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平成29年第8回教育委員会議(6月定例会)議事録

平成29年第8回広島市教育委員会議議事録

 平成29年6月16日(金曜日)、平成29年第8回広島市教育委員会議(定例会)を教育委員室において開催した。

1 開会及び閉会に関する事項

  • 開会 午前 9時30分
  • 閉会 午前10時33分

2 教育長及び委員の出席者

  • 教育長 糸山 隆
  • 委員 井内 康輝
  • 委員 溝部 ちづ子
  • 委員 藤本 圭子
  • 委員 栗栖 長典
  • 委員 鈴木 由美子

3 事務局等の出席者

  • 教育次長(総務部長事務取扱) 政氏 昭夫
  • 青少年育成部長 荒瀬 尚美
  • 学校教育部長 山本 直樹
  • 指導担当部長 湧田 耕辰
  • 教育センター所長 市川 昭彦
  • 総務課長 山越 重範
  • 学事課長 宮田 雅子
  • 放課後対策課長 松尾 雄三
  • 指導第二課長 川口 潤
  • 特別支援教育課長 児玉 安司

4 傍聴者等

 3人

5 議事日程

  • 議題1 広島市立学校児童生徒数等(平成29年5月1日現在)について(報告)
  • 議題2 市長が作成する議会の議案に対する意見の申出について(代決報告)
  • 議題3 平成30年度広島市立高等学校及び広島市立広島中等教育学校入学者選抜の基本方針について(議案)
  • 議題4 平成30年度広島市立広島特別支援学校高等部入学者選考の基本方針について(議案)

6 議事の大要

糸山教育長

 ただ今から、平成29年第8回広島市教育委員会議定例会を開会いたします。
 本日は、傍聴の方もお見えになっておられますが、お手元にお渡ししております注意事項をよくお読みいただき、静粛に傍聴していただきますようお願いいたします。
 本日の議事録署名者は、井内委員と鈴木委員にお願いいたします。
 これから日程に入ります。
 本日の議題は、お手元の議事日程のとおりです。
 それでは議題に入ります。まず、議題1「広島市立学校児童生徒数等(平成29年5月1日現在)について」を議題とします。
 本件は報告案件です。内容について総務課長から説明をお願いします。

総務課長

 はい。それでは、「広島市立学校児童生徒数等(平成29年5月1日現在について)」、御説明させていただきます。
 2ページをお開きください。
 まず、1の幼稚園です。左の方の平成29年5月1日現在の欄を御覧いただきますと、園数19園、園児数1,077人、学級数47学級となっています。右の方の増減の欄のとおり、前年同期に比べ、園児数は37人減少、学級数は1学級減少しています。
 次に、2の小・中学校です。小学校につきましては、学校数142校、児童数65,712人、学級数2,567学級となっています。前年同期に比べ、学校数は1校増加、児童数は436人増加、学級数は28学級増加しています。学校数の増加は、石内北小学校を新設したことによるものです。児童数の増加は、卒業生に相当する昨年度の6年生10,758人に対して、入学生の数11,177人が419人上回ったことなどに起因するものです。中学校につきましては、学校数63校、生徒数28,545人、学級数963学級となっています。前年同期に比べ、生徒数は312人減少、学級数は3学級減少しています。生徒数の減少は、卒業生に相当する昨年度の3年生9,677人に対して、入学生の数9,346人が331人下回ったことなどによるものです。
 次に、3の高等学校です。全日制につきましては、学校数7校、生徒数5,404人、学級数145学級となっています。昨年同期に比べ、生徒数は133人減少、学級数は5学級減少しています。生徒数の減少は、安佐北高等学校において、広島中等教育学校への移行に伴い新たな生徒の募集を停止したことなどによるものです。定時制につきましては、学校数3校、生徒数360人、学級数20学級となっています。昨年同期に比べ、学校数は1校増加、生徒数は16人減少、学級数は1学級減少しています。通信制につきましては、今回学校数1校となっています。定時制、通信制の学校数の増加は、平成29年4月1日に広島みらい創生高等学校を新設したことによるものです。同校につきましては、来年4月の開校を予定しており、生徒数及び学級数は計上しておりません。なお、高等学校の学校数を計11校としていますが、広島工業高等学校は全日制及び定時制に、広島みらい創生高等学校は定時制及び通信制にそれぞれ計上しておりますので、実数としては9校となります。
 次に、4の中等教育学校です。学校数は広島中等教育学校の1校であり、生徒数469人、学級数16学級となっています。広島中等教育学校につきましては、平成26年4月の開校から今年度で4年目を迎え、後期課程の1学年が増加しています。そうしたことから、前年同期と比べ、生徒数は120人増加、学級数は4学級増加しています。
 最後に、5の特別支援学校です。学校数は広島特別支援学校の1校です。そのうち小学部につきましては、児童数124人、学級数35学級となっています。前年同期と比べ、児童数は5人増加しています。中学部につきましては、生徒数105人、学級数24学級となっています。前年同期に比べ、生徒数は1人増加、学級数は1学級増加しています。高等部につきましては、生徒数285人、学級数43学級となっています。前年同期に比べ、生徒数は30人増加、学級数は3学級増加しています。学校全体では、児童生徒数514人、学級数は102学級となっています。前年同期に比べ、児童生徒数は36人増加、学級数は4学級増加しています。
 議題1の説明は以上です。よろしくお願いいたします。

