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平成29年第13回教育委員会議(9月定例会)議事録

平成29年第13回広島市教育委員会議議事録

 平成29年9月6日(水曜日)、平成29年第13回広島市教育委員会議(定例会)を教育委員室において開催した。

1 開会及び閉会に関する事項

  • 開会 午後1時30分
  • 閉会 午後2時38分

2 教育長及び委員の出席者

  • 教育長 糸山 隆
  • 委員 井内 康輝
  • 委員 溝部 ちづ子
  • 委員 栗栖 長典
  • 委員 鈴木 由美子
  • 委員 秋田 智佳子

3 事務局等の出席者

  • 教育次長(総務部長事務取扱) 政氏 昭夫
  • 青少年育成部長 荒瀬 尚美
  • 学校教育部長 山本 直樹
  • 指導担当部長 湧田 耕辰
  • 教育センター所長 市川 昭彦
  • 総務課長 山越 重範
  • 育成課長 廣田 稔之
  • 生徒指導課長 山崎 哲男
  • 放課後対策課課長補佐 秦 一登
  • 生涯学習課課長補佐 伊津あかね

4 傍聴者等

 12人

5 議事日程

  • 議題1 広島市いじめ防止対策推進審議会への諮問について(議案)
  • 議題2 青少年交流事業の開催結果について(報告)
  • 議題3 市長が作成する議会の議案に対する意見の申出について(代決報告)
  • 議題4 広島市社会教育委員の委嘱について(議案)【非公開】

6 議事の大要

糸山教育長

 ただ今から、平成29年第13回広島市教育委員会議定例会を開会いたします。
 本日は、傍聴の方もお見えになっておられますが、お手元にお渡ししております注意事項をよくお読みいただき、静粛に傍聴していただきますようお願いいたします。
 本日の議事録署名者は、井内委員と秋田委員にお願いします。
 これから日程に入ります。
 本日の議題は、お手元の議事日程のとおりです。
 本日審議予定の議題4につきましては、「附属機関の委員の委嘱及び任命に関すること」であり、広島市教育委員会会議規則第5条第1項第5号に該当することから、会議を非公開としたいと思いますが、御異議ございませんか。
 (異議なし)
 異議なしと認め、議題4については、非公開として審議することを決定いたしました。
 それでは、議題に入ります。
 まず、議題1の議案第43号「広島市いじめ防止対策推進審議会への諮問について」を議題といたします。
 本件は審議案件です。内容につきまして、生徒指導課長から説明をお願いします。

生徒指導課長

 生徒指導課長の山崎です。よろしくお願いします。
 議題1、議案第43号「広島市いじめ防止対策推進審議会への諮問について」説明させていただきます。
 3ページの「いじめ防止対策推進法第28条第1項の調査の実施について(諮問)」を御覧ください。
 本諮問は、平成29年8月28日の教育委員会議において報告させていただきました、7月24日に起きました広島市立中学校の生徒の死亡事案について、広島市いじめ防止対策推進審議会条例第2条の規定に基づき、いじめ防止対策推進法第28条第1項の調査の実施を諮問するものです。なお、諮問書の作成に当たっては、教育委員の皆様が前回の教育委員会議において述べられた決意や思いを参考にさせていただいております。
 諮問事項は四つあります。1、いじめの事実の全容について、2、学校等の対応について、3、死亡に至る過程や心理の検証について、4、今後の対応と再発防止についてです。
 ここで、これらの諮問事項について少し補足させていただきます。
 1のいじめの事実の全容については、生徒や教職員等を対象とするアンケートや聴き取りなどの詳細な調査を実施し、亡くなった生徒が受けたいじめの事実を明らかにするものです。
 2の学校等の対応については、本件におけるいじめの未然防止、早期発見、早期対応、適切な対処、情報共有など、学校及び教育委員会の対応について検証するものです。
 3の死亡に至る過程や心理の検証については、学校生活に関係する要因、個人的な要因、家庭に関する要因について分析し、生徒が亡くなった背景をできる限り明らかにするものです。
 4の今後の対応と再発防止については、前述の1から3を踏まえ、今後、二度とこのようなことが起こらないようにするための、学校や教育委員会の再発防止に向けた取組に係る提案を行うものです。
 次に、諮問理由について説明をさせていただきます。
 平成29年7月24日7時25分頃、広島市立五日市観音中学校駐車場において、同校の第3学年の女子生徒が出血して倒れているのを、出勤した教員が発見、救急車で搬送しましたが、病院で死亡が確認されました。事案発生後の校長及び教頭による教職員からの聴き取りにおいて、その生徒への悪口や嫌がらせ等のいじめがあったことが確認されています。また、その生徒の保護者からは、「いじめを苦に命を絶ったと考えている。」との思いが伝えられています。
 本件は、いじめ防止対策推進法第28条の「重大事態」に該当するものであり、教育委員会としては、被害生徒が死亡した背景について詳細な事実関係を明らかにし、課題を全て洗い出し、その解決策を見いだしていくことにより、今後、二度と同じことが起こることのない、全ての子どもたちが安心して通える学校にしていかなければならないと考えています。これらを進めていくに当たっては、公平性・中立性が確保された組織により、客観的な事実認定等を行うことが求められることから、当審議会に対し、いじめ防止対策推進法第28条第1項の調査を諮問します。
 以上で、議題1、議案第43号「広島市いじめ防止対策推進審議会への諮問について」の説明を終わります。よろしくお願いします。

