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平成28年第4回教育委員会議(3月臨時会)会議録

平成28年第4回広島市教育委員会議会議録

 平成28年3月25日(金曜日)、平成28年第4回教育委員会議(臨時会)を教育委員室において開催した。

1 開会及び閉会に関する事項

  • 開会 午後1時30分
  • 閉会 午後3時50分

2 出席委員

  • 委員(委員長) 井内 康輝
  • 委員 溝部 ちづ子
  • 委員 藤本 圭子
  • 委員 栗栖 長典
  • 委員 鈴木 由美子
  • 委員(教育長) 尾形 完治

3 事務局等の出席者

  • 教育次長 塩山 慎二
  • 青少年育成部長 熊田 一雄
  • 学校教育部長 隅田 一成
  • 指導担当部長 湧田 耕辰
  • 教育センター所長 市川 昭彦
  • 総務課長 橋場 忠陽
  • 教職員課長 梶田 英之
  • 教職員課服務・健康管理担当課長 花岡 潔
  • 学事課長 植永 勝成
  • 健康教育課長 長谷 冨美
  • 指導第一課長 島筒 篤
  • 指導第二課長 野間 泰臣
  • 特別支援教育課長 児玉 安司
  • 生涯学習課長 林 達雄

4 傍聴者等

 なし

5 議事日程

  • 議題1 事務局職員等の人事について(議案)【非公開】
  • 議題2 教職員の人事について(代決報告、議案)【非公開】
  • 議題3 平成28年度広島市立学校教職員人事異動の概要について(報告)
  • 議題4 「広島市子どもの読書活動推進計画(第三次)」の策定について(議案)
  • 議題5 広島市教育委員会規則の一部改正について(議案)
  • 議題6 市長の権限に属する事務の一部の補助執行について(議案)

6 議事の大要

井内委員長

 ただ今から、教育委員会議の臨時会を開催いたします。
 本日の傍聴の方はいらっしゃいません。
 本日は、尾形委員が平成28年度第1回広島市議会定例会の本会議へ出席されておりまして、本会議終了後から出席となりますが、定足数は満たしております。
 なお、教育次長も所用により約30分後からの出席になりますので、教育長の職務代行者は、廃止前の教育長の職務代行者に関する規則第3条の規定により、青少年育成部長となります。
 本日の議事録署名者は、藤本委員と鈴木委員にお願いいたします。
 それでは議事に移ります。
 本日の議題は、お手元の議事日程のとおりですが、本日審議予定の議題1及び議題2につきましては、改正前の広島市教育委員会会議規則第7条第1項、第3号、第4号及び第8号の規定に該当することから、審議を非公開としたいと思いますが、御異議ございませんか。
 (異議なし)
 それでは、異議なしと認めまして、議題1及び議題2につきましては、非公開と決定いたしました。
 なお、議題1及び議題2の審議終了後、議題3から議題6の審議を公開で行います。

 (非公開部分省略)

井内委員長

 それでは、議事を再開します。
 次に、議題3の「平成28年度広島市立学校教職員人事異動の概要について」を議題といたします。
 本件は報告案件でございます。内容につきまして、教職員課長から説明を受けます。よろしくお願いいたします。

教職員課長

 それでは議題3、平成28年度広島市立学校教職員人事異動の概要につきまして、着席にて報告させていただきます。
 それでは、資料の2ペーシを御覧ください。1にありますように、平成27年9月の教育委員会議でお諮りしました人事異動方針により、この度の平成28度の人事異動を行ったところでございます。具体的には2を御覧ください。管理職の異動状況をお示しております。(1)の表のとおりでございますが、総計数で201名の異動を行いました。校長の退職増に伴いまして、登用者が増加しておりまして、結果、全体といたしまして、昨年度と比較し、35名の増加という状況となっております。
 (2)でございます。小中学校の校長、教頭の登用状況でございます。小学校におきましては、校長20名、教頭25名、中学校においては校長10名、教頭16名の登用をしております。なお、小学校の平均年齢でございますが、再任用の10名を除いた算出となっております。若干高めの年齢にはなっておりますが、先般お話しましたとおり、3年を目処として57歳という方も登用しましたので、この辺り頑張ってもらえるものと考えておりますが、その者がありますので、その分年齢は若干高めになっております。
 資料3ページでございます。(3)、その中での女性管理職の状況でございます。この度の人事異動の結果、女性管理職につきましては、小学校においては85名の29.6%。中学校においては18名の14%という状況になっておりまして、昨年度と比べまして、小中学校共に女性管理職の割合が増加しております。3を御覧ください。主幹教諭、指導教諭の登用状況でございます。主幹教諭の配置基準の小学校は18学級以上、中学校においては、15学級以上の学校に配置しております。この度の異動で、新たに小学校で24名、中学校で14名、高等学校で1名を登用いたしました。次に4でございますが、教諭等の異動状況でございます。教諭、養護教諭、栄養教諭、実習助手の辞退職、配置換、採用、新採用について総合計で956名の異動を行ったところでございます。
 次に4ページを御覧ください。人事交流の状況でございます。
 (1)は広島大学附属学校、県立学校、他都市、他都市の市・町との交流の状況でございまして、合わせて30名の交流を行っております。(2)でございますが、校種間交流、小学校、中学校、中学校、小学校間とそれから、多くは特別支援学校間での交流を行って、ここの数字としては出てまいりました。特にこの度は特別支援学校から小中学校へ一定の経験を積んだ者、特別支援教育の一定の経験を積んだ者を通常学級のほうへ異動させております。
 なお、この表にはございませんが、特別支援学校のセンター的機能を生かして、採用から早い段階でその経験をさせまして、基礎的知識と実践的な指導力を身に付けさせたいと考えておりまして、新規採用者を積極的に配置しております。今年度は昨年度よりも4名多い16名を配置しまして、先ほど申しましたように実践的な経験を積ます中で、その経験を元に通常学校への配置をしながら特別支援の教育の充実を図っていきたいというふうに、引き続き取り組んでいきたいと考えております。
 (3)でございます。行政との交流状況でございます。合わせて24名の交流を行った状況でございます。以上、平成28年度の人事異動の概要について御報告させていただきました。