糸山教育長

 それでは、ただ今の説明について御質問等ありましたら、お願いいたします。

鈴木委員

 質問よろしいですか。小学校で学級が28学級増えている状況ということで、特別支援学校でも学級が増えていると思うのですが、増えている部分についての教員の手当てといいますか、それはどのようになっているのでしょうか。28学級も増えているとなったら、クラスが増えているということですので、その分、先生も増えていらっしゃるのかどうかについてお聞きしたいのですが。

学校教育部長

 学級数等によって定数は決まりますので、基本的にはその範囲内で教員を措置することになります。

鈴木委員

 学級数が増えると、いろいろとやることが増えるかと思いますので、先生方のケアをよろしくお願いしたいということと、特別支援学校の高等部の生徒が多くなりつつありますが、今のところ統計に対応した建物が造られてきていると思うのですけど、今後の推移の見通しを考えたときに、ずっと増えていくような傾向とされているのかどうか。増えているということがある程度推計的に分かっていれば、それに対応しなければならないと思いますし、それが緩やかであったりするのか、どのような見通しになるのかによってその次の手立てが変わってくると思いますので、今のところの見通しがありましたらお教えいただきたいと思います。

指導担当部長

 特別支援学校は、平成24年9月に出島に移転開校以後、推計の方法を実態に即して見直しまして、大体見直した推計どおりに、今推移しているのですが、推計の方法によると、平成37年度辺りがピークになるのかなと。550人前後で推移しているという、その辺がピークと考えておりまして、今年予算を頂いて、仮設校舎を建築するようになっているのですけど、当面そういったところで対応しながら、抜本的に今後、教室を確保するという見通しでいます。

鈴木委員

 ありがとうございました。

糸山教育長

 よろしいでしょうか。それでは、本件についてはこの程度にいたします。
 次に、議題2です。「市長が作成する議会の議案に対する意見の申出について」を議題とします。
 本件は代決報告案件が2件ございます。
 まず、代決報告第2号「平成29年度6月補正予算議案に対する意見に申出について」、総務課長から説明をお願いします。

総務課長

 はい。それでは、代決報告第2号「平成29年度6月補正予算議案に対する意見の申出について」、説明させていただきます。4ページ、5ページの見開きを御覧ください。
 6月20日から開会する市議会定例会に提出される予定の平成29年度6月補正予算議案のうち、別紙の内容の予算を市長が作成するに当たり、地方教育行政の組織及び運営に関する法律の規定に基づき、6月1日に市長から教育委員会へ意見の申出の依頼がありました。これに対しては、議案の作成日程が迫り、意見の申出に当たり教育委員会議を開催する時間的余裕がなかったことから、広島市教育委員会事務決裁規則の規定による教育長代決により、異議がないものと認め、その旨を市長に申し出たものです。以下、その予算内容について説明させていただきます。
 5ページを御覧ください。事業名「子どもの居場所の確保」です。放課後児童クラブの申込者の急増に伴う待機児童の解消を図るため、放課後児童クラブの増設等を行うものです。
 まず、市が運営する放課後児童クラブの増設については、担当課からの予算要求どおり、所要額6,781万1千円が計上されています。戸坂など12学区において小学校の余裕教室等を利用してクラス増設を行うもので、開設時期を本年9月としています。
 次に、民間放課後児童クラブ運営費等補助についてです。金額は表示しておりませんが、運営費等の補助額として、比治山など5学区でのクラブ新設に対して、1か所当たり903万9千円の5か所分、計4,519万5千円が予算要求どおり計上されています。また、カッコ内の拡充内容に記載しておりますとおり、開設に係る施設改修費や備品購入費などに対する補助額の増額も予算要求どおり、100万円増額の5か所分の500万円が計上され、合わせて5,019万5千円となっています。開設時期は本年12月としています。
 以上、放課後児童クラブの増設と民間放課後児童クラブ運営費等補助合わせて、1億1,800万6千円が補正予算として計上されています。また、財源は国庫補助金が2,703万2千円、県補助金が2,703万2千円、一般財源が6,394万2千円となっております。
 以上で「平成29年度6月補正予算議案に対する意見の申出について」の説明を終わります。よろしくお願いいたします。

糸山教育長

 それでは、ただ今の報告に対して御意見、御質問等ありましたらお願いをいたします。

栗栖委員

 改めて申し上げることもないのですが、待機児童の解消というのは大きな社会的な要請でもございます。こういった予算をきちんと組んでいただいて、予算を通していただいて、次の段階として、開設時期は29年9月、29年12月を予定されているのですが、世間では人手不足とか業者不足とか言われておりますので、是非、予算の最終的な執行まできちんとフォローしていただきながら、待機児童の解消に向けて、予算どおり、予定どおりのクラブの増設等をよろしくお願いしたいと思います。入札が厳しいという話もよく聞きますので、よろしくお願いしたいと思います。

糸山教育長

 はい、ありがとうございました。それは要望というか御意見ということでよろしいですね。その他ありますでしょうか。よろしいですか。
 次に、代決報告第3号「広島市立学校条例の一部改正議案に対する意見の申出について」、学事課長から説明をお願いします。