糸山教育長

 はい。ありがとうございました。
 それでは、審議に入ります。
 ただ今の説明について、御意見、御質問がありましたらお願いいたします。

栗栖委員

 ここに書いてある内容について、きちんと事実の解明をしていただきたいと思います。
 例えば、「いじめの事実の全容について」ということであれば、アンケートや聴き取りが中心になるということですね。教育委員会としても、保護者、生徒の皆さんにこういった趣旨をきちんと丁寧に説明して、調査がスムーズに進むように万全を期していきたいと思います。
 3年生の生徒でしたが、諮問時期はどのようになるのでしょうか。

生徒指導課長

 諮問の時期につきましては、今の予定で言いますと、今週末の金曜日の午前中に。

栗栖委員

 諮問の結果が出る時期についてですが、諮問の段階では分かりませんか。

生徒指導課長

 そうですね。まずは、諮問を今週の金曜日の午前中に考えております。審議を始めていただく中で、調査の内容も多くあろうかと思いますし、今後どのくらいの頻度で審議会を開催することになるかというのも、審議会委員の方ともお話をしながらと思っておりますので、現時点では、いつまでの時期かというのを推定するのは難しいと思います。

栗栖委員

 3年生ですので、受験もございます。先ほど申しましたように、調査がスムーズに進むように、途中段階でもいろいろ情報を収集していただいて、とにかく万全を期していただきたいと思っております。

溝部委員

 今回のことに際しまして、今、諮問の理由を課長から述べていただきましたけれども、詳細な事実関係を明らかにして、課題を全て洗い出し、その解決策を見いだしていくことによって、もう二度とこういうことがないようにする、全ての子どもたちが安心して通える学校にしていくという、この決意をですね、本当にここで改めて確認をしていきたいと思っているところです。
 いくつか質問をしたいと思います。諮問事項の、次の事項を諮問しますというところですけれども、2番のことが分かりにくかったのですけれども、未然防止等も含めてというのは、今回の事案に対しての学校の対応ではなくということでしょうか。

生徒指導課長

 この2番の「学校等の対応について」は、本件におけるいじめの未然防止、早期発見、早期対応、適切な対処、情報共有など、学校と教育委員会の関わりについても検証するということで、学校と教育委員会について考えています。

溝部委員

 2番に「学校等」と書いてある、この「等」が何かなということがちょっと疑問に思ったものですから質問したのですが、学校と教育委員会と考えたらよろしいですか。

生徒指導課長

 はい、そうです。

溝部委員

 もう一つ質問ですけれども、調査を諮問することによって、調査をお願いするということになるのですが、調査期間はいつまで遡るのですか。この生徒が中学校3年生ですけれども、いつまで遡ってこの件を調査していくのか。調査期間について、決めておられることがあれば聞きたいと思っています。
 それからもう一つは、警察はこの件についてはどうなんでしょう。警察とも連携があるのでしょうか。もし分かれば教えていただければと思います。

生徒指導課長

 この生徒に関する調査の期間というのは、中学校からというところもありますが、ただ、御遺族の方とも、御意向等の確認を取りながら。やはり、しっかり遡って見つめなおしてほしい、考えてほしいということがありましたら、そこの時期というのは変わることは十分にあろうかと思います。ですから、今の時点では、どこというのはなかなか。大体、中学校時代からスタートしたいと思いますけれど、そこは遡る可能性があるということです。
 警察との連携につきましては、警察の方も何らかの調査はされていると聞いてはおりますが、具体の内容というものについては聞いてはおりませんので、その辺りも情報共有できるところがありましたら、そこはしていきたいと考えております。

溝部委員

 情報共有できるところは連携を行うということですね。よろしくお願いします。

鈴木委員

 今回の事案に関して、やはり多方面からの取組が大変重要になると思います。諮問理由の最後から2行目にありますように、客観的な事実認定等を行うに当たっては、様々な方々の協力を頂かなければ分からないと思いますので、関係される方々から客観的な事実を出していただくよう御協力いただいて、しっかりと事実認定をし、二度と起きないように、起こらないようにするという観点から、再発防止につながるようにしっかりと調査していただきたいと思います。よろしくお願いいたします。

井内委員

 諮問事項の三つ目の、「死亡に至る過程や心理の検証について」というところで、家庭における問題も対象にしたいとおっしゃったように思うのですが、そのことに関しては、御家族の協力が得られるとお考えになってらっしゃいますか。こういう話し合いというのは、御家族との間で、ある程度できているのでしょうか。

指導担当部長

 私は教育委員会の窓口として、保護者の方と直接ではないのですが、代理人の方を通じて、順次、御遺族の御意向を確認させていただいております。その中で、御遺族として、子どもさんの状況で(御遺族が)把握されていることについては、是非聴いてもらいたいという思いを伺っております。具体的な聴き取り事項については、今の段階で合意を得ている状況ではございませんが、思いは聴いてほしい、あるいは、御遺族として把握している事実について話を聴いてほしいという御意向は伺っております。

井内委員

 御遺族の気持ちを尊重するのも大事だと思いますけれども、今、部長がおっしゃったようなことは、恐らく、学校の中で何が起こっていたかをきちんとさせてほしいという思いの方が強いように思うのですね。ですから、余り家庭内のことにまで足を踏み入れるというのは、難しいのではないかなと想像します。本当にこの「心理の検証」というところまで動くとすれば、これは学校ができる範囲、あるいは我々ができる範囲というのは、ある程度限られるというイメージを持ちますので、是非この審議会で、そこら辺は慎重に、しかし、有効な手掛かりを得られるならば、できる限り明らかになるように、審議会の委員の方に調査や審議をしていただければと思っております。よろしくお願いします。

