ごとや地域ごと等、分散して登校させるとともに、マスクの着用や手洗い、換気等、感染防止対策を徹底して行います。なお、給食については、実施しないこととしております。
 次に、3、臨時休業中の家庭への支援についてです。
 保護者が仕事を休むことができない場合に、自宅等で一人で過ごすことのできない小学校低学年、1(年生)から3年生の児童や、園児については、感染防止に十分留意した上で、特例的に学校や園で受入れを行うこととしております。
 4ページを御覧ください。
 小・中学校の特別支援学級や特別支援学校の児童生徒で、日中の居場所が確保できない場合には、感染防止に十分留意した上で、終日、学校で受入れを行うこととしております。
 次に、4、今後の対応についてです。
 臨時休業により実施することができなかった授業時数については、夏季休業の短縮や学校行事の中止などにより確保することを検討します。また、臨時休業を5月7日(木曜日)以降も継続せざるを得ない場合に備え、家庭にあるスマートフォン、パソコン、タブレット等を活用した学習支援策について検討してまいります。
 以上が、4月10日時点で公表した内容の説明です。
 今後とも、本市の感染拡大の状況等に十分に注意し、適切に対応してまいります。
 続いて、各学校における週1回の登校日の設定の状況や、本日の学校での特例的な受入れの状況等について、担当の課長から説明をさせていただきます。

指導第一課長

 臨時休業中の登校日について御説明します。
 この登校日については、児童生徒の健康状態を把握するとともに、家庭での学習状況の確認、補習などの学習指導を行うため、児童生徒が週に1回程度登校するよう、学校の実態や規模に応じて、来週から行います。実態に応じると言いますと、例えば、日頃から集団登校をしている小学校においては、地域ごとに曜日を違えて登校させていく、あるいは学年ごとに曜日を変えて登校させる、それから、学級の中をA班B班という二つに分けて曜日を変えて登校させるなどです。それぞれ実態や規模に応じての実施ということになります。なお、この期間、給食は実施しません。
 登校日に実施する内容ですが、児童生徒が提出した家庭学習の定着度を把握して、定着が芳しくないところを補習したり、前学年までの学習の補習に、教科のバランスを考えて取り組んだりすることとなります。それから、先ほど(教育)次長も申し上げました児童生徒の感染リスクを下げるために登校日に実施することとして、もう一点、児童生徒の体温や体調について、健康観察カードに保護者に記入してもらい、学校に提出してもらうようにします。
 また、本日の特例的な受入れについて、数校に尋ねてみました。3月の臨時休業(の際)の受入れと比べて、ほとんど人数的には変化が無いということでした。中には、新1年生の受入れが多くなったということで、増えたという学校もありましたが、受入れの人数の変化は(余り)無いようです。

糸山教育長

 ただ今の説明について、御質問等がありましたらお願いします。

栗栖委員

 いずれにしても、今、大変な難局を迎えておりますので、総力を挙げて、この難局を乗り越える必要があると考えています。
 広島はまだ緊急事態宣言の対象ではないのですが、ここ(資料3ページ)に書いてありますように、(今後、本市が)「感染拡大警戒地域」(になる可能性もある)ということなので、緊急事態宣言が出ているという(くらいの)意識を一人一人が持つということと、無症状でも、もう既に自分が(新型)コロナ(ウイルス感染症)にかかっている(かもしれない)という自覚を持って対応するということが大変重要だと思います。そのことを、是非、学校の関係者、教職員、また、児童生徒、保護者の方にしっかりとお伝えいただければと思います。
 また、特に、3ページの2(1)イにありますように、37度5分以上の熱がある場合に(は登校を控えるとなっていますので)、そういう状態ではない、本当に熱のない人が出て来ているという状態にしないといけないということを、まず、徹底していただきたいと思います。これは各人が自覚をする以外にないのですが。
 もう一つは、前回の3月の(臨時休業の)時と少し違うこととして、小学校1年生と中学校1年生が新しい学校に進んで、せっかくなじもうかという時に、こういうこと(臨時休業)になっていますので、登校日でいろいろとフォローをされるということですけれども、小学校1年生、中学校1年生への対応を、特に注視していただければと思います。
 あとは、個別に各学校の実情に応じて、こちら(資料3ページから4ページ)に書いてあるように、一つ一つ(の対策)をきちんと行って、感染を防止することを徹底する以外に無いと思いますので、現場の先生方は、本当に大変だと思いますけれども、よろしくお願いしたいと思います。

秋田委員

 (広島)特別支援学校の通学バスの対策は、どうされているのですか。

特別支援教育課長

 特別支援学校については、通学バスを年間で契約しております。ですから、特例的に(学校で)預かるお子さんを事前に調査して、そのお子さんが乗る便のバスを、行きも帰りも確保するようにしております。

糸山教育長

 密集状態はどうですか。通学バスは、「3密」状態で走っていないだろうかという(秋田委員の)御心配です。

特別支援教育課長

 1台のバスに、大体20人から30人が乗る定員になっているのですが、実際に(特例的な受入れに)集まるのが、前回(3月の臨時休業の際)もそうなのですけれども、(学校)全体で20人から30人くらいです。560人のうちのそれくらいが23のバスに分散(乗車)しますので、明日以降の1台当たりの人数もかなり少なくなると思います。

