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平成27年第7回教育委員会議(6月定例会)会議録

平成27年第7回広島市教育委員会議会議録

 平成27年6月10日(水曜日)、平成27年第7回教育委員会議(定例会)を教育委員室において開催した。

1 開会及び閉会に関する事項

  • 開会 午前 9時30分
  • 閉会 午前10時25分

2 出席委員

  • 委員(委員長) 井内 康輝
  • 委員 溝部 ちづ子
  • 委員 栗栖 長典
  • 委員 鈴木 由美子
  • 委員(教育長) 尾形 完治

藤本圭子委員は欠席

3 事務局等の出席者

  • 教育次長 川添 泰宏
  • 青少年育成部長 熊田 一雄
  • 学校教育部長 隅田 一成
  • 指導担当部長 湧田 耕辰
  • 教育センター所長 市川 昭彦
  • 総務課長 橋場 忠陽
  • 施設課計画担当課長 竹田 幸生
  • 放課後対策課長 金森 禎士
  • 学事課長 植永 勝成
  • 健康教育課長 長谷 冨美
  • 指導第二課長 野間 泰臣
  • 特別支援教育課長 児玉 安司

4 傍聴者等

 2名

5 議事日程

  • 議題1 広島市立学校児童生徒数等(平成27年5月1日現在)について(報告)
  • 議題2 市長が作成する議会の議案に対する意見の申出について(代決報告)
  • 議題3 平成28年度広島市立高等学校及び広島市立広島中等教育学校入学者選抜の基本方針について(議案)
  • 議題4 平成28年度広島市立広島特別支援学校高等部入学者選考の基本方針について(議案)
  • 議題5 事務局職員の人事について(議案)【非公開】

6 議事の大要

井内委員長

 ただいまから、教育委員会定例会を開催いたします。本日は、傍聴の方もお見えになっておられますが、お手元にお渡ししております注意事項をよくお読みいただき、静粛に傍聴していただきますよう、お願いいたします。
 本日は藤本委員が所用により欠席となりますが、定足数は満たしております。
 本日の議事録署名者は溝部委員と栗栖委員にお願いします。よろしくお願いします。
 それでは、議事に移ります。本日の議題はお手元の議事日程のとおりですが、本日審議予定の議題5につきましては、改正前の広島市教育委員会会議規則第7条第1項第4号の規定に該当することから、審議を非公開としたいと思いますが、御異議ございませんでしょうか。
 (異議なし)
 それでは異議なしと認めまして、議題5については非公開と決定いたしました。
 それでは議題に移ります。議題1の「平成27年5月1日現在の広島市立学校児童生徒数等について」を議題といたします。本件は報告案件でございます。内容につきまして、総務課長から説明を受けます。よろしくお願いします。

総務課長

 それでは、資料2ページをお開きください。本年5月1日現在の広島市立学校の児童生徒数等をまとめましたので、御報告いたします。
 まず、1の「幼稚園」です。園の数が19園、園児数1,228人、学級数52学級で、前年同期に比べ、園の数が1園減少、園児数は119人減少、学級数は3学級減少しております。1園の減少は、阿戸幼稚園の閉園によるものです。
 次に2の「小・中学校」です。小学校につきましては、学校数141校、児童数6万5,254人、学級数2,524学級で、前年同期に比べ、学校数は1校減少、児童数は156人減少、学級数は20学級増加しております。このうち、1校の減少は小河内小学校が飯室小学校と統廃合し、閉校したことによるものです。中学校につきましては、学校数64校、生徒数2万8,957人、学級数963学級で、前年同期に比べ、生徒数は52人減少、学級数は5学級減少しております。広島中等教育学校の設置に伴い、安佐北中学校の生徒募集を中止したことなどにより、減少しています。
 次に、3の「高等学校」です。全日制につきましては、学校数7校、生徒数5,560人、学級数148学級で、前年同期に比べ、生徒数は48人減少、学級数は2学級減少しています。また、定時制につきましては、学校数2校、生徒数364人、学級数12学級で、前年同期に比べ、生徒数は30人増加しましたが、学級数には増減がございません。
 次に4の「中等教育学校」です。昨年4月に広島中等教育学校を開校し、学校数1校、生徒数232人、学級数8学級となっており、1学年増加したため、前年同期に比べ、生徒数114人、学級数4学級が増加しております。
 最後に5の「特別支援学校」です。小学部につきましては、児童数107人、学級数31学級で、前年同期に比べ、児童数は11人増加、学級数は4学級増加しております。中学部につきましては、生徒数108人、学級数24学級で、前年同期に比べ、生徒数は8人増加、学級数は2学級増加しております。高等部につきましては、生徒数269人、学級数43学級で前年同期に比べ、生徒数は8人、学級数が2学級増加しております。学校全体では児童生徒数484人、学級数98学級で、前年同期に比べ、児童生徒数は27人、学級数は8学級増加しております。
 以上で説明を終わります。よろしくお願いいたします。

