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平成28年第7回教育委員会議(6月定例会)会議録

平成28年第7回広島市教育委員会議会議録

 平成28年6月29日(水曜日)、平成28年第7回教育委員会議(定例会)を教育委員室において開催した。

1 開会及び閉会に関する事項

  • 開会 午前9時30分
  • 閉会 午前10時10分

2 出席委員

  • 委員(委員長) 井内 康輝
  • 委員 溝部 ちづ子
  • 委員 藤本 圭子
  • 委員 栗栖 長典
  • 委員 鈴木 由美子
  • 委員(教育長) 尾形 完治

3 事務局等の出席者

  • 教育次長 隅田 一成
  • 青少年育成部長 荒瀬 尚美
  • 学校教育部長 山本 直樹
  • 指導担当部長 湧田 耕辰
  • 教育センター所長 市川 昭彦
  • 総務課長 谷 康宣
  • 指導第二課長 野間 泰臣
  • 特別支援教育課長 児玉 安司

4 傍聴者等

 3名

5 議事日程

  • 議題1 広島市立学校児童生徒数等(平成28年5月1日現在)について(報告)
  • 議題2 平成29年度広島市立高等学校及び広島市立広島中等教育学校入学者選抜の基本方針について(議案)
  • 議題3 平成29年度広島市立広島特別支援学校高等部入学者選考の基本方針について(議案)

6 議事の大要

井内委員長

 ただ今から教育委員会議定例会を開催いたします。
 本日は傍聴の方もお見えになっておられますが、お手元にお渡ししております注意事項をよくお読みいただき、静粛に傍聴していただきますようお願いいたします。
 本日の議事録署名者は、溝部委員と栗栖委員にお願いいたします。
 それでは、議事に移ります。
 本日の議題は、お手元の議事日程のとおりでございます。
 では、議題に入ります。
 議題1「広島市立学校児童生徒数等(平成28年5月1日現在)について」を議題といたします。
 本件は、報告案件でございます。内容につきまして、総務課長から説明を受けます。よろしくお願いします。

総務課長

 それでは、2ページをお開きください。議題1「広島市立学校児童生徒数等(平成28年5月1日現在)について」御説明いたします。
 まず、1の幼稚園でございます。左のほうの平成28年5月1日現在の欄を御覧いただきますと、園数19園、園児数1,114人、学級数48学級となっております。右のほうの増減の欄のとおり、前年同期に比べ、園児数は114人減少、学級数は4学級減少しております。
 次に、2の小・中学校でございます。小学校につきましては、学校数141校、児童数6万5,276人、学級数2,539学級となっております。前年同期に比べ、児童数は22人増加、学級数は15学級増加いたしております。
 中学校につきましては、学校数63校、生徒数2万8,857人、学級数966学級となっております。前年同期に比べ、学校数は1校減少、生徒数は100人減少、学級数は3学級増加しております。学校数の減少は、安佐北中学校が広島中等教育学校への移行が完了したことに伴いまして廃止したことによるものでございます。
 次に、3の高等学校でございます。全日制につきましては、学校数7校、生徒数5,537人、学級数147学級となっております。前年同期に比べ、生徒数は23人減少、学級数は1学級減少しております。また、定時制につきましては、学校数2校、生徒数376人、学級数12学級となっております。前年同期に比べ、生徒数が12人増加しております。
 次に、4の中等教育学校でございます。学校数1校、生徒数349人、学級数12学級となっております。平成26年4月に開校した広島中等教育学校において1学年増加したため、前年同期に比べ、生徒数117人、学級数4学級増加しております。
 最後に、5の特別支援学校でございます。小学部につきましては、児童数119人、学級数35学級となっております。前年同期に比べ、児童数は12人増加、学級数は4学級増加しております。中学部につきましては、生徒数104人、学級数23学級となっております。前年同期に比べ、生徒数は4人減少、学級数は1学級減少いたしております。高等部につきましては、生徒数255人、学級数40学級となっております。前年同期に比べ、生徒数は14人減少、学級数は3学級減少いたしております。学校全体では、児童生徒数478人、学級数98学級となっております。前年同期に比べ、児童生徒数は6人減少いたしております。
 議題1の説明は以上でございます。よろしくお願いいたします。

