ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
現在地 トップページ > 分類でさがす > くらし・手続き > 教育 > 広島市教育委員会 > 教育委員会 > 教育委員会のご案内 > 令和2年第2回教育委員会議(2月定例会)議事録

本文

ページ番号:0000163732更新日:2020年6月5日更新印刷ページ表示

令和2年第2回教育委員会議(2月定例会)議事録

令和2年第2回 広島市教育委員会議議事録

 令和2年2月4日(火曜日)、令和2年第2回広島市教育委員会議(定例会)を教育委員室において開催した。

1 開会及び閉会に関する事項

 開会 午前9時30分
 閉会 午前10時52分

2 教育長及び委員の出席者

 教育長 糸山 隆
 委員 井内 康輝
 委員 栗栖 長典
 委員 秋田 智佳子
 委員 伊藤 圭子
 委員 西  敦子

3 事務局等の出席者

 教育次長(総務部長事務取扱) 荒瀬 尚美
 青少年育成部長 長谷 冨美
 学校教育部長 森川 伸江
 指導担当部長 野間 泰臣
 教育センター所長 松浦 宰雄
 総務課長 山越 重範
 育成課長 廣田 稔之
 教職員課長 川口 潤
 指導第二課長 松浦 泰博

4 傍聴者等

 4人

5 議事日程

 議題1 公立高等学校入学者選抜制度の改善の取組について(報告)
 議題2 成年年齢引下げ後の成人祭の実施について(議案)
 議題3 教職員の人事について(議案)【非公開】 

6 議事の大要

糸山教育長 

 ただ今から、令和2年第2回広島市教育委員会議定例会を開会いたします。
 本日は傍聴の方もお見えになっておられますが、お手元にお渡ししております注意事項をよくお読みいただき、静粛に傍聴していただきますようお願いします。
 本日の議事録署名者は、栗栖委員と西委員にお願いします。
 これから日程に入ります。
 本日の議題は、お手元の議事日程のとおりです。
 本日審議予定の議題3については、広島市教育委員会会議規則第5条1項第3号「教育次長、理事、部長、参事、課長、担当課長、校長、園長及びその他の課長相当職以上の職員の任命に関すること」に該当することから、会議を非公開としたいと思いますが、御異議ございませんか。
 (異議なし)
 異議なしと認め、議題3については非公開として審議することに決定いたしました。
 それでは、議題に入ります。
 議題1「公立高等学校入学者選抜制度の改善の取組について」を議題とします。
 本件は報告案件です。内容について、指導第二課長から説明をお願いします。