井内委員長

 ただいまの説明につきまして、何か御質問等はございませんでしょうか。

溝部委員

 小学校の児童数が165人減になったのにもかかわらず、20学級増えているということについて、少し詳しく説明をいただきたいのが1点目です。
 2点目は特別支援学校の学級数が8学級も増えているということですが、今後の見通しはどうですか。

総務課長

 まず、1点目の小学校につきましては、20学級のうち、特別支援学級が14学級増えておりますので、児童数全体では減っておりますが、特別支援学級による増が大きな要因で、20学級増えております。
 特別支援学校につきましては、学級数が8学級増えておりますが、これにつきましては、今年度は、高等部ですが、仮校舎を建てるなどの計画があるのですが、それらの対応により、若干増えていく可能性はあるのではないかと思われます。

鈴木委員

 同じく、人数のことですが、高等学校で定時制の生徒さんが少し増えつつあるように見えるのですが、これについて増えつつあるという傾向なのか、今年特にそのような状況であるのかということを教えていただければと思います。

総務課長

 これにつきましては、大手町商業高校に学科を増設いたしまして、学年進行に伴いまして、生徒数が増えているというような状況でございます。

鈴木委員

 それでは、もう少し増えていくということですね。

総務課長

 はい。

井内委員長

 他はよろしいでしょうか。それでは、ただいまの報告案件につきましては、了承したということにしたいと思います。
 それでは次に、議題2に移ります。「市長が作成する議会の議案に対する意見の申出について」、代決報告第9号から第10号までを議題といたします。本件は代決報告案件で、第9号から第10号までの2件であります。2件全ての代決報告について、総務課長から一括して報告を受けた後に、質問、意見等をお聞きすることといたします。それでは、総務課長、お願いします。