井内委員長

 はい、ありがとうございました。
 ただ今の説明につきまして、何か御質問等ございませんでしょうか。

鈴木委員

 小・中学校のところですが、小学校の児童生徒数が22人増加で、学級数が15増えていますが、児童生徒数に比べて学級数が多く増えているなと思いましたので、この中身が分かりましたら教えていただきたいということと、同じく中学校で児童生徒数が100名減っていて学級数が3増えていますので、この中身について、分かれば詳しく教えていただきたいと思います。

総務課長

 小学校の児童数22人の増、学級数15学級の増となっております。この内訳でございますが、普通学級につきましては児童数が131人の減、学級数は増減なしという状況です。これに対しまして、特別支援学級につきましては児童数が153人の増、それから学級数が15学級増となっております。この1学級当たりの児童数が少ない特別支援学級、こちらの児童数が増えたことによりまして、学級数の増につながったものと考えております。
 中学校につきましても、中学校の生徒数が100人の減、学級数が3学級の増となっております。この内訳ですけども、普通学級につきましては、生徒数が127人の減、学級数が4学級の減となっております。これに対しまして、特別支援学級につきましては、生徒数が27人の増、学級数が7学級の増となっております。こちらにつきましても、1学級当たりの生徒数が少ない特別支援学級、これの生徒数が増えたということで、学級数の増につながったものと考えております。以上でございます。

鈴木委員

 これは、特別支援学級の指導する先生が必要になってきていると理解してよろしいでしょうか。そうしますと、専門性も必要となりますし、その先生方への研修といいますか、支援も必要となりますので、その辺りのことを特に対応をお願いしたいと思います。

総務課長

 はい、わかりました。

井内委員長

 特別支援学校では、中学部、高等部、少し減っていますよね。これは、今の全体の理解では、中学校へは進学したいというか、そういう子は増えているのではないかと思いましたので、意外なのですが、これについてはどうなのでしょうか。

特別支援教育課長

 まず、高等部につきまして、14人ほど減っております。しかしながら、昨年度の高等部の3年生が95人在籍しておりまして、高等部の中でも非常に多い学年でした。その学年が卒業して、今年度83名が入学しました。もう少し高等部の入学者数が増えるかなと思っておりましたが、そこが例年並みだったことから差が生じております。
 一方、中学部につきましては、昨年度の小学部6年生が近年で最も少ない在籍者数でしたので、その少ないのが上がったということもあって、若干減に転じておりますが、これからしばらくは増加傾向にあるというのは変わりございません。

井内委員長

 机上としては増えているけども、個別の学年の要因がここで反映されているというわけですね。
 特別支援学校の支援もこれからパワーアップしていかなければならないのではないかと思っています。
 他は、よろしいですか。
 それでは、ただ今の案件、議題1は終了とさせていただきます。
 続きまして、議題2でございます。「平成29年度広島市立高等学校及び広島市立広島中等教育学校入学者選抜の基本方針について」を議題といたします。
 本件は、審議案件でございます。議案第29号及び議案第30号の2件がございます。2件の議案について、指導第二課長から一括して説明を受けた後、審議を行うこととします。
 よろしくお願いします。