学事課長

 はい。それでは6ページをお開きください。代決報告第3号「広島市立学校条例の一部改正議案に対する意見の申出について」御説明させていただきます。
 これにつきましては、先ほどの代決報告第2号と同様に、議案の作成日程が迫り、意見の申出に当たり、教育委員会議を開催する時間的余裕がなかったことから、教育長代決により異議がないものと認め、その旨を市長に申し出たものでございます。以下、その内容について御説明いたします。
 まず、2の改正理由です。広島みらい創生高等学校の入学者の募集を開始するため、同校の授業料等の額及び徴収の方法を定める必要があることから、広島市立学校条例の一部を改正するものでございます。
 続きまして、3、改正の内容を御覧ください。
 まず、(1)のア、授業料及び受講料です。なお、広島みらい創生高等学校におきましては、定時制の課程とはフレキシブル課程平日登校コース、通信制の課程とはフレキシブル課程通信教育コースをいうものでございます。定時制の課程の授業料を一の年度において履修する科目の単位数に1,740円を乗じて得た額と、通信制の課程の受講料を当該単位数に330円を乗じて得た額とし、年度の各四半期の末日までに、その額に4分の1を乗じて得た額を、それぞれ徴収することとしております。
 次に、イ、聴講料です。定時制の課程にあっては1単位につき1,740円、通信制の課程にあっては1単位につき330円とし、その聴講の許可の際、徴収することとしています。
 次に、ウ、入学者選抜料及び入学料です。定時制の課程、通信制の課程、同額とし、入学者選抜料を950円、入学料を1,100円とし、それぞれその出願の際又は入学手続の際、徴収することとしております。
 その他、所要の改正を行うとともに、施行期日につきましては、4にありますとおり改正後の条例の公布の日から施行するとしております。
 なお、資料の8ページから9ページに提出議案本文を、10ページから15ページに条例の新旧対照表を添付しております。
 以上で、「広島市立学校条例の一部改正議案に対する意見の申出について」の御説明を終わります。よろしくお願いいたします。

糸山教育長

 それでは、ただ今の報告について御意見、御質問がありましたらお願いいたします。

井内委員

 この授業料の額ですね、1,740円とか330円、これの算出根拠というのは、どういうことでこういう金額になるのでしょうか。

学事課長

 はい、基本的には現時点での地方財政計画というのがございます。その積算単価を基に積算をしております。その際に、なおかつ就学支援金の上限額と照らし合わせまして、それぞれの額といたしております。

井内委員

 この額が妥当なのか、妥当ではないのか、ちょっと判断基準が何もないものだから。例えばこういう新しいタイプの高校だから少し高いんだとか、だから少し安いんだとか、そういうことは全く用いられていないと理解してよろしいですか。

学事課長

 そうですね。基本的にその積算単価を根拠としておりまして、現行の額で比べますと、やはり若干、1単位につき130円程度は高くなるということはございますけれども、もちろん今回、充実した教育を新しい体制で行うということでありますので、そういった値上げも若干やむなしかなというようには思っております。

井内委員

 それは、説明できるというか説明する根拠というのは、中身の充実に対する費用であるというような説明にするのですね。

学事課長

 はい。そうです。

教育次長

 先ほど説明の中にありましたけれども、就学支援金の上限額が、例えば定時制の場合1,740円ですので、1,740円までは就学支援金が受けられるということになるので、その支援を受けられる世帯については、実際の支出はゼロということになります。そういった点も考慮して設定させていただいております。

井内委員

 そこも金額の上限があるわけですね。

教育次長

 はい。そうです。

井内委員

 はい、分かりました。

糸山教育長

 よろしいですか。少しだけ補足すると、今、地方財政計画と申し上げたのは、総務省が全国標準的な、行政をやる上でいろいろコストがかかるでしょうというような、地方交付税の関係でもありまして、全国高等学校の授業料については、標準的にはこのくらいの額であろうというような数字を持っているのです。その額どおりなのです。それともう一つは、支援金というのは、いわゆる高等学校無償化の流れで、とりわけ高い所得以外の方に対しては支援金という形で入れて、その層は無償化しようという政策がありますので、一応、少なくともそこで救える範囲で設定をし、そこときちっとうまく合わせてます。広島市の高等学校、県の高等学校、先ほど言いました地方財政計画とずっと同額で設定してきているのです。全国ほとんど標準的に。ただし途中にですね、値上げのときに、その情勢によって、1回、今回の値上げをどうしようかというときがあって、1回ずれているときがあるのが他の高等学校では残っています。というところで、少し差が出ているということで、値上げというよりは、標準的な全国統一的な単価で設定し、なおかつそこは全部救済制度の方でカバーできる数字と合わせてありますという、そういうような説明になります。

井内委員

 はい、分かりました。

鈴木委員

 ちょっと単純な質問をさせていただいてよろしいですか。授業料などを1単位当たりで認定すると個人個人によって額が違ったりすると思うんですけれども、その額を算定して学校側が生徒さんに払うように言われるということでよろしいですか。

学事課長

 そうですね。学校というか、実際は学事課の方で積算いたします。

鈴木委員

 一人一人が違う可能性があるということですよね。

学事課長

 そうですね。修得単位によってということです。

鈴木委員

 それで、支払うときの支払方法というのは、現在は振り込みのような形を取られているのですか。

学事課長

 はい。現在も口座振替の制度もございますので。振替を希望されない方については、納付書を作成して、お送りしております。

鈴木委員

 個別対応で事務的な処理になるということになりますので、そういう場合はやはり、生徒が変わるといろいろなトラブルも起きると思いますので、一人一人に対応するということで、誠意を持ってよろしくお願いします。