総務課長

 それでは、全体の概要、制度の内容を改めて御説明をいたします。
 地方教育行政の組織及び運営に関する法律(昭和31年法律第162号)第29条で、「地方公共団体の長は教育に関する事務について定める議会の議決を経るべき事件の議案を作成する場合においては、教育委員会の意見をきかなければならない」と規定されております。この規定に基づき、6月15日、来週月曜日から開会いたします市議会定例会に、教育に関する条例議案や予算議案を作成するに当たり、市長から教育委員会に意見の申出の依頼がありました。
 その内容につきましては、後ほど説明しますとおり、異議がないものと認められるものでしたが、教育委員会議を開催する暇がなかったということから、教育委員会事務決裁規則第6条の規定による教育長代決を行い、異議がない旨を市長に申し出ましたので、その内容について代決報告第9号及び第10号によって、御報告を申し上げるものでございます。
 それでは、資料4ページをお開きください。代決報告第9号、「市長等の給与に関する特例に関する条例の制定議案に対しての意見の申出について」です。制定する条例は、「市長等の給与の特例に関する条例」です。
 制定の理由は、「本市における行政改革を推進する一環として市長等の給与を減額する必要がある」ということです。条例の内容につきましては、「市長、副市長、教育長及び常勤の監査委員等に支給する平成27年7月分から平成31年3月分までの給料の額は、特別職の職員の給与に関する条例に定めるそれぞれの給料月額から、100分の5を乗じて得た額を減じた額とする」ものでございます。この条例は平成27年7月1日から施行し、平成31年3月31日限り、その効力を失います。
 また、この条例の施行の際に、地方教育行政の組織及び運営に関する法律の一部を改正する法律の規定により、同法に規定する旧教育長が在職する場合においては、先ほどの条例の内容を読み替えて、当該旧教育長についても適用いたします。議会に提出されております具体の条例、議案につきましては、5ページ、6ページに別紙として添付しているとおりでございます。
 引き続きまして、1枚めくっていただきまして、7ページを御覧ください。「平成27年度6月補正予算議案に対する意見の申出について」でございます。これは6月補正予算議案の対応の御説明になります。1枚めくっていただきまして、8ページをお開きください。
 まず、「小学校跡施設を活用した中山間地域の活性化」についてです。安佐北区小河内地区において、閉校いたしました小河内小学校跡施設を拠点とし、地域おこし協力隊を活用した地域づくりを進めることにより、地域の活性化に取り組むというもので、事業費として312万1,000円を計上しております。
 9ページを御覧ください。「子どもの居場所の確保」についてです。放課後児童クラブの増設ですが、待機児童が生じている学区において、クラスの増設を行うもので、余裕教室利用による増設として、3,270万8,000円、プレハブ設置による増設として1億2,233万4,000円、合わせて1億5,504万2,000円を計上しております。
 次に、「民間放課後児童クラブ運営費等補助」ですが、待機児童が生じている学区のうち、学校施設の活用等によるクラスの増設が困難な学区において、民間事業者にクラブ運営費等の補助を行うもので、6,165万6,000円を計上しております。
 次に、10ページをお開きください。「外国人学校文化・スポーツ等交流事業補助」についてです。外国人学校の児童生徒の社会参加を促進するとともに、市立学校における国際理解教育を推進するため、外国人学校に対し、市立学校や地域住民との文化・スポーツ等を通じた交流事業に要する経費の一部を補助するもので、60万円を計上しております。
 次に「五日市北地区学校給食センター用地取得」についてです。五日市北地区学校給食センターに係る賃貸借契約に基づき、地権者から土地買取請求があったことから、当該土地を買い取るもので、2億2,900万円を計上しております。
 11ページを御覧ください。最後に「給与の減額」でございます。ただいま説明しましたとおり、本市における行政改革を推進する一環として、平成27年7月から31年3月までの期間、市長、副市長、教育長及び代表監査委員の給料月額の5%を減額するもので、削減額は御覧のとおりでございます。なお、そちらの事業費に示しております額は、市長、副市長、代表監査委員を含めたもので、教育委員会関係につきましては、教育長で35万5,000円でございます。
 下の参考の表に黒枠で囲んで表示しておりますとおり、6月補正予算額は4億4,906万4,000円で、6月補正後の予算額は499億1,126万1,000円となります。
 以上で、市長が作成する議会の議案に対する意見の申出の説明を終わります。よろしくお願いいたします。

井内委員長

 ありがとうございました。代決報告として第9号及び第10号がございますので、1つずつまいりましょう。
 まず、第9号のところでございます。市長等の給与の特例に関する条例の制定議案に対しての意見の申出についてということで、何か御質問、御意見等ございますでしょうか。
 これは、平成27年7月から平成31年3月ということは、現市長の任期一杯はやるという意味ですか。

総務課長

 はい。そういうことです。

井内委員長

 何か御質問はございませんでしょうか。
 (質問等なし)
 それでは代決報告第10号の方にいきたいと思います。6月補正予算議案に対する意見の申出でございます。いくつか関心の高いものもございますが、どうぞ皆さまからの御質問をいただければと思います。

溝部委員

 9ページの子どもの居場所の確保の補正予算、2億数千万ということですが、これについては、5月1日付の広島市のホームページにも保留児童の児童数が出ておりましたが、かなりの数だったと思うのですけれども、この補正予算で解消されたというように考えてよろしいですか。

総務課長

 3学区ほど、事情によりまして、来年の4月まで手が付けられないところがあります。具体的には、耐震工事を行っておりまして、教室がプレハブ等の設置ができず、来年度、耐震工事が終われば、できるようになるというところです。それから、教室のレイアウトを来年当初から変えていただければ、余裕教室がすぐ運用できるというところが2つございます。その3学区については、来年4月の対応になりまして、それ以外のところについては、この補正予算で全て解消します。