秋田委員

 席を空けるとか、ドアを開けるとか(の対策)を、是非、徹底するようにお願いします。
 それから、登校日の連絡は既にされているのかもしれませんが、欠席扱いにしないということや、体調が(悪い)、熱があるときは(登校を)控えるということを必ず伝えるようにしないと、登校日だから(登校)しないといけないというようなことになっては、本末転倒だと思います。よろしくお願いします。

糸山教育長

 登校日の出席日数(の扱い)について説明をお願いします。

指導第二課長

 この登校日につきましては、出席日数には入りません。逆に言いますと、子どもたちが登校しない場合であっても欠席扱いにはならない。そのことを、各校から保護者にもきちんと伝えてもらうよう徹底しております。

糸山教育長

 恐らく、いくら密を(避けるために、1クラスの人数を)15人以下に抑えたとしても、非常に不安を感じられる保護者もいらっしゃるので、必ず(学校に)出なければならないということではありません。
 ただ、学校からすれば、週に一度は、子どもさんの顔を見るとか、いろいろな伝達事項(を伝える)とか、プリントを見るとか、あるいは学習の定着状況を見る上で、できれば(学校に)来ていただきたいということがあります。
 強制するものではありませんので、その辺りはきちんと伝えたいと思います。

伊藤委員

 児童生徒の健康観察はもちろんのことですけれども、学校がクラスターになってはいけません。教職員が頑張り過ぎるところもありますので、教職員への健康観察、また、症状が出た場合の対応などは、徹底していただきたいと思います。
 もう一つ、お願いです。今後の対応について、(4ページの)4(2)で、スマートフォン、タブレット等のことが記載されています。現段階でも、休校に伴う学習支援サイトは、文科省やNHKなど様々なところで質の良いものが配信されていますので、そういうものが活用できるようにしていただきたいと思います。
 また、家庭においてスマートフォン、タブレット等が使用できない子が、児童・生徒共に大体1割居るということですけれども、今後、そういうお子さんに対しては、タブレットを貸し出す際に、その家にWi-Fi(ワイファイ)環境があるかどうか(調査して)、貸出しのときにWi-Fi環境がない場合には、あらかじめそういうソフトを入れたタブレットを貸し出すなどの配慮は必要だと思います。家庭によって、タブレットが使える、使えないという差が生じないよう御配慮いただければと思います。よろしくお願いいたします。

糸山教育長

 一つは、(文科省等が配信する)様々な(学習)ソフトがあるということ、もう一つは、今からICTを活用することを検討する中で、その大前提として、家庭で今あるもので何が使えるかを調べて対応するということです。その2点について、現状の説明をお願いします。

指導第一課長

 現状で、スマートフォン、パソコン、タブレット、そういったICT機器が御家庭にどのくらいあるのか、今の(伊藤委員がおっしゃった)ようなICTの教材、動画等がどれぐらい利用できるのかという調査を行おうと思っているところです。
 調査を行い、何らかの支援が必要な御家庭については、他課と協議をして検討しながら支援の方法を考えていきたいと思っております。

伊藤委員

 お願いします。

井内委員

 私は、3月(から4月)の通常の春休みが終わったところで登校が可能になるのなら(良いことだ)と思っていましたが、現下の状勢では、クラスターがいろいろな所で発生していますから、休校にせざるを得ないという状況について、(児童生徒の)御家族の方も含めて納得していただいていると理解しています。
 ただ、逆に、(休校が)どの程度の長さになるかという(見通しが立ちません)。4ページ(の4(2))にも書いてありますが、長期的な対応をそろそろ考えておかなければ(いけないと思います)。この状態が収束しないで、夏休みまで引っ張ってしまうということがあるのではないかと思って、心配をしております。この場合、子どもたちの健康を守るのが、まず大前提ですけれども、学業の遅れということに対しても、教育委員会の対応を練っておかないといけないのではないかと思っております。
 それで、今も(伊藤委員から)御質問が出たのですが、スマートフォンやタブレットを(家庭で)どのくらい使えるか(について)、今から調査されるということですが、これ(調査)を早急に行って、そして、どういうソフトをどう使えば(良いか検討しなければならないと思います)。大学等の状況を見ていても、教員がまず使えないのです。いわゆるウェブ授業を行おうと思っても、なかなかそれに対応できていない。一部の大学で、100%ウェブ授業を行ってきたところは十分(対応可能)ですけれど、そうではないところは、結構、難しいです。ウェブでやっておけば何とかなるだろうと思っても、子どもたちの状況を本当に把握できているかどうかは(分かりません)。詳細な対応策を検討しておくことが必要だろうと思うので、この辺はできるだけ早い段階で調査をし、実態を把握して、どのようなソフトをどのように活用したら良いか、各教科について考えておいた方が良いと思います。
 先ほど言いましたように、これ(休校)がどこまで続くかということについては、誰も今、見通しが言えないということなので、夏休みまでと簡単に言ってしまいましたけれども、下手をすればもっと(休校日数が)増えるかもしれないという最悪の事態を考えておく必要があります。教育委員会としては、やはり、先のことを見通した対応策を考えておくべきではないかと思っています。
 もちろん、今、お答えは無いのはよく分かっているのですが、また、是非、検討された結果を、(家庭におけるICTの利用環境が)こういう状況であるということを、できるだけ早く教えていただければと(思います)。よろしくお願いします。

