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平成28年第3回教育委員会議(3月定例会)会議録

平成28年第3回広島市教育委員会議会議録

 平成28年3月4日(金曜日)、平成28年第3回教育委員会議(定例会)を教育委員室において開催した。

1 開会及び閉会に関する事項

  • 開会 午後1時30分
  • 閉会 午後2時55分

2 出席委員

  • 委員(委員長) 井内 康輝
  • 委員 溝部 ちづ子
  • 委員 藤本 圭子
  • 委員 栗栖 長典
  • 委員 鈴木 由美子
  • 委員(教育長) 尾形 完治

3 事務局等の出席者

  • 教育次長 塩山 慎二
  • 青少年育成部長 熊田 一雄
  • 学校教育部長 隅田 一成
  • 指導担当部長 湧田 耕辰
  • 教育センター所長 市川 昭彦
  • 総務課長 橋場 忠陽
  • 教職員課長 梶田 英之
  • 指導第一課長 島筒 篤
  • 指導第二課長 野間 泰臣
  • スポーツ振興課長 澳 和明

4 傍聴者等

 1名

5 議事日程

  • 議題1 平成27年度「広島市児童生徒の体力・運動能力調査」結果について(報告)
  • 議題2 広島市スポーツ振興計画の見直し(案)に対する意見について(議案)
  • 議題3 教職員の人事について(議案)【非公開】

6 議事の大要

井内委員長

 ただ今から、教育委員会議の定例会を開催します。
 本日は、傍聴の方もお見えになっておられますが、お手元にお渡ししております注意事項をよくお読みいただき、静粛に傍聴していただきますようお願いします。
 本日の議事録署名者は、溝部委員と栗栖委員にお願いします。
 それでは、議事に移ります。
 本日の議題は、お手元の議事日程のとおりですが、本日審議予定の議題3につきましては、改正前の広島市教育委員会会議規則第7条第1項第3号の規定に該当することから、審議を非公開としたいと思いますが、御異議ありませんか。
 (異議なし)
 それでは異議なしと認め、議題3については、非公開と決定しました。
 それでは、議題に入ります。
 議題1の「平成27年度『広島市児童生徒の体力・運動能力調査』結果について」を議題といたします。本件は報告案件でございます。内容につきまして指導第二課長から説明を受けます。よろしくお願いします。