秋田委員

 審議会はどういった方で構成される予定ですか。どういった専門家の方がおられるのでしょうか。

生徒指導課長

 審議会のメンバーでございますが、5名の方がおられます。広島大学大学院教育学部研究科の林先生、広島弁護士会から岩元弁護士、広島県臨床心理士会より東岸臨床心理士、広島県社会福祉士会より酒井社会福祉士、そして元広島県警本部の佐藤元生活安全部長の5名の方がメンバーとなっております。

糸山教育長

 現状は5名ですね。

生徒指導課長

 現状、そうですね。

糸山教育長

 プラスアルファの専門委員というところも、今、検討、調整しております。
 よろしいですか。

秋田委員

 はい。

生徒指導課長

 少し補足します。本事案の調査に当たりまして、今後、新たに審議会の専門委員を加えることもできます。条例の中にも「審議会に、専門の事項を調査させるため必要があるときは、専門委員若干人を置くことができる」となっておりまして、今後、御遺族の御意向を確認しながら、審議会の専門委員を加えるという可能性はあります。また、その場合につきましては、教育委員会議へお諮りさせていただきたいと思います。

糸山教育長

 その他は、よろしいでしょうか。
 それでは、お諮りをいたします。議案第43号「広島市いじめ防止対策推進審議会への諮問について」原案どおり可決ということで、御異議ございませんか。
 (異議なし)
 異議なしと認め、本件は、原案どおり可決することに決定いたしました。
 次に、議題2「青少年交流事業の開催結果について」を議題とします。
 本件は報告案件です。内容について、育成課長から説明をお願いします。