秋田委員

 せっかくの巣籠もりできる時期なので、図書室を上手に活用するようにして、スマートフォンやゲームばかりではなくて、読書に時間を充てる(と良いと思います)。登校日に、時間をずらして、図書室に行くよう、是非、していただければと思います。

糸山教育長

 今回、学校を再び一斉休校するということを、委員には事前にお伝えをした上で、公表いたしました。先週、その判断をしたときは、我が市の感染者というのは、確か13(人)か14(人)だったのです。ただし、その時の判断も、いわゆる緊急事態宣言の地域が、1、2週間で一気に何十人にも膨れ上がって100人を超える、200人を超えるという動きを見せておりまして、今後、いろいろなことを想定するならば、そこ(更に感染が拡大すること)を見据えた対応を考えていくべき時機であろうということで、市長とも話をした上で、そういう方向に(しました)。
 結果的には(社会福祉施設で発生した)クラスターということでしたが、本市は、今日、発表している内容だけで(感染者が)55人という状態になりました。55人はまだ(社会福祉)施設の入所者ですけども、その従業員の方には御家族がいらっしゃる(など)、今からまだいろいろな広がりが想定されますので、決して油断できるような状況ではありません。
 そういう中で、せっかく新学期が始まり、私も、子どもたちの顔を見て、非常に良かったなと思っていて、それを一週間で閉じなければならないというのは、ある意味で非常につらい部分もあります。これは、子どもたちの学習面とか精神面、生活面で非常に影響を与えるということも承知ですし、保護者の皆さんに御負担をお掛けするというのも承知なのですが、先を見据えた時には、「いつ、誰が、どこで感染して、学校がクラスターになるかもしれない」リスクが高まっているという判断の下で、一斉休校にしました。
 感染症(対策を)第一にしましたが、今、いろいろ御意見が出ましたように、教育的な学習面での影響をどうカバーするのか、あとは、家庭への配慮という面では、特例(的な)受入れは引き続き行いますけれども(様々な課題があります)。
 取り分け、今から、井内委員がおっしゃったような学習面で、当面5月6日までであれば、(不足する)授業日数は、実数で12日ですので、夏休み(の短縮)や学校行事等(の中止)で調整も利く日数ですが、これが更に長期化してくると、なかなかそういう調整では利かない。
 そういう中で、根本的に学校の教育のやり方を少し変えないといけない部分が出てきます。それが今言ったようなICTを活用する方法です。一方で、GIGA(ギガ)スクール構想の前倒しを言われておりますけども、まだ本市は、全ての子どもに(貸出しできる)タブレットを持っている状況ではありませんし、今、大量に(必要数である)全部10万台を調達しようとしても、とても供給側が(対応)できる状態でもありません。ですから、無い物ねだりをしても仕方がありませんので、ともかく、今在る物を使いながらどう(学習面での影響を)カバーするかという検討に入ろうというところです。
 また、これらについては、引き続いて検討し、ある程度まとまった考えとして整理できるようなものができた段階で、皆さんに御報告させていただきたいと思います。
 次に、議題2「『10(テン)オフ運動』の平成31年度取組結果及び令和2年度取組概要について」を議題とします。
 本件は報告案件です。内容につきまして、育成課長から説明をお願いします。