糸山教育長

 ある程度期間を、毎月ではなくて、年にある程度まとめて処理をする。あわせて、以前も御説明したと思いますけれど、ほとんど9割方は支援金の方でカバーして、支払が要らないというような、そこと手続的には相殺をして、そこは払わなくていいよというところまで、全部、きちんとやるようになっていますので、御指摘もありましたが、遺漏のないようによろしくお願いします。
 その他いかがでしょうか。よろしいですか。
 それでは、報告案件ですので、本件についてはこの程度にいたします。
 次は議題3に入ります。「平成30年度広島市立高等学校及び広島市立広島中等教育学校入学者選抜の基本方針について」を議題といたします。
 本件はお手元の資料16ページのとおり、審議案件が1、2、3と、3件ございます。議案第31号、議案第32号、議案第33号です。説明の仕方として、この3件を一括して説明を受けた後に審議を行いたいと思います。それでは、指導第二課長の方から説明をお願いいたします。

指導第二課長

 はい。議題3「平成30年度広島市立高等学校及び広島市立広島中等教育学校入学者選抜の基本方針について」、説明をさせていただきます。
 資料16ページを御覧ください。先ほど教育長から御説明がありましたように、本議題は、議案第31号「平成30年度広島市立高等学校(広島市立広島みらい創生高等学校を除く)入学者選抜の基本方針」、議案第32号「平成30年度広島市立広島みらい創生高等学校入学者選抜の基本方針」、議案第33号「平成30年度広島市立広島中等教育学校入学者選抜の基本方針」の3件でございます。昨年度までは2件でございましたが、来年度、広島みらい創生高等学校が県市で設置をされ、さらに通信制・定時制課程併置の学校ですので、基本方針を別に定めることとしております。
 それでは、資料の17ページを御覧ください。議案第31号「平成30年度広島市立高等学校(広島市立広島みらい創生高等学校を除く)入学者選抜の基本方針」について御説明します。
 この基本方針につきましては、小学生及び中学生の進路選択に混乱を来さぬよう、本市教育委員会が広島県教育委員会と連携、調整の上で策定を行っております。各市立高等学校は、この基本方針に基づいて実施要項を定め、入学者選抜を行うこととしております。
 第1の全日制の課程についてでございますが、1、選抜(1)について、(1)選抜の方法、(2)合格者の決定、2、選抜(2)について、(1)選抜の方法、続いて、18ページに参りまして、(2)合格者の決定、3、選抜(3)、(1)選抜の方法、19ページに参りまして、(2)合格者の決定、4、帰国生徒等の特別入学に関する選抜、そして第2、その他を定めております。
 これらの前年度との比較について、20ページの方を御覧ください。変更点を中心に説明をさせていただきます。
 先ほど申し上げましたように、平成30年度広島みらい創生高等学校が設置をされることから、現在設置をしております広島市立広島工業高等学校の定時制課程、また大手町商業高等学校の定時制課程については募集停止といたします。そうしたことから、第2、定時制課程は削除することとしております。
 さらに、第3、秋季入学のための選抜ということでございますが、秋季入学は秋の入学ということになります。完全単位制高校の2学期制の高等学校におきましては、秋季入学が実施可能ですが、現在設置をしています、みらい創生高等学校を除く広島市立高等学校におきましては、完全単位制高校はありませんので、この第3につきましても削除をしております。
 次に、第4、その他でございますが、その2といたしまして、広島市立広島みらい創生高等学校入学者選抜の基本方針は別に定めるという項目を一文足しております。
 次に、議案第32号「平成30年度広島市立広島みらい創生高等学校入学者選抜の基本方針」について御説明をさせていただきます。
 広島みらい創生高等学校の基本方針につきましては、先ほど申しましたように、他校と比べまして、定時制、通信制という二つの課程を設置するという特色がございます。そうしたことから、その特色に配慮しつつ、その教育を受けるに足る能力、適性等を判定して行うものとするといたしまして、基本方針を定めました。
 1といたしまして、選抜(1)、(1)選抜の方法、(2)合格者の決定、2、選抜(2)、(1)選抜の方法、22ページに行っていただきまして、(2)合格者の決定、3、選抜(3)、23ページ、(1)選抜の方法、(2)合格者の決定、4、秋季入学のための選抜、5、その他と定めております。
 広島みらい創生高等学校の基本方針につきまして、平成29年度の広島市立高等学校の入学選抜の基本方針と比較して説明をさせていただきます。
 24ページの方をお開きください。広島みらい創生高等学校につきまして、昨年度の市立高等学校の基本方針においては、各学校、課程、学科等の特色に配慮しつつ、というようにございましたけども、1校の基本方針となりますので、広島みらい創生高等学校の特色に配慮しつつとさせていただいております。
 第1、全日制の課程ということでございますが、こちらを選抜(1)といたしまして、「本選抜においては、二つの課程を一括して実施する。また、高等学校長は、学校の特色に応じ、推薦基準を定めることができる」としております。この「本選抜においては、二つの課程を一括して実施する」ということについてでございますが、定時制、通信制課程を一括して募集することといたしまして、後ほど出てまいりますけれども、合格者はその希望に応じて課程に振り分けるということにさせていただいております。
 次に、(1)のエでございますが、こちらに「学校の特色に応じ」ということを挿入させていただきました。
 次に、(2)合格者の決定ですけれども、先ほど御説明しましたように、「合格者は志望者に応じて、各課程に振り分ける」という文を挿入しております。
 次に選抜(2)について御説明をいたします。25ページを御覧ください。
 (1)選抜の方法につきましては、定時制、通信制課程それぞれにおきまして、ア、一般学力検査、イ、調査書、ウ、面接、実技検査及び作文、エ、自校作成問題による学力検査、次のページに行っていただきまして、オ、その他という項目で構成をしております。
 25ページにお戻りください。市立高等学校との違いについてでございますが、まず、アの一般学力検査の(ウ)、「学校の特色に応じ」という文としております。
 次に、ずっと下に行っていただきまして、エの自校作成問題による学力検査についてですけれども、「学校の特色に応じ」という文を入れております。
 次のページでございますが、その他といたしまして、平成30年4月1日現在で満20歳以上の者については、その申請により、一般学力検査(自校作成問題を含む)に代えて作文及び面接を実施することができる、という文を入れております。こちらにつきましては、昨年度も定時制課程においては同様の検査を実施しております。実態から申しますと、例年20歳以上の受検者1、2名がこの検査を受けております。
 次に、(2)合格者の決定についてでございますが、ウに面接、実技検査、作文、自校作成問題による学力検査を実施した場合は、その結果を選抜の資料に加えて、総合的に判断して決定するというようにさせていただきました。
 3、選抜(3)についてでございますが、なお書きのところから加えております。「なお、出願については、選抜(3)を実施する他校との併願を可能とする」という文を加えております。これにつきましては、通信制課程では現在選抜(3)を実施している、県立、市立高校と試験の日程が変わっておりまして、選抜(3)を終えた後に、通信制課程の書類選考を行っています。通信制課程では、中学校を卒業する生徒の最後の高等学校で学ぶ機会を与えるという役割を担っていたことから、本校におきましては、選抜(3)を他の県立、市立高校と時期をずらして、選抜(3)で不合格になった生徒の最終的な進学先としての道も残すという意味で、他校と併願を可能とするということにしております。
 次に第3の秋季入学のための選抜についてでございますが、秋季入学のための選抜については、高等学校長は別に定める秋季入学のための定員の範囲内で、面接及び学校独自の選抜方法の実施結果並びに出願書類を総合的に判断して選抜するとしております。この秋季入学についての定員なんですけれども、現在、選抜(1)、選抜(2)、選抜(3)を実施した後、まだ定員に充足してない生徒数に加え、中途退学から入学をしてくる生徒のために、別に秋季入学用の定員を定めることを予定しております。そのためにこうした書き方をして、内容を示しております。
 第4につきましては、年度の変更でございます。
 広島みらい創生高校については、以上でございます。
 次に28ページ、議案第33号「平成30年度広島市立広島中等教育学校入学者選抜の基本方針」について御覧ください。
 昨年度、教育委員会議におきまして、委員の皆様方の方から、生徒の様子、人物評価をしっかりとしてもらって、生徒の状況について配慮してほしいという御意見を頂きました。こうしたことから、1年間学校と協議を重ねまして、29ページにありますように、1の選抜の方法の(1)適性検査のイ、こちらの時間を適性検査1につきましては45分を40分に、また適性検査の2は90分を80分といたしまして、その分、面接の充実を図るように調整をさせていただきました。説明については、以上でございます。
 なお、30ページに昨年度の入学者選抜の入学者状況について一覧表にしてまとめたものを添付しております。参考にしていただけるかと思います。以上でございます。