指導第二課長

 それでは、「公立高等学校入学者選抜制度の改善の取組について」、中間報告を致します。
 資料の2ページを御覧ください。
 まず、1として、広島県教育委員会は、令和4年度に実施する公立高等学校入学者選抜からの実施を目指し、制度の改善に取り組んでおります。
 これまでの取組としましては、令和元年7月に県内全ての公立中学校、高等学校、特別支援学校の校長を対象としたアンケートを実施し、その結果を踏まえ、同年9月に「公立高等学校入学者選抜制度の改善について(素案)」を公開し、県民からの意見募集を経て、同年12月に広島県教育委員会議において、別紙の「公立高等学校入学者選抜制度の改善」のとおり決定しました。
 ここで、3ページを御覧ください。広島県教育委員会提供資料の「公立高等学校入学者選抜制度の改善」について御説明いたします。
 まず、1、改善の視点でございますが、本県において主体的な学びを促す教育活動に取り組んでいることや、新学習指導要領の趣旨を踏まえた各高等学校の教育目標の実現に向けた入学者選抜の質的改善を図る必要があることなどを踏まえ、広島県の15歳の生徒に付けさせたい力という観点から、改善を行うこととしています。
 次に、2、改善の主な内容でございます。
 各高等学校・学科の特色に応じた入学者選抜の充実を図るとともに、中学生の一層の主体的な学校選択を実現するため、全ての高等学校・学科において、教育目標や育てたい生徒像、入学者受入方針などを明確に示すこととしています。
 また、中学校及び高等学校における授業時数の確保などにより、各学校の教育の充実を図るため、入学者選抜を一次選抜と二次選抜の2回とし、選抜に係る期間を短縮することとしています。
 (1)選抜の内容のア、一次選抜についてですが、まず、全ての高等学校・学科におきまして、学力検査の実施及び調査書の活用による入学者選抜を実施し、学校・学科ごとに独自検査の実施を可能としております。
 また、全ての高等学校・学科におきまして、受検者全員に自己表現カードを作成させ、そのカードを活用した自己表現を実施することとしています。
 学力検査、調査書、自己表現の比重は、6対2対2の割合を基本とし、学力検査におきましては、傾斜配点を可能としています。
 また、高等学校・学科ごとに、入学定員の一部において、学力検査や調査書等の比重の設定、学力検査における活用教科の設定、調査書における活用教科の設定や傾斜配点を可能としています。
 次に、イ、二次選抜についてですが、一次選抜の合格者が入学定員に満たなかった高等学校・学科において、その特色を踏まえて、入学者選抜を実施することとしています。
 続いて、(2)調査書についてですが、ア、中学校において作成する調査書につきましては、記載内容を、志望校等、氏名、性別、学習の記録(評定)、特記事項としています。
 また、イ、学習の記録における学年間の比重は、1対1対3としています。
 最後に、3、実施時期でございますが、制度の改善については、(令和4年度に実施する)令和5年度入学者選抜から実施することとしています。
 それでは、2ページにお戻りください。
 次に、2として、広島県内の公立高等学校の入学者選抜は、県立のほか、広島、呉、尾道、福山市立においても同じ制度で行っており、いずれも広島県教育委員会議で決定された「公立高等学校入学者選抜制度の改善」に準じて対応することとしています。
 次に、3として、本市教育委員会においては、令和4年度に実施する(令和5年度)市立高等学校入学者選抜に向けて、令和3年度末までに、広島県教育委員会、市立の中学校、高等学校、特別支援学校の校長等と協議しながら、学力検査や調査書等の内容とそれらの比重、選抜の実施時期等、具体的な内容を検討することとしています。その上で、令和4年6月の本市教育委員会議において、広島市立高等学校入学者選抜の基本方針を提案する予定としております。
 説明は以上でございます。

糸山教育長

 はい、ありがとうございました。
 ただ今の説明について、御質問等がありましたらお願いします。

井内委員

 改善の狙いとして、(3ページの)1の改善の視点に、自己を認識し、自分の人生を選択し、表現することができる力と書いてあります。そして、一次選抜の評価の中で、学力検査、調査書、自己表現を6対2対2の比重にするということですので、自己表現の部分というのは、点数化するとすればかなりの部分になると考えられます。恐らく記述式の内容になると思いますので、やはり、一番の問題は、その評価をどうするのかということです。その辺の検討はまだ具体的になっていないのでしょうか。
 今般、大学入試改革についても、なかなかうまくいっていない。受験者が50万人という大変な数なのに、記述式問題を導入するということでしたが、その評価については、バランス(を取るの)が大変であり、受験者全員を等しく評価することができるのか否かという議論がありました。それほどの規模ではないにしても、中学生が公立高等学校に入る段階での自己表現をどのように評価し、どのように採点して、評定の中に組み入れるかということについて、今の時点でお考えがあるのでしたら、聞かせていただきたいと思います。

指導第二課長

 自己表現をどのように評価していくかということですが、現在も、選抜Ⅰ等において、各高等学校で評価基準等を定めて、面接試験を実施しておりますので、そういったところをベースとしながら、評価基準等をより綿密に詰めていく必要があると(考えております)。それはまた、広島県教育委員会、あるいは各高等学校とも協議を進めていきたいと考えております。