指導第二課長

 「平成27年度『広島市児童生徒の体力・運動能力調査』結果について」、御報告をいたします。
 資料の2ページをお開きください。このたびの報告は2つの調査結果です。まず「全国体力・運動能力、運動習慣等調査」の概要についてでございます。
 本調査の目的は、(1)にございますように、ア、イ、ウとなっております。
 次に、調査の対象につきましては、(2)にございますが、小学校の第5学年と特別支援学校小学部第5学年・中学部第2学年、それから中学校の第2学年、中等教育学校前期課程の第2学年で、合計207校、20,608人となっております。
 次に、(3)の調査実施期間でございますが、平成27年4月から7月の間としており、(4)の調査事項にございますように、アとして児童生徒に対する調査、これは(ア)の実技調査と、次のページにございます、(イ)の質問紙調査という2つがあります。また、イの学校に対する質問紙調査と、ウの教育委員会に対する質問紙調査を行っております。
 本日は時間の関係で、アの児童生徒に対する調査を中心に、その概要を御報告したいと思います。4ページをお開きください。
 4ページに小学校、特別支援学校小学部の第5学年の結果を、次の5ページに中学校、特別支援学校中学部の第2学年の結果を、種目ごとにグラフで示しております。実技調査の種目数につきましては、小学校が8種目、中学校が9種目で、例年どおりでございます。
 この種目ごとの結果の見方ですが、4本の棒グラフのうち、左半分の2本の棒グラフが本市の平均値、右半分の2本の棒グラフが全国平均値となっており、左から2番目の黒で示したものが本年度の本市平均値で、その左側が平成21年度の本市の平均値です。右半分の全国平均値につきましても同様に、平成21年度の平均値と、本年度の平均値となっており、それぞれ種目ごとに比較して傾向を見ております。
 本年度の結果を平成21年度のものと比較している理由につきましては、本市では平成21年度に、児童生徒の体力向上に向けた運動プログラムを作成し、これに基づいて、全小・中・高等学校で体力づくりを実施しており、また、この年から新たに体力づくり講演会を実施するなど、体力向上に向けた施策の拡充を図った年であるためです。
 それでは、この種目結果について、それぞれページの下にあります四角囲みの部分を基に御説明いたしますので、グラフと併せて御覧ください。
 まず4ページの、小学校第5学年と小学部第5学年男子の結果についてでございます。平成27年度の本市の平均値は、左側の平成21年度本市平均値と比べて、「握力」「立ち幅跳び」「ソフトボール投げ」において下回っておりますが、その他の5種目については上回っているという結果が出ております。
 本市と全国の比較では、平成27年度本市の平均値は、一番右側の平成27年度全国平均値と比べまして、「握力」「20mシャトルラン」「立ち幅跳び」において下回っておりますが、その他の5種目は上回っているという状況でございます。
 次に、同じく小学校第5学年と小学部第5学年の女子の結果でございます。平成27年度の平均値は、平成21年度と比べて、「握力」「立ち幅跳び」「ソフトボール投げ」において下回っておりますが、その他の5種目は上回っているという状況です。
 本市と全国との比較では、「握力」「20mシャトルラン」において下回っていますが、その他の6種目は上回っています。
 続いて5ページでございますが、中学校第2学年と中学部第2学年の男子でございます。平成27年度の本市の平均値は、平成21年度の本市の平均値と比べて、「握力」「立ち幅跳び」において下回っておりますが、その他の7種目は上回っているという状況です。
 本市と全国の比較では、「持久走」「20mシャトルラン」「立ち幅跳び」において下回っていますが、その他の6種目は上回っているという状況です。
 最後に、中学校第2学年と中学部第2学年の女子の状況です。平成27年度と平成21年度を比べて、「ハンドボール投げ」において下回っておりますが、その他の8種目は上回っております。
 本市と全国との比較では、「持久走」「20mシャトルラン」において下回っていますが、その他7種目は上回っているという状況です。
 続いて6ページを御覧ください。(6)の児童生徒に対する質問紙調査について説明します。この質問紙調査の調査項目は、小・中ともに31項目となっておりますが、ここは特徴的なものだけを取り上げております。
 まず、アの1週間の総運動時間の分布でございますが、体育・保健体育の授業以外で運動やスポーツをどれぐらいしているかという調査です。体を動かす遊びについても、この時間に含まれています。
 左上の小学校5年生の男子を御覧ください。縦軸が児童の割合、横軸が1週間の総運動時間で、1つの目盛りが60分間となっております。吹き出しにございますように、グラフの一番左側の部分に当たる、1週間の総運動時間が60分未満の児童生徒の割合が5.2%となっています。
 同様に見ていきますと、小学校5年の女子では11.2%、中学校男子では8.0%、女子では22.0%となっておりまして、小・中学校とも女子の割合が高くなっております。
 次に、イの1週間の総運動時間と「体育・保健体育の授業が楽しい」と感じている児童生徒の関連という項目から、8ページにありますオの体育・保健体育の授業で努力を要する児童生徒に対する取組の項目まで、体育・保健体育の授業に関することを抜粋しております。
 まず、イの1週間の総運動時間と「体育・保健体育の授業が楽しい」と感じている児童生徒の関連でございますが、小・中男女とも、体育・保健体育の授業が楽しいと感じている児童生徒ほど、運動時間が長くなっております。
 次に7ページ、ウの体育・保健体育の授業は楽しいという項目ですが、「楽しいですか」という質問に対して「楽しい」と回答した割合は、小・中男女とも、本市の方が全国よりも高くなっております。
 次に、エの体育・保健体育の授業についてですが、いくつかの項目に対して、「そう思う」と肯定的に回答した児童生徒の割合を示しております。小・中男女とも、全ての項目において、本市の方が全国よりも高くなっております。特に、「たくさん動く」と回答した児童生徒の割合が最も高くなっており、運動量を確保した授業が展開されているということが分かります。
 また、「助け合う活動を行っている」「話し合う活動を行っている」と回答した児童生徒の割合が、国を大きく上回っていることも、本市の体育・保健体育の授業の特徴となっております。