糸山教育長

 それでは、ただ今の説明に対し、御意見、御質問ございましたらお願いいたします。

井内委員

 まず、市立高等学校の入学者選抜のところの、選抜(1)について伺いたいのですが、市内の某学校で問題になりましたこの選抜(1)のですね、「中学校長の推薦を受けた者に対し、次により実施することができる」、この推薦というのは、ここに書いてある文言だけだったらこの内容がどうであるかというのは、こちら側の入学者選抜方針としては何も示していない。中学校の方で、今、はやりの言葉で言えばそん度して、この推薦基準というのを自分たちの校内で決めているという理解でよろしいのでしょうか。この推薦というのは、どういう内容のものなのか、あるいはどういうことを含んでいるのか、そういう質問になります。

指導第二課長

 選抜(1)における推薦基準についてですけれども、高等学校側が推薦基準を示しております。例えば、広島市立広島商業高等学校でございますと、学校が定める実施要項の中におきまして、二つの項目を定めております。一つ目といたしまして、文化、スポーツ活動、生徒会活動、技能審査等で優れた実績を挙げており、入学後も意欲的に取り組むことができるということ。二つ目といたしまして、言葉遣い、マナーが身に付いていること。こうした高等学校長が定める推薦基準がまずございます。それらに適合しているかどうか、値しているかどうかということにつきましては各中学校長が判断をし、推薦をするということになっております。

井内委員

 ということは、一定の書式というか、そういうものはあるわけですね。今のような、一つ目は文化、スポーツ活動に秀でているかどうか、二つ目がいわゆる道徳性というのですか、そういう言葉が良いのかどうかわかりませんが、マナーであるとか言葉遣い、それがちゃんとしているかっていうようなことは一応示してあり、それにのっとった中学校長としての推薦文というのは出されるというふうに理解してよろしいですか。

指導第二課長

 はい、おっしゃるとおりです。

井内委員

 特別にそれ以外のことを特記して書くとかというようなことがあるのでしょうか。特記というのは、あのとき問題になったのは、何というか、ちょっと刑事犯罪とは言えないのかもしれないけれども、そういう行為があったとか無いとか、暴力行為に関与したとか。

指導第二課長

 特に、そういったものについて記載するようなものはないです。

井内委員

 そうすると、それは中学校長の範囲内っていうか、持っておられる権限、あるいは判断の中で、そのことを含めて推薦するかどうかは、中学校の方側で決めていくという理解でよろしいですか。