井内委員長

 はい。ありがとうございました。ただ今の説明について何か御質問、ありませんでしょうか。

鈴木委員

 4ページの校種間交流のところなのですか、特別支援の学校から小・中学校に異動を多くしているということと、最初の段階で特別支援の知識を身につけて通常学級でもユニバーサルデザインを進めていくことは賛成なのですけれども、最初に16名の新規採用者といわれたと思いますが、これだけ多くの新規採用者が入った場合に、免許要件、要するに免許を持っていれば、よいと思いますが、初めてであると、特別支援学校の運営について難しくなるのではないかなと思うのですが、こういう研修計画があれば教えてください。

教職員課長

 基本的には免許保有者を優先的に配置しております。それと面接等の中で教育に積極的に取り組む者について次に配置しております。今、御質問の研修ですが、免許講習会がございまして、そこに行って免許を取得するように指導しますし、それから当然初任研は入って実施しておりますので、その中でより知識も経験も積みながら特別支援の教育のリーダー的な存在になるべき育成をしていきたいと考えております。

鈴木委員

 初任研修は夏休みですよね。積極的に免許を取っていただくとその方のキャリアにプラスになると思いますので、学校側では大変かもしれませんが、是非後押しをしていただきたいと思います。

溝部委員

 3ページですけれども、3の主幹教諭はたくさん採用されているということが、分かりました。指導教諭の登用がゼロなのですけども、試験を行ってないということなのですか。試験をした結果、ゼロなのか、ちょっとそこらをお教えください。

教職員課長

 実は、定数配置、いわゆる県がそのコストを準備して行わないと駄目なものですので、実は今年度の配置はございません。増にはなっておりません。現在小学校で2名ということになっておりますが、それ以後定数配置をしていただいてもらっていませんので、なかなかその辺りですね、前に進まない。県にその辺りどうかと聞きますと、なかなかその辺りの指導主事と指導教室の役割分担ですね。この辺りのなかなか明確にできないというところもあるようでして、これは引き続き本市の29年以降、私どもの権限もありますので、今、事務局としては、その辺りをどういうふうに進めていけばいいかと検討しているところです。

溝部委員

 これは試験制度の問題ですか。

教職員課長

 はい。主幹教諭も当然試験制度をいくつかやっております。

溝部委員

 今年も試験制度はあったということですか。

教職員課長

 はい。制度としては構えていますが、定数がないものですから。

溝部委員

 はい。分かりました。

井内委員長

 4ページの交流人事のところで、お伺いします。他都市の小・中学校は13名、この数というのは少しずつ増えているのでしょうか、それとも横ばいなのでしょうか。その辺りの状況を聞きたいのと、こういう交流される年数というのですか、経験年数というのはどのぐらいの方が交流されているのか。

教職員課長

 これは実は二つがありまして、いわゆる経過交流、2年間の行き来以外に、来ていただきましょう、帰りましょうというものも含めておりますので、若干その辺りは年度によって成立するか、特に中学校でいいますと、教科があったりしますのでその辺りのマッチングが上手くいかなかったりというところで、あるときにはたくさん出てくるのですが、こちらのほうに、広島市のほうに帰りたいといいますか、異動したいという方が結構いらっしゃいます。こちらから積極的に他都市の方へ異動してというのはなかなか難しいと思われます。

井内委員長

 そういう意味でのアンマッチがすごく多い。

教職員課長

 計画的な2年間とか3年間というのは今後県と話をしながら計画していきたいと考えております。

井内委員長

 計画していけますか。

教職員課長

 はい。そこはある意味、制度設計しながら進めていける余地はあるかと思います。

井内委員長

 ここを少し増やしておかないと、県全体を俯瞰するような教育改革によって、そういうのを図っていくのではないかなと私も思っているところですけれどもね。これ、どのぐらいなら増やしていけるものなのですか。
 広島市に来てくださいというのであれば、まだいいかもしれないですが、それって希望を出すわけでしょう。それにマッチさせるようにこちらで出していくという数というのが、なかなか出せないでしょうね。難しいのですね。

教職員課長

 これは、その辺りの意識改革を含めて、ちょっと連結を考えながら、実績を積みながら拡大をしていくということになっていくのかなと思います。いきなり多くというのはなかなか難しいかもしれません。

井内委員長

 難しいかなと思います。例えば中学校の教科別で先ほどおっしゃった事例があったとして、何年か年限を区切って戻すということは、今も一応制度上は保証されているということですか。

教職員課長

 そうなっています。

井内委員長

 行ったら行きっぱなしということではなくて、その辺も明確にして何ができて、何ができないのかを明らかにして、少しずつ増やしていくのですかね。将来のことを考えたら良いと思うのですよね。

教職員課長

 そういった人間の状況を聞きますと、経験を積むことは非常に良かったと聞いておりますし、今、管理職に就任した者も若いときにそういう交流をして、その経験を生かしながらキャリアアップしている者も多くいますので、それを積み上げていくことは必要だなと思います。

井内委員長

 そう思うんですよね。広島市のことしか知らないのではなくて、やはり県北の状況も生活の基本も違うところで、経験を積んでくるということはその人のキャリアアップにものすごく繋がると思うのですよね。積極的にどういうふうに見せていくか、つけていくかということを、是非教職員課で考えていただきたいというふうに思います。

尾形委員(教育長)

 人事方針に多様な経験を通してということが書いてあります。10年ぐらい前から多様な経験ということでいわゆる本市内でなくて、市外と交流してその年数を2年間という期間を決めて、しかもミドルの教員をオーデイション。将来経験を積ませて管理職にと推していく形で当初はかなり多くの人数、20人程度の人数ができたのですけれども、だんだん人数が少なくなって、その層がだんだん減ってくる。しかも、広島市から行けるとなると向こうへ単身というわけには行かないので、広島市から通える範囲でということになると、限定がかかってくるので、なかなか人数的に、だんだん減ってきた状況があるので、例えば今回、年齢層を少し若手に持っていくとか、そういうところを県とも話さないといけないと思います。

井内委員長

 難しい問題なのは分かるのですが、医者なんかもそうなのですが、単身赴任が多いですよね。自分の仕事のやりがいとかそういうものと深くかかわると思うのですが、それはさっき言ったインセンティブの中ではないので、自分のキャリアアップ、教諭としての力量のグレードアップを狙うためには是非、というそういうような思いで2年から3年頑張ってみるみたいな教諭が増えてくださると良いと思うのですが、良い条件のものばかりでいくわけではないので、子どもも大変であれば、先生も大変であるというところも、非常に大事な学校現場であると思っています。これは課題として毎年少しずつでも頑張っていっていただければと思います。