 この児童生徒質問紙調査の結果から、教師が一方的に教え込み、ひたすら個人で活動するような授業ではなくて、友達と助け合う活動や話し合う活動を取り入れた授業を行うことが、児童生徒が主体的に運動に取り組むことにつながり、体育・保健体育の授業が楽しいと感じるようになっており、こうしたことにより、児童生徒が自ら進んで運動するようになり、その結果、体力の向上につながっていると考えられます。
 続いて8ページを御覧ください。オとして、授業で努力を要する児童生徒に対する取組に関する項目でございます。
 これは教員に対する学校質問紙調査で、体育・保健体育の授業で努力を要する児童生徒がいる場合に、どのような取組をしているかということでございます。授業が誰もが等しく運動に触れる重要な機会となっており、授業が楽しいと感じる児童生徒を増やすことが肝要であると考えています。
 このため、体育・保健体育の授業で努力を要する児童生徒に対して、教員がどのような取組を行っているかを見ることで、授業改善が図られているかということが分かると考えています。グラフにありますように、本市では小・中学校とも、ほとんどの項目において国を大きく上回っております。教員が努力を要する児童生徒への支援に努めているということが分かります。
 特に、「友達同士で教え合いを促す」という取組を行っている割合は、国を大きく上回っております。また、中学校では、「自分の動きを映像で見る」という取組を行っている割合も、国を大きく上回っておりまして、タブレットなどICT機器を用いた学習が、徐々にではありますが広がっているということが分かります。
 児童生徒質問紙には、このほか、教員が日々の授業に生かしていくべき視点が盛り込まれておりますので、今後、授業改善の中に生かしていきたいと考えています。
 続いて9ページをお開きください。これは、2つ目の調査であります「広島市児童生徒の体力・運動能力調査」の概要でございます。
 (1)に調査目的を示しております。調査の対象については(2)にありますように、広島市立小・中・高、中等教育学校、特別支援学校の児童生徒を対象としておりまして、調査校数は216校、対象人数は100,851人となっております。調査期間は、先ほどの全国調査と同じで、4月から7月です。調査項目につきましては、(4)にありますように実技調査である新体力テストと、生活状況調査となっております。
 10ページを御覧ください。(5)として新体力テストの種目別結果を示しております。下に注釈がございますように、表の中の二重丸(◎)は、平成27年度の本市平均値が平成21年度の本市平均値と比べて、同じか上回っている種目を示しております。
 一番下の四角囲みに示してありますように、小・中全体では、平成27年度の本市平均値は、平成21年度と比べて、全150種目のうち120種目、80%が同じか上回っているという状況であります。
 小学校につきましては、平成27年度は平成21年度と比べて、全96種目のうち73種目が同じか上回っています。
 中学校については、全54種目のうち46種目が、同じか上回っているという結果が出ております。
 網掛けの部分が、課題となっている種目でございます。
 最後に11ページを御覧ください。3としての成果と要因についてまとめています。
 先ほど来、御説明しております文部科学省へ送った、小学校5年と中学校2年のデータと本市全体のデータの結果から、次のことが考えられます。
 まず、広島市の児童生徒の体力の状況についてですが、全体的に改善の傾向が見られています。その要因としては、各学校で体育・保健体育の授業改善が充実してきたということ、児童生徒が自ら進んで運動を実践する習慣の形成が図られてきたということが考えられます。
 授業改善の充実という点では、「体力づくり推進計画書」に基づいて、全ての学校が学校体制で体力向上の取組を進めています。また、文部科学省が主催する「第54回全国学校体育研究大会広島大会」を行いまして、市内9つの園・校が、運動に親しむ資質や能力を確実に保障する質の高い体育の授業づくりの取組を、県内外に向けて発信いたしました。
 また、お手元に置かせていただいております、平成26年に配付した「運動事例集」に掲載している運動の動画を収録したDVDの活用も図ってきました。さらに、体力向上に効果的な指導方法に関する実技研修会を実施してきました。
 次に、運動を実践する習慣の形成という点では、小学校の3年生と5年生の全児童に対して、お手元にございます「体力アップハンドブック」を配付しております。また、小学校の3年から6年の児童、中学校2、3年の生徒を対象に「体力アップ認定証」、小学校第3学年から第6学年の児童、中学校全学年の生徒を対象に「体力優秀賞」を交付しています。
 11ページの真ん中の表に、交付数を示しておりますので御覧ください。
 続いて、4の課題と対応でございますが、課題の1点目としては、小学校の「握力」「ソフトボール投げ」、中学校女子の「ハンドボール投げ」に改善が図られていないという状況があります。
 この対応といたしましては、体力向上推進校の指定を行い、調査で明らかになった課題を踏まえた授業改善を行い、その成果を公開研究会や実践発表会などを通じて、全小・中学校へ普及・啓発を行っていきたいと考えています。
 また、教員の指導力向上に係る実技研修会を、引き続き開催してまいります。体育・保健体育の授業改善を図る取組として、課題となっている「握力」「ソフトボール投げ」「ハンドボール投げ」の向上に向けた、実践的な研究を進めていきたいと考えています。
 課題の2点目ですが、1週間の総運動時間60分未満の児童生徒が、小学校男子では0.2ポイント、中学校男子では1.4ポイント、中学校女子では0.1ポイント増加しており、依然として中学校を中心に運動の二極化現象が見られます。
 この対応としましては、まず各学校で作成しております「体力づくり推進計画書」を引き続き作成するとともに、計画に基づいて、学校全体で体力向上に向けた取組を実施して、児童に啓発を図りたいと考えています。
 次に、「体力アップハンドブック」や「体力アップ認定証」、「体力優秀賞」の交付も引き続き行っていきたいと思います。こうしたものの交付を行うとともに、その一層の活用を促して、児童生徒が体を動かすことを楽しいと感じたり、体を動かすことへの励みになったりするような動機付けを行ってまいりたいと思っています。
 以上で報告を終わります。