育成課長

 議題2の「『10オフ運動』の平成31年度の取組結果及び令和2年度の取組概要について」、説明をさせていただきます。
 資料の5ページを御覧ください。
 1、10オフ運動についてです。
 SNS等のメッセージのやり取りがやめられない児童生徒の悩みを解決するとともに、規則正しい生活習慣の定着を図ることを目的に、携帯電話、スマートフォンなどの使用について、児童生徒及び保護者に対し、「夜9時以降は送信しない」、「遅くとも夜10時までには使用をやめる」、「家庭で話し合って使用に関するルールをつくる」という三つの取組を、広島市PTA協議会等と連携して行っているところです。
 次に、2、平成31年度取組結果についてです。10オフ運動の強化週間後に実施いたしました、児童生徒のアンケートを基に報告をさせていただきます。
 本アンケートにつきましては、令和元年の7月と12月の強化週間後に、各区の小・中学校1校ずつに協力をお願いいたしまして、小学校4年生から中学校3年生までの児童生徒各学年1クラスずつを対象にして実施を致しました。アンケートの内容と致しましては、資料に記載のとおりですが、子どもが使用する携帯電話・スマートフォン等の所有状況、それから「夜9時以降は送信しない」、「遅くとも夜10時までには使用をやめる」についての達成状況及び未達成の理由、「家庭で決めたルールを守れた」についての達成状況、平均の睡眠時間、1週間の朝食の喫食状況、強化週間に取り組んだ感想について、集計をしております。回収結果ですが、7月の強化週間では1,554人、それから12月の強化週間後には1,378人の回答が出ました。
 (2)の集計結果のところですが、10オフ運動の冬の強化週間のアンケートの集計結果に基づきまして、その概要を、5ページの下の達成状況、6ページの今回の強化週間の取組をして良かったと思うこと、それから、「夜9時以降は送信しない」、「遅くとも夜10時までには使用をやめる」が達成できなかった主な理由の三つに分けて記載をさせていただいております。これを御覧いただきながら、6ページの中ほどの(3)の成果、課題及び今後の方針について説明をさせていただきます。
 まず、成果と致しましては、7月、12月共に強化週間中に「夜9時以降は送信しない」、「遅くとも10時には使用をやめる」について、どちらか一方でも4日以上達成できた児童生徒の割合は、小学生で9割以上、中学生で7割以上に達しており、多くの児童生徒が、「10オフ運動強化週間」について意識をした生活を送っていることが分かります。特に、小学校については、「全ての日で両方達成できた」児童の割合が、12月は7月に比べて3.8ポイントほど増加をしております。
 次に、「家庭で決めたルールを守れた」について、4日以上達成した小学生は、12月は78.0%で、7月に比べまして8ポイント近く増加をしております。
 次に、小学生の「家庭でルールを決めていない」は、12月は18.6%で、7月に比べて5ポイント近く減少、昨年度と比べましても21.4ポイント減少で、各家庭においてルール作りが浸透してきたと考えております。
 次に、中学生の平均の睡眠時間につきまして、8時間以上(睡眠を)とった生徒の数が、ふだんの睡眠時間に比べまして、7月は10ポイント増、12月は12.3ポイント増となっており、10オフ運動により、睡眠時間の確保を意識付けることができたと考えております。
 次に、10オフ運動強化週間の取組をして良かったと思うことにつきましては、小学生では「早寝早起きができた。」、中学生は「朝ごはんをきちんと食べた。」の回答が多く、生活習慣を見直す良い機会になっていると考えております。
 次に、課題ですけれども、中学生の「家庭でルールを決めていない」は、7月は31.1%、12月が33.5%となっております。強化週間をきっかけに、家族で話し合ってルールを決めることができるよう、更に働き掛けていく必要があると考えています。それから、8時間以上睡眠をとっている中学生の割合は、7月、12月とも5割前後であることから、適切な睡眠時間の確保の観点からも10オフ運動を推進する必要があると考えています。
 次に、「夜9時以降は送信しない」、「10時までには使用をやめる」について、達成できなかった主な理由は、「動画・音楽の視聴」です。延々と繰り返されます動画の視聴をやめるきっかけとして、10オフ運動が効果的な役割を果たすためには、更なる工夫や働き掛けが必要と考えています。
 続いて、7ページを御覧ください。丸3の10オフ運動の今後の方針と取組について、御説明を致します。
 まず、アの「家庭でのルール作り」への更なる働き掛けについてです。
 児童生徒用の啓発ポスター・チラシなどを、「家庭でのルール作り」に焦点を当てた内容にリニューアルし、3月に配布をしております。次に、児童生徒が10オフ運動を意識し習慣化するためには、家族の理解と協力が不可欠です。つきましては、チラシ・ポスター配布、ケータイ出前講座や保護者研修会など、従来の啓発活動を一層充実させたいと思っております。次に、携帯電話等販売店におきまして、児童生徒のスマートフォン購入時に、保護者に対しフィルタリングを呼び掛けていただいていますけれども、それに加えまして、家庭でのルール作りについても啓発を行っていただくよう、3月に各店舗に出向きまして、協力を依頼したところです。
 次に、イと致しまして、「睡眠時間の確保」の観点からのアプローチです。
 保健の教科書に、睡眠の重要性やスクリーンタイムと睡眠(時間)との関連について記述がなされたことから、10オフ運動を睡眠時間の確保とも絡めて推進をしたいと思っております。つきましては、指導第一課、(指導)第二課と連携を致しまして、生活リズムカレンダーに新たにスクリーンタイムに関する項目を設けるなど対応をしたいと思います。学校に対しましては、児童生徒に「スクリーンタイムと睡眠時間」等について指導をする際に活用できる、先生方の指導用の資料を作成して配布をしたいと思っております。
 次に、ウの10オフ運動の強化週間(の充実)です。
 児童生徒や保護者に対し、長時間のオンラインゲームや遅い時間のSNSのやり取り等が、自分自身はもとより、電子メディアの向こう側にいる相手に及ぼす影響についても考えさせる資料等を配りたいと思っております。それから、市立中学校の生徒から募集いたしました「ストップ ダラ通」(「ダラ通」はダラダラ通信の略。)プロジェクトの標語を全市の学校に紹介をしたいと思っております。
 最後に、エの年間を通じた継続的な啓発の充実です。
 日常的に10オフの意識付けを図るために、本市の公式ツイッターやフェイスブックを活用し、適宜、周知や啓発を行いたいと思っております。また、市の広報番組や広告塔などの活用も考えております。それから、授業等で活用できる児童生徒向けの啓発用かるたでありますとか、幼児向けの紙芝居といった教材の貸出しも行います。加えて、広島市電子メディア・インストラクターによります出前講座、これは児童生徒向けでありますとか、教員向けであるとか、保護者向けなど、様々に対応するもので、それらの更なる活用を、学校、PTAに対して呼び掛けたいと思います。
 7ページの下の方に、昨年度の周知等、広報の一部を載せさせていただいております。一番左側から、冬の強化週間前に、サンフレッチェ(広島)の公式戦のハーフタイムを活用いたしまして、啓発をさせていただくことができました。これには城山北中(学校)のサッカー部の20人の生徒さんも参加していただきました。それから、中ほどが、(広島市)電子メディア協議会が作成、貸出ししておりますかるたの例です。一番右が、先ほど申しました広告塔を活用し、懸垂幕を使いまして、広報に取り組んだ例になります。
 また、昨年の教育委員会議で御報告をさせていただいた際に、各委員から様々な御意見を頂きました。
 まず、各学校に、好事例を取り上げて紹介してはどうかということに関しましては、成果が上がっていると思われる取組について、学校に聞き取り調査を行い、好事例と致しまして、二葉中学校の事例を紹介させていただきました。また、ルール作りの必要性の周知が大変大切だという御意見も頂きましたが、家庭でのルールのみならず、新たに友人同士のルール作りについても、それぞれルールを考えるようにということで推進を致しました。また、家庭で取り組むルール作りの内容と致しまして、10オフ運動強化週間前に、携帯電話・スマートフォンの長時間使用によります体への影響や弊害についての内容を、先ほど申しました、先生方が指導される際に参考資料として送付を致しました資料に掲載を致しました。また、保護者への取組が大切ではないかという御意見もありましたが、それに関しましては、保護者への啓発がより効果的になるようPTAに御協力を頂きまして、PTAを通じまして、そうした啓発のチラシをお配りさせていただくともに、PTAの研修内容などにも取り上げていただくように致しました。
 最後に、先生方の意識向上も必要ではないかという御意見も頂きましたが、先生方の意識を高めるために、先生方用の指導用の参考資料におきまして、児童生徒の心身に及ぼす影響等を取り上げまして、校長会の場において、資料の利用について御協力をお願いしたところです。
 私からの説明は以上です。