栗栖委員

 3ページの4の異動状況のところの一番下の新採用のところなのですけれども、平成28年度も255名という大量採用で、昨年も241名と多いですね。もちろんいろんな研修は御準備されていると思うのですが、昨年の241名の方々の成長具合や、実際に教員活動されてのレベルアップ状況が分かれば、教えていただきたいのですが。

教職員課長

 やはり年々学校自体の意識といいますか、若手が多くなってきたので、この間議会でも質問があったのですが、いわゆるベテランの先生の力をどう伝えるかということが、非常に問題になりました。今、学校ではミニ研修といいますか、ベテランの教員が指導にあたって、本当に短時間で、こういうことをやってみようかということをやりながら、サポート相談体制を含めて進めている状況でございます。今年大きな意味で新規採用教員が大きくつまずいたという状況は聞いていませんので、そこら辺は教育センターを含めてその内容を充実していくことかなと思っておりますが、そこの辺りは実地的な内容も工夫しながら進めていくところです。ちょっと数値的になかなか表せないので、私どもに入ってきている情報ですと、つまずきがありまして困ったというところを今年は聞いておりません。その分、学校はかなり頑張ってもらっているのかなと思っています。

栗栖委員

 いずれにしても、新しい、若手の先生方を早期にレベルアップさせる、大量採用しているので、大きな課題と思いますので、来年度の新しい先生についても今年や去年のいろんな課題をより具体的にして、それを研修プログラムに結び付けていただき、早期レベルアップに是非努めていただきたいと思います。

尾形委員(教育長)

 1校に1人は新採用が入っていますね。小・中・高、1校に必ず新採用が入っています。しかも新採用の中に臨採の経験が豊富にある者がいるのです。そこの層がある。新規の学卒とかなり経験を積んだ臨採がいたので、ここの経験に差はあるのですよね。そこらを踏まえて各学校があえて、校内で若手研修を自主的にやるのです。その指導者とか授業を見せるのを先輩がやるのです。先輩も勉強しないといけませんから、先輩も自信持ってきますしね。逆に新採用の者もモデルとしてあのような授業をしようという、育っていく良い状況で動いてきているのは事実としてあります。今、新任の研修もやっていますけども、既に終わっています。成果は上がっています。

井内委員長

 広い意味でジョブトレーニングみたいなことがありますよね。すぐこういうふうにして、またフィードバックしてみたいなことができれば、新採の方も自信をつけられるスピードも早いのではないかという気はします。

鈴木委員

 質問というより感想なのですけれども、女性管理職が徐々ではありますけれども増えているのはいいことだなと思いますし、中学校の教頭先生が今回増えているのは、ここから校長先生になられると思いますし、見ている子どもたちにとってもキャリア教育になりますので、これが14%というのはかなりいい割合ではないかなと私は思っているのですけれども、努力のおかげであると思いますので、また少しずつだと思いますけれども、お願いしたいと思います。

藤本委員

 主幹教諭の方が結構増えておられますけれども、今後、方向性としては、どのように進めていかれるのですか。

教職員課長

 配置基準というものがありますが、学級数18学級がありますので、そういう中での配置をしております。この数自体が、実はいわゆる教頭に昇任をした者がおりますので、その入れ替わりとして昇任者が多くなっています。そこは今、おっしゃっていただいたように、今度は私どもが配置の基準を作っていくわけですので、そこはやはり論議になるところというふうに思いますし、配置校とそうでない学校については組織体制が随分違っておりますので、そこをどうフォローしてあげるかとか、加配とか、いろんな職員配置の中で考えていくべきものだとは認識しております。

藤本委員

 特に小学校は、中学校もそうですけど、日々いろんなことが起きてくる突発対応が必要な状況の中で、やはりフリーの先生がいらっしゃるのといらっしゃらないのでは、随分違ってくると思いますし、小学校は学級担任制ですし、そういうのを考えると、やはりここはお願いして整備していっていただけたらいいのではないかなと思いますので、是非お願いいたします。

井内委員長

 はい。よろしいですか。それでは、次に議題4でございます。
 議案第16号「広島市子どもの読書活動推進計画(第三次)の策定について」、生涯学習課長から説明を受けたいと思います。よろしくお願いいたします。