井内委員長

 ただ今の説明につきまして、何か御質問等ございますでしょうか。

鈴木委員

 質問というよりは感想なのですけれども、11ページの3の成果と要因の(1)の丸1にありましたように、昨年、学校体育研究大会を引き受けられたということで、全市を挙げて体育ということに関心を持たれて努力されたことの結果が、数値の向上に表れていると思いました。
 こういう研究大会を続けるというのは、体育に限らず大変なことではありますけど、目標が明確になりますし、そういった活動に向かっていったことが、子どもの体力向上として出るということは、先生の喜びになると思います。苦労は多いけれども、これを引き受けるという方向で、他のことに関しても、先生方の資質の向上と、子どもたちの学力・体力向上に尽力していただきたいなというふうに思いました。
 それから、すごく関心を持ったのは、楽しいと感じることと運動量の相関といいますか、関係があるということです。6ページの(6)のイのグラフですけど、常に楽しいと感じる子どもの運動量が多いということは、運動を増やすためには、楽しいと感じるようなことをするということが大事だろうというふうに思いました。
 その楽しさも、例えば学年によってちょっと違っていて、中学生のところでICTを活用して、自分の動画を見てやることが、自分の変化が見られて面白いというのは分かりました。13ページに井口中学校の例がありましたけども、私が見たものと同じかは分かりませんが、今、カメラも面白いものがあって、撮影して1分遅れぐらいですぐにそれが見られるというものがあります。

尾形委員(教育長)

 チェキですね。

鈴木委員

 そうですかね。それがあるのかなと思ったりしてみたのですけども、小学生でも前転とかしてみて、自分が回っているところをすぐ動画で見られたら、手がしっかり出ていないからもうちょっとやってみようとか、そういう動機付けになりますので、これも是非、小学校、中学校に取り入れて、自分がもっと上手になりたいとか、自分がやってみたい、やってみてできるようになったら楽しいという、経験を増やしてほしいなというふうに思いました。
 全体的には向上していて安心したといいますか、喜ばしいことだなというふうに思いました。

溝部委員

 質問です。6ページですけれども、まず(6)のアの、60分未満の運動量のパーセンテージですが、ここは、体育・保健体育の授業以外ということは、クラブ活動・部活も、この中には入っていて60分未満ということですか。

指導第二課長

 はい。

溝部委員

 ということは、中学校の、例えば女子の、この22%って多いなと思っているのですけれども、所謂、スポーツクラブに入っていない子どもというふうに考えたらよろしいですか。

指導第二課長

 はい。

溝部委員

 苦手な子や好きではない子もいるかもしれませんが、一応、基本的にスポーツクラブに入るということを、まず進めていったらどうかと思ったところです。
 質問の2つ目ですけれども、アンケートがありました、7ページです。片仮名のエ、下の方の全国平均と広島市を比べているグラフですが、下から2番目「助け合う活動を行っている」というところがありますよね。その次のオが、先生方へのアンケートによると、教え合うということをしている、「教え合いを促す」という言い方になっているのですけれども、助け合う活動というのは体育の面で、具体的には、どういうことを言っているのかなということが質問でございます。

指導第二課長

 先ほどの、鈴木委員のおっしゃった前転の例をお借りして言いますと、自分で前転している様子というのは自分では見られません。それを見ている級友が、こういうふうに手を付いているけど、こうしたらどうかとか、体が丸まっていないのでこうしたらどうかとか、ちょっとこうした方がいいよというような形で、教え合ったり助け合ったりするということです。

溝部委員

 いろんな意味で教え合うも含んで助け合うということですね。子どもたちの評価が高く、しかも全国よりもとてもいいので、広島市の取組って素晴らしいなというふうに思いました。
 感想ですけれども、全体的にとてもぐんぐんと伸びていて、これは先生方が学校全体でよく取り組まれていることと、教育委員会がいろんな施策を打ち出している結果だなというふうに思っています。大変うれしいなと思っているところです。
 それで、子どもたちに「体力優秀賞」とか「体力アップハンドブック」、もう一つ「体力アップ認定証」と、いろんな仕掛けがあるのですけれども、是非、この仕掛けをたくさん作っていただいて、子どもたちができた喜びといいますか、皆さんに認めていただいた喜びを、認定証とか表彰という形で実感できるように、工夫していただけたらと思います。
 「体力優秀賞」は、かなりの子どもたちがもらっているようなのですけれども、全校の朝会の中で、校長先生から頂くといいのではないかというふうに思いますので、是非お願いしたいと思います。以上です。