溝部委員

 少し安心しましたけれども、夏休みもすぐ来ますし、夏休みだけお願いをするというような方もあると思いますので、できるだけ丁寧に対応していただけたらと思います。

鈴木委員

 新規事業になる中山間地域の活性化についてのところですが、これは小河内地区で小学校がなくなるということで、地域としても、何らかの形で活性化を進めたいという面があるかと思うのですが、現在のところ、例えばこういう事業をしたときに、このような地域おこしができそうだといったようなことはあるのかどうかについて、お聞きしたいなと思います。それがテレビなどでも、いろいろな地域で地域おこし協力隊というのに、若い方が都市部から住まれて、定住をされて地域を活性化されているという例がありましたので、それが広島市でもできたらいいことだなと思いますので、何かの見通しのようなものがありましたら、教えていただければと思います。

施設課計画担当課長

 現在、小河内地区では、いわゆる地域全体の高齢化や、あるいは人口減少が進む中、小学校の閉校とは関係なく、ずっといろいろな活動に取り組んで来られました。
 そういった中で、例えば地元では、O(オー)プロジェクトというNPO法人を作られています。いわゆる、都市農村の交流事業とか、また、今年度からは、「田舎暮らし体験塾」の参加を募り、一年間定期的に地域のいろいろな農作業や、いろいろな作業の手伝いとか、農業体験をしていただくという企画にも取り組まれています。
 このように、地域の方々の、地域活性化に対する想い、あるいは取り組む姿勢から、自分たちでやろうという素地はございます。小河内地区に地域おこし協力隊、要は都市の若者を地域に入れることにより活力を与えていただき、小河内小学校の閉校を逆手に取り、小学校を地域活性化の拠点としていくよう、地域の皆さんでいろいろな計画や、利活用の方向性を検討してまとめていただきたいということで、この予算を要求しております。

鈴木委員

 地域おこし協力隊員の募集をするときには、ホームページを使ってされるのですか。

施設課計画担当課長

 これは、当然、市のホームページをはじめ、地域おこし協力隊専用の募集のホームページがございますので、これを活用しながら、より具体的な、こんなことを支援してくださいとか、こんなことに取り組んでくださいとか、募集内容を、ホームページの方に挙げていきたいと考えています。
 それからもう一つは、政令市として、全国で浜松に次いで二番目でございますので、できるだけたくさんの方からの応募があればいいなと思っております。
 蛇足になりますが、今回、離島ということで南区似島に、地域おこし協力隊を入れようということで、企画総務局と一緒に、募集活動を行っていきたいと考えております。

鈴木委員

 地域の活性化という、とても大事なことですので、是非、来年ぐらいには良いお知らせをお聞きしたいなと思います。よろしくお願いいたします。

井内委員長

 それでは、私の方から。9ページの民間放課後児童クラブの運営費等補助が6,165万円計上されておりますが、対象学区が八つあるので、だいたい一つ当たり800万円ぐらいですか、これの費用というのは、その設備に使われるのでしょうか。この中身を教えてください。

放課後対策課長

 一施設当たり700万円ちょっとになると思うのですが、中には開設に係る内装工事とか、その他イニシャルコスト部分の補助と、それから1月から3月までの運営費、人件費含む運営費を含めた金額でございます。

