市民と市政

ここから、ナビゲーションとメニューです。 本文へスキップ

記事

前向きに夢を追う 電動車椅子サッカーで世界大会出場
誰にとっても大切な人権について考えよう 12月4日〜10日は人権週間です
入場無料 つなげようあなたとわたしとみんなの笑顔 ヒューマンフェスタ2011ひろしま
地域の中で働き、心をこめて作っています 障害者の自立を応援してください
認知症の症状や治療についての相談は 認知症疾患医療センターへ
12月は「BUYひろしま」の強調月間
子育て支援に取り組む23事業所 子育てに優しい事業所を表彰
冬場は、特にノロウイルスにご注意ください 食中毒にご用心
events 12-1月のイベント
懐かしの写真館
クイズに答えて 「ザ・広島ブランド」 を当てよう

くらしのガイド

お出かけ情報
(市の施設の催し)

メニュー終わり

前向きに夢を追う
電動車椅子サッカーで世界大会出場

ここから本文です
写真

 11月2日〜6日にフランスで開催された「電動車椅子サッカーワールドカップ」。中野勇輝さんの長年の夢でした。大会出場を実現させたのは、中野さんの何事にも前向きに取り組む姿勢と、彼を支えた人たちの温かいサポートでした。

あきらめない。
限界という壁の向こうの可能性に向かって、多くの人と一緒に乗り越える

写真
虫ハカセを夢見ていた幼児期

デュシェンヌ型筋ジストロフィーは全身の筋肉が徐々に萎縮して歩行や運動が困難になる先天性の難病。中野勇輝さんは、幼い頃から転びやすい子どもでした。小学校1年生の時に走れなくなり、2年生で一人で立ち上がるのも難しくなりました。それでも、いつも手を差し伸べてくれる友達がいてくれたことが、次々と身体能力が失われていく悲しみ以上に幸せだったと振り返ります。
 4年生の時に心臓の状態が悪くなり始め、養護学校へ転校。同じ病気の先輩を目の当たりにして、最初は自分の病気をなかなか受け入れられませんでした。でも、転校前のクラスメートが病院を訪れ、千羽鶴をプレゼントしてくれた時、「僕のことを思ってくれる友達がたくさんいるんだ」と気付きました。少しずつ勇気を持って、病気に向き合えるようになりました。
    ・・・・・・・・・・・・・・・
 学校生活は、決してよい思い出ばかりではありませんでした。5年生の時にとうとう歩けなくなり、中学校2年生で車椅子を手でこぐのも難しくなりました。同じ病気の友達が帰らぬ人になってしまうことも…。
 そんな中でスポーツ好きの中野さんが出合ったのが、電動車椅子サッカーでした。「僕もスポーツができる。あきらめなくていい」。中野さんの進む道に光が射し込み、挑戦が始まりました。
    ・・・・・・・・・・・・・・・
 普通高校への進学、筋ジス患者としては日本初のドイツの高校への留学。中野さんの挑戦はサッカーだけに留まりません。「限界という壁を自分で作ってしまったら、壁の向こうの可能性に気付けなくなる」。サポートをしてくれる多くの人と共に夢を実現してきた自信が、中野さんの原動力になりました。
    ・・・・・・・・・・・・・・・
 そして今年11月の日本代表としてのワールドカップ出場。家族、チームメートやスタッフ、亡くなった友達、応援してくれる人、みんなを笑顔にするため目標にしてきました。
 「人を勇気づけたい。それが僕の生きる意味の一つだと考えています」。
 ワールドカップは、予選で2勝1敗1分の成績で、惜しくも決勝進出は逃したものの5位と健闘しました。みんなを笑顔にする目標は少しだけ達成できたでしょうか。
 「世界の選手やボランティアたちとの交流を通して、重い障害があっても誰もが気持ちを同じにして楽しむことができる喜びを感じました。次のワールドカップにもぜひ出場して、メダルを持って帰るのが新しい目標です」。
    ・・・・・・・・・・・・・・・
 「いつ体調が悪化するかもしれないという不安はあります。だからこそ今を楽しみ、決して夢をあきらめずにいきたい」。
 中野さんは前を向いて進みます。


写真
外国の子どもたちからも声援が送られ、パワーをもらったワールドカップ

写真
なかの ゆうきさん
昭和63(1988)年生まれの23歳。佐伯区在住。「エルスト広島」の代表・選手として、電動車椅子サッカーの普及に力を注いでいる。昨年22年間の思いをつづった自伝「ユウキノシルシ」を発行。


障害者にもスポーツの感動を
電動車椅子サッカーとは

写真
 電動車椅子サッカーは、1チーム4人でプレーする競技。車椅子の前方に付けた金属製のフットガードで、直径32.5センチのボールを運び、車椅子を旋回させるなどしてパスやシュートをし、ゴールを競います。
 バスケットボールなど、手動で車椅子を動かすことができる人のスポーツはありましたが、電動車椅子を使用しなければ自由に行動できない人にとっては、スポーツは無縁のものと思われていました。電動車椅子サッカーは、そのような障害の程度に関係なく、電動車椅子を操作できる人なら誰でも参加でき、団体競技の感動と興奮を味わえるスポーツとして、日本では昭和57年に誕生しました。現在日本で35チームが活動しています。
 中野さんが所属する「エルスト広島」は平成15年に結成、月2回佐伯区スポーツセンターで練習し、昨年は全国大会で準優勝に輝いています。


12月3日〜9日は障害者週間です

「スロープより エレベーターより ノンステップバスより 何よりもあなたが差し伸べてくれた手の方が好き」(中野勇輝著「ユウキノシルシ」から)―障害の有無にかかわらず、お互いに人格と個性を尊重し、みんなで支え合う共生社会は、あなたのちょっとした配慮や工夫から始まります。

支援します

 障害のある人を支えるため、障害者手帳(身体・療育・精神)や日常生活用具の給付など、在宅や施設での生活を支援します。
◆問い合わせ先:区保健福祉課(ファクスはこちら
電話504-2588
電話568-7734
電話250-4132
西 電話294-6346
安佐南 電話831-4946
安佐北 電話819-0608
安芸 電話821-2813
佐伯 電話943-9769

障害者支援情報提供サイト
http://shougai-hiroshimacity.jp/
 障害者、障害者団体、支援団体などが双方向から情報を収集・発信できるネットワークづくりを目的としたホームページです。
◆内容:イベントや講座の情報、団体の活動紹介、お役立ち情報(バリアフリーマップなど)を掲載しています。

ご相談ください

治療が難しい病気の子どもと家族の相談に応じます
小児難病相談室

 慢性的な病気や治療が難しい病気の子どもとその家族の不安や日常生活を送る上での悩みなどの相談に、看護師など専門スタッフが応じます。
◆場所:広島大学病院外来棟2階(南区霞一丁目)
◆開催日:月〜金曜日の午前10時〜正午と午後1時〜4時
◆内容:子どもの成長段階に応じた支援や日常生活に関する助言、保護者への心のケア、難病患者団体に関する情報提供、病気についての講演会や家族同士の交流会の開催など
◆問い合わせ先:同相談室(電話256-5558、ファクス257-5072、Eメール scidc@hiroshima-u.ac.jp
本文終わり

市民と市政トップページへ