指導担当部長

 現時点で、自己表現は文章で書くということなのですが、文章で書くのが苦手な生徒もいますので、今、広島県(教育委員会)と話をしている中では、文章表現の優劣ということではなく、例えば、中学校時代にどういうことを頑張ってきたか、部活動であったり、委員会活動であったり、当然、勉強も含めて、そういうことが表現できているか、それから、高等学校に入ってどういうことを頑張りたいか、そういうことをもって評価していこうということにしておりまして、当然、文章を書けない生徒にも配慮しながら、どういうことを頑張ってきたか、どういうことを頑張りたいかというようなことを評価していこうと(しております)。また、その評価基準については、これから、中学校長や高等学校長、広島県(教育委員会)とも協議しながら検討していくことにしております。

井内委員

 これまで面接試験で評価してきたものを文章化するようなイメージで、基本的には考えているという理解でよいのですね。ただ、どのようなことを頑張ってきたか、これから何をしたいかというようなことについても、評価する側のバイアスにはすごく差が出るので、その辺の調整はしっかりされないと。ここの20%の評価は、かなりばらつく恐れがあるので、その点については十分に検討してください。まだ2年ありますので、この期間に皆さんの英知を集めて、うまく運用できるようにしてください。下手にすると、中学校生活の3年間がゆがめられるというか、変な方向に行かないでもないですから。こういうことを書かなければいけないからこうするというように、学校生活に対する変なゆがみが出てくる可能性も無きにしもあらずです。学力だけで評価することには問題があるということも承知の上で言っているのですが、入試には常にこういう問題が付きまとうので、是非、2年間で英知を集めて、努力したいと思いますので、よろしくお願いします。

指導第二課長

 頂いた御意見を踏まえて、またしっかりと協議を進めてまいりたいと思います。

栗栖委員

 (3ページの1、)改善の視点に広島県の15歳の生徒に付けさせたい力ということで、自己を認識し、自分の人生を選択し、表現することができる力とありますが、こういった力を付けさせたいということは理解できますし、その表現(方法)として自己表現カードを作成させるということも理解できます。
 一つ、確認したいのですが、(2ページの)1に、校長を対象としたアンケートを実施したと書いてありますが、実際にアンケートの中では、自己表現について、現場の校長からもこういう方式で実施したらどうかというような意見は出たのですか。アンケートでは、どのような感じだったのでしょうか。
指導第二課長

  アンケートの中では、自己表現について、当初は面接という言い方をしていたと思うのですが、そういうものを取り入れることについては特に異論は無く、自分の思いを入学者選抜の場でしっかり伝えることができる力が必要であるというような認識であったと理解しております。

栗栖委員

 アンケートの中では、具体的に自己表現カードを採用したらどうかというようなことは出ていないのですね。

指導第二課長

 はい、そうです。

栗栖委員

 自己表現カードを導入するのであれば、いかに公平に実施するかがポイントだと考えます。いつ書かせるのか、試験会場で書かせるのか、事前に書かせるのか、そういう課題もあると思いますし、10分の2ほど配点されるわけですから、この自己表現カードに関しては、実際に現場の校長にきちんとアンケートを取って、生徒が高等学校に進学するにはどういう自己表現の方法が一番良いのか、現場の意見をきちんと取り入れて検討していただければと思います。
 やはりテストですから、評価するわけですから、点数が付くわけですよね。先ほど、(指導担当)部長が言われたように、文章で書くのが苦手な生徒もいるわけですし、その辺もうまく対応して、改善の視点にある広島県の15歳の生徒に付けさせたい力を把握できるような、若しくは、中学校生活の中でこういう力を付けるための教育に結び付けることができるような、自己表現カードにしていただければと思います。