指導第二課長

 資料の3ページ、議題2「平成29年度広島市立高等学校及び広島市立広島中等教育学校入学者選抜の基本方針について」を御覧ください。本議案は、1として、議案第29号、平成29年度広島市立高等学校入学者選抜の基本方針、2として、議案第30号、平成29年度広島市立広島中等教育学校入学者選抜の基本方針についての2件でございます。
 4ページを御覧ください。まず、議案第29号の高等学校の入学選抜の基本方針でございます。
 この基本方針は、中学生の進路選択に混乱を来たさぬよう、本市教育委員会が広島県教育委員会と連携・調整の上で策定しております。各市立高等学校は、この基本方針に基づいて実施要項を定め、入学者選抜を行うこととなっております。
 第1の全日制の課程では、1、選抜1について(1)選抜の方法、(2)合格者の決定、2、選抜2について(1)選抜の方法、5ページにまいりまして、(2)合格者の決定、3、選抜3について(1)選抜の方法、6ページにまいりまして(2)合格者の決定、4、帰国生徒等の特別入学に関する選抜について定めております。
 次に、第2の定時制の課程では、1、選抜1、2、選抜2、3、選抜3について、第3の秋季入学のための選抜などについて定めております。
 前年度からの変更点を説明させていただきます。
 資料の7ページを御覧ください。高等学校の入学者選抜の基本方針におきましては、年度の変更を行います。また、中等教育学校の移行によりまして、平成29年度から安佐北高等学校での選抜試験は実施いたしません。そうしたことから、第4、その他、2の全文を削除しております。
 次に、8ページを御覧ください。議案第30号の広島中等教育学校の入学者選抜の基本方針でございます。
 広島中等教育学校におきましては、中高一貫教育の特色に配慮しつつ、入学者の意欲、適性等を判断して行うものとしております。
 1の選抜の方法でございますが、(1)から(4)まであります。(1)適性検査は適性検査1、適性検査2の2種類で、(ア)適性検査1はテーマに基づいて文章等で表現する検査、(イ)適性検査2は資料等をもとに課題を解決する検査としております。
 次に、(2)の面接は、中等教育学校6年間の教育に対する意欲や適性を判断するために実施いたします。
 (3)の志望理由書は、中等教育学校6年間の教育に対する意欲や適性を判断するための資料とする目的で提出を求めます。
 (4)調査書は、小学校長が指導要録に基づき作成したものといたします。
 2の合格者の決定は、上記1の(1)から(4)の結果を総合的に判断して行います。
 3の帰国児童等の特別入学に関する選抜は、多様な人材を受け入れる機会を設けるという観点から実施いたします。
 4の入学定員は120名といたします。
 5でございますが、その他において、入学者選抜の結果に関する簡易開示につきましては、別に定めるところによることとしています。
 資料の9ページを御覧ください。変更点は年度の変更のみで、その他の部分につきましては、前年度の基本方針から変更しておりません。
 以上、議案第29号と議案第30号について御審議のほどよろしくお願いいたします。
 なお、10ページに参考といたしまして、平成28年度の高等学校、中等教育学校の入学者の状況を示しておりますので御覧ください。
 説明は以上でございます。

井内委員長

 はい、ありがとうございました。
 それでは、審議に入ります。
 ただ今の説明につきまして、何か御質問、御意見等はございませんでしょうか。

栗栖委員

 基本的には昨年どおりであると思うのですが、昨年の入学者選抜に関して何か課題のようなものはあったのでしょうか。

指導第二課長

 特に課題ということは、各学校からは聞いておりません。

栗栖委員

 スムーズに運営されたということですか。

指導第二課長

 ただ、実施日にインフルエンザが流行っておりまして、そのインフルエンザに罹患した受験生に対する配慮ということで、各学校において保健室等で受験するなど丁寧に対応して、混乱なく受験できております。

井内委員長

 他はいかがでしょうか。

溝部委員

 毎年この方針でやっておられると伺っていますが、県の高等学校の選抜方法等はいかがでしょうか。

指導第二課長

 県と連携いたしまして、県に準じた形で基本方針を定めております。

溝部委員

 基本的には同じであるということですね。
 昨年度は、ある学校で高校入試に関して悲しい事件も起きていますが、中学校で適正な進路指導を行うような高校入試でないといけないと思っています。そういう意味で、調査書の中身について、今、栗栖委員から課題はとありましたけれども、何か中学校において、この内容では、子どもたちの様子が分かりにくいとかというような御意見等がございましたら、お願いしたいと思います。

指導第二課長

 調査書に関して、中学校から特に内容や様式についての御意見等はございません。ただ、先ほどインフルエンザに罹患した生徒のことを申しましたが、その際に、別途受験場所を別にしてもらいたいという届けを出さないといけないということがあり、それが煩雑になることがございますので、そういうことが校長会から申し入れがありました。それは県教委に伝えて、もう少し簡素な形で行っていただけないかという申し入れをしております。
 中学校の進路指導につきましては、日頃から丁寧に、個別の面談を何度も繰り返して、保護者の意向もしっかり確かめながら行うということを指導しております。これは、本年度も4月に入ってすぐに行いましたし、今後は秋になったら面談が本格的に始まりますので、その機会にも行っていくこととしております。
 調査書については、各生徒の良いところをしっかり評価するということを徹底していきたいと思っております。

溝部委員

 是非、中学校の校長会と連携をとって、より良い方法を探していってほしいと思います。よろしくお願いします。

藤本委員

 2点ほどあるのですが、大学入試改革との関係ですが、高校や中学校の入試の内容についても、それを何らか反映させるような動きがあるのかという点と、もう1点は、中等教育学校の倍率が非常に高くなってきている中で、このままどんどん倍率が高くなっていった場合には、例えば定員を増員するとか、何かそういったことを考えておられるのかという2点をお尋ねしたいと思います。