育成課長

 育成課長の廣田です。「青少年交流事業の開催結果について」報告をさせていただきます。
 青少年の交流事業ですが、三つ事業がありまして、「青少年国際平和未来会議2017ヒロシマ」、「2017広島市・大邱広域市青少年交流事業」、「平成29年度広島・長崎市児童生徒平和のつどい」の三つの事業ですが、事業の概要については、7月の教育委員会議で説明させていただいておりますので、写真を御覧いただきながら、活動の様子と成果を中心に報告をさせていただきます。
 資料の5ページを御覧ください。
 まず、「青少年国際平和未来会議2017ヒロシマ」の開催についてです。
 1の目的から主催、事業期間、開催場所、参加者については、7月の教育委員会議で御説明しましたとおりになります。6の主な日程と7の研修会等について、スライドを御覧いただきながら説明をさせていただきます。
 まず、スライドの左側ですが、第1回の事前研修会の様子でございます。研修会については、全部で6回、6月から7月の日曜日の午前中を使って行っております。この日初めて、参加した全員が集まりまして、井内実行委員長から本事業の歴史や内容についてのオリエンテーションを受けるとともに、自己紹介やグループごとの話し合いなどを行いまして結束を固めました。
 右側につきましては、プログラムに入りまして、8月6日に平和記念式典に参列したときの様子でございます。今回は、海外参加者のみではなく広島の参加者も含め、全員の席を確保していただき、全員で参列をすることができました。
 続いて、左側の写真につきましては、平和記念式典の参列後に行いましたこいのぼりの署名活動の様子です。これは本事業の第1回の開催当時から、世界恒久平和を願う「ヒロシマの心」のシンボルとして、こいのぼりに平和記念公園内で出会った人々から平和を願う署名を集めて貼っていくというものです。グループ活動としても、非常に有意義であったと聞いております。この署名を貼ったこいのぼりにつきましては、各都市に持って帰っていただいて、事後活動として活用していただくということになっております。ちょっと現物のこいのぼりを持ってきているのですが、こういった形でこいのぼりにシールを貼り付けていきます。
 続いて、右側の写真ですが、これは開会式での市長の挨拶の様子です。原爆の非人道性を知り、被爆者の思いをしっかりと受け止めて、帰国後、周りの人々に伝えてほしいと呼びかけられました。
 続いて、左側ですが、開会行事の中で参加者が都市ごとに行ったプレゼンテーションの様子です。各都市の簡単な紹介とともに、地元における青少年の平和貢献活動について各都市の参加者が発表をいたしました。
 右側は、8月7日に行った慰霊碑参拝の様子です。この日は学校訪問を予定していたのですが、台風の接近による影響のため中止とさせていただいて、日程を若干調整しまして、午後から慰霊碑の参拝及び平和記念資料館の見学等も行いました。各都市の代表が献花を行ったのち、全員で記念写真を撮った様子でございます。前日の平和記念式典にも参列したということもありまして、とても丁寧に神妙な面持ちで献花を行う海外参加者の姿が印象的でございました。
 続いて、左側が平和記念資料館の見学で、右側が被爆体験講話の聴講の様子でございます。海外参加者にとっては、いずれも被爆の実相を知る上で貴重な経験になったようです。資料館の展示を一つ一つ熱心に見ている海外の参加者の姿がとても印象的でございました。また、英語で聞いた被爆体験講話につきましては、お話いただいた小倉桂子さんの熱意や願いが心から伝わってくるもので、多くの参加者は感銘を受けた様子でございました。
 続いて、左側が嚴島神社を訪れたときの様子です。この日は、昼食にあなご飯、それから、しゃもじクラフトの体験、もみじまんじゅう作りの体験のほか、島内の名所の見学をさせていただきました。帰りは、宮島口から電車でグループごとに帰って、楽しい体験が沢山できたようでございます。
 続いて、右側ですが、竹屋小学校で行われた「竹屋ふれあい夏まつり」への参加の様子でございます。海外の女性の参加者には浴衣を着てもらって参加をしてもらいました。皆さん、浴衣を着てすごくうれしそうな様子でした。その祭りの主催者からの御厚意により、かき氷を皆さんで頂き、祭りの最後には竹屋音頭の輪に入って、見よう見まねで踊ったり、日本の夏の風物詩を楽しく経験することができました。
 続いて、プログラム後半ですが、11日から始まりましたグループディスカッション、そしてヒロシマアピール作成の最終段階の様子でございます。井内実行委員長と広島修道大学教授の佐渡紀子実行委員、通訳をしていただいたエリック・クラウスさんのファシリテーションにより、ディスカッションが進みまして、参加者はグループに分かれて熱心に議論を重ねました。各グループがまとめた意見を集約して作成したアピールの初稿を、各グループ代表2名、計12名が練り上げて、ヒロシマアピールを完成をさせました。完成したヒロシマアピールについては、資料の8ページに添付しておりますが、これは仮の日本語訳で、正式には2月頃に作成予定の報告書に掲載させていただくこととしております。
 続いて、左側の写真が、閉会式でのヒロシマアピールの発表の様子です。ロシアのサンクトペテルブルクの代表が英語で、それから広島市の代表が日本語で読み上げを行っています。
 右側が、さよならパーティーの様子です。9日から10日の1泊2日でホームステイでお世話になったホストファミリーの皆さんにも多数おいでいただき、各都市の参加者の出し物などを交えまして、参加者にとっては思い出に残る最後の夜となりました。
 資料の方へ戻っていただいて、6ページを御覧ください。
 成果として挙げておりますのが、10か国13都市から参加した青少年が長期間にわたり活動を共にする中で、互いの長所や魅力を発見しながら友情を深め合うとともに、各自の考え方や意見の違いを認め合いつつ、グループとしてのより良い在り方を模索していく中で、相互理解に向けた努力や忍耐の重要性を再認識することができたものと考えています。また、グループディスカッションにおいては、30年後の未来に向けて、どのようにしたらより良い世界を構築していけるか、それを最終テーマに掲げ、平和とは何か、平和を阻害する要素は何か、若い世代が世界平和の実現に向けて何ができるかについて意見交換を重ね、その成果をヒロシマアピールとして発表しました。先ほど申しましたように、8ページにヒロシマアピールの日本語訳を掲載させていただいております。
 それから、9として参加者の所感を掲載しております。これは、昨年の教育委員会議でも参加者の生の感想を聞いてみたいという御意見がありましたので、一部ではありますが、所感を入れさせていただきました。これについては、後ほど御覧いただければと思います。また、海外参加者も含めた全員の感想については、先ほど申しました正式な報告書を作成する際に、全員分を掲載する予定にしております。
 10として事業後の取組でございますが、11月19日の日曜日、「国際交流・協力の日」におきまして事業報告会を行います。また、それ以外に、国内外の参加者に今後の事後活動について予定や実績など定期的な事後アンケートへの協力を依頼することによりまして、各都市における平和貢献活動の促進と現状把握に努めようと思っています。
 未来会議につきましては以上です。
 続きまして、資料の9ページを御覧ください。
 「2017広島市・大邱広域市青少年交流事業」の開催結果でございます。
 こちらについても、1の目的から5の参加者までは、7月に教育委員会議で御説明しましたとおりでございます。6の主な日程と7の研修会等につきましては、先ほどと同じように写真を御覧いただきながら説明させていただきたいと思います。
 スライドを御覧ください。6月11日に結団式を行いまして、その後、計4回の事前研修を行いました。事前研修では、在日韓国人被爆者のパク・ナムジュさんの被爆体験の聴講や韓国語講座、また、大邱広域市の歴史や習慣についての学習の他、ホームステイ先にお土産として持っていく折り鶴を作ったり、出し物の練習をしたりしました。写真を御覧ください。右下がその練習をしている様子です。参加者の皆さんです。Kポップとかに興味のある参加者が集まっておりまして、熱心な練習をしておりました。
 続いて、7月24日には市長訪問を行い、大邱広域市で開催される青少年の祭り「青少年オウルリムマダン」で披露いたします作品に揮ごうしていただきました。松井市長からは、皆さんが将来にわたって友好関係を築いていくための重要なお付き合いをしていただきたいと激励の言葉を頂きました。
 続いて、7月27日に広島駅前のビッグフロント(ひろしま)において出発式を行った後、福岡空港から飛行機で旅立ちまして、大邱国際空港では熱烈な歓迎を受け、歓迎夕食会の会場に向かいました。左側の写真がその歓迎の様子でございます。歓迎夕食会では、広島を紹介する丸ばつ(〇×)クイズやKポップのダンスなどを披露してにぎわいを見せておりました。