指導第二課長

 自己表現カードについて少し補足させていただきますと、現在、広島県(教育委員会)と協議している案では、記述させるタイミングにつきましては、5教科の試験が終わった後に、試験会場で記述させるということで検討を進めております。また、評価に当たっては、文章力など、自己表現カード自体を評価することはせず、自己表現カードを含めた自己表現の内容等で評価していく方向で検討を進めております。
 いずれにしましても、(栗栖委員が)おっしゃったように、目指す力を子どもたちに付けていけるような教育活動を中学校で進めていくことが大事だと思っております。

栗栖委員 

 改善のプロセスでは、しっかり現場の意見をヒアリングしていただければと思います。

指導第二課長

 校長会ともしっかり連携して進めてまいりたいと思います。

西委員

 傾斜配点についてお伺いします。傾斜配点を可能にするという表現がございますが、どの範囲で、どの程度の傾斜配点を考えているのか。また、それは学校の裁量によるものなのかどうか。もう一つは、この傾斜配点については、実施要項で事前に受検者に公開されるものなのかどうか。この2点についてお伺いします。

指導第二課長

 傾斜配点につきましては、現行の入試制度におきましても、選抜Ⅱの中で、2教科以内で傾斜配点が可能となるようなことは実施しています。(3ページに)記載してあります傾斜配点につきましては、一般入試の中でどのような範囲で可能とするのか、今後、検討していくことになると思います。
 また、3ページの2の(1)アの四つ目の段落に、高等学校・学科ごとに、入学定員の一部において、調査書における活用教科の設定や傾斜配点を可能とするとありますが、これは、広島県(教育委員会)では特色枠という言い方をしておりますが、そのような部分につきましては、傾斜配点の範囲をもっと広げるような方向で、現在、検討を進めております。

糸山教育長

 (西委員の)御質問にありました、学校ごとに決めて、それを(事前に)公表するのかということについてはどうですか。

指導第二課長

 失礼しました。各学校の目指す教育でありますとか、あるいは、受検における傾斜配点などについては、当然、事前に公開していくこととしています。

秋田委員

 先ほどの西委員の御質問に関係するのですが、調査書における活用教科の設定や傾斜配点を可能とするとありますが、調査書における活用教科の設定とは、具体的にどういうことですか。

指導第二課長

 例えば、中学校で9教科の科目がありますが、その中で、極端な話をしますと、数学と英語だけ活用するというような活用方法になります。

秋田委員

 数学と英語の学力検査だけ活用するということだと分かりやすいのですが、調査書において活用教科を設定するということが分かりにくいので。要するに、プリント提出ができているとか、ノート点とか、テストの結果以外のものを見るのが調査書だとイメージしているのですが、調査書(における活用教科の設定)というのが分かりにくいです。

指導第二課長

 中学校での学習状況を5段階で、(例えば、)国語を5、4、3、2、1の5段階で評価しておりますが、それが記載されたものが調査書ということになります。

秋田委員

 分かりました。成績表のことなのですね。

指導第二課長

 そうです。

秋田委員

 テストの点は良いのだけど、普段のプリント提出やノートができていないから、それができていたら4なのだけど、3なのですというようなことがあります。得てして、そういうことは男の子に多いように思いますが、3年生になって部活動を引退してから、急に勉強を頑張り始めるような子は、1年生のときから真面目にそういうことをしてきていない子も多いので、そういう子は調査書の比重が高いと不利益を被っているように思うのです。逆に、1年生のときから真面目にそういうことを頑張っていれば、当日の学力検査の点数が良くなくても、何とか入学できるというようなこともあると思います。
 私としては、いろいろな子どもが、いろいろな(本人に)向いた学校を探すことができれば良いと思っているので、そういう意味では、1年生のときから全てにおいて真面目にはできていないけれども、これから頑張ろうという子どもを救う意味で、この改善は良いとは思っているのですが、栗栖委員が先ほど言われたような、自己表現のこれからの運用によっては、その改善がうまくいかない危険性もあるので、多様な子どもを育てるという意味では、自己表現(の実施)、調査書の改善、(自己表現の)割合を2にして、(調査書と)合わせたら4になる、学力検査が6で、(学力検査が)それほど良くなくても、2足す2の4で盛り上げられるようになってほしいと希望しております。