生涯学習課長

 広島市子どもの読者活動推進計画(第三次)の策定について、着席して御説明いたします。この計画については、1月27日に開催されました教育委員会議におきまして、計画の素案について御説明し、その後、市民意見を公募した上で最終案といたしました。本日は市民意見の報告結果を中心に御説明させていただきます。
 配布資料の5ページを御覧ください。「広島市子どもの読書活動推進計画(第三次)の策定について」の「1策定の趣旨について」でございます。広島市子どもの読書活動推進計画(第二次)の計画期間が平成27年度、今年度をもって満了することから、第二次計画の成果と課題を検証するとともに、子どもを取り巻く環境の変化を踏まえ、今後の子どもの読書活動を総合的・計画的に推進するため、第三次計画を策定するものです。
 次に「2内容」についてです。まず「(1)計画の目的」ですが、本と出合い・楽しみ・豊かに生きる、子どもが本と出合い、読書の楽しさにふれながら、ことばの力や「教養・価値観・感性」等を身に付け、自ら考え、判断し、豊かに生きていくために、あらゆる機会とあらゆる場所において、子どもが自主的に読書活動を行うことができる環境の整備を推進するということを目的としております。「(2)計画の位置付け」でございますが、子どもの読書活動の推進に関する法律に基づきます、市町村子ども読書活動推進計画、また、広島市教育振興基本計画の行動計画として位置付けております。「(3)計画期間」については、平成28年度から平成32年度までの5年間としております。「(4)計画の内容」についてでございますが、計画の策定に当たりましては、市民参画の推進を図るため、2月1日から3週間、計画素案を公表して市民意見の公募をしております。
 それでは、市民意見募集の結果につきまして説明いたしますので、恐れ入りますが、別冊2を御覧いただけますでしょうか。1ページに市民意見募集の結果についてという標題をつけております。こちらの募集期間は先ほど申し上げましたように、2月1日から21日まで、そして募集方法については、広島市のホームページ及び広報紙「ひろしま市民と市政」の2月1日号に募集記事を掲載するとともに、市民局生涯学習課などの関係窓口に閲覧用及び配布用の資料を設置しまして市民意見を公募しております。「3募集結果」でございますが、応募人数は28人、意見総数は56件でございました。その内訳を下の表に示しております。これは、計画の基本方針、取組方針に沿いまして、意見件数を整理したものでございます。表の網掛けの部分でございますけれども、家庭における子どもの読書活動の推進に関することが4件、地域における子どもの読書活動の推進に関することが10件、学校等における子どもの読書活動の推進に関することが38件、関係機関の連携協力の推進に関することが2件、その他の読書活動についての感想が2件ございました。次に「4意見への対応」でございますけれども、(1)意見の趣旨を素案に反映するものが2件、(2)意見の趣旨が既に素案に盛り込まれているものが38件、(3)今後の事業の推進において留意したり、参考にしたりするものが11件、(4)その他が5件となっております。このうち、(1)意見の趣旨を素案に反映するものについて御説明をいたします。恐れ入りますが、この資料の14ページをお開きいただけますでしょうか。14ページは意見の趣旨を素案に反映するものを二つ示しております。
 まず一つ目でございますけれども、地域における子どもの読書活動の推進に関することでございまして、表の左端の区分としては、保護者等に対する読書推進事業の実施に関することでございます。意見内容欄にございますように、「幼児期には絵本を読み聞かせる保護者は多いと思うが、忙しくなった昨今、子どもの心に沿った良い絵本のある図書館でゆっくりと本を選べる保護者は減っているように思う。広島市の図書館から発信しているたくさんの情報は、本当に必要な情報が家庭に届いているのか。」との意見がございました。それに対しまして、本市の考え方でございますけれども、図書館では関係機関と連携し、図書館に来館されなくても子どもの読書活動についての情報等を保護者に届けていますが、御意見を踏まえ、このことを分かりやすく表記するよう、本文を修正することといたしました。修正内容につきましては、その下の現行と修正の対比表にございますとおり、下線部を追加しております。図書館で来館時以外でも幼稚園・保育園・認定こども園や公民館等を通じて絵本リストなどの配布を行いますという文章を追加しております。
 それでは、次に、15ページをお開きいただけますでしょうか。意見を反映する二つ目でございます。学校等における子どもの読書活動の推進に関することで、区分は、学校図書館の運営体制の充実に関することでございまして、意見内容は、平成27年度に施行された改正学校図書館法では、学校図書館に専ら学校図書館の職務に従事する職員(学校司書)を置くよう努めなければならないと明記されているが、素案に「学校司書」という語句がないのはなぜかとの意見がございました。これに対しまして、本市の考え方でございますけれども、学校図書館担当事務職員は主査・主事として配置した事務職員ではありますが、素案の中でも示しておりますとおり、学校図書館担当事務職員は司書資格を有しておりまして、専ら学校図書館の職務に従事することとしています。そのため、学校司書という言葉を使っておりませんが、学校図書館担当事務職員は学校司書と同様のものと考えております。御意見を踏まえ、今後は、「学校図書館担当事務職員(学校司書)」と表記し、学校図書館担当事務職員の職務について理解をいただくよう努めたいとしております。修正内容は下表のとおりでございまして、この他にも計画本文中にあります、全ての学校図書館担当事務職員という語句について括弧書きで学校司書を追記します。以上、二つの意見が素案に反映させるものでございます。なお、意見の趣旨を素案に反映するもの以外の意見につきましては、この別冊2の3ページから13ページにかけまして、意見の概要と意見に対します本市の考え方を掲載しております。本日は時間の都合もございますので、意見の趣旨を素案に反映するもの以外の個別の意見については、説明を省略させていただきますが、いずれにつきましても、貴重な御意見として受け止め、第三次計画がより実行性のあるものとして展開していくよう関係機関が連携協力をしながら取組を推進してまいりたいと考えております。それでは、恐れ入りますが、もう一度配布資料の5ページの議題4にお戻りいただけますでしょうか。議題4の「3『広島市子どもの読書活動推進計画(第三次)』(案)」でございます。先ほど、策定の趣旨のところでも御説明しましたけれども、第二次計画の成果と課題、子どもを取り巻く環境の変化、さらに市民意見などを踏まえまして、この度第三次計画(案)を取りまとめております。本日は別冊1といたしまして、計画案を配布させていただきましたので、御審議のほどよろしくお願いいたします。

井内委員長

 はい。それでは審議に入ります。ただ今の説明につきまして御質問、御意見はございませんでしょうか。

鈴木委員

 市民意見をお聞きになられて、二点について修正ということで、よく分かりましたし、市民からの御意見もいただけて、市民の関心の高さを伺えたのですけれども、全体的にこういう内容に関する最新の報告というものがありましたら、お教えいただけたらと思います。

生涯学習課長

 はい、先ほど御覧いただきました、表のところでも説明したのですけれども、計画の構成に沿った分類で言いますと、一番多かったのは、学校図書館運営体制の充実に関することでございました。学校の図書ボランティアさんからいただいている意見が多かったようなのですが、学校図書館の体制についてもう少し充実してほしいという意見が多くございました。それにつきましては、既に今回の新規の取組の中で、学校図書館の運営体制の充実を掲げておりますので、整理としては修正なしとさせていただいています。意見が多かったですから、そういった意見を踏まえてしっかりとやっていきたいと思います。

鈴木委員

 学校は期間が長いので、そうだと思うのですけど、例えば幼児期とか生涯学習関係ではどうですか。

生涯学習課長

 そうですね。これも一覧表を御覧になったら分かるのですが、それぞれ、例えば地域における子どもの読書活動の推進に関することでございましたら、幼児児童の読書支援に関することや、青少年読書支援に関することでの意見もいただいております。そういったことにつきましても、今回は、やはり一つには、第二次計画でもやっておりますけれども、4カ月児の健康相談で読み聞かせをずっとやっていくことは効果的なことだと思っておりますので、第三次でも継続的に取り組んでいきたいと思います。特に学齢期に上がってから少し読書離れの傾向があるのではないかという現状分析もありますので、そういったところも力を入れていきたいと考えています。

