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ページ番号:0000017547更新日:2019年10月21日更新印刷ページ表示

平成30年第6回教育委員会議(4月定例会)議事録

平成30年第6回広島市教育委員会議議事録

 平成30年4月18日(水曜日)、平成30年第6回広島市教育委員会議(定例会)を教育委員室において開催した。

1 開会及び閉会に関する事項

  • 開会 午後1時30分
  • 閉会 午後2時24分

2 教育長及び委員の出席者

  • 教育長 糸山 隆
  • 委員 井内 康輝
  • 委員 栗栖 長典
  • 委員 鈴木 由美子
  • 委員 秋田 智佳子
  • 委員 伊藤 圭子

3 事務局等の出席者

  • 教育次長(総務部長事務取扱) 荒瀬 尚美
  • 青少年育成部長 長谷 冨美
  • 学校教育部長 山本 直樹
  • 指導担当部長 野間 泰臣
  • 総務課長 山越 重範
  • 育成課長 廣田 稔之

4 傍聴者等

 3人

5 議事日程

  • 議題1 「10オフ運動」の平成29年度取組結果及び平成30年度取組概要について(報告)
  • 議題2 事務局職員の人事について(議案)【非公開】

6 議事の大要

糸山教育長

 ただ今から、平成30年第6回広島市教育委員会議定例会を開会いたします。
 なお、今回から、溝部委員に代わり伊藤委員に御出席をいただくことになっております。
 それでは、本日は傍聴の方もお見えになっておられますが、お手元にお渡ししております注意事項をよくお読みいただき、静粛に傍聴していただきますようお願いします。
 本日の議事録署名者は、井内委員と栗栖委員にお願いします。
 それでは、日程に入ります。
 本日の議題は、お手元の議事日程のとおりです。
 本日審議予定の議題2につきましては、広島市教育委員会会議規則第5条第1項第4号「事務局及び教育機関の職員の分限及び懲戒に関すること」に該当することから、会議を非公開としたいと思いますが、御異議はございませんか。
 (異議なし)
 異議なしと認め、議題2については、非公開として審議することに決定いたしました。
 それでは、議題に入ります。
 議題1「『10オフ運動』の平成29年度取組結果及び平成30年度取組概要について」を議題とします。
 本件は報告案件です。内容につきまして、育成課長から説明をお願いします。