伊藤委員

 先ほどの栗栖委員の御発言と関係するのですが、自己表現カードは試験会場で記述させるということですが、事前の担任教員の指導の在り方によって差が出ることがないような方法を考えていただきたいと思います。これは、要望です。

指導第二課長

 (伊藤委員が)おっしゃったように、事前に中学校でも指導があると思いますが、直前の指導ということだけではなく、やはり、3年間を見通して、このような力を子どもたちに付けていくという視点で教育活動を進めていくことが大切だと思います。

糸山教育長

 念のため、確認です。形式的なことですが、3ページの3の実施時期のところに、令和5年度入学者選抜から実施すると書いてあり、2ページ(の1の1行目)には、令和4年度に実施する入学者選抜からとありますが、これは、令和4年度に実施する令和5年度入学者選抜という理解でよいですね。

指導第二課長

 はい、おっしゃるとおりです。

糸山教育長

 そこが少し分かりづらかったので確認しました。
 今、いろいろと御意見を頂きましたところは、大事なところであろうかと思います。実施までにはまだ間がありますし、今からそこに向けて、中学校の教員に(対しての)いろいろな取組も入ってまいりますので、現場の声も聴きながら、広島県教育委員会と我々と現場の教員で、しっかりと具体的な中身を検討してまいります。
 それでは、本件についてはこの程度にしたいと思います。
 次に、議題2の議案第3号「成年年齢引下げ後の成人祭の実施について」を議題とします。
 本件は審議案件です。内容について、育成課長から説明をお願いします。

育成課長

 4ページを御覧ください。「成年年齢引下げ後の成人祭の実施について」でございます。
 平成30年6月成立の成年年齢を18歳に引き下げることを内容の一部とします民法の一部を改正する法律が、令和4年、2022年の4月1日から施行されることを踏まえまして、令和4年度以降に実施いたします成人祭について、下記のとおりとするものでございます。
 まず、1の目的ですが、人生の節目を迎える青少年を祝福するとともに、成人としての意識を高め、その自覚と責任において社会に貢献することを促すとあります。これは、若干、表現の変更はしておりますが、現行の目的とほぼ同様の内容でございます。
 2の対象年齢ですが、1の目的において実施することを鑑みまして、現行どおり20歳とします。当該年度内に20歳を迎える者ということにしております。
 3の開催日ですが、こちらも現行どおり成人の日、1月の第2月曜日とすることにしております。
 このようにしました考え方ですが、資料に記載してありますとおり、まず、20歳で実施することについては、より多くの青少年を祝福できるよう、進学や就職を控え成人祭への参加が困難であることが懸念される18歳ではなくて、進学や就職が一区切りつき参加しやすい状況にある20歳を対象年齢としたものです。
 また、20歳は進学や就職等により一定の社会経験を経ていることから、成人として社会貢献することの重要性等について、より効果的に啓発できると考えています。
 次に、成人の日に実施することについては、人生の節目を迎えた青少年の門出を祝福するに当たっては、おとなになったことを自覚し、みずから生き抜こうとする青年を祝いはげますという目的のために定められた国民の祝日である成人の日に実施することがふさわしいと考えております。
 その下に参考とありますが、成人祭の実施に関するアンケート調査を行っております。これについては、5ページの別紙を御覧ください。
 このアンケートにつきましては、令和2年度広島市成人祭実行委員会が中心となって実施いたしました。実施期間は令和元年9月25日から令和2年1月31日までで、回答数は計840人ということで、10代から60代以上までの各年代においてお答えいただいております。  
結果概要ですが、まず、対象年齢につきましては、8割以上が現行と同じく20歳での実施が良いと回答しております。自由記述に書かれていた主な意見としては、資料に記載してあるとおりですが、先ほど、考え方として御説明しましたようなことを皆さんも書かれております。また、18歳の方が良いという意見は、ほとんどが法律どおりで実施すべきではないかという意見でございました。
 続いて、実施時期につきましては、5割以上が現行と同じく成人の日での実施が良いと回答しております。自由記述に書かれていた主な意見としては、これまでどおり成人の日に行うのがよい、特に変える理由がないというものでした。成人の日の前日の日曜日が良いという意見も25%ほどあったのですが、これは、県外に進学した人などは次の日が休みである方が参加しやすいというもので、3連休の中日がよいということでございました。
 4ページの参考の二つ目の丸(○)を御覧ください。他都市の状況についてですが、参考までに申しますと、政令指定都市では、広島市を除く19政令市のうち12市が対象年齢を20歳とすることを決定しております。残りの7市については、現在、検討中ということです。また、(対象年齢を20歳とすることを決定している)12市のうち4市が開催日を現行どおりとすること(を決定しており)、その4市の中では、成人の日が2市、(成人の日の)前日の日曜日が1市、1月3日が1市ということで、残りの8市については、現在、検討中ということでございます。
 最後に、4の名称ですが、今後、広島市成人祭実行委員会等で検討していきたいと思います。これまで成人祭としていたのですが、(成人年齢ではない)20歳での実施ということですので、例えば、「二十歳のつどい」というような名称にしてはどうかと思っておりますが、実行委員会等でいろいろな意見を、若い人たちからも聴きながら、検討していきたいと思っております。
 説明は以上でございます。