井内委員長

 人件費部分としては、3カ月分がこの中に含まれているということですか。

放課後対策課長

 はい、そうです。

井内委員長

 そうすると、かなりの部分が内装等の改修工事の方に充てられるということですね。

放課後対策課長

 そうです。

井内委員長

 実は、先日、全国の指定都市、政令都市の会議がありまして、この子どもの居場所確保といいますか、放課後の子どもたちの活動拠点ということについて、もっと国が補助を出すべきであるというのが全国的なレベルでの要望として出ました。広島はしっかりやっていると私は思っていますが、今見ると、全体で2億1,600万円だけど、国庫補助が3,000万円ということですね。これをもっと増やして、いわゆる切れ目のない夕方までの子どもたちの居場所を国で確保するという方向で、我々はもっと中身を周知させていかなければいけないなというように感じたところです。
 これは一気にできることではないかと思いますが、学校の使えないところの民間委託というものについて、是非、周知していかなければいけないなと思います。よろしくお願いします。
 他はよろしいですか。それでは、次にまいりましょうか。
 次に議題3に移りたいと思います。「平成28年度広島市立高等学校及び広島市立広島中等教育学校入学者選抜の基本方針について」を議題といたします。
 本件は審議案件で、第23号から第25号までの3件あります。3件の議案について、指導第二課長から一括で説明を受けた後に、審議を行うことといたします。では、指導第二課長、よろしくお願いいたします。

指導第二課長

 12ページを御覧ください。議題3の「平成28年度広島市立高等学校及び広島市立広島中等教育学校入学者選抜の基本方針について」でございます。本議案は1から3までの3件でございます。御審議のほど、よろしくお願いいたします。
 13ページを御覧ください。議案第23号、「広島市立高等学校入学者選抜の基本方針」でございます。この基本方針は、中学生が進路選択に混乱を来さぬよう、本市教育委員会が広島県教育委員会と連携、調整の上で策定するものでございます。各高等学校は、この方針に基づいて実施要領を定め、入学者選抜を実施いたします。
 第1でございますが、全日制の課程については、1の選抜(1)、(1)の選抜の方法、(2)合格者の決定、2で選抜(2)について、(1)選抜の方法ということです。14ページ中ほどにございますが、(2)合格者の決定、3で選抜(3)について、(1)選抜の方法、15ページにいきまして、(2)で合格者の決定、4で帰国生徒等の特別入学に関する選抜について定めています。
 中ほどに第2 定時制の課程についてとありまして、1で選抜(1)、2で選抜(2)、3で選抜(3)、第3で秋季入学のための選抜について定めています。
 前年度からの変更点について、説明をいたします。17ページを御覧ください。
 当該基本方針においては、一般学力検査の出願の際の配慮事項として変更をしております。知識を活用し、課題を解決するために必要な思考力・判断力・表現力などを幅広く検査するという意図を明確にするということから、それに合わせた表記に改めました。下線部が前年度からの変更となります。
 次に18ページを御覧ください。議案第24号の「平成28年度広島市立安佐北高等学校入学者選抜の基本方針」についてです。
 1で選抜について、(1)選抜の方法、(2)合格者の決定、2で帰国生徒等への特別入学に関する選抜、3でその他について定めています。
 資料19ページについて変更点でございますが、これにつきましては年度の変更のみで、その他の部分については変更しておりません。
 次に20ページの議案第25号、「平成28年度広島市立広島中等教育学校入学者選抜の基本方針」についてです。中等教育学校は、平成26年4月1日に開校しております。入学者の選抜の基本的な考えは、中高一貫教育の特色に配慮しつつ、広島市立広島中等教育学校に対する意欲・適性等を判断して行うものとしています。
 1の選抜方法で、(1)から(4)までございますが、(1)として適性検査は(ア)の検査1で、テーマに基づいて、文章等で表現する検査、(イ)で検査2として、資料等をもとに、課題を解決する検査を行います。(2)で、面接は中等教育学校6年間の教育に対する意欲や適性を判断するために実施いたします。(3)志望理由書は、中等教育学校6年間の教育に対する意欲や適性を判断するための資料とする目的で提出を求めます。(4)調査書については、小学校において、指導要録に基づき、作成するものといたします。
 2の合格者の決定は、今、御説明しました1の(1)から(4)の結果を総合的に判断して行います。
 3の帰国児童等の特別入学に対する選抜なのですが、多様な人材を受け入れる機会を設けるという観点から実施しております。
 4の入学定員は120名といたします。
 5ですが、その他において、入学者選抜の結果に係る簡易開示については、別に定めるところによることとしています。
 21ページに変更点がございますが、変更は年度の変更のみで、その他の部分については、変更しておりません。
 以上、議案第23、24、25号について、御審議のほど、よろしくお願いいたします。
 なお、参考資料といたしまして、次の22ページに平成27年度の広島市立高等学校及び広島中等教育学校の入学者の状況を添付しておりますので、御覧ください。以上でございます。よろしくお願いいたします。