 7月28日、2日目ですが、韓国の伝統文化を体験して、韓国の伝統衣装であるチマ・チョゴリを着て、礼儀作法を習いました。その後は、森チャレンジというアスレチックに挑戦いたしました。本格的な安全装備に、最初は不安そうな顔をしていましたが、いざ始まると元気な歓声を上げて楽しんでおりました。
 続いて、ホームステイを行ったのですが、それぞれの家庭にとても温かく迎えていただき、帰りには、段ボールに詰められたお土産をもらってかえる子どもも沢山いました。言葉の壁はあったものの、どこに行きたい、何がしたいなど、子どもたちが楽しめるようにとても気を遣っていただき、そんなふうに温かく迎えてもらえるとは思わなかった、来年は是非、自分の家にホームステイに来てもらって今回のお礼をしたいなど、解団式で各自の感想を言ってもらったのですが、ほとんどの子がホームステイのことを述べておりました。ホームステイが、今回の交流事業の中で特に印象に残ったプログラムであったようです。また、青少年のお祭り「青少年オウルリムマダン」においては、よさこいソーランと市長に揮ごうしていただいた書の披露をしております。
 4日目の30日には、この交流事業を通じて感じた韓国と日本の文化の違いについて、住居、学校生活、食生活、衣服、進路、この五つのテーマで班ごとに意見交換を行い、発表を行いました。その意見交換の様子を聞きましたら、日本語と韓国語と英語の3か国語を交えて、それぞれ参加者の子どもたちがみんなで知恵を絞りながら、意見交換を行っていたということでした。また、写真にあります模造紙の意見交換の結果なのですが、これも写真では見えませんが韓国語と日本語が入り交じった報告を作っています。その中で、お互いを知ることによって良いところや違いを認め合うことができる、だからこそ、このような交流をすることはとても大切なことだと感じた、という意見が出ておりました。
 右側の写真ですが、その日の意見交換の終了後、都市鉄道のモノレールを貸し切りまして、乗車体験をして、市場の見学に行きました。
 これは、最後の夜に行いましたさよならパーティーの様子です。さよならパーティーでは、一番の盛り上がりを見せていたということです。大邱国際空港では、ホストファミリーの方も見送りに来てくださって、みんな涙のお別れをしておりました。
 こちらが、8月9日に行った帰国後の解団式の様子です。一人一人が感想を述べて、先ほど申しましたように、印象に残ったことをそれぞれが発表をいたしました。その後、11月に開催される「国際交流・協力の日」でも報告する資料の準備をしました。
 次に、資料に戻っていただいて、10ページを御覧ください。
 成果でございますが、参加者が事前研修で韓国語を学んだり、在日韓国人のパク・ナムジュさんの被爆体験講話や、ひろしまメッセンジャーから韓国や大邱広域市の歴史や習慣などを聞き、韓国、大邱広域市についての理解を深めるとともに、広島市の代表であるという自覚を持って主体的に活動をすることができました。また、歓迎夕食会や青少年が参加するお祭りの出し物の練習を自主的に行うなど、事前研修の回を重ねるごとにチームワークを深め、5日間の交流に臨みました。自主的にというのは、こちらで予定していた事前研修の日程以外にも、子どもたちが自らもっと集まって練習しようということで、話し合って練習をすることができました。交流期間中は、使い慣れない韓国語や身振り手振りで、大邱広域市の参加者と積極的にコミュニケーションを取ろうとする姿が多く見られました。生活を共にしながら交流を進める中で、お互いの国の文化や歴史、生活習慣や考え方について理解を深め、グローバルな視野を広げる契機となり、今後も日韓友好の懸け橋となりたいとの意識を醸成することができました。
 こちらにも、9、参加者の所感として、これも一部ではございますが、参加の感想を資料として付けさせていただいております。後ほど御覧ください。
 10の事業後の取組ですが、11月19日の「国際交流・協力の日」において報告会を行うとともに、事後アンケートを取りながら、事後活動の促進と状況把握に努めていきたいと思います。
 続いて、資料の12ページを御覧ください。
 「平成29年度広島・長崎市児童生徒平和のつどい」の開催結果についてでございます。
 こちらも、1の目的から4の開催場所までは、7月に御説明したとおりでございます。5の参加者につきましては、若干人数が変更になっています。ちょっと増えました。6の主な日程と7の研修会等については、先ほどと同じように写真を御覧いただきながら説明させていただきます。
 こちらが、事前研修会の様子でございます。オリエンテーション、アイスブレイクをして広島団の仲間作りを行いました。また、その中ではジュニアリーダーの高校生がしっかりと育成をされておりまして、大人の指示を待つことなく、プログラムを進めていく姿に感心をいたしました。それから、平和記念公園周辺の慰霊碑について学習などを行いまして、長崎団を迎える準備をいたしました。その学習の様子が右側の写真です。
 続いて、こちらが広島市内での平和学習の様子です。広島市と長崎市の子ども会指導者代表と児童生徒の代表、各1名ずつが、原爆慰霊碑へ献花を行いました。そして、平和の灯(ともしび)の採火を行い、その火を用いてその日の夜にキャンプファイヤーを行いました。こちらが、平和記念資料館の見学と広島市長歓迎セレモニーの様子です。松井市長は児童生徒に対し、被爆建物や被爆の実相を知ることの大切さについて述べられ、知ることで人は考えるようになる、戦争に関する事実を知り、近くの人や他の国の人たちの考えに思いを巡らせ、多くの人と交流を深めてほしいと述べられました。その後、平和の祈りを込めて「折り鶴」という歌を、市長と児童生徒が一緒に歌いました。
 左側は、折り鶴を奉納している様子でございます。各子ども会で平和への思いを込めて事前に折ってきた折り鶴を、原爆の子の像の下にあるブースへ捧げました。そして、その日の午後はお好み村で昼食を取った後、各班ごとに市内散策を行いました。本通り周辺を巡ってお土産物を購入したり、事前研修で学習したことを踏まえて、平和記念公園内周辺の碑や建物について各班の広島団の生徒が長崎団の生徒に説明をしてまわったりしております。
 続いて、これは2日目の夕方に似島臨海少年自然の家で行いました、平和学習と平和のつどいの様子です。広島と長崎の被害の様子を比較しながら平和学習を行い、各班で話し合ったことを平和のつどいで発表しました。今回の交流では沢山の笑顔が見られました。みんなの笑顔をいつまでも残していきましょうという意見が出ておりました。また、長崎の指導者の方からは、写真にもありますように、原寸大の原子爆弾の資料を使って広島・長崎の被害の違いを説明していただき、初めての経験でとても興味深かったとの声が聞かれました。
 続いて、左側がキャンプファイヤーの様子です。キャンプファイヤーは、先ほど御説明しました平和記念公園で行った採火を使って行っています。今回学んだこと、感じたことをいつまでも忘れないようにしようと、みんなで誓った後、踊ったり、歌ったりして最後の夜を楽しみました。
 右側は、最終日のお別れセレモニーの様子です。「ここに集まった仲間と過ごした3日間は最初で最後」と指導者の方がお話しになり、同じメンバーで再会することは難しいながらも、平和を思う気持ちは同じであることをみんなで確かめ合いました。
 左側が、似島港での長崎団の見送りの様子です。互いに大きな声でお別れをする様子が見られました。右は、広島団の解散式の様子です。児童生徒の中には、涙ながらに感想を述べる子もいました。
 こちらが、事後研修の様子です。事後研修は8月27日に行っております。事前に各自で設定した行動目標の達成度や今回のつどいを通して成長したこと、そして、今後の課題などを各班で振り返った後、発表しました。自分から進んで行動できた、人の気持ちを考えることができた、平和についてもっと学んでいきたいなどという意見がありました。これらの意見を受け、身近なところから取り組んでいこう、そして、これらの取組を平和の実現につなげていこうというまとめをしております。
 参加者の所感については、資料の13ページに、広島市、長崎市それぞれの子どもたちが書いた感想文の一部を掲載しています。これも後ほど御覧いただきたいと思います。
 原爆被害の実相について、広島・長崎両市の子どもたちは、自分の都市については知っていても、意外と相手の都市についてはよく知らない子どもも多く、世界で二つの被爆都市の子どもたちが、1年おきにそれぞれの都市を訪問し、互いの都市の原爆被害の実相に触れ、平和意識を醸成することは、非常に大切であると感じています。開催市としてプログラムの充実を図るために、子ども会ともしっかり協力をして、長崎市の皆さんをしっかりおもてなしができたと思います。これまで40年も続いてきたこの事業が、今後もこういった気持ちで広島市で取り組んでいけるように、引き続き努めていきたいと思っております。
 以上で、青少年交流の3事業の報告を終わります。