指導第二課長

 はい、おっしゃるとおりです。

井内委員

 はい、分かりました。広島みらい創生高等校の場合はそんなことはないと思いますが、この市立高等学校の場合は、やはり競争率も高いですし、いろいろありますよね。この競争率などを見ると、みんな3倍辺りある。かなりその辺の推薦基準というのは、これからは問題になってくる可能性があるんじゃないかなと想像しますし、市立高等学校の内容の充実、社会から見ての評価というのが高くなればなるほど、この辺に対する目というのが厳しくなる可能性がある。それとまた、中学校側が非常に意識して生徒指導に対して過重なものになるとか、そういうこともあるかもしれないし、その辺のことを少し見ていかなければいけないんじゃないかなという気がしました。あの事件があったときにそう印象を持ちました。

溝部委員

 2点質問です。
 まず24ページ。ちょっと私が聞き逃したのかよく分からないんですが、24ページの選抜のですね、真ん中辺りのアンダーラインの二つの課程とおっしゃった時に、定時制あるいは通信制どちらかを選択するということのように、今捉えました。それでちょっと自分の中で定時制がどういう時間割で通信制がどういう時間割かというのははっきりしていないのですけれども、通信制を選びながらも定時制を同時に選ぶというような、時間的な話なんですけれども、そういうようなことはありえるのかなというふうに、ちょっと基本的なことで申し訳ないんですけれども、疑問に思ったということです。これが1点目の質問です。
 それから2点目ですけれども、25ページの学力検査の方針の中、市立高等学校の方も広島みらい創生高等学校の方もそうなんですけれども、(オ)に当たります、検査問題の内容がabcとありまして、このとおりだなというふうに思っているんですけれども、学習指導要領ももう間もなく変わります、それから大学入試が大きく変わるというふうに言われている。ということは、高校入試も大きく変わる時期を迎えているのではないかなというふうに踏んでるんですけれども、依然としてこのabcという書き方だけなので、今後どのように高校入試を変えていく、学力保障あるいは問題解決学習のそういう力ということですかね、そういうようなことに向けて広島市としては高校入試を通してどのような学力を付けようとしているのかというようなことも、改めてお聞きできればなと思って質問しました。

指導第二課長

 まず1点目の二つの課程を一括で実施するということについてですけれども、法令上の課程というのは置かなければならないということになっておりまして、生徒は入学した後にどちらかの課程に籍を置かなければならないということが基本的な考え方になります。委員のおっしゃいましたように、例えば定時制の平日登校コースに通っている生徒が通信教育コースの授業を履修するということは自由に選択ができるわけですけれども、まずどちらに籍を置いてどちらの方、例えば担任ではなくてチューターというようなものを置くようなことも検討しているのですけれども、どちらの先生が主にその生徒を4年間面倒を見ていくということを決める必要があることから、どちらかの課程をまず選択するというように考えております。
 それから2点目の学力検査のことについてでございますが、この学力検査につきましては、選抜方法のア、一般学力検査の(エ)、「検査問題は、広島県教育委員会が作成する」ということになっております。これは従前から中学生が受験する際に、市立高校、県立高校それぞれ違った問題が出るということは混乱を来すということから、同一の問題を使用しております。そうした中で昨年度来、変更が大きくと言いますか、かなり内容的に変わってきている部分についてなんですけれども、社会や理科、数学辺りでも記述式の問題が多く含まれるように変わってまいりました。この内容については、現在、本市で行っておりますひろしま型カリキュラムの内容にも沿うものであることから、広島県教育委員会の方には、今後ともこうした方針で進めていただくことについてお話をさせていただいているところでございます。以上です。

溝部委員

 ありがとうございます。確認ですけれども、定時制の課程に籍を置きながらも通信制の課程の授業を履修することができて、それは単位が取得できるということなんですね。

指導第二課長

 はい。

溝部委員

 はい、よかったです。2点目ですけれども、検査問題を県教委が作るというのは前々から存じ上げているんですけども、市教委としては何かそこの中で一緒に検討していくという考えはあるんですか。

指導第二課長

 今のところはございません。

溝部委員

 ございませんか。もう頂いてすぐ検査するというシステムになっているということですね。

指導第二課長

 はい。意見を述べるということはできるんですけれども。

溝部委員

 そうですか。どんどん述べていっていただければなというように思います。以上です。

藤本委員

 2点ほど質問があります。1点目は、先ほどの溝部委員の質問と重なるのですが、先ほどの選抜(2)の学力検査については県教委が作成する試験問題ということでしたが、25ページの一番下のエのところで自校作成問題による学力検査ということも実施できると書いてあるんですが、これについては、現在実施がないという、現状どうなっているのかということをお知らせいただきたいと思っているのと、2点目は、24ページの選抜(1)の方ですけれども、1の(1)のエですね、学校長は特色に応じて独自の選抜方法を実施することができると書いてあるんですが、これについては現状どうなっているのかについて教えてください。

指導第二課長

 まず一つ目の自校作成問題による学力検査についてですけども、これはいわゆる県教委が作成した問題で測ることのできない学力を各学校の特色に応じて検査をするという視点で、例えば国語を県が作った問題に替えて実施するというようなことができるとなっております。現在、市立高等学校においてこの自校作成問題を使用している学校はございません。県立学校においては、いくつかの学校、例えば広島県立広島高等学校といった学校においては、自校作成問題を使用しているということはございます。現在、県立高校9校において実施をしていると聞いております。
 次に、学力検査以外の独自の選抜方法を実施することができるということについてでございますが、例えば、昨年度でございますと、基町高校の創造表現コースにおいて学力検査に加えて実技検査、これはデッサンをしたりとかですね、そうしたことを実施している。また沼田高校の体育コースにおいて体力テストを実施するといったようなことを実施しております。さらに、県内で多く行われておりますのが選抜(1)において小論文を課すというようなことも実施をしております。以上でございます。