溝部委員

 市民から意見がたくさん出ているということが大変大事なことだなと思ってみているのですけれども、特に件数の中で56件中38件、下の件に対することも少しありますので、大多数は学校の図書館についての意見が多かったのだなというのを感じています。私は子どもたちが読書離れ、青少年は特に読書離れしているということの中で、読書離れを防ぐには、どういう方法があるかと考えたときに、読書離れをしている子どもたちが町の図書館に一番に行くかというよりも学校の図書館の方にまず行くであろうということが想像できます。つまり、学校図書館というのは、子どもたちが毎日暮らすところにあるわけですから、そこを充実させていくことは非常に大事な図書離れを防ぐ大きな一つの方法ではないかなと感じています。そういうこともあって38件ですかね。この意見は大変貴重で、細かいことはよく分かりませんけど、こういう意見を大事にされて、今後、推進計画を推進していただけたらと思っているところです。特に学校図書館というのは、町の図書館に行こうと思ったら、随分家から距離があったり、交通費を使ったりしなくちゃいけない、時間もお金も使うけれども、学校図書館は、子どもたちは毎日学校にいるので、そういうことも考えたときには、図書館の中でいい絵本とか、いい読み物本とか、あるいは調べ学習にふさわしい本とか、そういう本を子どもたちに推薦をしてくれる先生とか、司書という役目ですけれども、ただ単に教えてくれるだけではなくて、こんな本があるよと、見せてくれる、誘導してくれるっていいますかね。そういうような本来の司書の役目だと思いますけれども、そういうことが学校図書館の中で、もう少し出来てくると、読書離れがなくなるのではないかなということを感じているところです。なかなか予算的なこともあると思いますけど、学校図書館も非常に大事にしていただけたらありがたいなというふうに思います。

指導第一課長

 学校には司書教諭が配置されていますが、当然、学級担任、教科担任を兼務しておりますので、十分に役割を果たすということは難しいと思います。休憩中に子どもたちが本を借りに行こうとしても先生がいなかった。読書活動ができているかとか、あと、先ほどおっしゃった情報センターですね。これから図書館がどう整備されるか。行きたくなる図書館、それをそれぞれの学校が整備していく必要があります。そういうときはどうしても外部活動。ボランティアだけでは常時は難しいです。そこらも考えていきたいと思っております。他の政令市等も担当指導主事が行きながら、本市にとってどれが一番いいのか考えて検討していきたいと思います。

溝部委員

 はい、是非お願いしたいと思います。学校司書は、どのように配置されているのですか。

指導第一課長

 中学校は、御存じのように8人、学校図書館の専任の司書になる方がいらっしゃいます。その方が区をまたがっておられますが、特に小学校がですね、特に必要だと思います。その辺のところを臨時職員がそういう形で果たしていかないといけないのかなと思います。

溝部委員

 今は、行政区に1名いらっしゃるのですね。

指導第一課長

 はい。行政区に1名。中学校におります。

溝部委員

 中学校にいらっしゃるのですね。是非検討をお願いします。
 今の学生たちは、小学校の教員免許を取る学生は司書教諭の免許を取って卒業している実態があるので、そういう教員が増えてくれば、違ってくるかなとは思いますけど、司書の資格はなかなか大変ですよね。司書を持っている人は少ない。だけど、一般の図書館にはこの司書のスペシャリストといいますかね、それぞれ専門的な分野を持った司書が配置されると非常に活性化されるという話はよく聞きますので、そこにやはり人とか専門家がどういうふうに人と接触して、読書にいざなってくれるかというのは大変大きいのではないかなと思っております。よろしくお願いします。

藤本委員

 この数値目標のところに年12冊という目標として挙げられているのですが、学校で図書の時間とかで借りたりしているのは含まれないということですか。

生涯学習課長

 含んでおります。

藤本委員

 学校で借りられたものも含んでいる。通常、小学校で図書の時間が盛り込まれていますか。

指導第一課長

 それは、授業時間で。

藤本委員

 盛り込まれているのですね。長期休暇の前に必ず2冊とか、一人2~3冊借りて返してと。それが、現状であると思うのですけど、それは学校によって違うのですか。

指導第一課長

 目的にはそういう夏休みに読書していくというのは、そうだと思いますが、ここでの数値目標は月曜日から金曜日の平日に授業時間以外でどのぐらい読んでいるかというものです。

藤本委員

 では、学校の図書の時間に借りたり、長期休暇の前に借りたりするのは含まれないということですか。

指導第一課長

 それも入っています。

藤本委員

 それも入っている。そうすると、皆これをクリアするのではないかなという気もするのですけど。

指導第一課長

 やはり、休憩中にですね。特に小学校ですと、休憩は外で遊んだりして、図書館で本を読む子も全部とはいえません。

藤本委員

 図書室で借りた本を読んでいるかどうかということは分からないということですか。

指導第一課長

 そうですね。全国の学力調査の中で、子どもの質問紙の中に、6年生と中学校3年生が答えている部分がありますので、本人が意識して月曜日から金曜日に少しでも読んでいると答えたパーセンテージでございます。

藤本委員

 自分の子どもがですね。学年末なので貸出カードを持って帰ってくるのですが、2年生でだいたい年間10冊以上、3年生で10冊以上借りているとカードに書いてあるものですから、学校の中で組み込まれているのであれば、この目標値はどうなのかなと素朴な疑問として思いました。

尾形委員(教育長)

 週に1時間、低学年はその時間に本を紹介したりして、動機付けをして、それを家に帰って読んでいたら、当然ここに入って来ると思います。

藤本委員

 そうですよね。

尾形委員(教育長)

 厚さにもよってくるし、私なんかは小さい頃はできるだけ薄いのを読んでいました。総数が増えるので。借りてきても読まなかったりして、借りてきてもそのまま返したりして、そういうこともあるので、いかに動機付けるかが非常に大事であり、授業の中の図書の時間はすごく大事であると思います。

藤本委員

 そうだと思います。もちろん家庭での教育も必要ですけども、学校の教員の方がうまく誘導してそういった隙間時間であるとか、本は読むものというふうに教えこむことが必要かと思います。

指導第一課長

 様子をみる中では、1か月に1冊以上読む量と同時並行して月曜から金曜まで習慣化、少しでも読もうという二つの目標を設定しています。

井内委員長

 先ほどの市民の方の意見に対しても修正するというところで、家庭における子どもの読書活動の推進のところを変えるということですよね。それで、要は、前も議論したような気がするのですが、保護者に対する情報提供が大事だということで、その修正案として、幼稚園・保育園・認定こども園を通じて情報を提供するみたいなですね。要は、いろんな絵本のリストであるとか、良い図書のリストを配ろうという声がありますよね。こういうときには、インターネットを使おうという発想はないのですか。常時流してもいいのではないかとわざわざそこに来たときに、そういうチラシなり紙を貰うということをイメージしておられるのだろうけど、ちょっとその辺が今からの感覚に合わないのかなという気もしたのですけど、どうなのですか。いや、逆にインターネットばっかりやっている世代であるからこそ、相談することをイメージとして持っておられるから、あえてそこは書いていないのですか。