指導第二課長

 既に学校朝会等で表彰しておりますので、引き続き行っていきたいと思います。

溝部委員

 頂いているんですね。とてもいいと思います。はい、お願いします。

尾形委員(教育長)

 本川小や井口中が、せっかく出ているので、特色とか説明をしてください。

指導第二課長

 12ページを御覧ください。本川小学校は「体力向上推進校」ということで、取組を2年間進めております。
 1のところで結果をお示ししております。1、2年の結果を2年、3、4年の結果を4年、5、6年の結果を6年という形で、3学年分載せているのですが、6年生の丸8のところを除き、網掛けをしているものが、だんだんと少なくなっているという状況がございます。
 これは、2にありますように、オリエンテーションを行って、見通しを持たせるとか、個人で活動した後に集団思考の時間を確保し、先ほどの御指摘の部分でございますが、仲間と関わり合うというようなことを行っております。
 その下に、オリエンテーションの実施ということで、リレーの授業で映像を使ってバトンパスをする様子とか、集団思考するハードル走といった、体力づくり運動の授業例をお示ししています。
 次に13ページに、同じく「体力向上推進校」の井口中学校の取組を載せています。申し遅れましたが、この両校とも全国研究大会の発表校でございます。
 1で、男子と女子の表を示しておりますが、こちらの方は特に男子の体力・運動能力が著しく伸びているということ、女子の方でも伸びているという状況でございます。
 2で、効果があったと思われる授業改善の取組として、先ほど御指摘がございましたICT機器を有効に活用して、仲間の演技からよいところを見い出したり、自分の体のよさを探ったりという取組をしています。
 ちょっと写真が見えにくいのですが、下に、タブレットを使ったマット運動の授業、体つくり運動の授業、それからチーム学習を取り入れた長距離走の授業をお示ししました。以上でございます。

尾形委員(教育長)

 このときに、私は授業を見に行ったのですが、どちらも見られればよかったのですけれども、時間的なものがあって、井口中学校の方を見ました。今、課長から話がありましたが、私も非常に感激するというか、素晴らしいなと思いました。何かと言いますと、1つは、ここへ事例集がありますが、これは広島の宝だと思っています。全国から来られた数百名ぐらいの皆さんが見られて、是非、これを欲しいと言われています。これは、広島市のいろんな先生方はもとより、学識経験者の粋を集めて作成しており、例えばバトンでその技を覚えるのに、その基になるもの、体をつくる運動、つながる運動ということを、アイデア豊富に、しかも子どもが興味を持って取り組める内容になっています。
 私も改めて、こういう素晴らしい冊子ができているのだと思ったのですが、井口中学校の体つくり運動で使っていました。グループに分かれて、脈拍を取ります。脈拍を取って、その脈拍を130を目標にし、子どもたちがそこに向けどう上げていくか、この中にいくつかの運動のDVDがあり、そこから自分で選びます。これとこれと、4つ組み合わせて、それを順番に3分ずつやります。かなりへとへとになるぐらい、しんどいものもあります。それを敢えて挑戦するグループがあったり、チームでそれをやって、もう一度、話し合いを行ったりしながら、反省します。かなりの運動量です。
 しかも、必要な運動が全部入っています。子どもたちがそれに興味を持ちながら、チームに1台タブレットを使用して行うのですが、2人に1台とかあるわけではないため、そこで、必然的に子ども同士の関わりが生まれてくるのですね。
 終始、子どもが生き生きと活動したのが先週のことです。全国から来られた方、みんな感じておられました。
 そのような学習がなされて、その成果について、本市としての体育の学習の特徴が8ページにあります。
 技能は、身につけることは目標ですが、その身につけ方というか、友達同士で支え合う、それから自分の動きを映像で見て振り返る、自己の目標に当てながら活動する。その過程を非常に大事にされた学習です。
 こういったことを非常に感じましたので、その成果として、本市の体育の学習の特徴が、その8ページに出ているのではないかというふうに思います。それともう一つ、最後に達成したものを褒める。もう一つ言えば、小学生が自分の体力を分析するというか、自分の体力履歴をしっかり見ながら、自分はここが弱いとか、そこを強くしようとか、私は本当によくできていると思うのです。
 今後、さらにその質をどう高めていくか、平成21年度から取組が始まっているわけですから、これをさらに定着させるだけではなく、どう質的な部分を高めていくか、今後の取組課題にしていくことで、さらに上がってくると私は思っています。
 自分で授業を見て感じたことを申し上げましたが、是非今後とも、これをベースに頑張っていただきたいと思います。