藤本委員

 ありがとうございました。入学者選抜とはちょっと離れるんですが、広島みらい創生高等学校のことについてなんですが、一つの受け皿的な存在になる非常に重要な学校だと思っております。大手町商業の昼間部の選抜の競争率を見ても非常に高いと思いますし、恐らくこれは新しい学校も同様になるんじゃないかと私は思いますが、やはりできるだけ多くの方が学ぶ場として、中学校の生徒指導においてもですね、こういう所があるよというような指導ができるようなところになっていただきたいなと思うのですが、そうであればこそやはり学校の運営というのは非常に厳しいものになると思いますし、もちろん手当てはしてらっしゃると思いますし、策も考えておられると思いますし、しっかりとやっていただけると確信はしているのですが、やはり体制の部分ですね、そこの部分に非常に各先生方に大きな負担がかかってくるというのは実情としてあると思いますので、前から申し上げているんですけれども、その人配の部分で専門家を多く、サポート体制をしていただきたいなという部分はずっと申し上げているとおりです。特に、ソーシャルワーカ―については専属の方を配置していただきたいと思いますし、また思春期の精神医療の専門家の方に助言が度々得られるような体制作りにしていただきたいと思いますし、発達障害に関してもやはり専門家の方が複数入っていただきたいなというようにも思っておりますので、是非その辺り、体制作りにしっかりと予算を取っていただいて、やっていただけたらなと要望します。以上です。

糸山教育長

 何か今の件で申し上げることはありますか。

指導第二課長

 多様な生徒が学ぶ学校であることが、藤本委員の御指摘のように想定されますので、県の教育委員会ともしっかりと連携を図りながら配置について充実が図れるよう取り組んでまいりたいと思います。ありがとうございました。

糸山教育長

 はい。その他いかがでしょうか。よろしいですかね。
 それではお諮りをいたします。
 議案第31号「平成30年度広島市立高等学校(広島市立広島みらい創生高等学校を除く)入学者選抜の基本方針」、議案第32号「平成30年度広島市立広島みらい創生高等学校入学者選抜の基本方針」、議案第33号「平成30年度広島市立広島中等教育学校入学者選抜の基本方針」について、原案どおり可決することで御異議ございませんか。
 (異議なし)
 異議なしと認め、本件は、原案どおり可決することに決定いたしました。
 次に議題4です。議案第34号「平成30年度広島市立広島特別支援学校高等部入学者選考の基本方針について」を議題といたします。
 本件は審議案件です。内容について、特別支援教育課長から説明をお願いします。

特別支援教育課長

 よろしくお願いいたします。議題4、議案第34号「平成30年度広島市立広島特別支援学校高等部入学者選考の基本方針について」、御説明いたします。
 広島特別支援学校高等部におきましては、平成24年度の入学者選考より基本方針を定め、それに基づき高等部入学者選考実施要項を作成し、選考を実施しております。
 それでは31ページを御覧ください。平成30年度の基本方針につきましては、内容に変更点はなく、年度のみの変更となっております。特別支援学校の入学者の選考は、普通科及び普通科職業コースの特色に配慮しつつ、その教育を受けるに足る能力・適性等を判定して行うものとしております。特別支援学校におきましては、受検者が入学後、個に応じた適切な教育を受けるための参考資料とすることを主たる目的とし、この入学者選考を実施しております。能力・適性等を判定はしておりますが、希望する者全員が特別支援学校に入学していることから、高等学校の入学者選抜とは若干性質が異なっておりまして、入学者選考という文言を使用しているところでございます。
 それでは、第1、入学者の募集、1、選考の方法でございますが、(1)職業コースを除く普通科では、ア、学力検査、イ、面接、ウ、その他としております。アの学力検査の実施教科は、国語と数学の2教科としておりますが、特別支援学校や特別支援学級では、様々な教育課程が存在していることから、中学校又は特別支援学校中学部において履修した教科に応じまして実施教科の一部又は全部を実施しないことができるとしております。イの面接、ウ、その他につきましては、資料の方を御覧いただければと思います。
 また、(2)普通科職業コースにつきましては、ア、学力検査、次の32ページに移りまして、イ、作業・運動能力検査、ウ、面接としております。アの学力検査の実施教科は、国語と数学の2教科でございます。イ、作業・運動能力検査、ウ、面接につきましては、資料の方を御覧ください。
 2、合格者の決定につきましては、普通科及び普通科職業コースにおいて実施しました学力検査などの結果及び面接の結果を総合的に判断して決定いたします。
 なお、平成29年度入学者選考の結果につきましては、資料の34ページ、「平成29年度広島市立広島特別支援学校高等部の入学者状況について」を御覧いただければと思います。
 2、入学者選考の方法につきまして、平成28年度入学者選考から検査時間やあるいは配点を変更いたしまして、より人物重視で高等部の普通科職業コースの入学者選考を行うことができ、学校の方からは、生徒が入学時から一般就職への意識が高く、日々の学習や厳しい作業学習にも意欲的、積極的にたくましく取り組む様子が見られて、達成感を味わうなかで就労への自信の芽生えにつながっていくというように聞いております。
 3、入学者数等につきましては、記載のとおりとなっております。入学辞退者が1名出ておりますが、この1名は私立の高等学校の方に進学をしているものでございます。また入学した後1名が辞退しておりますが、これは住所地の異動に伴いまして5月1日付けで転出しているものでございます。
 以上で「平成30年度広島市立広島特別支援学校高等部入学者選考の基本方針について」の御説明を終わります。御審議のほどよろしくお願いいたします。