育成課長

 はい、育成課長の廣田です。よろしくお願いします。
 議題1の「『10オフ運動』の平成29年度取組結果及び平成30年度取組概要について」説明させていただきます。資料の2ページを御覧ください。
 初めに、1、10オフ運動についてですが、携帯電話やスマートフォン等の使用について、児童生徒及び保護者に対し、「夜9時以降は送信しない」、「遅くとも夜10時までには使用をやめる」、「家庭で話し合って使用に関するルールをつくる」という三つの取組を呼び掛け、友達関係が気になりメッセージのやり取りをやめられない児童生徒の悩みを解決するとともに、規則正しい生活習慣の定着を図るものです。
 平成27年2月から、小・中学校長会、広島市PTA協議会、広島市電子メディア協議会及び教育委員会が一体となって取り組んでいるところでございます。
 次に、2、平成29年度取組結果についてですが、10オフ運動強化週間後に実施しました児童生徒アンケートを基に報告いたします。
 本アンケートは、平成29年7月と12月の強化週間後に、各区の小・中学校1校ずつに御協力いただきまして、小学校4年生から中学校3年生までの児童生徒、各学年1クラスずつを対象として実施いたしました。
 アンケートの内容は、子どもが使用する携帯電話・スマートフォン等の所有状況、「夜9時以降は送信しない」についての達成状況及び未達成の理由、「遅くとも夜10時までには使用をやめる」についての達成状況及び未達成の理由、家庭でのルールづくりについての状況、強化週間に取り組んだ感想です。
 回収結果ですが、7月の強化週間には1,409人、12月の強化週間には1,383人の回答がありました
 集計結果につきましては、5ページから7ページに別紙としてコメント付きで添付をしておりますが、本日は時間も限られておりますので、2ページから3ページにかけて、7月と12月のアンケート結果を比較表としてまとめている資料を御覧いただきながら、3ページに記載しております(3)の成果、課題及び今後の方針について御説明をさせていただきます。
 まず、成果としましては、「夜9時以降は送信しない」と「遅くとも10時までには使用をやめる」の達成状況の項目で、小学生におきましては、二つの項目の達成状況が「全ての日で達成」できた、「4日以上達成」できたを合わせまして、12月の強化週間では、昨年度に引き続き約9割の高い達成率を維持しております。
 また、中学生では、「夜9時以降は送信しない」、「遅くとも10時までには使用をやめる」の達成状況が、「全ての日で達成」できた、「4日以上達成」できたを合わせますと、夏の強化週間からそれぞれ1.7ポイントと2.6ポイント、いずれも高くなっており、少しずつですが意識の向上が見られると思います。
 今回の取組で、特に成果と考えておりますのが、家庭におけるケータイ・スマホ等のルール作りについて、「強化週間をきっかけにルールを作った。」と回答があった割合が、小学生では19.6%、中学生では15.5%となっておりまして、夏の強化週間と比べますと、小学生が2倍、中学生が5倍に増えていることから、この取組をきっかけにして家庭でのルール作りに取り組むという効果が現れてきていると考えられます。
 その要因としては、アンケート調査を行った対象校に電話で聞き取りを行ったところ、強化週間に合わせて、携帯電話・スマートフォンの使用に関する出前講座を開催したことや、強化週間に入る前に、各学級で指導を行ったことが挙げられておりました。
 次に、課題としましては、小・中学生とも「夜9時以降は送信しない」、「遅くとも夜10時までには使用をやめる」が達成できなかった理由として、多くの児童生徒が「友達からメール、ライン等が送られてきたから。」と回答しておりまして、昨年度に引き続き、友達とのメールやラインのやり取りがなかなか自分からやめられない実態が浮き彫りになっております。
 また、家庭でのケータイ・スマホ等のルール作りについては、先ほど申しましたように、増えている一方で、小学生の約3割、中学生の約5割がまだルールを作っていないということから、家庭でのルール作りへの意識啓発を継続していく必要があると考えております。
 次に、今後の方針ですが、夏、冬における10オフ運動の取組状況を比較しますと、取組の意識は向上傾向にあり、今後も継続して取り組むことで一層の浸透を図りたいと考えております。
 また、各学校の実情に応じて、生徒や保護者を対象とした研修会等を実施していただくよう呼び掛けていくとともに、別冊でお配りしております、総務省が作成した「インターネットトラブル事例集」などの資料提供を行いまして、児童生徒への指導教材や保護者への啓発資料として活用していただきたいと思っております。
 また、その他の指導教材としては、未就学児や小学校の低学年用に紙芝居やオリジナルかるた作りの指導なども用意しております。紙芝居は、広島市電子メディア協議会のインストラクターが案を作りまして、4種類できているのですが、こういったものを活用して未就学児の段階から少しずつ意識を付けていこうと思っております。
 なお、先ほど紹介しました、別冊でお配りしております「インターネットトラブル事例集」は、総務省が作った全国版でございますが、参考までに広島市におけるトラブル事例を調べてみましたところ、やはり一番多いのは、コミュニティーサイトなどを使った未成年によるアプローチを含む事例でありまして、SNS等を通じて卑わいな写真を要求されるといったものが一番多いと挙げられております。このような身近なトラブル事例につきましては、定期的に学校等へ資料提供を行って、注意喚起を図っていきたいと考えております。
 さらに、10オフ運動の取組では、依然として友達とのメールやラインなどのやり取りがやめられない実態があると申しましたが、昨年度から行っております「ストップ ダラ通」運動、これは学校やPTA協議会と連携して推進しているものでございますが、こういった運動を推進していくとともに、資料の11ページにございます、昨年度末に作成しました「インターネットの使い方」のチラシを国公立、私立を含めて、市内の全小・中学校に配布しまして、ケータイ・スマートフォン等の使用における問題点が、家庭内で共通認識されるとともに、規則正しい生活習慣の定着やSNS、インターネットに関わるトラブル回避につながるよう、ケータイ・スマホ等のルール作りを推進していきたいと考えております。
 なお、このチラシの表に使用しておりますイラストは、昨年度、「電子メディアと上手に付き合うには」というテーマで小・中学生、高校生から募集しました「青少年からのメッセージ」の、イラスト部門で金賞を受賞した作品を活用させていただいております。
 続いて、資料の4ページを御覧ください。
 3の平成30年度の「10オフ運動」強化週間についてでございますが、今年度も同様に、学校長期休業期間前の7月と12月に強化週間を設定しまして、(2)にあります取組内容を実施していきます。
 この取組内容の中では、特に、強化週間前の児童生徒や保護者を対象とした研修会を実施していただくよう、学校やPTAにお願いをいたしますとともに、正しいインターネットの使い方やそこに潜む危険性について周知を図っていくため、デジタルサイネージやテレビ広報番組なども活用して、啓発活動を展開していくことを考えております。
 最後に、4の平成30年度の啓発ポスター等の作成・配付計画でございますが、資料の8ページと9ページにございます、平成30年度版の10オフ運動校内掲示用ポスター、10オフ運動家庭用ミニポスターを各学校へ配付しております。また、資料の10ページにございます、家族で取り組むルール作りミニポスターを、7月、12月の強化週間前に児童生徒に配付しまして、家族で取り組んでいただくよう、各学校に依頼することとしております。
 以上で、説明を終わります。