糸山教育長

 それでは、審議に入ります。
 ただ今の説明について、御質問、御意見等がありましたらお願いします。

栗栖委員

 確認ですが、対象年齢のところに当該年度内に20歳を迎える者とありますが、例えば、今年の成人祭は1月13日にございましたが、今年の対象者は、年度ということでしたら、昨年の4月1日から今年の3月31日までの間に20歳になる人ということでよろしいでしょうか。

育成課長

 今年で言えば、平成11年4月2日から平成12年4月1日までの間(に生まれた人)です。

栗栖委員

 今年のセンター試験は1月18、19日だったのですが、対象年齢を18歳にすれば、センター試験(に代わる入試制度)の受験者が成人祭の対象者になるということになりますね。

育成課長

 ちょうど高等学校3年生の年代が(対象者になります)。

栗栖委員

 そういうことですね。それも踏まえると、私は、この原案どおり、対象年齢を20歳とすることに賛成です。一つは、対象者が(大学)受験を(目前に)控えると、成人祭への出席がなかなか難しくなるということ、もう一つは、アンケート結果においても、10代、20代の方を中心として8割以上の方が20歳での実施が良いと答えておりますので、現行どおり20歳ということでよろしいかと思います。
 名称についても、資料に書いてあるような、みんなでお祝いするというようなものでよろしいのではないかと考えます。