糸山教育長

 はい、ありがとうございました。それではただ今の説明について御意見、御質問ありましたらお願いします。

井内委員

 前年も同じことを聞いたような気がするのですが、職業コースの合格者数が、希望者に対して少ない。合格しなかった者は普通科に入学したということなのだという説明については理解はしているのですが、それでいいのかという問題があるのではないかと思います。心ならず自分は職業コースに入りたかったのに、普通科に回されてということで、けんかとかはな無いのだろうかというのを心配しています。自分なりにやりたいなと思っていたことをやっている生徒がいて、というような問題は、学校の中では無いのだろうかということをちょっと心配するのですが、いかがなのですかね。

特別支援教育課長

 今のところ学校からは、井内委員から御指摘のあったようなことは無いと聞いておりますが、これまでも、それぞれの委員の方から同様の御指摘がありました。定員に対して受検者が超えているということにつきましては、受検倍率が一番低い時で1.13倍、昨年につきましては、1.75倍という倍率でしたので、全ての子どもの願いがかなえられてはいないという実態でございますが、特別支援学校は、今後、児童生徒数が増加していくということで、何らかの手立てを打っていく必要がございますが、それにあわせてクラス数を増やしていくことを併せて検討してまいりたいと現時点で考えているところでございます。

井内委員

 先ほどの説明にもあったように、児童生徒数から見ても、高等部で30名増えていますからね。大変だなと思います。どういうニーズを持ってこの学校へ来ようとしているのかというようなことも、少しきちんと見ていくと、実は職業コースの方に憧れているということもあるかもしれない。だからそのことを踏まえて、定員を変えていくというようなことも必要なのではないかと思っています。定員をフレキシブルに変動していくことは、先生方に大変な負担がかかるというのはよく理解をしているつもりですが、そういう生徒たちのニーズみたいなものを、もう少し汲み上げてフレキシブルに運営できないものかなと思っているので、難しいとは思いますが、よろしくお願いします。

糸山教育長

 はい。ありがとうございました。その他いかがでしょうか。

鈴木委員

 去年とはあまり変えないということなのですけれども、それはこの入試を実施した結果、入った生徒さんが、学校の適応がうまくいっているとか、例えば、職業コースであれば作業しなければなりませんので体力が要るであるとか、決まりを守る集団性が必要であるとかといったことがあって、多分こういう今の要項を作っているのだと思うのですが、そういうことについては昨年と同じであっても充分に対応できると判断されているということでよろしいですか。

特別支援教育課長

 はい。その点につきましては、子どもたちのことに関しますと、現在のこのやり方で特に問題はないと聞いております。どちらかというとやはり、子どもたちが継続して就労していくためには、家庭の支援というところに課題は少なからずございますので、その部分については確かに何とか家庭を支えていく必要があろうかとは考えております。

鈴木委員

 受検問題としてはこれでいいということですね。

特別支援教育課長

 はい。

糸山教育長

 選考に当たってはできるだけ受けていこうということでやっていますので。
 その他いかがでしょうか。

溝部委員

 受検問題は、これでいいと思いますし、とても特別支援学校の生徒数が増えている、希望者が増えていることを思ってみても、大変すばらしい教育がなされているということを感じています。意見のような感想のような、質問のようなことなのですけれど、井内委員と重なりますが、職業コースの倍率が高いなと思っています。その希望者が多い原因というのは、就労に直結しているからだと思うのですけれども、職業コースを出た子どもたちは全員就労に就くことができるという実態があるのでしょうか。またもう一つの普通科の方の子どもたちの就労の状況はどうなっているのでしょうか。

特別支援教育課長

 まず職業コースの方は基本的に一般就労率100%を目指しておりまして、昨年度につきましては100%就労に結び付いております。卒業生全体でいきますと、平成28年度の就職率は全体で41.3%となっております。ただし、この41.3%の中には、いわゆる福祉サービスといわれる就労継続支援A型というものを含んでおりますので、それを除いた本当に一般就労という数になると、38.7%となっております。我々としては、この福祉サービスを除いたいわゆる本当の一般就労というものを、40%に引き上げていきたいと考えているところでございます。

溝部委員

 ありがとうございます。それだけ普通科の学生が就労しているということであれば、それこそ職業コースというコースは一つのコースとし、第2の職業コース、名前を少し変えてですね、そういうようなコースを作ってもいいのではないかなとも思っているところです。要望でございます。

糸山教育長

 その他、いかがでしょうか。よろしいですか。
 それではお諮りいたします。
 議案第34号「平成30年度広島市立広島特別支援学校高等部入学者選考の基本方針について」、原案どおり可決ということで御異議ございませんか。
 (異議なし)
 異議なしと認め、本件は、原案どおり可決することに決定いたしました。
 以上で、議題は全て終了いたしました。
 これをもって、平成29年第8回広島市教育委員会議定例会を閉会いたします。

7 議決事項

議案番号 件名 議決結果
31 平成30年度広島市立高等学校(広島市立広島みらい創生高等学校を除く)入学者選抜の基本方針 原案可決
32 平成30年度広島市立広島みらい創生高等学校入学者選抜の基本方針 原案可決
33 平成30年度広島市立広島中等教育学校入学者選抜の基本方針 原案可決
34 平成30年度広島市立広島特別支援学校高等部入学者選考の基本方針について 原案可決

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