指導第二課長

 大学入試改革に関連するということで言えば、今は人物重視の考えでありまして、特に思考、判断、表現力をしっかり見ようということが高校入試の場合はあります。そうした観点で、学力テストのところでそれを見極めることができる問題が増えてきているという状況があります。
 それから、学校によっては面接を行うというところもございますので、その面接の中で人物を見ていこうというものと、あるいは、各学校で独自に問題を作成するということも増えてきているという状況です。
 中等教育学校の志願者が増えてきている状況につきましては、中等教育学校においても、その入試方法について検討しなければいけないと考えております。これは、面接試験を行うわけなのですが、その面接に時間がかかっておりまして、特に寒い時期に小学校6年生が長時間にわたって待機しておかなければいけないという状況がありまして、これに学校が苦慮しております。何とか、そういう待機の時間を少なくして試験が実施できないか、面接試験をどのようにすべきかというところも含めて、今検討をしておりますので、そこは学校と連携しながら改善を図っていかなければいけないと思っています。
 定員につきましては、県との調整がありますので、その中でやっていかなければいけないのですが、広島市教育委員会としてどうするかということについては、検討が必要ではないかと思っております。

井内委員長

 先ほどの溝部委員の質問と関連するのですが、不幸な出来事に関して、あの子が中学校から推薦をもらえないという話は、この市立高等学校入学者選抜の選抜1に相当するところなのですね。ということは、その選抜1の括弧囲いの1の選抜の方法の中に調査書がありますよね。この中身というのは、検討に値するというか、例えばもう少し書き方等について、子どもたちの3年間を見たきちんとした記録なのかどうか、申し送りで、内容が薄い情報が掲載されていたというふうに理解をしているのですが、それはマスコミ情報なのでわかりませんが、そういうことが排除されるようなきちんとした仕組みで、この調査書が書かれているのかどうかについてはいかがですか。

指導第二課長

 基本方針は、大枠を決めまして、高等学校で言えば、3年間の教育をしっかり受けてもらわなければいけないということで各学校が定めます。
 その際に、勉学や運動をしっかりやるというようなことを定めるわけですが、そうした中で各中学校では推薦基準というのを持っておりますので、各高等学校ごとに定めている推薦基準に中学校側で見合った生徒を推薦するという形になるのですが、その際に、例えば中1の段階で間違った問題行動を起こしているということのみをもって、これは推薦できないということを中学校が定めるということはあってはならないことです。発達段階にある生徒ですから、当然間違いを起こしながら成長していくわけです。間違いを起こしたときに、「あっ、悪かった。次はすべきではない。こうあるべきだ。」というふうに、悔い改めながら成長していくという過程を踏んでいることを評価すべきであるということについては、校長会にも繰り返し話をしております。広島市の中学校の校長会においても、その方針で、各学校でそういうことはあってはならないということで、中学校生活を3年間しっかり頑張っていることを評価しようという姿勢で行っておりますので、本市においては適切に推薦基準を設けながらやれていると思います。

井内委員長

 4月段階で、校長会において、そういう話し合い等、合意みたいなものはできていると理解してよろしいですね。

指導第二課長

 もう1点、校長会で進路指導委員会を設けておられます。その中で、各中学校の推薦基準について持ち寄って、お互いのいいところを参考にしながら、より良い推薦基準にしようという、また改善を図ろうという動きは校長会でされています。

井内委員長

 その辺がちょっと気になっていたものですから、是非注視して見ていかないといけないと思いました。中学校段階で、どういう基準で推薦をもらえないといったことが起こるのかということは、本当に知りませんでした。1年生のときにちょっとした間違いをしたことをずっと引きずらなければならないというのは、やはり少しおかしいのではないかと感覚的に今思いました。是非、そこを具体的に実現できるように、改善できるようにしていただきたいと思います。よろしくお願いします。
 他は、よろしいですか。
 それでは、議案第29号の「平成29年度広島市立高等学校入学者選抜の基本方針について」及び議案第30号の「平成29年度広島市立広島中等教育学校入学者選抜の基本方針について」、原案どおり可決することに御異議ございませんでしょうか。
 (異議なし)
 はい。それでは御異議なしと認めまして、本件は原案どおり可決することに決定いたしました。ありがとうございました。
 続いて、議題3に移ります。
 議案第31号の「平成29年度広島市立広島特別支援学校高等部入学者選考の基本方針について」を議題といたします。
 本件は、審議案件でございます。議案の内容につきまして、特別支援教育課長から説明を受けます。よろしくお願いします。