糸山教育長

 ただ今の説明について、御質問等がありましたらお願いします。

栗栖委員

 10オフ運動強化週間の取組は、一定の成果はあると思います。また、様々な昨年来の課題に対して、取り組んでいただいていることに本当に感謝します。
 ただ、一方で、6ページの課題にあるように、中学生の「(家庭で)ルールを決めていない」が、7月は31.1%、12月は33.5%と(増えていて)、この水準がどうなのかということはありますけれども、ややまだ課題があるなという印象を持ちました。
 先ほど申しましたように、昨年の課題に対しては、引き続き、取り組んでいただきたいと思うのですが、一つ、質問です。昨年もあった家庭内のルールというのは、家庭内で話し合えば良いのですが、友人とのルール作りというのは、具体的にどのような状況なのか、教えください。

育成課長

 詳細については今後ということになるのですけれども、強化週間前にまた、A4大のチラシを配布するので、そういったところ(チラシの記載欄)に、友人同士でどういう約束事ができるかを、児童生徒に書かせまして、それを意識付けさせて、強化週間の取組としていただこうと考えております。

栗栖委員

 家庭内(のルール)はもちろん大事ですが、一方で、(6ページの(2)丸3にあるように)友人からの(メール、ライン等)があったから10時以降に使用した、ということもアンケート結果に出ていますので、家庭内と同時に、友人ともそういう(ルールを守る)ことをきちんとやっていこうという取組を強化していくことも大事なことだと私も思います。
 もう一点です。(10オフ運動の)対象は小学校4年生からとなっているのですけれども、私たちの周りを見ても、今は、幼稚園児でも日頃からスマホを使っている状況です。幼稚園は難しいかもしれませんが、小学校低学年から、こういう(10オフ)運動の対象にして、少し理解は難しいかもしれませんが、(携帯電話・スマートフォン等を)長く使用してはいけないんだよということを(指導すると良いと思います)。今の時代背景を考えると、小さい時からもうスマートフォンなどを既に使っていますので、(小学校)低学年からの取組も考えたら良いのではないかという印象を持っております。その辺も御検討いただければと思います。

育成課長

 10オフ運動につきましては、園や学校に協力をお願いして、幼稚園児から、いろいろな取組をやっているところでございます。今の御意見も踏まえまして、なお、子どもたちに分かりやすく、簡単な(教材を使うことや)、低い年齢の子どもということであればなおさら、保護者に対してのアプローチも大事だと(考えて行っていきます)。
 また、例えば、啓発(用)の紙芝居なども用意しておりますので、そういったものも、特に園や小学校低学年については、また御紹介をさせていただいて、見ていただこうと思っております。

栗栖委員

 是非、お願いしたいと思います。

井内委員

 この10オフ運動が始まったときは、いじめの問題と絡んで、友達からのメール(への)対応、つまり、すぐに応えないと仲間外れにされるというようなことが非常に注目され、ここでも議題になったと思うのです。また、スマホ等を使う主目的というのも、ゲームが圧倒的に多かったと思うのです。これ(6ページの(2)丸3)を見て少し驚いたのですが、小学生でも、動画や音楽を視聴するために(達成できない)というのが74.7%、中学生に至っては85%(となっており)、ゲームや友達同士のやり取り(の割合)をはるかに超えているのですね。
 今まで作られたチラシ等を見ると、友達との関係という面での、相手のためには夜9時以降には送信しないとか(書かれており)、12ページと13ページも、相手のために午後9時以降は送信しないということが(書かれて)あるのですが、10オフだというのならば、例えば、睡眠時間も大事だとか、次の日のために早く寝ることは大事だということをもっと啓発して(いく方が良いと思います)。「友達とやり取りするのじゃなく、動画や音楽を聴いているんだから良いでしょ。」とは思っていないと思うけれど、それをやめられていないというのは、少し気になります。
 ですから、子どもたちの使い方も少し変わって来ている。その点をどんどん(取組内容に反映させた方が良いと思います)。生徒、友達とのやり取りは少なくとも(夜10時までには)やめようとか、最近話題になったようないじめの温床になるようなことはやめようというのは浸透してきたのかなと思うので、(今後は)それ以外の使用目的で夜10時以降に子どもたちがこれを使っているということに対する対策を考えないといけないのではないかという気がします。
 それは結局、家族との約束で、「10時以降は切りましょうね。」というのを厳に守ってもらうとか、子どもたちの自覚をどうにかして促すということをしない限り(難しいと思います)。部屋に籠もっていたら分からないわけですよね。友達とも先生ともつながっているわけではないので。他人からなかなか見つからないというか、見いだせないことなので。
 そこのところを重点的に、例えば今年の一つの目標としてやってみてはどうかという気がするのですが、いかがでしょうか。