生涯学習課長

 ここにはこういう書き方をしたのですけれども、これ以外にも平常こども図書館のほうで、読み聞かせのイベントとかをやっておりますので、そういった情報提供は市のホームページなどを使っても行っています。

井内委員長

 市のホームページを開けば出ているということはあるのですね。今の若いお母さんだからおそらく多くの人がネットを使われるだろうし、それこそ、「保育園落ちた、日本死ね。」とか、話題になったように、みんな見ているのだなとイメージするので、逆にそういうものを利用したほうが、やはり僕も家庭における保護者の読書推進活動はすごく大事だと思う。学校に来たらそれなりにちゃんとやってくれるだろうと思っているのだけど、保護者がそんなことは知りませんみたいな顔をしたらいけないと思うのですね。それをやはりどうやって教育するというか、それってものすごく大事だと思うので、是非若いお母さんたちにはもっとうまく伝わる方法がないかなと少し考えてほしいなと思います。

栗栖委員

 意見が重なっているのですけれども、第三次計画というのは、第二次計画の課題、市民の意見等を踏まえて作られています。別冊2の16ページの概要版でみますと、基本方針が家庭、地域、学校、関係機関で構成されており、立派な計画だと思います。子どもはゲームに時間を取られており、また、親が読書をする時間も非常に減っているので、そういう家庭環境の中で子どもに読書をしようというのはなかなか難しいと思います。第三章の重点政策の中にあります学校での取組、特に読書活動の全体計画、10オフ運動との連携ということが大切だと思います。この学校での取組の実効性が本当に上がるように、計画を作った後のフォローを是非お願いしたいと思います。本は、子どもにとって、たくさん読めば読むほど人格の形成等、レベルアップに資すると思いますので、是非この計画の実効性が高められるようにお願いしたいと思います。

井内委員長

 はい。どうもありがとうございました。だいたい御質問は出たように思います。それでは、議案第16号「広島市子どもの読書活動推進計画(第三次)の策定について」、御異議ありませんでしょうか。
 (異議なし)
 はい。それでは異議なしと認めまして、本件は原案どおり可決することといたします。それでは、ここで、先ほど申し上げましたとおり少し休憩を入れさせていただきたいというふうに思います。再開を15時25分から、20分ほど休憩ということでよろしくお願いします。

 (休憩)

井内委員長

 それでは、定足数は満たしていますので再開をいたします。
 次に議題5です。
 「広島市教育委員会規則の一部改正について」を議題といたします。
 本件は審議案件が7件ございます。
 内容につきましては、関連のある議題ごとに説明を受けて、それぞれ御審議をお願いすることといたします。
 まず、議案第17号の「広島市教育委員会事務局事務分掌規則の一部改正について」及び議案第18号の「広島市教育委員会職員の職名に関する規則の一部改正について」、これは平成28年4月1日の組織改正などに伴うもので、総務課長のほうから御説明をお願いしたいと思います。

総務課長

 それでは資料7ページを御覧ください。
 事務局事務分掌規則改正について御説明をいたします。
 1、改正の理由は、本市教育行政の組織及び運営の効率化を図るため、教育委員会事務局の組織及びその分掌事務について所要の改正をしようとするものです。
 2、改正の内容です。
 (1)、組織改正に伴うものとして、ア、教職員課に県費負担教職員制度の見直しに伴い「労務係」を設置いたします。イ、指導第二課に、「全国高校総体推進係」及び「新しいタイプの高校準備係」を設置いたします。
 (2)、分掌事務の改正として、ア、地方公務員法の改正に伴い、総務課及び教職員課の所管する「勤務成績の評定に関する事務」を「人事評価に関する事務」に改めます。イ、新たに県費負担教職員の給与費等移譲に係る給与等の予算に関する事務が生ずるため、当該事務を教職員課の分掌事務に加えます。ウ、併設型中学校である安佐北中学校の廃止に伴い、指導第二課の分掌事務を整備します。エ、その他規定の整備を行います。
 (3)、施行期日は平成28年4月1日です。具体的な改正につきましては、新旧対照表で御説明いたしますので、9ページを御覧ください。
 9ページの上のほうからまいりますとアンダーラインを引いているところが修正箇所でございます。
 まず、教職員課に「労務係」を、指導第二課に「全国高校総体推進係」及び「新しいタイプの高校準備係」を設置いたします。
 10ページを御覧ください。
 アンダーラインを引いている箇所で、総務課の分掌事務の「勤務成績の評定」これを「人事評価」に改めます。
 11ページを御覧ください。
 教職員課に県費負担教職員の給与費等の移譲に係る給与等の予算に関する事務を加えたことに伴い、アンダーラインにありますように、現行の教育企画課の事務から当該「教職員課の所掌事務を除く。」旨を規定するものです。
 また、教職員課の分掌事務の「勤務成績の評定」を「人事評価」に改めます。
 12ページを御覧ください。
 新たに県費負担教職員の給与費等の移譲に伴う給与等の予算に関する事務が生じるため、当該事務を教職員課の分掌事務に加えます。
 安佐北中学校の廃止に伴い、指導第二課の分掌事務から「併設型中学校」を削除いたします。
 13ページを御覧ください。
 全国高等学校総合体育大会の開催年になることから、「開催準備等」を削除いたします。
 引き続きまして、第18号議案について御説明をさせていただきます。
 14ページを御覧ください。
 改正の理由は、再任用職員がやりがいを持って職務に当たることができるようにするため、再任用職員の職名に再任用である旨を付して用いることができるようにする等の所要の改正をしようとするものです。
 2 改正の内容です。
 (1)、再任用職員の職名には、当該職員であることを示す文字を用いることができるよう規定をいたします。例えば再任用職員主事の職名を付けておりますが、主事に後ろに括弧してカタカナで「シニア」とすることで、こういったことを予定しております。
 (2)、広島県の職制の見直しに伴い、県費負担の事務職員及び技術職員の職名を表のとおり改めます。
 (3)、役付職員以外の指導主事及び社会教育主事の職名の明確化を図るため、規定の整備を行います。施行期日は平成28年4月1日です。具体的な改正につきましては、新旧対照表で御説明いたします。17ページを御覧ください。
 第6条を追加し、再任用職員の職名に再任用職員であることを示す文字を用いることができるように改正いたします。一枚めくって18ページを御覧ください。
 別表1上段の県費負担教職員について、広島県の職制の見直しに伴いアンダーラインのとおり改正をいたします。
 同じく18ページの下段の県費負担教職員以外の職員について、役付職員以外の職員として、指導主事及び社会教育主事を新たに規定いたします。
 今回お諮りいたします教育委員会規則の議案は以上ですが、これ以外に行政不服審査法の改正に伴い、4月1日付けで教育委員会規則の改正を行う必要があります。
 改正行政不服審査法の主な内容としては、審査請求と異議申立ての二つの不服申立て類型が審査請求に一元化される、また、60日以内とされていた不服申立てをすることができる期間が3か月以内に延長されること等があります。
 この改正行政不服審査法が平成28年4月1日に施行されることに合わせて、教育委員会規則においても審査請求の審査事務に関する規定を整備するなど所要の改正を行う必要があります。しかしながら、改正議案につきまして市長事務部局との調整が続いており、現時点で最終議案は確定しておりません。
 そうしたことから、今回の会議にお諮りすることができませんでした。
 また、明日以降3月末日までに教育委員会議を開催するいとまがないと見込まれますことから、ただ今御説明いたしました、行政不服審査法改正に伴う教育委員会規則の改正につきましては、教育委員会事務決裁規則第6条の規定による教育長代決により教育委員会規則の改正を3月31日までに行い、次回の教育委員会議において代決報告をさせていただきたいと考えております。
 それでは議案についてよろしく御審議をお願いします。