井内委員長

 ハンドブックについて、いろいろ御説明がありましたが、ICT機器を使う工夫というのは素晴らしいことであると思いました。また、平成21年度から平成27年度までの成果が数値に出ているのは、素晴らしいことだなと思いました。
 結局は子どもたちが楽しいと思ってやるか、やる気でやるか、結局そこがプラスアルファされたら、こういうのは持続していきますよね。そのときにやらされているというのではなくて、自らやるようになるという、その辺の動機付けまでしっかりできるといいなという気がしますよね。
 ただ、何のために自分たちは頑張らなければならないのかということが、本当に分かっているのかな、先生が「やれ、やれ」って言っているからやっているだけなのかなというような、ちょっと疑問といえば疑問ですが、その辺まで調査ができれば、と思います。また、どう増やそうと思っているのか、どう続けたいと思っているのかみたいなことを、ちょっとフォローアップしてもらうといいかなという気がしましたね。

栗栖委員

 1点だけ、それに当然関連するのですけども、まさに11ページの下に書いてありますように、いろいろなツールを使ったり、いろいろな方法で、児童生徒が体を動かすことが楽しいと感じたりすることが一番大事であると思います。
 その関係で、例えば6ページに、逆に「楽しくない」とか「あまり楽しくない」とか、「楽しくない」という意見を言っている生徒とか児童がおられますが、その調査というのは難しいかもしれませんが、その人たちがなぜ楽しくないのか、その子たちがどうやったら楽しくなるのか、楽しくないという人にどうしたらいいか、その辺をちょっと掘り下げて、実態を分析して、その子たちが楽しめるような、そのためにこういう認定証とかを大いに活用して、楽しいと感じる子をどんどん増やしていくことにつなげていけばいいのではという印象を持ちました。楽しくない子をたくさん楽しいよとするような工夫を、是非していただければと思います。

井内委員長

 それは概論中に、女子で運動が60分未満が22%と二極化的になっていますが、ゼロに近いような子は遊ばないか、毎日スマホばっかり、いじっているのかなと思って、これがこういう数字に出てくるのかなと思いましたので、それを、興味関心を変えるような何かするというか、そういう調査もやったらおもしろいかなという気がしますね。

指導第二課長

 先ほど溝部委員がおっしゃったような部活のこともありますので、やはり文化部の子どもがやらない傾向があります。

井内委員長

 やらないのね。

指導第二課長

 この子たちをどういうふうに運動、少しでも運動をする意欲を持たせるのが、やっぱり課題だと思っています。

井内委員長

 それは文化系の子もいるので、皆、運動系ではないので、分かるような気もしないでもないですが、それにしてもちょっと22%という数字は多すぎるかなと思います。ここをもう少し底上げするといいかなという気がしましたね。
 よろしいですか。
 それでは、次に移りたいと思います。
 次に議題2、議案第12号の「広島市スポーツ振興計画の見直し(案)に対する意見について」を議題といたします。本件は審議案件でございます。議案の内容につきまして、総務課長の方から説明を受けます。よろしくお願いします。

総務課長

 それでは、議題2「広島市スポーツ振興計画の見直し(案)に対する意見について」、お手元の資料によって御説明をいたします。
 まず、資料15ページをお開きください。3月2日付で広島市長から教育委員会に対して、「広島市スポーツ振興計画の見直し(案)」に対する意見について、スポーツ基本法第10条第2項の規定に基づき、意見の求めがありました。
 資料14ページにお戻りください。申し上げましたスポーツ基本法第10条第2項につきまして、その下の方に記載しております。「広島市スポーツ振興計画の見直し(案)」の内容については、これから説明をさせていただきますが、本件は「広島市スポーツ振興計画の見直し(案)」について、異議ない旨を広島市長に申し述べようとする議案でございます。
 内容の説明の御審議をお願いします。それでは、スポーツ振興課長から内容を御説明させていただきます。