糸山教育長

 はい、ありがとうございました。
 それでは、ただ今の説明について、御質問等がありましたらお願いいたします。

秋田委員

 児童生徒や保護者を対象とした研修会を実施する場合に、どこにその講師をお願いしたらいいかというのは、学校に伝わっているのですか。

育成課長

 はい。広島市でも、毎年、電子メディアインストラクターを養成しておりまして、広島市電子メディア協議会が窓口となり、出前講座を行っております。こちらの方は、各学校やPTAにも御案内させていただいておりまして、毎年60回から70回程度の開催実績を続けております。

 また、その他にも、ドコモやソフトバンクやauといった携帯電話のキャリアも、こういった出前講座の実施に取り組んでおりまして、昨年度もいろいろな学校やPTAで、こういったところを利用して講習会をされているようでございます。

秋田委員

 警察の方も、入っていらっしゃいますか。

育成課長

 警察もやっております。

秋田委員

 インストラクターの一部は警察官の方ということですか。

育成課長

 いえ、広島市で養成している電子メディアインストラクターの中には警察官の方はいらっしゃらないのですが、警察は警察で、同じように出前講座のような講習会を実施しておられます。

秋田委員

 分かりました。

栗栖委員

 確認ですが、夏のアンケートと冬のアンケートは同じ学校で実施しているのですか。

育成課長

 はい。同じ学校で比較するということで、お願いをしております。

栗栖委員

 昨年度のアンケート実施校とは違う学校なのですか。

育成課長

 昨年度とは変更しております。

栗栖委員

 アンケートの集計結果は全体で掲載されているのですが、学校による取組の違いは把握されているのですか。

育成課長

 アンケートを実施したほとんどの学校で数字が伸びていたので、何か特別な原因があるのかと思いまして、先ほど御報告いたしました電話での聞き取りを行ったのですが、どの学校も同じような取組を行っておりました。

栗栖委員

 この集計結果は、アンケート実施校の平均的な傾向だと理解してよろしいわけですね。

育成課長

 はい。

栗栖委員

 10オフ運動は、これをやればいいというような対応の特効薬は無いのだろうと思います。だから、こういった地道な取組をされるというのは、非常に重要なことだと思います。是非、継続的に取り組んでいただきたいと思います。
 強化週間の取組ということもあるのですが、やはり、なぜ10オフ運動をするのかという、10オフ運動の趣旨を、児童生徒、保護者に繰り返して説明し理解していただくことが、まずは重要だろうと思います。
 特に、親の意識というのが大変重要だろうと思いますね。例えば、親が携帯電話・スマートフォンを10時過ぎても見ていれば、その子どもに10オフ運動と言ったって、恐らく、その家庭の中ではうまくいかないだろうと思います。そういう家庭もあろうかと思いますので、やはり保護者も含めて、10オフ運動をなぜするのかという啓もうをしていただきたいと思います。日頃からの啓もうが大事ですが、特にこの強化週間は、そういった啓もうをしていただくようにお願いしたいと思います。
 それと、先ほど広島市におけるトラブル事例の紹介があったのですが、実際に広島市でこういうトラブルが起こっている、こういうことで困っている人があなたの身近にいる、という具体的な事例を、児童生徒や保護者に伝えていただきたいと思います。単に、こんな危険があるよというだけではなくて、本当に広島市で起こった事例を伝えることは、大きなインパクトがあります。広島市における事例を紹介して、こういうことが起きないように、一つの方法として10オフ運動を家族で取り組んでいきましょう、ということを啓もうしていただければと思います。