育成課長

 10オフ運動につきましては、強化週間前に、今、井内委員がおっしゃったように、例えば、相手のためにも9時以降のSNSなどの送信はしないという、いじめ等の問題の他に、自分のためにも、睡眠時間等の観点から使用をやめようというスローガンでも呼び掛けを行おうと考えております。
 また、先ほど友達とのルールということを申し上げましたけれども、それとともに、家庭内でのルールについても、家族で話し合って決めていただいて、それを守っていただくということを更に呼び掛けていきたいと考えております。
 それから、啓発資料などにも載せるのですが、(井内)委員もおっしゃいましたように、就寝直前まで動画の視聴などをすると、寝付きの面で(悪)影響が出てくると保健の教科書などにも書いてありますので、そういったところにもスポットを当てまして、様々な取組や啓発を考えていきたいと思っております。

井内委員

 よりそちらの方(健康面での影響)へ力点を置いていただき、だからと言って、友達とのやり取り(に関する取組)を緩めたり、それを誘引するようなことではないのですが、様々な場面で指導をされるときに、こっち(健康面での影響)の方も大事なんだよ、自分の体を守るためにも大事なんだよということを、是非、強調していただくように(お願いします)。もう一歩進めてもらえば、この(達成できた)割合がずっと良くなるのではないかという気がしますので、その点をよろしくお願いします。

伊藤委員

 昨年度の課題を踏まえ、いろいろ取り組んでいただき、ありがとうございます。好事例に関しても、いろいろ聞き取りをしていただいて、それを還元していくこともしてくださっているようで、良い取組だと思います。
 保護者へのPTAを介しての取組の際、保護者へ(家庭内で)のルールを決めて(もらうことを啓発され)、ルールを守れた好事例が、いろいろあると思います。この前、私がある方と話したのですが、その方の家では、充電器を保護者が管理して、2日に1回の充電を保護者の下でする、という形にしているということを聞きました。2日に1回しか充電できないと思えば、自分で(使用時間の)管理をしていくことになるということで、なるほどと思いました。
 そういう良い事例、参考になるような事例が多々あると思いますし、(家庭での)ルール作りをしましょうと言われても、どのようにしたら良いか分からないという保護者もいらっしゃると思いますので、そういう好事例を皆さんと共有していくことにも、また、取り組んでいただければと思います。よろしくお願いいたします。

栗栖委員

 学校が今、休校になっています。SNS等を通じて、様々なコミュニケーションを図るメリットも沢山ありますので、ネガティブなこと(をピーアールすること)ももちろん大事なのですが、一方では、有効に活用して、休校中における情報交換などメリットもあるので、そういった良い使い方もしっかりピーアールしていただければと思います。

糸山教育長

 今、井内委員がおっしゃったように、過去に、家庭でのゲームの話では、親御さんもはまっているというようなパターンもありました。今は、ゲームが、eスポーツとして、国際大会(があるなど)、我々のときの感覚と違って、もっと一般的なことになっている中で、家庭でよく話し合っていただいて、ルールを作る、親も守る、子どもも守るということを一生懸命やろうと。そこにPTAが入って一緒に行っていかないと、多分、子どもだけに言ってみても難しい。というより、両親も使用しているのにという状態では、なかなか(子どももルールを)守れないだろうと思いますので、その辺りも認識しながら取り組んでいただきたいと思います。 
 それでは、本件はこの程度に致します。
 次に、議題3「広島市教育委員会規則の一部改正について」を議題とします。
 本件は審議案件が2件となっています。
 まず、議案第16号「広島市教育委員会事務決裁規則の一部改正について」、総務課長から説明をお願いします。

総務課長

 議題3、議案第16号「広島市教育委員会事務決裁規則の一部改正について」、説明させていただきます。
 17ページを御覧ください。
 まず、1の改正の要旨ですが、会計年度任用職員制度の導入に伴い、教育委員会決裁事項から、条件付採用期間中の職員、会計年度任用職員及び臨時的任用職員に対する分限処分を除こうとするものです。
 なお、条件付採用(期間中の)職員、臨時的任用職員については、任用期間が短期間であり、身分保障をする必要性が薄いものとして、地方公務員法第29条の2の規定により、分限処分の規定が適用されないことから、教育委員会決裁事項の対象から除こうとするものです。また、任用期間が1年以内で一般職の非常勤職員である会計年度任用職員についても、臨時的任用職員にある考え方に準じまして、教育委員会決裁事項の対象から除こうとするものです。
 次に、2の施行期日は、公布の日としています。
 次の18ページに公布文を、その次の19ページに現行改正比較表を掲載しております。
 議案第16号「広島市教育委員会事務決裁規則の一部改正について」の説明は、以上です。