糸山教育長

 はい。ありがとうございます。
 ただ今の説明について、御質問等がありましたらお願いいたします。

鈴木委員

 質問ということではないのですけれども。スライドを使っていただいたので、すごく活動の様子が分かりやすくなりましたし、今までは言葉で聞いていたのでイメージができなかったのですが、子どもたちが最初の事前学習からだんだん表情が変わって、最後は本当に和やかになり、学んだことがあったのだなというような、変容があったことが、とてもよく分かりました。良い資料を作っていただいてありがとうございます。
 私もいろんな国に行っている中で、最初は違いにすごく関心を持つのですけれども、だんだんと同じだということに気が付いていくようになるのですね。今回、小学生、中学生、高校生が初めて会って、例えば、最初の青少年国際平和未来会議でしたら、これはいろいろな国の方がおられて、言語も違い、文化も違うということを印象深く感じたかもしれませんし、日韓でも、韓国の人が日本は良い国だと言っているのに驚いたとかですね、違っていたことに関心を持たれていて、長崎と広島が違うということを答えていたりするのですけれど、今後、参加した人たちがいろいろと経験を深めたり、また違う体験をされる中で、同じなんじゃないかと、人間の望みとか、願いとか、平和というものへの強い思いなどというのは、同じだということに気が付いていくと、大人になったときの平和の実現へ近付いていけるので、やはり今40年と言われましたけれど、続けていくうちに小学生だった子が大人になって、違いではなく、同じことに思いを持っていくというのはとても良い事業だなと思いました。
 また、動きがよく分かったので、すごく準備をされたり、裏でこのようにやっておられるということが分かりまして、とてもいいものを見せていただいて、勉強になりました。ありがとうございました。

栗栖委員

 三つの事業の報告をしていただきまして、ありがとうございました。
 1番目と2番目が国際交流ということ、また、3番目が同じ被爆都市同士の交流で、それぞれ有意義な交流だと思います。
 これは感想なのですが、1番目の青少年国際平和未来会議には、実は私も小学生の孫と一緒に参加させていただきました。さすがに、グループ発表やプレゼンテーションは英語なので何を言っているのかよく分からなかったようで、私も聞かれたことには分かる範囲内で答えましたが、自分の英語力の無さを痛感しました。けれども、そういったことを通じて、例えば、平和について自分なりの話もできますし、本人も平和の大事さというものを認識しますし、ちょうど原爆の日だったのでタイミング的にも良かったと思います。また、もう一つは、英語を勉強したら分かるようになるのかと聞かれたので、分かるようになると答えまして、英語に対するモチベーションも上がったようです。
 現在、世の中にやや平和に対してきな臭い動きがある中で、広島としてできることをこういう形でやっていくということは、非常に重要なことだと思います。次の韓国との交流もそうですが、是非、継続していただきたいと思います。
 また、それぞれの事業で、グループディスカッション、意見交換をされているのが、非常にいいことだなと思います。そういうことを通じて、先ほど鈴木委員が言われたように、違いが分かって、最後は同じなんだということに気付くのだろうと思います。
 特に、韓国との交流で素晴らしいなと思ったのは、10ページの参加者の所感のところで、最初の高校1年の女子の方が、「私たちが思っていた韓国人へのちょっとした偏見は最悪なものだったなと感じた。私が今回この事業で感じたこの考えをちゃんと広めていくべきだなと思った。」と書かれていて、正にこういうことだと思います。こういう人をできるだけ沢山増やしていくということも、大変大事なことだと思います。御準備される方は大変だと思いますけど、こういったことも引き続き継続していただければと思います。