スポーツ振興課長

 スポーツ振興課長の澳と申します。それでは、着席して説明させていただきます。
 今年度の見直しの経緯について、まず御説明したいと思います。現行計画において、中間年には進捗状況を踏まえ、見直しを行い、必要に応じて計画を変更しておりまして、今年度はその中間年に当たることから、広島市スポーツ推進審議会に諮問する方法により、見直しを検討してまいりました。
 その後、平成28年1月28日に審議会から答申を頂き、1月29日に広島市議会の、都市魅力づくり対策特別委員会において御意見を伺い、さらに2月1日から18日にかけて市民意見募集を行っております。見直しの経緯については以上です。
 それでは、その見直しの案について御説明をさせていただきます。見直しの内容につきましては、1月に、計画の見直しの素案によりまして、一通り御説明させていただいておりますので、本日は概要を簡単に御説明させていただいた上で、議会の委員会や市民意見募集などを経て、一部修正した箇所を中心に御説明をさせていただきたいと思います。
 お手元の、別冊2の2ページをお開きください。A3の参考資料1と書いてございます。
 ここは特に、1月に事前に御説明させていただいていた資料から、特に変更ございません。資料の左側の枠が現行計画の概要、真ん中の枠が見直しに当たって考慮する事項、これを踏まえて、右側の枠で計画の見直しの案の概要をまとめております。
 かいつまんでみますと、真ん中の、見直しに当たって考慮する事項です。一番上の箱の、1の本市のスポーツ推進施策の現状と課題ですけれども、ちょっと真ん中に書いておりますけども、30代から40代の普段運動をしない人に対するアプローチが必要であるということ。それから真ん中の箱、社会情勢の変化等への対応ですけども、健康寿命というものを新たに視点に加えたということです。健康寿命の延伸の必要性、それから東京オリンピック・パラリンピック競技大会の開催の決定、それから、(3)にあります生涯スポーツに対する市民意識の高揚、ここら辺りの取組を行うという必要があるということでございます。
 右側の枠です。スポーツ推進計画の見直しの欄を御覧ください。主な見直しの内容ですけれども、新たに追加・変更した箇所を下線で示しておりますので、それを見ていただければというふうに思います。
 それから、次の3ページの方では、今、変更した箇所を赤字で修正をしております。
 それから、4ページをお開きください。数値目標ということであります。まず、週1回以上スポーツをする20歳以上の市民の割合についてです。今後は、先ほど言いました健康寿命の延伸を図る取組とか、東京オリンピック・パラリンピック開催を契機に、スポーツに対する市民意識の高揚を図ろうという取組を重点的にやっていくことによりまして、現行の65%から70%以上に、週1回以上スポーツをする市民の割合を増やしていくという、上方修正をしております。
 その下側です。健康寿命の延伸を実現するために、高齢者の世代の目標を新たに追加しております。30分以上健康のために歩く70歳以上の者の割合を男性66%、女性56%にすることを追加しております。現行の目標、我々の市の「元気じゃけんひろしま21」、それから「広島市高齢者施策推進プラン」の掲げる目標と同じにしております。
 次に、2の新体力テストの結果における広島市の平均値が全国の値以上となる種目の割合についてです。指標とする調査を、抽出調査である新体力テストから、平成24年3月から用いることとされました、全国調査である「全国体力・運動能力、運動習慣等調査」に改めました。
 そしてまた、より分かりやすくするために、今まで百分率で表示しておりましたけども、これを「50m走」とか「ソフトボール投げ」など、種目の数の表記に改めまして、これまでの最高値を1種目上回る、小学校でいいますと8種目中7種目以上、中学・高校は9種目中7種目以上というふうに、目標を改めております。
 計画の見直しの概要は、以上のとおりです。
 続きまして、1月に、事前に御説明をさせていただいた後に、特別委員会とか市民意見募集の結果を踏まえ、一部修正した点について御説明をさせていただきます。1ページにお戻りください。
 1の、まず議会から頂いた意見です。そこに書いておりますように、障害者のスポーツ・レクリエーションの活動の促進について、「障害者・健常者が共に楽しむことができる」という表記があるが、「障害者」に「障害児」が含まれるのか分かりにくいので、「障害者・障害児」という表記にしてほしい、という御意見がありました。
 この意見について、本市では、この計画は子どもも対象にしているということで、当然ながら「障害者」の中に「障害児」を含むものと解しております。しかしながら、その「障害者」の定義がないということでございますので、一番最初の「障害者」と記載している箇所に、「障害児を含む。以下同じ。」というような、下線のような注釈を追記するという修正を行っております。
 それから、2の市民から頂いた意見です。これは、障害者スポーツの競技力向上について、視覚障害、知的障害者等のどの分野で障害者スポーツの競技力向上を図ろうとしているか分からない、という御意見がございました。
 この意見について、本市では、国際大会とか全国大会などで区分されている肢体不自由や視覚障害などについて、競技力向上を図ることとしておりますので、そこの下線に示しておりますように、「国際大会や全国大会などで活躍できる」という表記を新たに追加する修正を行っております。
 それから最後に、事務局における修正です。これはお手元にお配りしています、計画見直しの冊子の26ページをお開きいただきたいと思います。真ん中辺に書いておりますけども、「イ 学校体育施設の整備・充実」についてです。「(ア)多様で魅力あるスポーツ環境の整備」に、取組項目は、現行項目では項目を3つ書いておりましたけども、このたび事務局にて内容を精査し、1つ目の項目と3つ目の項目を統合する形で、最終的に2つにする修正を行っております。
 修正の内容について、現行計画の1つ目の項目の「改修を計画的に行い、学校体育施設の充実を図る」という表記と、3つ目の項目の「快適なスポーツ環境の確保に向けた施設の充実に取り組む」という表記が、いずれも対象とする施設が「学校体育施設」であり、取組内容が重なることから、これらの2つの項目を統合する修正を行っております。
 修正後の表記は、そこに書いておりますように、「屋外運動場(グラウンド)や屋内運動場(体育館)の改修を計画的に行うなど、快適なスポーツ環境の確保に向けた学校体育施設の充実やその有効活用を図ります。」としております。
 修正箇所は以上です。最後に今後のスケジュールですけども、3月末に計画の改定を行いたいと考えております。
 以上、広島市スポーツ振興計画の見直しについて御説明を終わります。御審議のほど、どうぞよろしくお願いいたします。