糸山教育長

 それでは審議に入ります。
 ただ今の説明について、御質問、御意見等がありましたら、お願いします。
 よろしいですか。
 それではお諮りします。議案第16号「広島市教育委員会事務決裁規則の一部改正について」、原案どおり可決することに御異議ございませんか。
 (異議なし)
 異議なしと認め、本件は原案どおり可決することに決定いたしました。
 次に、議案第17号「広島市教育委員会職員安全衛生管理規則の一部改正について」、総務課長から説明をお願いします。

総務課長

 議題3、議案第17号「広島市教育委員会職員安全衛生管理規則の一部改正について」、説明させていただきます。
 20ページを御覧ください。
 まず、1の改正の要旨ですが、会計年度任用職員制度の導入に伴い、この(教育委員会)規則の対象となる会計年度任用職員につきまして、1週間当たりの勤務時間が28時間45分以上、かつ、任用期間が6月以上の者に限るとするものです。
 これは、会計年度任用職員制度の導入前における非常勤職員の勤務条件を基準としております。なお、改正前の基準でこの(教育委員会)規則において健康管理の対象となっていた職員のうち、改正後の基準では除外される職員につきまして、「教育長が定める(会計年度任用)職員」として、引き続き、健康管理の対象とします。
 次に、2の施行期日ですが、公布の日としております。
 次の21ページに公布文を、その次の22ページに現行改正比較表を掲載しております。
 議案第17号「広島市教育委員会職員安全衛生管理規則の一部改正について」の説明は、以上です。

糸山教育長

 それでは審議に入ります。
 ただ今の説明について、御質問、御意見等がありましたら、お願いします。

井内委員

 (教育委員会)規則の対象にならなかった方は、どうなるのですか。(広島市教育委員会)職員安全衛生管理規則には全く無関係だということになるのですか。

総務課長

 28時間45分以上、かつ、任用期間6月以上(の改正後の基準)で(健康管理の)対象とならない方が、幼稚園教諭で20名ほどいらっしゃるのですが、それを「教育長が定める(職員)」(とする)ことで、健康管理の対象にします。

井内委員

 ここに細かく28時間(45分以上、かつ、任期が6月以上の者に限る)と決めて、どうなるのかと(思いました)。(例えば、任用期間が)1月足りないために健康管理(の対象)から外れるというのは、少しおかしいのではないかという気がします(ので)。

総務課長

 改正前の(健康管理の)対象の方は、今回の(改正後も健康管理の)対象にします。

井内委員

 分かりました。

糸山教育長

 「対象にする」というのは、この(教育委員会)規則ではなく、「教育長が定める」という別の運用において、対象にするという理解で良いですか。

総務課長

 はい。

糸山教育長

 実態上は変えないようにするための規定をどう設けるかということで(規定を)作っております。幼稚園の一部の臨時的任用教諭については、(勤務)時間に変則な部分があり、確か、特別支援(教育か、加配の教員で、配置時間が短い職員を、どのようにして同じように扱うかという検討の中で、(教育委員会)規則上はこういう形にしておいて、そこは今までどおり(健康管理の対象と)する形で運用できるようにしていこうという整理ですね。

教育次長

 そうです。1週間当たりの勤務時間が28時間45分以上、かつ、任期が6月以上という基準でいくと、今、教育長がおっしゃいました、(一部の)幼稚園教諭は、時間が足りませんが、それは、「教育長が定める職員」というところで、(別に)教育長がきちんと(健康管理の対象に)入るように定めるということです。これまで(健康管理の)対象になっていた方をそのまま対象にするために、規定を加えるといった整理としております。

井内委員

 「(別に)教育長が定める」ということに適応する(教育委員会)規則を定めるということですね。

教育次長

 はい。別途定めるという整理にさせていただいています。

糸山教育長

 市長事務部局の(規定の)書き振りと、そろえるところをそろえつつ、教育委員会の特殊性をカバーできるような書き振りにすると、こういう長い規定になってしまった。分かりやすく言うと、そういうことですね。

教育次長

 はい。

井内委員

 今は、様々な(任用形態の)職員が居るのでしょうが、そういう方々が(健康管理の対象から)漏れないようにしておく方が(良いと思います)。当面の(新型)コロナ(ウイルス感染症)対策など様々な面でも、(健康管理は)非常に重要なことなので、是非、余り漏れることがないようにしていた方が良いと思います。

教育次長

 はい。これまでと同様に対応できる形にしています。

糸山教育長

 その他、よろしいでしょうか。
 それではお諮りします。議案第17号「広島市教育委員会職員安全衛生管理規則の一部改正について」、原案どおり可決することに御異議ございませんか。
 (異議なし)
 異議なしと認め、本件は原案どおり可決することに決定いたしました。
 次に、議題4、議案第18号「学校運営協議会の設置について」、指導第二課長から説明をお願いします。