特別支援教育課長

 議題3、議案第31号、「平成29年度広島市立広島特別支援学校高等部入学者選考の基本方針について」御説明いたします。
 広島特別支援学校高等部におきましては、平成24年度の入学者選考より基本方針を定め、それに基づき高等部入学者選考実施要項を作成し、選考を実施しております。
 特別支援学校の入学者の選考は、普通科及び普通科職業コースの特色に配慮しつつ、その教育を受けるに足る能力、適性等を判定して行うものとしております。
 特別支援学校におきましては、受験者が入学後、個に応じた適切な教育を受けるための参考資料とすることを主たる目的として、この入学者選考を実施しております。能力、適性等を判定はしているものの、希望する者全員が特別支援学校に入学していることから、高等学校の入学者選抜とは若干性質が異なっており、「入学者選考」という文言を使用しております。
 第1、入学者の募集、1、選考の方法でございますが、(1)職業コースを除く普通科におきましては、ア、学力検査、イ、面接、ウ、その他としております。アの学力検査の実施教科は、国語と数学の2教科としておりますが、特別支援学校や特別支援学級では様々な教育課程が存在することから、中学校又は特別支援学校中学部において履修した教科に応じまして、実施教科の一部又は全部を実施しないことができるとしております。イの面接、ウのその他につきましては、資料を御覧ください。
 また、(2)普通科職業コースにつきましては、ア、学力検査、12ページに移りまして、イ、作業・運動能力検査、ウ、面接としております。アの学力検査の実施教科は、国語と数学の2教科でございます。イ、作業・運動能力検査、ウ、面接につきましては、資料を御覧ください。
 2、合格者の決定につきましては、普通科及び普通科職業コースにおいて実施した学力検査などの結果及び面接の結果を総合的に判断して決定いたします。
 昨年度との変更点でございますが、13ページの新旧対照表を御覧ください。次年度の基本方針の変更点については、文言の微修正のみとなっております。
 まず、題名が「平成28年度」から「平成29年度」に改めるとともに、文中で「理解力、判断力、表現力、意欲、態度」と読点でつないでおりました部分の最後を「及び」とし、内容を変えることなく、より適切な表記といたしました。
 なお、平成28年度入学者選考の結果につきましては、15ページを御覧ください。
 15ページの「平成28年度広島市立広島特別支援学校高等部の入学者状況について」を御覧ください。
 普通科におきましては平成28年2月2日、普通科職業コースについては2月3日に入学者選考を実施いたしました。
 平成28年度の入学者選考から普通科職業コースにつきましては、学力検査の時間を50分から40分に短縮するとともに、作業・運動能力検査の時間を50分から60分に延長いたしました。また、配点につきましては、作業・運動能力検査を200点満点から50点ほど加えて250点満点とするとともに、面接を100点満点から150点満点とすることとしました。この変更により、より人物重視で高等部普通科職業コースの入学者選考を行うことができ、学校の方からは、「生徒が入学時から就職への意識が非常に高く、日々の学習や厳しい作業活動にも意欲的、積極的にたくましく取り組む様子が見られ、達成感を味わう中で、就職への自信の芽生えにつながっている。」と聞いております。
 以上で、「平成29年度広島市立広島特別支援学校高等部入学者選考の基本方針について」の御説明を終わります。御審議のほどよろしくお願いいたします。

井内委員長

 はい、ありがとうございました。
 それでは、審議に入ります。
 ただ今の説明につきまして、何か御質問、御意見等はございませんでしょうか。

溝部委員

 15ページの入学者数等の備考欄に、合格者のうち1名は入学辞退をされたとあります。もともと入学を希望しておられたと思いますが、なぜ辞退されたか分かりますでしょうか。

特別支援教育課長

 聞いているところによりますと、本来は特別支援学校への進学が望ましいと考えていたのですが、家庭の事情で進路を変更したと聞いております。

溝部委員

 御家庭の事情でということですね。分かりました。
 もう1点質問ですが、職業コースの生徒については就職への意識が高く、よく頑張っていると聞いています。県内に幾つか特別支援学校がありますが、それぞれ適性に応じて大学への進学も考えられるのでしょうか。