井内委員長

 それでは、議案第23号から25号まで、平成28年度の市立高等学校及び市立広島中等教育学校入学者選抜の基本方針について、御説明をいただきました。何か、御質問ございませんでしょうか。

溝部委員

 17ページの説明の中で、今年から選抜方法が「a」、「b」、「c」とありまして、「b」の思考力・判断力・表現力をというように言われて、ここを、特設しましたと言われたのですが、具体的にはどのように変わりましたか。

指導第二課長

 これは県教育委員会においても、同様な変更をしているのですが、検査問題の中で、いわゆる全国学力テストでいいますと、B問題のような、思考・判断・表現力を見る問題を作成するということです。

溝部委員

 今、高校の学力の話が少し出ましたけれども、義務教育の学力の話は学力低下の傾向にあるということで、全国学力テストとかでいろいろ形があって見ることができるのですが、高校生の学力というのは直接見ることがあまりないので、もう一つは高校改革とか、今出ています質の保障だとか、質の低下だとかということも聞こえてくるのですけれども、そういうことも含めて、是非、広島市の高等学校の入学選抜の時には、生徒たちの今後の学力が伸びるように、そういう視点から、いい選抜の方針を定めていただけたらというように思います。

指導第二課長

 はい、分かりました。

井内委員長

 他はいかがでしょうか。高等学校と、それから中等教育学校については、年度の変更だけで、前年とは変わってないということですね。
 それでは異議なしということでよろしいでしょうか。
 (異議なし)
 それでは、異議なしと認めまして、本件は原案どおり可決することといたします。
 次に、議題4、議案第26号「平成28年度広島市立広島特別支援学校高等部入学者選考の基本方針について」を議題といたします。本件は審議案件でございます。議案の内容につきまして、特別支援教育課長から説明を受けたいと思います。よろしくお願いします。

特別支援教育課長

 議題4、議案第26号「平成28年度広島市立広島特別支援学校高等部入学者選考の基本方針について」御説明いたします。広島特別支援学校高等部におきましては、平成24年度の入学者選考より基本方針を定め、それに基づき高等部入学者選考実施要項を作成し、選考を実施しております。
 23ページを御覧ください。特別支援学校の入学者の選考は、普通科及び普通科職業コースの特色に配慮しつつ、その教育を受けるに足る能力・適性等を判定して行うものとしております。特別支援学校においては、受検者が入学後、本人に応じた適切な教育を受けるための参考資料とすることを主たる目的として、この入学者選考を実施しております。能力適正等を判定はしているものの、希望する者全員が特別支援学校に入学していることから、高等学校の入学者選抜とは、若干性質が異なっておりまして、「入学者選考」という文言を使用しております。
 第1 入学者の募集、1 選考の方法でございますが、(1)職業コースを除く普通科におきましては、ア 学力検査、イ 面接、ウ その他としております。アの学力検査の実施教科は、国語と数学の2教科としておりますが、特別支援学校や特別支援学級では、様々な教育課程が存在することから、中学校又は特別支援学校中学部において履修した教科に応じて、実施教科の一部又は全部を実施しないことができるとしております。イの面接、ウのその他につきましては、資料の方を御覧いただきたいと思います。
 また、(2)普通科職業コースにつきましては、ア 学力検査、イ 作業・運動能力検査、ウ 面接としております。アの学力検査の実施教科は、国語と数学の2教科でございます。イ 作業・運動能力検査、ウ 面接につきましては、資料の方を御覧ください。
 2 合格者の決定につきましては、普通科及び職業コースにおいて実施いたしました学力検査などの結果及び面接の結果を総合的に判断して、決定いたします。
 昨年度との変更点でございますが、25ページの新旧対照表を見比べながら、御覧いただければと思います。
 まず、普通科におきましては、これまで学力検査については50分を基本にするとしておりましたが、40分を基本とすると改めたいと考えております。これは学力検査の時間を短縮することで、イの面接でありますとか、ウのその他にあります、必要に応じて観点を定めて行っている調査、これは具体的に申し上げますと、衣服の着脱、移動の様子、体操、あるいは簡単なゲームなどでございますが、これらの行動の観察により時間をかけることができるようになり、生徒の実態をより幅広く把握することができるというように考えております。
 また、普通科職業コースについてですが、普通科職業コースの第1期の卒業生16名が卒業いたしましたが、その16名のうち14名が一般就労をすることができました。しかしながら、一方、課題といたしまして、卒業後の進路を意識した、いわゆる普通科職業コースの厳しい教育課程で力を伸ばしていくためには、就職や学習に対する高い意欲及び基礎的な体力が必要だということが分かりました。
 そこで来年度の入学者選考におきましては、こういった人物面などを重視して選考を行いたいというように考えております。具体的には、新旧対照表にありますとおり、学力検査の時間を50分から40分に短縮するとともに、作業・運動能力検査の時間を50分から60分に延長して、じっくりとこれらの力を見ていきたいというように考えております。
 また、配点につきましても、作業・運動能力検査を200点満点から、50点加えて250点満点とするとともに、面接を100点満点から150点満点とすることにしたいと考えております。
 なお、平成27年度の入学者選考の結果につきましては、27ページの「平成27年度広島市立広島特別支援学校高等部の入学者状況について」を御覧いただければと思います。
 以上で、「平成28年度広島市立広島特別支援学校高等部入学者選考の基本方針について」の御説明を終わります。御審議のほど、よろしくお願いいたします。