指導第二課長

 23ページを御覧ください。議題4「学校運営協議会の設置について」、説明させていただきます。
 始めに、24ページ、右肩に参考1と書かれた資料を御覧ください。地方教育行政の組織及び運営に関する法律における学校運営協議会に関する条文を抜粋したものです。
 3月30日の教育委員会議では、このページにあります法律の趣旨や、他の自治体の動向を踏まえつつ、本市における(広島市)学校運営協議会の設置等に関する規則(の制定)について御審議いただきました。本日は、学校運営協議会を設置する具体的な(対象)学校やその名称等について、御審議いただくこととなります。
 それでは、23ページにお戻りください。
 1の設置の理由については、広島市学校運営協議会の設置等に関する規則第2条の目的を踏まえ、学校運営協議会を設置するものであるとしております。
 26ページ、右肩に参考3と書かれた資料を御覧ください。広島市学校運営協議会の設置等に関する規則の一部を抜粋したものです。
 第2条、目的にありますように、学校運営協議会は、学校の運営及び当該運営への必要な支援に関して協議することを通じて、教育委員会及び校長の権限と責任の下における地域の住民、保護者等の学校の運営への参画及び支援を促進し、もって、学校と地域の住民、保護者等との間の信頼関係を深めるとともに、学校の運営の改善並びに生徒、児童及び幼児の健全育成に資することを目的に設置するものです。
 また、第3条、設置です。第1項に、教育委員会が協議会を設置できること及び地方教育行政の組織及び運営に関する法律第47条の5第1項ただし書に規定する場合には、2以上の学校について1の協議会を置くことができることを規定しています。この度、学校運営協議会を設置する小中一貫教育校は、この(ただし書の)規定に基づき、小学校及び中学校で1の学校運営協議会を設置するものです。
 それでは、再び23ページにお戻りください。
 次に、2、名称等について御説明いたします。今年度から小中一貫教育校となった、似島、戸山、阿戸小中一貫教育校に、それぞれ、広島市立似島小中一貫教育校学校運営協議会、以下、広島市立を省略させていただきますが、戸山小中一貫教育校学校運営協議会、阿戸小中一貫教育校学校運営協議会を設置いたします。これらの小中一貫教育校は、中山間地・島しょ部に位置し、保護者や地域住民が学校と関わる機会が多くあり、学校教育への理解や支援が得やすい環境が既に調っていることから、まずは試行的にこれらの学校(を対象)に設置し、その取組や成果を踏まえ、今後、全市的な拡大について検討していきたいと考えています。
 これらの学校運営協議会は、令和2年4月15日に設置することとしております。
 説明は以上です。御審議のほど、よろしくお願いいたします。

糸山教育長

 それでは、審議に入ります。ただ今の説明について、御質問、御意見がありましたらお願いいたします。

栗栖委員

 3月に説明を受けているのですが、少し質問です。26ページ(広島市学校運営協議会の設置等に関する規則)に設置という条(第3条)があります。その第2項で、協議会を設置したときは、その旨を告示するものとすると書いてあるのですが、具体的には、告示はどういう方法で行うのですか。

指導第二課長

 市役所などの掲示場に掲示するほか、広島市報に登載します。

栗栖委員

 同じく第3項に、協議会を設置するに当たっては、(対象学校の)校長の意見を聴くものとするとあるのですが、実際に意見を聴かれたのですか。

指導第二課長

 聴いております。

栗栖委員

 聴かれた(のですね)。

指導第二課長

 校長にも聴いておりますし、地域の方にも御意見は伺っております。

栗栖委員

 第4項に、対象学校の校長は、意見を申し出るに当たっては、(地域の住民や)保護者の意見を踏まえるものとするとあるのですが、それも全部(校長が聴いているのですか)。

指導第二課長

 そうです。

栗栖委員

 具体的には、何か意見が出たのですか。

指導第二課長

 地域の方からは、小中一貫教育校の推進と合わせて、是非、協力してやっていきたいという声を頂いております。

栗栖委員

 それは、何かの記録に残すのですか。(教育委員会規則に)意見を聴くものとすると明確に定めてあるわけなので、学校運営協議会を設置することを正式に決裁するに当たり、何月何日に(対象学校の校長から)意見を聴いたなど、(記録を)きちんと残されるのですか。

指導第二課長

 申出書という形で、(対象学校の)校長から提出していただいたものを受けて、設置するという流れになっています。

栗栖委員

 今後の方向性として、現在の(学校)協力者会議をこの(学校)運営協議会に切り替えていく方針であると、前回(3月30日の教育委員会議)、説明があったので、これは今後、増えていくと思います。設置に当たっての手順に関して、何月何日にこういうことを聴いたなど、きちんとプロセスを残した上で行うという運用ルールを設けた方が良いと思います。
 本来、地域と一緒に協力して(学校を)良くしていこうという趣旨で立ち上げるわけなので、立上げのときに、その辺の共通認識をしっかりしておくことが重要だと思います。

指導第二課長

 はい。

栗栖委員

 具体的に(記録を残していただければと思います)。

糸山教育長

 その他、よろしいですか。
 それではお諮りします。議案第18号「学校運営協議会の設置について」、原案どおり可決することに御異議ございませんか。
 (異議なし)
 異議なしと認め、本件は原案どおり可決することに決定いたしました。
 以上で議題は全て終了いたしました。
 これをもって、令和2年第6回広島市教育委員会議定例会を閉会いたします。

7 議決事項

議案番号

件名

議決結果

16

広島市教育委員会事務決裁規則の一部改正について

原案可決

17

広島市教育委員会職員安全衛生管理規則の一部改正について 原案可決

18

学校運営協議会の設置について 原案可決

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