鈴木委員

 先ほどの、資料11ページのチラシの「ネットのトラップ」という絵を見て、昨年度の「青少年からのメッセージ」の審査を思い出しました。そのときに、応募者からいろいろな意見があったのですが、特に、言語・数理運用科の授業などで習ったという人が本当に多かったです。ネットなどの問題を授業で習ったので、ルールを作らなくてはいけないと思う、といった意見が多くあったので、先ほども、出前講座や学級指導等とありましたが、やはり学校の授業の中での指導を、引き続きしていただきたいと思いました。
 もう一つ、家族との会話が増えたという意見もあったように思います。ずっとネットを見ているときには気が付かなかったけれど、やめることで、家族との会話が増えて楽しいとか、もっと他に楽しいことがあることに気付いたという意見があったように思いますので、これはいけない、あれはいけないだけではなく、もっとこういう時間の過ごし方があるといったことを生徒同士で話し合う、家庭での時間の過ごし方を考えるような授業をしてみてはどうかと思いました。
 もう一つは、質問です。やはり課題は中学生だと思うのですが、中学生が夜9時以降送信したり、使用したりしている一番の理由が、友達から送られてきたから返さざるを得ないというものであるのは、すごく友人関係に気を遣っている様子がうかがえると思ったのですが、このことに対して、小学校にはない、特に中学校でこういう取組をしているということがあれば教えていただきたいと思います。

育成課長

 先ほど、広島市PTA協議会と連携して「ストップ ダラ通」運動を推進していくと御説明しましたが、これは中学校の生徒会が中心になって、ダラダラと通信を続けてしまうことをやめるためにどうしたらいいかというのを考えて、合言葉を募集しようというものです。子どもたちが自ら考えたその合言葉を周知して、この合言葉を使ったらそこで通信をやめるという意識付けをしていこうというもので、子どもたちが主体となって考え、昨年度、合言葉を募集して、一つに絞って決めたところです。今年度は、その合言葉を使って「ダラ通」運動を推進していきます。どういう形で展開していくかというのは、まだ、広島市PTA協議会の中でいろいろと話をされている段階ではあるのですが、そういった取組を中学校ではやろうとしているところです。

鈴木委員

 やはり、自分からやめると友達を減らしてしまうのではないかというような心配があったときに、合言葉があれば、呼び掛けをしてやめやすい。一つの方法ではありますね。

育成課長

 はい。

鈴木委員

 夜9時を過ぎてもずっとやっているというのは、勉強時間にも影響してきますので、是非、徹底していただければと思いました。

井内委員

 先ほどの説明の中で、資料の2ページの集計結果の表中にある「家庭におけるケータイ・スマホ等のルール作成状況」の「強化週間をきっかけに作った。」という割合が、中学生で約5倍増えたとありましたが、これは、保護者の方から子どもたちにルールを作ろうと呼び掛けたのか、それとも子どもたちが保護者の方にこういうものを作りたいと言ったのか。前者の方かなとは思うのですが、そうなのですかね。
 やはり私も、結局は家庭でのルール作りがすごく大事だと思うのです。これは一番キーだと思うのですが、それを、今後どのように強化していったらいいのか。保護者の方に、「こんなに伸びていますので、今後もここを重点的に強化していきたい。だから、家庭内で話をしてルール作りをしましょう。」ということを、もっと頻繁に呼び掛けて、これが50%くらいになったら、もっといい成果が出てきそうな気がします。
 先ほどの質問に戻りますが、「強化週間をきっかけに作った。」という割合が、中学生ではまだ15.5%くらいだと。もう少しこの取組を重点的にやってみてはどうでしょうか。子どもたちの意識は、大体、分かりました。半分くらいが、分かってはいるけどやめられないというような。そこで、誰がやめさせるのかといったら、やはり保護者とのルールでしょう。家庭の中までは学校が関与できませんから。そうすると、一番大事なのは、保護者がちゃんとそのルールを守らせることだと思うのです。その意味で質問しているのですが、どうでしょう。