溝部委員

 毎年三つを一緒に紹介していただいて、広島市もこういうところにきちんと力を入れているというのは、大変誇りに思うところです。特に、今日感心いたしましたのは、8ページのヒロシマアピールの文面が大変素晴らしいと思って読ませていただきました。これは本当に、本当にと言うとおかしいのですが、子どもたちだけで作るのでしょうか。

井内委員

 原案は全部英語なのです。英語で作らせます。これは、こちらで勝手に和訳をしているのですけれど、基本的には彼らが議論して作ります。

溝部委員

 素晴らしいですね。

井内委員

 私などでも全然ついていけないような細かい話もあるのですが、エリック・クラウスというALTで在校している、彼が直してくれるのです。そのようにしながら、これは、我々がお仕着せたものでは絶対にありません。彼らが作るのです。

溝部委員

 すごいですね。

井内委員

 すごいと思います。いつもよくやるなあと本当に感心しています。

溝部委員

 特にこの真ん中辺の、「私たちは、教育こそが」という、ここのパラグラフが大変気に入っています。これは全ての市民に伝えたいと思っているところです。是非、こういうところを広めていただくとともに、続けていくことに意味があるだろうと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。
 もう1点ですけれども、これもいいなと思って見せていただいたのですが、最初の二つの10の「事業後の取組」のところは、すごく大事なことだと思っています。40年も続いていると、その方々はみんな大人になって、大人というよりお孫さんもできているような年になっているかもしれませんが、そういう同窓会的なつながりで、その方々が大人になってこういう取組をどう思っているのか、さらには、オブザーバーとしての参加もあるかもしれない。年を重ねるごとにそのようなつながりがもっと醸成されていくと、素晴らしい取組になるのではなかろうかと思います。いつも思うのですが、8月6日の子ども代表の「平和への誓い」も相当の年月がきています。これも、同窓会的な何かがあったらもっとすごいものになるのではないかといつも思っているのですけれども。この定期的な事後アンケートもそうですが、是非いろいろ工夫して取り組まれたらいいなと思いました。以上です。

糸山教育長

 ありがとうございました。

秋田委員

 ホームステイをして楽しかったと感じた子が、ホームステイを受け入れる側にもなりたいという意見があったと思うのですけれど、ホームステイという形では、受け入れるのは実際は親御さんだと思うのですが、受け入れる側になりたいという意見は、次の年につながるようになっているのでしょうか。

育成課長

 基本的には、青少年国際平和未来会議の場合は、広島からの参加者の家庭に受け入れてもらうのですが、それで見付からない場合は、いろんなところにお願いをしております。
 広島市・大邱広域市青少年交流事業の方は、来年がこちらに受入れの年になりますので、日本からの参加者と併せて、今年度参加していただいた方や関係機関に受け入れていただくようにお願いをしていきたいと思います。

秋田委員

 受入れ先を見付けるのはなかなか難しいのですか。

育成課長

 そうですね。最終的には個人のつてをたどって、足りない部分を埋めたりということもありました。

井内委員

 御存じのように、日本の家庭は外国人を泊めるという習慣が無いので、すごく構えてしまうのですよね。外国に行くと、本当にその家の中にすっと入り込んで、一人家族が増えた程度で扱ってくれるけれども。どうしても、「何を食べさせたらいいのでしょう」とか、「部屋が無いのですけど、どうしましょう」とか、そういう質問を受けるのです。そのままでいいのです。部屋が無ければごろ寝で寝かせたって。皆さんが食べている夕飯を食べて何もおかしいことはないのですが、なかなかそういう気持ちにならないのが、日本の女性のおもてなしの心が影響する。だから私は、とにかく気楽に受けていただくように、そればかりいつも言っているのですけれど、なかなか増えませんね。二、三十人のホームステイをするというのは、この行事以外にも受けることもあるのですけれど、日本はなかなか大変です。と言っても、ヨーロッパでは楽かというと、そうでもないような印象を受けているので、やはり、家庭に入るのが本当にその国を理解するのに良いと思うのですけれど、主催者の方が相当な努力をしていかないといけないというのが現状ですね。

秋田委員

 今の、そのままでいいんだというのを伝えるために、今日みたいに、写真などを使って、参加したお子さんの保護者向け報告会のようなものをして、「ありのままでされているでしょう」という報告をしてもいいのかなと。ちょっと感想を申しました。

青少年育成部長

 今、井内委員のおっしゃられたように、子どもたちは、是非(ホームステイを)受けたいと言います。本当に楽しかったし、是非、自分が泊まったところの子どもを受けたいと言いますし、それでなくてもとにかく受けたい、自分たちがおもてなしをしていただいたので是非やりたい(と言います)。しかしながら、やはり保護者の方が、うちの家は部屋が1室しかないからとか、なかなかちょっと踏み切れないという状況がありますので、今、秋田委員からお話があったように、事後報告会というのをやりますので、その際には保護者の方にも来ていただいて、自分の子どもたちがどんなに生き生き活動しているのかというのを見ていただくとともに、そういったホームステイのお願い等もしていきたいと思います。ありがとうございます。

