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広島市衛生研究所 提供 |
・食中毒を起こす細菌で、もともとニワトリやウシなどの動物の腸管内にいることから、肉に加工するときに腸管内にいた菌が付いてしまうことがある。ただし、カンピロバクターが付いていても、色やにおい、味に変化はない。 |
・100個程度と比較的少ない菌量で感染する。 | |
・熱には弱く、75℃、1分間の加熱で死滅する。 | |
・ヒトや動物の腸管内で増殖しやすく(酸素濃度3~15%、温度40~42℃)、通常の大気中(酸素濃度約23%)では増殖することはほとんどない。また、酸素のない環境でも増殖しない。 | |
※近年、広島市で発生している食中毒で原因物質の上位を占めているのが、カンピロバクターによるもの。 |
もともとニワトリやウシなどの動物の腸管内にいる。 |
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加工する時に、腸管内にいた菌が肉の表面に付く。 |
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食肉には、カンピロバクターが高い確率で付いている。 ※鶏肉の81%から、カンピロバクターが検出された。 |
・鶏肉や牛肉などを使用した、生肉や半生肉の食品 〔例〕鶏レバ刺し、鶏刺し(ささみ刺し)、鶏肉タタキ など |
・生肉の汁(ドリップ)などから二次汚染をうけた食品 |
・動物の糞に汚染された井戸水や沢水 |
潜伏期間 (感染後、症状が現れるまでの期間) |
2~7日 ※他の食中毒を起こす細菌に比べて長いのが特徴 |
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症状 | 腹痛、下痢(水様便・血便)、発熱(38~39℃程度)、頭痛 |
その他 |
※多くの患者の方は1週間程度で治癒し、通常、死亡例や重篤例はまれですが、子どもや高齢の方、抵抗力の弱い方等は、重症化の可能性が高いことに注意が必要。 ※まれに、感染後、手足のマヒや呼吸困難などを起こす「ギラン・バレー症候群」を発症し、後遺症が残る場合などがある。 |
事件数(計15件) | 患者数(計134人) |
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月別の発生状況 |
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・生食用牛肉には基準が定められています。 ⇒詳しくはこちら(生食用牛肉の基準が定められました!生肉の取扱いに注意しましょう!!) |
・牛レバーを生食用として提供することは禁止されています。 ⇒詳しくはこちら(牛の肝臓を生食するのはやめましょう) |
・豚の食肉及び内臓を生食用として提供することは禁止されています。 ⇒詳しくはこちら(豚の食肉や内臓の生食が禁止されました!) |
健康福祉局 保健部 食品保健課
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