本文
HACCPとは、食品の製造・加工工程のあらゆる段階で発生するおそれのある微生物汚染等の危害をあらかじめ分析(Hazard Analysis)し、その結果に基づいて、製造工程のどの段階でどのような対策を講じればより安全な製品を得ることができるかという重要管理点(Critical Control Point)を定め、これを連続的に監視することにより製品の安全を確保する衛生管理の手法です。
この手法は、国連の国連食糧農業機関(FAO)と世界保健機関(WHO)の合同機関である食品規格(コーデックス)委員会から発表され、各国にその採用を推奨している国際的に認められたものです。
厚生労働省が行っている施策については、こちらをご覧ください。
HACCP(ハサップ)(厚生労働省ホームページ)<外部リンク>
平成26年12月19日に広島市食品衛生措置基準条例を改正し、従来型基準(従来の基準)に加え、新たにHACCP導入型基準(HACCPを用いて衛生管理を行う場合の基準)を条例に規定し、営業者はいずれかの基準を選択して衛生管理を行うよう規定しました。
広島市例規類集<外部リンク>(「第11類衛生 第2章公衆衛生」に「広島市食品衛生措置基準条例」があります。)
厚生局等関係機関、自治体関係部局及びコンサルタント業者等と連携し、HACCPを導入しようとする食品等事業者のHACCP導入を支援する「地域連携HACCP導入実証事業」(モデル事業)に参加し、市内2社の食品製造業者に対して、HACCPの導入を支援しました。
地域連携HACCP導入実証事業で得た経験を基に、市内の食品等事業者が円滑にHACCPを導入できるようにHACCP導入講習会を開催し、HACCPの導入に意欲的な3社の食品製造業者(ソース類製造業者、あん製造業者及び魚肉練り製品製造業者)に対して、HACCPの導入を支援しました。
平成29年度においても、市内の食品等事業者が円滑にHACCPを導入できるようにHACCP導入講習会を開催しました。また、HACCPの導入に意欲的な11社の食品製造業者(めん類製造業者、菓子製造業者、そうざい製造業者等)に対して、HACCPの導入を支援しました。
広島県、呉市、福山市と連携して広島県内の食品等事業者を対象にHACCP導入に必要な知識を習得するための講習会を県内10か所で開催しました。本市では、まんじゅうのHACCPプラン作成演習を行いました。
食品衛生責任者養成講習会、食品衛生責任者実務講習会において、HACCPの概要やHACCP普及に関する取り組みについて周知を行っています。
広島県では、食品関係事業者等にHACCPの概念に基づく衛生管理手法を導入し、自主的な衛生管理を推進するとともに、一定水準以上の自主的な衛生管理を行っている食品営業施設を認証する制度を実施しています。
現在、「菓子製造業(パン)」、「菓子製造業(和生菓子)」、「菓子製造業(洋生菓子)」、「菓子製造業(その他の菓子)」、「かき作業場2類」、「弁当・そうざい製造業(配送・卸売り)」、「弁当・そうざい製造業(店頭売り)」、「煮豆・佃煮製造業」、「加工のり製造業」、「鶏卵選別包装施設(GPセンター)」、「食酢・加工酢製造業」、「みそ製造業」「ソース類製造業(ウスターソース類)」、「めん類製造業」、「ソース類製造業(その他のソース類)」、「ふりかけ類製造業」、「漬物製造業」、「かき加工品(冷凍)製造業」、「食品販売業」、「食肉販売業」、「魚介類販売業」が認証対象となっています。認証を受けた食品には右の認証マークが表示されます。
広島県食品自主衛生管理認証制度及び認証施設一覧(広島県ホームページ)<外部リンク>
健康福祉局 保健部 食品指導課、食品保健課
電話:(食品指導課)082-241-7404、(食品保健課)082-241-7434、082-241-7437/Fax:082-241-2567(共通)