井内委員長

 はい。ありがとうございました。
 ただ今の御説明につきまして、何か御質問、御意見はございますでしょうか。

栗栖委員

 「勤務成績の評定」を「人事評価」に変えるというのは、市全体で何かあるのですか。

総務課長

 地方公務員法の規定が変わりましたので、市長部局も教育委員会も改正することになりました。

栗栖委員

 中身が変わったわけでもないのですね。

総務課長

 はい。そうです。

井内委員長

 再任用職員の職名にシニアを使うというのは、具体的にはどういうことですか。

総務課長

 職員名簿を見ますと同じ主事になるのですね。主事というのは比較的若い職員で、35歳~38歳の若手の職員と、再任用は当然60歳を過ぎていますので、これが同じだったら意識が下がるのではないかということで、私は再任用、ベテランなのだということが分かるようにしたらいいのではないかというのが、9月か12月の議会で指摘がありまして、企画総務局のほうで主事(シニア)、技師であれば技師(シニア)という形にするということなので、それに合わせて教育委員会も改正することとしました。

鈴木委員

 細かいことなのですが、11ページの右側の2で、教育企画課の分掌事務が括弧書きのところで教職員課の所掌に属するものを除いてということで、教職員課に予算に係ることが入っているのですが、これは労務係が所掌することになるのですか。

総務課長

 給与係ですね。平成29年度から私どもで人件費を払わなくてはいけないので、平成28年度中に予算を確保しなければならない。ということで、予算事務を加えたものです。

鈴木委員

 先ほどの職名に関する規則のところにある事務職員及び技術職員などは県費のまま残るということですか。

総務課長

 平成28年度は県費は残りますが、平成29年度から市費になります。

教育次長

 これは、平成28年度までは県の制度でそのままいきます。

総務課長

 表で言いますと、18ページを県費と県費以外に区分していますが、そこは修正をしなければならないと考えます。

教育次長

 そういう改正は確かに必要です。

鈴木委員

 平成29年度ということですね。

教育次長

 平成29年度ですね。

井内委員長

 平成28年は移行期間ということ、大変ですね。

教育次長

 県費負担という言葉はなくさないといけないですね。

栗栖委員

 先ほど言われた「シニア」をつけられるというのは運用でされるわけですか。

総務課長

 そうですね。今ですね、規定上、17ページの第6条で再任用であるということを示す文字を用いることができるとしておりまして、これがですね、第4条を見ていただきますと、役付職員以外は別表としていますが、シニアについては入れていません。

井内委員長

 実際「シニア」をつけるとしたら、運用ベースで。
 新たにそれ提示するということではなくて、通常の運用でやるということですか。

総務課長

 6条の規定を根拠にしております。

井内委員長

 規則にしておいて、あとは運用でやるということですね。いいですか。それから、あと不服審査に関することは代決でということでしたね。

総務課長

 市長部局との調整の中で、ギリギリまで固まらないですね。申し訳ないのですが、代決をさせていただきたいと考えています。

井内委員長

 はい。それでは、議案第17号の「広島市教育委員会事務局事務分掌規則の一部改正について」及び議案第18号の「広島市教育委員会職員の職名に関する規則の一部改正について」、御異議ございませんでしょうか。
 (異議なし)
 それでは異議なしと認めまして、本件は原案どおり可決することといたします。
 ありがとうございました。
 次ですが、議案第19号の「広島市立高等学校学則の一部改正について」、議案第20号の「広島市立中等教育学校学則の一部改正について」、議案第21号の「広島市立学校の管理及び学校教育法の実施に関する規則の一部改正について」、議案第22号の「広島市立高等学校の通学区域に関する規則の一部改正について」、及び議案第23号の「広島市立特別支援学校学則の一部改正について」、これは学校教育法の改正や安佐北中学校の廃止に伴うもので、指導第二課長及び特別支援教育課長のほうから説明を受けたいと思います。
 よろしくお願いします。