育成課長

 ルール作りに取り組んだきっかけがどちら側からだったかという背景は、調べていないので分からないのですが、やはり保護者の意識を変えていくことは非常に重要だと考えておりますので、この10オフ運動だけではなく、いろいろな啓発活動、チラシやデジタルサイネージやテレビ番組、また、研修会や出前講座等をなるべく沢山開催して、そこに参加していただく方を増やすような取組を併せてやっていくことで、保護者の意識を変えていきたいと思っています。

井内委員

 特別にこの運動のためにお集まりくださいというのは難しいので、PTA活動でも何でもいいから、事あるごとに、保護者の皆さんに、こういう効果が出ていますので、自分の子どもを守るために家庭内でのルール作りに協力してもらえませんか、というような呼び掛けを、是非、やっていただきたいと思います。今後の方向として、よろしくお願いします。

伊藤委員

 これまで出てきた意見と似ているところもあるのですが、小学生の場合には、保護者が夜10時以降使用禁止と言えば、素直に聞き入れる子どもが多いかと思いますが、中学生以降になりますと、どうして夜10時以降にやめないといけないかを自分で納得しない限り、なかなかやめられないのではないかと思います。ですので、学校教育の場で、自分および送信相手にとって、どのようなデメリットがあるのかを、授業や特別活動などで科学的な観点からまず理解し、頭で分かり、そして、どのような行動を取ればいいのかを考えさせる必要があると思います。学校教育の場で行われている取組の事例があるのかを教えていただきたいと思います。
 もう一つは、先ほどもありましたが、保護者の生活的な価値観というのがかなり変わっていると思います。どうして夜10時以降はやめないといけないのかと思っておられる保護者の方もいるのではないかと思います。本音と建前で、やめなければいけないと言われれば、保護者はそうですねと返答されますが、建前ではなくて、本音の部分を引き出しながら、やめないことによるデメリットを伝えていくような取組を保護者にも行う必要があるように思います。保護者の生活的な価値観を調査したものがあるのかをお伺いできればと思います。

育成課長

 まず、中学生は保護者からの指導が入りにくいというところは、夜になって自分の部屋に籠もってしまい、そこで使っているということになると、なかなか保護者の目が届かないというところもあるとは思うのですが、ただ、先ほども申しましたように、昨年度、「電子メディアと上手に付き合うには」というテーマで作文やイラストなどの「青少年からのメッセージ」を募集したところ、中学生からの意見の中で、いつまでも際限なく続けてしまうことが、自分にとって良くないことだということは、意識して分かっているが、分かっていながらもやめられないという事情を抱えているということが分かりましたので、中学生や高校生も、意識としてはしっかり育っていると理解できました。
 それから、学校の授業の中でというお話がありましたが、言語・数理運用科という科目には、小学校の5、6年生、また、中学校の2、3年生の単元の中に、インターネットやSNSの使い方、また、携帯・スマホの使い方といったものについて自ら考えるようなテーマが設けられておりまして、そういった授業をそれぞれの学年でやっておられると聞いております。

伊藤委員

 家庭科という授業は、生活を対象とする教科で、生活時間であるとか環境教育に関しても学習内容に含んでおります。その中で、こういうことも取り組むことができるのかなと思いましたので、授業の場という点で、その可能性もあると思いました。以上です。

糸山教育長

 はい、ありがとうございました。
 教科の扱いに関しては、育成課の直接の所管ではないので、この場ではお答えが難しいところがありますが、御意見を踏まえて、指導担当にも伝えさせていただきます。
 貴重な御意見を頂きました。御意見を踏まえて、10オフ運動をより充実させていきたいと思います。
 それでは、本件については、この程度にしたいと思います。
 次の議題2は、先ほどお諮りしたとおり、非公開となりますので、傍聴人、報道関係の方はここで退席をしていただきますようお願いいたします。

 (非公開部分省略)

糸山教育長

 以上で、議題は全て終了いたしました。
 これをもって、平成30年第6回広島市教育委員会議定例会を閉会いたします。

7 議決事項

議案番号 件名 議決結果
12 事務局職員の人事について 原案可決

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