井内委員

 一言だけ。事後活動をというのは、去年も同じ質問を受けて、同じことを答えたような気もするのですが、青少年国際平和未来会議の場合には、我々自身のネットワークを、ソーシャルネットワークを作ろうということで、一昨年の2015年の時に作っているのですが、なかなか全体の輪にならないというか、A君とB君がやっているという感じがSNSの場合には出るので、余り大きな力にはなっていないなと感じています。それともう一つは、新しい試みとして、テレビ会議をやりましょうと。今、スカイプを使うと、向こうにパソコンとカメラさえあれば、ここに5人集まって、向こうに5人集まって会議ができるのですね。それで、2016年の参加者とは、フランスのマラコフとロシアのボルゴグラードとは、今やっているのです。それで、今年も広げようと。できれば参加者同士で、三角ぐらいでやることができれば、輪をそのまま生かしていけると。それこそさっきおっしゃたように、二十年、三十年後につながるような、アクティビティーとしてつながるようなことになれば、一番いいなと思っています。そういうことが、こういう事業の一番大切なことだろうと思うのですね。日本に行った、面白かった、良かったで、それっきりで終わるのは、非常に残念でもったいなくて、やはり、いかにして継続させるかということには苦心しております。これもまたホームステイと一緒で、なかなか、言うは易く行うは難しです。努力します。

糸山教育長

 はい。ありがとうございました。
 そうですね。とりわけここ最近の国際情勢を考えると、今改めてこういう事業の重要さ、大切さというのを、私も痛感しております。引き続き、充実をさせていきたいと思います。よろしくお願いします。
 それでは、本件についてはこの程度にしたいと思います。
 次に、議題3「市長が作成する議会の議案に対する意見の申出について」を議題といたします。
 本件は代決報告案件です。代決報告第4号「平成29年度9月補正予算議案に対する意見の申出について」総務課長から説明を受けます。

総務課長

 16ページを御覧ください。代決報告第4号「平成29年度9月補正予算議案に対する意見の申出について」です。
 9月19日から開会する市議会定例会に提出される予定の平成29年度9月補正予算議案について、別紙の内容による教育に関する予算案を市長が作成するに当たり、地方教育行政の組織及び運営に関する法律の規定に基づき、8月31日に市長から教育委員会に意見の申出の依頼がありました。これに対しては、議案の作成日程が迫り、意見の申出に当たり教育委員会議を開催する時間的余裕がなかったことから、広島市教育委員会事務決裁規則の規定による教育長代決により、異議がないものと認め、その旨を市長に申し出たものです。
 以下、その内容について御説明します。
 17ページを御覧ください。事業名、「子どもの居場所の確保」です。
 平成30年度に放課後児童クラブの定員不足が見込まれる学区において、余裕教室等の利用に必要となる備品購入など、平成30年4月のクラス増設に向けた準備に取り組むものです。対象学区は、吉島東など21学区です。
 資料に記載はありませんが、事業費の内訳を御説明いたします。
 まず、市が運営する放課後児童クラブの増設については、吉島東、舟入、東浄、仁保、観音、己斐上、古田、大町、安、春日野、瀬野、みどり坂、石内北、八幡、五日市南の15学区で、学校の余裕教室の活用等によりクラス増設に向けた準備に取り組むもので、5,943万7千円を計上しております。
 次に、民間放課後児童クラブ運営費等補助については、牛田、東野、祇園、山本、八幡東、五日市の6学区でのクラブ新設に向けた準備に取り組むもので、1か所当たり560万円の6か所分、計3,360万円を計上しております。
 これらの事業費の合計は、事業費の欄に掲載しておりますとおり、9,303万7千円を計上しています。また、財源は、国庫補助金、県補助金ともに1,620万円、一般財源が6,063万7千円となっております。
 以上で、「市長が作成する議会の議案に対する意見の申出について」の説明を終わります。

糸山教育長

 ただ今の説明について、御質問等がございましたらお願いいたします。

秋田委員

 備品の購入というのは、どういうところのですか。

放課後対策課課長補佐

 放課後対策課長が所用で欠席しておりますので、代理で課長補佐から御回答いたします。
 備品は、主に教室のエアコンとか子どもたちが勉強をするための机とか、おやつを食べたりするための冷蔵庫とか、そういうものがございます。以上です。

糸山教育長

 よろしいですか。

秋田委員

 はい。

糸山教育長

 その他は、よろしいでしょうか。
 先ほど説明がありましたでしょうか。来年4月に向けての要求です。来年の4月に、きちんと受入れができるという数に基づいて、必要な準備をするための要求です。
 本件については、この程度にしたいと思います。
 次の議題4は、先ほどお諮りしたとおり、非公開となりましたので、傍聴人、報道関係の方がいらっしゃいましたら、退席していただきますようお願いいたします。

 (非公開部分省略)

糸山教育長

 以上で、議題は全て終了いたしました。
 これをもって、平成29年第13回広島市教育委員会議定例会を閉会をいたします。

7 議決事項

議案番号 件名 議決結果

43

広島市いじめ防止対策推進審議会への諮問について

原案可決

44

広島市社会教育委員の委嘱について

原案可決

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