井内委員長

 ありがとうございました。それでは審議に入りたいと思います。ただ今の説明につきまして、何か御質問・御意見等ございませんでしょうか。

鈴木委員

 内容についてということではないのですが、健康寿命のことで、特に女性が、健康寿命とか、寿命とかが長いですよね。それは病気の期間も長いということになっているので、女性の方に期待して何か特別な手当てなどが、この振興計画のところにあるかどうかを、ちょっとお聞きしたいです。
 ただ、先ほどの中学2年生の女子が、運動しない子どもがあるということは、その後でもずっとそのことが続いている可能性とか、ありますよね。そうすると、どこかで自分の健康に、もっと関心を持って、自分を大切にして運動してみようとか、スポーツ・体育してみようとか、ちょっと思われた方々に、例えば初めてでもこんなことができるとか、そういう柔らかな運動機会というものも必要かなと思いましたので、そういうことについて、何かここで内容がありましたら教えていただきたいなと思います。

スポーツ振興課長

 特に女性に特化したという施策はないのですが、今回新たにウォーキングとか、あるいはラジオ体操、それから自転車、特に買い物などで女性の方々というのは、是非、自転車、車ではなく自転車で行ってもらおうというようなPRを、また、ニュースポーツですね。体育指導委員とか、委員、コーディネーターがおりますから、そういった地域でのニュースポーツの推進、誰でもできるので、そういったことを、是非、推進していきたいというふうに考えています。

鈴木委員

 急にスポーツをしましょうといっても、なかなか抵抗がある方がおられると思いますので、柔らかに始めて継続できるというのが、この振興計画に入っていますと、中学生からだと、大人になってもずっと続けられるかと思いますので、よろしくお願いいたします。

井内委員長

 他に何かございませんか。
 これは、教育委員会としても同じ考えであるということを認めるというか、そういうことで、我々が意見をして動きがないので、特に異議がなければこういうことで、方向性としてはいいでしょうということですね。

栗栖委員

 大変細かいことなのですが、この見直し案の説明資料の2ページのところに、障害者スポーツということで意見が出ていまして、障害者の、よく一般の使い方が、「害」という字を平仮名に直して使ったりしているケースが多いのですけども、これを、この漢字を使っているのは、市の方は、こういう使い方をするということになっているのですか。

スポーツ振興課長

 はい、そうです。統一的に、この字を使います。

井内委員長

 それは、そうですね。平仮名で表記したものが多いですね。

栗栖委員

 最近は、多いですね。

スポーツ振興課長

 国も、基本的にはその漢字を使っているということでございますので、それに合わせています。

井内委員長

 グラウンド利用、グラウンドは、屋内運動場の改修ということなので、これを是非やっていただきたいのと、やっぱりヨーロッパなどに比べて、気軽に行ってスポーツができる施設が、日本に少ないということはありますよね。少ないからやらないのか、やらないから少ないのか、よく分からないところもありますが、先ほど言われたように30代、40代、ちょうどミドルエイジのところが急に運動しなくなるというのがあるので、ここを克服するためには、何かそういう施設があるところに雰囲気があり、そこにみんなが何かをいつもやっているみたいな流れが、やっぱりこれからの日本に必要なのではないかと思いました。計画的に、これは進めていただければと思っています。
 これは大綱ですから、大きな方針として、是非、進めていただきたいと思います。
 それでは議案第12号の「広島市スポーツ振興計画の見直し(案)に対する意見について」御異議はございませんか。
 (異議なし)
 それでは、異議なしと認めまして、本件は原案どおり可決することといたします。どうもありがとうございました。
 次の議題3は先ほどお諮りいたしましたように、非公開となりましたので、傍聴人、報道関係の方は退席していただきますようお願いいたします。

 (傍聴人等退席)

 (非公開部分省略)

井内委員長

 以上で予定の議題は全て終了いたしました。
 本日の教育委員会議を終了いたします。
 次回の教育委員会議は、3月25日(金曜日)の午後1時30分からを予定しています。
 よろしくお願いいたします。

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