井内委員

 基本的には20歳で賛成なのですが、民法上は成年年齢が18歳になりました。それから、選挙権も18歳になりました。今までは、20歳というのは名実ともに大人と子どもの境目、年齢的に10代と20代という意味だけではなく、実質的に社会の規制がそのように定義されていました。その定義が変わることになったときに、何をお祝いするのかと。成人になってよかったねという気持ちはもちろんありますので、19歳と20歳とは違うということは、心情的には大変よく分かるのですが、本当に、ここでみんなが集まって、費用も掛けて、エネルギーを使って、それでは、何を祝ってあげるのか。あるいは、そこに参加する若者たちは、そこに何を期待し、そこで何を誓おうとするのかというところが、もう少し練られなければ(いけない)というか、議論されなければいけないのではないかという気がするのです。
 確かに、名称としては「二十歳のつどい」というのもとても良い提案だと思うのですが、「つどい」というのは、要は、集まるだけです。集まって何をするのか、ただ、同窓会をするのか、着物を着るのか。そういうことだけのために、我々大人が、二十歳になった人たちのためにこの機会を提供しようとするのか。仮称としての「二十歳のつどい」をするとしても、もう一度、何をするのか、何を目的に、何を目指してするのかということを、もう少し詰めて話し合った方が良いのではないかと思うのです。
 これまでの成人祭は二十歳になっておめでとうということで、単純に、今からあなたたちに適用される社会的制度はこれまでとは違いますよということを宣言し、正にそれを祝ってあげるということだったのですが、それが(18歳に)前倒しになった以上、20歳という節目が彼らにとって一体何なのかということも含めて、考えてみる必要があるのではないかという感想を持っています。心情的には、資料に書いてある賛成意見、反対意見と全く同じことを考えます。18歳では中途半端だし、(大学)受験もあるし、社会的にも、18歳という年齢に対して持っている印象は、やはり大人とは少し違う。大人と思えないと言うと大変失礼なのですが、やはり、社会経験を1年、2年、積んできた、あるいは、大学生活を多少でも見てきた人たちを大人だと思いたいということも、心情的には大変よく分かっているつもりですが、あえて言いますが、このセレモニーを実施することの意味をどうするかということについては、やはり、是非、一度整理しておく必要があるのではないかという気がします。難しいことを言ってすみません。

育成課長

 考え方は、先ほど、資料の中でも御説明したと思うのですが、進学や就職などが一区切りついたところで、一定の経験を経た若者をお祝いするということで、その中で、(4ページの)目的のところにもありますように、成人としての意識を高め、その自覚と責任において社会に貢献することをいかに促していくかということが求められるところではあるかと思います。ですから、(井内委員が)おっしゃったように、20歳で集まって、そこで何をするかということについては、これから、実行委員会等を含めて検討し、その中で、いかにして20歳で集まってもらったことの意味を皆さんに知ってもらい、自覚してもらって、今後の人生に生かしてもらうかということを考えていきたいと思います。

井内委員

 我々もお祝いの気持ちはありますし、集まってくれたら、みんなで祝ってあげようという気持ちは純粋に持っています。そういうお祝いの言葉を受ける若者たちがどう思うのか、それをどう自分たちの将来につなげるのかということを少し整理し、自分たちの自覚として持ってもらうような、何か中身があるものになると良いと思っています。意見として聞いてください。

糸山教育長

 井内委員がおっしゃった部分を目的に込めているという整理です。20歳というと、人生の節目で、お祝いであるということだけではなく、今、(育成)課長が申しましたように、正に、井内委員もおっしゃったように、成人としての自覚と責任において社会に貢献することを促そうということです。ですから、そういう意味で、よりふさわしい内容であるとか、名称であるとかいうようなところは、(民法の一部を改正する法律は)令和4年4月1日施行ですから、1月に実施するとすれば、令和5年1月、3年後ということですので、また、しっかり(と検討していきます)。実行委員会は毎年人が替わるので、ベースとなる人を作りながら、しっかり詰めていってほしいと思います。
 それでは、お諮りします。議案第3号「成年年齢引下げ後の成人祭の実施について」、原案どおり可決することに御異議ございませんか。
 (異議なし)
 異議なしと認め、本件は原案どおり可決することに決定いたしました。
 次の議題3は、冒頭でお諮りしたとおり非公開となりましたので、傍聴人、報道関係の方は、ここで退席していただきますようお願いします。

 (非公開部分省略)

糸山教育長

 以上で議題は全て終了しました。
 これをもって、令和2年第2回広島市教育委員会議定例会を閉会いたします。

7 議決事項

議案番号

件名

議決結果

3

成年年齢引下げ後の成人祭の実施について

原案可決

4

教職員の人事について

原案可決

リンク

<外部リンク>