特別支援教育課長

 視覚障害や聴覚障害の生徒を対象とする特別支援学校では、大学へ進学した生徒もおります。しかし、現在のところ、知的障害の生徒を対象とする特別支援学校である広島市立広島特別支援学校から大学に進学したということはないと思われます。

溝部委員

 知的障害の生徒を対象とする特別支援学校からの大学への入学はあまりないということですね。そのことを保護者の方も御理解されて入学されているのでしょうか。

特別支援教育課長

 それは分かっておられます。

溝部委員

 はい、分かりました。

鈴木委員

 高等部において、人物重視で作業・運動能力検査等に時間が増えたり、配点が増えたということを受けて、そのことで中学校の特別支援学級の教育との連携や中学校の学習への波及効果があるのかお尋ねしたいと思います。

特別支援教育課長

 特別支援学校におきましては、8月のお盆休み明けに、一日体験入学等を行っておりまして、学校の実際の様子や学習内容を、生徒、保護者、教員に伝えますので、中学校の特別支援学級としても、特別支援学校の職業コースに進学したいという生徒が在籍しているときには、そういったことを踏まえて、日々の学習に作業学習を加えるなどの工夫を行っております。

鈴木委員

 分かりました。
 大変重要なことで、急に高等部に入ったからできるわけではありませんので、日々、能力的なこともやっておこうと意識していただけるというのはいいことだと思いますので、連携を進めてください。

井内委員長

 他は、いかがですか。

尾形委員(教育長)

 この入学者選考試験の基本方針についての新旧対照表は、昨年度を踏襲しているという形に感じられるかもわかりませんが、今ありましたように、例えば特別支援学校の職業コースの場合であれば、実際に生徒を指導して、いろいろな課題を踏まえた上で、作業能力、運動能力をもっと見ないといけないと思います。もっとそこに時間と配点をかけたり、あるいは面接をもう少し実施したりする。そういった形で、絶えず見直しを行いながら進めているということなのですね。
 そういう中で、特別支援学校は職業コースを設置したことにより、現在4割を超える就職率になっており、非常に成果も上げてきているので、そういった意味では、選考するということは非常に重要なことだと思います。反省や課題も踏まえた上で、より良い形で選考の実施に努めていきたいと思います。

井内委員長

 例の職業コースですが、人気が高いというか、ちょっと去年も同じような質問をしたと思うのですが、例えば18名受けて16名が合格で、2名不合格になっていますよね。この2名の方は普通科へ行かれたのですか。

特別支援教育課長

 はい。

井内委員長

 問題はないのだろうと思うのですが、この職業コースの定数を少し増やすとかというような方向性はお考えではないのですか。能力について今、教育長がおっしゃったけど、やはり適応しない子を無理やり入れて職業訓練というのは難しいということで、ある程度このぐらいの枠でいいのだろうというのか、それとも本当は合格させてもいいと感じておられるのか、その辺はどうでしょうか。

特別支援教育課長

 昨年度もいただいた御意見ですが、特別支援学校高等部に入学してくる生徒のうち、知的障害が軽度の生徒が増えてきております。それに伴って、就職を希望する生徒も増えてきているという現状がございます。
 今のところ、1学年2学級という定員ではありますが、これから就職をしたいという生徒が増えてくれば、2学級から3学級に定員を増やすことについて検討していく必要があると考えておりますが、もうしばらくは動向を見守りたいと考えているところでございます。

井内委員長

 分かりました。視野には入っておられるということで、多少、動向を見ていかないといけないということですね。

教育次長

 特別支援学校は、現在でもマンモス校という課題がありますので、その根本的な解決の中で、委員長がおっしゃった点も考慮に入れて検討していく必要があると思っています。

井内委員長

 是非考えてみていただきたいと思います。よろしくお願いします。
 他はよろしいですか。
 それでは、議案第31号の「平成29年度広島市立広島特別支援学校高等部入学者選考の基本方針について」、原案どおり可決することに御異議ございませんでしょうか。
 (異議なし)
 それでは、異議なしと認めまして、本件は原案どおり可決することに決定いたしました。どうもありがとうございました。
 以上で予定の議題は全て終了いたしました。
 本日の教育委員会議を終了いたします。
 次回の教育委員会議は、7月27日(水曜日)、午前9時30分からを予定しております。

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