指導第二課長

 それではよろしくお願いします。
 資料の19ページを御覧ください。議案第19号「広島市立高等学校学則の一部改正について」でございます。まず1の改正の理由ですが、(1)のとおり、学校教育法等の改正により創設された義務教育学校に係る規則改正を行うところでございまして、広島市立高等学校の入学資格の中の学校に関する記述に「義務教育学校」を加えるものでございます。
 次に、(2)の「安佐北中学校の廃止に係る規則改正について」ですが、安佐北中学校が平成28年4月1日で廃止するということから、併設型中学校及び併設型高等学校に係る規定が不要となります。
 このため、当該部分の記述を削除するものであります。なお、安佐北高等学校につきましては、高等学校に係る規定により運営できるため支障は生じません。
 次に、2の改正の内容ですが、新旧対照表のほうがわかりやすいと思いますので、資料の21ページを御覧ください。
 左が現行で、右が改正を示しております。下線部について改正をいたします。
 まず、第11条の第1号、「準ずる学校」の右に「若しくは義務教育学校」を加えます。
 また、第14条のただし書きを削ります。恐れ入ります、19ページへお戻りください。3の施行日ですが、平成28年4月1日としております。
 続いて、資料20ページを御覧ください。広島市立高等学校学則を一部改正する規則でございます。次に、資料の22ページを御覧ください。議案第20号の「広島市立中等教育学校学則の一部改正について」でございます。
 まず、1の改正の理由ですが、先ほど説明いたしました第11条でございます。
 24ページの新旧対照表を御覧いただいたほうが分かりやすいので、そちらで御説明をいたします。
 24ページを御覧ください。下線部について改正をいたします。
 第11条中の「又は」を「若しくは」に改め、「卒業した者」の右に「又は義務教育学校の前期課程を修了した者」を加えます。
 資料があっち行ったりこっち行ったりで恐縮ですが、22ページを御覧ください。施行日は先ほどと同じ平成28年4月1日としております。23ページが公布案でございます。続いて、資料25ページを御覧ください。議案第21号の「広島市立学校の管理及び学校教育法の実施に関する規則の一部改正について」です。1の改正理由については、先ほど説明したとおりでございまして、安佐北中学校が広島中等教育学校へ移行することに伴い、改正するものでございます。
 27ページの新旧対照表を御覧ください。
 目次の第5章の「併設型中学校及び併設型高等学校(第63条~第68条)」を削除いたします。第5章の「併設型中学校及び併設型高等学校」を削除いたします。
 次に、5章の第63条から次の28ページ第68条までを削除いたします。「別表(63条関係)」を削ります。
 25ページにお戻りください。3の施行日は平成28年4月1日としています。資料の26ページが公布案でございます。
 続いて29ページを御覧ください。最後に、議案第22号「広島市立高等学校の通学区域に関する規則の一部改正」でございます。1の改正の理由につきましては、安佐北中学校が中等教育学校に移行するものでございます。改正のところは資料の31ページの新旧対照表を御覧ください。
 附則の第3項中の「広島市立安佐北高等学校を除いた」を削ります。附則の第4項の広島市立安佐北高等学校入学者選抜の実施に関するものを削ります。
 恐れ入ります、資料の30ページが公布案でございます。施行日は、平成28年4月1日としております。以上でございます。

特別支援教育課長

 続きまして、議案第23号「広島市立特別支援学校学則の一部改正について」を御説明いたします。
 32ページを御覧ください。1の改正の理由でございますが、義務教育学校を新たな学校の種類として規定する学校教育法等の改正に伴いまして、広島市立特別支援学校の入学資格の中の学校に関する記述に「義務教育学校」を加えるものでございます。具体的な改正内容につきましては、34ページの新旧対照表を御覧ください。左側が現行の学則、右側が改正案となっております。
 第12条第2号中の小学校の右に「の課程、義務教育学校の前期課程」を加え、同条第3号中の「特別支援学校の中学部」を「義務教育学校」に改め、前期課程の右に「若しくは特別支援学校の中学部の課程」を加えております。
 32ページにお戻りください。3の施行期日は平成28年4月1日としております。33ページが公布案となっております。以上、御審議のほどよろしくお願いいたします。

井内委員長

 はい。ありがとうございました。
 ただ今の御説明につきまして、何か御質問、御意見等ございますでしょうか。
 よろしいですね。問題はございませんね。
 それでは、議案第19号の「広島市立高等学校学則の一部改正について」、議案第20号の「広島市立中等教育学校学則の一部改正について」、議案第21号の「広島市立学校の管理及び学校教育法の実施に関する規則の一部改正について」、議案第22号の「広島市立高等学校の通学区域に関する規則の一部改正について」及び議案第23号の「広島市立特別支援学校学則の一部改正について」、御異議ございませんでしょうか。
 (異議なし)
 それでは異議なしと認めまして、本件は原案どおり可決することといたします。
 ありがとうございました。
 次に、議題6にまいります。
 議案第24号「市長の権限に属する事務の一部の補助執行について」を総務課長から説明を受けます。よろしくお願いします。

総務課長

 はい、それでは市長から協議がありました、地方自治法第180条の2の規定に基づく補助執行について、資料35ページでございます。承諾する内容は二つございまして、(1)「食育基本法に基づく食育推進計画の策定及びその推進に関する事務」の補助執行を取り止めること、(2)「市立幼稚園における実費徴収に係る補足給付事業に関する事務」の補助執行を行うこと、その2点でございます。
 承諾する理由、1の(1)につきまして、現在、食育に関しましては、健康教育課において市長の事務を補助執行しております。健康福祉局においては健康増進法に基づき健康づくりなどを行っております。
 今回の協議は、食育と健康づくりとは密接な関係があり、これらに係る事務について、全市民に対する健康施策に係る事務を所管している健康福祉局において一体的に行うため、補助執行を取り止めることについて協議があったものであり、全市民を対象とした食育を推進する上で適当であると考えられることから、これを承諾しようとするものです。
 1の(2)につきまして、御説明いたします。
 本市は、子ども・子育て支援法第59条第3号の規定に基づき、生活保護世帯に属する子どもを対象として、保育園・幼稚園等が実費徴収する文房具などの教材費及び行事への参加費用などの一部を補助する事業を行っています。
 今回の協議は、市立幼稚園に係る当該事業の執行についてのものであり、市立幼稚園の管理運営を行っている教育委員会の職員が補助執行する方が行政の能率的処理と一体性の保持を図ることができると考えられることから、これを承諾しようとするものです。
 実施期日は平成28年4月1日でございます。
 一枚おめくりいただきまして、37ページに補助執行の取り止めに関する協議書、38ページに一部補助執行の協議書が来ております。
 説明は以上でございます。よろしく御審議のほどお願いいたします。

井内委員長

 はい。ただ今の御説明につきまして、何か御質問等ございますでしょうか。
 (2)のことに関しては、市立幼稚園の実費徴収に係るものですが、これはあまり大きな負担にはならないということですね。

学事課長

 件数は5件程度です。

井内委員長

 補助執行をやるということになればね、負担がどの程度なのか。

学事課長

 負担はほとんどありません。

井内委員長

 はい、それでは、議案第24号「市長の権限に属する事務の一部の補助執行について」、御異議ございませんでしょうか。
 (異議なし)
 それでは異議なしと認めまして、本件は原案どおり可決いたします。
 ありがとうございました。
 以上で、予定の議題は全て終了いたしました。
 本日の教育委員会議を終了いたします。
 次回の教育委員会議は4月19日(火曜日)の午前9時30分からを予定しております。

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