井内委員長

 ただいまの御説明につきまして、何か御質問、御意見等はございますでしょうか。

栗栖委員

 28年度では配点が変わりましたが、例えば、27年度においては職業コースで24名受検されて、16名合格されて、8名が不合格ということになっているのですが、配点方法が変わったとしたならば、この27年度では、この8名の合格者が入れ替わるいうようなケースというのはあったのでしょうか。

特別支援教育課長

 はっきりと明言することはできないのですが、やはり、不合格だった者が合格者というケースもあり得ると考えています。

栗栖委員

 この新しい選考方法の方が、より職業コースにふさわしいというように御判断をされて、今回このように改められたというように理解してもよろしいということですね。

特別支援教育課長

 はい。これまで、どちらかというと学力重視という面がございましたので、より多角的に子どもたちを見て、より職業コースにふさわしい子どもたちを選考したいと考えております。

井内委員長

 職業コースの方で、面接は集団面接で行われるということですが、その必要性や有用性について、どのように考えておられますか。

特別支援教育課長

 知的障害のお子さんにとって、他人の意見を聞いて自分の考えをまとめたり、人に合わせて行動することを大変苦手としておりますので、個人面接よりも集団で行うことの方が、より子どもたちの力を見ることができるという思いで集団面接をしております。

井内委員長

 実際に、非常によく観察できたというようには感じておられるわけですね。

特別支援教育課長

 そうです。

井内委員長

 なかなか集団面接の運用も難しいとは思うのですが、どんな印象を持っておられますか。

特別支援教育課長

 人数的には4名から5名、1グループとして面接を行っています。学校の方から聞きますと、集団面接の方がより分かりやすいというように聞いております。

井内委員長

 何かテーマを持たせて、話し合いをさせるといった形式なのでしょうか。

特別支援教育課長

 そのようになっています。

井内委員長

 分かりました。より適性を見るという方法として重要だということであれば、適切であると思います。他は、いかがでしょうか。
 昨年もありましたが、職業コースを受検されて不合格の8名の方は、普通科の方で合格されているということですね。
 それでは、議案第26号の「平成28年度広島市立広島特別支援学校高等部入学者選考の基本方針について」御異議ございませんでしょうか。
 (異議なし)
 それでは異議なしと認めまして、本件は原案どおり可決することといたします。どうもありがとうございました。
 次の議題は、先ほどお諮りしましたように非公開となりましたので、傍聴人、報道関係及び関係者以外の方は退席していただきますようにお願いいたします。

(傍聴人等退席)

(非公開部分省略)

井内委員長

 以上で予定の議題は全て終了いたしました。
 本日の教育委員会議を終了いたします。
 次回の教育委員会議は、7月8日(水曜日)午前9時30分からです。

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